JP2007085224A - 内燃機関用ピストン - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストを増加させることなく疲労強度と耐摩耗性とを兼ね備える内燃機関用ピストンを提供する。
【解決手段】燃焼室面1aと、スカートリブ6と、ピンボス4とクラウン1とを接続するピンボスリブ4aと、ピンボス4の下部4bの少なくとも1つの部位が鋳肌面とされるとともに、この鋳肌面を含む表層部が初晶Siが晶出していない第1の共晶組織とされている。トップリング溝2aとピストンピン穴5は、機械加工などによって表層部が除去されてなる加工面とされるとともに、この加工面を含む層が初晶Siが晶出している第2の共晶組織とされている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、疲労強度と耐摩耗性を兼ね備えた内燃機関用ピストンに関する。
従来、内燃機関用ピストン(以下、単に「ピストン」と略称する)は、JIS AC8AなどのAl−Si系合金を用いて重力鋳造製法により製造されていたが、近年のエンジン高出力化に伴い、疲労強度と耐摩耗性の更なる向上を図ってSi,Cu,Ni,Mnなどの添加元素の含有量を増加させる傾向にある。そのような添加元素の中でもSiは、11重量%以上添加することによって過共晶組織を生成し、粒状で硬い初晶Siが晶出することにより耐摩耗性が向上することから、高出力エンジン用ピストンのAl合金に広く採用されている。
しかしながら、Al−高Si合金では、粗大な初晶Siが鋳造時に晶出し、この初晶Siが疲労破壊の起点となって疲労強度が低下する。また、局所的な組織の不均一を生じて硬さのばらつきが大きくなり、軟化した部分での耐摩耗性の低下や硬化した部分での加工性の悪化を招くといった欠点があった。
上記のような欠点を解消するために、例えば特許文献1では、Al−Si合金から重力鋳造製法によりピストンを製造するにあたり、Pを添加することで初晶Siの粗大化を抑制している。また、特許文献2では、Siを含有するAl合金を溶解した後に急冷凝固させて初晶Siが粉砕された微細な粉末を製造し、この粉末を加熱押出しおよび成形してピストンを製造している。
さらに、特許文献3では、Al−Si合金からピストンを鋳造した後、必要な部分の強化を図るために、当該部分に電子ビームなどによって銅材を合金に鋳込んでいる。
特許第3043375号公報(作用) 特開平10−219378号公報(段落0008) 特開2005−120891号公報(要約)
ところで、ピストンの機能は、燃焼圧力容器の形成、燃焼圧力の保持、および燃焼圧力の伝達であり、その機能を発揮するために、内燃機関用ピストンは、その部位によって異なる特性が要求されている。代表的なピストンの要求特性として以下の2点が挙げられる。
(1)トップリング溝やピン穴など、摺動部における耐摩耗性。
(2)ピストン燃焼室面、ピンボスリブ、ピンボス部の下部の外周面、スカートリブなど、燃焼圧や慣性力によって大きな応力負荷を受ける部位における高疲労強度。
ところが、初晶Siの粒度は相反する性質を有しており、初晶Siの粒度が大きいと耐摩耗性は良いが疲労強度が低下し、初晶Siの粒度が小さいと(または初晶Siが存在しなければ)疲労強度は高いが耐摩耗性が低下する。そして、前記特許文献1や特許文献2に記載のように初晶Siを微細化する技術では、いずれもピストンの全部位でほぼ同じ組織を呈し、部位毎に組織を最適化するものではないから、部位によって異なる特性が要求されるピストンでは耐摩耗性または疲労強度のいずれかが不足し、高出力エンジンに対応するには充分ではなかった。
また、Pを添加することで初晶Siを微細化する特許文献1に記載の技術では、重力鋳造法によるため鋳造時の冷却速度が比較的遅く、また、湯流れ性の観点から金型温度を低くすることもできないから、結局のところ初晶Siが粗大化してしまう。このため、初晶Siによりトップリング溝等の耐摩耗性を確保することができるものの、ピストン燃焼室面、ピンボスリブ、ピンボス部の下部の外周面、スカートリブの鋳肌面に初晶Siが晶出し、それらの部位の疲労強度を低下させる。
さらに、粉末を加熱押出しおよび成形してピストンを製造する特許文献2に記載の技術では、疲労破壊の起点とならない程度にまで初晶Siの粒度を小さくすることは可能であるが、トップリング溝等の耐摩耗性が不十分なためSiCなどの第二粒子を粉末に添加せざるを得ない。このため、ピストンの製造コストが割高になってしまう。
部分的に銅材を鋳込んで強化する特許文献3に記載の技術では、銅材を溶融する際に発生するガスによる内部欠陥を抑制するための措置や、加熱によりピストンに発生する歪みの矯正工程が必要になり、溶融工程を含めた工程数が増えるため製造コストが割高になる。
したがって、本発明は、製造コストを増加させることなく疲労強度と耐摩耗性とを兼ね備えた内燃機関用ピストンおよびその製造方法を提供することを目的としている。
本発明の内燃機関用ピストンは、Si:11〜18重量%を含有する過共晶Al−Si合金をダイカストにより鋳造してなる内燃機関用ピストンであって、頂面が燃焼室面とされたピストンクラウンと、ピストンスカート部と、ピストンピン穴と、このピストンピン穴が貫通するピンボスと、外周面に形成されたトップリング溝とを備え、燃焼室面と、ピンボスとクラウンとを接続するピンボスリブと、ピンボスの下部外周面と、ピンボスとピストンスカート部とを接続するスカートリブの少なくとも1つが鋳肌面とされるとともに、この鋳肌面を含む表層部が初晶Siが晶出していない第1の共晶組織からなり、トップリング溝およびピストンピン穴の少なくともいずれか一方は、表層部が除去されてなる加工面とされるとともに、この加工面を含む層が初晶Siが晶出している第2の共晶組織からなることを特徴としている。
本発明によれば、ピストンにおいて高い疲労強度が要求される部位を鋳肌面としこの鋳肌面を含む表層を初晶Siが晶出していない第1の共晶組織としているから、応力を負荷したときに初晶Siが基点となって疲労破壊が進展することを抑制することができる。また、ピストンにおいて高い耐摩耗性が要求される部位を表層が除去されてなる加工面としこの加工面を含む層を初晶Siが晶出している第2の共晶組織としているから、硬さの高い初晶Siの粒子の効果により摩耗を抑制することができる。
ここで、過共晶Al−Si合金は、Si:11〜18重量%を含有し、残部Alおよび不可避不純物からなる組成であるが、さらに合金元素を添加してCu:1.0〜6.0重量%、Ni:1.0〜6.0重量%、Mg:0.5〜2.0重量%、Fe:0.1〜2.0重量%、P:30〜200ppmの少なくとも1種をさらに含有し、残部がAlおよび不可避不純物からなる組成とすると好適である。以下、上記合金元素の作用を説明する。
Si:11〜18重量%
Siは耐摩耗性を向上させるために必要な元素であり、特に、粒状の初晶Siが耐摩耗性に有効であることが広く知られている。Siは11重量%付近でAl−Si共晶点が存在するから、過共晶とするために11重量%以上含有する必要がある。ただし、Siの含有量が18重量%を超えると、合金の融点が過度に高くなり、溶湯中のガス量が増加したり金型の寿命が低下するという不都合が生じる。よって、Siの含有量は11〜18重量%とした。
Cu:1.0〜6.0重量%
CuはAl母層中にAlCuを析出させ、150〜250℃付近の疲労強度の向上に寄与する。Cuの含有量が1.0重量%未満であるとその効果が充分ではなく、6.0重量%を超えるとAl中のCuの固溶限を超えてダイカストによる鋳造でもAlCuが粗大化し易くなり、粗大化したAlCuが鋳肌面で疲労破壊の起点となって疲労強度が低下する。よって、Cuの含有量は1.0〜6.0重量%が望ましい。
Ni:1.0〜6.0重量%
NiはAl母層中にAl−Ni系の晶出物を形成し、200〜350℃付近の疲労強度の向上に寄与する。Niの含有量が1.0重量%未満であるとその効果が不十分となり、6.0重量%を超えるとAl中のNi共晶点を超えてダイカストによる鋳造でもAl−Ni系晶出物が粗大化し易くなり、粗大化したAl−Ni系晶出物が鋳肌面で疲労破壊の起点となって疲労強度が低下する。よって、Niの含有量は1.0〜6.0重量%が望ましい。
Mg:0.5〜2.0重量%
MgはSiと共存することによりMgSiを析出させて強度を向上する。Mgの含有量が0.5重量%未満であると強度向上が不十分となり、2.0重量%を超えて含有するとダイカスト鋳造時の割れが発生し易く、鋳造不良が発生し易くなる。よって、Mgの含有量は0.5〜2.0重量%が望ましい。
Fe:0.1〜2.0重量%
Feは種々の金属間化合物を生成し、Niと同様に200〜350℃での疲労強度を向上させる。Feの含有量が0.1重量%未満であると強度向上が不十分となり、2.0重量%を超えて含有するとAl中のFe共晶点を超えてダイカストによる鋳造でもAl−Fe系晶出物が粗大化し易くなり、粗大化したAl−Fe系晶出物が鋳肌面で疲労破壊の起点となって疲労強度が低下する。よって、Feの含有量は0.1〜2.0重量%が望ましい。
P:30〜200ppm
Pは耐摩耗性の向上に有効な初晶Siの核となり、初晶Siの均一かつ微細な分散に寄与する。Pの含有量が30ppm未満であるとそのような効果が不十分となり、200ppmを超えて含有すると、湯流れ性が悪化し、鋳造不良が発生し易くなる。よって、Pの含有量は30〜200ppmが望ましい。
また、本発明では、Mn、Cr、Ti、V、およびZrのうち少なくとも1種を総量で0.01〜0.3重量%含有することを好ましい態様としている。これらの元素は、いずれもAlと包晶を形成する元素であり、Alのα相を微細化して疲労強度を向上させる効果がある。上記元素の含有量は、0.01重量%未満ではその効果が不十分であり、0.3重量%を超えて含有してもさらなる効果の向上は望めない。よって、上記元素は、総量で0.01〜0.3重量%含有することが望ましい。
上記のような内燃機関用ピストンは、鋳造時の冷却速度を制御することによって得ることができる。すなわち、鋳造時の金型による冷却速度を速くすると、金型と接触している溶湯の表層では初晶Siが晶出し難くなり、初晶Siは表層よりも内部側に偏析する。したがって、Al−Si系合金からダイカスト法によりピストンを鋳造すると、溶湯が金型により急冷されるから、表層部に初晶Siが晶出していないピストンを得ることができ、所定の部位を加工することで初晶Siを露出させて耐摩耗性を付与することができる。
本発明のピストンの製造方法は、上記のような作用を確実に得るものであり、Si:11〜18重量%を含有する過共晶Al−Si合金をダイカストにより鋳造する内燃機関用ピストンの製造法であって、金型内への溶湯の射出が完了した後速やかに溶湯を再加圧(二次加圧)することを特徴としている。
本発明のピストンの製造方法では、二次加圧することによって金型と溶湯との接触圧が高くなり、溶湯の冷却速度が高められる。これにより、溶湯の表層部での初晶Siの晶出が抑制され、ピストンの全ての部位で疲労強度が向上する。そして、耐摩耗性を向上させたい部位には、例えば機械加工や研削などの機械的手法あるいはエッチングなどの化学的手法により表層部を除去することで表面に初晶Siを表面に露出させれば良い。
溶湯の二次加圧は、溶湯の凝固が進行した後で行っても効果は少ない。本発明者等の検討によれば、金型内への溶湯の射出が完了した後1.5秒以内に溶湯を二次加圧することが望ましい。なお、二次加圧を行う場合において、表層部を除去する代わりに、たとえば、表面に初晶Siを晶出させたい部位の金型に加熱手段を設けたり、金型を断熱性のある材料で構成するか断熱性のある離型剤を塗布して冷却速度を遅くすることもできる。
本発明のピストンは、上記のように二次加圧を行った後に表層部を除去して初晶Siを露出させる製造方法以外の方法によっても製造することができるのは勿論である。たとえば、金型に温度制御手段を設けることによって、特定の部分、すなわち、燃焼室面と、ピンボスとクラウンとを接続するピンボスリブと、ピンボスの下部外周面と、ピンボスとスカートとを接続するスカートリブの少なくとも1つでの冷却速度を高め、初晶Siの表面を含む表層部への晶出を抑制することができる。また、金型の温度制御手段としては、金型内に冷媒を流通させたり金型に空気や液体の冷媒を吹き付ける方法がある。
本発明によれば、初晶Siが晶出していない第1の共晶組織と初晶Siが晶出している第2の共晶組織とを部位によって使い分けているから、製造コストを増加させることなく疲労強度と耐摩耗性とを兼ね備えることができる等の効果が得られる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1(A)は実施形態のピストンを斜め上方から見た一部破砕断面図であり、図1(B)はピストンを斜め下方から見た一部破砕断面図である。図において符号1はピストンクラウンである。ピストンクラウン1の頂面は窪んで形成され、そこが図示しないシリンダとともに燃焼室を形成する燃焼室面1aとされている。ピストンクラウン1の外周部から鉛直下方へ延在する円筒面2には、上から順にトップリング溝2a、セカンドリング溝2bおよびオイルリング溝2cが形成され、これらには、それぞれトップリング、セカンドリングおよびオイルシールが嵌合させられる。
円筒面2の下端縁には、相対向するピストンスカート部3が形成されている。ピストンスカート部3の外周面は、円筒面よりも僅かに小径な円筒面に形成されている。ピストンスカート部3の側縁どうしの中央には、他の部分よりも肉厚のピンボス4が形成され、ピンボス4にはピストンピン穴5が形成されている。ピンボス4とピストンスカート部3の側縁は、板状のスカートリブ6によって接続されている。
ここで、内燃機関の運転時には、燃焼室面1aと、スカートリブ6とが大きな負荷を受ける。また、ピンボス4とクラウン1とを接続するピンボスリブ4aと、ピンボス4の下部4bも大きな負荷を受ける。なお、図1において斜線で示した部分は、特に大きな負荷を受ける部分である。そこで、この実施形態では、それらの少なくとも1つの部位が鋳肌面とされるとともに、この鋳肌面を含む表層部が初晶Siが晶出していない第1の共晶組織とされている。これにより、それらの部位の疲労強度が向上されている。なお、第1の共晶組織の厚さは、5〜200μmである。また、この第1の共晶組織を失わない程度にバレル研摩などで鋳肌面の磨きを行うことにより、表面の切欠感受性が低くなって更に疲労強度の向上効果が得られる。
また、トップリング溝2aはトップリングと激しく摺接し、ピストンピン穴5はピストンピンと激しく摺接する。そこで、トップリング溝2aとピストンピン穴5は、機械加工などによって表層部が除去されてなる加工面とされるとともに、この加工面を含む層が初晶Siが晶出している第2の共晶組織とされている。そして、硬質な初晶Siが表面に露出することにより、耐摩耗性が向上されている。
1.ピストンの作製
表1に示す組成の過共晶Al−Si系アルミニウム合金からダイカスト法によりピストンを鋳造した。ダイカストは、能力が250トンのダイカストマシンを用い、溶湯温度を720℃、金型温度を250℃とし、射出速度2.5m/sでピストン形状のキャビティを有する金型に射出した。次いで、鋳造したピストンに機械加工を施して最終製品とし、鋳肌面(燃焼室面)と機械加工面(トップリング溝)の各部位でミクロ組織を観察した。また、比較のために、表1に示す組成の過共晶Al−Si系アルミニウム合金から重力鋳造法によりピストンを鋳造し、鋳肌面(燃焼室面)のミクロ組織を観察した。以上の結果を図2に示す。
Figure 2007085224
2.初晶Siの確認
図2(A)は、実施例のピストンの機械加工を行ったトップリング溝の表面の断面図、同図(B)は燃焼室面の鋳肌面の断面図、同図(C)は比較例のピストンにおける鋳肌面(燃焼室面)の断面図である。図2(A)に示すように、トップリング溝の表面には初晶Siが晶出しており、耐摩耗性が確保されていることが判る。また、同図(B)に示すように、鋳肌面には疲労破壊の起点となる初晶Siが晶出しておらず、疲労強度が向上されていることが判る。これに対して、比較例では、同図(C)に示すように鋳肌面に疲労破壊の起点となる初晶Siが晶出しており、疲労強度が不充分であることが判る。
このように、Al−Si系アルミニウム合金をダイカストで鋳造することにより、表層部に初晶Siが晶出していない鋳肌面が得られることが確認された。そして、図2に示す実施例のピストンは、高い応力が負荷される燃焼室面、スカートリブ、ピンボスリブおよびピンボス4の下部外周面に初晶Siが晶出していないことにより高い疲労強度を備え、トップリング溝とピストンピン穴は初晶Siが晶出することで高い耐摩耗性を備えている。
3.特性試験
次に、Al−Si系アルミニウム合金において表面に初晶Siを晶出させた場合と晶出させていない場合とで疲労強度と耐摩耗性を調査した。疲労強度試験では、直径10mmの丸棒状試験片の両端部を疲労試験機((株)鷺宮製作所製、10kNサーボパルサー、FT−1)に間を20mm空けて把持させ、250℃に加熱した試験片に引張および圧縮応力を30Hzで繰り返し負荷した。そして、10サイクルの疲労強度を測定した。また、耐摩耗性試験では、直径80mm、板厚10mmの円板状試験片を250℃で100時間予備加熱した後、摩耗試験機((株)リケン製、トライボリックIV)にセットした。そして、摩耗試験機に設けられたヒータで試験片を250℃に加熱するとともに、リング状の押圧子を試験片に148N/cmの圧力で周波数10Hzで断続的に押圧しながら9.8mm/秒で回転させ、押圧子との摩擦で形成された試験片の溝の断面積を測定した。以上の測定結果を表2に示す。
Figure 2007085224
表2に示すように、表面に初晶Siを晶出させた合金では耐摩耗性は良好であるが疲労強度が低く、逆に、表面に初晶Siを晶出させていない合金では疲労強度は良好であるが耐摩耗性が低いことが判る。
4.二次加圧試験
表1に示す実施例の合金を用いてダイカスト法にてピストンを鋳造し、射出完了後に様々なタイミングで二次加圧を実施した。なお、二次加圧の圧力は射出圧力と同じである。鋳造したピストンの断面にカラーチェックを施した状態を図3に示す。同図(A)は射出完了から1.5秒後に二次加圧を行った例、度図(B)は射出完了から3.5秒後に二次加圧を行った例、同図(C)は二次加圧を行わなかった例である。また、鋳造したピストンの気孔率を調査したのでその結果を図4に示す。
二次加圧を行う場合、そのタイミングが遅いと、ピストンの肉厚が比較的薄い部分において凝固が速やかに進行し、その凝固収縮によってピストン内部の圧力が低下する。図3に示すように、二次加工のタイミングが射出完了後1.5秒では、鋳巣の発生は僅かであったが、二次加工のタイミングが射出完了後3.5秒では、ピストン内部の圧力低下により鋳巣の発生が多く見られ、二次加圧を行わないとさらに広範囲に鋳巣が発生している。鋳巣が発生している部位は、金型との接触圧が低下していると考えられ、その結果、鋳肌面の急冷による効果が減殺される。
図4に示すように、二次加圧のタイミングが射出完了後1.5秒以内では、鋳巣の量を示す気孔率は僅かであるが、1.5秒を超えると気孔率が急激に増加する。この結果から、二次加圧のタイミングは、射出完了後1.5秒以内が好適であることが確認された。
本発明のピストンは、製造コストを増加させることなく疲労強度と耐摩耗性とを兼ね備えるているので、耐久性とコスト低減の要望が高い内燃機関に適用して極めて有望である。
本発明の実施形態のピストンを示す一部破砕断面図である。 本発明の実施例におけるピストンの初晶Siを示す顕微鏡写真である。 本発明の実施例におけるピストンの鋳巣を示す写真である。 本発明の実施例における二次加圧タイミングと気孔率との関係を示すグラフである。
符号の説明
1…ピストンクラウン、1a…燃焼室面、2a…トップリング溝、
3…ピストンスカート部、4…ピンボス、4a…ピンボスリブ、
4b…ピンボスの下部、5…ピストンピン穴、6…スカートリブ。

Claims (5)

  1. Si:11〜18重量%を含有する過共晶Al−Si合金をダイカストにより鋳造してなる内燃機関用ピストンであって、頂面が燃焼室面とされたピストンクラウンと、ピストンスカート部と、ピストンピン穴と、このピストンピン穴が貫通するピンボスと、外周面に形成されたトップリング溝とを備え、上記燃焼室面と、上記ピンボスと上記クラウンとを接続するピンボスリブと、上記ピンボスの下部外周面と、上記ピンボスと上記ピストンスカート部とを接続するスカートリブの少なくとも1つが鋳肌面とされるとともに、この鋳肌面を含む表層部が初晶Siが晶出していない第1の共晶組織からなり、上記トップリング溝および上記ピストンピン穴の少なくともいずれか一方は、表層部が除去されてなる加工面とされるとともに、この加工面を含む層が初晶Siが晶出している第2の共晶組織からなることを特徴とする内燃機関用ピストン。
  2. Cu:1.0〜6.0重量%、Ni:1.0〜6.0重量%、Mg:0.5〜2.0重量%、Fe:0.1〜2.0重量%、P:30〜200ppmの少なくとも1種をさらに含有し、残部がAlおよび不可避不純物からなることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用ピストン。
  3. Mn、Cr、Ti、V、およびZrのうち少なくとも1種を総量で0.01〜0.3重量%含有することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関用ピストン。
  4. Si:11〜18重量%を含有する過共晶Al−Si合金をダイカストにより鋳造する内燃機関用ピストンの製造法であって、金型内への溶湯の射出が完了した後速やかに上記溶湯を再加圧することを特徴とする内燃機関用ピストンの製造方法。
  5. 金型内への溶湯の射出が完了した後1.5秒以内に上記溶湯を再加圧することを特徴とする請求項4に記載の内燃機関用ピストンの製造方法。
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