JP2007087724A - 導光体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】微細な凹部23が設けられた第1及び第2の導光部材21,22を重ねることにより、導光体13のドットの分布密度の増大が図られる。その結果、最上層である第2の導光部材22の出射面22a(導光体13の発光面)から出射する光の量も増大し、当該出射面22aの輝度を確保することができる。ちなみに、導光体13を例えば第1の導光部材21のみから構成した場合には、その第1の導光部材21の反射面21bの面積が限られていることから当該反射面21bに形成可能な凹部23の数、ひいては導光体13における凹部23の分布密度の増大にも限界がある。
【選択図】 図2
Description
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の導光体において、上層側に配置された導光部材の他方面側から見たときに、当該上層側の導光部材のドットと、少なくとも当該上層側の導光部材に隣り合う導光部材のドットとが一致しないように、各ドットをそれぞれ配置するようにしたことをその要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、凹状のドットが設けられた複数個の導光部材を重ねることにより、導光体のドットの分布密度の増大が図られる。その結果、最上層の導光部材の他方面(以下、「発光面」という。)から出射する光の量も増大し、当該発光面の輝度を確保することができる。ちなみに、導光体を単一の導光部材から構成した場合には、その一つの導光部材の一方面の面積が限られていることから当該一方面に形成可能なドットの数、ひいては導光体におけるドットの分布密度の増大にも限界がある。本発明では、複数個の導光部材を重ね合わせることによりドットが形成される他方面も複数段となり、導光体を単一の導光部材から構成した場合と異なり、ドットの分布密度の調整可能範囲を好適に増大させることができる。
<スイッチ装置>
図1に示すように、スイッチ装置11は意匠部材12、導光体13及びプリント基板14を備えている。
次に、導光体13について詳細に説明する。図2に示すように、導光体13は意匠部材12と合致する長方形の平板状に形成された第1の導光部材21及び同じく第2の導光部材22を備えており、それらを重ね合わせた状態で接合することにより構成されている。詳述すると、第1の導光部材21において、互いに反対側にある2つの面のうちの一方面(図1では上面)は光の出射面21aとされており、当該出射面21aと反対側の面である他方面(図1では下面)は光の反射面21bとされている。同様に、第2の導光部材22の一方面は光の出射面22aとされており、他方面は光の反射面22bとされている。そして、第1の導光部材21の出射面21aと第2の導光部材22の反射面22bとが一致するように、第1及び第2の導光部材21,22は重ね合わせられ、接着剤等により接合されている。また、第1及び第2の導光部材21,22の中央にはそれぞれ孔15a,15bが形成されており、両孔15a,15bが一致するように第1及び第2の導光部材21,22は重ね合わせられている。そして、両孔15a,15bから前記孔15が構成されている。
発光ダイオード18,18からの光は導光体13の端部(端面)から入射し、その入射した光は導光体13と空気との屈折率の差及び反射板16により全反射しながら導光体13内を伝播する。その伝播の際において、光の一部は第1及び第2の導光部材21,22の反射面21b,22bに設けられた多数の凹部23(正確には、それらのテーパ面23a)により出射面21a,22a側へ全反射し、第2の導光部材22の出射面22aから外部へ出射する。テーパ面23aに入射した光は好適に出射面21a,22a側へ反射され、第2の導光部材22の出射面22aから外部へ出射する光の量の確保に寄与する。このように、第2の導光部材22は導光体13の発光面として作用する。
従って、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)微細な凹部23が設けられた第1及び第2の導光部材21,22を重ねることにより、導光体13のドットの分布密度の増大が図られる。その結果、最上層である第2の導光部材22の出射面22a(導光体13の発光面)から出射する光の量も増大し、当該出射面22aの輝度を確保することができる。ちなみに、導光体13を例えば第1の導光部材21のみから構成した場合には、その第1の導光部材21の反射面21bの面積が限られていることから当該反射面21bに形成可能な凹部23の数、ひいては導光体13における凹部23の分布密度の増大にも限界がある。本実施形態では、第1及び第2の導光部材21,22を重ね合わせることにより凹部23が形成される反射面21b,22bも複数段となり、導光体13を第1の導光部材21だけから構成した場合と異なり、凹部23の分布密度の調整可能範囲を好適に増大させることができる。
なお、本実施形態は、次のように変更して実施してもよい。
・本実施形態では、光源として2つの発光ダイオード18を使用したが、単一、3つ、4つ又はそれ以上の個数の発光ダイオードを使用するようにしてもよい。
・タクトスイッチ17を他のプッシュモーメンタリ式(自己復帰式)の押し釦スイッチに置換するようにしてもよい。
・本実施形態では、導光体13を発光面側から見たとき、第2の導光部材22の凹部23が、第1の導光部材21の凹部23の一部に重なるようにしたが、全く重ならないように第1及び第2の導光部材21,22の凹部23を設けるようにしてもよい。このようにすれば、下段側の凹部23により反射した光が上段の凹部23に干渉することなく、発光ダイオード18,18からの光はいっそう好適に導光体13の発光面(第2の導光部材22の出射面22a)側へ反射される。逆に、第2の導光部材22の凹部23が、第1の導光部材21の凹部23のいずれかに完全に一致して重なるようにしてもよい。このようにしても、凹部23を1段構成とした場合に比べて、導光体13の発光面からの光の出射量を確保することができる。
・スイッチ装置11に使用される導光体13について説明したが、スイッチ装置11以外に適用するようにしてもよい。例えば液晶表示装置のバックライト、車室内の照明装置等に使用するようにしてもよい。この場合には、導光体13の孔15、即ち第1及び第2の導光部材21,22の孔15a,15bは形成不要となる。換言すれば、導光体13、即ち第1及び第2の導光部材21,22は孔の無い平板状に形成すればよい。
15,15a,15b…孔(配置スペース)、17…タクトスイッチ(照明対象部材)、
18…発光ダイオード(光源)、21…第1の導光部材、22…第2の導光部材、
21a,22a…出射面(一方面)、21b,22b…反射面(他方面)、
23…凹部(ドット)、23a…テーパ面。
Claims (6)
- 端面から導入した光を、当該端面に交差し且つ互いに反対側に位置する2つの面のうちの一方面に所定の配置パターンで設けられた多数の凹状のドットを利用して反射させて当該一方面と反対側の面である他方面から出射させるようにした複数個の導光部材を重ねた状態で接合するようにした導光体。
- 請求項1に記載の導光体において、
光の伝播状態に基づいてドットの分布密度を異ならせるようにし、光の伝播状態が所望の光量を満たさない部位のドットの分布密度を、光の伝播状態が所望の光量を満たす部位のドットの分布密度よりも大きくするようにした導光体。 - 請求項2に記載の導光体において、
各導光部材を貫通するとともに所定の照明対象部材を配置可能とした配置スペースを設け、各導光部材は前記配置スペースに配置された照明対象部材の周囲を照明するために使用するようにし、
前記光の伝播状態が所望の光量を満たさない部位は、前記配置スペースの前記光が導入される端面と反対側の部位である導光体。 - 請求項3に記載の導光体において、
前記所定の照明対象部材は車室内に配置されるスイッチである導光体。 - 請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の導光体において、
上層側に配置された導光部材の他方面側から見たときに、当該上層側の導光部材のドットと、少なくとも当該上層側の導光部材に隣り合う導光部材のドットとが一致しないように、各ドットをそれぞれ配置するようにした導光体。 - 請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の導光体において、前記ドットは前記他方面から一方面に向かうにつれて拡開するテーパ面を備えた円錐台状又は同じく円錐状に形成するようにした導光体。
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