JP2007086225A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決課題】 検知手段の取付けスペースを拡大することなく、各色毎の主走査方向及び副走査方向のずれ量の算出精度の低下を抑制する。
【解決手段】 主走査方向に平行なパターン画像70及び主走査方向に対して傾斜(45°)されたパターン画像72を受光して、副走査方向の時系列変化を示す時系列変化信号を出力する検知部27に一対の受光素子28A、28Bを形成し、当該受光素子28A、28Bの形状として、それぞれ少なくとも一辺をパターン画像70と平行とし、少なくとも一辺をパターン画像72と平行とすると共に、分離部27によって、一方のパターン画像70(又は72)が受光素子28A、28Bで検出されているときに、他方のパターン画像72(又は70)が受光素子28A、28Bに干渉することがないため、検出出力に変動が起こらず、時系列変化信号29A、29Bを安定させることができ、精度よくクロス点を得ることができる。
【選択図】 図5
【解決手段】 主走査方向に平行なパターン画像70及び主走査方向に対して傾斜(45°)されたパターン画像72を受光して、副走査方向の時系列変化を示す時系列変化信号を出力する検知部27に一対の受光素子28A、28Bを形成し、当該受光素子28A、28Bの形状として、それぞれ少なくとも一辺をパターン画像70と平行とし、少なくとも一辺をパターン画像72と平行とすると共に、分離部27によって、一方のパターン画像70(又は72)が受光素子28A、28Bで検出されているときに、他方のパターン画像72(又は70)が受光素子28A、28Bに干渉することがないため、検出出力に変動が起こらず、時系列変化信号29A、29Bを安定させることができ、精度よくクロス点を得ることができる。
【選択図】 図5
Description
本発明は、画像形成装置に係り、カラー画像を形成する画像形成装置に関する。
従来より、画像形成装置として、複数の画像形成部を備え、各画像形成部においてそれぞれ異なる色(黄色(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及び黒色(K))のトナー像を感光体ドラム等の像担持体に形成し、各感光体ドラムに形成されたトナー像を、一定速度で搬送される中間転写体や記録用紙に重ねて転写することでカラー画像を形成するタンデム型の画像形成装置が知られている。
なお、本願明細書において、感光体ドラム等、各色が単独で形成される部材を「像担持体」、中間転写体や記録用紙等、最終的に各色の画像が重ねられて形成される部材を「記録媒体」と定義する。
このような画像形成装置では、記録媒体の移動速度及び各画像形成部間の距離などにより決定される所定の時間だけ間隔を置いて、各画像形成部の感光体ドラムへの露光が行われている。各画像形成部において記録する画像データが同一の場合、理想的な状態の場合には、記録媒体上における各色画像の形成位置は全て同一となるが、画像形成部を構成する各種光学部品の位置ずれ、画像形成部間の機械的な取付部のずれ、及び画像形成装置全体の歪みなどによって各色の画像形成位置にずれが生じる場合がある。
このような画像形成位置のずれを補正するために、各画像形成部によって所定の位置に所定の画像(以下、パターン画像という)を形成し、記録媒体上に形成されたパターン画像の形成位置を検知することによって各色画像のずれ量を算出しずれを補正する技術が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特許文献1の技術では、主走査方向に平行なライン状のパターン画像と、主走査方向に+45°傾いたライン状のパターン画像を各色毎に記録媒体上に形成する。そして、このパターン画像を構成する2本の各直線と略同一の角度となるような菱形(又は平行四辺形)形状の受光素子を持つフォトセンサを主走査方向に配設し、光源から射出された光のパターン画像による反射光をフォトセンサによって検出し、検出結果に基づいて、各色画像の主走査方向及び副走査方向の位置ずれを検出している。
走査位置ずれの検出は、具体的には、主走査方向に平行なライン状のパターン画像をフォトセンサによって検知することによりフォトセンサから出力された検知信号のパルス幅の差を副走査方向のずれ量として算出し、主走査方向に+45°傾いたライン状のパターン画像をフォトセンサによって検知することによりフォトセンサから出力された検知信号のパルス幅の差を主走査方向のずれ量として算出している。
一方、特許文献2の技術では、一端が接続されるとともに、他端方向に向けて主走査方向間隔が副走査方向に沿って除々に開くように2本の直線が配置された形状(副走査方向を水平方向とした場合、略「く」の字状)のパターン画像を記録媒体上に形成する。そして、このパターン画像を構成する2本の各直線と略同一の角度となるように受光素子が2つに分割された2つのフォトセンサを主走査方向に配設し、光源から射出された光のパターン画像による反射光を各フォトセンサによって検出し、検出結果に基づいて、各色画像の主走査方向及び副走査方向の位置ずれを検出している。
走査位置ずれの検出は、具体的には、1つのパターン画像を2つのフォトセンサ各々によって検知することにより各フォトセンサから出力された検知信号のパルス幅の差を副走査方向のずれ量として算出し、各検知信号の検知タイミングのずれを主走査方向のずれ量として算出している。
また、主走査方向に平行なライン状のパターン画像を各色毎に形成し、このパターン画像を受光素子が2つに分割された1つのフォトセンサによって検出し、検出結果に基づいて副走査方向の走査位置ずれを検出する技術も知られている。
特開2002−055504公報
特開2004−109682公報
しかしながら、特許文献1の技術では、光源から出射される光量の低下や、フォトセンサの感度の劣化が発生すると、光源から出射される光量が所定値以上であり且つフォトセンサの感度の劣化がみられない時とは異なるパルス幅や強度の検知信号が出力される場合があり、各色毎のずれ量の算出精度が低下するという問題があった。
また、近年、画像形成装置は小型化の傾向にあるが、特許文献2の技術では、略「く」の字状のパターン画像を構成する2本の各直線を検出するように2つのフォトセンサを主走査方向に配設しているので2つのフォトセンサの取付けスペースの確保及び2つのフォトセンサを其々制御するための制御機構を必要とするという問題があった。
一方、主走査方向に平行なライン状のパターン画像を1つのフォトセンサによって検出する方法では、主走査方向及び副走査方向双方のずれ量を算出することは困難であった。
本発明は上記事実を考慮し、検知手段の取付けスペースを拡大することなく、各色毎の主走査方向及び副走査方向のずれ量の算出精度の低下を抑制することができる画像形成装置を得ることが目的である。
第1の発明は、表面が一様に帯電された像担持体と、画像データに応じて点灯制御される光ビームとを、相対的に主走査方向及び主走査方向と交差する副走査方向へ移動させながら走査露光することで像担持体上に異なる色毎の画像を形成する複数の画像形成ユニットを備え、各画像形成ユニットに対応しながら前記副走査方向に搬送される記録媒体に対して、前記互いに異なる色の画像をそれぞれ転写して画像を形成する画像形成装置であって、所定幅で且つ前記主走査方向に延びた第1のパターン画像、及び所定幅で且つ前記主走査方向に対して傾いた方向に延びた第2のパターン画像が前記記録媒体に形成されるように前記画像形成ユニット各々を制御する制御手段と、前記記録媒体の前記第1のパターン画像及び第2のパターン画像が形成された部位によって反射された反射光を受光し、前記副走査方向の受光量の時系列変化を示す時系列変化信号を出力する副走査方向に配列され、受光領域が第1のパターン画像と所定の許容範囲を持って同一の角度となる少なくとも1辺、並びに第2のパターン画像と所定の許容範囲を持って同一の角度となる少なくとも1辺をもつような形状に2つに分割された一対の検知手段と、前記一対の検知手段の各々から出力された時系列変化信号が交差する位置を各色毎の前記第1のパターン画像及び第2のパターン画像の基準位置として、各色毎の前記第1のパターン画像の前記基準位置の間隔に基づいて各色毎の副走査方向のずれ量を算出すると共に、各色毎の前記第2のパターン画像の前記基準位置の間隔及び対応する色の前記副走査方向のずれ量に基づいて各色毎の主走査方向のずれ量を算出するずれ量算出手段と、を有している。
第1の発明によれば、主走査方向及び主走査方向と交差する副走査方向に像担持体を走査露光して副走査方向に搬送される記録媒体に互いに異なる色の画像を形成する。
制御手段は、所定幅で且つ主走査方向に延びた第1のパターン画像及び所定幅で且つ主走査方向に対して傾いた方向に延びた第2のパターン画像が記録媒体に記録されるように画像形成ユニット各々を制御する。
一対の検知手段各々は、画像形成ユニット各々によって記録媒体に記録された第1のパターン画像及び第2のパターン画像が形成された部位によって反射された反射光を受光し、各々走査方向の受光量の時系列変化を示す時系列変化信号を出力する。
この一対の検知手段は、各々の受光領域が第1のパターン画像と第2のパターン画像とが略同一の角度(所定の範囲内であれば同一と認識できる角度)となる辺をもつような形状に2つに分割され、検知手段各々は、副走査方向に配列されている。
記録媒体に記録された第1のパターン画像及び第2のパターン画像が形成された部位によって反射された反射光を受光すると、一対の検知手段から互いに交差するような時系列変化信号が出力される。
ここで、第1のパターン画像は主走査方向に延びたパターン画像であるので、ずれ量算出手段は、一対の検知手段各々によって出力された時系列変化信号が交差する位置を第1のパターン画像の基準位置として、各色毎の第1のパターン画像の基準位置の間隔に基づいて各色毎の副走査方向のずれ量を算出する。
また、第2のパターン画像は、主走査方向に対して傾いた方向に延びたパターン画像であることから、ずれ量算出手段は、各色毎の第2のパターン画像の基準位置の間隔と対応する色の副走査方向のずれ量とに基づいて、各色毎の主走査方向のずれ量を算出する。
このように、本発明の画像形成装置によれば、主走査方向に延びた第1のパターン画像及び主走査方向に対して傾いた方向に延びた第2のパターン画像が形成された記録媒体の、第1のパターン画像及び第2のパターン画像が形成された部位によって反射された反射光を受光し、副走査方向の受光量の時系列変化を示す時系列変化信号を出力する一対の検知手段を備え、一対の検知手段によって出力された時系列変化信号が交差する位置を第1のパターン画像及び第2のパターン画像の基準位置として、この基準位置の間隔に基づいて各色毎の主走査方向及び副走査方向のずれ量を算出することができるので、検知手段で
受光する反射光量の低下や検知手段の感度低下に依存せずに第1のパターン画像及び第2のパターン画像の基準位置を精度良く得ることができるので、各色毎のずれ量の算出精度の低下を抑制することができる。
受光する反射光量の低下や検知手段の感度低下に依存せずに第1のパターン画像及び第2のパターン画像の基準位置を精度良く得ることができるので、各色毎のずれ量の算出精度の低下を抑制することができる。
また、前記一対の検知手段は、各々の受光知領域が第一のパターン画像と第2のパターン画像と略同一の角度となる辺をもつような形状に2つに分割され、副走査方向に配列されている。そのため、主走査方向に延びた第1のパターン画像及び主走査方向に対して傾いた方向に延びた第2のパターン画像のいずれの画像パターンによって反射された反射光を受光しても、一対の検知手段から互いに交差するような時系列変化信号は、第1の検知手段の時系列変化信号が最大に達した後戻る部分(立上がり部)と、第2の検知手段の時系列変化信号が最大に達する前の部分(立下がり部)とが交差するように出力される。
第2の発明は、表面が一様に帯電された像担持体と、画像データに応じて点灯制御される光ビームとを、相対的に主走査方向及び主走査方向と交差する副走査方向へ移動させながら走査露光することで像担持体上に異なる色毎の画像を形成する複数の画像形成ユニットを備え、各画像形成ユニットに対応しながら前記副走査方向に搬送される記録媒体に対して、前記互いに異なる色の画像をそれぞれ転写して画像を形成する画像形成装置であって、所定幅で且つ前記主走査方向に延びた第1のパターン画像、及び所定幅で且つ前記主走査方向に対して傾いた方向に延びた第2のパターン画像が前記記録媒体に形成されるように前記画像形成ユニット各々を制御する制御手段と、前記記録媒体の前記第1のパターン画像及び第2のパターン画像が形成された部位によって反射された反射光を受光し、前記副走査方向の受光量の時系列変化を示す時系列変化信号を出力する副走査方向に配列され、受光領域を分割する分離部が前記第2のパターン画像と所定の許容範囲を持って同一の角度となる辺を持つように2つに分割された一対の検知手段と、前記一対の検知手段の各々から出力された時系列変化信号が交差する位置を各色毎の前記第1のパターン画像及び第2のパターン画像の基準位置として、各色毎の前記第1のパターン画像の前記基準位置の間隔に基づいて各色毎の副走査方向のずれ量を算出すると共に、各色毎の前記第2のパターン画像の前記基準位置の間隔及び対応する色の前記副走査方向のずれ量に基づいて各色毎の主走査方向のずれ量を算出するずれ量算出手段と、を有している。
第2の発明によれば、検知手段の構成、機能以外は、前記第1の発明と同様である。
第2の発明の画像形成装置に使用する一対の検知手段は、受光領域を分割する分離部が第2のパターン画像と略同一の角度(所定の範囲内であれば同一と認識できる角度)となる辺をもつように2つに分割され、副走査方向に配列されている。
そのため、主走査方向に延びた第1のパターン画像及び主走査方向に対して傾いた方向に延びた第2のパターン画像のいずれの画像パターンによって反射された反射光を受光しても、一対の検知手段から互いに交差するような時系列変化信号は、第1の検知手段の時系列変化信号が最大に達した後戻る部分(立上がり部)と、第2の検知手段の時系列変化信号が最大に達する前の部分(立下がり部)とが交差するように出力される。
ここで、上記第1の発明又は第2の発明において、前記制御手段は、前記ずれ量算出手段によって算出された各色毎の副走査方向及び主走査方向各々のずれ量を補正するように前記画像形成ユニット各々を制御することで、各色毎の画像の主走査方向及び副走査方向双方のずれを補正することができる。
また、前記記録媒体の前記第1のパターン画像及び第2のパターン画像が形成された部位を照明する光源を設けることによって、各色毎のずれ量の算出精度の低下を抑制することができる。
さらに、前記記録媒体の前記第1のパターン画像及び第2のパターン画像が形成された部位によって反射された反射光を集光するレンズを設けることによって、各色毎のずれ量の算出精度の低下を抑制することができる。
以上説明した如く本発明では、検知手段の取付けスペースを拡大することなく、各色毎の主走査方向及び副走査方向のずれ量の算出精度の低下を抑制することができるという優れた効果を有する。
(第1の実施の形態)
「画像形成装置の概略構成」
図1に示すように、画像形成装置10は、カラー画像を用紙に形成するための画像形成部18及び、画像処理を行うための画像処理部80を含んで構成されている。画像形成部18は、用紙50を静電的に吸着して搬送方向Bに搬送するための記録媒体としての中間転写体30、中間転写体30の搬送方向Bに沿って上流側から下流側に向かってタンデム状に配設されるY(イエロー)色の画像を形成するためのY画像形成ユニット20、M(マゼンタ)色の画像を形成するためのM画像形成ユニット22、C(シアン)色の画像を形成するためのC画像形成ユニット24、及びK(黒)色の画像を形成するためのK画像形成ユニット26を含んで構成されている。K画像形成ユニット26の搬送方向Bの下流側には、詳細を後述する検知部27が設設されている。
「画像形成装置の概略構成」
図1に示すように、画像形成装置10は、カラー画像を用紙に形成するための画像形成部18及び、画像処理を行うための画像処理部80を含んで構成されている。画像形成部18は、用紙50を静電的に吸着して搬送方向Bに搬送するための記録媒体としての中間転写体30、中間転写体30の搬送方向Bに沿って上流側から下流側に向かってタンデム状に配設されるY(イエロー)色の画像を形成するためのY画像形成ユニット20、M(マゼンタ)色の画像を形成するためのM画像形成ユニット22、C(シアン)色の画像を形成するためのC画像形成ユニット24、及びK(黒)色の画像を形成するためのK画像形成ユニット26を含んで構成されている。K画像形成ユニット26の搬送方向Bの下流側には、詳細を後述する検知部27が設設されている。
Y画像形成ユニット20は、感光体ドラム等の像担持体20C、像担持体20Cを所定の電位に帯電させるための帯電装置20D、画像データに基づいて変調したレーザ光をミラー20Hを介して帯電した像担持体20Cへ照射することによって画像の黄色成分に対応した潜像を形成するための光ビーム走査装置20A、光ビーム走査装置20Aにより形成された潜像を現像する現像器20B、現像器20Bに黄色のトナーを供給するトナー供給部20G、像担持体20C上の黄色のトナー画像を中間転写体30に転写する転写器20F、及び像担持体20Cの外周面からトナーを除去するクリーニング装置20Eを含んで構成されている。
また、上記Y画像形成ユニット20と同様に、M画像形成ユニット22は、像担持体22C、帯電装置22D、光ビーム走査装置22A、現像器22B、トナー供給部22G、転写器22F、及びクリーニング装置22Eを含んで構成されている。C画像形成ユニット24は、像担持体24C、帯電装置24D、光ビーム走査装置24A、現像器24B、トナー供給部24G、転写器24F、及びクリーニング装置24Eを含んで構成されている。K画像形成ユニット26は、像担持体26C、帯電装置26D、光ビーム走査装置26A、現像器26B、トナー供給部26G、転写器26F、及びクリーニング装置26Eを含んで構成されている。
中間転写体30の下方には用紙50を収容した用紙収容部54が設けられており、用紙収容部54の最上層の用紙50は送り出しロール52により所定の用紙搬送路へ送り出される。送り出された用紙50は、搬送ロール55、搬送ロール56、及び搬送ロール58により用紙搬送路を搬送され、中間転写体30の近傍に至る。
用紙搬送路上には、中間転写体30を挟んで搬送ロール36と対向する転写ロール60が設けられており、搬送ロール36と転写ロール60との挟持部を用紙50が搬送されるときに、中間転写体30上に形成されたカラー画像が用紙50に転写される。カラー画像が転写された用紙50は、搬送ロール62により定着装置46へ搬送され、定着装置46により定着処理が施された後、用紙トレイ64へ排出される。
各光ビーム走査装置20A、光ビーム走査装置22A、光ビーム走査装置24A、及び光ビーム走査装置26A各々から各像担持体20C、像担持体22C、像担持体24C、及び像担持体26Cへの光ビームの走査露光は、中間転写体30の搬送速度や各像担持体20C、像担持体22C、像担持体24C、及び像担持体24K間の距離等に応じて決定される所定の時間だけ間隔を置いて行われる。
このとき、各像担持体20C、像担持体22C、像担持体24C、及び像担持体26Cに対応する画像データが同一の場合、理想的な状態においては、中間転写体30上に形成される画像の形成位置、及び画像の傾きは同一となる。
しかしながら、実際には、光ビーム走査装置各々を構成する光学部品の取付位置ずれ、該光学部品の特性の誤差、光ビーム走査装置各々の設置位置ずれ、各像担持体各々の取付位置ずれ、及び画像形成装置10全体の歪み等に起因して、中間転写体30に形成される各色画像の副走査方向及び主走査方向の形成位置にずれが生じる場合がある。
そこで、画像処理部80は、複数の像担持体各々に形成されたパターン画像の、主走査方向のずれ量及び副走査方向のずれ量を求めて各色毎の主走査方向及び副走査方向のずれを補正するために、対応する像担持体20C、像担持体22C、像担持体24C、及び像担持体26C各々に2種類のパターン画像を形成するように、光ビーム走査装置20A、光ビーム走査装置22A、光ビーム走査装置24A、及び光ビーム走査装置26A各々を制御する。
「パターン画像の詳細」
2種類のパターン画像は、図2示すように、主走査方向に長いすなわち主走査方向と長手方向が平行となるような線画像のパターン画像70と、主走査方向に対して傾いた方向に長いすなわち長手方向が主走査方向に対して傾くような線画像のパターン画像72であって、画像処理部80の制御によって、各像担持体20C、像担持体22C、像担持体24C、及び像担持体26C各々毎にこれらの2種類のパターン画像が形成されることによって、図3に示すように、中間転写体30上に黒色のパターン画像70K及びパターン画像72Kと、M色のパターン画像70M及びパターン画像72Mと、C色のパターン画像70C及びパターン画像72Cと、Y色のパターン画像70Y及びパターン画像72Y各々が、所定の時間だけ間隔を置いて各々転写される。
2種類のパターン画像は、図2示すように、主走査方向に長いすなわち主走査方向と長手方向が平行となるような線画像のパターン画像70と、主走査方向に対して傾いた方向に長いすなわち長手方向が主走査方向に対して傾くような線画像のパターン画像72であって、画像処理部80の制御によって、各像担持体20C、像担持体22C、像担持体24C、及び像担持体26C各々毎にこれらの2種類のパターン画像が形成されることによって、図3に示すように、中間転写体30上に黒色のパターン画像70K及びパターン画像72Kと、M色のパターン画像70M及びパターン画像72Mと、C色のパターン画像70C及びパターン画像72Cと、Y色のパターン画像70Y及びパターン画像72Y各々が、所定の時間だけ間隔を置いて各々転写される。
なお、第1の実施の形態では、画像処理部80は、主走査方向に長い各色パターン画像70Y、パターン画像70M、及びパターン画像70C各々が所定間隔で中間転写体30に転写された後に、中間転写体30に転写されたパターン画像70Y、パターン画像70M、及びパターン画像70C各々の副走査方向の両側に同一の間隔でパターン画像70K(1〜4)が形成されるように、各光ビーム走査装置20A、光ビーム走査装置22A、光ビーム走査装置24A、及び光ビーム走査装置26A各々を制御している。
また、画像処理部80は、主走査方向に対して傾いた方向に長い各色パターン画像72Y、パターン画像72M、及びパターン画像72C各々が所定間隔で中間転写体30に転写された後に、中間転写体30に転写されたパターン画像72Y、パターン画像72M、及びパターン画像72C各々の副走査方向の両側に同一の間隔でパターン画像72K(1〜4)が形成されるように、各光ビーム走査装置20A、光ビーム走査装置22A、光ビーム走査装置24A、及び光ビーム走査装置26A各々を制御している。
なお、第1の実施の形態では、主走査方向に傾斜するように長い各色パターン画像72K、パターン画像72M、パターン画像72C、及びパターン画像72K各々は、600dpiの解像度で画像を形成する場合に、パターン画像70及びパターン画像72の幅90は24dotであり、主走査方向に対する傾斜角は45度であり、各パターン画像70間及びパターン画像72間の間隔92は、240dotとなるように形成されるものとして説明する。
中間転写体30に転写された、主走査方向に長い各色パターン画像70Y、パターン画像70M、パターン画像70C、及びパターン画像70K各々と、主走査方向に対して傾いた方向に長い各色パターン画像72Y、パターン画像72M、パターン画像72C、及びパターン画像72K各々は、濃度情報として検知部27によって検知される。
「検知部の構成」
検知部27は、図4に示すように、筐体29内に、発光素子74A、発光素子74B、集光レンズ76、及び受光部28を含んで構成されている。なお、第1の実施の形態では、検知部27は発光素子を2つ含むものとして説明するが、1つのみ含むようにしてもよい。
検知部27は、図4に示すように、筐体29内に、発光素子74A、発光素子74B、集光レンズ76、及び受光部28を含んで構成されている。なお、第1の実施の形態では、検知部27は発光素子を2つ含むものとして説明するが、1つのみ含むようにしてもよい。
発光素子74A及び発光素子74Bは、中間転写体30上の一つの検出位置を、互いに所定の角度だけ傾斜した方向から照明するように配置されている。発光素子74A及び発光素子74Bの一例には、特定波長の光あるいは所定の波長分布を持った光を出射するLEDがある。発光素子74A及び発光素子74Bから照射された光は、中間転写体30の各色パターン画像70または各色パターン画像72が転写されている部位によって反射されて、その反射光が集光レンズ76によって1/2.5倍に集光されて受光部28に受光される。
受光部28は、図5に示すように、副走査方向に配列された一対の受光素子28A及び受光素子28Bを含んで構成されている。詳細には、受光部28は、1つの受光素子をスリットで分割することによって、一対の受光素子に分離した構成となっている。
また、この一対の受光素子を分離している分離部28Cは、中間転写体30の幅方向に沿って平行な辺と、中間転写体30の軸方向に沿って斜めの辺をもつように配置されている。
受光素子28A及び受光素子28B各々を分離している分離部28Cと、副走査方向に所定速度で搬送される中間転写体30の各色パターン画像70及び各色パターン画像72各々は、略同一の角度(±3°は同一角度として許容する)となるようなパターン画像を使用する。
副走査方向に配列された一対の受光素子28A及び受光素子28Bは、各色パターン画像70の転写されている部位によって反射された反射光を受光し、副走査方向の受光量の時系列変化を示す時系列変化信号を出力し、各色パターン画像72の転写されている部位によって反射された反射光を受光し、主走査方向の受光量の時系列変化を示す時系列変化信号を出力する。
なお、パターン画像70及びパターン画像72の幅は、受光素子28A及び受光素子28Bの受光領域の副走査方向の幅と、スリットの副走査方向の幅、及び集光レンズの集光倍率により最適な幅となるように定められている。従って、中間転写体30上の各色パターン画像70及び各色パターン画像72各々の転写された部位が受光素子28A及び受光素子28各々の受光領域を副走査方向に通過することによって、受光素子28A及び受光素子28B各々から、互いに交差するような時系列変化信号が出力される。
上記受光素子28A及び受光素子28Bの形状は、結果としてそれぞれ平行四辺形となる。
図5において、横方向の分離部28C(図5の水平ライン)は、下側の受光素子28Aの上辺よりも上に受光素子28Bが存在させるためのものである。これにより、主走査方向に対して傾斜(45°)されたパターン画像72を検出する場合に、主走査方向に平行なパターン画像70が干渉することを防止している。
一方、図5において、右上がり方向の分離部28C(図5の右上がりライン)は、下側の受光素子28Aの左辺と、上側の受光素子28Bの右辺との間に常に所定の間隔を持たせるためのものである。これにより、主走査方向と平行なパターン画像70を検出する場合に、主走査方向に対して傾斜(45°)されたパターン画像72が干渉することを防止している。
以下に第1の実施の形態の作用を説明する。
「画像形成処理の流れ」
画像処理部80は、入力された画像データを各色(K(黒)、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y (イエロー))ごとにレーザ変調信号として各Y画像形成ユニット20の光ビーム走査装置20A、M画像形成ユニット22の光ビーム走査装置22A、C画像形成ユニット24の光ビーム走査装置24A、及びK画像形成ユニット26の光ビーム走査装置26A各々へそれぞれ出力する。
画像処理部80は、入力された画像データを各色(K(黒)、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y (イエロー))ごとにレーザ変調信号として各Y画像形成ユニット20の光ビーム走査装置20A、M画像形成ユニット22の光ビーム走査装置22A、C画像形成ユニット24の光ビーム走査装置24A、及びK画像形成ユニット26の光ビーム走査装置26A各々へそれぞれ出力する。
光ビーム走査装置20Aは、図示を省略するレーザダイオードドライバ(以下、LDDという)を備えており、画像処理部80から出力されたレーザ変調信号によりLDDから射出される光ビームを変調し、像担持体20Cを主走査方向に走査する。
回転方向Bに所定の速度で回転される像担持体20Cは、帯電装置20Dにより一様に帯電された後に光ビーム走査装置20Aによって走査露光される。
詳細には、光ビーム走査装置20Aによって主走査方向に走査露光されるとともに、副走査方向に走査露光されるように所定の速度で回転することにより、像担持体20Cは主走査方向及び副走査方向に走査露光される。これによって、像担持体20Cに、画像処理部80に入力された画像データの黄色成分の画像に応じた静電潜像が形成される。この静電潜像が形成された像担持体20Cが現像器20Bにより現像されることによって静電潜像に応じたY色のトナー像が、転写器20Fによって中間転写体30に転写される。
M画像形成ユニット22、C画像形成ユニット24、及びK画像形成ユニット26各々に含まれる各構成は、各々Y画像形成ユニット20に含まれる各構成と同様の機能を有するため、詳細な説明を省略する。
すなわち、M画像形成ユニット22、C画像形成ユニット24、及びK画像形成ユニット26においても、Y画像形成ユニット20と同様に、光ビーム走査装置22A、光ビーム走査装置24A、及び光ビーム走査装置26A各々により像担持体22C、像担持体24C、及び像担持体26Cが主走査方向に走査露光されるとともに、副走査方向に走査露光されるように所定の速度で像担持体の回転方向Bに回転することで、主走査方向及び副走査方向に走査露光されて静電潜像が形成される。更に、各像担持体22C、像担持体24C、及び像担持体26C各々の上に形成された静電潜像は、現像器22F、現像器24F、及び現像器26F各々により現像され、各像担持体22C、像担持体24C、及び像担持体26C上のマゼンダ、シアン、及び黒の各色のトナー像が、対応する転写器22F、転写器24F、及び転写器26Fによって中間転写体30に順次転写される。このようにして、中間転写体30上にカラー画像が形成される。
「レジずれ検出」
ところで、画像形成処理の際、中間転写体30に形成される各色画像の副走査方向及び主走査方向の形成位置にずれが生じる場合がある(原因は既述)。
ところで、画像形成処理の際、中間転写体30に形成される各色画像の副走査方向及び主走査方向の形成位置にずれが生じる場合がある(原因は既述)。
そこで、画像処理部80は、複数の像担持体各々に形成されたパターン画像の、主走査方向のずれ量及び副走査方向のずれ量を求めて各色毎の主走査方向及び副走査方向のずれを補正するために、各色2種類のパターン画像を形成した。
すなわち、画像処理部80は、まず、主走査方向に長い各色パターン画像70Y、パターン画像70M、及びパターン画像70C各々を所定間隔で中間転写体30に転写した後に、中間転写体30に転写されたパターン画像70Y、パターン画像70M、及びパターン画像70C各々の副走査方向の両側に同一の間隔でパターン画像70K(1〜4)を形成する。
次に、画像処理部80は、主走査方向に対して傾いた方向に長い各色パターン画像72Y、パターン画像72M、及びパターン画像72C各々を所定間隔で中間転写体30に転写した後に、中間転写体30に転写されたパターン画像72Y、パターン画像72M、及びパターン画像72C各々の副走査方向の両側に同一の間隔でパターン画像72K(1〜4)を形成する。
この主走査方向に長い各色パターン画像と、主走査方向に対して傾いた方向に長い各色パターン画像を検知部27によって検知する。
検知部27は、一対の受光素子28A及び受光素子28Bを含んで構成され、これらの分離部28C(図5の鎖線参照)が、中間転写体30の幅方向に沿って平行な辺と、中間転写体30の軸方向に沿って斜めの辺をもつように配置されている。
この結果、図6(A)に示すように、中間転写体30上のパターン画像70Kの転写されている部位が受光素子28Aの受光領域を副走査方向に通過することによって、時系列変化信号29Aが出力され、中間転写体30上のパターン画像70Kの転写されている部位が受光素子28Bの受光領域を副走査方向に通過することによって、時系列変化信号29Bが出力される。
一対の受光素子28A及び受光素子28Bから出力された時系列変化信号29A及び29Bは、時系列変化信号29Aが最大に達した後に戻る部分(立上がり部)と、時系列変化信号が最大に達する前の部分(立下がり部)とが交差するように出力され、時系列信号が交差した位置を基点として、図6(C)に示すような検知信号83が出力される。
また、図6(B)に示すように、中間転写体30上のパターン画像72Kの転写されている部位が受光素子28Aの受光領域を副走査方向に通過することによって、時系列変化信号29Aが出力され、中間転写体30上のパターン画像72Kの転写されている部位が受光素子28Bの受光領域を副走査方向に通過することによって、時系列変化信号29Bが出力され、同様に時系列信号29A及び29Bが交差した位置を基点として、図6(C)に示すような検知信号83が出力される。
すなわち、一方のパターン画像(例えば、図5に示すパターン画像70K)の受光素子28Bによる検出時に、他方のパターン画像(例えば、図5に示すパターン画像72)が受光素子28Bにより検出されることがなく、それぞれの画像パターンによる時系列変化信号29A、29Bの振幅が変化せず、検出信号83を確実に得ることができる。
(第2の実施の形態)
以下に本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同一構成部分については、同一の符号を付してその構成の説明を省略する。
以下に本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同一構成部分については、同一の符号を付してその構成の説明を省略する。
第2の実施の形態の特徴は、検知部27の受光素子の分離した形状にある。
第2の実施の形態では、画像形成装置の一対の検知手段の受光部を一対の受光素子28A、28Bに分離する分離部28Cを一本の直線としたものである。
図7(A)に示される如く、第2の実施の形態の受光素子は、副走査方向が長辺の長方形とされ、当該長辺間を所謂袈裟懸け状に分離することで一対の受光素子28A及び受光素子28Bを含んで構成している。
これにより、図7(B)、(C)、(D)に示される如く、一方のパターン画像が他方のパターン画像の時系列変化信号29A、29Bの振幅に影響を及ぼすことがなく、確実に互いのクロス点を得ることができる。
(第3の実施の形態)
以下に本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、第3の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同一構成部分については、同一の符号を付してその構成の説明を省略する。
以下に本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、第3の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同一構成部分については、同一の符号を付してその構成の説明を省略する。
第3の実施の形態の特徴は、検知部27の受光素子の分離した形状にある。
第3の実施の形態では、画像形成装置の一対の検知手段の受光部を一対の受光素子28A、28Bに分離する分離部28Cを一本の直線としたものである。
図8(A)に示される如く、第2の実施の形態の受光素子は、正方形とされ、パターン画像72に平行な対角線に沿って分離することで、一対の受光素子28A及び受光素子28Bを構成している。
これにより、図8(B)、(C)、(D)に示される如く、一方のパターン画像が他方のパターン画像の時系列変化信号29A、29Bの振幅に影響を及ぼすことがなく、確実に互いのクロス点を得ることができる。
(第4の実施の形態)
以下に本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、第4の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同一構成部分については、同一の符号を付してその構成の説明を省略する。
以下に本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、第4の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同一構成部分については、同一の符号を付してその構成の説明を省略する。
第4の実施の形態の特徴は、検知部27の受光素子の分離した形状にある。
第4の実施の形態では、画像形成装置の一対の検知手段の受光部を一対の受光素子28A、28Bに分離する分離部28Cを一本の直線としたものである。
図9(A)に示される如く、第4の実施の形態の受光素子は、副走査方向に沿って二辺、主走査方向に対して傾斜された二辺で構成される平行四辺形とされ、当該傾斜された二辺に平行に分離することで、一対の受光素子28A及び受光素子28Bを構成している。
これにより、図7(B)、(C)、(D)に示される如く、一方のパターン画像が他方のパターン画像の時系列変化信号29A、29Bの振幅に影響を及ぼすことがなく、確実に互いのクロス点を得ることができる。
以上説明したように、第1の実施の形態乃至第4の実施の形態によれば、中間転写体30の各色の主走査方向に延びたパターン画像70及び主走査方向に対して傾く方向に延びたパターン画像72の転写されている部位によって反射された反射光を受光して、副走査方向の時系列変化を示す時系列変化信号を出力する一対の受光素子を備え、これらの一対の受光素子から出力された時系列変化信号が交差する位置を、各色のパターン画像70及びパターン画像72各々の基準位置として、各色のパターン画像70及びパターン画像72各々の基準位置の間隔に基づいて主走査方向及び副走査方向のずれ量を求めることができるので、発光素子74A及び発光素子74Bから出射される光量の変動や受光素子28A及び受光素子28Bの劣化等によるパターン画像の検知精度の変動に依存せずに、中間転写体30に形成された各色パターン画像70及び各色パターン画像72各々の中間転写体30上の位置を精度良く検知することができる。従って、各色のパターン画像の検出精度の低下を抑制するともに、各色毎のずれ量の算出精度の低下を抑制することができる。
この場合において、検知部27の受光素子28A、28Bの形状として、それぞれ少なくとも一辺をパターン画像70と平行とし、少なくとも一辺をパターン画像72と平行とすると共に、分離部28Cによって、一方のパターン画像70(又は72)が受光素子28A、28Bで検出されているときに、他方のパターン画像72(又は70)が受光素子28A、28Bに干渉することがないため、検出出力に変動が起こらず、時系列変化信号29A、29Bを安定させることができ、精度よくクロス点を得ることができる。
また、主走査方向に延びたパターン画像と主走査方向に対して傾斜するように延びたパターン画像を各色毎に形成して、これらの各色毎の2種類のパターン画像に応じた検知信号に基づいて、主走査方向及び副走査方向のずれを補正することができるので、主走査方向及び副走査方向の双方のずれを補正することができる。
なお、上記第1の実施の形態乃至第4の実施の形態では、パターン画像70及びパターン画像72の幅は、24dotである場合を説明したが、パターン画像70及びパターン画像72の幅は、受光素子28A及び受光素子28B各々の各受光領域と受光素子28A及び受光素子28Bとを分離するスリットの副走査方向の幅及び集光レンズの集光倍率により最適な幅が決定されるため、このような値に限られるものではない。
また、上記第1の実施の形態乃至第4の実施の形態では、パターン画像72の主走査方向に対する傾斜角は、45度である場合を説明したが、このような値に限られるものではない。但し、傾斜角が小さくなる程、主走査方向のずれに応じた検知信号の差が小さくなり、パターン画像72の検出精度が低下するおそれがあり、逆に傾斜角度が大きくなるほど検知信号のパルス幅が長くなることによって検出精度が低下するおそれがあるため、45度であることが望ましい。
また、上記第1の実施の形態乃至第4の実施の形態では、パターン画像70間及びパターン画像72間の間隔92は、240dotである場合を説明したが、このような値に限られるものではない。但し、パターン画像70間の間隔及びパターン画像72間の間隔が小さくなるほど、受光部28によって受光される信号が前後のパターン画像による反射光の影響を受けやすくなり、逆にこの間隔が長くなるほど中間転写体30の回転の一周期の間に形成されるパターン画像の数が少なくなり検出精度が低下するおそれがあるため、受光部28の特性及び中間転写ベルトの長さ等に応じて定めるようにすればよい。
さらに、上記第1の実施の形態乃至第4の実施の形態では、パターン画像70及びパターン画像72は、中間転写体30の主走査方向の一端に、中間転写体30の搬送方向に向かって形成される場合を説明したが、中間転写体30の主走査方向の両端部または中央部にも形成されるようにしてもよい。この場合、各パターン画像を検知するための検知部を、各位置に形成されたパターン画像を検知可能な位置に複数配置するようにすればよい。
このようにするとによって、主走査方向の傾きを検出することができるとともに、中央部にも形成することによって、主走査方向の両端部から中央部に向かって弓状発生した一ずれについても検出することができる。
図10は、検知部27における受光素子28A、28Bの分離に際し、様々な形状でのパターンの検出状況のOK/NGを判定した。なお、OKには○印、NGには×印を付した。
また、パターン検出状況の他、時系列変化信号29A、29Bのクロス点の傾き、クロス点の形状についても併せて良否判定を行った。図10において、形状No.1〜4までと、形状No.9は、パターン検出の何れか(平行又は45°傾斜)にNGが発生し、当該それぞれの形状は本願発明から除外される。
一方、形状No.5は、全てにおいて「OK(○)」判定であるが、従来技術の項において説明したように、形状が大型化するため、本願発明から除外される。
この結果、形状No.10(図5)、形状No.6(図7)、形状No.7(図8)、形状No.8(図9)が、本願発明における受光素子として適用可能となる。
10 画像形成装置
18 画像形成部
20 Y画像形成ユニット
20A、22A、24A、26A 光ビーム走査装置
20B、22B、24B、26B 現像器
20C、22C、24C、26C 像担持体
20D、22D、24D、26D 帯電装置
20E、22E、24E、26E クリーニング装置
20F、22F、24F、26F 転写器
20G、22G、24G、26G トナー供給部
20H、22H、24H、26H ミラー
22 M画像形成ユニット
24 C画像形成ユニット
26 K画像形成ユニット
27 検知部(検知手段)
28 受光部
28A、28B 受光素子
28C 分離部
30 中間転写体
36 搬送ロール
46 定着装置
50 用紙
52 送り出しロール
54 用紙収容部
55、56,58 搬送ロール
60 転写ロール
62 搬送ロール
64 用紙トレイ
70 パターン画像(主走査方向に水平)
72 パターン画像(主走査方向に対して傾斜)
74A、74B 発光素子
76 集光レンズ
80 画像処理部(制御手段、ずれ量算出手段)
18 画像形成部
20 Y画像形成ユニット
20A、22A、24A、26A 光ビーム走査装置
20B、22B、24B、26B 現像器
20C、22C、24C、26C 像担持体
20D、22D、24D、26D 帯電装置
20E、22E、24E、26E クリーニング装置
20F、22F、24F、26F 転写器
20G、22G、24G、26G トナー供給部
20H、22H、24H、26H ミラー
22 M画像形成ユニット
24 C画像形成ユニット
26 K画像形成ユニット
27 検知部(検知手段)
28 受光部
28A、28B 受光素子
28C 分離部
30 中間転写体
36 搬送ロール
46 定着装置
50 用紙
52 送り出しロール
54 用紙収容部
55、56,58 搬送ロール
60 転写ロール
62 搬送ロール
64 用紙トレイ
70 パターン画像(主走査方向に水平)
72 パターン画像(主走査方向に対して傾斜)
74A、74B 発光素子
76 集光レンズ
80 画像処理部(制御手段、ずれ量算出手段)
Claims (5)
- 表面が一様に帯電された像担持体と、画像データに応じて点灯制御される光ビームとを、相対的に主走査方向及び主走査方向と交差する副走査方向へ移動させながら走査露光することで像担持体上に異なる色毎の画像を形成する複数の画像形成ユニットを備え、各画像形成ユニットに対応しながら前記副走査方向に搬送される記録媒体に対して、前記互いに異なる色の画像をそれぞれ転写して画像を形成する画像形成装置であって、
所定幅で且つ前記主走査方向に延びた第1のパターン画像、及び所定幅で且つ前記主走査方向に対して傾いた方向に延びた第2のパターン画像が前記記録媒体に形成されるように前記画像形成ユニット各々を制御する制御手段と、
前記記録媒体の前記第1のパターン画像及び第2のパターン画像が形成された部位によって反射された反射光を受光し、前記副走査方向の受光量の時系列変化を示す時系列変化信号を出力する副走査方向に配列され、受光領域が第1のパターン画像と所定の許容範囲を持って同一の角度となる少なくとも1辺、並びに第2のパターン画像と所定の許容範囲を持って同一の角度となる少なくとも1辺をもつような形状に2つに分割された一対の検知手段と、
前記一対の検知手段の各々から出力された時系列変化信号が交差する位置を各色毎の前記第1のパターン画像及び第2のパターン画像の基準位置として、各色毎の前記第1のパターン画像の前記基準位置の間隔に基づいて各色毎の副走査方向のずれ量を算出すると共に、各色毎の前記第2のパターン画像の前記基準位置の間隔及び対応する色の前記副走査方向のずれ量に基づいて各色毎の主走査方向のずれ量を算出するずれ量算出手段と、
を有する画像形成装置。 - 表面が一様に帯電された像担持体と、画像データに応じて点灯制御される光ビームとを、相対的に主走査方向及び主走査方向と交差する副走査方向へ移動させながら走査露光することで像担持体上に異なる色毎の画像を形成する複数の画像形成ユニットを備え、各画像形成ユニットに対応しながら前記副走査方向に搬送される記録媒体に対して、前記互いに異なる色の画像をそれぞれ転写して画像を形成する画像形成装置であって、
所定幅で且つ前記主走査方向に延びた第1のパターン画像、及び所定幅で且つ前記主走査方向に対して傾いた方向に延びた第2のパターン画像が前記記録媒体に形成されるように前記画像形成ユニット各々を制御する制御手段と、
前記記録媒体の前記第1のパターン画像及び第2のパターン画像が形成された部位によって反射された反射光を受光し、前記副走査方向の受光量の時系列変化を示す時系列変化信号を出力する副走査方向に配列され、受光領域を分割する分離部が前記第2のパターン画像と所定の許容範囲を持って同一の角度となる辺を持つように2つに分割された一対の検知手段と、
前記一対の検知手段の各々から出力された時系列変化信号が交差する位置を各色毎の前記第1のパターン画像及び第2のパターン画像の基準位置として、各色毎の前記第1のパターン画像の前記基準位置の間隔に基づいて各色毎の副走査方向のずれ量を算出すると共に、各色毎の前記第2のパターン画像の前記基準位置の間隔及び対応する色の前記副走査方向のずれ量に基づいて各色毎の主走査方向のずれ量を算出するずれ量算出手段と、
を有する画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記ずれ量算出手段によって算出された各色毎の副走査方向及び主走査方向各々のずれ量を補正するように前記画像形成ユニット各々を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記記録媒体の前記第1のパターン画像及び第2のパターン画像が形成された部位を照明する光源を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の画像形成装置。
- 前記記録媒体の前記第1のパターン画像及び前記第2のパターン画像が形成された部位によって反射された反射光を集光するレンズを設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項の記載の画像形成装置。
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