JP2007091023A - 車両のヘッドライト制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘッドライト制御装置においてハイビーム設定制御手段におけるハイビームとロービームとの切替が短い周期で繰り返されることにより運転者及び先行車や対向車の乗員へ不快感を与えることを防止する。
【解決手段】照度に基づいてヘッドライト1L、1Rを点灯させるオートライトユニット4と、ヘッドライト1L、1Rの点灯時において前方車両が検出されていないときにはハイビームに設定する一方、前方車両が検出されているときにはロービームに設定するビーム制御ユニット3と、ビーム制御ユニット3によるヘッドライト1L、Rのハイビームとロービームとのビーム切替回数をカウントするビーム切替回数カウント部33とを備えたヘッドライト制御装置2であって、ビーム制御ユニット3は、ビーム切替回数カウント部33によってカウントされたビーム切替回数が10秒間に3回以上となったときには、システムを強制終了させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両のヘッドライト制御装置に関するものである。
近年、自車両の周囲の照度を検出し、ヘッドライトを自動的に点灯させるオートライト制御手段を備えた車両のヘッドライト制御装置が知られている(特許文献1)。このヘッドライト制御装置は、昼間にトンネルに入るときや夜間等に運転者がわざわざヘッドライトを点灯させなくても、自動的にヘッドライトを点灯させて、運転者の負担を軽減させている。
また、ヘッドライトに関する別のシステムとして、ヘッドライト点灯時には、該ヘッドライトを基本的にはハイビームに設定し、先行車や対向車が検出されたときにはロービームに切り換えるハイビーム設定制御手段がある。こうして、ハイビーム設定制御手段は、ハイビームを最大限に活用して、夜間走行等における前方視野を大幅に拡大し、安全性を大きく向上させている。
特開2000−311789号公報
上記オートライト制御手段とハイビーム設定制御手段とは別々のシステムであるが、運転者の負担軽減という観点から、両者を組み合わせることが考えられる。つまり、両システムを組み合わせたシステムでは、オートライト制御手段でヘッドライトを自動的に点灯させると共に、ハイビーム設定制御手段で前方車両の有無に応じてヘッドライトをハイビーム又はロービームに自動的に設定する。
ところで、一般的に、システムは想定し得る状況を全て想定して設計されているが、世の中の全ての現象に対応できるわけではなく、想定外のレアケースでは不具合を起こす虞がある。すなわち、上記オートライト制御手段とハイビーム設定制御手段とを組み合わせたシステムにおいても、想定内の状況においては、ヘッドライトを上述の如く効果的に制御することができるが、想定外の状況においては、ヘッドライトが予想外の挙動を示す虞がある。
例えば、昼間にトンネルを通過するときには、オートライト制御手段によってヘッドライトが自動的に点灯されると共にハイビーム設定制御手段が作動する。オートライト制御手段は昼間であっても自車両周囲の照度が低ければ作動するように構成されているが、ハイビーム設定制御手段は前方車両のテールランプやヘッドライトを検出していることからわかるように、夜間等においてテールランプやヘッドライトと周辺環境とのコントラストが大きい状況で作動するように構成されている。つまり、昼間のトンネル内は、ハイビーム設定制御手段にとって想定外の状況であり、誤作動を起こす虞がある。実際に、発明者の鋭意研究の結果、昼間のトンネルを通過するときに、相対的に明るく見える出口を先行車と誤検出してしまったりして、ヘッドライトをハイビームとロービームとに頻繁に切り替える現象が発生する場合があることがわかった。
また、ハイビーム設定制御手段における先行車又は対向車の検出は、例えばカメラによって自車両前方の画像を撮像して、その前方画像を解析することによって実現できるが、カメラの光軸がずれる等のように、ハイビーム設定制御手段を構成する装置が故障した場合にも、ヘッドライトがハイビームとロービームとに頻繁に切り替わる現象が起こり得る。
そもそもハイビームは、夜間走行等においては前方視野を大幅に拡大させる点で有効であるが、その一方で、先行車や対向車にとっては眩しく、迷惑なものである。特に、ヘッドライトが短い周期でハイビームとロービームとに繰り返し切り替わると、所謂パッシング状態となり、運転者にも先行車又は対向車の乗員にも不快感を与える。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、オートライト制御手段とハイビーム設定制御手段とを組み合わせたヘッドライト制御装置において、ハイビーム設定制御手段におけるハイビームとロービームとの切替が短い周期で繰り返されることにより運転者及び先行車や対向車の乗員へ不快感を与えることを防止することにある。
本発明は、本発明は、所定時間内のハイビームとロービームとのビーム切替回数によって、ハイビーム設定制御手段の作動を禁止するようにしたものである。
詳しくは、第1の発明は、ロービームとハイビームとに切換可能に構成され、自車両前方を照射するヘッドライトと、自車両周囲の照度を検出する照度検出手段と、上記照度検出手段によって検出された照度が所定値以下のときに上記ヘッドライトを点灯させるオートライト制御手段と、自車両前方の先行車又は対向車を検出する前方車両検出手段と、上記ヘッドライトの点灯時において、上記前方車両検出手段によって先行車及び対向車の何れもが検出されていないときには上記ヘッドライトをハイビームに設定する一方、上記前方車両検出手段によって先行車及び対向車の少なくとも一方が検出されているときには上記ヘッドライトをロービームに設定するハイビーム設定制御手段と、上記ハイビーム設定制御手段による上記ヘッドライトのハイビームとロービームとのビーム切替回数をカウントする切替回数カウント手段とを備えた車両のヘッドライト制御装置が対象である。
そして、上記ハイビーム設定制御手段は、上記切替回数カウント手段によってカウントされた上記ビーム切替回数が所定時間内に所定回数以上となったときには、上記ヘッドライトのハイビームへの設定を行わないようにするものとする。
上記の構成の場合、オートライト制御手段によって自車両周囲の照度が所定値以下のときにはヘッドライトが自動的に点灯される。この所定値は、一般的な運転者がヘッドライトを点灯させる一般的な照度に設定するとよい。そして、オートライト制御手段によるヘッドライト点灯時には、ハイビーム設定制御手段によって、先行車又は対向車の有無に基づいてヘッドライトが自動的にハイビーム又はロービームに設定される。そして、このオートライト制御手段は、正常に作動しているときには、先行車及び対向車の何れもが上記前方車両検出手段によって検出されていないときにはヘッドライトをハイビームに、先行車及び対向車の何れか一方が上記前方車両検出手段によって検出されているときにはヘッドライトをロービームに設定する。
このとき、上記切替回数カウント手段によってビーム切替回数がカウントされていて、ヘッドライトのハイビームとロービームとへの切替が頻繁に行われる場合、即ち、所定時間内のビーム切替回数が所定回数以上となったときには、ハイビームへの設定を行わないようにしている。こうして、ハイビーム又はロービームへの切替が短い周期で行われることにより運転者及び先行車や対向車の乗員に対して不快感を与えることを防止することができる。
第2の発明は、第1の発明において、上記切替回数カウント手段によってカウントされた上記ビーム切替回数が所定時間内に所定回数以上となり、上記ヘッドライトのハイビームへの設定を行わないようにしたときに、そのことを乗員に報知する報知手段をさらに備えるものとする。
上記の構成の場合、報知手段によって、ハイビーム設定制御手段が誤作動している可能性があるためヘッドライトのハイビームへの設定を行わないようにしたことを乗員に知らせることができ、車両のヘッドライト制御装置の再起動を乗員に促すことができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、上記ハイビーム設定制御手段は、自車両が前方に走行しているときに作動するものとする。
上述の如く、ハイビームは車両前方の人や車両にとっては眩しく、迷惑なものであるため、必要時以外は設定しないことが好ましい。例えば、自車両がバックしているときや停止しているときのように前方に走行していないときには、ヘッドライトをハイビームに設定して前方視野を拡大する必要がない。そこで、上記の構成では、自車両が前方に走行しているときにのみ上記ハイビーム設定制御手段を作動させることによって、ハイビームへの不必要な設定を防止することができる。
第4の発明は、第1〜第3の何れか1つの発明において、上記ハイビーム設定制御手段は、自車両の車速が所定の速度以上のときに作動するものとする。
例えば、渋滞中や、自車両が駐停車しようとしているときのように徐行しているときは、前方視野を拡大する必要がない。そこで、上記の構成では、自車両が所定の速度以上で走行しているときにのみ上記ハイビーム設定制御手段を作動させることによって、ハイビームへの不必要な設定を防止することができる。また、上記のように徐行するときには、車両の遠方を照らすよりも、逆に、ヘッドライトをロービームに設定して車両のすぐ前側近傍を明るく照らした方が良い場合もある。上記の構成では、ハイビームが禁止されるとヘッドライトをロービームに設定することによって、自車両のすぐ前方の視野を明るく確保することができる。
本発明によれば、上記切替回数カウント手段が上記ハイビーム設定制御手段によるビーム切替回数をカウントすることによって、ヘッドライトが頻繁にハイビームとロービームとに繰り返し切り替えられているか否かを監視することができ、ヘッドライトが頻繁にハイビームとロービームとに切り替えられている場合には、ハイビーム設定制御手段におけるヘッドライトのハイビームへの設定を行わないようにすることができる。このように、ヘッドライトがハイビームとロービームとに短い周期で繰り返し切り替えられていると判断できるときに、ヘッドライトがハイビームにそれ以上設定されることを防止することによって、不必要なハイビームへの切替により運転者や先行車及び対向車の乗員へ不快感を与えることを防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《発明の実施形態1》
図1は本発明の実施形態1に係るヘッドライト制御装置のブロック図を、図2はこのヘッドライト制御装置を備えた車両の概略図を示す。
符号1L、1Rは車両Vの前端部の両側部にそれぞれ配設された左側ヘッドライトと右側ヘッドライトとであり、符号2は、ヘッドライト1L、1Rを自動的に点灯/消灯させると共に、その配光をハイビームとロービームとに自動的に切り替えるヘッドライト制御装置を示す。ヘッドライト制御装置2は、ヘッドライト1L、1Rを自動的にハイビーム/ロービームに設定するビーム制御を行うビーム制御ユニット(ハイビーム設定制御手段)3と、上記ヘッドライト1L、1Rを自動的に点灯/消灯させるオートライト制御を行うオートライトユニット(オートライト制御手段)4とを備える。ビーム制御ユニット3とオートライトユニット4とは車載ネットワークケーブル21によって信号の授受可能に接続されている。
上記各ヘッドライト1L(1R)は、左側ロービームフィラメント11L(右側ロービームフィラメント11R)と左側ハイビームフィラメント12L(右側ハイビームフィラメント12R)とを有する1つの電球によって構成されていて、ヘッドライトリレー61を介してバッテリ(図示省略)に接続されている。そして、ヘッドライトリレー61により、左側ハイビームフィラメント12L及び右側ハイビームフィラメント12Rがバッテリと通電状態となることによってヘッドライト1L、1Rはハイビームとなる一方、左側ロービームフィラメント11L及び右側ロービームフィラメント11Rが通電状態となることによってヘッドライト1L、1Rはロービームとなる。
上記ビーム制御ユニット3は、オートライト兼ビーム制御スイッチ51と、ビームスイッチ52、シフトレバー13のポジションを検出するシフトポジションセンサ53と、自車両Vの車速を検出する車速センサ54と、車室内においてルームミラー14の車体前側面に取り付けられ、自車両Vの前方を撮像するカメラ55とからの出力信号が入力され、ヘッドライト1L、1Rをハイビームに設定するハイビーム切替信号又はヘッドライト1L、1Rをロービームに設定するロービーム切替信号を上記オートライトユニット4に出力すると共に、ヘッドライト1L、1Rがハイビームであるかロービームであるかを示すビーム状態信号をメータ15に設けられたインジゲータ62に出力する。
上記オートライト兼ビーム制御スイッチ51は、ステアリング16近傍に設けられた上記ビームスイッチ52を構成するレバースイッチの先端部に設けられた回転式スイッチからなり、「点灯」、「消灯」、「オート」を選択可能に構成されている。「点灯」が選択されることによって上記ヘッドライト1L、1Rが点灯され、「消灯」が選択されることによってヘッドライト1L、1Rが消灯され、「オート」が選択されることによって上記ビーム制御ユニット3及びオートライトユニット4の電源がオンされて、該ビーム制御ユニット3及びオートライトユニット4によってヘッドライト1L、1Rが自動的に点灯/消灯されるようになる。
上記ビームスイッチ52は、上記オートライト兼ビーム制御スイッチ51が先端に設けられたレバースイッチによって構成され、該レバースイッチを前後方向に傾動操作して、ヘッドライト1L、1Rをハイビームに設定する「ハイ」と、ヘッドライト1L、1Rをロービームに設定する「ロー」とを選択可能に構成されている。
上記ビーム制御ユニット3は、自車両V前方に存在する先行車や対向車等の前方車両を検出する前方車両検出部31と、上記ヘッドライト1L、1Rをハイビーム及びロービームの何れに設定するのかを決定して、上記ハイビーム切替信号又はロービーム切替信号を出力するビーム制御部32と、このビーム制御部32によるヘッドライト1L、1Rのハイビームとロービームとの切替回数をカウントする切替回数カウント手段としてのビーム切替回数カウント部33とを有する。
上記前方車両検出部31は、上記カメラ55によって撮像された自車両Vの前方画像から先行車又は対向車を検出する。詳しくは、カメラ55によって、図3に示すような前方画像が取得される。この前方画像には、地平線HL、車道70、先行車71、対向車72、街灯73、73等が撮像されている。かかる前方画像においては、画像の下部領域LA(本実施形態では下側の1/3の領域)に地平線HLが位置するため、先行車71又は対向車72は該下部領域LAに存在し、画像の上部領域UA(本実施形態では上側の2/3の領域)には空Sや街灯73、73や建物上部(図示省略)等が存在する。つまり、下部領域LAにおいて局所的に照度が大きい部分があれば、その部分は先行車71のテールランプ71l又は対向車72のヘッドライト72lと考えられる。また、上部領域UAにおいては、その平均的な照度から昼間か夜間か、昼間であっても晴天か曇天か、またはトンネルや地下道等の暗い部分か否か等、自車両Vが走行する周辺環境の明るさを判断することができる。そこで、下部領域LA内において局所的に照度が大きい部分を検出すると共に、上部領域UA内の平均的な照度を検出する。そして、下部領域LAの局所的に照度が大きい部分と、上部領域UAの平均的な照度とを比較して、下部領域LA内の局所的に照度が大きい部分の照度の方が上部領域UAの平均的な照度よりも大きく且つ、それらのコントラストが所定値以上であるときには、先行車71又は対向車72が存在すると判定する一方、下部領域LA内の局所的に照度が大きい部分の照度の方が上部領域UAの平均的な照度よりも小さい又はコントラストが所定値よりも小さいときには、先行車71及び対向車72の何れもが存在しないと判定する。これら前方車両検出部31とカメラ55とが前方車両検出手段を構成する。
また、前方車両検出部31は、先行車71や対向車72の前方車両だけでなく、街灯73等の道路照明装置を検出する。詳しくは前方車両検出部31は、上記カメラ55からの上記前方画像において、上部領域UA内において局所的に照度が大きい部分を検出する。そして、局所的に照度が大きい部分の照度が所定値以上であれば街灯73等の道路照明装置であると判定する。街灯73等の道路照明装置は、地平線よりも上方に位置するため上部領域UA内に位置する。そして、この上部領域UA内では夜空等を背景に街灯73等が写った画像となるため、局所的に照度が大きい部分を検出することによって街灯73等の有無を判定することができる。街灯73等の道路照明装置であると判定する照度の所定値は、一般的な道路照明装置の照度に設定しておくとよい。
上記ビーム制御部32は、上記前方車両検出部31の検出結果及び後述するオートライトユニット4からの点灯判定信号を受けて、オートライトユニット4によりヘッドライト1L、1Rを点灯すると判定され且つ自車両Vの前方に先行車、対向車及び道路照明装置の何れもが存在しないときには、上記ヘッドライト1L、1Rをハイビームに設定するためのハイビーム切替信号を出力する。一方、オートライトユニット4によりヘッドライト1L、1Rを点灯すると判定され且つ自車両Vの前方に先行車、対向車及び道路照明装置の少なくとも一つが存在するときには、上記ヘッドライト1L、1Rをロービームに設定するためのロービーム切替信号を出力する。
そして、ビーム制御部32は、詳しくは後述するビーム切替回数カウント部33によってカウントされたビーム切替回数が所定時間内に所定回数(本実施形態では10秒当たり3回)以上となったか否かを判定して、ビーム切替回数が所定時間内に所定回数以上となっているときには、ヘッドライト1L、1Rのハイビームへの設定を禁止して、オートライトユニット4によりヘッドライト1L、1Rを点灯すると判定されているときにはロービーム切替信号を出力する。このとき、ビーム制御部32は、ハイビームへの設定を禁止したことを乗員に知らせるための報知信号を報知手段としてのインジゲータ62及びブザー63に出力する。
上記ビーム切替回数カウント部33は、上記ビーム制御部32が上記ハイビーム切替信号及びロービーム切替信号を交互に出力する回数をビーム切替回数としてカウントする。詳しくは、ビーム切替回数カウント部33は、ヘッドライト1L、1Rがハイビームから、ロービームへ切り替わり、その後再びハイビームへ切り替わることをもってビーム切替回数1回とカウントする。
上記オートライトユニット4は、オートライト兼ビーム制御スイッチ51と、自車両Vの周囲の照度を測定する照度検出手段としての照度センサ56と、上記ビーム制御ユニット3とからのハイビーム切替信号又はロービーム切替信号が入力され、ヘッドライト1L、1Rを点灯又は消灯させる出力信号をヘッドライトリレー61に出力する。
上記照度センサ56は、インストゥルメントパネル17上面に設置され、フロントガラスを通して車内に入射する周囲光から照度を検出し、その検出信号をオートライトユニット4へ出力する。
そして、オートライトユニット4は、ヘッドライト1L、1Rを点灯させるか否かを判定する点灯判定部41と、ヘッドライト1L、1Rを点灯又は消灯させるべくヘッドライトリレー61に信号を出力する点灯制御部42とを有する。
上記点灯判定部41は、上記照度センサ56の検出信号を受けて自車両Vの周囲の照度が所定値以下か否かを判定する。詳しくは、自車両Vの周囲の照度が所定値以下であるときには点灯判定信号を点灯制御部42へ出力する一方、自車両Vの周囲の照度が所定値よりも大きいときには消灯判定信号を点灯制御部42へ出力する。つまり、点灯判定部41は、自車両V周囲の照度によって、自車両Vが存在する、その場所が暗いか否かを判定して、ヘッドライト1L、1Rの点灯/消灯させる。この所定値とは、一般の運転者がヘッドライト1L、1Rを点灯させると考えられる照度に設定されている。尚、点灯判定部41は、ヘッドライト1L、1Rを点灯させる照度となっているか否かをビーム制御ユニット3に知らせるべく、点灯判定信号及び消灯判定信号をビーム制御ユニット3へも出力している。
上記点灯制御部42は、上記点灯判定部41からの信号に基づいてヘッドライト1L、1Rを点灯させるか消灯させるかを判定する。また、点灯制御部42は、上記ビームスイッチ52の出力信号も入力されていて、ビームスイッチ52の状態に基づいてヘッドライト1L、1Rをハイビームで点灯させるかロービームで点灯させるか判定する。詳しくは、点灯判定部41から点灯判定信号が入力され且つビームスイッチ52が「ハイ」に設定されているときにはハイビーム点灯信号をヘッドライトリレー61に出力し、点灯判定部41から点灯判定信号が入力され且つビームスイッチ52が「ロー」に設定されているときにはロービーム点灯信号をヘッドライトリレー61に出力し、点灯判定部41から消灯判定信号が入力されているときには消灯信号をヘッドライトリレー61に出力する。
ただし、点灯制御部42は、ビーム制御ユニット3からハイビーム切替信号又はロービーム切替信号の入力があったときには、該ハイビーム切替信号又はロービーム切替信に基づいてヘッドライト1L、1Rをハイビームで点灯させるかロービームで点灯させるか判定する。つまり、ビーム制御ユニット3からハイビーム切替信号が入力されているときにはハイビーム点灯信号をヘッドライトリレー61に出力し、ビーム制御ユニット3からロービーム切替信号が入力されているときにはロービーム点灯信号をヘッドライトリレー61に出力する。
上記ヘッドライトリレー61は、オートライトユニット4の出力信号を受けて、ヘッドライト1L、1Rとバッテリとの通電状態を切り替える。詳しくは、ヘッドライトリレー61は、オートライトユニット4からハイビーム点灯信号が入力されているときには左側及び右側ハイビームフィラメント12L、12Rをバッテリと通電させ、ロービーム点灯信号が入力されているときには左側及び右側ロービームフィラメント11L、11Rをバッテリと通電させ、消灯信号を受けているときには左側及び右側ハイビームフィラメント12L、12R並びに左側及び右側ロービームフィラメント11L、11Rの何れもバッテリと通電させない。
次に、このように構成されたヘッドライト制御装置2におけるビーム制御ユニット3の制御について、図4、5に示すフローチャートを用いて説明する。このフローはイグニッションがONされることによってスタートされる。
まず、ステップS1において、システムセルフチェックが行われる。そして、異常がない場合(ステップS2のNO)にはステップS3へ進む一方、異常がある場合(ステップS2のYES)にはステップS19へ進む。
ステップS19では、インジゲータ62に異常ランプを点灯させることによって運転者に故障を報知すると共に、ダイアグに異常信号を出力する。
一方、システム異常がない場合は、ステップS3において、シフトポジションセンサ53からシフトレバー13のポジションを検出して自車両Vが前進中か否かを検出する。具体的には、シフトポジションが「D(ドライブ)」、「S(セカンド)」、「L(ロー)」の何れかであるとき(YES)にはステップS4へ進む一方、シフトポジションがそれ以外のとき(NO)にはステップS3を再度繰り返す。
ステップS4においては、車速センサ54から自車両Vの車速を検出して車速が所定速度以上であるか否かを検出する。そして、車速が所定速度以上であるとき(YES)にはステップS5へ進む一方、車速が所定速度よりも遅いとき(NO)にはステップS3へ戻り、ステップS3以降のフローを繰り返す。この所定速度は、ヘッドライト1L、1Rをハイビームにして自車両V前方の視野を拡大することが好ましい速度に設定するとよい。本実施形態では、20km/hに設定されている。
ステップS5においては、オートライト兼ビーム制御スイッチ51が「オート」となっているか否かを判定する。オートライト兼ビーム制御スイッチ51が「オート」となっているとき(YES)にはステップS6へ進む一方、オートライト兼ビーム制御スイッチ51が「オート」以外となっているとき(NO)にはステップS3へ戻りステップS3以降のフローを繰り返す。
ステップS6においては、オートライトユニット4がヘッドライト1L、1Rを点灯すると判定しているか否かを検出する。詳しくは、オートライトユニット4の点灯判定部41から点灯判定信号が入力されているか否かを検出し、点灯判定信号が入力されているとき(YES)にはステップS7へ進む一方、消灯判定信号が入力されているとき(NO)にはステップS3へ戻りステップS3以降を繰り返す。
ステップS7においては、ビームスイッチ52が「ハイ」に設定されているか否かを検出する。そして、ビームスイッチ52が「ハイ」となっているとき(YES)にはステップS8へ進む一方、ビームスイッチ52が「ロー」となっているとき(NO)にはステップS3へ戻りステップS3以降を繰り返す。このようにビームスイッチ52が「ハイ」となっているときのみ後述のビーム制御を行うように構成されているため、オートライト制御を行いつつ、ハイビームとロービームとの切替は手動で行いたいときには、ビームスイッチ52を「ロー」に操作しておけばよい。
ステップS8においては、ビーム制御部32からハイビーム切替信号がオートライトユニット4へ出力され、オートライトユニット4がヘッドライトリレー61を介してヘッドライト1L、1Rをハイビーム状態で点灯させる。それと共に、メータ15のインジゲータ62は、上記ビーム状態信号に基づいて、ハイビームであることを示すランプを点灯させる。その後ステップS9へ進む。
ステップS9においては、ビーム切替回数カウント部33がビーム切替回数をカウントする。上記ステップS8からステップS9へ進んだ場合には、ヘッドライト1L、1Rがビーム制御ユニット3により初めてハイビームで点灯されたところであるため、ビーム切替回数は0回となる。その後、ステップS10へ進む。
ステップS10においては、ビーム切替回数が所定時間(10秒)内に所定回数(3回)か否かを判定する。そして、10秒当たりのビーム切替回数が3回以上であったとき(YES)はステップS17へ進む一方、10秒当たりのビーム切替回数が3回よりも小さいとき(NO)は、ステップS11へ進む。
ここで、所定時間の10秒は、まずステップS8でヘッドライト1L、1Rがハイビームで点灯されビーム制御が開始されたときに、最初の計時が開始される。10秒経過後は、計時を一旦終了して、計時終了後初めてヘッドライト1L、1Rがロービームからハイビームへ設定されたとき(計時終了後初め後述のステップS16からステップS9へ進んだとき)に10秒の計時を再開する。こうして、10秒の計時、計時終了、計時再開が繰り返される。尚、この所定時間の10秒の計時が終了する度にビーム切替回数はリセットされ、10秒の計時再開時にはビーム切替回数が1回カウントされる。
上記ステップS8からステップS9を介してステップS10へ進んだ場合には、ビーム切替回数は0回であるためステップS11へ進むことになる。
ステップS11では、システムが正常に強制終了されたか否かを判定する。ここで、正常な強制終了とは、例えば、イグニッションがオフされる場合やオートライト兼ビーム制御スイッチ51が「オート」以外に操作される場合や、ビームスイッチ52が「ハイ」から「ロー」に操作される場合や、自車両Vの周囲が明るくなり、オートライトユニット4の点灯判定部41によってライトを消灯すると判定される場合がある。そして、強制終了されたとき(YES)にはエンドへ進む一方、強制終了されていないとき(NO)にはステップS12へ進む。尚、システムが正常に終了され、ステップS11からエンドへ進むときには、上記ビーム切替回数はリセットされる。
ステップS12においては、前方車両検出部31において先行車、対向車及び道路照明装置の有無を検出する。そして、ステップS13において、先行車、対向車及び道路照明装置の少なくとも一つが検出されたとき(YES)にはステップS14へ進む一方、先行車、対向車及び道路照明装置の何れもが検出されないとき(NO)にはステップS11へ戻りステップS11以降のフローを繰り返す。こうして、前方車両や街灯が検出されない限りステップS11〜S13を繰り返して、ヘッドライト1L、1Rはハイビームで点灯され続ける。
前方車両又は街灯等が検出されたステップS14においては、ビーム制御部32からロービーム切替信号がオートライトユニット4へ出力され、オートライトユニット4がヘッドライトリレー61を介してヘッドライト1L、1Rをロービーム状態で点灯させる。それと共に、メータ15のインジゲータ62は、上記ビーム状態信号に基づいて、ハイビームであることを示すランプを消灯させる。その後、ステップS15へ進む。
ステップS15においては、ステップS13と同様に、先行車、対向車及び道路照明装置の少なくとも1つが検出されたか否かを判定する。そして、先行車、対向車及び道路照明装置の少なくとも一つが検出されたとき(YES)にはステップS15を繰り返す一方、先行車、対向車及び街灯の何れも検出されないとき(NO)にはステップS16へ進む。こうして、ステップS15では、先行車が存在しなくなること、対向車がすれ違っていくこと及び道路照明装置がある地域を通り抜けることを待っており、その間はヘッドライト1L、1Rをロービームに設定している。そして、先行車がいなくなり、対向車がすれ違い又は道路照明装置がある道路を通り抜けると、ステップS16へ進む。
ステップS16においては、ビーム制御部32からハイビーム切替信号がオートライトユニット4へ出力され、オートライトユニット4がヘッドライトリレー61を介してヘッドライト1L、1Rを再びハイビーム状態で点灯させる。それと共に、メータ15のインジゲータ62は、上記ビーム状態信号に基づいて、ハイビームであることを示すランプを点灯させる。
こうしてステップS8以降のフローでは、ヘッドライト1L、1Rを基本的にはハイビームで点灯させ、先行車や対向車の前方車両又は道路照明装置が検出されたときにはヘッドライト1L、1Rをロービームに切り替えるビーム制御を行う。
その後、ステップS9へ戻りステップS9以降のフローを繰り返す。
このステップS16からステップS9へ戻った場合には、ヘッドライト1L、1Rがハイビームからロービームへ切り替わった後、再度ハイビームへ切り替わった場合であるため、このハイビーム→ロービーム→ハイビームへの切り替わりが、上記所定時間内に行われている限り、ステップS9においてビーム切替回数が1回加算される。ただし、ハイビーム→ロービーム→ハイビームへの切り替わりが上記所定時間内に行われていない場合は、上述の通り、ビーム切替回数はリセットされているため、ビーム切替回数のカウントが1回から行われると共に、所定時間の計時が再開される。
こうして、ステップS9〜S16を繰り返して行い、所定時間(10秒)内にビーム切替回数が所定回数(3回)以上となったときは、上述の通り、ステップS17へ進み、このステップS17において、システムを自動的に強制終了させると共に、ビーム制御部32からロービーム切替信号がオートライトユニット4へ出力され、ヘッドライト1L、1Rをロービーム状態で点灯させる。このようにして、ヘッドライト1L、1Rをビーム制御によりハイビームへ自動設定することを行わないようにする。尚、システムを強制終了させたときには、ビーム切替回数をリセットする。
その後、ステップS18において乗員にシステムを強制終了した旨を報知すべくインジゲータ62及びブザー63の報知信号を出力する。こうして、インジゲータ62にシステムを強制終了させた旨を表示すると共にブザー63を鳴らすことによって、ビーム制御ユニット3を再起動させることを乗員に促す。ビーム制御ユニット3の再起動は、イグニッションをオフにして再度オンにすること、オートライト兼ビーム制御スイッチ51を「オート」以外に操作した後再度「オート」に操作すること、又はビームスイッチ52を「ロー」に操作した後再度「ハイ」に操作することによって行うことができる。
このように、上記実施形態1によれば、オートライトユニット4が自車両Vの周囲の照度に基づいて、ヘッドライト1L、1Rを点灯した方がよい照度であれば自動的にヘッドライト1L、1Rを点灯させ、ヘッドライト1L、1Rを点灯させる必要がない照度であれば自動的にヘッドライト1L、1Rを消灯させる。
そして、このとき、ビーム制御ユニット3によって、先行車、対向車及び道路照明装置の有無に従ってハイビームとロービームとが切り替えられいる。すなわち、ビーム制御ユニット3は、先行車、対向車及び道路照明装置の何れもが存在しない場合にはヘッドライト1L、1Rを自動的にハイビームに設定する一方、先行車、対向車及び道路照明装置の少なくとも1つが存在するときにはヘッドライト1L、1Rを自動的にロービームに設定する。こうして、前方車両が存在しないときや街灯がない道路においてはヘッドライト1L、1Rをハイビームにして前方視野を拡大させることができる一方、前方車両が存在するときにはヘッドライト1L、1Rをロービームにして前方車両の乗員に不快感を与えないようにすると共に、街灯等で前方視野が明るく確保されている道路においてはヘッドライト1L、1Rをロービームにして、不必要にハイビームに設定して歩行者等に不快感を与えないようにすることができる。
ところで、オートライトユニット4は、暗い場所や曇天時であれば昼間であってもヘッドライト1L、1Rが点灯するように構成されている。一方、ビーム制御ユニット3は、前方車両のテールランプやヘッドライトを検出していることからわかるように、テールランプやヘッドライトが点灯される夜間等に作動するように構成されている。よって、上記のようにオートライトユニット4とビーム制御ユニット3とを組み合わせて、両ユニット3、4を同時に作動させるようにすると、例えば、昼間のトンネル内のように、上空等の周辺環境は明るいけれども自車両Vの周囲は暗い状況では、ビーム制御ユニット3が想定外の昼間に作動することになる。
その結果、例えば、昼間にトンネルを通過するときには、トンネル出口が見えてくると、カメラ55による前方画像では、上部領域UAはトンネル内の暗い景色となる一方、下部領域LAにはトンネル出口が存在することになる。つまり、上部領域UAの照度と、下部領域LA内のトンネル出口の照度とのコントラストが大きくなり、トンネル出口を先行車又は対向車と判定する虞がある。その結果、先行車及び対向車がいないにも拘わらずロービームに設定し易い。このように、カメラ55により取得された前方画像によって前方車両をうまく検出できないときもあり、場合によってはヘッドライト1L、1Rがハイビームとロービームとへ短い周期で繰り返し切り替えられるようなことも起こり得る。
そこで、ビーム制御ユニット3は、ヘッドライト1L、1Rのハイビームとロービームとへのビーム切替回数を上記ビーム切替回数カウント部33によってカウントして、ハイビームとロービームとへの切替が頻繁に行われているようであれば、ビーム制御ユニット3によるヘッドライト1L、1Rのハイビームへの設定を行わないようにしている。その結果、ヘッドライト1L、1Rをハイビームとロービームとに短い周期で繰り返し切り替えることによって運転者及び前方車両の乗員に不快感を与えることを防止することができる。
また、ビーム制御ユニット3は、シフトポジションセンサ53の検出信号に基づいて自車両Vが前進しているときにのみ(ステップS3参照)、ビーム制御部32を作動させるため、前方視野を拡大する必要がない、停車時又はバック時等には不要なハイビームへの設定を防止することができ、その結果、自車両V前方の人や車両に不快感を与えることを防止することができる。
さらに、ビーム制御ユニット3は、車速センサ54からの検出信号に基づいて自車両Vが所定速度(20km/h)以上で走行しているときにのみ(ステップS4参照)、ビーム制御部32を作動させるため、前方視野を拡大する必要がない、渋滞中や自車両Vを駐停車させようとするときのように徐行中には、不要なハイビームへの設定を防止することができ、その結果、車両前方の人や車両に不快感を与えることを防止することができる。また、徐行中には、遠方よりも自車両Vのすぐ前側近傍を明るく照らした方がよく、上記の構成により、徐行中には自車両Vのすぐ前方の視野を明るく確保することができる。
《発明の実施形態2》
続いて、本発明の実施形態2に係るヘッドライト制御装置について説明する。尚、上記実施形態1と同じ構成については同じ符号を付してそれ以上の説明を省略する。
上記実施形態1では、ビーム制御ユニット3は、ビーム切替回数が所定時間内に所定回数以上となるとシステムを強制終了させているが、本実施形態2においては、ビーム切替回数が所定時間内に所定回数以上となったときにはビーム制御部32がヘッドライト1L、1Rをハイビームに設定することを所定時間だけ禁止して、所定時間経過後に通常のビーム制御を再開するように構成されている。
この実施形態2について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。尚、上記実施形態1と同じステップには同じ符号を付しており、ステップS18までのフローは上記実施形態1と同じである。
詳しくは、ステップS10でビーム切替回数が所定回数以上となって、ステップS17においてシステムを強制終了させ且つヘッドライト1L、1Rをロービーム状態で点灯させると共に、ステップS18において乗員にシステムを強制終了させた旨を報知した後に、ステップS20へ進む。このステップS20では、ステップS17における強制終了の回数をカウントする。その後、ステップS21へ進む。
そして、ステップS21において、所定待機時間(本実施形態では5分)が経過したか否かを判定する。所定待機時間が経過したとき(YES)はステップS22へ進む一方、所定待機時間が経過していないとき(NO)にはステップS21を繰り返して所定待機時間が経過するまで待機する。この所定待機時間は、例えばトンネル等の暗い場所を通過するのに十分な時間、又はカーブが連続する区間を過ぎるのに十分な時間など、ハイビームとロービームとの切替が短き周期で繰り返される可能性が高いと考えられる時間に設定される。
ステップS22においては、所定時間(本実施形態では30分)内の強制終了回数が所定回数(本実施形態では5回)以上か否かを判定する。そして、強制終了した回数が所定回数よりも小さいとき(NO)はステップS23へ進む一方、強制終了した回数が所定回数以上のとき(YES)はステップS24へ進む。この所定時間及び所定回数は、システムに故障が生じている可能性が高いと判定できる時間及び回数に設定されている。
ステップS23においては、ビーム制御部32からハイビーム切替信号がオートライトユニット4へ出力され、ヘッドライト1L、1Rを再びハイビーム状態で点灯させる。それと共に、メータ15のインジゲータ62は、上記ビーム状態信号に基づいて、ハイビームであることを示すランプを点灯させる。その後、ステップS9へ進む。つまり、
一方、ステップS24においては、システムに故障が生じている可能性が高いため、インジゲータ62及びブザー63に報知信号を出力して、乗員へメンテナンスの必要性を報知する。その後、エンドに進む。このステップS24における乗員への報知は、ステップS18における報知とは意味合いが異なるため、ステップS18で行う報知とは、インジゲータ62の表示色又は表示パターンやブザー63の音色又は吹鳴パターンを異ならせることが好ましい。
この実施形態2では、ビーム切替回数が所定時間(10秒)内に所定回数(3回)以上となったときにビーム制御部32においてヘッドライト1L、1Rがハイビームになるのを所定待機時間(5分)だけ禁止し、所定待機時間経過後に再開するように構成しているため(ステップS21〜S23へのフロー参照)、ハイビームへの設定が1度禁止されても、乗員がビーム制御ユニット3の再起動操作を行うことなく、通常のビーム制御(ステップS9〜S16のフロー参照)が再開されるため利便性を向上させることができる。また、所定時間(30分)内の強制終了が所定回数(5回)以上続くような場合には故障している可能性が高いため、インジゲータ62及びブザー63により乗員にサービス工場でメンテナンスしてもらう必要がある旨を報知することができる。尚、このシステムの故障は、例えば、カメラ55の光軸がずれている等、ヘッドライト制御装置2及びその周辺機器の故障等によって起こり得ると考えられる。
《その他の実施形態》
本発明は、上記実施形態1、2について、以下のような構成としてもよい。すなわち、上記ビーム制御ユニット3は、ビーム切替回数が10秒(所定時間)以内に3回(所定回数)以上となったときに、システムを強制終了させるように構成されているがこれに限られるものではない。つまり、ヘッドライト1L、1Rがハイビームとロービームとに誤って切り替えられていることが判断できる所定時間と所定回数とに設定すればよい。
また、上記ビーム切替回数カウント部33は、ヘッドライト1L、1Rがハイビーム→ロービーム→ハイビームへ切り替わることをもってビーム切替回数1回とカウントしているが、これに限られず、ハイビームからロービームへ、及びロービームからハイビームへ切り替わることをもってそれぞれビーム切替回数1回とカウントしてもよい。
さらに、上記前方車両検出部31は、カメラ55による前方画像を上部領域UAと下部領域LAに区画して、両領域の照度のコントラストによって前方車両を検出しているが、これに限られるものではなく、光度や輝度等によって検出するものであってもよい。尚、カメラ55による取得画像からの光度、照度、輝度等の算出は、公知の技術を採用することができる。
また、上記前方車両検出部31は、カメラ55による前方画像から前方車両を検出する構成に限られず、自動的に前方車両を検出する他の公知の技術を採用することが可能である。上記前方車両検出部31と異なる構成であっても前方車両を誤って検出する虞はあるが、上記ビーム切替回数カウント部33によりビーム切替回数をカウントしてビーム切替回数に基づいてビーム制御ユニット3の誤作動を判断することによって、ハイビーム又はロービームへの誤った切替を防止することができる。
さらに、上記ビーム制御部32は、自車両Vの前方に街灯等の道路照明装置が検出された場合にも、ヘッドライト1L、1Rをロービームに設定するように構成されているが、これに限られるものではなく、少なくとも自車両V前方に先行車又は対向車が検出されたときにヘッドライト1L、1Rをロービームに設定するものであればよい。
以上説明したように、本発明は、上記オートライト制御手段とハイビーム設定制御手段とを備えたヘッドライト制御装置について有用である。
本発明の実施形態1に係るヘッドライト制御装置を示すブロック図である。 ヘッドライト制御装置を備えた車両の概略図である。 カメラにより撮像された自車両の前方画像である。 ヘッドライト制御装置の制御を示すフローチャート図の一部である。 ヘッドライト制御装置の制御を示すフローチャート図の一部である。 実施形態2に係るヘッドライト制御装置の制御を示すフローチャート図の一部である。
符号の説明
1L 左側ヘッドライト(ヘッドライト)
1R 右側ヘッドライト(ヘッドライト)
3 ビーム制御ユニット(ハイビーム設定制御手段)
31 前方車両検出部(前方車両検出手段)
33 ビーム切替回数カウント部(切替回数カウント手段)
4 オートライトユニット(オートライト制御手段)
55 カメラ(前方車両検出手段)
56 照度センサ(照度検出手段)
62 インジゲータ(報知手段)
63 ブザー(報知手段)

Claims (4)

  1. ロービームとハイビームとに切換可能に構成され、自車両前方を照射するヘッドライトと、
    自車両周囲の照度を検出する照度検出手段と、
    上記照度検出手段によって検出された照度が所定値以下のときに上記ヘッドライトを点灯させるオートライト制御手段と、
    自車両前方の先行車又は対向車を検出する前方車両検出手段と、
    上記ヘッドライトの点灯時において、上記前方車両検出手段によって先行車及び対向車の何れもが検出されていないときには上記ヘッドライトをハイビームに設定する一方、上記前方車両検出手段によって先行車及び対向車の少なくとも一方が検出されているときには上記ヘッドライトをロービームに設定するハイビーム設定制御手段と、
    上記ハイビーム設定制御手段による上記ヘッドライトのハイビームとロービームとのビーム切替回数をカウントする切替回数カウント手段とを備え、
    上記ハイビーム設定制御手段は、上記切替回数カウント手段によってカウントされた上記ビーム切替回数が所定時間内に所定回数以上となったときには、上記ヘッドライトのハイビームへの設定を行わないようにすることを特徴とする車両のヘッドライト制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両のヘッドライト制御装置において、
    上記切替回数カウント手段によってカウントされた上記ビーム切替回数が所定時間内に所定回数以上となり、上記ヘッドライトのハイビームへの設定を行わないようにしたときに、そのことを乗員に報知する報知手段をさらに備えることを特徴とする車両のヘッドライト装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両のヘッドライト制御装置において、
    上記ハイビーム設定制御手段は、自車両が前方に走行しているときに作動するものであることを特徴とする車両のヘッドライト制御装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1つに記載の車両のヘッドライト制御装置において、
    上記ハイビーム設定制御手段は、自車両の車速が所定の速度以上のときに作動するものであることを特徴とする車両のヘッドライト制御装置。
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