JP2007084264A - ストッキング補修器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ストッキングに生じた伝線箇所等を補修するためのストッキング補修器具を提供すること。
【解決手段】ストッキング補修器具1は、補修用の生地である補修部材11を連続テープ状の保持部材12により保持した補修テープ10と、補修テープ10を巻回した第1のリール31と、第1のリール31から巻き出した補修テープ10を巻き取るための第2のリール32と、各リールを回転可能な状態で軸支するとホルダ2と、補修テープ10から補修部材11を分離し、補修面に移載させるための移載ヘッド4とを有している。移載ヘッド4は、補修面に沿う摺動に伴って第1のリール31から補修テープ10を巻き出すように構成してある。第2のリール32は、第1のリール31から補修テープ10を巻き出すのに同期して、補修部材11を分離した保持部材12を巻き取るように構成してある。
【選択図】図1

Description

本発明は、伝線等を生じたストッキングを補修するための補修器具に関する。
従来、例えば、伝線したストッキングを応急手当し、伝線箇所の拡大を防止するための補修液がある(例えば、特許文献1参照。)。このような補修液としては、例えば、ストッキングの生地に染み込んで硬化する特性を備えたアクリル系接着剤や酢酸ビニル樹脂系接着剤等がある。ストッキングの生地に染み込んで硬化した補修液によれば、当該ストッキングの生地をなす編み糸を固定し得る。それ故、このような補修液によれば、編み目の連鎖的なほつれ等を防止でき、伝線の拡大を防止することができる。
しかしながら、上記従来の補修液では、次のような問題がある。すなわち、伝線箇所の拡大を防止し得るものの既に生じた伝線箇所を手当てすることができないおそれや、接着剤である補修液が硬化するまでに時間を要するという問題がある。
特開平6−313204号公報
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、ストッキングに生じた伝線箇所等を速やかに補修するためのストッキング補修器具を提供しようとするものである。
本発明は、補修用の生地である補修部材を連続テープ状の保持部材により保持した補修テープと、
該補修テープを巻回した第1のリールと、
該第1のリールから巻き出した上記補修テープを巻き取るための第2のリールと、
上記各リールを回転可能な状態で支持するとホルダと、
上記補修テープから上記補修部材を分離し、補修面に移載させるための移載ヘッドとを有しており、
該移載ヘッドは、上記補修面に沿う摺動動作に応じて上記第1のリールから上記補修テープを巻き出すように構成してあり、
上記第2のリールは、上記第1のリールから上記補修テープを巻き出すのに同期して、上記補修部材を分離した上記保持部材を巻き取るように構成してあることを特徴とするストッキング補修器具にある(請求項1)。
本発明のストッキング補修器具は、上記第1のリールから上記補修テープを巻き出すと共に、上記補修部材を分離して上記補修面に移載するように構成した上記移載ヘッドを有している。さらに、上記ストッキング補修器具では、上記第2のリールが、上記補修部材を分離した後の上記保持部材を巻き取るように構成してある。
上記ストッキング補修器具によれば、上記補修テープを上記第1のリールから巻き出して上記第2のリールにより巻き取るまでの間に、上記保持部材から上記補修部材を分離して上記補修面に移載することができる。上記ストッキング補修器具の使用者は、例えば、上記補修面に対して上記移載ヘッドを摺動させるように上記ストッキング補修器具を取り扱うことにより、極めて簡単かつ速やかに上記補修面を上記補修部材により覆い隠すことができる。
特に、本発明のストッキング補修器具によれば、いわゆるロールオンタイプのかゆみ止めの塗布薬や消炎薬のごとく、上記補修面に生じた伝線箇所等を補修することができる。そのため、例えば、被服状態のストッキングの表面等、身体の表面に沿って形成された上記補修面への適用も極めて容易である。したがって、上記ストッキング補修器具は、伝線箇所等の応急手当て等、急を要する補修を極めて簡単に実施し得る。
以上のように本発明のストッキング補修器具は、例えば、ストッキングの伝線箇所等を生じた上記補修面を極めて簡単に補修し得る優れた製品である。このストッキング補修器具を利用すれば、ストッキングの伝線等の不測のトラブルを応急手当てでき、伝線等に起因して感じるおそれがある屈辱感や劣等感等を抑制できる。
本発明における上記ストッキングとしては、左脚部分と右脚部分とを一体化したパンティストッキングや、左脚部分と右脚部分とが分離したストッキングや、ストッキングの生地よりなる靴下形状のものなど各種のものがある。
また、上記補修部材としては、補修対象のストッキングの色目や編み目模様に近似したものであることが好ましい。この場合には、周辺に対して上記補修部材を目立たなくでき、ストッキングの伝線箇所等を一層、効果的に覆い隠すことができる。ストッキングを穿いて出かける女性等は、当該ストッキングの色目や編み目模様に近似する上記補修部材を装填した上記ストッキング補修器具を携行することが好ましい。この場合には、上記ストッキング補修器具を用いて、不意の伝線等のトラブルに対して速やか、かつ、効果的に応急手当てすることができる。
また、上記補修部材は、ストッキング用の編み糸を編み込みしてなるものであることが好ましい(請求項2)。
ストッキング用の編み糸を編み込みした上記補修部材を採用する場合には、ストッキングの表面である上記補修面に対して上記補修部材を同化させることができる。それ故、上記補修部材による補修跡を目立たなくさせることができる。
なお、上記補修部材としては、被服された状態のストッキングの編み目の伸長度合いを考慮して、予め、編み目を粗くしておくことも良い。
さらに、上記補修部材としては、例えば、ブックル型、プラッケ型など編み目の頭を固定し得るような編み込み型(例えば、特開平8−100305号公報参照。)によるものを採用するのが良い。この場合には、上記補修部材の伸縮性を敢えて抑制することで、単体状態での補修部材の丸まりなどの変形を抑制できる。変形を抑えた上記補修部材によれば、取り扱いが容易となり、上記補修面への移載を確実性高く実施し得る。
また、上記移載ヘッドは、上記補修テープから分離した上記補修部材を幅方向に切断するためのカット機構を備えていることが好ましい(請求項3)。
この場合には、上記カット機構を利用することで、上記補修面のサイズに応じた適切な長さの上記補修部材を切り出すことができる。それ故、別途、はさみやカッター等を準備することなく、簡単にストッキングの補修を行うことができる。はさみやカッター等に代えて上記カット機構を利用すれば、上記補修部材の切断作業に伴う怪我等のトラブルを未然に防止でき、安全性を高く確保することができる。
また、上記補修部材は、上記補修テープの幅方向に沿って予め切断されたシート片状をなしており、上記保持部材は、複数のシート片状の上記補修部材を連続的に保持していることが好ましい(請求項4)。
予め、個片化されたシート片状の上記補修部材を採用する場合には、上記補修面に上記補修部材を移載した後の切断作業を省略することができる。それ故、一層、簡単に上記補修面の補修を行うことができる。
また、上記補修テープは、上記補修面に対して貼力を発生するように構成した接合面を上記補修部材側の表面に形成してなることが好ましい(請求項5)。
この場合には、上記接合面が発生する貼力を利用して、上記補修面に対して上記補修部材を確実性高く移載することができる。
なお、上記接合面としては、上記補修部材の表面に設けた粘着材層の表面や、おなもみ(「ひっつき虫」と通称される植物の実。)やマジックテープ(R)のごとくストッキングの編み目に係合するカギ状フックのような棘を形成した面や、ストッキングにまとわりつくスカートに生じる静電力を発生させる静電気の帯電面などがある。
さらになお、上記粘着材層をなす粘着材としては、例えば、アクリル系粘着材や水分散性粘着材やゴム系粘着材や再貼付可能な特殊アクリル系粘着材など様々なものがある。上記粘着材として強粘着性のものを利用する場合には、上記補修面を補修すると同時に、ストッキングの編み目のほつれを防止でき、伝線の拡大等を未然に防止することができる。
また、上記移載ヘッドは、上記補修テープを上記補修面に押し当てると共に、該補修面の表面形状に応じて弾性的に変形し得るように構成したテープガイド部を有していることが好ましい(請求項6)。
この場合には、上記補修面の凹凸に沿って上記テープガイド部が弾性的に変形し得るため、上記補修面に対して上記補修部材を密着させることができる。それ故、上記ストッキング補修器具を用いた補修作業を一層、確実性高く実施することができる。
(実施例1)
本例は、ストッキングに生じた伝線等を補修するためのストッキング補修器具1に関する例である。この内容について、図1〜図5を用いて説明する。
本例のストッキング補修器具1は、図1に示すごとく、補修用の生地である補修部材11を連続テープ状の保持部材12により保持した補修テープ10と、この補修テープ10を巻回した第1のリール31と、第1のリール31から巻き出した上記補修テープ10を巻き取るための第2のリール32と、各リールを回転可能な状態で支持するとホルダ2と、補修テープ10から上記補修部材11を分離し、補修面に移載させるための移載ヘッド4とを有している。
この移載ヘッド4は、補修面に沿う摺動動作に応じて第1のリール31から補修テープ10を巻き出すように構成してある。第2のリール32は、第1のリール31から補修テープ10を巻き出すのに同期して、補修部材11を分離した保持部材12を巻き取るように構成してある。
以下、この内容について詳しく説明する。
本例のストッキング補修器具1は、図2に示すごとく、略一定の厚みを有する略卵型のものである。このストッキング補修器具1は、全体として、手のひらに良くなじみ取り扱いし易いような丸みを帯びた形状を呈している。ストッキング補修器具1は、外周側面の1箇所に開口部110を設けてなり、当該開口部110には、補修テープ10をガイドする上記移載ヘッド4が突出している。
ストッキング補修器具1は、図1及び図2に示すごとく、筐体をなすホルダ2の内部に第1のリール31及び第2のリール32を収容したものである。このストッキング補修器具1では、第1のリール31から巻き出す補修テープ10について、移載ヘッド4の先端を回り込ませた後、第2のリール32により巻き取るという取り回し構造を有している。
上記ホルダ2は、図1及び図2に示すごとく、ABS樹脂よりなる皿状を呈するケース部21と、ABS樹脂よりなる蓋状のカバー部22とからなる2分割構造を呈するものである。ケース部21は、外周方向の1カ所において途切れた外周壁218と、該外周壁218を設けた略平板状の底板217とよりなる。この底板217の内表面には、第1のリール31を回転可能な状態で軸支する第1シャフト211と、第2のリール32を回転可能な状態で軸支する第2シャフト212と、保持部材12をガイドするガイドシャフト215、216と、移載ヘッド4を保持するための2カ所一対の略円柱状のリブ214とを設けてある。
ガイドシャフト215、216は、図1及び図2に示すごとく、底板217の法線方向に立設した断面略円形状を呈する軸体である。ガイドシャフト215は、第1のリール31から巻き出した補修テープ10をガイドし、移載ヘッド4に向けて送出するためのものである。ガイドシャフト216は、第2のリール32により保持部材12を巻き取りできるよう、移載ヘッド4から送出されてくる保持部材12をガイドするためのものである。
一対のリブ214は、それぞれ、底板から立設した断面略円形状を呈する軸体である。一対のリブ214は、それぞれ、移載ヘッド4に設けた孔410に嵌合し、該移載ヘッド4を固定支持し得るように形成してある。
ケース部21は、図1及び図2に示すごとく、外周壁218の形成高さに相当する間隙を設けてカバー部22を接合するように構成してある。ケース部21とカバー部22とを組み合わせたホルダ2では、上記外周壁218の途切れた部分により上記開口部110が形成されている。本例のストッキング補修器具1では、上記のごとく、この開口部110を介して移載ヘッド4が外部に向けて突出している。
移載ヘッド4は、図1及び図2に示すごとく、ケース部21のリブ214を内挿する孔410を設けた支持部41と、補修テープ10をガイドするためのテープガイド部42とを有してなる。本例では、ウレタンゴムにより、移載ヘッド4を形成した。支持部41は、略直方体形状を呈しており、幅方向(図1における奥行き方向。)に貫通する2箇所の上記孔410を有している。テープガイド部42は、略一定幅(図1における奥行き方向の寸法。)をなすと共に、先端に向けて厚み(図1における上下方向の寸法。)が縮小する略楔形状を呈している。上記のごとく、ウレタンゴムよりなり、かつ、先端に向かって次第に薄くなっている本例のテープガイド部42によれば、弾性変形させるのが比較的、容易である。そのため、本例のテープガイド部42は、補修面に押し当てたとき、当該補修面の表面形状に沿うように「ゴムへら」のごとく弾性的に変形することができる。なお、移載ヘッド4の材質としては、本例のウレタンゴムやシリコンゴムや天然ゴムのゴム素材や、低反発ウレタンフォームや高弾性ウレタンフォームなどのスポンジ素材などを採用することができる。
第1のリール31は、図1及び図2に示すごとく、上記第1シャフト211を内挿する略円筒状のリール芯311と、該リール芯311の両端に接合した略円板状のガイドプレート312と、プーリーベルト30をかける略円板状のプーリー313とを有してなる。プーリー313は、リール芯311及びガイドプレート312を一体的に回転させ得るよう、ガイドプレート312のうちの一方と一体的に形成してある。この第1のリール31には、巻き始めの端部をリール芯311に固定した状態で、上記補修テープ10を巻回してある。
第2のリール32は、図1及び図2に示すごとく、上記第2シャフト212を内挿する略円筒状のリール芯321と、該リール芯321の両端に接合した略円板状のガイドプレート322と、プーリーベルト30をかける略円板状のプーリー323とを有してなる。プーリー323は、リール芯321及びガイドプレート322を一体的に回転させ得るよう、ガイドプレート322のうちの一方と一体的に形成してある。この第2のリール32は、第1のリール31から巻き出した補修テープ10のうち、補修部材11を分離した保持部材12を巻き取るためのものである。第2のリール32では、第1のリール31に巻回した補修テープ10のうち、保持部材12のみからなる巻き終わりの端部をリール芯321に固定してある。なお、新品状態のストッキング補修器具1としては、保持部材12に保持する補修部材11の先端位置を移載ヘッド4の先端に位置しておくのが良い。
補修テープ10は、図3及び図4に示すごとく、略等幅を呈する連続テープ状のものである。この補修テープ10は、保持部材12よりなる層と、保持部材12に補修部材11を保持するための保持層13と、補修部材11よりなる層と、補修部材11を補修面に接合するための接合層14とよりなる4層構造を呈している。そして、補修テープ10では、接合層14側の表面が補修面に対する接合面141を形成している。保持層13は、保持部材12により補修部材11を保持するための保持力を発生する層である。接合層14は、保持部材12から分離した補修部材11が補修面に対して接合されるための接合力(貼力)を発生する層である。
保持部材12は、図3及び図4に示すごとく、材質PET(ポリエチレンテレフタレ−ト)よりなり、補修部材11と略等幅を呈するテープ状の部材である。なお、保持部材12の材質としては、本例のPETのほか、PE(ポリエチレン)、PU(ポリウレタン)、PP(ポリプロピレン)、PS(ポリスチレン)、PI(ポリイミド)、塩化ビニルなどの樹脂系のフィルムや紙や不織布など様々なものを採用することができる。
補修部材11は、図3及び図4に示すごとく、ストッキングの編み糸を編み込みしてなる生地である。本例では、切断ライン100において予め切断された略矩形小片状の補修部材11を採用した。これにより、補修後の補修部材11を適当な長さにカットするための切断作業を不要としてある。本例の補修テープ10は、隣接する補修部材11が切断ライン100を介して接するよう、複数の小片状の補修部材11を保持部材12の表面に連続的に保持したものである。
保持層13は、図3に示すごとく、弱粘着性のアクリル系粘着材を設けた層である。この保持層13は、適切な保持力で補修部材11を保持し得るものである。この保持層13によれば、第1のリール31(図1参照。)から移載ヘッド4に至るまでの間、補修部材11を保持部材12に確実性高く保持でき、かつ、移載ヘッド4において速やかに補修部材11を分離させることができる。
接合層14は、強粘着性のアクリル系粘着材を設けた層である。この接合層14は、補修面に対して確実性高く補修部材11を接合できるように構成してある。なお、保持層13あるいは接合層14をなす粘着材の材質としては、本例のアクリル系粘着材のほか、水分散性粘着材や特殊アクリル系粘着材や非天然ゴム系粘着材や合成ゴム系粘着材など様々なものを採用することができる。特に、非天然ゴム系粘着材によれば、粘着材に起因して生じるおそれがあるアレルギー反応を抑制し得る。
次に、以上のように構成したストッキング補修器具1を使用する方法について説明する。
このストッキング補修器具1を使用するに当たっては、まず、図5に示すごとく、補修面60(以下、ストッキング表面60という。)に対して移載ヘッド4を押し当てるよう、ホルダ2を把持する。このとき、ストッキング表面60から作用する反力によりテープガイド部42が弾性的に変形する。そのため、本例のストッキング補修器具1によれば、ストッキング表面60に沿って補修テープ10を密着させることができる。ここで、補修テープ10の表面にはアクリル系粘着材よりなる接合層14を配設してある。補修部材11は、この接合層14が生じる貼力によりストッキング表面に接合される。
上記のごとく移載ヘッド4をストッキング表面60に押し当てた状態を維持しながら当該ストッキング表面60に沿って摺動させる。このとき、補修部材11とストッキング表面60との間に介在する接合層14の発生する接合力(貼力)により、第1のリール31から補修テープ10を巻き出すことができる。巻き出した補修テープ10では、移載ヘッド4の先端を通過する際に補修部材11が分離され、ストッキング補修面60に移載される。すなわち、ストッキング表面60における摺動距離に応じた長さの補修テープ10を第1のリール31から巻き出しできると共に、巻き出した長さに相当する長さの補修部材11を順次、ストッキング表面60に移載していくことができる。
その後、ストッキング表面60の伝線箇所に対して補修部材11の貼り付け(移載)が完了したら、移載ヘッド4をストッキング表面60から引き離す。本例の補修テープ10は、連続テープ状の保持部材12に複数の小片状の補修部材11を連続的に保持したものである。そのため、上記のごとく移載ヘッド4をストッキング表面60から引き離すことにより、移載済みの小片状の補修部材11を補修テープ10から容易に切り離しすることができる。
以上のように、本例のストッキング補修器具1によれば、補修面に沿って移載ヘッド4を移動(摺動)させることにより、当該伝線箇所に補修部材11を貼り付けて覆い隠すことができる。このストッキング補修器具1を携行していれば、不意に生じる伝線等のトラブルに対してワンタッチで応急手当てすることができる。さらに、このストッキング補修器具1では、補修テープ10に保持した補修部材11を予め小片状に切断してある。それ故、補修後に補修部材11を適当な長さでカットする必要も生じない。さらに、本例のように補修部材11の接合層14をなす粘着材として高粘着性のアクリル系粘着材を用いる場合には、ストッキングの編み目をなす編み糸を固定でき、伝線の拡大を防止することができる。
なお、補修部材11の接合層14としては、植物であるおなもみの実や、マジックテープ(R)のごとく、ストッキングの編み目に係合するカギ状フックのような棘を形成した層であっても良い。この場合には、機械的な係合構造に由来した接合力(貼力)によって上記補修部材11をストッキング表面に貼り付けることができる。さらにまた、補修部材11の接合層14としては、静電気の帯電層であっても良い。この場合には、静電的な力に由来した貼力によって上記保持部材12をストッキング表面60に接合することができる。
さらになお、ケース部21の外周壁218のうちの一部に、透明プレートよりなる部分あるいは開口部を設けることも良い。特に、補修部材11を保持した補修テープ10に対面するように透明プレートあるいは開口部分等を配置することが良い。この場合には、当該透明プレートあるいは開口部を介して、補修部材11の色合いや模様等を確認することができる。あるいは、ホルダ2全体を透明な樹脂により形成することも好ましい。この場合には、内部の補修テープ10の確認が容易となる。
さらに、移載ヘッド4が突出する開口部110に対して、移載ヘッド4を覆うキャップ部材を取り付けることも好ましい。この場合には、ストッキング補修器具1の非使用時において、このキャップ部材により移載ヘッド4及び補修テープ10を保護することが可能になる。
(実施例2)
本例は、実施例1のストッキング補修器具1を基にして、連続テープ状の補修部材11を採用すると共に補修部材11のカット機構51を追加した例である。この内容について、図6〜図8を用いて説明する。
本例のカット機構5は、開口部110から突出するスライダー50と、このスライダー50の先端が押し当たるキャッチャー部250とを組み合わせてなる機構である。
スライダー50は、先端にカッター520を設けた湾曲平板状のスライドプレート52、外表面にギザギザを設けた平板状のスライドレバー51、及びこのスライドプレート52とスライドレバー51とを連結する連結部53を組み合わせたものである。連結部53は、ケース部21の外周壁218の厚さに対してわずかに厚く形成した断面略矩形状を呈する部分である。そして、この連結部53は、スライドプレート52とスライドレバー51とが所定の間隙を空けて対面するよう、当該間隙に配設してある。
キャッチャー部250は、ホルダ2の一部として形成された部分である。本例のホルダ2は、移載ヘッド4を覆うように、その突出方向に向けて突出する庇状のバイザー部25を有している。バイザー部25の先端は、移載ヘッド4の先端に対して、さらに、その突出方向に隣り合わせて位置するように延設されている。上記キャッチャー部250は、バイザー部25の先端に形成した部分である。
キャッチャー部250は、ストッキング補修器具1の厚み方向に沿って延在する溝250mを有している。溝250mは、その内部に、スライダー50のカッター520を収容するように形成してある。本例のカット機構5は、補修テープ10から分離した補修部材11を介在した状態で、キャッチャー部250に対してカッター520を押し当てすることにより補修部材11を切断する機構である。
ケース部21は、外周壁218のうち開口部110に隣接する部分に、上記連結部53を収容するスリット孔219を有している。本例のストッキング補修器具1では、スリット孔219に連結部53を収容することで、外周壁218の内周側にスライドプレート52を配置し、かつ、外周壁218の外周側にスライドレバー51を配置した状態でスライダー50を組み付けしてある。
ストッキング補修器具1は、スリット孔219に沿う連結部53の進退に応じて、スライドプレート52が突出あるいは後退するように構成してある。連結部53がスリット孔219における開口部110側に位置したとき、スライドプレート52がキャッチャー部250に押し当てされる。連結部53が開口部110から離れるように後退したとき、スライドプレート52がホルダ2の内部に収容される。
次に、以上のように構成した本例のストッキング補修器具1に使用方法、特に、補修後の補修部材11を切断する方法について説明する。
このストッキング補修器具1を用いて補修するに当たっては、図6に示すごとく、スライドプレート52がホルダ2に収容されるようにスライドレバー51を操作する。そして、実施例1と同様、補修面に移載ヘッド4を押し付けした状態で、例えば、伝線を生じた方向に摺動させる。そうすると、補修テープ10からテープ状の補修部材11を分離でき、図6のごとく開口部110から補修部材11を引き出していくことができる。
その後、丁度良い長さの補修部材11を補修面に移載できたら、上記カット機構5を利用した切断作業を実施する。使用者の指先等の操作により、スライドレバー51を開口部110に向けて押し出す。そうすると、開口部110に向けてスライドプレート52を突出させていくことができ、最終的には、キャッチャー部250に対してカッター520を押し当てることができる。このとき、補修部材11を介在した状態でカッター520がキャッチャー部250に押し当てされるため、これにより、補修部材11を切断できる。
以上のように、本例のストッキング補修器具1によれば、スライドレバー51のワンタッチ操作により補修後の補修部材11を適切な長さで切断することができる。
なお、その他の構成及び作用効果については実施例1と同様である。
また、図9に示すごとく、上記スライドレバー51から延設した操作部510をホルダ2の側面に配置することも好ましい。この場合には、ストッキング補修器具1を把持する使用者が、親指で操作部510を操作できる。この場合には、カット機構5の操作性を格段に向上させることができる。
実施例1における、ストッキング補修器具の構造を示す断面図。 実施例1における、ストッキング補修器具を示す正面図。 実施例1における、補修テープの構造を示す断面図。 実施例1における、補修テープを示す正面図。 実施例1における、ストッキング補修器具の使用状態を説明する説明図。 実施例2における、ストッキング補修器具の構造を示す断面図(スライドプレートを収納した状態。)。 実施例2における、ストッキング補修器具の構造を示す断面図(スライドプレートを押し出した状態。)。 実施例2における、ストッキング補修器具を示す側面図。 実施例1における、その他のストッキング補修器具を操作する様子を説明する説明図。
符号の説明
1 ストッキング補修器具1
10 補修テープ
11 補修部材
110 開口部
12 保持部材
13 保持層
14 接合層
2 ホルダ
21 ケース部
22 カバー部
30 プーリーベルト
31 第1のリール
32 第2のリール
4 移載ヘッド
41 支持部
42 テープガイド部

Claims (6)

  1. 補修用の生地である補修部材を連続テープ状の保持部材により保持した補修テープと、
    該補修テープを巻回した第1のリールと、
    該第1のリールから巻き出した上記補修テープを巻き取るための第2のリールと、
    上記各リールを回転可能な状態で支持するとホルダと、
    上記補修テープから上記補修部材を分離し、補修面に移載させるための移載ヘッドとを有しており、
    該移載ヘッドは、上記補修面に沿う摺動動作に応じて上記第1のリールから上記補修テープを巻き出すように構成してあり、
    上記第2のリールは、上記第1のリールから上記補修テープを巻き出すのに同期して、上記補修部材を分離した上記保持部材を巻き取るように構成してあることを特徴とするストッキング補修器具。
  2. 請求項1において、上記補修部材は、ストッキング用の編み糸を編み込みしてなるものであることを特徴とするストッキング補修器具。
  3. 請求項1又は2において、上記移載ヘッドは、上記補修テープから分離した上記補修部材を幅方向に切断するためのカット機構を備えていることを特徴とするストッキング補修器具。
  4. 請求項1又は2において、上記補修部材は、上記補修テープの幅方向に沿って予め切断されたシート片状をなしており、上記保持部材は、複数のシート片状の上記補修部材を連続的に保持していることを特徴とするストッキング補修器具。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、上記補修テープは、上記補修面に対して貼力を発生するように構成した接合面を上記補修部材側の表面に形成してなることを特徴とするストッキング補修器具。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項において、上記移載ヘッドは、上記補修テープを上記補修面に押し当てると共に、該補修面の表面形状に応じて弾性的に変形し得るように構成したテープガイド部を有していることを特徴とするストッキング補修器具。
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