JP2007084324A - シート処理装置および画像形成装置 - Google Patents

シート処理装置および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007084324A
JP2007084324A JP2005277950A JP2005277950A JP2007084324A JP 2007084324 A JP2007084324 A JP 2007084324A JP 2005277950 A JP2005277950 A JP 2005277950A JP 2005277950 A JP2005277950 A JP 2005277950A JP 2007084324 A JP2007084324 A JP 2007084324A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
folding
heating
image
processing apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005277950A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Morita
健二 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2005277950A priority Critical patent/JP2007084324A/ja
Publication of JP2007084324A publication Critical patent/JP2007084324A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

【課題】束ねたシートをステイプル綴じして中折りする場合、定着直後のシート上のトナー画像が剥離脱落したり、トナー割れを生じて記録品質が低下するのを防ぎ、仕上がりの質や見栄えが高められるようにする。
【解決手段】複写機本体12から画像の定着を終えて出力されたシートSを所定枚数で束ね、そのシート束をステイプルユニット600で綴じ、その綴じた部分を突き板427で加熱ローラ426間に突き入れて二つ折りにし、その二つ折りした綴じ部だけを所定温度に加熱し、それから折りローラ431間に送り込んで、折り重ねる。加熱してから、あるいは加熱しつつ折り曲げるので、加熱によってシートS上に定着された画像が軟化して柔らかくなり、折り曲げても画像の剥離脱落やトナー割れを防げる。
【選択図】図2

Description

本発明は、像定着を終えた記録用紙などのシートを束ねてサドルステッチ処理などを施すシート処理装置、ならびに当装置を装備した複写機、ファクシミリ装置およびプリンタなどの画像形成装置に関するものである。
ここでいうシート処理装置は、画像形成装置から画像形成を終えて出力されたシートを積み重ねて収容し、積載された所定枚数ごとにシートを束ねて綴じ、さらにその綴じ部で折り曲げて中綴じ製本処理など行う装置である。綴じて中折りするまでの処理を一般にはサドルステッチ処理と呼んでいる。
ところで、シート束を中折りする場合、シート束の厚さによっては中折り部が膨らみ、出来上がった冊子の見栄えを損ねて質を低下させてしまう場合がある。それを防ぐために、シート束の折り先端部を一対の回転ローラ間に挟み込んで把持し、その状態のまま一定時間停止させる。このようにしてシート束の折り癖を強化するようにした折り装置、用紙処理装置が提案されている(特許文献1参照)。また、シート束の先端折り時の送り速度を遅くして折り癖を強化し、それ以外のシート部分に対してはシート折りローラの送り速度を速めて、処理や生産性を高めるようにしたシート折り装置が知られている(特許文献2参照)。
特開2003−267626公報 特開2003−238026公報
ところで、電子写真方式等の画像形成部でトナー粒子により現像された画像が熱と圧力を加えて定着されたシートを折り曲げたり、摩擦されたりすると、定着されて間もないトナー画像がシートから剥がれて脱落したり、いわゆるトナー割れなどして画像の品質を低下させる。そうした不具合はトナー粒子の付着量が多い場合や、上記のように、シート束に折り癖を強固につける場合に特に顕著になる。
本発明の目的は、束ねたシートをサドルステッチ処理など行う場合、定着直後のシート上のトナー画像が剥離・脱落したり、トナー割れを生じて画像の品質が低下したりするのを防ぎ、製本の仕上がりの質や見栄えが高められるシート処理装置と画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のシート処理装置は、シートの所定位置を加熱する加熱手段と、シートを折る折り手段と、を備え、
前記折り手段は、前記加熱手段により加熱されたシートの所定位置でシートを折ることを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成部と、画像形成済みのシートの所定位置を加熱して折り曲げるシート処理装置とを備え、前記シート処理装置は請求項1乃至11のいずれか1項に記載のシート処理装置であることを特徴とする。
本発明のシート処理装置によれば、シートの所定位置を加熱して折り曲げるので、加熱によってシート上に定着された画像が軟化され、折り曲げても画像の剥離脱落やトナー割れを防げる。
また、本発明の画像形成装置によれば、画像形成部から出力したシートの画質など一定の品質が維持され、画像剥離やトナー割れによる記録品質の低下を免れるので、画像形成装置として信頼性や生産性を高めることができる。
以下、本発明のシート処理装置および画像形成装置のそれぞれ好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[画像形成装置]
はじめに、図1を参照してシート処理装置が装備される画像形成装置の具体例である複写機について説明することで、本シート後処理装置の構造や後処理方法を明らかにする。複写機11の本体12は、読取原稿上の文字や図形など画像情報を画像データに変換するリーダ部100を備え、また印刷指示信号を受けて画像データをシート上に可視像として出力するプリント部200などを備えている。プリント部200はリーダ部100との間で信号の送受信が可能に接続され、シートSを積載して収容するシートカセット204を備えている。また、複写機本体12の上部には、原稿を1枚ずつプラテンガラス102上に供給する自動原稿給送装置(ADF)300が設けられている。
また、複写機本体12の側板に外付けしてリーダ部100との間で送受信可能に外部装置250が接続されている。この外部装置250は、不図示のファクシミリ送受信部、ファイル作成部、パーソナルコンピュータやホストコンピュータなどの上位装置との間の通信を中継するI/F(インタフェース)部、上位装置から送信された画像情報を可視像とするフォーマット部、リーダ部100で原稿を走査して取得した画像情報を一時的に蓄積して保存する画像記憶部、そしてファイル作成部に接続されている外部記憶装置などによって構成されている。
したがって、複写機本体12は以下のように動作する。
ADF300によって原稿がプラテンガラス102上の所定の位置へ搬送されると、リーダ部100のランプ103が点灯してスキャナユニット104が移動し、ランプ103が原稿を照射する。原稿からの反射光はミラー105,106および107を照射し、レンズ108を通過してCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ部109に入力される。CCDイメージセンサ部109に照射された原稿の反射光は、CCDイメージセンサ部109で光電変換などの電気処理が行われ、通常のデジタル処理が施される。その後、これらの画像信号はプリント部200に入力される。
プリント部200に入力された画像信号は、露光制御部201で変調された光信号に変換されて、画像形成手段として例えば画像形成部219の感光体202を照射する。画像形成部219は、本実施形態にあっては感光体202や現像器203などで構成されている。照射光によって感光体202上に作られた潜像は、現像器203によって現像される。そして、現像像の先端とタイミングを合わせて、シートカセット204,205の一方からシートSが搬送されて、転写部206で上記現像されたトナー画像などによる像がシートSに転写される。この転写された画像は、定着部207でシートに定着される。画像を定着されたシートSは、パス214を経由してシート排出部208から複写機本体12の外部に排出される。
[シート処理装置]
複写機本体12から画像定着を終えて排出されたシートSは、側板に外付けされたシート処理装置(フィニッシャ)400に送り込まれる。フィニッシャ本体402では指定された動作モードが設定されており、その指定モードに対応して仕分けや綴じなどの後処理が施される。
図1および図2に示すように、本実施形態のシート後処理装置400は、シートを仕分けるソート機能、シート束を綴じるステイプル機能、そしてシート束を中央部から二つ折りにする中折り機能などそれらの動作モード切替が可能になっている。
フィニッシャ本体402の側板に開口したシート受入部401を有し、ここでプリント部200から排出されたシートSを受け入れる。シート受入部401から導入されたシートSは入口センサ403で検出されて取り込みを判断され、搬送モータ441から回転動力を受ける搬送ローラ405や排出ローラ407によって搬送して中間トレイ410へ送られる。中間トレイ410に排出されてきたシートSはパドルモータ449によって駆動するパドル409によってストッパ412まで戻される。束排出センサ415は、中間トレイ410に積載されたシートを検出する。そして、手前側整合部材413a、奥側整合部材413bがシートの端部を揃える整合動作を行う。順次排出されるシートS手前側整合部材413aと奥側整合部材413bによって中間トレイ410上で整合され、シート束とされる。また、束ローラ411は、パドルモータ449をパドル駆動とは逆回転の駆動をさせることにより不図示の例えばカム機構などによって上下位置に移動可能に作動される。パドルモータ449のパドル駆動とは逆回転の駆動により束ローラ411が図中の破線の状態に下降してシート束を押さえる。その後、シート束は、ステイプルユニット(シート綴じ手段)600によって綴じられる。次に、シート排出モータ443により駆動される束ローラ411及び束排出ベルト417は、シート束の後端を押してシートトレイ421上にシート束を排出する。束ローラ411には、束搬送時に整合された束を乱さないようにするため、スポンジローラを使用している。また、シート排出モータ443には、位置制御を正確に行うため、ステッピングモータを使用している。また、シート排出モータ443は、正逆回転可能で、その回転方向によりシート束の搬送方向を制御している。
(第1の実施形態)
図3は、ステイプルユニット600を単体で示す。ステイプルユニット全体の枠体601の下部にステイプル針を打ち出す動作を行う下部ステイプラ605が設けられている。上部ステイプラ603は、下部ステイプラ605から打ち出された針を曲げて止める動作を行う。シャフト607は上部ステイプラ603を支えている。スパイラルシャフト609は、上部ステイプラ603を左右方向にスライドさせるシャフトである。角シャフト611は、上部ステイプラ603に針を曲げるための駆動力を伝えるシャフトである。シャフト613は下部ステイプラ605を支えている。スパイラルシャフト615は下部ステイプラ605をスライドさせるシャフトである。角シャフト617は下部ステイプラ605から針の打ち出し動作をさせるための駆動力を伝達するシャフトである。ステイプラスライドモータ619は、ギア621、ギア兼プーリ623を介してスパイラルシャフト609を回転させることで上部ステイプラ603を移動させるようになっている。また、ステイプラスライドモータ619は、ギア兼プーリ623からタイミングベルト625、プーリ627を介してスパイラルシャフト615を回転し、下部ステイプラ605を上部ステイプラ603と同期して移動させるようになっている。カップリング629は、ステイプル/折りモータ455からの駆動を受けて、ギア631を介して角シャフト611に回転力を伝えるようになっている。また、カップリング629は、ギア631からギア633、635を介して角シャフト617に回転力を伝えるようになっている。
図4は、第1の実施形態のシート折りユニット(シート折り手段)700を示す。一対の折りローラ431を有し、折りローラ431のシート搬送方向上流側に一対の加熱ローラ(シート加熱手段)426が配置されている。さらにその上流側に突き板427が配置され、シート束を折りローラ431で折り込む直前に突き板427によってシート束の折り先端部を加熱ローラ426に接触、挟持させる。加熱ローラ426は電気発熱体(ヒータ)を内蔵し、そのヒータに通電させて加熱ローラ426を加熱する。加熱ローラ426はソレノイド(電磁弁)が作動してシート束に接離可能となっており、折りシート束の折り先端部を加熱した後は離間することで、突き板427は折りシート束の折り部を折りローラ431に押し込むことができる。また、加熱ローラ426は折りシート束の背部となる部分のみを加熱できればよく、熱容量の小さい材質で小径ローラに成形されている。折り部を加熱された後にシート束が離間した加熱ローラ426の間を通過することにより、加熱ローラ426は熱により折りシート束の折り部以外の画質を劣化させない。加熱ローラ426のローラ温度はサーミスタ428による温度検出の結果に基づいて調整される。シート束の折り先端部を加熱ローラ426に接触、挟持させなくとも、接近させるだけでもシート束の折り先端部を加熱することは可能であるが、熱容量の小さな加熱ローラで済ますには接触、挟持させた方が好ましい。
したがって、上記構成のステイプルユニット600とシート折りユニット700を協働させて、シート束に対して以下のようにサドルステッチ処理を行うことができる。
図2において、シート受入部401から受取搬送ローラ405と排出ローラ407で搬送したシートSは、中間トレイ410上でパドル409と、手前側および奥側の整合部材413a,413bによって規制を受けて整合される。整合後、パドルモータ449を逆回転駆動させ、束ローラ411を図中の破線の位置まで下降させる。ストッパ412は、ステイプルユニット600と連動して移動し、図2中の破線で示す位置まで退避する。ストッパ412の退避後、シート束は束ローラ411によって図2中の右下方向に搬送される。サドル綴じ位置センサ425はシート束先端の通過によって中綴じ位置を検出する。サドル綴じ位置センサ425がシート束先端を検出してから、シート束の搬送方向中央部がステイプル部まで移動すると、束ローラ411は回転を停止し、ステイプルユニット600はシート束を綴じる。
かかるステイプル処理後、サドルローラ423は図2中の破線位置まで下降する。サドルローラ423は、搬送モータ441のシート束搬送方向とは逆回転駆動によってカム機構などで上下位置移動可能に作動し、搬送モータ441のシート束搬送方向と同じ回転の駆動によって回転駆動する。サドルローラ423が破線の位置まで下降すると、束ローラ411は実線の位置まで戻る。続いて、サドルローラ423は回転してシート束を図中の一点鎖線に沿って折り位置まで搬送する。サドル折り位置センサ429がシート束の先端を検出して、シート束の中央部が突き板427の先端近傍(図4参照)まで到達すると、サドルローラ423は停止する。
その後、突き板427と折りローラ431によってシート束を二つ折りにする。このとき折りローラ431は折り駆動手段としてステイプル/折りモータ455からの駆動で回転される。ステイプル/折りモータ455は、正回転で折りローラ431側に、その逆方向の回転でステイプル側に駆動を伝達可能である。ステイプル側への駆動切り替えによってステイプルユニット600に設けたカップリング629に駆動を伝達する。また、折りローラ431は、図2および図4に示すように、ローラの一部分を切り欠いて半月形状またはDカット形状に形成されている。ホームポジション(図2で示す位置)では上下一対の折りローラ431は接触していない位置にあり、前記ステイプル/折りモータ455で回転駆動されて折りローラ431を圧接回転させ、シート束を半折り搬送する。突き板427は、折りローラ431の回転に合わせてローラニップにシート束を突き込み、その後ホーム位置へ戻る動作を行う。折りローラ431で折られたシート束は、排出駆動手段として例えば図2に示す搬送モータ441によって回転する排出手段として例えば折り搬送ローラ433によってサドルトレイ435に排出される。
図5は、第1の実施形態において、シート束中央の折り部を加熱する加熱ローラ426における温度制御フローチャートである。
画像形成開始後(ステップ:S1)、画像形成装置が折り指定のジョブが存在するか否かを判断し(ステップ:S2)、折りジョブが有れば(Yes)、ステップS3に進行して加熱ローラ426へのヒータ通電と加熱ローラ回転動作を開始し、束折り動作のタイミングか否かを判断し(ステップ:S4)、次いで加熱ローラ426の温度が220℃に達しているか否かを判断する(ステップ:S5)。220℃に達した場合(Yes)、束折り動作を行う(ステップ:S6)。温度が220℃に達していない場合(No)、加熱ローラ温度が220℃に達するまで待ってから束折り動作を行う(ステップ:S6)。加熱ローラ426の離間制御は、突き板427によってシート束を突く動作を開始してから束押し先端が加熱ローラ426のニップから5mm通過するまで待機し(ステップ:S7)、5mm通過した時点で加熱ローラ426の離間動作を行うと共に、加熱ローラの回転停止とヒータへの通電をオフにして(ステップ:S8)、束排出の完了後に基準の位置に戻し(ステップ:S9)、画像形成動作を終了する(ステップ:S10)。
なお、この第1の実施形態ではシート束に対してステイプルユニット600で綴じてから、そのステイプル綴じ部を加熱ローラ426で加熱する構成について説明した。しかし、ステイプル綴じを行うことは必須条件ではなく、シート束の所定位置を束折り動作と同時に、あるいは束折り動作の直前に、加熱ローラ426によって所定温度で加熱することが主旨である。
シート束を加熱することによって、折り部分のトナー粒子による画像を柔らく軟化させ、折り時に定着済みトナー画像に掛かる負荷を軽減して画像剥がれやトナー割れを防止する。すなわち、シートの所定位置をそのまま折り曲げるよりも、折り曲げ直前、あるいは折り曲げつつ折り部だけを加熱することによって、折り曲げ部におけるシート自体の強さ(剛性)を低化させ、またシート上に記録形成された画像を軟化させるので、画像がシートから剥離したり、トナー割れなど生じたりするのが有効に抑えられる。また、加熱によるグロスの変化などの画質への影響を避けるため、冊子にしたときに一番外側になるページの折り部のみを加熱することも可能である。
(第2の実施形態)
次に、図6は、第2の実施形態のシート折りユニット700を示す。この場合、一対の折りローラ431のそれぞれ外周の一部に発熱板(シート加熱手段)424を埋め込んで設け、突き板427でシート束を折りローラ431のローラ間に突き入れて折り込む。その際、シート束の折り先端部を両側一対の発熱体424で挟み込み、シート束先端を加熱しながら二つ折りできるようにした構成である。発熱板424としては、熱によってグロス変化などの画質に影響しないよう、シート束先端のみを加熱できるように例えば周長を10mm程度としている。発熱板424が過熱しないよう温度管理はサーミスタによる温度検出で行っている。
この第2の実施形態における発熱板424の温度制御について、図7のフローチャートを参照して説明する。
画像形成開始後(ステップ:S20)、複写機本体12が折り指定のジョブ実行中であることを受信すると(ステップ:S21)、発熱板424への電力供給を開始する(ステップ:S22)。ステップS24においてシート束折り動作時に発熱板424が220℃に達しているか否か判断を行い、220°に到達しておれば(Yes)、シート束折り動作を行う(ステップ:S25)。温度が220℃に到達していなければ(No)、発熱板424の温度が220℃に達するまで待機してからシート束折り動作を行い(ステップ:S25)、シート束排出の完了後に発熱板424への電力供給を停止し(ステップ:S26)、画像形成動作を終了する(ステップ:S27)。
したがって、第2の実施形態によれば、第1の実施形態を示す図4と比較すれは明らかなように、折りローラ431の周面の一部に発熱板424を埋め込んで一体化したことで、図4で示された対向一対の加熱ロール426を設けない分だけ、部材点数を削減でき、シート折りユニット700の小型化、ひいてはシート後処理装置の小型化に寄与できる。また、折りローラ431の周面の発熱板424を埋め込んだ部分でシート束の折り先端部を挟持するように折りローラ431の回転を制御することで、シート束の折り先端部のみを加熱し、それ以外の部分には熱を加えないようにすることができるので、画質の劣化を防ぐ。
(第3の実施形態)
図8は、第3の実施形態のシート折りユニット700を示す。この場合、折りローラ431の内部軸心上に発熱体(シート加熱手段)430を埋め込んで設けた構造である。サーミスタによる検出でもって折りローラ431の温度管理を行うのは上記第1,第2の実施形態と同様である。
発熱体430への電力供給は、フィニッシャ本体402が複写機本体12から画像形成動作の開始信号を受信したときに発熱体430への電力供給を開始し、シート束折り動作時に折りローラ431の温度が220℃に到達しておれば、シート束折り動作を実行する。ローラ温度が220℃に到達していない場合は、ローラ温度が220℃に達するまで待機してからシート束折り動作を実行する。
サドルステッチ処理する場合、複写機本体12はシート束の表紙となるシートS、つまり画像形成の最終紙のトナー画像の定着温度をそれ以前の温度よりも低い温度で定着する。これによって、加熱した折りローラ431でシート折り動作を行っても、熱によるグロス変化などの画質への影響を避けることができる。しかし、複写機本体12の定着温度が低温過ぎるとトナーが飛散し、装置内を汚染する心配がある。そのため、シート搬送中にトナーが散乱しない温度にする必要がある。したがって、本実施形態においては複写機本体12の定着温度をサドルステッチ処理最終紙の場合は、最終紙以外の場合よりも定着温度を20℃下げている。
本実施形態において、画質の劣化を防止するための他の工夫として、例えば、発熱体430への電力供給をシート束の折り先端部が折りローラ431のニップ近傍に到達したところで停止させる。シート束の折り先端部が加熱されるのに十分な所定時間、折りローラ431のニップ近傍に停止させた後、シート束の折り先端部を折りローラ431のニップに押し込むよう制御することで、シート束の折り先端部のみが加熱され、画質の劣化を防ぐ。発熱体430をIH(電磁誘導加熱)方式とすることで折りローラ431の加熱、冷却を短時間で行うことができ、シート束の折り先端部のみの加熱がさらに容易になる。
(第4の実施形態)
図9は、第4の実施形態としてのステイプルユニット600を示す。上部ステイプラ603に対向する下位の下部ステイプラ605の表面部にシート幅方向(折り目方向)に沿って長い発熱板602が面一に埋め込まれている。さらに、その発熱板602を押し上げる働きをする押上げ部材604が下部ステイプラ605に内蔵された構造である。発熱板602のシート長さ方向の幅は約10mmであり、シート折りユニット700で折り曲げられる部分のみを加熱できるようになっている。サーミスタを用いた発熱板602の温度管理は上記各実施形態と同様である。
この第4の実施形態における発熱板602の温度制御について、図10のフローチャートを参照して説明する。
画像形成開始後(ステップ:S30)、複写機本体12において折り指定ジョブが有るか否かを判断し(ステップ:S31)、折り指定ジョブが有る場合(Yes)、ジョブ実行中であることを受信して、発熱板602への電力供給を開始してオンにする(ステップ:S32)。ステイプル動作後、シート束のステイプル綴じ部が発熱板602の中央に一致するよう、シート束を所定距離だけ搬送して停止する(ステップ:S34)。その際、発熱板602の温度が220℃に達しているか否かを判断し(ステップ:S35)、220℃に達しておれば(Yes)、発熱板押上げ部材604を押し上げて、シート束の中央部分を加熱する(ステップ:S36)。発熱板602の温度が220℃に到達していない場合(No)、発熱板602の温度が220℃に達するまで待機してから加熱動作を行う(ステップ:S36)。加熱動作を開始してから1秒経過後に、押上げ部材604を図9に示す位置に戻して加熱ヒータをオフにし(ステップ:S37)、ステイプル綴じ後で加熱済みのシート束をシート折りユニット700へ送り、シート束折り動作を実行する(ステップ:S38)。
なお、発熱板602は第1の実施形態における加熱ローラ426の代わりに設けるようにしても良い。つまり、発熱板602を折りローラ431の近傍で、かつ突き板427との間に配置することにより加熱済みのシート束が冷える前に折り動作を実行することが可能になる。また、発熱板602の熱容量を小さく設定することができる。
以上、各実施形態について説明されたが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内であればその他の実施形態、応用例および変形例、そしてそれらの組み合わせも可能である。
本発明のシート処理装置の実施形態を装備した画像形成装置例の複写機を示す図。 本実施形態のシート処理装置を拡大して示す図。 本シート処理装置に装備された第1の実施形態のステイプルユニットを示す斜視図。 第1の実施形態のシート折りユニットを示す図。 第1の実施形態における加熱ローラとその折り動作のフローチャート。 第2の実施形態のシート折りユニットを示す図。 第2の実施形態における加熱ローラとその折り動作のフローチャート。 第3の実施形態のシート折りユニットを示す図。 第4の実施形態におけるステイプルユニットを示す図。 第4の実施形態における加熱ローラとその折り動作を示すフローチャート。
符号の説明
11 複写機(画像形成装置)
12 複写機本体(画像形成装置本体)
100 リーダ部
200 プリント部
219 画像形成部
400 シート処理装置(フィニッシャ)
402 フィニッシャ本体
426 加熱ローラ(シート加熱手段)
427 突き板
424 発熱板(シート加熱手段)
430 発熱体(シート加熱手段)
602 発熱板(シート加熱手段)
431 折りローラ(折り手段)
600 ステイプルユニット(シート綴じ手段)
700 シート折りユニット(折り手段)

Claims (12)

  1. シートの所定位置を加熱する加熱手段と、
    シートを折る折り手段と、を備え、
    前記折り手段は、前記加熱手段により加熱されたシートの所定位置でシートを折ることを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記折り手段は、シートを挟持して搬送することによってシートを折る折りローラ対であることを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
  3. 前記折り手段は、前記加熱されたシートの所定位置を突くことによって前記折りローラ対へシートを導く突き板を有することを特徴とする請求項2に記載のシート処理装置。
  4. 前記加熱手段は、前記折りローラ対の近傍に配置されることを特徴とする請求項2または3に記載のシート処理装置。
  5. 前記加熱手段は、前記折りローラ対と前記突き板との間に配置されることを特徴とする請求項4に記載のシート処理装置。
  6. 前記加熱手段は、シートを挟持して搬送する加熱ローラ対であることを特徴とする請求項4または5に記載のシート処理装置。
  7. 前記加熱ローラ対は、互いに接離可能であることを特徴とする請求項6に記載のシート処理装置。
  8. 前記加熱手段は、前記折りローラ対に設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載のシート処理装置。
  9. 前記加熱手段は、前記折りローラ対の周面の一部に設けられていることを特徴とする請求項8に記載のシート処理装置。
  10. 前記加熱手段は、前記折りローラ対の軸心に設けられていることを特徴とする請求項8に記載のシート処理装置。
  11. 前記加熱手段は、折り目方向に沿って設けられた板状発熱体であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  12. シートに画像を形成する画像形成部と、画像形成済みのシートの所定位置を加熱して折り曲げるシート処理装置とを備え、前記シート処理装置は請求項1乃至11のいずれか1項に記載のシート処理装置であることを特徴とする画像形成装置。
JP2005277950A 2005-09-26 2005-09-26 シート処理装置および画像形成装置 Pending JP2007084324A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005277950A JP2007084324A (ja) 2005-09-26 2005-09-26 シート処理装置および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005277950A JP2007084324A (ja) 2005-09-26 2005-09-26 シート処理装置および画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007084324A true JP2007084324A (ja) 2007-04-05

Family

ID=37971711

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005277950A Pending JP2007084324A (ja) 2005-09-26 2005-09-26 シート処理装置および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007084324A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010094996A (ja) * 2008-10-20 2010-04-30 Xerox Corp 相転移インク画像形成装置用の加熱された折り畳みシステム
WO2011156209A1 (en) 2010-06-08 2011-12-15 Eastman Kodak Company Reducing toner cracking with screening patterns
US8249479B2 (en) 2009-06-12 2012-08-21 Ricoh Company Limited Apparatus and method of controlling an image forming apparatus
JP2013023338A (ja) * 2011-07-21 2013-02-04 Konica Minolta Business Technologies Inc シート折畳装置
JP2013023339A (ja) * 2011-07-21 2013-02-04 Konica Minolta Business Technologies Inc シート折畳装置
CN103058007A (zh) * 2011-10-18 2013-04-24 柯尼卡美能达商用科技株式会社 片材折叠装置
US9321292B2 (en) 2013-04-01 2016-04-26 Konica Minolta, Inc. After-processing device and image formation apparatus

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010094996A (ja) * 2008-10-20 2010-04-30 Xerox Corp 相転移インク画像形成装置用の加熱された折り畳みシステム
US8249479B2 (en) 2009-06-12 2012-08-21 Ricoh Company Limited Apparatus and method of controlling an image forming apparatus
WO2011156209A1 (en) 2010-06-08 2011-12-15 Eastman Kodak Company Reducing toner cracking with screening patterns
US8447203B2 (en) 2010-06-08 2013-05-21 Eastman Kodak Company Reducing toner cracking with screening patterns
JP2013023338A (ja) * 2011-07-21 2013-02-04 Konica Minolta Business Technologies Inc シート折畳装置
JP2013023339A (ja) * 2011-07-21 2013-02-04 Konica Minolta Business Technologies Inc シート折畳装置
CN103058007A (zh) * 2011-10-18 2013-04-24 柯尼卡美能达商用科技株式会社 片材折叠装置
CN103058007B (zh) * 2011-10-18 2015-10-14 柯尼卡美能达商用科技株式会社 片材折叠装置
US9321292B2 (en) 2013-04-01 2016-04-26 Konica Minolta, Inc. After-processing device and image formation apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5742299B2 (ja) 用紙処理装置、画像形成装置、及び用紙処理方法
JP4073515B2 (ja) 画像形成装置
JP2007084324A (ja) シート処理装置および画像形成装置
JP2003335451A (ja) シート後処理装置及び画像形成装置
JP2006056671A (ja) 後処理装置
JP5845695B2 (ja) 用紙処理装置及び画像形成システム
JP2008094570A (ja) 画像形成システム
JP2007050526A (ja) 画像形成システム、画像形成装置、画像形成システムの制御方法ならびに画像形成方法
JP4498567B2 (ja) シート処理装置及びこれを備えた画像形成装置
JP5150269B2 (ja) 画像形成システム
JP4610641B2 (ja) 画像形成装置
JP4263716B2 (ja) 用紙折畳装置及び画像形成装置
JP5173161B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5197237B2 (ja) シート処理装置及び画像形成装置
JP2007084270A (ja) シート処理装置、および画像形成装置
US9915906B2 (en) Sheet post-processing device and image forming system provided with the same
JP4155915B2 (ja) シート後処理装置及び画像形成装置
JP6314887B2 (ja) シート後処理装置及びそれを備えた画像形成システム
JP4944929B2 (ja) 後処理装置及び後処理システム
JP2013126910A (ja) 用紙処理装置、画像形成装置及びプログラム
JP5768333B2 (ja) 後処理装置および画像形成装置
WO2016157590A1 (ja) シート後処理装置及びそれを備えた画像形成システム
JP6531737B2 (ja) シート後処理装置及びそれを備えた画像形成システム
JP4185861B2 (ja) シート後処理装置及び画像形成装置
JP6341332B2 (ja) シート後処理装置及びそれを備えた画像形成システム

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080116