JP2007091385A - エレベータードアの引き込まれ防止装置 - Google Patents

エレベータードアの引き込まれ防止装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007091385A
JP2007091385A JP2005281160A JP2005281160A JP2007091385A JP 2007091385 A JP2007091385 A JP 2007091385A JP 2005281160 A JP2005281160 A JP 2005281160A JP 2005281160 A JP2005281160 A JP 2005281160A JP 2007091385 A JP2007091385 A JP 2007091385A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
light
optical path
elevator
photoelectric switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005281160A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Miyazawa
英樹 宮沢
Atsushi Yamada
山田 敦
Shigeyasu Yoshido
慈泰 吉堂
Jiro Kashima
二郎 加島
Hideki Ito
伊藤 秀樹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otis Elevator Co
Original Assignee
Otis Elevator Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Otis Elevator Co filed Critical Otis Elevator Co
Priority to JP2005281160A priority Critical patent/JP2007091385A/ja
Priority to PCT/US2006/035140 priority patent/WO2007037948A2/en
Priority to JP2008533392A priority patent/JP5156633B2/ja
Publication of JP2007091385A publication Critical patent/JP2007091385A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Elevator Door Apparatuses (AREA)

Abstract

【課題】エレベータードアの戸開動作時に戸袋等に乗客の手指等が引き込まれるのを未然に且つ確実に防止するとともに、誤動作の防止によるエレベーターの運行効率の向上を図ったエレベータードアの引き込まれ防止装置を提供する。
【解決手段】スライドドア4の表側壁面4aと縦枠2の戸閉方向側垂直端面とがなす乗場側コーナー部5にその上下方向に沿って照射光L1および反射光L2を通過させる光電スイッチ29を配置するとともに、照射光L1と反射光L2およびその周囲を覆うことで光路として遮蔽するゴムチューブ8を縦枠2の上下方向に沿って配置する。戸開動作中に異物がゴムチューブ8に当接もしくは圧接すると、ゴムチューブ8が変形して照射光L1または反射光L2を遮ることで光電スイッチが検出作動してスライドドア4の戸開動作を停止する。
【選択図】 図2

Description

本発明は戸開時にエレベーターの出入口を開閉するスライドドアとこのスライドドアと重合関係にあって且つ戸開動作時に該スライドドアと相対移動する壁体との間に乗客の衣服や手指等の異物が引き込まれることを防止するエレベータードアの引き込まれ防止装置に関し、特に、光電スイッチの投光器から発せられた照射光が戸開動作中に遮られたことをもってスライドドアと上記壁体との間の隙間に接近する異物を検出するエレベータードアの引き込まれ防止装置に関する。
エレベータードアの戸開動作中において例えば戸袋内に異物が引き込まれるのを防止するために光電スイッチを利用した様々な引き込まれ防止装置が提案されている。
それら従来の引き込まれ防止装置では、光電スイッチの投光器から発せられた照射光を戸袋の入口付近にて上下方向に通過させ、この光電スイッチの照射光が遮られたことをもって戸袋の入口付近における異物の存在を検出しようとするもので、戸開動作中に光電スイッチが検出作動したことを条件にスライドドアの戸開動作を停止する等の制御を行って異物の戸袋への引き込まれを防止することになる。
具体的には、特許文献1には、出入口の三方を形成する門形の出入口枠のうち縦枠の下部と上枠に光電スイッチの投光器と受光器を正対するようにそれぞれ配置し、戸袋の入口に近接する異物を検出するようにした技術がに開示されている。また、特許文献2には、上記縦枠のうちスライドドアと対向する面の戸閉方向側端部に上下方向に沿って窪みを設け、その窪みの上下端に光電スイッチの投光器と受光器を配置してその窪み内に侵入した異物を検出するようにした技術が開示されている。さらに、特許文献3には戸袋内の上下に投光器および受光器をそれぞれ配置して戸袋内に侵入した異物を検出する技術が開示されている。
特開2002−265175号公報 特開昭63−66084号公報 特開平11−310375号公報
上記従来の技術はいずれも光電スイッチの照射光が出入口の乗客がいる空間内を通過するため、太陽や外部照明等の投光器以外の光源からの光や塵埃等の外乱の影響による誤動作を起こしやすく、エレベーター自体の運行効率が低下する恐れがある。特に光電スイッチの照射光として可視光を用いる場合には、その照射光を乗客が目視することで乗客が違和感を感じる恐れがある。
その上、特許文献1に記載の技術は、実際には戸袋内に引き込まれる恐れがなくとも上記縦枠に近接する異物が検出されるため不要な動作を起こしやすく、好ましくない。また、特許文献2に記載の技術は、上記窪みの下端に配置された投光器または受光器の上にごみや埃が溜りやすく、それが誤検出を招来する恐れがある。さらに、特許文献3に記載の技術は戸袋内に引き込まれた異物を検出するものであって、戸袋内への異物の引き込まれを未然に防止することはできない。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、特に異物の戸袋への引き込まれを未然に且つ確実に防止するとともに、誤検出等の不要な動作を防止してエレベーターの運行効率の向上を図ったエレベータードアの引き込まれ防止装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明はドア開閉装置により駆動されて出入口を左右方向に開閉するスライドドアの表側壁面とこのスライドドアと重合関係にあって且つ戸開動作時に該スライドドアと相対移動する壁体の戸閉方向側の垂直端面とのなすコーナー部に、光電スイッチの検出域となるビーム状の照射光を上下方向に沿って配置し、戸開動作中に照射光が遮られて光電スイッチが作動したことを条件に少なくとも戸開動作を停止させるようにしたエレベータードアの引き込まれ防止装置であることを前提として、光電スイッチの照射光およびその周囲を覆うことで光路として遮蔽する筒状の光路カバーを上記壁体にその上下方向に沿って設け、その光路カバーのうち少なくともスライドドアの表側壁面と近接対峙する戸袋入口相当部を可撓性部材にて形成したことを特徴としている。
光路カバーは、例えば請求項2に記載の発明のようにそのほぼ全体をゴム状弾性材で形成する。
したがって、少なくとも請求項1に記載の発明では、光電スイッチの照射光は乗客がいる空間から遮蔽された光路カバー内を通過しており、戸開動作中に万が一異物がスライドドアと前記壁体との間に引き込まれる恐れが生じた場合には、その引き込まれが実際に発生する前に光路カバーのうち可撓性部材にて形成した部位とスライドドアとの間に異物が入り込むことで、可撓性部材が光路カバーの内部空間を狭めるように変形して光電スイッチの照射光を遮ることになる。照射光を遮るとこれを受光器が検知し、実質的に光電スイッチがON作動することによって例えばドア開閉装置の戸開動作を停止させ、異物の戸袋への引き込まれを未然に防止する。
より望ましくは、請求項3に記載のように、コーナー部における壁体とスライドドアの隙間の幅を狭めるように光路カバーを配置する。こうすることにより、壁体とスライドドアとの間に乗客の手指等が引き込まれるのをより効果的に防止することができる。
また、請求項4に記載のように、少なくとも光電スイッチと光路カバーとが異物検出ユニットとして予め一体化されていると、引き込まれ防止装置のエレベーターへの取付作業を容易とするうえでより望ましいものとなる。
ここで、光電スイッチとしては、請求項5に記載のように、投光器および受光器のほか投光器からの光を受光器へ向けて反射させる反射器とを備えた反射式のものを用いることができる。その上で、請求項6に記載のように、光路カバーの上方に受光器および投光器を配置するとともに、光路カバーの下方に反射器を配置することが、精密機器である投光器および受光器の破損を防止するうえで望ましい。さらに、請求項7に記載のように、投光器と受光器および反射器を光路カバーの上下両端にそれぞれ設けられた保護カバー内に配置することが受光器と投光器および反射器の破損を防止する上でより望ましい。
一方で、請求項8に記載のように、光電スイッチとして投光器とこの投光器からの光を直接受光する受光器とを備えた透過式のものを用いることもできる。この場合においても請求項9に記載のように、受光器および投光器が光路カバーの上下両端にそれぞれ設けられた保護カバー内に配置されていることが受光器および投光器の破損を防止する上で望ましい。
なお、本発明が適用されることになる上記出入口は、請求項10,11に記載のように、エレベーター籠側および乗場に形成された出入口のうちいずれか一方でもよく、またその双方であってもよい。
さらに、上記壁体は、請求項12に記載のように、出入口を形成する縦枠とするか、または請求項13に記載のように、上記スライドドアを高速スライドドアとする場合には、上記壁体は出入口開閉時に高速スライドドアの変位に連動して高速スライドドアよりも低速で且つ高速スライドドアと同方向に変位する低速スライドドアとする。
請求項1に記載の発明によれば、光電スイッチの投光器から発せられた照射光は乗客がいる空間から遮蔽された光路カバー内を通過するため、投光器以外の光源からの光や塵埃等の外乱の影響による光電スイッチの誤検出を防止できる上に、光路カバーのうち可撓性部材で形成した部位が変形しない限り光電スイッチの照射光が遮られることがないので、不用意に照射光が遮られることによる不要な戸開停止動作を防止してエレベーターの運行効率の向上が図れる。
また、戸開動作中にスライドドアと上記壁体との間に異物が引き込まれる恐れが生じると、実際に異物が引き込まれる前にスライドドアと光路カバーの可撓性部材で形成した部位との間に異物が挟み込まれて光路カバーが変形し、光路カバーが緩衝材として機能して異物への負荷を軽減しつつ照射光を遮るので、異物に大きな負荷を与えることなくその引き込まれを未然に且つ確実に防止できる。その上、照射光として可視光を用いたとしても、照射光は乗客がいる空間から遮蔽された空間内を通過するので、照射光自体を乗客が目視することはなく、乗客に違和感を与えることがない。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、コーナー部における上記壁体とスライドドアとの隙間が光路カバーにより狭められるため、より効果的に引き込まれの防止を図れる利点がある。
加えて、請求項4に記載の発明によれば、光電スイッチと光路カバーとが予めユニット化されているので、特に既設のエレベーターに引き込まれ防止機能を付加する場合における現場での引き込まれ防止装置の取り付け作業が容易となるメリットがある。
図1〜4は本発明における好ましい実施の形態を示す図であって、そのうち図1はエレベーターにおける乗場側の出入口を示す図であって、図2は図1におけるX−X線断面矢視図である。また、図3の(A)は図1におけるA部の拡大図であり、図3の(B)は図1におけるB部の拡大図である。
図1に示すように、乗場側出入口1は左右方向に所定の間隔をあけて対向配置された左右の壁体たる縦枠2とそれらの縦枠2の上部を連結する上枠3とから形成されていて、二枚のスライドドア4により開閉される。戸開閉形式はいわゆる二枚両開きタイプで、乗場側出入口1の全閉時には乗場側出入口1の略中央位置にて左右のスライドドア4の先端面同士が突き合わされていて、戸開動作時に図示外のドア駆動装置により左右のスライドドア4が駆動され、それぞれが離間する方向にスライド移動することで乗場側出入口1が開放される。その開閉機構上、左右のスライドドア4と、このスライドドア4と重合関係にあって且つ戸開動作時に左右のスライドドア4と相対変位する左右の縦枠2との間には、図2に示すようにスライドドア4の厚さ方向で所定の隙間Gが設けられている。
図1のほか図2に示すように、スライドドア4の表側壁面4aと縦枠2の戸閉方向側の垂直端面とがなす左右の乗場側コーナー部5には後述するレーザー光タイプでいわゆる反射式の光電スイッチ29を備えた異物検出ユニット6が上下方向に沿ってそれぞれ取り付けられていて、異物検出ユニット6が左右の乗場側コーナー部5における縦枠2とスライドドア4との隙間Gに接近する乗客の衣服や手指等の異物の存在を監視している。
図2に示すように、異物検出ユニット6のうち縦枠2の上下方向に沿って設けられた筒状の中間カバー7は、パネル材を略台形筒状に曲折成形したものである。中間カバー7のうちスライドドア4の表側壁面4aと対向する面には可撓性部材たるゴム製の角筒状をなす光路カバーとしてゴムチューブ8が中間カバー7のほぼ全長にわたって取り付けられていて、ゴムチューブ8は光電スイッチ29のビーム状のレーザー光である照射光L1と反射光L2およびその周囲を覆うことで照射光L1および反射光L2の光路として遮蔽している。また、ゴムチューブ8の内部にはそのほぼ全長にわたって取付プレート9が配置されているとともに、中間カバー7の内部には中間カバー7のほぼ全長にわたってベースプレート10が配置されていて、取付プレート9、ゴムチューブ8、中間カバー7およびベースプレート10は、取付プレート9に頭部が溶接されたボルト11およびナット12にていわゆる共締め状態で互いに圧締固定されている。
なお、光電スイッチ29の照射光L1および反射光L2は可視光または不可視光のいずれかに限るものではなく、その光源としてはレーザーのほか白熱電球や放電管およびLED等を用いてもよい。
中間カバー7の上端には、図3の(A)に示すように保護カバーたる上部カバー15が中間カバー7およびゴムチューブ8の両者を覆うようにビス14にて取り付けられているとともに、図3の(B)に示すように中間カバー7の下端にも同様に保護カバーたる下部カバー13が取り付けられている。なお、中間カバー7と上部カバー15および下部カバー13の少なくとも乗客の目に触れる部位は周囲の雰囲気とよく調和するように仕上げられている。また、上部カバー15および下部カバー13の中間カバー7およびゴムチューブ8との位置関係を図2の仮想線で示してある。
図4は図1における要部の詳細を示す説明図で、特に上部カバー15および下部カバー13を外した内部を示している。
ベースプレート10の上端には、光電スイッチ29のうち投光器と受光器が一体となったいわゆる投・受光器17が上部ブラケット16を介して取り付けられているとともに、ベースプレート10の下端には、投・受光器17の投光器から発せられた照射光L1を受光器へ向けて反射させる反射器たる反射板19がL字形の下部ブラケット18を介して取り付けられていて、ここでは反射板19も投・受光器一体型もしくは反射式の光電スイッチ29の一部を構成している。すなわち、上部カバー15の内部に光電スイッチ29のうち投・受光器17が配置されているとともに、下部カバー13の内部には光電スイッチ29のうち反射板19が配置されていて、投・受光器17の投光器はゴムチューブ8内の下方に向けて照射光L1を照射する一方、その照射光L1は反射板19で反射してゴムチューブ8内を上方に向かって指向するようになり、その反射光L2は投・受光器17の受光器にて受光される。なお、投・受光器17および反射板19はそれぞれ取付位置および角度が三次元的に調整可能であり、照射光L1および反射光L2の光軸を調整することができるようになっている。
以上のように、光電スイッチ29とゴムチューブ8および中間カバー7がベースプレート10を基板として、取付プレート9と上部ブラケット16および下部ブラケット18にて一体化されて異物検出ユニット6を構成している。
また、図2に示すように、中間カバー7の内部には補強プレート20が配置されていて、補強プレート20と中間カバー7および縦枠2を、補強プレート20に頭部が溶接固定されたボルト11およびナット12にていわゆる共締め状態で互いに圧締固定することで、異物検出ユニット6が縦枠2に取り付けられている。また、異物検出ユニット6はゴムチューブ8のうちスライドドア4に対向する面とスライドドア4の表側壁面4aとがなるべく近接するように取り付けられている。すなわち、乗場側コーナー部5において、スライドドア4とゴムチューブ8とのなす隙間Fをスライドドア4と縦枠2とのなす隙間Gよりも小さく設定してあり、乗場側コーナー部5におけるスライドドア4と縦枠2との隙間を狭めるようにしてゴムチューブ8が配置してある。
なお、図1において乗場側出入口1に向かって右側の縦枠2にも同様に異物検出ユニット6が取り付けられている。
以上のように構成したエレベータードアの引き込まれ防止装置では、少なくとも戸開動作時に乗場側コーナー部5におけるスライドドア4と縦枠2の隙間Gに接近する異物の存在を異物検出ユニット6にて監視していて、万が一、乗場側コーナー部5におけるスライドドア4と縦枠2との隙間Gに例えば乗客の手指等の異物が引き込まれる恐れが生じた場合には、その引き込まれの直前にゴムチューブ8の戸袋入口相当部に異物が当接もしくは圧接することになる。この段階で違和感を感じた乗客が直ちに異物をゴムチューブ8から引き離すことができれば、戸開時の引き込まれは未然に防止できる。
その一方、ゴムチューブ8に対する異物の当接もしくは圧接の度合いがさらに大きくなると、ゴムチューブ8自体が変形することで緩衝材として機能して異物への負荷を軽減しつつ、異物がスライドドア4と縦枠2との隙間Gに引き込まれる前に、ゴムチューブ8の変形部位によって照射光L1もしくは反射光L2が遮られ、これを投・受光器17の受光器が検知することで光電スイッチ29が検出作動する。その検出作動をしたことを条件にスライドドア4の戸開動作を停止させて戸開時の引き込まれ事故を未然に防止する。
また、戸開動作中以外の状態で光電スイッチ29が検出作動した場合にアナウンス等で乗客に対して注意を促がしたり、光電スイッチ29の照射光L1の照射を一旦停止し、その際の光電スイッチ29の動作を確認することで光電スイッチ29の故障を判別するセルフチェック機能を拡充する等の応用も考えられる。
したがって、以上のようなエレベータードアの戸開時引き込まれ防止装置によれば、光電スイッチ29の照射光L1および反射光L2は光路として遮蔽されたゴムチューブ8内を通過するため、光電スイッチ29が投・受光器17の投光器以外の光源からの光や塵埃等の外乱の影響による誤検出を起こしにくいメリットがある。その上、ゴムチューブ8が変形しない限り光電スイッチ29は検出作動しないため、引き込まれの恐れがないのにも関わらず台車や乗客の荷物等によって不用意に照射光L1または反射光L2が遮られることによる不要な戸開停止動作を防止してエレベーターの運行効率を高めることができる。さらに、異物検出ユニット6の外観は周囲の雰囲気とよく調和するように仕上げられているため、エレベーターの外観品質を損なわない上に、照射光L1および反射光L2は乗客がいる空間から遮蔽されているので照射光L1および反射光L2として可視光を用いたとしても乗客に違和感を与えることがない。
また、乗場側コーナー部5におけるスライドドア4とゴムチューブ8の隙間Fは縦枠2とスライドドア4との隙間Gよりも小さく、縦枠2とスライドドア4との隙間Gの出入口への開口幅がゴムチューブ8により狭められているため、より効果的に引き込まれの防止を図れる利点がある。
さらに、エレベータードアの引き込まれ防止装置における主要な構成要素が異物検出ユニット6として一体化されているので、特に既設のエレベーターに引き込まれ防止機能を付加する場合の現場での取り付け作業が容易となるメリットがある。
その上、光電スイッチ29のうち精密機器である投・受光器17を異物検出ユニット6の上部に配置することで、台車や乗客の衝突による投・受光器17の破損を防止することができる上に、一般的には光電スイッチからの検出信号を受けてスライドドア4の開閉を制御する戸開閉制御部はエレベーター籠の上に配置されているため投・受光器17の配線を短くすることができる利点がある。また、上部カバー8および下部カバー9により投・受光器17および反射板19が保護されているので、それらの破損および光電スイッチの光軸ずれを防止できるメリットがある。
なお、ゴムチューブ8は、以上の実施の形態に示したような断面矩形状のもののほか、必要に応じてその断面形状を変化させて、例えば断面三角形状や断面蒲鉾形状のものを用いることも可能である。
図5は乗場側およびエレベーター籠側の出入口を示す水平断面図であって、図5の(A)は戸開閉形式がいわゆる二枚両開きタイプの出入口を示しており、図5の(B)は戸開閉形式がいわゆる二枚片開きタイプの出入口を示している。
異物検出ユニット6は乗場側出入口1における乗場側コーナー部5のみならず、図5の(A)に示すように籠側出入口21における籠側コーナー部22にも同様に取り付けることが可能である。また、図5の(B)に示すように、いわゆる高速スライドドア23とこの高速スライドドア23の戸開閉動作に連動して高速スライドドア23よりも低速で且つ高速スライドドア23と同方向に移動する壁体たる低速スライドドア24とを備えたいわゆる二枚片開きタイプの戸開閉形式の場合にあっては、高速スライドドア23の表側壁面23aと低速スライドドア24の戸閉方向側の垂直端面がなす引違いコーナー部25にも同様に異物検出ユニット6を取り付けることも勿論可能である。
図6は図4に示した投・受光器17および反射板19からなる光電スイッチ29の変形例を示す図であり、いわゆる反射式の光電スイッチ29に変えて投光器26および受光器28が別体式のいわゆる透過式の光電スイッチ30を用いている。図6に示すように、ベースプレート10の上部に上部ブラケット16を介して光電スイッチ30のうち投光器26が取り付けられているとともに、ベースプレート10の下部には下部ブラケット27を介して光電スイッチ30のうち受光器28が取り付けられていて、投光器26はゴムチューブ8内の下方へ向けて照射光L1を照射し、ゴムチューブ8の内部を通過させた照射光L1を受光器28にて受光する。また、反射式の光電スイッチ29を用いた場合と同様に、戸開動作中に照射光L1が遮られたことを受光器28が検知して光電スイッチ30が検出作動し、その検出作動をしたことを条件にスライドドア4の戸開動作を停止させて戸開時の引き込まれ事故を未然に防止することとなる。この透過式の光電スイッチ30を用いた場合においては、照射光L1の光軸が短くなるため光軸の調整が容易となる利点がある。
なお、ベースプレート10の上部に受光器28を配置するとともにベースプレート10の下部に投光器26を配置することも勿論可能である。
本発明の好適な実施の形態を示す図であって、エレベーターにおける乗場側出入口を示す斜視図。 図1におけるX−X線断面矢視図。 同図(A)は図1におけるA部の拡大図であって、同図(B)は図1におけるB部の拡大図。 図1における要部の詳細を示す説明図で、特に上部カバーおよび下部カバーを外した内部を示す斜視図。 エレベーターにおける乗場側およびエレベーター籠側の出入口の概略を示す断面図であって、同図(A)は戸開形式が二枚両開きタイプの出入口を示す図。同図(B)は戸開形式が二枚片開きタイプの出入口を示す図。 図4における光電スイッチの変形例を示す斜視図。
符号の説明
1…乗場側出入口
2…縦枠(壁体)
4…スライドドア
4a…スライドドアの表側壁面
5…乗場側コーナー部
6…異物検出ユニット
8…ゴムチューブ(光路カバー)
13…下部カバー(保護カバー)
15…上部カバー(保護カバー)
17…投・受光器
19…反射板(反射器)
21…籠側出入口
22…籠側コーナー部
23…高速スライドドア
23a…高速スライドドアの表側壁面
24…低速スライドドア(壁体)
25…引違いコーナー部
26…投光器
28…受光器
29…光電スイッチ
30…光電スイッチ
L1…照射光
L2…反射光

Claims (13)

  1. ドア開閉装置により駆動されて出入口を左右方向に開閉するスライドドアの表側壁面とこのスライドドアと重合関係にあって且つ戸開動作時に該スライドドアと相対移動する壁体の戸閉方向側の垂直端面とのなすコーナー部に、光電スイッチの検出域となるビーム状の照射光を上下方向に沿って配置し、
    戸開動作中に照射光が遮られて光電スイッチが作動したことを条件に少なくとも戸開動作を停止させるようにしたエレベータードアの引き込まれ防止装置であって、
    光電スイッチの照射光およびその周囲を覆うことで光路として遮蔽する筒状の光路カバーを上記壁体にその上下方向に沿って設け、
    その光路カバーのうち少なくともスライドドアの表側壁面と近接対峙する戸袋入口相当部を可撓性部材にて形成したことを特徴とするエレベータードアの引き込まれ防止装置。
  2. 光路カバーのほぼ全体をゴム状弾性材で形成したことを特徴とする請求項1に記載のエレベータードアの引き込まれ防止装置。
  3. コーナー部における壁体とスライドドアの隙間の幅を狭めるように光路カバーを配置することを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータードアの引き込まれ防止装置。
  4. 少なくとも光電スイッチと光路カバーとが異物検出ユニットとして予め一体化されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエレベータードアの引き込まれ防止装置。
  5. 光電スイッチは投光器および受光器のほか投光器からの光を受光器へ向けて反射させる反射器とを備えた反射式のものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のエレベータードアの引き込まれ防止装置。
  6. 光路カバーの上方に受光器および投光器が配置されているとともに、光路カバーの下方に反射器が配置されていることを特徴とする請求項5に記載のエレベータードアの引き込まれ防止装置。
  7. 投光器と受光器および反射器が光路カバーの上下両端にそれぞれ設けられた保護カバー内に配置されていることを特徴とする請求項5または6に記載のエレベータードアの引き込まれ防止装置。
  8. 光電スイッチは投光器とこの投光器からの光を直接受光する受光器とを備えた透過式のものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のエレベータードアの引き込まれ防止装置。
  9. 受光器および投光器が光路カバーの上下両端にそれぞれ設けられた保護カバー内に配置されていることを特徴とする請求項8に記載のエレベータードアの引き込まれ防止装置。
  10. 出入口がエレベーター籠側に形成された出入口であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のエレベータードアの引き込まれ防止装置。
  11. 出入口が乗場側に形成された出入口であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のエレベータードアの引き込まれ防止装置。
  12. 上記壁体が出入口を形成する縦枠であることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のエレベータードアの引き込まれ防止装置。
  13. 前記スライドドアは高速スライドドアであるとともに、上記壁体は出入口開閉時に高速スライドドアの変位に連動して高速スライドドアよりも低速で且つ高速スライドドアと同方向に変位する低速スライドドアであることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のエレベータードアの引き込まれ防止装置。
JP2005281160A 2005-09-28 2005-09-28 エレベータードアの引き込まれ防止装置 Pending JP2007091385A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005281160A JP2007091385A (ja) 2005-09-28 2005-09-28 エレベータードアの引き込まれ防止装置
PCT/US2006/035140 WO2007037948A2 (en) 2005-09-28 2006-09-12 Door assembly having a flexible detector member and an associated method
JP2008533392A JP5156633B2 (ja) 2005-09-28 2006-09-12 可撓性検出部材を備えたドアアッセンブリおよびこれに関連した方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005281160A JP2007091385A (ja) 2005-09-28 2005-09-28 エレベータードアの引き込まれ防止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007091385A true JP2007091385A (ja) 2007-04-12

Family

ID=37977542

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005281160A Pending JP2007091385A (ja) 2005-09-28 2005-09-28 エレベータードアの引き込まれ防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007091385A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010105800A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd エレベータのドア装置
JP2017081229A (ja) * 2015-10-23 2017-05-18 新明和工業株式会社 旅客搭乗橋
KR20200078147A (ko) * 2018-12-21 2020-07-01 주식회사 아이갭 승강기 틈새 끼임 감지 장치
CN114634081A (zh) * 2022-01-26 2022-06-17 浙江智菱科技有限公司 一种电梯门防夹异物装置及检测方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010105800A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd エレベータのドア装置
JP2017081229A (ja) * 2015-10-23 2017-05-18 新明和工業株式会社 旅客搭乗橋
KR20200078147A (ko) * 2018-12-21 2020-07-01 주식회사 아이갭 승강기 틈새 끼임 감지 장치
KR102245816B1 (ko) * 2018-12-21 2021-05-17 주식회사 아이갭 승강기 틈새 끼임 감지 장치
CN114634081A (zh) * 2022-01-26 2022-06-17 浙江智菱科技有限公司 一种电梯门防夹异物装置及检测方法
CN114634081B (zh) * 2022-01-26 2023-08-04 浙江智菱科技有限公司 一种电梯门防夹异物装置及检测方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI402207B (zh) 電梯的安全裝置
JP5992673B2 (ja) 可動ステップ付きプラットホームドア装置
JP2007099418A (ja) エレベータードアの引き込まれ防止装置
JP2007091385A (ja) エレベータードアの引き込まれ防止装置
WO2006057898A2 (en) Door safety device
KR101250697B1 (ko) 엘리베이터 도어의 제어 장치
JP5156633B2 (ja) 可撓性検出部材を備えたドアアッセンブリおよびこれに関連した方法
JP5474067B2 (ja) スライドドア装置及びエレベータ
JP2004018261A (ja) エレベーターの戸開時引き込まれ検出装置
JP2009220941A (ja) エレベータの着床検出装置
JP4481091B2 (ja) スライドドア装置
JP2008044717A (ja) エレベータ出入口の安全装置
WO2006065804A2 (en) Sensor for controlling an elevator door
JPH10265157A (ja) エレベーターの出入口安全装置
JP6633798B1 (ja) ホームドア装置
JPH0379582A (ja) エレベータドアー装置
JP2009064265A (ja) 自動車用窓のガラス割れ検出装置
JP2006008287A (ja) 昇降機の安全装置
JP2000072363A (ja) エレベータ出入口の安全装置
JP2016160076A (ja) エレベータのドア装置
JP2000169071A (ja) エスカレータの安全装置
JP5029810B2 (ja) エレベータ装置
JP4189524B2 (ja) レーザ加工機
JP2006044942A (ja) 乗客コンベアの安全装置
JPH07106867B2 (ja) エレベ−タの出入口安全装置