JP2010132107A - 車両用ミラー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バックライト部からの光量を抑えても液晶部の輝度を確保することができる車両用ミラー装置を得る。
【解決手段】ハウジング12は、ハーフミラー30を保持すると共に液晶部34及びバックライト部42を収容し、液晶部34のハーフミラー30側とは反対側から液晶部34へ光を入射させるための採光用の採光窓24が貫通形成されている。このため、例えば、インナミラー装置10の周囲が明るい場合に、ハーフミラー30を反射する光の光量が多くなって液晶部34を照射する光の光量がより多く必要になっても、採光窓24によって液晶部34へ入射される光の光量も多くなるので、バックライト部42で供給する光の光量を抑えることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、光の透過率を制御することで階調表現する液晶部がハーフミラーの裏側に設けられた車両用ミラー装置に関する。
車両用ミラー装置においては、ミラーがハーフミラーで構成されると共に、ミラーの裏側に表示装置を配置したものがある(例えば、特許文献1参照)。このような車両用ミラー装置では、例えば、表示装置が液晶部とバックライト部とで構成されており、液晶部が背面側からバックライト部によって照明されることで階調表現する光がハーフミラーを透過して視認されるようになっている。
特開2005−231605公報
しかしながら、このような構成では、バックライト部からの光量のみで液晶部(ディスプレイ画面)の輝度が決まるため、例えば、車両用ミラー装置の周囲が明るい場合、液晶部の輝度を十分に確保するためには、バックライト部からの光量を多くしなければならない。
本発明は、上記事実を考慮して、バックライト部からの光量を抑えても液晶部の輝度を確保することができる車両用ミラー装置を得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明の車両用ミラー装置は、車両後方視認用とされ、表側から入射した光を反射すると共に光の透過が可能なハーフミラーと、前記ハーフミラーの裏側に設けられ、光の透過率を制御することで階調表現する液晶部と、前記液晶部の前記ハーフミラー側とは反対側に設けられ、前記液晶部を照明するバックライト部と、車両側に取り付けられ、前記ハーフミラーを保持すると共に前記液晶部及び前記バックライト部を収容し、前記液晶部の前記ハーフミラー側とは反対側から前記液晶部へ光を入射させるための採光用の孔部が貫通形成されたハウジングと、を有する。
請求項1に記載する本発明の車両用ミラー装置によれば、車両後方視認用のハーフミラーは、表側から入射した光を反射すると共に光の透過が可能となっている。また、ハーフミラーの裏側に設けられた液晶部は、光の透過率を制御することで階調表現し、液晶部のハーフミラー側とは反対側に設けられたバックライト部は、液晶部を照明する。
ここで、車両側に取り付けられるハウジングは、ハーフミラーを保持すると共に液晶部及びバックライト部を収容し、液晶部のハーフミラー側とは反対側から液晶部へ光を入射させるための採光用の孔部が貫通形成されている。このため、例えば、車両用ミラー装置の周囲が明るい場合に、ハーフミラーを反射する光の光量が多くなって液晶部を照射する光の光量がより多く必要になっても、採光用の孔部によって液晶部へ入射される光の光量も多くなるので、バックライト部で供給する光の光量を抑えることができる。
請求項2に記載する本発明の車両用ミラー装置は、請求項1記載の構成において、前記液晶部よりも前記孔部側には、前記孔部から入射された光を拡散させる拡散用レンズが配設されている。
請求項2に記載する本発明の車両用ミラー装置によれば、液晶部よりも孔部側には拡散用レンズが配設されており、このレンズによって孔部から入射された光が拡散する。このため、孔部の大きさを抑えても、孔部から入射された光による液晶部の照射範囲が広げられる。
請求項3に記載する本発明の車両用ミラー装置は、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記バックライト部から前記孔部への光路上には、電圧の印加及び電圧の印加の解除により光に対する透過率が変化するエレクトロクロミック膜が配設されている。
請求項3に記載する本発明の車両用ミラー装置によれば、バックライト部から孔部への光路上に配設されたエレクトロクロミック膜は、電圧の印加及び電圧の印加の解除により光に対する透過率が変化する。このため、例えば、車両用ミラー装置の周囲が明るい場合には、エレクトロクロミック膜の光に対する透過率を上げれば、孔部からの光がハウジング内で有効に利用され、車両用ミラー装置の周囲が暗い場合には、エレクトロクロミック膜の光に対する透過率を下げれば、バックライト部からの光がハウジング内でより有効に利用され、ハウジングの外部への光漏れも抑えられる。
請求項4に記載する本発明の車両用ミラー装置は、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記ハウジングの内部には、前記バックライト部から前記孔部への光路を遮断する遮断位置と、前記遮断位置から退避された退避位置と、の間で移動可能な遮光手段が配置されている。
請求項4に記載する本発明の車両用ミラー装置によれば、ハウジングの内部に設けられた遮光手段は、バックライト部から孔部への光路を遮断する遮断位置と、遮断位置から退避された退避位置と、の間で移動可能となっている。このため、例えば、車両用ミラー装置の周囲が明るい場合には、遮光手段を退避位置へ移動させれば、孔部からの光がハウジング内で有効に利用され、車両用ミラー装置の周囲が暗い場合には、遮光手段を遮断位置へ移動させれば、バックライト部からの光がハウジング内でより有効に利用され、ハウジングの外部への光漏れも抑えられる。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の車両用ミラー装置によれば、バックライト部からの光量を抑えても液晶部の輝度を確保することができるという優れた効果を有する。
請求項2に記載の車両用ミラー装置によれば、孔部の大きさを抑えても、孔部から入射された光による液晶部の照射範囲を広げることができるという優れた効果を有する。
請求項3に記載の車両用ミラー装置によれば、車両用ミラー装置の周囲が暗い場合にエレクトロクロミック膜の光に対する透過率を下げれば、バックライト部からの光をハウジング内でより有効に利用することができるという優れた効果を有する。
請求項4に記載の車両用ミラー装置によれば、車両用ミラー装置の周囲が暗い場合に遮光手段を遮断位置へ移動させれば、バックライト部からの光をハウジング内でより有効に利用することができるという優れた効果を有する。
[第1実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る車両用ミラー装置としてのインナミラー装置10について図1及び図2を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示している。
図1には、インナミラー装置10が正面図にて示されている。また、図2には、図1の2−2線に沿った模式的な拡大断面図が示されている。これらの図に示されるように、インナミラー装置10は、ハウジング12(筐体)を備えている。ハウジング12は、ステー14(図1参照)の一端部に回動自在に支持されており、ステー14を介して車室15内におけるフロントガラス(図示省略)の上端部又はルーフ(図示省略)の車両前端部に、(換言すれば車両側に)取り付けられて支持されている。このハウジング12は、車幅方向を長手方向として配置される比較的浅底の箱体形状とされており、車両後方側に配置される面が開放されている。
図2に示されるように、ハウジング12の開放側(図2の左側)の部位には、略矩形環状のリム16(広義には「ミラー周囲部材」として把握される要素である。)が配設されており、ハウジング12の底部側(図2の右側)の部位には、略箱体形状のボデー18が配設されている。インナミラー装置10の配置状態においては、リム16の車両前方側にボデー18が配設されており、ボデー18は、その開口20側をリム16側に向けた状態でリム16に結合されている。
リム16には、リム16の周方向(図1参照)に沿って複数個の被係合部16Aが間隔を開けて形成されている。被係合部16Aは、ボデー18の開口20の内側へ向けて突出してボデー18の開口20側の部位の内面に接しており、被係合孔116Aが形成されている。この被係合部16Aの被係合孔116Aに対応して、ボデー18の開口20側の内面部位には、突起状の係合部18Aが突出形成されている。この係合部18Aが被係合部16Aの被係合孔116Aに係合されることによって、リム16とボデー18とが嵌合された状態で組み付けられている。
図1及び図2に示されるように、略矩形環状のリム16内には、略矩形板状のハーフミラー30が垂直に配設されている。ハーフミラー30は、外周側部位がリム16に保持されており、ハーフミラー30の表側(車両後側)の鏡面130がリム16の開口16Bを通して外部に露出した状態で配置されている。このハーフミラー30は、車両後方視認用のルームミラーとされ、表側(図2では左側)から入射した光を反射すると共に光の透過が可能とされている。ハーフミラー30の反射率は、60〜70%程度とされ、ハーフミラー30の透過率は、10〜20%程度とされている。なお、図2に示されるハーフミラー30は、ミラー表側基板30Aとミラー裏側基板30Bとの間に防眩用のエレクトロクロミック膜(図示省略、「EC膜」ともいう。)が成膜された構成になっている。
ハーフミラー30の裏側には、液晶表示装置32の液晶部34が設けられている。液晶部34は、ハウジング12内に収容(搭載)されてLCDパネル(Liquid Crystal Display Panel、液晶表示パネル)で構成され、光の透過率を制御することで階調表現するようになっている。すなわち、本実施形態に係るインナミラー装置10は、ディスプレイ内蔵インナミラー装置とされている。
液晶部34は、ドライバ36を介してコントローラ38(タイミングコントローラ)に電気的に接続されており、コントローラ38には、車両に固定された撮影手段40等が電気的に接続されている。コントローラ38は、撮影手段40からの情報に基づいてドライバ36にデータを送信し、ドライバ36は、コントローラ38から受信したデータを用いて、これらのデータにより示される画像を表示するように液晶部34を駆動させる構成となっている。なお、液晶部34に階調表現される情報は、例えば、撮影手段40からの車両後方の画像情報や電波で送られてくる交通情報等となっている。
液晶部34のハーフミラー30側とは反対側には、バックライト部42が設けられている。バックライト部42は、ハウジング12内に収容され、液晶部34にほぼ沿って配設されるライトガイド(導光板)44を備えると共に、ライトガイド44の下端の下方側に配置されるLED46(発光ダイオード、広義には「光源」として把握される要素である。)を備えている。
LED46は、電流の大きさを変化させることで光量(輝度又は明るさ)を調節でき、ライトガイド44の下端側へ向けて発光する。このLED46は、電流制御回路48に電気的に接続されており、電流制御回路48は、制御部50及びバッテリ(図示省略)に電気的に接続されている。また、制御部50には、フォトセンサ52が接続されている。
フォトセンサ52は、受光量の変化を検出可能で昼夜判定可能な構成とされており、インナミラー装置10の周囲光を受光可能な位置に配置されている。フォトセンサ52としては、例えば、周囲の明るさに応じて自動的に点灯・消灯を行わせるコンライト(ヘッドライト)に接続されたフォトセンサを適用することができ、これにより低コスト化を図ってもよい。制御部50は、フォトセンサ52の信号に応じて電流制御回路48へ複数の発光制御信号のいずれかを出力し、電流制御回路48は、制御部50から出力された発光制御信号に基づいて、大きさ(電流値)が異なる複数段階の電流のいずれかをLED46に通電する構成になっている。また、夜間におけるLED46の発光量は、液晶部34(ディスプレイ)の像がハーフミラー30を通して見た状態で眩しくならない程度の光量に設定している。
なお、変形例として、制御部50は、フォトセンサ52の信号に応じて電流制御回路48へON信号又はOFF信号(発光制御信号)を出力し、電流制御回路48は、制御部50から出力された発光制御信号に基づいて、LED46に通電又は通電解除する構成(DUTY制御)にしてもよい。
また、LED46に隣接配置されたライトガイド44は、薄板状とされて光透過性を備えた合成樹脂材(例えば、アクリル等)により成形されており、ライトガイド44の下端から入射されたLED46の光を液晶部34側へ向かって案内するようにレンズカットされている(図2ではライトガイド44に案内される光の方向を一点鎖線の矢印L1で示す。)。これにより、バックライト部42は、液晶部34を裏側(すなわち、液晶部34のハーフミラー30側とは反対側)から照明するようになっている。
なお、ライトガイド44の表側(図2の左側)に液晶部34側へ案内される光をより均一にするための拡散シートを配置してもよく、また、ライトガイド44の表側(図2の左側)や裏側(図2の右側)に液晶部34側への導光量を増加させるためのプリズムシートを配置してもよい。
一方、ハウジング12におけるボデー18の底部22には、採光用の孔部としての採光窓24が貫通形成されている。採光窓24は、液晶部34のハーフミラー30側とは反対側(図2の右側)から液晶部34へ光を入射させるための孔部とされている。この採光窓24が貫通形成された底部22は、日光が当るような位置(光を集めやすい位置)に配設されているので、採光する位置として適している。採光窓24の周囲部は、液晶部34側へ向けて立設された筒状部26とされている。
ハウジング12において、液晶部34及びライトガイド44よりも採光窓24側には、いずれも採光用とされる第一レンズ54、及び第二レンズ56が配設されている。
拡散用レンズとしての第一レンズ54は、採光窓24の内側かつ入口側に固定されて採光窓24から外部に露出されており、ハウジング12の内部側へ向けられた内向き面54Aが凹面状とされた平凹レンズ(採光レンズ)とされている。第一レンズ54の軸に平行な光は第一レンズ54の内向き面54Aで屈折して発散する。すなわち、第一レンズ54は、採光窓24から入射された光を屈折させて拡散させながら液晶部34側へ向けている。なお、図中では、採光窓24に入射される光の方向を点線の矢印L2で示す。
第二レンズ56は、筒状部26とライトガイド44との間に配設されており、第一レンズ54と同軸とされている。第二レンズ56は、第一レンズ54との対向部となる底面56Dが第二レンズ56の軸に対して垂直に配設されると共に、筒状部26側からライトガイド44側へ向けて拡径された断面視略扇状(ライトガイド44側へ向けられた表面56Aが凸面状)の凸レンズ(採光レンズ)とされている。第二レンズ56に入射された光は角度を変えずに進み、第二レンズ56の表面56Aで屈折して第二レンズ56の軸に略平行な光線となる。すなわち、第二レンズ56は、第一レンズ54によって拡散された拡散光をライトガイド44側へ向けて液晶部34の裏面(図2では右側の面)に対して略垂直な方向に平行化しており、光の方向を液晶部34の透過に適した方向に変えている。
第二レンズ56において、筒状部26側からライトガイド44側へ向けて拡径された拡径部外面56C、及び側面56Bには、反射膜58が被覆されている。この反射膜58は、第二レンズ56側から受けた光(すなわち、LED46で発光してライトガイド44によって液晶部34側へ案内されなかった光)を反射するようになっており、前述したバックライト部42の一部を構成している。
第二レンズ56の採光窓24側へ向けられた底面56Dには、EC防眩プレート60が接合されている。EC防眩プレート60は、透明なガラス基板を備えると共に、エレクトロクロミック膜60A(「EC膜」ともいい、図中では模式的に二点鎖線で示す。)が薄膜状の一対の透明電極膜に挟みこまれた状態で前記ガラス基板上に一体化されたプレートであり、バックライト部42から採光窓24への光路上に配設されてボデー18の筒状部26の開口端側を塞ぎ、ボデー18の底部22から立設された突出部28に外周部が取り付けられている。
エレクトロクロミック膜60Aは、タングステンの酸化物等により構成されており、一対の透明電極膜の一方から電圧が印加されることで、着色されて光に対する透過率が下がり、電圧印加が解除(若しくは一対の透明電極膜の他方から電圧が印加される)ことで、着色が解除されて光に対する透過率が上がる。すなわち、エレクトロクロミック膜60Aは、電圧の印加及び電圧の印加の解除により光に対する透過率が変化するようになっている。このため、EC防眩プレート60は、エレクトロクロミック膜60Aが着色されることによって、EC防眩プレート60を透過する光の透過率が減少してLED46の光が採光窓24から外部へ漏れるのを防止又は抑制する構成となっている。
EC防眩プレート60のエレクトロクロミック膜60Aは駆動回路62に電気的に接続されており、駆動回路62は制御部50及びバッテリ(図示省略)に電気的に接続されている。制御部50は、フォトセンサ52の昼夜判定の信号に応じて駆動回路62へ駆動信号を出力し、駆動回路62は、制御部50から出力された駆動信号に基づいて、エレクトロクロミック膜60Aに対して電圧の印加及び印加解除をなす構成になっている。より具体的には、駆動回路62は、フォトセンサ52が夜間であると判定した場合には、制御部50からの信号に基づいて一対の透明電極膜の一方から電圧印加し、フォトセンサ52が昼間であると判定した場合には、制御部50からの信号に基づいて電圧印加を解除(若しくは一対の透明電極膜の他方から電圧印加)する。
(作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態に係るインナミラー装置10では、ハウジング12は、ハーフミラー30を保持すると共に液晶部34及びバックライト部42を収容し、液晶部34のハーフミラー30側とは反対側から液晶部34へ光を入射させるための採光用の採光窓24が貫通形成されている。このため、例えば、インナミラー装置10の周囲が明るい場合に、ハーフミラー30を反射する光の光量が多くなって液晶部34を照射する光の光量がより多く必要になっても、採光窓24によって液晶部34へ入射される光の光量も多くなるので、バックライト部42で供給する光の光量を抑えることができる。
すなわち、液晶部34側からハーフミラー30を透過する光は減光されるので、液晶部34へ入射させる光の光量は、ハーフミラー30を配置しない場合に比べて多くする必要があり、さらに昼間のようにハーフミラー30に鮮明な反射像が形成されるような場合であれば、液晶部34の輝度を上げるために、液晶部34へ入射させる光の光量はさらに多くする必要がある。これに対して本実施形態に係るインナミラー装置10では、周囲の明るさに応じて採光窓24からの光の入射により液晶部34の輝度が上がるので、バックライト部42からの光の光量を抑えても、液晶部34で階調表現される像がハーフミラー30を通して乗員によって視認される。
ここで、インナミラー装置10では、LEDの個数やLEDへの通電量は従来構造との比較で増やす必要がなく、採光窓24によって液晶部34を透過させる光量を多くしているので、省電力で高輝度なインナミラーディスプレイが実現される。つまり、LEDの個数やLEDへの通電量を必要最低限度に抑えながら、昼夜を問わずに最適な明るさの画像の提供が可能になる。また、省電力化に伴ってインナミラー装置10内の高温化が抑えられる。
また、本実施形態に係るインナミラー装置10では、液晶部34よりも採光窓24側には第一レンズ54が配設されており、第一レンズ54によって採光窓24から入射された光が屈折して拡散する。このため、採光窓24の大きさを抑えても、採光窓24から入射された光による液晶部34の照射範囲が広げられる。なお、採光窓24の大きさが抑えられることで見栄えへの影響を抑えることができる。
さらに、本実施形態に係るインナミラー装置10では、バックライト部42から採光窓24への光路上に配設されたEC防眩プレート60のエレクトロクロミック膜60Aは、電圧の印加及び電圧の印加の解除により光に対する透過率が変化する。ここで、インナミラー装置10の周囲が明るい昼間には、フォトセンサ52の判定信号に応じた電圧制御によってエレクトロクロミック膜60Aの光に対する透過率が上げられ、これによって、採光窓24からの光がハウジング12内で有効に利用されている。一方、インナミラー装置10の周囲が暗い夜間には、フォトセンサ52の判定信号に応じた電圧制御によってエレクトロクロミック膜60Aの光に対する透過率が下げられ、これによって、バックライト部42からの光がハウジング12内でより有効に利用され、ハウジング12の外部への光漏れも抑えられる。なお、光漏れが防止又は抑制されることによって(例えば、夜間に車外から見た場合等の)見栄えも確保できる。
以上説明したように、本実施形態に係るインナミラー装置10によれば、バックライト部42からの光量を抑えても液晶部34の輝度を確保することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係るインナミラー装置70について、図3を用いて説明する。図3には、本発明の第2の実施形態に係るインナミラー装置70が模式的な断面図(第1の実施形態の図2に相当する図)にて示されている。この図に示されるように、インナミラー装置70は、EC防眩プレート60(図2参照)に代えて、遮光手段としてのシャッター72を備える点等で、第1の実施形態に係るインナミラー装置10とは異なる。他の構成は、第1の実施形態とほぼ同様の構成となっている。よって、第1の実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
図3に示されるように、ハウジング12の内部には、採光窓24の近傍にシャッター72(広義には「開閉手段」としても把握される要素である。)が配置されている。シャッター72は、ボデー18の底部22から立設された突出部28に移動可能に取り付けられており、ボデー18の筒状部26の開口側を塞いでバックライト部42から採光窓24への光路を遮断する遮断位置72X(図3に示される位置)と、遮断位置72Xからインナミラー装置70の長手方向(図3の紙面に垂直な方向)に退避された退避位置(図示省略)と、の間で移動可能とされている。
シャッター72は、モータ74(広義には「駆動手段」として把握される要素である。)に接続されており、モータ74の正逆回転によって遮断位置72Xと退避位置(図示省略)と、の間で移動するようになっている。モータ74は、モータ駆動回路76を介して制御部50及びバッテリ(図示省略)に電気的に接続されている。また、制御部50は、シャッター72の位置を検出可能な位置検出センサ78に接続されている。
制御部50は、フォトセンサ52の昼夜判定の信号、及び位置検出センサ78の位置検出信号に応じてモータ駆動回路76へ駆動信号を出力し、モータ駆動回路76は、制御部50から出力された駆動信号に基づいて、モータ74を正逆回転させる構成となっている。より具体的には、シャッター72の位置が遮断位置72Xにあると位置検出センサ78によって位置検出され場合であって、フォトセンサ52が昼間であると判定した場合には、制御部50からの駆動信号に基づいてモータ駆動回路76はモータ74を逆転させてシャッター72を退避位置へ移動させる。シャッター72の位置が退避位置にあると位置検出センサ78によって位置検出された場合であって、フォトセンサ52が夜間であると判定した場合には、制御部50からの駆動信号に基づいてモータ駆動回路76はモータ74を正転させてシャッター72を遮断位置72Xへ移動させる。
このような構成によれば、インナミラー装置70の周囲が明るい昼間には、シャッター72が退避位置に配置されるので、採光窓24からの光がハウジング12内で有効に利用される。また、インナミラー装置70の周囲が暗い夜間には、シャッター72が遮断位置72Xに配置されるので、バックライト部42からの光がハウジング12内でより有効に利用され、ハウジング12の外部への光漏れも抑えられる。すなわち、上記構成によっても、前述した第1の実施形態と同様の作用及び効果が得られる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態に係る車両用ミラー装置としてのインナミラー装置80について、図4を用いて説明する。図4には、本発明の第3の実施形態に係るインナミラー装置80が模式的な断面図(第1の実施形態の図2に相当する図)にて示されている。この図に示されるように、インナミラー装置80は、ライトガイド44(図2参照)が配設されない点等で、第1の実施形態に係るインナミラー装置10とは異なる。他の構成は、第1の実施形態とほぼ同様の構成となっている。よって、第1の実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
図4に示されるように、第二レンズ56の表面56Aは、液晶部34に隣接して配置されている。LED46は、第二レンズ56の側面56Bにおける下端156B側の下方に対向配置されている。第二レンズ56の側面56Bにおける下端156Bには、反射膜58は形成されておらず、LED46からの光が第二レンズ56の下端156Bから第二レンズ56内へ入射可能になっている。第二レンズ56内へ入射された光は反射膜58によって液晶部34側へ向けられる。なお、第二レンズ56において、LED46の車両前後方向の位置よりも車両前方側の部位には、LED46からの光を液晶部34側へ向けるための加工が施されていてもよい。
以上説明した本実施形態の構成によっても、前述した第1の実施形態とほぼ同様の作用及び効果が得られる。
[実施形態の補足説明]
なお、上記実施形態では、車室15内の前側上部に取り付けられるインナミラー装置10、70、80に本発明の車両用ミラー装置が適用される場合を例に挙げて説明したが、本発明の車両用ミラー装置は、例えば、車両のドアパネルの近傍や車両の前端部近傍に設けられるアウタミラー装置(ドアミラー装置やフェンダーミラー装置)等のような他の車両用ミラー装置に適用されてもよい。
また、上記実施形態では、採光窓24がハウジング12におけるボデー18の底部22に貫通形成されているが、ハウジングに設けられる採光用の孔部は、ハウジングの上部等のような他の部位に貫通形成されてもよい。
また、上記実施形態では、第一レンズ54を設けて採光窓24から入射される光を液晶部34側へ向けて拡散させる構成になっているが、車両用ミラー装置は、ハウジングに貫通形成された採光用の孔部を大きく設定することによって拡散用レンズ(第一レンズ54)を設けない構成にしてもよい。
また、上記実施形態では、第一レンズ54は、ハウジング12の内部側へ向けられた内向き面54Aが凹面状とされた平凹レンズとされているが、拡散用レンズは、例えば、第一レンズ(54)にてハウジング(12)の外部側へ向けられた外向き面が凹面状とされた平凹レンズ、第一レンズ(54)にて内向き面(54A)及び前記外向き面の両方が凹面状とされた両凹レンズ等のような他の形状(採光窓(24)から入射される光を液晶部(34)側へ向けて拡散させる形状)の拡散用レンズとしてもよい。
また、上記実施形態では、第二レンズ56は、拡散光を平行化するレンズとして用いられているが、第二レンズ(56)は、例えば、第一レンズ(54)との対向部となる底面(56D)を凹面状とすることによって、採光窓(24)から入射される光を液晶部(34)側へ向けて拡散させる拡散用レンズを兼ねたレンズとしてもよい。
さらに、上記実施形態の変形例として、第一レンズ54と第二レンズ56との一部を繋げて一体化したレンズを液晶部34よりも採光窓24側に設けてもよい。
さらにまた、上記実施形態では、バックライト部42の光源としてLED46が適用されているが、バックライト部の光源は、冷陰極管(CCFL)等のような他の光源であってもよい。また、上記実施形態では、ライトガイド44の下端の下方側にLED46が配置されているが、LED46等の光源は、ライトガイド(44)の側方等のような他の位置に配置されてもよい。
本発明の第1の実施形態に係るインナミラー装置を示す正面図である。 図1の2−2線に沿った模式的な拡大断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るインナミラー装置を示す模式的な断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るインナミラー装置を示す模式的な断面図である。
符号の説明
10 インナミラー装置(車両用ミラー装置)
12 ハウジング
24 採光窓(孔部)
30 ハーフミラー
34 液晶部
42 バックライト部
54 第一レンズ(拡散用レンズ)
60A エレクトロクロミック膜
70 インナミラー装置(車両用ミラー装置)
72 シャッター(遮光手段)
72X 遮断位置
80 インナミラー装置(車両用ミラー装置)

Claims (4)

  1. 車両後方視認用とされ、表側から入射した光を反射すると共に光の透過が可能なハーフミラーと、
    前記ハーフミラーの裏側に設けられ、光の透過率を制御することで階調表現する液晶部と、
    前記液晶部の前記ハーフミラー側とは反対側に設けられ、前記液晶部を照明するバックライト部と、
    車両側に取り付けられ、前記ハーフミラーを保持すると共に前記液晶部及び前記バックライト部を収容し、前記液晶部の前記ハーフミラー側とは反対側から前記液晶部へ光を入射させるための採光用の孔部が貫通形成されたハウジングと、
    を有する車両用ミラー装置。
  2. 前記液晶部よりも前記孔部側には、前記孔部から入射された光を拡散させる拡散用レンズが配設されている請求項1記載の車両用ミラー装置。
  3. 前記バックライト部から前記孔部への光路上には、電圧の印加及び電圧の印加の解除により光に対する透過率が変化するエレクトロクロミック膜が配設されている請求項1又は請求項2に記載の車両用ミラー装置。
  4. 前記ハウジングの内部には、前記バックライト部から前記孔部への光路を遮断する遮断位置と、前記遮断位置から退避された退避位置と、の間で移動可能な遮光手段が配置されている請求項1又は請求項2に記載の車両用ミラー装置。
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