JP2007086022A - プリントヘッドの特性計測装置、光量補正方法、プリントヘッドおよび画像形成装置 - Google Patents

プリントヘッドの特性計測装置、光量補正方法、プリントヘッドおよび画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 LEDプリントヘッドにおいて、感光体の感度特性に対応させた光量補正を行なう。
【解決手段】 ライン状に配列された複数のLED各々の光量を補正するための光量補正データであって、感光体ドラム12の入射光角度依存性に対応して生成された光量補正データを格納したEEPROM102と、EEPROM102に格納された光量補正データに基づいて、LEDの光量を補正して発光させる信号発生回路100とを含み、EEPROM102に格納された光量補正データは、感光体ドラム12の入射光角度依存性と略等しい入射光角度依存性を有する拡大光学系260とラインCCD261とを含むセンサ系により測定された光量データに基づいて生成される。
【選択図】 図8

Description

本発明は、光書き込みを行なうプリントヘッドの光量を補正するための特性計測装置等に関し、より詳しくは、複数の発光素子間に生じる光量のばらつきを補正する際に用いるプリントヘッドの特性計測装置等に関する。
電子写真方式を用いた複写機、プリンタ等の画像形成装置では、まず、例えばドラム状に形成された感光体(感光体ドラム)の表面が帯電装置によって一様に帯電される。帯電された感光体ドラムは、画像データに基づいて制御された露光装置により露光され、その表面に静電潜像が形成される。続いて、感光体ドラム上に形成された静電潜像は現像装置により可視像(トナー像)化され、その後、トナー像は感光体ドラムの回転に伴って転写部まで搬送されて、記録紙上に静電転写される。そして、記録紙上に担持されたトナー像は定着処理が施されて、トナー画像が完成される。
ここで用いられる露光装置としては、従来よりレーザダイオードとポリゴンミラーとを組み合わせて、主走査方向にレーザ光を走査露光する光走査方式が用いられてきた。しかし、近年では、装置の小型化の要請等から、多数のLED(発光ダイオード:Light Emitting Diode)を主走査方向に配列して構成されたLEDプリントヘッド(LPH:LED Print Head)を用いた露光装置も多く採用されている。
LPHは、一般に、多数のLEDをライン状に配列したLEDアレイと、LEDから出力された光を感光体ドラム表面に結像させるロッドレンズがライン状に多数配列されたロッドレンズアレイとを含んで構成されている。そして、画像形成装置では、入力される画像データに基づいてLPHの各LEDを駆動させて、感光体ドラムへ向けて光を出力し、ロッドレンズアレイによって感光体ドラム表面に光を結像させる。それと同時に、感光体ドラムを所定の方向(副走査方向)に回転させて、LPHに対して相対移動させる。それにより、感光体ドラム表面に静電潜像を形成している。
ところが、複数の発光素子(LED)が主走査方向にライン状に配列された構造のLPHでは、各発光素子の光量のばらつきが画像品質に大きな影響を与える。すなわち、各発光素子に光量のばらつきが存在する場合には、副走査方向のスジや主走査方向における濃度ムラが生じてしまい、画質欠陥となり易い。そのため、LPH内に配置される各発光素子の光量を補正し、すべての発光素子の光量が所定の範囲内に収まるように設定する必要がある。
そこで、各発光素子の光量を補正するための従来技術として、次のような技術が開示されている。すなわち、各発光素子に2つの補正値を与えて発光させ、各々の補正値に対して、露光強度分布における特性値を2次元CCD等によって測定する。そして、この測定結果から各発光素子に対する補正値と特性値との相関曲線を作成し、この相関曲線を基に所定の演算処理を行って各発光素子に対する補正値を求め、さらに補正値に対応した発光量を求める技術が存在する(例えば、特許文献1参照)。また、スリットによって得られた発光素子の発光強度分布によって、発光素子の特徴点を測定し、光量補正値データを決定する技術が存在する(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−127492号公報(第7−9頁、図16) 特開平11−227254号公報(第3−4頁、図9)
ところで、例えば上記した特許文献1や特許文献2のような技術を用いてLPH内の各LEDの光量を補正する際には、各LEDの光量を正確に測定する必要がある。この場合、LEDの光量を測定するための受光素子としては、通常、CCD(Charge Coupled Device)やPD(Photo Diode)等のセンサが用いられる。
しかしながら、CCDやPD等のセンサは、入射する光(入射光)の入射角に依存して感度が変化するという感度特性を有している。また、画像形成装置内において実際に露光光を受ける感光体も、同様に、入射光の入射角に依存した感度特性を有している。そして、センサの入射角に対する感度特性と感光体の入射角に対する感度特性とは、通常、異なっている。
一方、LEDからロッドレンズアレイの受光面に対して垂直に出射された光であっても、ロッドレンズとLEDとの位置関係により、ロッドレンズ内では異なる光路を通過することとなる。それにより、ロッドレンズアレイの焦点面に集光される光の入射角はそれぞれ異なるものとなり、感光体への入射光も所定の範囲内で様々な入射角を持つこととなる。
そのために、LPH内の各LEDの光量を測定する際に、センサに入射する光の入射角と、感光体に入射する光の入射角との間に対応関係が取れていなければ、かかるセンサによって測定された光量データに基づいて各LEDの光量を補正したとしても、実際に画像形成装置において感光体を露光した場合に、一様に帯電された感光体上の表面電位を目標とする値に設定することが困難となる。その結果、画像形成装置において形成された画像においては、適正な画像濃度および画像階調性を得ることができないという問題があった。
そこで本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、LEDプリントヘッドに関して、画像形成装置に搭載された感光体の感度特性に対応した光量補正値データを得ることにある。
また、他の目的は、LEDプリントヘッドにおいて、感光体の感度特性に対応させた光量補正を行なうことにある。
かかる目的のもと、本発明のプリントヘッドの特性計測装置は、複数の発光素子がライン状に配列され、発光素子からの光を集光面に集光するプリントヘッドの光量補正のためのデータを計測する特性計測装置であって、プリントヘッドに配置された発光素子に対向して配置され、発光素子各々の光量を測定するセンサと、発光素子からの光の集光面への入射角を、像高に拠らず一律に圧縮して前記センサに集光する光学系とを含むことを特徴としている。
ここで、光学系は、発光素子からの光の集光面への入射角θとセンサへの入射角θ′とが、光の集光面での像高に拠らず、θ′=αθ(αは定数)の関係をほぼ満たすことを特徴とすることができる。また、光学系は、両側テレセントリック光学系で構成されたことを特徴とすることもできる。特に、光学系は、第1のレンズと、第1のレンズの像側焦点に物側焦点を一致させるように配置された第2のレンズと、第1のレンズの像側焦点と第2のレンズの物側焦点とが一致する位置に配置された第1の絞りとを含むことを特徴とすることもできる。さらには、光学系は、第1のレンズの物側焦点位置に、プリントヘッドから入射する光を所定範囲の物体高の光に制限する第2の絞りをさらに含むことを特徴とすることもできる。
また、センサは、ラインCCDまたはフォトダイオードで構成されたことを特徴とすることもできる。
さらに、本発明をプリントヘッドの光量補正方法として捉え、本発明のプリントヘッドの光量補正方法は、複数の発光素子がライン状に配列され、発光素子からの光を感光体に露光するプリントヘッドの光量補正方法であって、プリントヘッドから所定範囲内の入射角で入射される光を、像高に拠らず所定の倍率で一律に圧縮された入射角でセンサに集光する光学系を用いてセンサに集光し、センサに集光された光の光量に基づいて発光素子各々における光量を補正するための光量補正値データを算出するステップを含み、センサに集光する光学系は、プリントヘッドから入射される光の入射角における感光体の感度と、センサに集光される光の圧縮された入射角におけるセンサの感度とがほぼ一致するように、倍率が設定されることを特徴としている。
ここで、光学系は、プリントヘッドから入射される光の入射角をN°、入射角N°における感光体の感度と同一の感度を示すセンサへの入射角をM°として、倍率αがα=M/Nとなるように設定されたことを特徴とすることができる。また、光学系は、焦点距離fの第1のレンズと、焦点距離fの第2のレンズとが、第1のレンズの像側焦点と第2のレンズの物側焦点とが一致するように配置されるとともに、f/f=N/Mとなるように構成されたことを特徴とすることができる。さらに、光学系は、第1のレンズの像側焦点と第2のレンズの物側焦点とが一致する位置に配置された第1の絞りをさらに含み、第1の絞りは、プリントヘッドから入射される光の入射角θが−N°≦θ≦N°の範囲の光を通過させるように設定されたことを特徴とすることもできる。
また、本発明をプリントヘッドとして捉え、本発明のプリントヘッドは、感光体を露光して静電潜像を形成するプリントヘッドであって、ライン状に配列された複数の発光素子と、発光素子各々の光量を補正するための光量補正データであって、感光体の入射光角度依存性に対応して生成された光量補正データを格納したメモリと、メモリに格納された光量補正データに基づいて、発光素子の光量を補正して発光させる駆動回路とを含み、メモリに格納された光量補正データは、感光体の入射光角度依存性と略等しい入射光角度依存性を有するセンサ系により測定された光量データに基づいて生成されたことを特徴としている。
ここで、センサ系は、光量を測定するセンサと、発光素子からの光の入射角θとセンサへの出射角θ′とが、像高に拠らず、θ′=αθ(αは定数)の関係をほぼ満たす光学系とを含むことを特徴とすることができる。特に、センサ系の光学系は、両側テレセントリック光学系で構成されたことを特徴とすることもできる。また、発光素子は、複数の当該発光素子毎に千鳥状に配列されたことを特徴とすることもできる。
さらに、本発明を画像形成装置として捉え、本発明の画像形成装置は、感光体と、感光体を露光して静電潜像を形成するプリントヘッドとを含み、プリントヘッドは、ライン状に配列された複数の発光素子と、発光素子各々の光量を補正するための光量補正データであって、感光体の入射光角度依存性に対応して生成された光量補正データを格納したメモリと、メモリに格納された光量補正データに基づいて、発光素子の光量を補正して発光させる駆動回路とを有し、メモリに格納された光量補正データは、感光体の入射光角度依存性と略等しい入射光角度依存性を有するセンサ系により測定された光量データに基づいて生成されたことを特徴としている。
ここで、プリントヘッドのメモリに格納された光量補正データは、光量補正データにより補正されて発光する前記発光素子の光量と、感光体に形成される静電潜像の電位とが相関を有するように生成されたことを特徴とすることができる。
本発明によれば、LPHは感光体の感度特性に対応した光量補正値データにより光量補正されるので、画像形成装置において、適正な画像濃度および画像階調性を実現することが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本実施の形態にて測定対象となるLEDプリントヘッドが用いられた画像形成装置の全体構成を示した図である。図1に示す画像形成装置は、所謂タンデム型のデジタルカラープリンタ1であり、各色の画像データに対応して画像形成を行なう画像形成プロセス部10、画像形成プロセス部10を制御する制御部30、例えばパーソナルコンピュータ(PC)2や画像読取装置(IIT)3に接続され、これらから受信された画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理部(IPS:Image Processing System)40を備えている。
画像形成プロセス部10は、一定の間隔を置いて並列的に配置される4つの画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kを備えている。画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kは、静電潜像を形成してトナー像を担持する像担持体としての感光体ドラム12、感光体ドラム12の表面を所定電位で一様に帯電する帯電器13、帯電器13によって帯電された感光体ドラム12を露光する露光器としてのLEDプリントヘッド(LPH)14、LPH14によって得られた静電潜像を現像する現像器15、転写後の感光体ドラム12表面を清掃するクリーナ16を備えている。ここで、各画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kは、現像器15に収納されたトナーを除いて、略同様に構成されている。そして、画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kは、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
また、画像形成プロセス部10は、各画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kの感光体ドラム12にて形成された各色のトナー像が多重転写される中間転写ベルト21、各画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kの各色トナー像を中間転写ベルト21に順次転写(一次転写)させる一次転写帯電器としての一次転写ロール22、中間転写ベルト21上に転写された重畳トナー像を記録材(記録紙)である用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写帯電器としての二次転写ロール23、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着器25を備えている。
本実施の形態のデジタルカラープリンタ1では、画像形成プロセス部10は、制御部30から供給された同期信号等の制御信号に基づいて画像形成動作を行う。その際に、PC2やIIT3から入力された画像データは、画像処理部40によって画像処理が施され、インタフェースを介して各画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kに供給される。そして、例えばイエローの画像形成ユニット11Yでは、帯電器13により所定電位で一様に帯電された感光体ドラム12の表面が、画像処理部40から得られた画像データに基づいて発光するLPH14により露光されて、感光体ドラム12上に静電潜像が形成される。形成された静電潜像は現像器15により現像され、感光体ドラム12上にはイエローのトナー像が形成される。同様に、画像形成ユニット11M,11C,11Kにおいても、マゼンタ、シアン、黒の各色トナー像が形成される。
各画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kで形成された各色トナー像は、図1の矢印A方向に回動する中間転写ベルト21上に、一次転写ロール22により順次静電吸引され、中間転写ベルト21上に重畳されたトナー像が形成される。重畳トナー像は、中間転写ベルト21の移動に伴って二次転写ロール23が配設された領域(二次転写部)に搬送される。重畳トナー像が二次転写部に搬送されると、トナー像が二次転写部に搬送されるタイミングに合わせて用紙Pが二次転写部に供給される。そして、二次転写部にて二次転写ロール23により形成される転写電界により、重畳トナー像は搬送されてきた用紙P上に一括して静電転写される。
その後、重畳トナー像が静電転写された用紙Pは、中間転写ベルト21から剥離され、搬送ベルト24により定着器25まで搬送される。定着器25に搬送された用紙P上の未定着トナー像は、定着器25によって熱および圧力による定着処理を受けることで用紙P上に定着される。そして定着画像が形成された用紙Pは、画像形成装置の排出部に設けられた排紙載置部(不図示)に搬送される。
図2は、露光器であるLEDプリントヘッド(LPH)14の構成を示した図である。図2において、LPH14は、支持体としてのハウジング61、発光部を構成する自己走査型LEDアレイ(SLED)63、SLED63やSLED63を駆動する駆動信号発生手段としての駆動回路(信号発生回路)100(後段の図3参照)等を搭載するLED回路基板62、SLED63からの光を感光体ドラム12表面に結像させる光学部材であるロッドレンズアレイ64、ロッドレンズアレイ64を支持するとともにSLED63を外部から遮蔽するホルダー65、ハウジング61をロッドレンズアレイ64方向に付勢する板バネ66を備えている。
ハウジング61は、アルミニウム、SUS等のブロックまたは板金で形成され、LED回路基板62を支持している。また、ホルダー65は、ハウジング61およびロッドレンズアレイ64を支持し、SLED63の発光点とロッドレンズアレイ64の焦点とが一致するように設定している。さらに、ホルダー65はSLED63を密閉するように構成されている。そのため、SLED63に外部からゴミが付着することを防ぐことができる。一方、板バネ66は、SLED63およびロッドレンズアレイ64の位置関係を保持するように、ハウジング61を介してLED回路基板62をロッドレンズアレイ64方向に付勢している。
このように構成されたLPH14は、調整ネジ(図示せず)によってロッドレンズアレイ64の光軸方向に移動可能に構成され、ロッドレンズアレイ64の結像位置(焦点面)が感光体ドラム12表面上に位置するように調整される。
LED回路基板62には、図3(LED回路基板62の平面図)に示したように、例えば58個のSLEDチップ(CHIP1〜CHIP58)からなるSLED63が、感光体ドラム12の軸線方向と平行になるように精度良く列状に配置されている。この場合、図4(各SLEDチップの連結部を説明する図)に示したように、各SLEDチップ(CHIP1〜CHIP58)に配置されたLEDアレイの端部境界において、各LEDアレイがSLEDチップ同士の連結部で連続的に配列されるように、SLEDチップは交互に千鳥状に配置されている。なお、図4では、一例としてCHIP1、CHIP2およびCHIP3の連結部を示している。
また、LED回路基板62には、信号発生回路100、レベルシフト回路104、出力電圧を安定化させるための3端子レギュレータ101、SLED63における光量補正値データ等を記憶するEEPROM102、デジタルカラープリンタ1本体との間で信号の送受信を行なうハーネス103が備えられている。
次に、LED回路基板62上の配線構成について説明する。
図5は、LED回路基板62上に形成されている配線図を示した図である。図5に示したように、LED回路基板62上には、各SLEDチップに電力を供給する+3.3Vの電源ライン105および接地(GND)された電源ライン106、信号発生回路100から各SLEDチップに対して点灯信号ΦI(ΦI1〜ΦI58)を送信する信号ライン107(107_1〜107_58)、転送信号CK1(CK1_1〜1_6)を送信する信号ライン108(108_1〜108_6)、転送信号CK2(CK2_1〜2_6)を送信する信号ライン109(109_1〜109_6)が配線されている。
そして、各SLEDチップ(CHIP1〜CHIP58)には、信号ライン107を介して、CHIP1〜CHIP58に対する点灯信号ΦIが入力される。また、信号ライン108を介して転送信号CK1(CK1_1〜1_6)、信号ライン109を介して転送信号CK2(CK2_1〜2_6)がそれぞれCHIP1〜CHIP58に入力される。
続いて、SLED63の回路構成を説明する。
図6は、SLED63の回路構成を説明する図である。本実施の形態のSLED63は、レベルシフト回路104を介して信号発生回路100に接続されている。レベルシフト回路104は、抵抗R1BとコンデンサC1、および抵抗R2BとコンデンサC2がそれぞれ並列に配置された構成を有し、それぞれの一端がSLED63の入力端子に接続され、他端が信号発生回路100の出力端子に接続されている。そして、信号発生回路100から出力される転送信号CK1R,CK1Cおよび転送信号CK2R,CK2Cに基づいて、転送信号CK1および転送信号CK2をSLED63に出力するように構成されている。
なお、本実施の形態のSLED63には、58個のSLEDチップが直列に配列されているが、図6では、1つのSLEDチップだけを示している。そして、以下の説明では、便宜上SLEDチップをSLED63と称することとする。
図6に示したように、SLED63は、スイッチ素子としての128個のサイリスタS1〜S128、発光素子としての128個のLED L1〜L128、128個のダイオードD1〜D128、128個の抵抗R1〜R128、さらには信号ラインに過剰な電流が流れるのを防止する転送電流制限抵抗R1A、R2Aで構成されている。
なお、ここでは、LED L1〜L128への電流の供給を制御するサイリスタS1〜S128とダイオードD1〜D128とで主に構成される部分を転送部と呼ぶ。
本実施の形態のSLED63では、各サイリスタS1〜S128のアノード端子(入力端)A1〜A128は電源ライン105に接続されている。この電源ライン105には電源電圧VDD(VDD=+3.3V)が供給される。
奇数番目サイリスタS1、S3、…、S127のカソード端子(出力端)K1、K3、…、K127には、信号発生回路100からレベルシフト回路104および転送電流制限抵抗R1Aを介して転送信号CK1が送信される。
また、偶数番目のサイリスタS2、S4、…、S128のカソード端子(出力端)K2、K4、…、K128には、信号発生回路100からレベルシフト回路104および転送電流制限抵抗R2Aを介して転送信号CK2が送信される。
一方、各サイリスタS1〜S128のゲート端子(制御端)G1〜G128は、各サイリスタS1〜S128に対応して設けられた抵抗R1〜R128を介して電源ライン106に各々接続されている。なお、電源ライン106は接地(GND)されている。
また、各サイリスタS1〜S128のゲート端子G1〜G128と、各サイリスタS1〜S128に対応して設けられたLED L1〜L128のゲート端子とは各々接続される。
さらに、各サイリスタS1〜S128のゲート端子G1〜G128には、ダイオードD1〜D128のカソード端子が接続されている。そして、サイリスタS1〜S127のゲート端子G1〜G127には、次段のダイオードD2〜D128のアノード端子に各々接続されている。すなわち、各ダイオードD1〜D128はゲート端子G1〜G127を挟んで直列接続されている。
ダイオードD1のアノード端子は転送電流制限抵抗R2Aおよびレベルシフト回路104を介して信号発生回路100に接続され、転送信号CK2が送信される。また、LED L1〜L128のカソード端子は、信号発生回路100に接続されて、点灯信号ΦIが送信される。
さらには、SLED63には、転送部においてサイリスタS1〜S128およびダイオードD1〜D128を覆うように遮光マスク50を配置している。これは、画像形成動作中に、オン状態にあって電流が流れている状態におけるサイリスタS1〜S128や、電流が流れている状態におけるダイオードD1〜D128からの発光を遮断し、不要光が感光体ドラム12を露光することを抑制するために設けられている。
次に、信号発生回路100およびレベルシフト回路104から出力されるSLED63を駆動する信号(駆動信号)について説明する。
図7は、信号発生回路100およびレベルシフト回路104から出力される駆動信号を示すタイミングチャートである。なお、図7に示すタイミングチャートでは、すべてのLEDが光書き込みを行う(発光する)場合について表記している。
(1)まず、画像形成装置から信号発生回路100にリセット信号(RST)が入力されることによって、信号発生回路100では、転送信号CK1Cをハイレベル(以下、「H」と記す。)、転送信号CK1Rを「H」として、転送信号CK1が「H」に設定され、また、転送信号CK2Cをローレベル(以下、「L」と記す。)、転送信号CK2Rを「L」として、転送信号CK2がローレベル(「L」)に設定されて、すべてのサイリスタS1〜S128がオフの状態に設定される(図7(a))。
(2)リセット信号(RST)に続いて、信号発生回路100から出力されるライン同期信号Lsyncが「H」になり(図7(A))、SLED63の動作を開始する。そして、このライン同期信号Lsyncに同期して、図7(E)、(F)、(G)に示すように、転送信号CK2Cおよび転送信号CK2Rを「H」として、転送信号CK2を「H」とする(図7(b))。
(3)次に、図7(C)に示すように、転送信号CK1Rを「L」にする(図7(c))。
(4)これに続いて、図7(B)に示すように、転送信号CK1Cを「L」にする(図7(d))。
この状態においては、サイリスタS1のゲート電流が流れ始める。その際に、信号発生回路100のトライステートバッファB1Rをハイインピーダンス(Hiz)にすることで、電流の逆流防止を行う。
その後、サイリスタS1のゲート電流により、サイリスタS1がオンし始め、ゲート電流が徐々に上昇する。それとともに、レベルシフト回路104のコンデンサC1に電流が流れ込むことで、転送信号CK1の電位も徐々に上昇する。
(5)所定時間(転送信号CK1電位がGND近傍になる時間)の経過後、信号発生回路100のトライステートバッファB1Rを「L」にする(図7(e))。そうすると、ゲートG1電位が上昇することによって信号ラインΦ1電位の上昇および転送信号CK1電位の上昇が生じ、それに伴いレベルシフト回路104の抵抗R1B側に電流が流れ始める。その一方で、転送信号CK1電位が上昇するのに従い、レベルシフト回路104のコンデンサC1に流れ込む電流は徐々に減少する。
そして、サイリスタS1が完全にオンし、定常状態になると、サイリスタS1のオン状態を保持するための電流がレベルシフト回路104の抵抗R1Bに流れるが、コンデンサC1には流れない。
なお、このとき、図7(B)に示すように、信号発生回路100のトライステートバッファB1Cをハイインピーダンス(Hiz)に設定する(図7(e))。
(6)サイリスタS1が完全にオンした状態で、図7(H)に示すように、点灯信号ΦIを「L」にする(図7(f))。このとき、ゲートG1電位>ゲートG2電位であるため、サイリスタ構造のLED L1のほうが早くオンし、点灯する。LED L1がオンするのに伴って、信号ラインΦ1の電位が上昇するため、LED L2以降のLEDはオンすることはない。すなわち、LED L1、L2、L3、L4、…は、最もゲート電圧の高いLED L1のみがオン(点灯)することになる。
(7)次に、図7(F)に示すように、転送信号CK2Rを「L」にすると(図7(g))、図7(c)の場合と同様に電流が流れ、レベルシフト回路104のコンデンサC2の両端に電圧が発生する。
(8)図7(E)に示すように、この状態で転送信号CK2Cを「L」にすると(図7(h))、サイリスタスイッチS2がターンオンする。
(9)そして、図7(B)、(C)に示すように、転送信号CK1C、CK1Rを同時に「H」にすると(図7(i))、サイリスタスイッチS1はターンオフし、抵抗R1を通って放電することによってゲートG1電位は除々に下降する。その際、サイリスタスイッチS2は完全にオンする。したがって、点灯信号端子IDからの画像データに対応した点灯信号ΦIを「L」/「H」することで、LED L2を点灯/非点灯させることが可能となる。なお、この場合ゲートG1の電位はすでにゲートG2の電位より低くなっているため、LED L1がオンすることはない。
(10)上記した動作を順次行い、LED L1〜L128を順次点灯させる。
そして、終端のLED L128が消灯した図7中の「転送動作期間」の後においては、転送信号CK1C、CK1Rを「H」として転送信号CK1を「H」とし、さらに転送信号CK2C、CK2Rを「H」として転送信号CK2を「H」として、転送信号CK1および転送信号CK2を共に所定の時間だけ「H」の状態に保つ(図7中、「転送サイリスタをオフ」)。それによって、すべてのサイリスタS1〜S128がオフする。したがって、この状態においては、すべてのサイリスタS1〜S128に電流が流れることはないので、サイリスタS1〜S128は消灯(非点灯)の状態に保持される。
(11)さらに、転送信号CK1、CK2を共に所定の時間だけ「H」の状態に保った後、転送信号CK2C、CK2Rを「L」として転送信号CK2を「L」とする(図7中、「転送部に電流を流さない期間」)。これによって、ダイオードD1〜D128にも電流が流れることがないので、すべてのダイオードD1〜D128も非点灯の状態が保持される。
それにより、点灯信号ΦIが出力されて画像形成が終了した後の、感光体ドラム12(図1参照)が回転を停止した状態を含んだ非定常動作時においては、SLED63の転送部に対して電流が印加されない。そのため、感光体12が回転を停止している状態では、LED L1〜L128とともに、転送部に配置されたサイリスタS1〜S128およびダイオードD1〜D128にも電流が流れることはなく、サイリスタS1〜S128およびダイオードD1〜D128から光が出射されることがないので、感光体ドラム12が不要に露光されることが抑えられている。
続いて、信号発生回路100の構成を詳細に説明する。
図8は、信号発生回路100の構成を示すブロック図である。信号発生回路100は、画像データ展開部110、濃度ムラ補正データ部112、タイミング信号発生部114、基準クロック発生部116、各SLEDチップ(CHIP1〜CHIP58)に対応して設けられた点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58により主要部が構成されている。
画像データ展開部110には、画像処理部(IPS)40から画像データがシリアルに送信されてくる。画像データ展開部110は、送信された画像データを1〜128ドット目、129〜256ドット目、…、7297〜7424ドット目と各SLEDチップ(CHIP1〜CHIP58)毎の画像データに分割する。画像データ展開部110は点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58と接続されており、分割した画像データを各々対応する点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58に出力する。
濃度ムラ補正データ部112は、SLED63内の各LED毎の光量のバラツキ等に起因する画像形成時の画像濃度ムラを修正するための濃度ムラ補正データを生成し、点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58に出力する。この濃度ムラ補正データは、例えば、各LED毎に、各LEDによる光量のバラツキ等に応じて設定されたパルス数として形成される。
EEPROM102には、後段で説明する光プロファイル測定装置200により測定され、算出された各LED毎の光量補正値データや、必要に応じて、その他の濃度ムラ補正のためのデータが格納されている。そして、マシン電源投入時に、EEPROM102から濃度ムラ補正データ部112に対して、各LED毎の光量補正値データ等がダウンロードされる。濃度ムラ補正データ部112は、取得した各LED毎の光量補正値データに基づいて、さらには、必要に応じて光量補正値データとその他のデータとに基づいて、濃度ムラ補正データを生成し、それを点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58に出力する。
基準クロック発生部116は、本体の制御部30、タイミング信号発生部114、および点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58と接続されている。
図9(基準クロック発生部116の構成を説明するブロック図)に示したように、基準クロック発生部116は、水晶発振器140、分周器1/M142、分周器1/N144、位相比較器146、および電圧制御発振器148からなるPLL回路134と、ルックアップテーブル(LUT)132とを含んで構成されている。LUT132には制御部30からの光量調節データに基づいて分周比M、Nを決定するためのテーブルが記憶されている。水晶発振器140は分周器1/N144と接続されており、所定の周波数で発振し、発振した信号を分周器1/N144へと出力する。分周器1/N144はLUT132および位相比較器146と接続されており、LUT132からの光量調節データにより決定された分周比Nに基づいて水晶発振器140で発振された信号を分周する。位相比較器146は、分周器1/M142、分周器1/N144、および電圧制御発振器148と接続されており、分周器1/M142からの出力信号と、分周器1/N144からの出力信号とを比較する。この位相比較器146による比較結果(位相差)に応じて、電圧制御発振器148に供給するコントロール電圧が制御される。電圧制御発振器148はコントロール電圧に基づく周波数で、クロック信号を出力する。本実施の形態では、点灯可能期間を256に分割する周波数に相当するコントロール電圧が供給され、この周波数のクロック信号を生成して、すべての点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58へ出力する。また、電圧制御発振器148は分周器1/M142とも接続されており、電圧制御発振器148から出力されたクロック信号は、分周器1/M142にも分岐されて入力される。分周器1/M142は、LUT132からの光量調節データにより決定された分周比Mに基づいて、電圧制御発振器148からフィードバックされたクロック信号を分周する。
タイミング信号発生部114は、制御部30および基準クロック発生部116と接続されており、基準クロック発生部116からの発振信号を基に、制御部30からの水平同期信号(Lsync)と同期して、転送信号CK1R,CK1Cおよび転送信号CK2R,CK2Cを生成する。転送信号CK1R,CK1Cおよび転送信号CK2R,CK2Cは、レベルシフト回路140を介することにより転送信号CK1および転送信号CK2となってLPH14に出力される。
また、タイミング信号発生部114は、濃度ムラ補正データ部112および画像データ展開部110と接続されており、基準クロック発生部116からの発振信号を基に、制御部30からのLsync信号と同期して、画像データ展開部110から各画素に対応した画像データを読み出すためのデータ読出し信号、および濃度ムラ補正データ部112から各画素(各LED)に対応した濃度ムラ補正データを読み出すためのデータ読出し信号を各々に対して出力している。さらに、タイミング信号発生部114は、点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58とも接続されており、基準クロック発生部116からの発振信号を基に、制御部30からのLsync信号と同期して、SLED63の点灯開始のトリガ信号を出力している。
点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58は、各画素(各LED)の点灯時間を濃度ムラ補正データに基づいて補正し、SLED63の各画素を点灯するための制御信号を生成する。
具体的には、点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58は、図10(点灯時間制御・駆動部118の構成を説明するブロック図)に示したように、プリセッタブルデジタルワンショットマルチバイブレータ(PDOMV)160、直線性補正部162、AND回路170を含んで構成されている。AND回路170は、画像データ展開部110およびタイミング信号発生部114と接続されており、画像データ展開部110からの画像データが1(ON)のときには、タイミング信号発生部114からのトリガ信号(TRG)をPDOMV160に出力し、画像データが0(OFF)のときには、トリガ信号を出力しないように設定されている。PDOMV160は、AND回路170、OR回路168、濃度ムラ補正データ部112、および基準クロック発生部116と接続されており、AND回路170からのトリガ信号に同期して濃度ムラ補正データに応じた基準クロック数の点灯パルスを発生する。
直線性補正部162は、SLED63内の各LEDでの発光開始時間のバラツキを補正するために、PDOMV160からの点灯パルス信号を補正して出力する。具体的には、直線性補正部162は、複数の遅延回路164(本実施の形態では、164−0〜164−7の8個)、遅延選択レジスタ166、遅延信号選択部165、AND回路167、OR回路168、点灯信号選択部169を含んで構成されている。遅延回路164−0〜164−7は、PDOMV160と接続されており、各々がPDOMV160からの点灯パルス信号を遅延させるための異なる時間が設定されている。遅延選択レジスタ166は遅延信号選択部165および点灯信号選択部169と接続されており、遅延選択レジスタ166には、SLED63内の各LED毎の遅延選択データ、および点灯信号選択データが格納されている。各LED毎の遅延選択データおよび点灯信号選択データは予め計測され、EEPROM102に格納されている。EEPROM102に格納された遅延選択データおよび点灯信号選択データは、マシン電源投入時に濃度ムラ補正データ部112を介して遅延選択レジスタ166にダウンロードされる。なお、格納手段としてフラッシュROMを用いることもでき、その場合には、フラッシュROM自体を遅延選択レジスタ166として機能させることができる。
遅延信号選択部165は、AND回路167およびOR回路168と接続されており、遅延選択レジスタ166に格納された遅延選択データに基づいて、遅延回路164−0〜164−7からの出力のいずれか1つを選択する。AND回路167は、PDOMV160からの点灯パルス信号と遅延信号選択部165により選択された遅延点灯パルス信号の論理積、すなわち、遅延前の点灯パルス信号と遅延後の点灯パルス信号の両方が点灯状態であれば点灯パルスを出力する。OR回路168は、PDOMV160からの点灯パルス信号と遅延信号選択部165により選択された遅延点灯パルス信号の論理和、すなわち、遅延前の点灯パルス信号と遅延後の点灯パルス信号の少なくとも一方が点灯状態であれば点灯パルスを出力する。
点灯信号選択部169は、遅延選択レジスタ166に格納された点灯選択データに基づいて、AND回路167またはOR回路168からの出力のいずれか一方を選択する。そして、選択された点灯パルスがMOSFET172を介してLPH14へと出力される。
また、図8に示したように、LPH14には3端子レギュレータ101が接続され、LPH14に対して3端子レギュレータ101から安定した+3.3Vの電圧が供給されている。
続いて、EEPROM102に格納されるLPH14に関する光量補正値データの測定・算出方法について説明する。上述したように、光量補正値データは、画像形成時のSLED63内の各LED毎に生じる光量のバラツキを補正するためのデータであって、濃度ムラ補正データ部112において濃度ムラ補正データを生成する際に使用されるデータである。
まず、LPH14の露光エネルギ分布(光量分布)を測定するための特性計測装置としての光プロファイル測定装置200について述べる。図11は、光プロファイル測定装置200の構成を示した図である。図11に示したように、光プロファイル測定装置200は、センサの一例として、受光面がLPH14の発光部(SLED63)に対向して設けられ、複数の画素がライン状に配列されたラインCCD(Charge Coupled Device)261、このラインCCD261を備えるとともにラインCCD261からの出力を用いてLPH14からの光量分布を測定するCCDボード270、LPH14の発光部(SLED63)からの光をラインCCD261面に拡大して結像させる光学系としての拡大光学系260、LPH14のSLED63が配列された方向(主走査方向)を移動方向としてCCDボード270を移動させる移動ステージ262、移動ステージ262を等速移動させるステージドライバ263、LPH14に対して駆動信号を出力して各SLED63を点灯させるLPHドライバ264、CCDボード270から転送されたデータ信号を処理するCCDインタフェース280を備えている。
なお、ラインCCD261と拡大光学系260とにより、光プロファイル測定装置200における測定部であるセンサ系を構成している。また、センサとしては、PD(Photo Diode)を用いることもできる。
また、得られたデータ信号の処理や、移動ステージ262の移動制御、LPHドライバ264の制御等は、処理部であるパーソナルコンピュータ(PC)266にて実行される。このPC266は、画像データを取り込むためのフレームグラバー267、ステータス信号やデータ信号の入力やコントロール信号の出力等を制御するデジタルI/O268、ステージドライバ263の駆動を制御するモータコントローラ269等を備えている。移動ステージ262は、例えば、エア軸受けとリニアモータを使用した非接触構造を備えており、モータコントローラ269により、リニアエンコーダからのフィードバックによるPLL制御が行なわれ、CCDボード270の等速移動制御を実現している。
そして、光プロファイル測定装置200は、ラインCCD261を有するCCDボード270を主走査方向に等速移動させながら、データをデジタル値に変換してPC266に取り込んでいる。
ここで、本実施の形態の光プロファイル測定装置200では、拡大光学系260は、LPH14のSLED63から出射される光の波長(780nm)に関して、両側テレセントリックとなる光学系(両側テレセントリック光学系、またはアフォーカル光学系)により構成されていることを特徴としている。
図12は、拡大光学系260の構成を説明する図である。図12に示したように、拡大光学系260では、鏡筒K内にて、焦点距離fの物側レンズLen1と、焦点距離fの像側レンズLen2とが、光軸に沿って、物側レンズLen1の像側焦点F′と像側レンズLen2の物側焦点Fとが一致するように配置されている。そして、物側レンズLen1の像側焦点F′と像側レンズLen2の物側焦点Fとが一致する位置に、第1絞りS1が配設されている。
また、物側レンズLen1の物側焦点Fは、LPH14のロッドレンズアレイ64の焦点面Q1(焦点距離f)と一致するように配置されている。そして、物側レンズLen1の物側焦点F(ロッドレンズアレイ64の焦点面Q1)位置に、第2絞りS2が配設されている。
さらに、ラインCCD261のセンサ面は、像側レンズLen2の像側焦点F′位置における光軸と直交する面と一致するように配置されている。なお、像側レンズLen2の像側焦点F′位置における光軸と直交する面は、拡大光学系260の焦点面Q2となる。
このように、拡大光学系260を両側テレセントリック光学系で構成することにより、LPH14のSLED63から照射された光がロッドレンズアレイ64により集光される際に、焦点面Q1へ入射角θで入射する光は、焦点面Q1での像高hに拠らず、拡大光学系260の焦点面Q2、すなわちラインCCD261のセンサ面に対して、入射角αθ(=θ′:αは定数)で入射するという、焦点面Q1への入射角θとラインCCD261のセンサ面への入射角θ′との間の一義的な関係を形成することが可能となる。ここで、入射角とは、光線が光軸となす角度をいう(以下、同様である。)。
この関係は、次のように導くことができる。両側テレセントリック光学系では、ロッドレンズアレイ64の焦点面Q1上の同一の点から出射される光は、物側レンズLen1と像側レンズLen2との間の領域で常に平行光となる。そのため、焦点面Q1へ入射する光の入射角θと、拡大光学系260を通って焦点面Q2(ラインCCD261のセンサ面)に入射する際の入射角θ′との間には、図12より、
・tanθ=f・tanθ′ …(1)
が成り立つ。ここで、θ、θ′は充分に小さいと考えてよいので、(1)式は、
・θ=f・θ′ …(2)
と近似することができる。したがって、
θ′=αθ …(3)
を導くことができる。ここで、α=1/βであって、βはβ=f/fであり、拡大光学系260の倍率(h′/h)である。
すなわち、本実施の形態の光プロファイル測定装置200では、両側テレセントリック光学系で構成された拡大光学系260を用いることにより、ロッドレンズアレイ64の焦点面Q1に入射する光は、その焦点面Q1においていかなる像高hから出射されたかに拘わらず、いずれの入射角θの光に関しても、ラインCCD261のセンサ面において一律に所定の倍率αで圧縮された入射角αθ(=θ′)の光に変換されることとなる。
なお、拡大光学系260を両側テレセントリック光学系以外の光学系で構成した場合、例えば、物体側にテレセントリックな光学系を用いた場合等には、ラインCCD261のセンサ面での入射角θ″は、θ″=α′θとした場合に、倍率α′がロッドレンズアレイ64の焦点面Q1での像高hを変数とする関数α′(h)となる。すなわち、この場合には、焦点面Q1での入射角θが同じであっても、焦点面Q1での像高hが異なることにより、ラインCCD261のセンサ面での入射角θ″(=α′θ)は様々な異なる値をとることとなる。そのため、拡大光学系260に両側テレセントリック光学系以外の光学系を用いた場合には、ラインCCD261のセンサ面において、焦点面Q1での入射角θを一律に圧縮することはできない。
ところで、図13は、SLED63の異なる発光点(LED)から出射された光B1と光B2の光路をそれぞれ表した図である。図13に示したように、発光点からロッドレンズアレイ64に向けて垂直に照射された2つの光B1,B2であっても、ロッドレンズアレイ64がその中心軸の周りに屈折率分布を持つように構成されていることから、ロッドレンズアレイ64の入射面のどの部分に入射するかにより、その光路は異なる経路を辿ることとなる。そのために、光B1と光B2とでは、ロッドレンズアレイ64の焦点面Q1に入射する際の入射角に異なりが生じる。例えば、図13に示した例では、光B1は焦点面Q1に対して垂直に入射するのに対し、光B2は焦点面Q1に対して入射角γで入射する。
なお、SLED63の発光点(LED)から出射される光は、実際には図13の点線で示したような広がりを持って出射され、複数のロッドレンズを通って焦点面Q1に結像される。しかし、図13では、理解を容易にするため、光強度の最も強い部分(実線)で説明し、光路の違いを明確化した。したがって、焦点面Q1での実際の集光光は、実線の部分が最も光強度が強く、周辺に従って弱くなるような光量分布を有している。
一方、画像形成ユニット11Y,11M,11C,11K(図1参照)に設けられた感光体ドラム12と、ラインCCD261とでは、光に対する感度(以下、単に「感度」とも記す。)が、入射する光の入射角によって変化するという感度特性(入射光角度依存性)を有している。図14は、感光体ドラム(感光体)12の感度およびラインCCD(センサ)261の感度と、それぞれに入射する光の入射角との関係を示した図である。図14に示したように、感光体ドラム(感光体)12とラインCCD(センサ)261とでは、光入射角に対して異なる感度特性を有している。
すなわち、同じ光量に設定された光が感光体ドラム12とラインCCD261とに照射された場合であっても、その照射される光の入射角が異なれば、感光体ドラム12と、ラインCCD261とでは異なる感度を持つこととなる。
上述したように、ロッドレンズアレイ64の特性から、ロッドレンズアレイ64の焦点面Q1にはLPH14からの光が様々な入射角を持って入射することになる。特に、図4に示したように、LPH14においては、各SLEDチップ(CHIP1〜CHIP58)が交互に千鳥状に配置されているので、各SLEDチップ毎に焦点面Q1への入射角は大きく異なる。そのため、この焦点面Q1に集光された光を従来の光プロファイル測定装置にてラインCCD261に集光し、光量データを測定するとした場合には、焦点面Q1での入射角θとラインCCD261のセンサ面での入射角θ″との間には、焦点面Q1での像高hを変数とするα′(h)を係数に持つ、θ″=α′(h)・θなる関係が生じることから、焦点面Q1での入射角がθである光であっても、その光の焦点面Q1での像高hが異なれば、ラインCCD261のセンサ面での入射角θ″は様々に異なった値を持つこととなる。
したがって、ロッドレンズアレイ64の焦点面Q1に入射角θで入射する光は、感光体ドラム12に入射角θで入射する(画像形成装置では、感光体ドラム12の表面がロッドレンズアレイ64の焦点面Q1位置に設定される)ことから、従来の光プロファイル測定装置では、感光体ドラム12に入射する光の入射角θと、ラインCCD261のセンサ面に入射する光の入射角θ″とを、1対1に一義的に対応付けることができない。
すなわち、従来の光プロファイル測定装置では、感光体ドラム12に入射する入射角θの光は、ラインCCD261のセンサ面に入射する際に、像高hの異なりによって、入射角として例えばθ′、θ′、θ′、…と複数の値を持つこととなる。そのことから、図14に示したように、感光体ドラム12の入射角θでの感度に対して、ラインCCD261には入射角θ′、θ′、θ′、…での感度が対応することとなり、感光体ドラム12の感度特性とラインCCD261の感度特性とに関しても、1対1に一義的に対応付けることができない。
そのため、従来の光プロファイル測定装置では、LPH14の光量を感光体ドラム12の感度特性に対応付けて測定することができない。それにより、従来の光プロファイル測定装置で測定された光量データに基づいて光量補正値データを生成し、その光量補正値データによりLPH14の光量が補正された場合には、実際の画像形成装置にて感光体ドラム12がLPH14により露光されて静電潜像が形成される際において、所定の潜像電位を得るために想定される光量と実際にLPH14から照射される光量との間に乖離が生じることとなる。すなわち、LPH14から所定の光量を出力しても、所望の潜像電位を得ることができないという現象が生じる。その結果、従来の光プロファイル測定装置により光量補正値データを生成し、その光量補正値データに基づいて補正されたLPH14により感光体ドラム12を露光したとしても、適正な画像濃度および画像階調性を得ることができないという不都合が生じていた。
これに対して、本実施の形態の光プロファイル測定装置200では、両側テレセントリック光学系で構成された拡大光学系260を用いている。それにより、ロッドレンズアレイ64の焦点面Q1に入射する光は、その焦点面Q1での像高hに拠らず、いずれの入射角θについても、ラインCCD261のセンサ面において一律に所定の倍率α(定数)で圧縮された入射角αθ(=θ′)に変換される。そのため、感光体ドラム12に入射する光の入射角θと、ラインCCD261のセンサ面に入射する光の入射角θ′とを、一義的に対応付けることが可能となる。
すなわち、感光体ドラム12に入射する光の入射角θは、ラインCCD261のセンサ面に入射する際に、その光の焦点面Q1での像高hに拘わらず、例えば入射角θ′という1つの値だけを持つこととなる。そのため、図15に示したように、感光体ドラム12の感度特性とラインCCD261の感度特性とに関しても、1対1に一義的に対応付けることができる。
そのために、次のことが可能となる。すなわち、光書き込みに用いられるロッドレンズアレイ64の開口角は通常光軸を中心として12〜23°であり、LPH14からロッドレンズアレイ64の焦点面Q1に入射する光は、通常、入射角−23°≦θ≦23°の範囲に設定されているため、実際の画像形成装置において感光体ドラム12に入射する光の入射角θは、−23°≦θ≦23°範囲内である。したがって、図15を参照して説明すると、感光体ドラム(感光体)12の入射角−23°≦θ≦23°での感度は、1からq(0<q<1)の範囲となる。このとき、ラインCCD(センサ)261の感度が1からqを示す入射角θ′の範囲を−m°≦θ′≦m°とする。そうすると、拡大光学系260において、焦点面Q1に入射された入射角θ=23°の光がラインCCD261のセンサ面において入射角θ′=m°に変換されるように倍率αを設定すれば、入射角−23°≦θ≦23°の範囲の光に関して、感光体ドラム(感光体)12の感度と、ラインCCD(センサ)261の感度とを略一致させることが可能となる。
具体的に説明すると、感光体ドラム12に23°で入射する光は、拡大光学系260によりラインCCD261のセンサ面においてm°で入射する。したがって、感光体ドラム12での入射角|θ|=23°の感度と、ラインCCD261での入射角|θ′|=m°の感度とは、図15より、ともにqとなり、一致する。
また、入射角−23°<θ<23°の範囲においても、上記した(3)式より、θ′=αθのリニアな関係があるため、感光体ドラム12の感度とラインCCD261の感度とは略一致することとなる。
したがって、この場合、α=m/23、すなわち、上記したようにα=1/βであって、βはβ=f/fであるから、f/f=23/mとなるような関係を有する、焦点距離fの物側レンズLen1と、焦点距離fの像側レンズLen2とを用いた両側テレセントリックな拡大光学系260により、入射角−23°≦θ≦23°の範囲の光に関して、感光体ドラム(感光体)12の感度と、ラインCCD(センサ)261の感度とを略一致させることができることとなる。
ここでは、最大入射角で感度を一致させる方法を述べたが、感光体ドラム(感光体)12の感度と、上記した拡大光学系260を用いたラインCCD(センサ)261の感度との誤差の2乗和が最小となるような位置(角度)で上記した倍率αを設定し、感度を合わせることも可能である。
また、α=m/23に設定した場合には、θ<−23°、およびθ>23°の範囲の光がラインCCD261に入射しないように、第1絞りS1の開口は、ロッドレンズアレイ64の焦点面Q1に入射角−23°≦θ≦23°の範囲で入射する光のみを通過させるように設定される(図12参照)。これは、均一光源によるシェーディング補正時に、LPH14の光量計測時には入射してこない筈の角度の光に対する影響までを含めてシェーディング補正を行うと、LPH14の光量計測時との誤差が大きくなるため必要である。
さらに、第2絞りS2の開口については、拡大光学系260への不要な光の入射を防ぐため、例えば、視野外である物点高h<−0.5mm、およびh>0.5mmの範囲の光の入射を防ぐように設定されている。通常、視野外の光は、レンズ系において迷光を生じやすいために必要である。
このように、本実施の形態の光プロファイル測定装置200では、両側テレセントリック光学系で構成された拡大光学系260を用いるとともに、LPH14から感光体ドラム12に入射する光の所定の入射角(例えば、最大入射角)をN°、その入射角N°における感光体の感度と同一の感度を示すラインCCD261での入射角をM°として、物側レンズLen1の焦点距離fと、像側レンズLen2の焦点距離fとが、f/f=N/Mとなるように構成している。それにより、入射角−N°≦θ≦N°の範囲の光に関して、感光体ドラム12の感度と、ラインCCD261の感度とを略一致させることが可能となる。なお、本実施の形態では、f/f=23/m(mは、入射角23°における感光体の感度と同一の感度を示すラインCCD261での入射角)となるように構成することで、感光体ドラム12への入射角−23°≦θ≦23°の範囲の光に関して、感光体ドラム12の感度とラインCCD261の感度とを略一致させることが可能となる。
そのため、光プロファイル測定装置200において、感光体ドラム12の感度特性に対応した光量補正値データを生成することが可能となる。特に、各SLEDチップ(CHIP1〜CHIP58)が交互に千鳥状に配置されているLPH14においても、感光体ドラム12の感度特性に対応した光量補正値データを生成することができる。
それにより、かかる光量補正値データによりLPH14の光量が補正されることで、実際の画像形成装置において感光体ドラム12がLPH14により露光されて静電潜像が形成される際において、所定の潜像電位を得るために想定される光量と実際にLPH14から照射される光量とを略一致させることができる。その結果、所定の光量に対して所望の潜像電位を得ることができ、適正な画像濃度および画像階調性を実現することが可能となる。
続いて、本実施の形態の光プロファイル測定装置200により、光量補正値データを生成する際の処理について述べる。図16は、光量補正値データを生成する際の処理の流れを示すフローチャートである。なお、光量補正値データ生成処理を行うに際して、予め、光プロファイル測定装置200に、デジタルカラープリンタ1に使用するLPH14がホルダー部材(図示省略)によって保持されて、所定位置にセットされる。
まず、PC266は、デジタルI/O268からLPHドライバ264に対し、LPH14を4on4offで点灯するように指示するコントロール信号を出力する。それにより、LPHドライバ264は、LPH14を4on4offで点灯させる(S1)。
ここで、4on4off点灯とは、図17に示したように、LPH14のSLED63に配列されたLEDアレイにおいて、隣り合う連続した4つのLEDを点灯し、さらにそれに連続する隣り合う4つのLEDを消灯させる点灯形態をいう。このように、LPH14を4on4off点灯するのは、全灯させると、全体の光量が大きくなり過ぎるために、各LEDによる光量のピークと谷の座標点を正確に測定し難いからである。なお、各LEDの点灯/消灯が交互に設定された形態であれば、4on4off点灯のほか、2on2off点灯等を用いることもできる。
次に、PC266は、モータコントローラ269を介してステージドライバ263に対して、移動ステージ262を移動させるためのコントロール信号を出力して、CCDボード270および拡大光学系260をSLED63の配列方向(主走査方向)に等速移動させる(S2)。
さらに、PC266は、デジタルI/O268からCCDインタフェース280を介して、CCDボード270に対してLPH14の光量分布の測定を指示するコントロール信号を出力する。そして、CCDボード270は、ラインCCD261によってLPH14の光量分布を測定する(S3)。
次に、PC266は、CCDインタフェース280を介してCCDボード270から、ステップ3で測定された光量分布データを取得する。そして、図18に示したように、光量分布データに関して、主走査方向の各座標位置(x)における副走査方向(y)の積分値を算出し、主走査方向での光量分布(光プロファイル)を得る(S4)。
その際に、ブラックレベル補正とシェーディング補正とが施される。ここで、ラインCCD261に関するブラックレベル補正値とシェーディング補正値とは、予め求めておく。ブラックレベル補正値とシェーディング補正値とを求める際には、拡大光学系260に対して積分球から光を入射させて測定する。その場合の積分球に用いる光源としては、LPH14に配設されたSLED63のLEDと同一のLED(波長780nm)が使用される。また、積分球から拡大光学系260に入射される光の入射角の最大値は、実際の光プロファイル測定装置200において、LPH14から拡大光学系260に入射される入射角の最大値である23°となるように設定される。
続いて、PC266は、ステップ4で算出された光プロファイルについて、主走査方向(x)のピーク位置と谷位置とを検出する。そして、光プロファイルにおける谷から谷までの光量を積分し、この積分値を谷から谷までの距離で割算することで谷と谷との間の領域の光量(露光エネルギ)密度を算出する。このようにして求められた各領域の露光エネルギ密度を各発光点(LED)の補正特性値(%)(図19参照)とする(S5)。
さらに、PC266は、この補正特性値を所定の目標値に合わせるように、目標値との誤差分に応じて光量を増減することで、すべての領域における補正特性値(%)がフラット(平坦)になるようにする。このような平坦化処理により、各領域毎の光量補正値、すなわち各LEDについての光量補正値が算出される(S6)。
そして、PC266は、4on4off点灯で点灯された各LEDについての光量補正値データをメモリに記憶する(S7)。
次に、PC266は、デジタルI/O268からLPHドライバ264に対し、LPH14を4off4onで点灯するように指示するコントロール信号を出力する。それにより、LPHドライバ264は、LPH14を4off4onで点灯させる(S9)。すなわち、ステップ1で点灯させたLEDを消灯し、ステップ1で消灯させたLEDを点灯する点灯形態に設定を変える。
そして、ステップ2〜ステップ7を同様に行ない、PC266は、4off4on点灯で点灯された各LEDについての光量補正値データをメモリに記憶する(S7)。
4off4on点灯形態での測定が終了した後(S8)、PC266は、記憶された4on4off点灯で点灯された各LEDについての光量補正値データと、4off4on点灯で点灯された各LEDについての光量補正値データとを、LPH14におけるLEDの配列順序に合わせた並べ替えを行って、LPH14のすべてのLEDの光量補正値データとして合成する。そして、これをLPH14の光量補正値データとしてメモリに記憶する(S10)。
このようにして、LPH14(SLED63)の光量補正値データが生成される。そして、生成された光量補正値データは、PC266からLED回路基板62(図2、図3参照)に配設されたEEPROM102に格納される。
以上説明したように、本実施の形態の光プロファイル測定装置200では、両側テレセントリック光学系で構成された拡大光学系260を用いるとともに、LPH14から感光体ドラム12に入射する光の所定の入射角をN°、その入射角N°における感光体の感度と同一の感度を示すラインCCD261での入射角をM°として、物側レンズLen1の焦点距離fと、像側レンズLen2の焦点距離fとが、f/f=N/Mとなるように構成している。それにより、入射角−N°≦θ≦N°の範囲の光に関して、感光体ドラム12の感度と、ラインCCD261の感度とを略一致させることが可能となる。
そのため、光プロファイル測定装置200において、感光体ドラム12の感度特性に対応した光量補正値データを生成することが可能となる。特に、各SLEDチップが交互に千鳥状に配置されているLPH14においても、感光体ドラム12の感度特性に対応した光量補正値データを生成することができる。
それにより、かかる光量補正値データによりLPH14の光量が補正されることで、実際の画像形成装置において感光体ドラム12がLPH14により露光されて静電潜像が形成される際において、所定の潜像電位を得るために想定される光量と実際にLPH14から照射される光量とを略一致させることができる。その結果、画像形成装置において、所定の光量に対して所望の潜像電位を得ることができ、適正な画像濃度および画像階調性を得ることができるので、鮮明で、かつ階調性に富んだ高品質な画像を形成することが可能となる。
本実施の形態にて測定対象となるLEDプリントヘッドが用いられた画像形成装置の全体構成を示した図である。 LEDプリントヘッド(LPH)の構成を示した図である。 LED回路基板の平面図である。 各SLEDチップの連結部を説明する図である。 LED回路基板上に形成されている配線図を示した図である。 SLEDの回路構成を説明する図である。 信号発生回路から出力される駆動信号を示すタイミングチャートである。 信号発生回路の構成を示すブロック図である。 基準クロック発生部の構成を説明するブロック図である。 点灯時間制御・駆動部の構成を説明するブロック図である。 光プロファイル測定装置の構成を示した図である。 拡大光学系の構成を説明する図である。 SLEDの異なるLEDから出射された光B1と光B2の光路をそれぞれ表した図である。 感光体ドラム(感光体)の感度およびラインCCD(センサ)の感度と、それぞれに入射する光の入射角との関係を示した図である。 感光体ドラム(感光体)の感度およびラインCCD(センサ)の感度と、それぞれに入射する光の入射角との関係を示した図である。 光量補正値データを生成する際の処理の流れを示すフローチャートである。 4on4offの点灯形態を説明する図である。 光量分布データの積分の方向を説明する図である。 補正特性値を説明する図である。
符号の説明
1…デジタルカラープリンタ、10…画像形成プロセス部、11Y,11M,11C,11K…画像形成ユニット、12…感光体ドラム、14…LEDプリントヘッド(LPH)、30…制御部、40…画像処理部(IPS)、62…LED回路基板、63…自己走査型LEDアレイ(SLED)、64…ロッドレンズアレイ、100…駆動回路(信号発生回路)、102…EEPROM、104…レベルシフト回路、110…画像データ展開部、112…濃度ムラ補正データ部、114…タイミング信号発生部、116…基準クロック発生部、118−1〜118−58…点灯時間制御・駆動部、200…光プロファイル測定装置、260…拡大光学系、261…ラインCCD、K…鏡筒、Len1…物側レンズ、Len2…像側レンズ、S1…第1絞り、S2…第2絞り

Claims (16)

  1. 複数の発光素子がライン状に配列され、当該発光素子からの光を集光面に集光するプリントヘッドの光量補正のためのデータを計測する特性計測装置であって、
    前記プリントヘッドに配置された前記発光素子に対向して配置され、当該発光素子各々の光量を測定するセンサと、
    前記発光素子からの光の前記集光面への入射角を、像高に拠らず一律に圧縮して前記センサに集光する光学系と
    を含むことを特徴とするプリントヘッドの特性計測装置。
  2. 前記光学系は、前記発光素子からの光の前記集光面への入射角θと前記センサへの入射角θ′とが、当該光の当該集光面での像高に拠らず、
    θ′=αθ(αは定数)
    の関係をほぼ満たすことを特徴とする請求項1記載のプリントヘッドの特性計測装置。
  3. 前記光学系は、両側テレセントリック光学系で構成されたことを特徴とする請求項1記載のプリントヘッドの特性計測装置。
  4. 前記光学系は、第1のレンズと、当該第1のレンズの像側焦点に物側焦点を一致させるように配置された第2のレンズと、当該第1のレンズの像側焦点と当該第2のレンズの物側焦点とが一致する位置に配置された第1の絞りとを含むことを特徴とする請求項3記載のプリントヘッドの特性計測装置。
  5. 前記光学系は、前記第1のレンズの物側焦点位置に、前記プリントヘッドから入射する光を所定範囲の物体高の光に制限する第2の絞りをさらに含むことを特徴とする請求項4記載のプリントヘッドの特性計測装置。
  6. 前記センサは、ラインCCDまたはフォトダイオードで構成されたことを特徴とする請求項1記載のプリントヘッドの特性計測装置。
  7. 複数の発光素子がライン状に配列され、当該発光素子からの光を感光体に露光するプリントヘッドの光量補正方法であって、
    前記プリントヘッドから所定範囲内の入射角で入射される光を、像高に拠らず所定の倍率で一律に圧縮された入射角でセンサに集光する光学系を用いて当該センサに集光し、
    前記センサに集光された光の光量に基づいて前記発光素子各々における光量を補正するための光量補正値データを算出するステップを含み、
    前記センサに集光する前記光学系は、前記プリントヘッドから入射される光の入射角における前記感光体の感度と、前記センサに集光される光の前記圧縮された入射角における当該センサの感度とがほぼ一致するように、前記倍率が設定されることを特徴とするプリントヘッドの光量補正方法。
  8. 前記光学系は、前記プリントヘッドから入射される光の入射角をN°、当該入射角N°における前記感光体の感度と同一の感度を示す前記センサへの入射角をM°として、前記倍率αがα=M/Nとなるように設定されたことを特徴とする請求項7記載のプリントヘッドの光量補正方法。
  9. 前記光学系は、焦点距離fの第1のレンズと、焦点距離fの第2のレンズとが、当該第1のレンズの像側焦点と当該第2のレンズの物側焦点とが一致するように配置されるとともに、f/f=N/Mとなるように構成されたことを特徴とする請求項8記載のプリントヘッドの光量補正方法。
  10. 前記光学系は、前記第1のレンズの像側焦点と前記第2のレンズの物側焦点とが一致する位置に配置された第1の絞りをさらに含み、
    前記第1の絞りは、前記プリントヘッドから入射される光の入射角θが−N°≦θ≦N°の範囲の光を通過させるように設定されたことを特徴とする請求項8記載のプリントヘッドの光量補正方法。
  11. 感光体を露光して静電潜像を形成するプリントヘッドであって、
    ライン状に配列された複数の発光素子と、
    前記発光素子各々の光量を補正するための光量補正データであって、前記感光体の入射光角度依存性に対応して生成された光量補正データを格納したメモリと、
    前記メモリに格納された前記光量補正データに基づいて、前記発光素子の光量を補正して発光させる駆動回路とを含み、
    前記メモリに格納された前記光量補正データは、前記感光体の入射光角度依存性と略等しい入射光角度依存性を有するセンサ系により測定された光量データに基づいて生成されたことを特徴とするプリントヘッド。
  12. 前記センサ系は、光量を測定するセンサと、前記発光素子からの光の入射角θと当該センサへの出射角θ′とが、像高に拠らず、θ′=αθ(αは定数)の関係をほぼ満たす光学系とを含むことを特徴とする請求項11記載のプリントヘッド。
  13. 前記センサ系の前記光学系は、両側テレセントリック光学系で構成されたことを特徴とする請求項12記載のプリントヘッド。
  14. 前記発光素子は、複数の当該発光素子毎に千鳥状に配列されたことを特徴とする請求項11記載のプリントヘッド。
  15. 感光体と、
    前記感光体を露光して静電潜像を形成するプリントヘッドとを含み、
    前記プリントヘッドは、
    ライン状に配列された複数の発光素子と、
    前記発光素子各々の光量を補正するための光量補正データであって、前記感光体の入射光角度依存性に対応して生成された光量補正データを格納したメモリと、
    前記メモリに格納された前記光量補正データに基づいて、前記発光素子の光量を補正して発光させる駆動回路とを有し、
    前記メモリに格納された前記光量補正データは、前記感光体の入射光角度依存性と略等しい入射光角度依存性を有するセンサ系により測定された光量データに基づいて生成されたことを特徴とする画像形成装置。
  16. 前記プリントヘッドの前記メモリに格納された光量補正データは、当該光量補正データにより補正されて発光する前記発光素子の光量と、前記感光体に形成される静電潜像の電位とが相関を有するように生成されたことを特徴とする請求項15記載の画像形成装置。
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