JP2009064265A - 自動車用窓のガラス割れ検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】窓ガラスが割られた際に、窓ガラスにひびが入っただけで飛散されない状態でも窓ガラスの割れを検出することができ、しかも組み付けに要する手間を少なくする。
【解決手段】開閉不能な窓ガラス13は、強化ガラスで構成されている。ボデー15には、窓ガラス13に対してその裏面13aから光が入射するように出射する発光部16aと、窓ガラス13に入射した後、表面13bで反射して裏面13aから出射する光を受光する受光部16bとが設けられている。窓ガラス13に入射する光の入射位置とその光の窓ガラス13からの出射位置との間隔が、少なくとも窓ガラス13にひび13cが入った際に、そのひび13cが入射位置から出射位置までの光の経路と交差するように設定されている。コントローラ20は受光部16bの出力信号に基づいて受光部16bにおける受光量が所定範囲から逸脱したらガラス割れと判断する。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車用窓のガラス割れ検出装置に係り、詳しくはハッチバックドアのガラス窓やクオータウインドウのように開閉不能なガラス窓のガラス割れ検出装置に関する。
従来、駐車中に自動車の窓ガラスを割られて車両が盗難されたり、車上あらしの被害を受けたりすることを防止するため、窓ガラスが割られたことを検出するガラス割れ検出装置を設け、ガラス割れ検出装置のガラス割れ検出信号に基づいて警報手段を作動させることが提案されている。
このような装置として、窓ガラスに投光器から照射した光を利用してガラス割れを検出する構成のものがある(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1の盗難警報装置は、ウインドガラス両端縁部に対向するようにセットした投光器及び受光器と、投光器からウインドガラスを通して受光器に光線が入射している間は警報音発生装置を作動させず、また、ウインドガラスを通して受光器に光線が入射しなくなると警報音発生装置を作動させるように構成した制御回路とからなる。
また、窓ガラスに向けて光を放射する光源と、前記光源からの光の前記窓ガラスによる反射光を検出する受光手段と、受光手段の検出結果に基づいて警報を発生する警報手段とを含む盗難防止装置も提案されている(例えば、特許文献2参照。)。詳しくは、図5に示すように、窓ガラス51の内側面(車室側面)に反射領域52を設け、半導体レーザ等の光源53から照射されて反射領域52で反射された反射光を受光素子54で受光するように構成されている。そして、受光素子54によって反射光が検出されないときに警報装置が警報を発生する。
実開昭62−114853号公報 特開平3−90995号公報
自動車用窓ガラスには、通常、ウィンドシールドガラスを除いて強化ガラスが用いられている。強化ガラスは、衝撃が加えられて一部が破損した場合、ひび割れがガラス全体に及ぶとともに、小さな破片になって飛散するようになっている。しかし、衝撃の程度によっては、窓ガラス全体にひびが入っても、ひびが入った状態で形態を保つ場合もある。また、犯罪者が飛散防止のため、窓ガラスにテープを貼付した状態でガラスを割った場合には、飛散が防止される。
特許文献1に記載の構成では、窓ガラスにひびが入ると、投光器からウインドガラスを通して受光器に光線が入射できなくなって、ガラス割れを検出することはできる。しかし、ウインドガラス両端縁部と対向するように投光器及び受光器をセットする必要があるため、投光器及び受光器の配置位置が離れた状態となり、投光器及び受光器をコンパクトに一つのモジュールとして形成するのは難しい。また、組み付けに手間が掛かり、配線が長くなるという問題もある。
一方、特許文献2に記載の構成では、窓ガラスにひびが入っても、反射領域52の窓ガラス51が飛散したり、反射領域に大きな変化が生じたりしなければ、光源53から窓ガラス51に向けて出射された光が反射領域52で反射して受光素子54に入射するため、ガラス割れを検出することができない。
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は窓ガラスが割られた際に、窓ガラスにひびが入っただけで飛散されない状態でも窓ガラスの割れを検出することができ、しかも組み付けに要する手間を少なくすることができる自動車用窓のガラス割れ検出装置を提供することにある。
前記の目的を達成するため請求項1に記載の発明は、一部が破損した場合に全体にひび割れが生じるガラス板を開閉不能な窓ガラスに使用した自動車用窓のガラス割れ検出装置である。そして、前記窓ガラスに対してその裏面から光を入射させるように出射する発光部と、前記窓ガラスに入射した後、表面で反射して裏面から出射する光を受光する受光部と、前記受光部における受光量が所定範囲から逸脱したらガラス割れと判断する判断手段とを備える。また、前記窓ガラスに入射する光の入射位置とその光の窓ガラスからの出射位置との間隔が、少なくとも前記窓ガラスにひびが入った際に、そのひびと前記入射位置から前記出射位置までの光の経路とが交差するように設定されている。ここで、「窓ガラスの表面」とは、窓ガラスの車室に面する面と反対側の面を意味する。
この発明では、窓ガラスが破損せずに正常な状態では、発光部から出射された光の一部が窓ガラスの裏面から窓ガラスに斜めに入射するとともに、窓ガラスを透過して表面で反射し、裏面へ向かって再び窓ガラスを透過した後、裏面から出射して受光部に入射する。そして、受光部には予め設定された所定範囲の強さの光が入射する。一方、窓ガラスの一部が破損すると、たとえ、窓ガラスの一部にテープを張って飛散が防止される状態で破損が行われても、窓ガラス全体にひびが入る。そして、発光部から出射されて窓ガラスに入射した光が表面で反射した後、裏面へ進路を変更して裏面から出射するまでの経路と交差するように窓ガラスにひびが入る。窓ガラスにひびが入ると、窓ガラスに入射した光が表面で反射するまでの間、あるいは表面で反射した後、裏面から出射するまでの間にひび割れ部で進行方向が変更され、受光部に向かって窓ガラスの裏面から出射する光の量が変化し、受光部における受光量が所定範囲から逸脱する状態になる。そして、判断手段によりガラス割れと判断される。したがって、窓ガラスが割られた際に、窓ガラスにひびが入っただけで飛散されない状態でも、窓ガラスの割れを検出することができる。しかも、発光部と受光部は窓ガラスの裏面側に設けられるため、窓ガラスの両端縁部に対向するように設ける場合に比較して、組み付けに要する手間を少なくできる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記発光部は、外光と区別できる状態で光を出射する。窓ガラスには太陽光やトンネルの照明光や街路灯等の外光が表面側から入射するため、窓ガラスにひびが入って発光部から出射された光が受光部に到達できなくなった状態おいて、外光が受光部に入射することにより、受光部の受光量が所定範囲になる虞がある。しかし、この発明では、発光部は、外光と区別できる状態で光を出射するため、反射光と外光とを区別でき、そのような虞が抑制され、判断手段により精度良くガラス割れと判断することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記窓ガラスの裏面には前記発光部から出射された光のうち所定範囲の角度で入射する光以外の光を遮光する遮光部が設けられている。この発明では、発光部から出射された光のうちの必要な光以外の光が、窓ガラスに入射されるのが抑制され、受光部は必要な光を精度良く受光することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記発光部及び受光部は、前記窓ガラスの周縁部に設けられている。この発明では、発光部及び受光部を目立たない状態で配置することが容易になる。
本発明によれば、窓ガラスが割られた際に、窓ガラスにひびが入っただけで飛散されない状態でも窓ガラスの割れを検出することができ、しかも組み付けに要する手間を少なくすることができる。
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図面にしたがって説明する。
図1(a)に示すように、車両11の後部には、左右両側(左側のみ図示)に、開閉不能な窓ガラスとしてのクオータウインドウ12が設けられている。
図1(b)は図1(a)のA−A線に対応する右側のクオータウインドウ12付近の部分断面図である。図1(b)に示すように、窓ガラス13は周縁部において接着剤(ガラス接着剤)14を介してボデー15に固着されている。窓ガラス13は、一部が破損した場合に全体にひび割れが生じるガラス板としての強化ガラスによって形成されている。窓ガラス13の厚さは3.1mm〜5.0mm程度である。
図1(b)及び図2に示すように、ボデー15には窓ガラス13の周縁部と対応する箇所で、窓ガラス13の周縁部に対して接着剤14より内側の位置に、発光部16a及び受光部16bが設けられている。この実施形態では発光部16a及び受光部16bは一つのモジュール(ユニット)17として構成されている。発光部16aは、窓ガラス13に対してその裏面13aから光を入射させるように出射する。
発光部16aは、窓ガラス13に入射する光の入射位置とその光の窓ガラス13からの出射位置との間隔が、少なくとも窓ガラス13にひび13cが入った際に、そのひび13cが入射位置から出射位置までの光の経路と交差するように設定されている。強化ガラスが破損した場合、ガラスに入るひび13cの間隔は通常5mm程度のため、入射位置から出射位置までの距離がひび13cの間隔より大きければ、少なくとも1回は前記光の経路とひび13cとが交差する。
詳述すると、窓ガラス13に使用されている強化ガラスは、入射角と、透過率及び反射率とは、図3に示すような関係がある。この実施形態では、発光部16aから出射されて窓ガラス13に裏面13aから入射角70度程度で入射した光が、表面13bで反射した後、裏面13aから出射して受光部16bに入射するように、発光部16a及び受光部16bの位置関係が設定されている。ガラスの屈折率を1.52とすると、窓ガラス13に70度で入射する光の屈折角は38度になる。即ち、この実施形態では、入射位置から出射位置までの距離をL、窓ガラス13の厚さをtとすると、L=2(t×tan38°)となり、距離Lは厚さtの約1.56倍になる。したがって、窓ガラス13の厚さtが5mmであっても発光部16a及び受光部16bは、一つのモジュール17として容易に構成される。
また、窓ガラス13の裏面13aには発光部16aから出射された光のうち所定範囲の角度で入射する光以外の光を遮光する遮光部18が設けられている。遮光部18は、例えば、黒色セラミックペーストをスクリーン印刷することにより形成されている。なお、窓ガラス13の表面13bとは、窓ガラス13の車室に面する面と反対側の面を意味する。車両11の内装19は、発光部16a及び受光部16bが設けられている部分や遮光部18を覆うように設けられている。
また、発光部16aは、外光と区別できる状態で光を出射するようになっている。この実施形態では発光部16aは、パルス駆動されて点滅されるようになっている。
受光部16bは、発光部16aから出射されるとともに窓ガラス13に入射した後、表面13bで反射して裏面13aから出射する光を受光する。受光部16bは、受光量が予め設定された値より少なければLレベルの信号を出力し、受光量が予め設定された値以上であれば、Hレベルの信号を出力する。受光部16bはコントローラ20に接続され、コントローラ20は警報装置21に接続されている。コントローラ20は、受光部16bの出力信号に基づいて、受光部16bにおける受光量が所定範囲から逸脱したらガラス割れと判断する判断手段を構成する。警報装置21は、コントローラ20からの指令により作動されて警報音や警報ランプで窓ガラス13が割れたことを外部に報知する。
次に、前記のように構成されたガラス割れ検出装置の作用を説明する。
窓ガラス13が破損していない正常な状態(通常時)においては、発光部16aから出射された光の一部が窓ガラス13の裏面13aから窓ガラス13に斜めに入射するとともに、窓ガラス13を透過して表面13bで反射して再び裏面13a側へ窓ガラス13を透過した後、裏面13aから出射して受光部16bに入射する。そして、受光部16bには予め設定された所定範囲の強さの光が入射する。この実施形態では発光部16aから出射した光のうち裏面13aに対する入射角がほぼ70度付近の光が、遮光部18のない入射位置から選択的に入射する。
ガラスの屈折率を1.52とすると、発光部16aから出射されて窓ガラス13に裏面13aから入射角70度程度で入射した光の窓ガラス13に対する屈折角は約38°になる。そして、裏面13aへの入射角も38°となる。そうすると、図3のグラフから、表面13bでの反射率が約8%になる。そして、裏面13aへの入射角も38°となり、透過率は78%程度となる。また、入射角がほぼ70度付近で窓ガラス13に入射する光の透過率は約60%となる。そのため、0.6×0.08×0.78=0.03744となり、窓ガラス13に入射角70度程度で入射した光の3.7%程度が裏面13aへ戻ってくることになり、裏面13aの出射位置から受光部16bへ向かって出射する。
一方、窓ガラス13の一部が破損すると、たとえ、窓ガラス13の一部にテープを張って飛散が防止される状態で破損を行っても、窓ガラス13全体にひび13cが入る。ひび13cの間隔は通常5mm程度であり、また、入射位置から出射位置までの距離Lは約7.8mmである。したがって、発光部16aから出射されて窓ガラス13に入射した光が表面13bで反射した後、裏面13a側に進路を変更して裏面13aから出射するまでの経路と必ず交差するように窓ガラス13にひび13cが入る。窓ガラス13にひび13cが入ると、発光部16aから出射されて窓ガラス13に入射した光が表面13bで反射するまでの間と、表面13bで反射した後、裏面13aから出射するまでの間にひび割れ部で進行方向が変更される。そして、受光部16bに向かって窓ガラス13の裏面13aから出射する光の量が変化し、受光部16bにおける受光量が所定範囲から逸脱する状態になる。通常は、受光量が所定範囲より少なくなる。
コントローラ20は、受光部16bから出力される出力信号が、発光部16aの点滅間隔より長い時間、受光部16bにおける受光量が所定範囲から逸脱する状態に対応する場合に、ガラス割れと判断する。したがって、窓ガラス13が割られた際に、窓ガラス13にひび13cが入っただけで飛散されない状態でも窓ガラス13の割れを検出することができる。コントローラ20はガラス割れと判断すると、警報装置21に駆動指令信号を出力する。そして、警報装置21が作動して警報音や警報ランプによりガラス割れ(異常発生)が外部に報知される。
この実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)ガラス割れ検出装置は、開閉不能な自動車用窓のガラス割れを検出し、窓ガラス13のガラス板として一部が破損した場合に全体にひび割れが生じる強化ガラスが使用されている。そして、窓ガラス13に対してその裏面13aから光を入射させるように出射する発光部16aと、窓ガラス13に入射した後、表面13bで反射して裏面13aから出射する光を受光する受光部16bと、受光部16bにおける受光量が所定範囲から逸脱したらガラス割れと判断する判断手段(コントローラ20)とを備える。また、窓ガラス13に入射する光の入射位置とその光の窓ガラス13からの出射位置との間隔が、少なくとも窓ガラス13にひび13cが入った際に、そのひび13cが入射位置から出射位置までの光の経路と交差するように設定されている。したがって、窓ガラス13が割られた際に、窓ガラス13にひび13cが入っただけで飛散されない状態であっても窓ガラス13の割れを検出することができる。
(2)発光部16a及び受光部16bは窓ガラス13の裏面13a側に設けられるため、窓ガラス13の両端縁部に対向するように設ける場合に比較して、組み付けに要する手間を少なくできる。また、発光部16a及び受光部16bを、一つのモジュール17として容易に構成することができる。
(3)発光部16aは、外光と区別できる状態で光を出射する。窓ガラス13には太陽光やトンネルの照明光や街路灯等の外光が表面13b側から入射するため、窓ガラス13にひび13cが入って発光部16aから出射された光が受光部16bに到達できなくなった状態おいて、外光が受光部16bに入射することにより、受光部16bの受光量が所定範囲になる虞がある。しかし、発光部16aは、外光と区別できる状態で光を出射するため、そのような事態が抑制され、コントローラ20により精度良くガラス割れと判断される。
(4)窓ガラス13に裏面13aから入射した光は、表面13bで1回反射しただけで裏面13aの出射位置から受光部16bに向かって出射する。したがって、複数回反射を行う構成に比較して、光の減衰が抑制されて、受光部16bが出射光を強度の強い状態で受光することができるとともに、外光に影響され難くなる。
(5)外光と区別できる状態で光を出射する方法として、発光部16aをパルス駆動する方法、即ち発光部16aが所定間隔で点滅する方法を採用している。したがって、発光部16aから簡単に外光と区別できる状態で光を出射することができる。
(6)窓ガラス13の裏面13aには発光部16aから出射された光のうち所定範囲の角度で入射する光以外の光を遮光する遮光部18が設けられている。したがって、発光部16aから出射された光のうちの必要な光以外の光が、窓ガラス13に入射されるのが抑制され、受光部16bは必要な光を精度良く受光することができる。
(7)発光部16a及び受光部16bは、窓ガラス13の周縁部に設けられている。したがって、発光部16a及び受光部16bを目立たない状態で配置することが容易になる。
(8)遮光部18は、黒色セラミックペースト(黒セラ)をスクリーン印刷することにより形成されている。一般に、車両11の開閉不能な窓ガラス13の周縁部には、黒セラの枠部が設けられるため、その枠部を形成する際に、所定の箇所(入射位置及び出射位置)に黒セラ膜を形成しないようにすることで、遮光部18を容易に形成することができる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ 窓ガラス13はクオータウインドウ12に限らず、一部が破損した場合に全体にひび割れが生じるガラス板を使用した開閉不能な他の窓ガラスに適用してもよい。例えば、リヤウインドウ、リヤサイドウインドウ、ハッチバックドアの窓ガラス、サンルーフガラスあるいはフロントウインドウ等に適用してもよい。
○ 窓ガラス13に裏面13aから入射した光は、表面13bで1回反射しただけで裏面13aの出射位置から受光部16bに向かって出射する構成に限らず、複数回反射した後、裏面13aの出射位置から受光部16bに向かって出射する構成にしてもよい。しかし、反射回数が増えると、光が窓ガラス13内で反射を繰り返して出射位置まで透過する間に光の減衰が進み、出射位置から受光部16b向かって出射する光の強度が弱くなるため、反射回数は少ない方が好ましい。
○ 発光部16aから外光と区別できる状態で光を出射する方法は、発光部16aをパルス駆動する方法に限らない。例えば、スペクトラム拡散法を採用してもよい。
○ 発光部16a及び受光部16bは窓ガラス13の周縁部と対応する箇所に限らず、中央寄りに設けられてもよい。しかし、発光部16a及び受光部16bを目立たないようにするために、窓ガラス13の周縁部に配置するのが好ましい。
○ 発光部16a及び受光部16bを一つのモジュール17とせず、それぞれ独立した構成としてもよい。
○ 図4に示すように、窓ガラス13の裏面13aに遮光部18を設けずに、発光部16aとして指向性の良い光源を使用して、発光部16aの出射光が窓ガラス13の入射位置から効率よく窓ガラス13内に入射する構成としてもよい。指向性の良い光源としては、レーザダイオードのようなレーザ光源や、出射部にレンズを備えた光源、例えは発光ダイオード等が挙げられる。
○ 遮光部18を設けるとともに、発光部16aとして指向性の良い光源を使用してもよい。
○ コントローラ20を設けずに、受光部16bの出力信号を警報装置21に直接入力して、受光部16bからガラス割れを示す出力信号が出力される状態になると警報装置21が作動するように構成してもよい。即ち、受光部16bが、受光部16bにおける受光量が所定範囲から逸脱したらガラス割れと判断する判断手段を兼ねてもよい。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記受光部は、前記判断手段を兼ねている。
(2)請求項1〜請求項4及び前記技術的思想(1)のいずれか一項に記載の発明において、前記発光部は、前記窓ガラスに裏面13aから入射した光が表面で所定割合以上裏面側へ向かって反射するように、出射光が前記窓ガラスの裏面に対して所定範囲の角度で入射するように指向性を有する状態で設けられている。
一実施形態を示し、(a)は、乗用車の後部を示す概略斜視図、(b)は(a)のA−A線に対応する右側のクオータウインドウ付近の部分断面図。 図1(a)のB−B線に対応する模式断面図。 強化ガラスの入射角と透過率及び反射率との関係を示すグラフ。 別の実施形態の部分断面図。 従来技術の模式図。
符号の説明
13…窓ガラス、13a…裏面、13b…表面、ひび…13c、16a…発光部、16b…受光部、18…遮光部、20…判断手段としてのコントローラ。

Claims (4)

  1. 一部が破損した場合に全体にひび割れが生じるガラス板を開閉不能な窓ガラスに使用した自動車用窓のガラス割れ検出装置であって、
    前記窓ガラスに対してその裏面から光を入射させるように出射する発光部と、
    前記窓ガラスに入射した後、表面で反射して裏面から出射する光を受光する受光部と、
    前記受光部における受光量が所定範囲から逸脱したらガラス割れと判断する判断手段とを備え、
    前記窓ガラスに入射する光の入射位置とその光の窓ガラスからの出射位置との間隔が、少なくとも前記窓ガラスにひびが入った際に、そのひびと前記入射位置から前記出射位置までの光の経路とが交差するように設定されていることを特徴とする自動車用窓のガラス割れ検出装置。
  2. 前記発光部は、外光と区別できる状態で光を出射する請求項1に記載の自動車用窓のガラス割れ検出装置。
  3. 前記窓ガラスの裏面には前記発光部から出射された光のうち所定範囲の角度で入射する光以外の光を遮光する遮光部が設けられている請求項1又は請求項2に記載の自動車用窓のガラス割れ検出装置。
  4. 前記発光部及び受光部は、前記窓ガラスの周縁部に設けられている請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の自動車用窓のガラス割れ検出装置。
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