JP2007084286A - タッチロール兼ニアロール式の巻取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 一つの装置でタッチロールとニアロールを兼備した巻取装置を提供する。
【解決手段】 原反側から繰り出されたシートを巻取軸上に巻き取る巻取装置20であって、巻取軸の近くに軸部5を中心として移動可能なロール12を備える。また、ロール12をシートに対して圧着させるように移動させて、タッチロール式の巻取操作を行えるように軸部5に動力を伝達するシリンダ17と、ロール12をシートから間隔を置いて位置決めさせるように移動させて、ニアロール式の巻取操作を行えるように軸部5に動力を伝達するサーボモータ21と、サーボモータ21と軸部5の間にクラッチ31を備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、紙やフィルム等のシート状の部材を巻取る巻取装置に関する。
一般に、巻取装置では、原反側から繰り出された紙やプラスチックフィルムまたはアルミ箔等の広幅シートを、長手方向に沿って複数の細幅シートにスリットして、これら細幅シートを巻取軸上に装着した巻芯、例えば紙管上に巻き取っている。巻取装置は適正な張力でシートを巻き取っているが、巻取時にシートに皺等が生じるのを防ぐため、タッチロールを用いることがある。通常、タッチロールは、巻き取られるシートの最も外側の表面をほぼ一定の押圧力で圧着させている。また、この押圧力は、操作状況に応じて、調整可能なことが望ましい。一方、例えば、シートの表面に凸凹がある場合や、巻取時にシートを過度に押圧することが好ましくない場合等には、ニアロールを用いることがある。ニアロールは、紙管上に巻き取られるシートの最も外側の表面からほぼ一定の間隔を空けて位置決めされて、紙管上にシートが巻き取られるようにしている。但し、巻取操作が進むにつれて、巻き取られるシートの径の大きさが変化するため、この変化に従って、ニアロールの位置決めを行う必要がある。このように、タッチロール式とニアロール式の巻取操作では、ロールの制御に違いがあるため、通常、夫々異なる駆動手段が用いられている。
例えば、図2を参照すると、従来技術に関するタッチロール式の巻取装置1の要部が例示されている。また、図3には、この巻取装置1の側面図に対応する図が示されている。この装置1では、回転軸O1を中心として回転可能なように巻取軸3を設けている。また、巻取軸3に近接して平行に延び、回転軸O2を中心として回転可能なように軸部5を設けている。この軸部5には、径方向に垂直に延びるように一対のアーム11、11が取付けられており、アーム11、11間には、回転軸O3を中心として回転可能なようにタッチロール13が備えられている。さらに、軸部5の端部側には、エアシリンダ17のシリンダアーム19と近接して、径方向に垂直に延びるようにアーム9が取付けられており、このアーム9に対してシリンダアーム19が接続されている。そして、エアシリンダ17を駆動してシリンダアーム19を伸縮させると、アーム9により軸部5が回転されて、アーム11、11上のタッチロール13を巻取軸3上に巻き回されるシートSに対向したり、又は離れるように移動させている。通常、エアシリンダ17を駆動させると、シリンダアーム19はシリンダエンドに向って延びて、タッチロール13をシートSの最も外側の表面に対して押圧させている。この押圧力は、エアシリンダ17のエア圧を調整することによって、微調整することができる。そして、図3に示すように、シートSが巻き回されていくに従い、シートの径は符合SからS’に示すように漸次大きくなるが、タッチロール13はシートSとの接触を保ちながら、押圧力をほぼ一定に保つように、符合13から13’に示すように漸次移動していく。このように、タッチロール式の巻取装置1では、エアシリンダ17を用いてタッチロール13をシートSに押し当てながら、巻取軸3上にシートSを巻取ることで、巻取時にシートSに皺等が発生することを防いでいる。
また、図4を参照すると、図3との比較を明瞭にするように、従来技術に関するニアロール式の巻取装置1’が例示されている。この装置1’は、図3に示した装置1と同様に構成されて、ニアロール14等の構成要素を備えるが、シートSの最も外側の表面とニアロール14面との間に適当な間隔を空けるように、ニアロール14をシートSと近接させながら、シートSを巻取軸3上に巻き取っている。この場合、タッチロール式と異なり、シートSに対するニアロール14の押圧力を微調整させる必要がない。但し、符合SからS’に示すように、巻取軸3上にシートSが巻き回されていき、紙管上に巻き取られるシートSの径の大きさが変化するに従い、シートSの最も外側の表面とニアロール14面との間の間隔をほぼ一定に保つように、符合14から14’に示すように、ニアロール14を漸次移動させていく必要がある。このため、通常、センサを用いて、シートSの径の変化を感知したり、又は他の任意のパラメータからシートSの径の変化を計算して、これら感知結果や計算結果に基いて、シートSとの間の間隔を保つように、ニアロール14の位置決めを行っている。これは、シートSの最も外側の表面とニアロール14面との間の距離が小さ過ぎると、ニアロール14がシートSと圧着して、シートSに過度の押圧力が及ぼされるためである。また、シートSの最も外側の表面とニアロール14面との間の距離が大き過ぎると、ニアロールとして十分な作用を提供できなくなるためである。このため、一般に、ニアロール式の巻取装置1’では、位置決め精度の高い駆動機構を用いて、軸部5を駆動させて、ニアロール14の位置決めを高精度に行うことが求められている。尚、図4では、説明を容易にするため、シートSとニアロール14面との間の隙間の大きさを誇張して示している。
このように、従来、巻取製品に応じて、タッチロール13をシートSに対して押し付けながらシートSを巻取軸3上に巻き取るタッチロール式の巻取装置1と、ニアロール14をシートSに対して近接させながらシートSを巻取軸3上に巻き取るニアロール式の巻取装置1’が利用されている。但し、タッチロール式とニアロール式とでは、巻取操作の性質が異なるため、一般に、夫々、異なる駆動装置が用いられている。このため、従来、タッチロール式の巻取装置1とニアロール式の巻取装置1’は、別のものとして提供されている。しかしながら、近年、巻取操作の高度化に伴い、状況に応じて、便宜、タッチロール式の巻取操作とニアロール式の巻取操作を切替ることが求められてきている。この場合、その都度、異なる装置1、1’を必要としなければならず、不都合が大きかった。
例えば、特許文献1に開示された光学フィルムの巻き取り方法では、巻取操作の高度化に伴い、タッチロール式とニアロール式の巻取方法を用いることが例示されているが、これら性質の異なる巻取操作を一つの装置に具体的にどのように兼備させるかについては開示していない。
特許文献2に開示されたシート体巻取り装置では、条件に応じて、シート体を固く巻き上げるタッチロール方式と、柔らかく巻き上げる側板方式とを使い分けることで、より高度な巻取操作を行えることについて開示している。しかしながら、特許文献2に開示された構成では、一つの装置で、タッチロール方式と側板方式の二つの巻取制御を使い分けているが、タッチロール式とニアロール式の巻取操作の切り替えを行うことについては開示していない。特に、この構成では、タッチロールは退避姿勢と押圧姿勢との間で移動可能だが、タッチロール方式の巻取操作に従って駆動されるだけであり、シートの径が変化するに従い、ロールの位置決めを高精度に行うように、ニアロール方式の巻取操作に従って駆動されることはできない。
特許文献3に開示されたシート状物の巻取制御方法及びその巻取機では、一つの装置にタッチロール式とニアロール式の巻取操作を兼備させる例が示されているが、この構成では、エアシリンダのエア圧の切り替えによってタッチロール式とニアロール式の切り替えを行うように、エアシリンダを用いてタッチロール式とニアロール式の双方の操作を行うため、いずれの場合でもエアシリンダの影響を受けることになる。また、巻き始めに限ってニアロールを行う形態に限られており、巻き始めから巻き終わりまでの間で、タッチロール式とニアロール式の巻取操作の切り替えを行えるように構成されていない。
特開2003−176068号公報 特開2004−196446号公報 特開2002−068539号公報
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、近年、巻取操作の高度化に伴い、一つの装置でタッチロール式とニアロール式の異なる巻取操作を行うことに対する需要が生じていることに鑑みて、簡単にタッチロール式とニアロール式の巻取操作を切り替えるように、一つの装置でタッチロール機能とニアロール機能を兼備した巻取装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明においては、原反側から繰り出されたシートを巻取軸上に巻き取る巻取装置であって、前記巻取軸の近くに軸部を中心として移動可能なロールを備え、前記ロールを前記シートに対して圧着させるように移動させて、タッチロール式の巻取操作を行えるように前記軸部に動力を伝達するシリンダと、前記ロールを前記シートから間隔を置いて位置決めさせるように移動させて、ニアロール式の巻取操作を行えるように前記軸部に動力を伝達するサーボモータと、前記サーボモータと前記軸部の間にクラッチを備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の巻取装置の発明によれば、クラッチの操作を行うことで、タッチロール式の巻取操作を行う場合には、シリンダを用いて、巻取軸上に巻き取られるシートに対してロールを適切に圧着させるようにし、また、ニアロール式の巻取操作を行う場合には、サーボモータを用いて、巻取軸上に巻き取られるシートからロールを適切に離間させるように、高精度に位置決め制御を行えるようにする。このように、タッチロール式とニアロール式の巻取操作を行うにあたり、夫々適切な駆動手段を利用することで、夫々最適な巻取作用を提供することができる。また、クラッチを用いることで、簡単にタッチロール式とニアロール式の巻取操作を切り替えることができる。さらに、この構成では、ロールはエアシリンダによって駆動される場合、従来公知のタッチロールとして機能するが、サーボモータによって駆動される場合、ニアロールとして機能するため、タッチロール機能とニアロール機能の双方を兼備する。このように、本発明では、単に一つの装置内にタッチロール式とニアロール式の巻取操作用の構成要素を備えるのではなく、ロールを共有化させることで、装置全体の部品点数の増大や構成の複雑化を抑えるように、巻取装置を構成する。
本発明は基本的には以上のように構成されて、一つの装置でタッチロール機能とニアロール機能を兼備した巻取装置を提供するが、タッチロール式の巻取操作を行うシリンダは、好ましくはエアシリンダであり、圧力弁を介して制御されて、シートの最も外側の表面を押圧するロールの押圧力を微調整できるようにする。また、ニアロール式の巻取操作を行うサーボモータは、減速機を介してクラッチと接続されて、所定の変速比でサーボモータの出力を減速させる。ニアロール式の巻取操作を行う場合、巻取軸上に巻き取られるシートの径の変化に基いて、ロールの位置制御を行うことが必要になるが、好ましくは光センサを用いて、シートの径の変化を感知して、該当する信号を制御器に送り、制御器によりサーボモータを制御して、ロールの位置決めを高精度に行うようにする。本発明に関する巻取装置は、簡単にタッチロール式とニアロール式の巻取操作の切り替えを行えるようにするが、シートの種類や、この巻取操作の詳細等によって限定されない。
以下、本発明に係る好適な実施形態について、添付した図を参照して説明する。
図1には本発明の実施形態に係る巻取装置20の要部の正面図が示されている。この側面図は図3に示したものと対応するため、図3を適宜参照する。これら図から理解できるように、巻取装置20は、原反側から繰り出されたシートSを巻取軸3に装着された紙管上に巻き取っている。このシートSは、原反側から巻き出された後、ガイドロールを順次経由して、巻取軸3上まで送られている。巻取軸3はモータにより、回転軸O1を中心として回転するように駆動されており、適当な張力で巻取軸3に装着された紙管上にシートSを巻き取っている。さらに、本発明の実施形態に係る巻取装置20は、シリンダ17、サーボモータ21及びクラッチ31を備えて、巻取軸3上に巻き回されるシートSに対して、簡単にタッチロール式とニアロール式の巻取操作を切り替えられるように、ロール12を駆動する。ロール12は、略筒状に構成されて、タッチロール式の巻取操作を行う場合には、図3に示したように、この円筒状の外周面からシートSを押圧するが、ニアロール式の巻取操作を行う場合には、図4に示したように、この円筒状の外周面をシートSから離間させて、ニアロールとして機能する。従って、本発明に係る実施形態では、ロール12は、タッチロール式とニアロール式の双方の巻取機能を兼備する。
図1及び3を参照すると、巻取装置20内には、巻取軸3に近接して平行に延びるように軸部5が設けられている。軸部5は、巻取装置20のフレーム7上で、回転軸O2を中心として回転可能なように両端側から軸受によって軸支されている。この軸部5には、径方向に垂直に延びるように、互いに向い合う一対のアーム11、11が取付けられている。これらアーム11、11間には、回転軸O3を中心として回転可能なようにロール12が備えられている。ロール12は略筒状の本体を有し、一対のアーム11、11の間で軸受によって軸支されている。ロール12の幅Wは、巻き回されるシートSの幅と対応して、適宜定められるが、図1では、説明を容易にするため、幅Wを狭めて示している。これら巻取軸3の回転軸O1、軸部5の回転軸O2及びロール12の回転軸O3は、全て平行である。さらに、軸部5の端部側には、エアシリンダ17のシリンダアーム19と近接して、径方向に垂直に延びるようにアーム9が取付けられており、このアーム9に対してシリンダアーム19が接続されている。エアシリンダ17は、タッチロール式の巻取操作を行うのに適するものが用いられる。さらに、軸部5の他方の端部側には、クラッチ31を介して、サーボモータ21の出力が伝達されるように、サーボモータ21の出力軸側が接続されている。但し、図示した実施形態では、サーボモータ21とクラッチ31の間には減速機25が設けられている。サーボモータ21は、ニアロール式の巻取操作を行うのに適するものが用いられる。これらエアシリンダ17とサーボモータ21は夫々独立して駆動できるが、クラッチ31の操作を行うことで、いずれか一方のみが駆動して、軸部5に対して適切な出力を伝達させるようにしている。
即ち、クラッチ31の接続を外して、サーボモータ21の出力が軸部5に伝わらないようにして、エアシリンダ17を駆動させると、シリンダアーム19の伸縮に従って、アーム9により軸部5が回転して、軸部5に取付けられたロール12が巻取軸3上に巻き回されるシートSに対向したり、又は離れるように移動する(図3参照)。通常、エアシリンダ17を駆動させると、シリンダアーム19はシリンダエンドに向って延びて、ロール12をシートSの最も外側の表面に対して押圧させて、適切なタッチロール式の巻取操作を行えるようにする。また、エアシリンダ17の駆動を停止して、クラッチ31を接続させて、サーボモータ21の出力が軸部5に伝えられるようにすると、サーボモータ21の駆動により軸部5が回転して、ロール12が巻取軸3上に巻き回されるシートSに関して高精度で位置決めされ(図4参照)、適切なニアロール式の巻取操作を行えるようにする。このように、本発明の実施形態に係る巻取装置20では、タッチロール式とニアロール式の巻取操作の夫々の場合で、エアシリンダ17とサーボモータ21のいずれかのみが駆動するように、クラッチ31の接続と解除の操作を行うことで、一つの装置20で、タッチロール式とニアロール式の二つの異なる巻取操作を十分に行うことができる。
本発明に係る巻取装置20は、タッチロール式とニアロール式の巻取操作の切替をできるだけ簡単に行えるように構成される。好ましくは、巻取装置20上に設けられた操作ボタンを操作することで、クラッチ31の接続を外して、サーボモータ21の出力が軸部5に伝わらないようにして、エアシリンダ17を圧力弁により駆動させて、シリンダアーム19を伸ばして、タッチロール式の巻取操作を行えるようにする。エアシリンダ17のシリンダアーム19と反対側の端部は、符合O4に示すように、装置20内で回転可能なように固設されており、エアシリンダ17の駆動を開始すると、シリンダアーム19が伸びることで、シリンダアーム19と接続されたアーム9により回転軸O2を中心として軸部5を回転させる。この結果、軸部5に固定されたアーム11、11が回転軸O2を中心として回転して、一対のアーム11、11間に取付けられたロール12が巻取軸3上に巻き回されるシートSに対向するように移動して、シートSの最も外側の表面と圧着する。シートSに対するロール12の押圧力は、エアシリンダ17のエア圧を変化させることで、微調整可能である。このエア圧の調整は、2段階又は多段階式に行うことができる。そして、図3に示すように、シートSが巻き回されていくに従い、シートSの径は符合SからS’に示すように漸次大きくなるが、ロール12はシートSとの接触を保ちながら、押圧力をほぼ一定に保つように、符合12から12’に示すように漸次移動していく。このように、タッチロール式の巻取操作を行う場合、エアシリンダ17を用いてロール12をシートSに押し当てながら、巻取軸3上にシートSを巻取ることで、巻取時にシートSに皺等が発生することを防いでいる。尚、図示した実施形態では、アーム11は、回転軸O2を中心として、ロール12と反対側の端部側にウエイト15を設けており、操作時にバランスを保つようにして、巻取操作の巻きのかたさを向上させている。また、アーム11上に備えられるロール12の数は1つに限定されない。例えば、アーム11上にロール12を二つ又は複数個備えて、シートSの巻き回される径が大きくなるに従い、シートSと接触するロール12が交替されるようにしてもよい。さらに、任意の駆動手段を用いて、ロール12をシートSの繰出される方向に回転軸O3を中心として回転させることで、タッチロール機能を向上させてもよい。
一方、ニアロール式の巻取操作を行う場合、好ましくは、巻取装置20上に設けられた操作ボタンを操作することで、エアシリンダ17のエアを戻して、シリンダアーム19を復帰させる。この際、エアシリンダ17のエアは大気に解放され、エアシリンダ17に力がかからないようにする。このエアシリンダ17の復帰は、巻取装置20内に組み込まれたセンサ(例えば、位置センサ)によって感知されて、該当する信号を巻取装置20内の制御器に対して送るようにする。さらに、巻取装置20内に組み込まれたセンサ(例えば、位置センサ)によってサーボモータ21が原点でクラッチ31とかむ位置にあることを感知して、該当する信号を制御器に対して送るようにする。制御器が所定の手順に従って、これら二つの信号が合致すると判断すると、クラッチ31を連結させて、サーボモータ21の出力が軸部5に伝えられるようにする。具体的には、クラッチ31は駆動部33と被駆動部35の一対からなる。また、サーボモータ21の出力軸は減速機25の入力軸と接続されており、減速機25の出力軸29がクラッチ31の駆動部33と接続されている。この結果、クラッチ31の駆動部33を被駆動部35に対して移動させて、クラッチ31の接続を行うと、サーボモータ21の回転速度を所定の速度まで減速させながら、軸部5に出力を伝えることができる。減速機25の減速比は予め定められているが、この減速比は任意に変更できるようにしてもよい。このように、サーボモータ21を始動させるためには、クラッチ31の接続を必要とするが、サーボモータ21の出力が急に軸部5に伝達されることで、軸部5に必要以上の衝撃が伝えられないようにする。また、減速機25は、好ましくは歯車機構から構成される。
クラッチ31の接続がつながり、サーボモータ21によって軸部5が回転軸O2を中心として回転すると、軸部5に固定された一対のアーム11、11が回転軸O2を中心として回転して、一対のアーム11、11間に取付けられたロール12が、シートSの最も外側の表面に関して位置決めされていく。この位置決めは、センサを用いて自動的に行われる。例えば、巻取装置20内に光センサ(例えば、光電管)を備えて、図4に示すように、シートSが巻き回されていくに従い、シートSの径は符合SからS’に示すように漸次大きくなるが、この結果、光の遮られた所を感知するように、シートSの径の変化をひろっていき、該当する信号を制御器に対して送るようにする。そして、この信号に基いて、制御器が、シートSの最も外側の表面とロール12面との間の距離をほぼ一定に保つように、サーボモータ21によりロール12の位置決めを高精度に行えるようにする。例えば、光センサは、光を電流に変換するセンサであり、特に高感度、高速時間応答特性など優れた特性を備えて、サーボモータ21によりロール12を高精度で位置決め制御を行うことを可能にする。但し、光センサを用いる替わりに、他のセンサ等を用いて、シートSの巻き径に関する情報を制御器に対して送信することは可能である。また、他のパラメータ値からシートSの径を計算して、この計算値に基いてロール12の位置決めを行うようにしてもよい。このように、ニアロール式の巻取装置では、サーボモータ21を用いてロール12をシートSの最も外側の表面から所定間隔で離間させながら、巻取軸3上にシートSを巻取ることで、巻取時にシートSに過度の押圧力が及ぼされることを防いでいる。
従って、本発明では、一つの巻取装置20に、タッチロール式の巻取操作を行うエアシリンダ17と、ニアロール式の巻取操作を行うサーボモータ21と、これら二つの性質の異なる駆動形態を切り替えるクラッチ31を備えて、簡単にタッチロール式とニアロール式の巻取操作を切り替えるようにする。このため、従来、タッチロール式とニアロール式の巻取操作を行う場合には、その都度、異なる装置を利用していたが、本発明では、係る不都合を省くことができる。
さらに、本発明では、タッチロール式の巻取操作はエアシリンダ17のみによって支配され、かつ、ニアロール式の巻取操作はサーボモータ21のみによって支配されるように、二つの巻取操作の性質の違いに基いて、適切な駆動手段が用いられるようにしている。特に、タッチロール式の巻取操作の場合には、ロール12をシートSに対してほぼ一定の押圧力で圧着させることが必要となるが、エアシリンダ17を用いることで、高品質なタッチロール式の巻取操作を行うことができる。また、ニアロール式の巻取操作を行う場合には、シートSの巻き径が大きくなるに従い、ロール12の位置決めを正確に行うことが必要となるが、サーボモータ21を用いることで、高精度なロール12の制御を行うことができる。
さらに、本発明では、クラッチ31を用いて、タッチロール式とニアロール式の巻取操作用の二つの駆動手段17、21の切り替えを行うことで、双方の駆動手段17、21が互いに影響を及ぼすことがなく、一つの装置20内に二つの駆動手段17、21を組み込んでも、いずれか一方の操作性を犠牲にさせることがない。また、クラッチ31の適用により、タッチロール式とニアロール式の巻取操作の切替えを容易に、かつ滑らかに行うことができる。このクラッチ操作は、巻き始めから巻き終わりまでの間のうち、任意に行うことができる。従って、本発明では、例えば、巻き始めにはタッチロール式の巻取操作を行い、巻き終わりにはニアロール式の巻取操作を行うように、柔軟にタッチロール式とニアロール式の巻取操作を切り替えることができる。
さらに、本発明では、タッチロール式の巻取操作を行うための専用のタッチロールと、ニアロール式の巻取操作を行うための専用のニアロールを夫々別個に備える必要がなく、タッチロール式とニアロール式の巻取操作を行う兼用のロール12を用いるため、装置20の構成の一層の簡略化と、小型化、さらに低コスト化に貢献できる。
さらに、本発明では、タッチロール式とニアロール式の異なる巻取操作を制御するために、押しボタンの操作だけで簡単に切り替えることができるため、巻取装置20の操作性が非常に良好なものになっている。好ましくは、一度の押しボタンの操作で、上述した一連のタッチロール式の巻取操作を行えるようにする。また、一度の押しボタンの操作で、上述した一連のニアロール式の巻取操作を行えるようにする。但し、例えば、エアシリンダ17のエア圧を微調整したり、サーボモータ21の回転数を微調整するように、これら巻取操作に修正や変更等を適宜加えることは可能である。
従って、近年、巻取製品の品質の向上を図る上で、一つの装置でタッチロール式とニアロール式の異なる巻取操作を行うことに対する需要が生じているが、本発明では、二つの性質の異なるタッチロール式とニアロール式の巻取操作を十分に兼備した巻取装置20を提供するので、この需要に対して適切に対処することができる。
さらに、本発明に係る巻取装置20は、少なくとも、ロール12、シリンダ17、サーボモータ21及びクラッチ31を備えて、タッチロール式とニアロール式の巻取操作を提供することを特徴とするが、この巻取装置20に対して、他、関連する部品、例えば、シートSを繰出すためのローラや、繰出されるシートSに張力を付与する装置や、さらにはシートSの加工装置等を必要に応じて加えることは任意である。
本発明に関する巻取装置を正面から示す図である。 従来技術のタッチロール式の巻取装置を正面から示す図である。 図2に示したタッチロール式の巻取装置を側面から示す図であるが、図1に示した巻取装置の側面図にも対応している。 図3に示したものと同様であるが、従来技術のニアロール式の巻取装置を側面から示す図である。
符号の説明
S シート
O1 巻取軸の回転軸
O2 軸部の回転軸
O3 ロールの回転軸
1 タッチロール式の巻取操作を行う従来の巻取装置
1’ ニアロール式の巻取操作を行う従来の巻取装置
3 巻取軸
5 軸部
9 アーム
12 ロール
13 タッチロール
14 ニアロール
17 シリンダ
20 本発明に係る巻取装置
21 サーボモータ
25 減速機
31 クラッチ

Claims (1)

  1. 原反側から繰り出されたシートを巻取軸上に巻き取る巻取装置であって、前記巻取軸の近くに軸部を中心として移動可能なロールを備え、
    前記ロールを前記シートに対して圧着させるように移動させて、タッチロール式の巻取操作を行えるように前記軸部に動力を伝達するシリンダと、
    前記ロールを前記シートから間隔を置いて位置決めさせるように移動させて、ニアロール式の巻取操作を行えるように前記軸部に動力を伝達するサーボモータと、
    前記サーボモータと前記軸部の間にクラッチを備えたことを特徴とする巻取装置。
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