JP3996942B1 - 絆創膏供給具 - Google Patents

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Abstract

【課題】注射絆や創傷用絆創膏等の絆創膏が貼着された剥離シートに手を触れずにケース内で巻き取ることができるため、使用後の剥離シートの後始末が簡単にでき作業性に優れ、また片手でも絆創膏の繰り出し作業を行うことができる使用性に優れた絆創膏供給具を提供することを目的とする。
【解決手段】長尺の剥離シートの一面側に複数の絆創膏が貼着されたテープが巻回された絆創膏ロールが収納されるケースを備えた絆創膏供給具であって、絆創膏ロール30が収納されるロール収納部14と、ロール収納部14と連通し絆創膏ロール30からテープ32がケース2bの外に繰出されるテープ繰出口15と、絆創膏を剥離させた剥離シート33を挿通させるシート挿通口21と、シート挿通口21からケース2b内に戻された剥離シート33を巻き取るシート巻取部6と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、止血用注射絆や創傷用絆創膏等の絆創膏を繰り出すことのできる絆創膏供給具に関するものである。
従来より、静脈注射や点滴等をした後等では、注射針の傷跡から出血して細菌に感染したり衣服が血液で汚れたりするため、出血した血液を吸収するとともに傷跡が塞がるまで圧迫して止血しなければならない。そのため、ガーゼや脱脂綿を押し当てて圧迫したり、剥離紙に貼着された注射絆を剥がして傷跡に貼り付けたりしていた。また、切り傷や擦り傷等の創傷箇所に絆創膏を貼って保護しようとするときには、個装された袋を破って絆創膏を取り出し、剥離紙から絆創膏を剥がして創傷箇所に貼り付けていた。
しかしながら、これらの方法では、看護士等がガーゼや脱脂綿、注射絆を直接、手で傷跡に押し当てたり貼着したりしなければならず、血液が看護士等の手に付着するおそれがあるという問題があった。また、脱脂綿等を容器から出したり、注射絆を剥離紙から剥がしたりしなければならず煩雑であるとともに、そのときに容器内の未使用の脱脂綿等や剥離紙に貼着された未使用の注射絆に手指が触れてしまうことがあり、清潔性に欠けるという問題があった。また、絆創膏を使用するたびに、絆創膏が個装された袋や剥離紙がゴミに変わるためゴミを減容できないという問題があった。
そこで、注射絆を注射跡等に手を触れずに貼ることができるものとして、また袋に個装されていない注射絆を供給するものとして、(特許文献1)に「注射絆が接着されたテープの収納部と、前記テープの繰出口と、前記繰出口から引き出したテープを注射絆の接着面からテープの剥離面が剥離する方向へ折り曲げた状態で挿通させる係止部と、前記繰出口に連設され前記繰出口でテープから剥離した注射絆をベースの反接着面側と面合して載置させる受取部と、を備えた注射絆装着具」が開示されている。
特開平4−256748号公報
しかしながら上記従来の技術においては、以下のような課題を有していた。
(1)(特許文献1)に開示の技術は、係止部に係止されたテープを繰出口から略直角に折り曲げながら引き出すと、注射絆が剥離面から剥離しながら受取部に沿って繰り出されるが、注射絆を剥離した残りのテープは、注射絆を繰り出すにつれてケースの繰出口から長く伸びていくため、ケースの外に引き出したテープの後始末が面倒であるという課題を有していた。また、ケースの外に引き出されたテープに静電気等で埃や汚れ等が付着することがあり、これが患者の傷跡や血液に触れると感染を引き起こすことがあり衛生性に欠けるという課題を有していた。
(2)片手でケースを持って、注射絆の繰出量を確認しながら、もう片方の手で注意深くテープを引き出さなければならないため、テープの繰出し作業に時間を要し、また作業が煩雑で使用性に欠けるという課題を有していた。
(3)注射絆が接着されたテープがケースの収納部に収納されているだけなので、揺すったり持ち運んだりすると、ケース内でテープが揺動してテープが繰出口から勝手に出てくることがあり衛生性に欠けるという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、絆創膏が貼着された剥離シートに手を触れずにケース内で巻き取ることができるため、使用後の剥離シートの後始末が不要で作業性に優れ、また使用後の剥離シートは直ちに巻き取られケース内に収容されるので、埃や血液等が付着し難く衛生性に優れ、さらにシート巻取部を操作して剥離シートを巻き取りながら絆創膏の繰出量を確認することができるので、片手でも絆創膏の繰り出し作業を行うことができ作業性及び使用性に優れた絆創膏供給具を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために本発明の絆創膏供給具は、以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載の絆創膏供給具は、長尺の剥離シートの一面側に複数の絆創膏が貼着されたテープが巻回された絆創膏ロールが収納される片手で保持できるケースを備えた絆創膏供給具であって、(a)前記絆創膏ロールが収納されるロール収納部と、(b)前記ロール収納部と連通し前記絆創膏ロールから前記テープが前記ケースの外に繰出されるテープ繰出口と、(c)前記絆創膏を剥離させた前記剥離シートを挿通させるシート挿通口と、(d)前記シート挿通口から前記ケース内に戻された前記剥離シートを巻き取るシート巻取部と、(e)前記ロール収納部と前記シート巻取部とを隔離するとともに、前記テープ繰出口と前記ロール収納部とに連通したテープ搬送路と前記シート挿通口とを隔てる隔壁と、を備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用が得られる。
(1)ロール収納部と連通し絆創膏ロールからテープがケースの外に繰出されるテープ繰出口と、絆創膏を剥離させた剥離シートを挿通させるシート挿通口と、ケース内に戻された剥離シートを巻き取るシート巻取部と、を備えているので、シート巻取部で剥離シートを巻き取る毎にテープ繰出口からテープを繰り出して絆創膏を供給することができ、さらに絆創膏を剥離した剥離シートはケース内で巻き取ることができるため、剥離シートの後始末が簡単にできる。
(2)絆創膏を剥離した後の剥離シートはシート巻取部で巻き取られケース内に収容されるので、埃や血液等が付着し難く衛生性に優れる。
(3)シート巻取部を操作することによって、剥離シートを巻き取りながら絆創膏の繰出量を確認することができるので、片手でも絆創膏の繰り出し作業を行うことができ使用性に優れる。
(4)ロール収納部とシート巻取部とを隔離する隔壁を備えているので、これから使用される絆創膏が貼着された新しいテープと、患者に絆創膏を貼着して絆創膏が剥離された剥離シートとがケース内で接触することがなく衛生性に優れる。
ここで、絆創膏ロールは、長尺の剥離シートの一面側に複数の絆創膏が貼着されたテープが巻回されたものである。テープは円形状等の心材を中心に巻回されていてもよいし、心材を有さずテープだけを巻回したものでもよい。
剥離シートとしては、ポリプロピレン製,ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂製、紙製等で長尺のフィルム状に形成されたものが用いられる。
絆創膏としては、ポリプロピレン製,ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂製,紙製等のフィルムで略円形,略矩形状等に形成された絆創膏フィルムと、絆創膏フィルムの片面に形成された接着剤層と、接着剤層に貼着された不織布,綿等の体液吸収部材と、を備えたものが用いられる。不織布としては、レーヨンポリエステル不織布,ウレタン不織布,高密度ウレタン不織布,セルロース系不織布,セルロース系積層不織布,コットン不織布等を用いることができる。
ケースとしては、ポリプロピレン等のポリオレフィン等の合成樹脂製,板紙製,金属製,木製等で箱状等に形成されたものが用いられる。ケース本体と蓋部とからなり、蓋部を着脱自在に形成し絆創膏ロールを交換可能にしたものや、絆創膏ロールをケース本体に収容した後、ケース本体に蓋部が溶着,接着,嵌着等され絆創膏ロールを使い切った後は廃棄するようにしたものが用いられる。なかでも、ケース本体に蓋部が溶着,接着,嵌着等されたものが好ましい。絆創膏ロールを使い切った後は廃棄するため衛生的だからである。
ロール収納部としては、テープが心材に巻回された絆創膏ロールを用いる場合は、絆創膏ロールの心材に挿通させる筒状や棒状等の芯部が立設される。また、テープだけを巻回した絆創膏ロールを用いる場合は、絆創膏ロールをケース内の所定箇所に保持しておくことができるように隔壁等で区画される。
テープ繰出口としては、ケースの所定部にスリット状,線状に形成された開口が用いられる。テープ繰出口には、繰り出されるテープと接触するように抗菌シート等を配設することができる。雑菌がテープ繰出口からケース内に侵入するのを防止するためである。
また、着脱自在に形成されたキャップをテープ繰出口に被着させることができる。未使用時にゴミ等がテープ繰出口からケース内に侵入するのを防止するためである。
シート挿通口としては、テープ繰出口と隣接して若しくは適当な間隔をあけて形成された開口が用いられる。いずれの場合もシート挿通口は、テープ繰出口から繰り出されるテープの剥離シート側に形成される。剥離シートに貼着された絆創膏を表側にして、絆創膏を剥離シートから剥離し易くするためである。
テープ繰出口の近傍からケースに突設させた押止片を設けることもできる。押止片は、テープ繰出口から繰り出された絆創膏を皮膚に貼着するために絆創膏の表面を押止することができるものである。押止片としては、押止片の横幅が絆創膏の外径とほぼ同じかやや小さめに形成されており、長さが絆創膏の外径より短めに形成されており、先端が絆創膏の外形とほぼ同じ形状に形成されたものが好適に用いられる。押止片が皮膚に接触することなく、押止片で絆創膏を押止して貼着できるからである。
シート巻取部としては、剥離シートの端部側が固定される軸部を有するものが用いられる。軸部は筒状や棒状等で回転可能に形成され、軸部を回転させることで剥離シートが巻き取られる。軸部は、操作レバー等を使って回転させるものを用いることができる。また、手指を使って回転させるものも用いることができる。なお、シート巻取部は、ロール収納部とどのような位置関係であっても構わない。
隔壁としては、ケースと一体に形成されたものを用いることができる。成形性に優れるからである。また、全部又は一部をケースとは別に形成して、ケースに固着させることもできる。
隔壁によって区画された空間の内、ロール収納部を有する空間及び通路(テープ搬送路)はテープ繰出口と連通し、シート巻取部を有する空間及び通路(シート搬送路)はシート挿通口と連通する。これにより、テープ繰出口からテープを繰り出すことができるとともに、シート挿通口からケース内に戻された剥離シートをシート巻取部で巻き取ることができる。また、テープ搬送路とシート搬送路も隔離されるため、テープと剥離シートが接触することがなく衛生性に優れる。
テープ搬送路やシート搬送路は、隔壁とケースの周壁との隙間に形成することができる。これにより、ケースの構造を単純化できるため生産性に優れた絆創膏供給具が得られるとともに、ケース内のスペースを有効活用できるので小型化できる。
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の絆創膏供給具であって、前記テープ搬送路と隔離されて前記ケースの周壁と前記隔壁との間に形成され前記シート挿通口と前記シート巻取部とに連通したシート搬送路を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)シート搬送路が、ロール収納部を区画した隔壁とケースの周壁との間に形成されているので、シート巻取部、ロール収納部、テープ搬送路、シート搬送路をケース内にコンパクトに配置することができケースを小型化することができる。
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の絆創膏供給具であって、前記ケースに、前記シート巻取部の少なくとも一部を前記ケースの外面に突出させる開口部が形成された構成を有している。
この構成により、請求項1又は2で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)ケースに、シート巻取部の少なくとも一部をケースの外面に突出させる開口部が形成されているので、開口部から突出したシート巻取部の一部を手指で操作して、シート巻取部を回転させて剥離シートをシート巻取部に巻き取ることができ操作性に優れる。
ここで、開口部から露出したシート巻取部の一部としては、シート巻取部の軸部が固着された若しくは軸部と一体成形された円盤,多角形盤等の盤状体の一部、シート巻取部を回転させるレバー等が用いられる。
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の絆創膏供給具であって、前記シート巻取部が、前記ロール収納部より前記テープ繰出口側に配置された構成を有している。
この構成により、請求項3で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)シート巻取部が、ロール収納部よりテープ繰出口側に配置されているので、片手の掌、親指、薬指等を用いてケースを保持し、人差指や中指の先で開口部から突出したシート巻取部の一部を操作してシート巻取部を回転させてテープを繰り出し、剥離シートを巻き取ることができるため、片手だけで操作でき使用性に優れる。
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の内いずれか1に記載の絆創膏供給具であって、前記ケースの前記ロール収納部から前記テープ繰出口までの間に前記テープの張設手段が配置された構成を有している。
この構成により、請求項1乃至4の内いずれか1で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)ケースのロール収納部からテープ繰出口までの間にテープの張設手段が配置されているので、テープをテープ繰出口から必要な長さだけ弛みなく繰り出すことができ、絆創膏を必要なだけ供給できるため使用性に優れる。
(2)揺すったり持ち運んだりしただけではテープはテープ繰出口から勝手に出てくることがなく、シート巻取部を操作することによって、テープがテープ繰出口から必要な長さだけ弛みなく繰り出されるので、衛生性に優れる。
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の絆創膏供給具であって、前記シート巻取部が、前記ケースに配設された若しくは形成された爪部と掛合する掛合部、又は、軸部に装着されたワンウェイクラッチを備えた構成を有している。
この構成により、請求項5で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)シート巻取部が掛合部、又は、ワンウェイクラッチを備えているので、シート巻取部を逆回転させることなく一方向だけに回転させて剥離シートを巻き取って、テープの張設手段とシート巻取部との間で剥離シートを張設してテープを確実に繰り出すことができ使用性に優れる。
以上のように、本発明の絆創膏供給具によれば、以下のような有利な効果が得られる。
請求項1に記載の発明によれば、
(1)シート巻取部で剥離シートを巻き取る毎にテープ繰出口からテープを繰り出して、テープ繰出口から繰り出されたテープによって絆創膏を供給することができ、さらに絆創膏を剥離した剥離シートには手を触れずにケース内で巻き取ることができるため、使用後の剥離シートの後始末が簡単にできる作業性に優れた絆創膏供給具を提供できる。
(2)絆創膏を剥離した後の剥離シートはシート巻取部で巻き取られケース内に収容されるので、埃や血液等が付着し難く衛生性に優れた絆創膏供給具を提供できる。
(3)シート巻取部を操作することによって、剥離シートを巻き取りながら絆創膏の繰出量を確認することができるので、片手でも絆創膏の繰り出し作業を行うことができ作業性に優れた絆創膏供給具を提供できる。
(4)絆創膏が貼着された新しいテープと、患者に絆創膏を貼着して絆創膏が剥離された剥離シートとがケース内で接触することがなく衛生性に優れた絆創膏供給具を提供できる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、
(1)シート搬送路が、ロール収納部を区画した隔壁とケースの周壁との間に形成されているので、シート巻取部、ロール収納部、テープ搬送路、シート搬送路をケース内にコンパクトに配置することができケースを小型化することができる絆創膏供給具を提供できる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加え、
(1)開口部から突出したシート巻取部の一部を手指で操作して、シート巻取部を回転させて剥離シートをシート巻取部に巻き取ることができ操作性に優れた絆創膏供給具を提供できる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項3の効果に加え、
(1)片手の掌、親指、薬指等を用いてケースを保持し、人差指や中指の先で開口部から突出したシート巻取部の一部を操作してシート巻取部を回転させてテープを繰り出し、剥離シートを巻き取ることができるため、片手だけで操作でき使用性に優れた絆創膏供給具を提供できる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4の内いずれか1の効果に加え、
(1)テープをテープ繰出口から必要な長さだけ弛みなく繰り出すことができ、絆創膏を必要なだけ供給できるため使用性に優れた絆創膏供給具を提供できる。
(2)揺すったり持ち運んだりしただけではテープはテープ繰出口から勝手に出てくることがなく、シート巻取部を操作することによって、テープがテープ繰出口から必要な長さだけ弛みなく繰り出されるので衛生性に優れた絆創膏供給具を提供できる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項5の効果に加え、
(1)シート巻取部を逆回転させることなく一方向だけに回転させて剥離シートを巻き取って、テープの張設手段とシート巻取部との間で剥離シートを張設してテープを確実に繰り出すことができ使用性に優れた絆創膏供給具を提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における絆創膏供給具の分解斜視図であり、図2は実施の形態1における絆創膏供給具の要部断面図であり、図3(a)は剥離シートに絆創膏としての注射絆が貼着されたテープの平面図であり、(b)はテープの要部断面図であり、図4は絆創膏供給具の使用状態を説明する要部断面図であり、図5は絆創膏供給具の押止片の平面図である。
図中、1は実施の形態1における絆創膏供給具、2は絆創膏供給具1のケースの一部でありポリエチレン製等の合成樹脂製等で透明若しくは半透明に形成されたケース本体、2aは絆創膏供給具1のケースの一部でありポリエチレン製等の合成樹脂製等で形成されケース本体2に被着される蓋部、3は略楕円形の平板状に形成されたケース本体2の側面板、4は側面板3の略半分を略円形の窪み状に形成した窪み部、5は窪み部4の略中心に立設させた円筒状の支持軸である。
6は窪み部4に配設されるシート巻取部、6aは外径が窪み部4の内径よりやや小さめで窪み部4の深さより薄く形成された円盤状の盤状体、7は盤状体6aの略中心に形成され支持軸5が嵌挿される嵌挿孔、8は盤状体6aに形成された嵌挿孔7の外側に立設させた円筒状の軸部、9は軸部8の一部に形成されたスリット状の切れ目部、10は軸部8の内側で切れ目部9の近傍に適当な間隔をあけて複数本立設させた棒状体からなる係止部、11は盤状体6aの外周面に形成されたローレットや歯形等の掛合部、11aは側面板3の窪み部4の外側に形成され先端が窪み部4内に配設された盤状体6aの掛合部11と掛合する爪部である。爪部11aと掛合部11とが掛合することによって、盤状体6aは逆回転せずに一方向に回転させることができる。
12は側面板3の窪み部4以外の部分の略中央に立設された円筒状の芯部、12aは芯部12の外周に突設された複数の凸起からなる張設手段であり、後述する絆創膏ロール30の心材31の内側に嵌挿され心材31が芯部12の周りを空回りするのを防止する。13は窪み部4が形成された側の側面板3の縁端から窪み部4の外周に沿わせながら芯部12を大きく囲繞して側面板3の外周のわずか内側に沿わせて立設された隔壁、14は隔壁13で囲繞された芯部12の周囲のロール収納部、15は隔壁13の両端を細い隙間をあけて対向させ側面板3の窪み部4側の縁端に形成されたテープ繰出口、16はテープ繰出口15とロール収納部14とが連通したテープ搬送路、17は窪み部4側の隔壁13に延設された透明若しくは半透明の押止片である。本実施の形態においては、押止片17は、先端が円弧状に形成され、横幅が後述する注射絆34の外径とほぼ同じかやや小さめに形成されており、長さが注射絆34の外径より短めに形成されている。
18は略楕円形の平板状に形成された蓋部2aの側面板、19は蓋部2aをケース本体2に被着した際に軸部5の先端が嵌挿される円環状の窪みが裏面に形成された嵌挿部、20は蓋部2aの側面板18の外周に立設され縁部がケース本体2の側面板3に嵌着,溶着,接着等によって固着され隔壁13との間で後述するシート搬送路22を形成する周壁、20aは周壁20の一部に窓状に形成され押止片17,テープ繰出口15及び隔壁13の端部が露出されたテープ送出部、20bは周壁20の縁部と窪み部4との間に形成された開口部である。
図2において、2bはケース本体2に蓋部2aが被着されて形成された絆創膏供給具1のケース、21は蓋部2aの周壁20に形成されたテープ送出部20aをケース本体2の押止片17とテープ繰出口15の位置に合わせて蓋部2aをケース本体2に被着することによってテープ繰出口15と隔壁13で隔てられて隣接して形成されたシート挿通口、22は周壁20の内側に沿って隔壁13との間に隙間状に形成されシート挿通口21とシート巻取部6とが連通したシート搬送路である。
図2,図3において、30はロール収納部14に収容された絆創膏ロール、31は後述するテープ32が巻回された絆創膏ロール30の円筒状の心材、32は心材31に巻回された絆創膏ロール30のテープ、33はポリプロピレン製,ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂製等で長尺のフィルム状に形成された剥離シート、34は剥離シート33の一面側(本実施の形態においては絆創膏ロール30の内面側)に適当な間隔をあけて貼着された円形状の複数の絆創膏としての注射絆、35はポリプロピレン製,ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂製等のフィルムで略円形等に形成された注射絆34の絆創膏フィルムである。絆創膏フィルム35は剥離シート33を大きく屈曲させて変形させると、この変形に追随することができずに剥離シート33から剥がれるような厚さで形成されている。36は絆創膏フィルム35より一回り小さな円形状に形成され絆創膏フィルム35に形成された接着剤層に貼着された不織布,綿等の体液吸収部材である。
図4において、37は患者等の皮膚であり、図5において、38は押止片17の上面に形成され注射絆34の中心の合わせ位置を表す略円形状の位置合わせマークである。
以上のように構成された本発明の実施の形態1における絆創膏供給具について、以下その使用方法を説明する。
まず、ケース本体2の支持軸5をシート巻取部6の盤状体6aに形成された挿通孔7に挿通してシート巻取部6をケース本体2に装着する。次いで、蓋部2aを被着しない状態で、ケース本体2のロール収納部14に立設され張設手段12aを備えた芯部12を、内面側に注射絆34が貼着されたテープ32が巻回された絆創膏ロール30の心材31に嵌挿してロール収納部14に絆創膏ロール30を収容する。次に、絆創膏ロール30から引き出したテープ32をテープ搬送路16に通してテープ繰出口15から引き出し、次いで、引き出したテープ32を略反転させながら屈曲させて隔壁13に沿わせてシート巻取部6まで至らしめる。次に、テープ32の剥離シート33の先端を軸部8に形成された切れ目部9から軸部8の内側に挿入し係止部10に挟み込んで係止する。次いで、蓋部2aのテープ送出部20aをケース本体2の押止片17とテープ繰出口15の位置に合わせて蓋部2aをケース本体2に被着する。ケース本体2に蓋部2aを被着することによって、シート挿通口21、シート搬送路22が形成され、絆創膏ロール30が収容された絆創膏供給具1が得られる。
注射絆34を傷跡等に貼着する場合は、開口部4aから突出したシート巻取部6の盤状体6aの外周に手指をおき、図2の矢印の方向に盤状体6aを回転させて、剥離シート33をシート巻取部6の軸部8に巻き取り、心材31を芯部12に形成された張設手段12aと擦れ合わせながら回転させることによって、張設されたテープ32をテープ繰出口15から繰り出すことによって行う。テープ繰出口15から繰り出されたテープ32の剥離シート33は、図4に示すように、隔壁13で隔てられて隣接するシート挿通口21に挿通されており、略反転されて剥離シート33が大きく屈曲されているので、この変形に追随できない注射絆34は端から剥がれて押止片17に沿って繰り出される。シート巻取部6の回転量を調整して押止片17に形成された位置合わせマーク38の位置まで注射絆34を繰り出した後、患者の皮膚37に押止片17を近接させ、押止片17で注射絆34を患者の皮膚37に軽く押し付けることで、注射絆34を患者の皮膚37に貼着することができる。
以上のように、本発明の実施の形態1における絆創膏供給具は構成されているので、以下のような作用が得られる。
(1)ロール収納部14とテープ搬送路16を介して連通し絆創膏ロール30からテープ32が繰出されるテープ繰出口15と、テープ32を屈曲させて注射絆34が剥離した剥離シート33を挿通させるシート挿通口21と、ケース2b内に戻された剥離シート33を巻き取るシート巻取部6と、を備えているので、シート巻取部6で剥離シート33を巻き取る毎にテープ繰出口15からテープ32を繰り出して、テープ繰出口15から繰り出されたテープ32を屈曲させることで注射絆34を剥離させることができ、さらに注射絆34を剥離した剥離シート33はケース2b内で巻き取られるため、剥離シート33の後始末が簡単にできる。
(2)注射絆34を剥離した後の剥離シート33はシート巻取部6で巻き取られケース2b内に収容されるので、剥離シート33に埃や血液等が付着し難く衛生性に優れる。
(3)シート巻取部6を操作することによって、剥離シート33を巻き取りながら注射絆34の繰出量を確認することができるので、片手でも注射絆34の繰り出し作業を行うことができ使用性に優れる。
(4)ロール収納部14とシート巻取部6とを隔離する隔壁13を備えているので、絆創膏ロール30と、患者の皮膚34に近接若しくは接触した剥離シート33とがケース2b内で接触することがなく衛生性に優れる。
(5)シート巻取部6の盤状体6aをケース2bの外面に突出させる開口部4aがケース2bに形成されているので、開口部20bから突出した盤状体6aを手指で回転させて、剥離シート33をシート巻取部6の軸部8に巻き取ることができ操作性に優れる。
(6)シート巻取部6が、ロール収納部14よりもテープ繰出口15側に配置されているので、片手の掌、親指、薬指等を用いてケース2bを保持し、人差指や中指の先で開口部4aから突出したシート巻取部6の盤状体6aを回転させてテープ32を繰り出し、剥離シート33を巻き取ることができるため、片手だけで操作でき使用性に優れる。
(7)ロール収納部14の芯部12の外周に突設された複数の凸起からなる張設手段12aを備えており、絆創膏ロール30の心材31の内側に嵌挿され心材31が芯部12の周りを空回りするのを防止するので、シート巻取部6で剥離シート33を巻き取った分だけテープ32をテープ繰出口15から必要な長さだけ弛みなく繰り出すことができ、注射絆34を必要なだけ供給できるため使用性に優れる。
(8)張設手段12aを備えているので、揺すったり持ち運んだりしただけではテープ32がテープ繰出口15から勝手に出てくることがなく、シート巻取部6を操作することによって、テープ32がテープ繰出口15から必要な長さだけ弛みなく繰り出されるので衛生性に優れる。
(9)シート巻取部6の盤状体6aに形成された掛合部11が爪部11aと掛合して逆回転が防止されるので、シート巻取部6を一方向だけに回転させて剥離シート33を巻き取って、テープ32を確実に繰り出すことができ操作性に優れる。
(10)張設手段12aとシート巻取部6との間で剥離シート33が弛みなく張設されるので、テープ繰出口15とシート挿通口21との間で剥離シート33を大きく屈曲させ、剥離シート33の変形に追随できない注射絆34を端から自然に剥がして押止片17に沿って繰り出すことができる。
(11)テープ繰出口15と面一にケース2bから延設された押止片17と、押止片17に形成された位置合わせマーク38と、を備えているので、テープ繰出口15から押止片17に沿って繰り出された注射絆34が、位置合わせマーク38の位置にくるのを見ながらシート巻取部6を操作することができ、注射絆34のテープ繰出口15からの繰り出し量を最適にして注射絆34を患者へ確実に貼着することができ使用性に優れる。
(12)シート搬送路22が、ロール収納部14を区画した隔壁13と蓋部2aの周壁20との間に形成されているので、シート巻取部6、ロール収納部14、テープ搬送路16、シート搬送路22をケース2b内にコンパクトに配置することができケース2bを小型化することができる。
(13)テープ繰出口15とシート挿通口21とが隔壁13で隔てられ隣接しているので、テープ繰出口15から繰り出したテープ32を略反転させてテープ繰出口15から繰り出されたテープ32を大きく屈曲させることができるため、注射絆34を剥離シート33から確実に剥離させることができ使用性に優れる。
(14)押止片17の横幅が注射絆34の外径よりもやや小さめに形成されており、押止片17の長さが注射絆34の外径とほぼ同じかやや短めに形成されているので、押止片17で注射絆34を患者の皮膚に軽く押し付けて注射絆34を患者の皮膚37に貼着する際、押止片17が皮膚37に接触しないため衛生性に優れる。
(15)押止片17の先端が注射絆34の外形の一部と略同じ形状の円弧状に形成されているので、患者の皮膚37に押止片17が接触しないように注射絆34の全体を押さえて患者の皮膚37に貼着することができ使用性に優れる。
(16)ケース本体2に蓋部2aを被着することによって、蓋部2aの周壁20と隔壁13との間にシート挿通口21、シート搬送路22が形成され絆創膏ロール30が収容された絆創膏供給具1が得られるので、ケース本体2,蓋部2aの各々の構成を単純化できるため生産性に優れる。
ここで、本実施の形態においては、押止片17は先端が円弧状に形成された場合について説明したが、形状は円弧状に限定されるものではなく、矩形状等適宜任意の形状に形成したものを用いることができる。また、押止片17を隔壁13に対し略水平に延設した場合について説明したが、注射絆34を皮膚37に貼着し易くするため、隔壁13に対し角度をつけたり、押止片17を適度に屈曲させたりすることもできる。
また、位置合わせマーク38が略円形状に形成され、注射絆34の中心の合わせ位置を表示したものについて説明したが、略円形状だけでなく十字状等に形成したものを用いる場合もある。また、注射絆34の外径より広い押止片17を用いた場合には、繰り出した注射絆の先端や後端の位置を表示するように、曲線状,直線状,点状等に形成されたものを用いる場合もある。
また、張設手段12aとして、芯部12の外周に凸起が突設された場合について説明したが、シート巻取部6の回転に伴って心材31が空回りせずに回転できるように形成されていればよく、例えば、芯部12の外形を長円状,多角形状等に形成したり、芯部12の外周にバネ状の係止片を形成したりする場合もある。
(実施の形態2)
図6は実施の形態2における絆創膏供給具の要部断面図であり、図7はシート巻取部の分解斜視図である。
図中、41は実施の形態2における絆創膏供給具、42はポリエチレン製等の合成樹脂製等で形成された絆創膏供給具41のケース、42aは略瓢箪状に形成されたケース42の側面板、42bはケース42の周壁、43は周壁42bの外周方向に沿って周壁42bの一部に形成されたスリット状の開口部、44は開口部43側のケース42内に配設されたシート巻取部、45は開口部43側の側面板42aに立設させた円筒状の支持軸、45aは支持軸45の外側に回動自在に配設された軸部、45bは軸部45aの外周に嵌合させたワンウェイクラッチである。本実施の形態においては、ワンウェイクラッチ45bは、矢印方向へは回転を伝達するが、矢印方向と逆方向へは回転を伝達しないように形成されている。46はワンウェイクラッチ45bの外側に嵌合させた円環状の嵌合部、47は嵌合部46の外周に延設された円盤状の盤状体、48は盤状体47の外周面に形成されたローレットや歯形等の掛合部、49は基部が軸部45aに固着された板状のレバー部、49aはレバー部49の先端に形成され開口部43から突出した摘み部である。本実施の形態においては、レバー部49の先端の摘み部49aを矢印方向に移動させることによって、レバー部49の基部に固着された軸部45aが回動し、ワンウェイクラッチ45bと一体になって嵌合部46に力が伝達されて盤状体47が矢印方向に回転する。一方、摘み部49aを矢印方向と反対に移動させたときは、レバー部49の基部に固着された軸部45aは回動するが、ワンウェイクラッチ45bは空転するので、嵌合部46には力が伝達されず盤状体47は回転しない。
50は側面板42aに形成され先端が盤状体47の掛合部48と掛合し、盤状体47を矢印方向と反対方向に回転するのを防止する爪部、51は一端がシート巻取部44の近傍の周壁42bに当着されシート巻取部44の外側を通って周壁42bのわずか内側に沿わせて側面板42aに立設された隔壁、52は隔壁51内に形成されシート巻取部44と区画されたロール収納部、52aはロール収納部52とテープ繰出口54との間の側面板42aに細い隙間を隔てて立設された2本の棒材からなり後述するテープ61が隙間に挿通された張設手段、53はシート巻取部44側の周壁42bから延設した板状の押止片、54は押止片53と隔壁51との間に隙間状に形成されたテープ繰出口、55はテープ繰出口54とロール収納部52とが連通したテープ搬送路、56は隔壁51でテープ繰出口54と隔てられて隣接して形成されたシート挿通口、57は周壁42bの内側に沿って隔壁51との間に隙間状に形成されシート挿通口56とシート巻取部44とが連通したシート搬送路である。
60はロール収納部52に収容された絆創膏ロール、61は図示しない注射絆が外面側に貼着された絆創膏ロール60のテープ、62はポリプロピレン製,ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂製等で長尺のフィルム状に形成された剥離シートである。
以上のように構成された本発明の実施の形態2における絆創膏供給具は、シート巻取部44の軸部45aにワンウェイクラッチ45bが装着されている点、絆創膏ロール60のテープ61が心材に巻回されていない絆創膏ロール60を用い、ロール収納部52とテープ繰出口54との間の側面板42aに細い隙間を隔てて2本の棒材からなる張設手段52aが立設されている点で、実施の形態1における絆創膏供給具と構成が異なる。
このため、本実施の形態においては、実施の形態1に記載した作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)摘み部49aを移動させることでシート巻取部44を回転させてシート62を巻き取ることができ操作性に優れる。
(2)ロール収納部52とテープ繰出口54との間の側面板42aに張設手段52aが配置されているので、心材に巻回されていない絆創膏ロール60のテープ61でも、テープ61をテープ繰出口54から必要な長さだけ弛みなく繰り出すことができ、注射絆を必要なだけ供給できるため使用性に優れる。
(実施の形態3)
図8は実施の形態3における絆創膏供給具の要部断面図であり、図9(a)は剥離シートに絆創膏が貼着されたテープの平面図であり、(b)はテープの要部断面図である。
図8において、71は実施の形態3における絆創膏供給具、72はポリエチレン製等の合成樹脂製等で形成された絆創膏供給具71のケース、72aは略長円状に形成されたケース72の側面板、72bはケース72の周壁、73は周壁72bの一部に形成されたスリット状の開口部、74は開口部73寄りの側面板72aに立設された円筒状の支持軸、75は開口部73側のケース72内に配設されたシート巻取部、76は中心に形成された挿通孔に支持軸74が嵌挿されたシート巻取部75としての円盤状の盤状体、77は盤状体76に形成された嵌挿孔の外側に立設させた円筒状の軸部、78は盤状体76の外周面に形成されたローレットや歯形等の掛合部、79は側面板72aに形成され先端が盤状体76の掛合部78と掛合し逆回転するのを防止する爪部、80は側面板72aに立設された円筒状の芯部、80aは芯部80の外周に突設された複数の凸起からなる張設手段であり、後述する絆創膏ロール30の心材31の内側に嵌挿され心材31が芯部80の周りを空回りするのを防止する。81はシート巻取部75と芯部80を区画して側面板72aに略S字状に立設された隔壁、82は隔壁81でシート巻取部75と区画された芯部80の周囲のロール収納部、83は隔壁81と周壁72bとを細い隙間をあけて対向させシート巻取部75側に形成されたテープ繰出口、84はテープ繰出口83とロール収納部82とが連通したテープ搬送路、85はテープ繰出口83と開口部73との間の周壁72bに形成されたシート挿通孔である。なお、周壁72bの高さは、後述する絆創膏94の大きさより大きければ良く、適宜設定することができる。
図8,図9において、90はロール収納部82に収容された絆創膏ロール、91は後述するテープ92が巻回された絆創膏ロール90の円筒状の心材、92は心材91に巻回された絆創膏ロール90のテープ、93はポリプロピレン製,ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂製等で長尺のフィルム状に形成され端部がシート巻取部75の軸部77に貼着等で固着された剥離シート、94は剥離シート93の一面側(本実施の形態においては絆創膏ロール90の外面側)に適当な間隔をあけて貼着された矩形状の複数の絆創膏、95はポリプロピレン製,ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂製,紙製等のフィルムで矩形状等に形成された絆創膏94の絆創膏フィルム、96は絆創膏フィルム95より一回り小さな矩形状に形成され絆創膏フィルム95に形成された接着剤層に貼着された不織布,綿等の体液吸収部材、97は合成樹脂製,紙製等のフィルムを二つ折りにして絆創膏フィルム95の一端に貼着させ剥離シート93との間に介挿させた剥離フィルムである。
以上のように構成された本発明の実施の形態3における絆創膏供給具について、図面を参照しながら、以下その使用方法を説明する。図10は絆創膏供給具の使用状態を説明する要部断面図である。
まず、図8に示すように、絆創膏供給具71におけるケース72のロール収納部82の芯部80に絆創膏ロール90を嵌挿し、引き出したテープ92をテープ搬送路84に通してテープ繰出口83から引き出し、次いで周壁72bに沿わせてシート挿通孔85を通した後、シート巻取部75まで至らしめる。テープ92の剥離シート93の先端は軸部77の外周に貼着等によって固着する。
使用するときは、開口部73から突出したシート巻取部75の盤状体76の外周に手指をおき、図8の矢印の方向に盤状体76を回転させてテープ92の剥離シート93をシート巻取部75の軸部77に巻き取ると、図10に示すように、テープ繰出口83からテープ92が繰り出されて絆創膏94が現れる。繰り出された絆創膏94の剥離フィルム97だけを摘んで持ち上げると、剥離フィルム97付きの絆創膏94を剥離シート93から剥がすことができ、剥離フィルム97を摘んだまま絆創膏94を患者の皮膚に貼着した後に剥離フィルム97を引き剥がすと、絆創膏94を患者の皮膚に貼着することができる。
以上のように、本発明の実施の形態3における絆創膏供給具は構成されているので、実施の形態1に記載した作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)剥離フィルム97が貼着された絆創膏94も供給することができ応用性に優れる。
(2)構成を簡素化でき生産性に優れる。
本発明は、止血用注射絆や創傷用絆創膏等の絆創膏を繰り出すことのできる絆創膏供給具に関し、絆創膏が貼着された剥離シートに手を触れずにケース内で巻き取ることができるため、使用後の剥離シートの後始末が簡単にでき作業性に優れ、また使用後の剥離シートは直ちに巻き取られケース内に収容されるので、埃や血液等が付着し難く衛生性に優れ、さらにシート巻取部を操作して剥離シートを巻き取りながら絆創膏の繰出量を確認することができるので、片手でも絆創膏の繰り出し作業を行うことができる使用性に優れた絆創膏供給具を提供できる。
実施の形態1における絆創膏供給具の分解斜視図 実施の形態1における絆創膏供給具の要部断面図 (a)剥離シートに絆創膏としての注射絆が貼着されたテープの平面図 (b)テープの要部断面図 絆創膏供給具の使用状態を説明する要部断面図 絆創膏供給具の押止片の平面図 実施の形態2における絆創膏供給具の要部断面図 シート巻取部の分解斜視図 実施の形態3における絆創膏供給具の要部断面図 (a)剥離シートに絆創膏が貼着されたテープの平面図 (b)テープの要部断面図 絆創膏供給具の使用状態を説明する要部断面図
符号の説明
1 絆創膏供給具
2 ケース本体
2a 蓋部
2b ケース
3 側面板
4 窪み部
5 支持軸
6 シート巻取部
6a 盤状体
7 嵌挿孔
8 軸部
9 切れ目部
10 係止部
11 掛合部
11a 爪部
12 芯部
12a 張設手段
13 隔壁
14 ロール収納部
15 テープ繰出口
16 テープ搬送路
17 押止片
18 側面板
19 嵌挿部
20 周壁
20a テープ送出部
20b 開口部
21 シート挿通口
22 シート搬送路
30 絆創膏ロール
31 心材
32 テープ
33 剥離シート
34 注射絆
35 絆創膏フィルム
36 体液吸収部材
37 皮膚
38 位置合わせマーク
41 絆創膏供給具
42 ケース
42a 側面板
42b 周壁
43 開口部
44 シート巻取部
45 支持軸
45a 軸部
45b ワンウェイクラッチ
46 嵌合部
47 盤状体
48 掛合部
49 レバー部
49a 摘み部
50 爪部
51 隔壁
52 ロール収納部
53 押止片
54 テープ繰出口
55 テープ搬送路
56 シート挿通口
57 シート搬送路
60 絆創膏ロール
61 テープ
62 剥離シート
71 絆創膏供給具
72 ケース
72a 側面板
72b 周壁
73 開口部
74 支持軸
75 シート巻取部
76 盤状体
77 軸部
78 掛合部
79 爪部
80 芯部
80a 張設手段
81 隔壁
82 ロール収納部
83 テープ繰出口
84 テープ搬送路
85 シート挿通孔
90 絆創膏ロール
91 心材
92 テープ
93 剥離シート
94 絆創膏
95 絆創膏フィルム
96 体液吸収部材
97 剥離フィルム

Claims (6)

  1. 長尺の剥離シートの一面側に複数の絆創膏が貼着されたテープが巻回された絆創膏ロールが収納される片手で保持できるケースを備えた絆創膏供給具であって、
    (a)前記絆創膏ロールが収納されるロール収納部と、(b)前記ロール収納部と連通し前記絆創膏ロールから前記テープが前記ケースの外に繰出されるテープ繰出口と、(c)前記絆創膏を剥離させた前記剥離シートを挿通させるシート挿通口と、(d)前記シート挿通口から前記ケース内に戻された前記剥離シートを巻き取るシート巻取部と、(e)前記ロール収納部と前記シート巻取部とを隔離するとともに、前記テープ繰出口と前記ロール収納部とに連通したテープ搬送路と前記シート挿通口とを隔てる隔壁と、を備えていることを特徴とする絆創膏供給具。
  2. 前記テープ搬送路と隔離されて前記ケースの周壁と前記隔壁との間に形成され前記シート挿通口と前記シート巻取部とに連通したシート搬送路を備えていることを特徴とする請求項1に記載の絆創膏供給具。
  3. 前記ケースに、前記シート巻取部の少なくとも一部を前記ケースの外面に突出させる開口部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の絆創膏供給具。
  4. 前記シート巻取部が、前記ロール収納部より前記テープ繰出口側に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の絆創膏供給具。
  5. 前記ケースの前記ロール収納部から前記テープ繰出口までの間に前記テープの張設手段が配置されていることを特徴とする請求項1乃至4の内いずれか1に記載の絆創膏供給具。
  6. 前記シート巻取部が、前記ケースに配設された若しくは形成された爪部と掛合する掛合部、又は、軸部に装着されたワンウェイクラッチを備えていることを特徴とする請求項5に記載の絆創膏供給具。
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