JP2007082873A - サイドレール - Google Patents

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忠 井浦
Junichi Hachitsuka
順一 八塚
Yoshiyuki Tsukamura
良行 束村
Hidenori Fukunaga
秀憲 福永
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Abstract

【課題】椅子状態に変形可能なベッドに使用するサイドレールであって、前方へ立ち上がる際に把持しやすい位置に可動柵を位置できると共に、その可動柵に少なくとも手首から肘の間の腕部分を乗せ置くことを可能として立ち上がり動作を行いやすくしたサイドレールを提供すること。
【解決手段】ベッドの側部に固定される固定柵11に対して可動柵12を回動可能かつ固定柵と可動柵が同一平面を形成する状態と固定柵に対して略々直行する平面を可動柵が形成する状態とで可動柵を保持可能とした状態保持手段13を介して固定柵に可動柵を組付ける。また、可動柵に腕を乗せることが可能な腕置き部を具備する。また、固定柵に対して略々直行する平面を可動柵が形成する状態で可動柵をベッドの床部上方に位置させた際に、ベッド両側部から張り出した二つの可動柵間を通って前後方向に利用者が歩行移動できるだけの空間が形成される可動柵の大きさとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ベッドの側部に取り付けて使用するサイドレールに関するものである。
従来、介護用ベッドとしては床部が3分割され、それぞれが起伏可能に構成されたもので、様々な体位で療養できるようになったものが一般的である。
しかしながら、この種のベッドでは、ベッドから離床する際に、身体の向きを換え、ベッドの側方から立ち上がらなければならず、向きを換えることが困難な方にとっては必ずしも快適なものとはいえないものであった。
そこで、仰臥した状態から椅子に腰掛けた状態に姿勢変更可能なベッドが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
このベッドであれば、ベッド上で向きを換えることなくそのままの状態(腰掛状態)からベッドの前方へ立ち上がればよく、非常に快適なものとなっている。
この種のベッドでは、一般的にベッドフレームにサイドレールを差し込んで使用する。しかしながら、従来のサイドレールはベッドの側部に位置するように構成されており、このようなものを使用した場合にはベッド幅と略々同じ幅となる把持部を持って立ち上がらなければならず力が入りにくく、使用上好ましくない。また、立ち上がりの初期段階におけるベッドの床部から腰を浮かせる際には、サイドレールの把持部を持ってでは力が入り難いため、ベッドの床部に手をついて身体を押上げるようになる。そして、床部より高い位置にあるサイドレールの把持部を持って立ち上がるようになる。そのため、立ち上がり動作の間に、腰を床部から浮かせた状態で手を移動させて掴み直しをしなければならず、立ち上がり動作の間に利用者の身体が非常に不安定な状態となる期間が生じる問題がある(例えば、特許文献2参照。)。
特開2004−298372号公報 特開2000−166703号公報
そこで、本発明は上記事情に鑑み、椅子状態に姿勢変更可能なベッドにおいて使用するサイドレールであって、前方へ立ち上がる際に、把持しやすい位置に可動柵を位置させることができると共に、その可動柵に少なくとも手首から肘の間の腕部分を乗せ置くことを可能として立ち上がり動作を行いやすくしたサイドレールを提供することを課題としている。
請求項1の発明は、ベッドの床部が平坦な状態と椅子状の状態とに変形可能なベッドに使用するサイドレールにおいて、ベッドの側部に固定される固定柵に、少なくとも手首から肘までの間の腕部分を乗せることが可能な腕置き部を具備した可動柵を、前記固定柵と可動柵が同一平面を形成する状態から固定柵に対して略々直行する平面を可動柵が形成する状態まで可動柵を回動可能とすると共にそれぞれの状態で可動柵を保持可能とした状態保持手段を介して組付けたことを特徴とする。
また、請求項2の発明は、前記可動柵が固定柵に対して略々直行する平面を形成する状態で可動柵をベッドの床部上方に位置させた際に、ベッドの両側部から張り出した二つの可動柵間を通って少なくとも前後方向に利用者が歩行移動できるだけの空間が形成される可動柵の大きさとしたことを特徴とする。
請求項1の発明によると、可動柵を固定柵に対して回動させて該可動柵を固定柵に対して略々直行する平面を形成する状態で保持できるようにした。さらに、可動柵に利用者の手首から肘までの間の腕部分を乗せることができる腕置き部を具備した。これにより、可動柵を立ち上がり動作時に把持しやすい利用者の前方に位置させることができる。また、立ち上がりの際に、可動柵の前部を保持すると共に、手首から肘までの間の腕部分を可動柵の腕置き部上に乗せる。そして、可動柵の腕置き部上に載せた肘関節を支点として、腕を畳むように曲げ、臀部をベッドの床部から浮き上がらせる。然る後、肘から手首までの腕部分を、その支点が徐々に切替っていく梃子のようにして身体を押上げ、臀部を足の上方へ移動させる。すなわち、可動柵の把持位置を変えることなく、身体を押上げるための支点を利用者の上体の前移動に合わせて徐々に前方へ移動でき、楽に立ち上がり動作を行うことができる。したがって、ベッドの床部から臀部を浮き上がらせた状態から完全に立ち上がるまでの利用者の身体が不安定な状態の間に、可動柵の把持位置を変える必要がないため、身体を安定するように保持できる状態を保ったまま、安全かつ容易に立ち上がり動作を行うことができる。また、このサイドレールは、固定柵に対して可動柵を回動可能としていることで、可動柵が不必要な場合、固定柵と可動柵が同一平面を形成する状態とでき、可動柵を邪魔とならないように収納することができる。
請求項2の発明によると、固定柵に対して略々直行する平面を形成する状態で可動柵をベッドの床部上方に位置させた際に、可動柵間を通って少なくとも前後方向に利用者が歩行移動できるだけの空間が形成される可動柵の大きさとした。これによると、立ち上がりの動作を行う際に、可動柵が利用者の身体の近くで身体の側方をガードする状態とでき、利用者はより安心感を持って立ち上がり動作を行うことができる。
ベッドの床部が平坦な状態と椅子状の状態とに変形可能なベッドに使用するサイドレールにおいて、ベッドの側部に固定される固定柵に対して可動柵を回動可能かつ固定柵と可動柵が同一平面を形成する状態と固定柵に対して略々直行する平面を可動柵が形成する状態とで可動柵を保持可能とした状態保持手段を介して固定柵に可動柵を組付ける。また、前記可動柵に少なくとも手首から肘までの間の腕部分を乗せることが可能な腕置き部を具備する。さらに、固定柵に対して略々直行する平面を可動柵が形成する状態で可動柵をベッドの床部上方に位置させた際に、ベッドの両側部から張り出した二つの可動柵間を通って少なくとも前後方向に利用者が歩行移動できるだけの空間が形成される可動柵の大きさとする。
このサイドレールは、可動柵を固定柵に対して回動させて該可動柵を固定柵に対して略々直行する平面を形成する状態で保持できるようにした。さらに、可動柵に利用者の手首から肘までの間の腕部分を乗せることができる腕置き部を具備した。これによると、このサイドレールは、可動柵を立ち上がり動作時に把持しやすい利用者の前方に位置させることができる。また、立ち上がりの際、可動柵の前部を保持すると共に、手首から肘までの間の腕部分を可動柵の腕置き部上に乗せる。そして、可動柵の腕置き部上に載せた肘関節を支点として、腕を畳むように曲げ、臀部をベッドの床部から浮き上がらせる。然る後、肘から手首までの腕部分を、その支点が徐々に切替っていく梃子のようにして身体を押上げ、臀部を足の上方へ移動させる。すなわち、可動柵の把持位置を変えることなく、身体を押上げるための支点を利用者の上体の前移動に合わせて徐々に前方へ移動でき、楽に立ち上がり動作を行うことができる。したがって、ベッドの床部から臀部を浮き上がらせた状態から完全に立ち上がるまでの利用者の身体が不安定な状態となる間に、可動柵の把持位置を変える必要がないため、身体を安定するよう保持できる状態を保ったまま、安全かつ容易に立ち上がり動作を行うことができる。
また、このサイドレールは、固定柵に対して可動柵を回動可能としていることで、可動柵が不必要な場合、固定柵と可動柵が同一平面を形成する状態とでき、可動柵を邪魔とならないように収納することができる。
さらに、このサイドレールは、固定柵に対して略々直行する平面を形成する状態で可動柵をベッドの床部上方に位置させた際に、可動柵間を通って少なくとも前後方向に利用者が歩行移動できるだけの空間が形成される可動柵の大きさとした。これによると、立ち上がりの動作を行う際に、可動柵が利用者の身体の近くで身体の側方をガードする状態とでき、利用者はより安心感を持って立ち上がり動作を行うことができる。
本発明に係るサイドレールの一実施形態を図面に基づいて説明する。第1図はサイドレールを示す説明図である。第2図は状態保持手段の構成を示す説明図である。第3図はベッドにサイドレールを取付けた状態を示す説明図である。第4図はサイドレールを用いた立ち上がり動作の一例を示す説明図である。第5図は第4図に続くサイドレールを用いた立ち上がり動作の一例を示す説明図である。第6図はサイドレールを取付けるベッドの一例を示す説明図である。
まず、本発明に係るサイドレール1を取付けるベッドBの一例について説明する。
このベッドBは第6図に示すように構成されている。詳述すると、図中二点鎖線で示す床面上に設置されるベースフレーム2に基台フレーム3が固定され、該基台フレーム3に対して前後移動可能に摺動フレーム4が基台フレーム3に配設されている。また、前記摺動フレーム4には腰受ボトム5が配設されている。そして、該腰受ボトム5の後方側にて隣り合うように、かつ同一平面を形成可能に、前記基台フレーム3と摺動フレーム4との間に構成された起伏機構6にて支持された背受ボトム7が配設されている。さらに、前記腰受ボトム5の前方側にて隣り合うように、かつ同一平面を形成可能に、前記摺動フレーム4の前後移動に応じて作動される収納機構8にて支持された脚受ボトム9が配設されている。また、前記腰受ボトム5、背受ボトム7、脚受ボトム9にはベッドBの床部を形成するマットM,Mが載置されている。さらに、このベッドBには、前記基台フレーム3と摺動フレーム4間に駆動手段10が配設されている。
このように構成されたベッドBは、第6図の(a)図に示すベッド状態から駆動手段10を動作させて、摺動フレーム4を後方へ移動させることで、次のように動作される。まず、摺動フレーム4を後方へ移動させると、前記各ボトム5,7,9は後方へと移動される。これに伴って、起伏機構6により背受ボトム7は徐々に背上げされる。すなわち、背受ボトム7は後方へ移動されながら背上げされる。また、摺動フレーム4の後方移動に応じて収納機構8の収納リンク8aが動作され、前記摺動フレーム4に対して収納機構8の脚受フレーム8bが後方へ移動される。これにより、脚受ボトム9と前記脚受フレーム8bとの間に構成された収納機構8の支持リンク8cが動作され、前記脚受ボトム9は下方へと移動される。すなわち、脚受ボトム9は後方へ移動されながら下方へと移動され、ベッドBは第6図の(b)図に示す椅子状態に変形される。したがって、このベッドBは、駆動手段10を動作させて、摺動フレーム4を基台フレーム3に対して前後方向に移動させることで、起伏機構6及び収納機構8を作動させ、ベッド状態又は椅子状態に変形可能な構成とされている。また、このベッドBは椅子状態に変形させた際に、ベッドB前方に大きな開放空間Sが形成されるようにされている。
なお、前記駆動手段10には、電気的な制御が可能なアクチュエーターや油圧装置等を用いることができる。また、ハンドルを回転操作することでネジシャフトを回転させ、それによりネジシャフトに螺合したナット部材を移動させること等により、摺動フレーム4を基台フレーム3に対して移動させる手動式の駆動手段10を用いることもできる。
また、このベッドBは、前記摺動フレーム4が基台フレーム3に対して最も前の位置にあるときにベッド状態となり、最も後の位置にあるときに椅子状態となるように構成されている。
続いて、サイドレール1について説明する。
このサイドレール1は、第1図に示すように、ベッドBの側部に取付けられる少なくとも利用者の腰から肩口までをガード可能な固定柵11と、該固定柵11に対して回動可能な可動柵12と、該可動柵12を固定柵11に対して回動可能に連結させると共に可動柵12と固定柵11が同一平面を形成する状態と可動柵12が固定柵11に対して略々直行する平面を形成する状態とで可動柵12を保持可能な状態保持手段13から構成されている。
まず、前記固定柵11について説明する。
この固定柵11は、第1図に示すように、下端にベッドB側部への取付具14a,14aが設けれられた支柱14,14の中間部間に連結桁15が固着されている。また、略々しの字形状に曲折させたフレームパイプ16を時計回りに90度回転させた状態で、該フレームパイプ16の下方側に位置する端部が後側の前記支柱14の中間部後面に固着されている。さらに、該フレームパイプ16の上方側中間部下面が前記支柱14の上端に固着されている。また、該フレームパイプ16の上方側の端部には後述する状態保持手段13の構成部材である爪付き軸受17の後部が固着されている。さらに、前側の前記支柱14の上端と前記爪付き軸受17の中間部下面が固着されている。また、前記フレームパイプ16と連結桁15間及びフレームパイプ16の上部側と下部側間には、複数のステーパイプ18,18,18が固着されている。
続いて、前記可動柵12について説明する。
この可動柵12は、第1図に示すように、略々矩形状に曲折させたフレームパイプ19の後向きの端部に後述する状態保持手段13の構成部材である爪付き軸受20の前端が固着され、フレームパイプ19の上向きの端部に前記爪付き軸受20の中間部下面が固着されている。さらに、前記フレームパイプ19の上部側と下部側間に、少なくとも利用者の手首から肘までの間の腕部分を乗せることが可能な腕置き部21となる腕置きプレート21aが固着されている。
なお、図示してはいないが、少なくとも前記腕置きプレート21aにはクッション部材が設けられている。
また、本実施例においては、腕置き部21として腕置きプレート21aを用いている。しかしながら、図示してはいないが、腕置き部21を、例えば、棒材を格子状に組んだものとして構成しても良い。また、前記可動柵12のフレームパイプ19の上下部間に、棒材をあまり間隔を取らないようにして並列に複数本固着させて腕置き部21を構成するようにしても機能上何ら問題はない。さらに、腕置き部21は、可動柵12の内部だけでなく、可動柵12の後部にかけて構成するようにしても機能上何ら問題はない。
次に、前記状態保持手段13について説明する。
この状態保持手段13は、第2図に示すように、前記固定柵11に設けた爪付き軸受17と、前記可動柵12に設けた爪付き軸受20と、前記可動柵12の回動中心となる軸材22から主に構成されている。
まず、前記固定柵11に設けた爪付き軸受17は、前後方向に前記軸材22が回動可能に嵌合できる空孔部17aが穿たれている。また、該爪付き軸受17の前端部には、前記可動柵12が前記固定柵11と同一平面を形成する状態と可動柵12が固定柵11に対して略々直行する平面を形成する状態とで可動柵12を保持するための爪部17bが設けられている(第2図の(b)図参照。)。さらに、この爪付き軸受17の後部下面には、前記空孔部17aまで達するネジ部17cが設けられている。
次に、前記可動柵12に設けた爪付き軸受20は、前後方向に前記軸材22が嵌合可能な空孔部20aが穿たれると共に、該空孔部20aに前記軸材22が嵌合されて固定されている。また、この爪付き軸受20の後端部には、前記固定柵11に設けた爪付き軸受17の爪部17bに当接されることで、可動柵12が前記固定柵11と同一平面を形成する状態と可動柵12が固定柵11に対して略々直行する平面を形成する状態とで可動柵12を保持させるための爪部20bが設けられている(第2図の(c)図参照。)。
そして、前記可動柵12に設けた爪付き軸受20と軸材22を保護パイプ23に挿通させると共に、軸材22を前記固定柵11に設けた爪付き軸受17の空孔部17aに回動可能に嵌合させる。然る後、前記爪付き軸受17のネジ部17cにネジ部材24を、該ネジ部材24の先端が前記軸材22の後部に設けた溝部22a内に達するまで螺合させて、状態保持手段13を組立て、固定柵11に可動柵12を回動可能に取付ける(第2図の(d)図参照。)。なお、状態保持手段13を組立てた状態では、前記可動柵12に設けた爪付き軸受20の爪部20bの後端面と前記固定柵11に設けた爪付き軸受17の前端面、前記固定柵11に設けた爪付き軸受17の爪部17bの前端面と前記可動柵12に設けた爪付き軸受20の後端面の少なくとも一方が当接するようにされている。また、前記保護パイプ23は、固定柵11に対して可動柵12を回動させた際に、二つの爪部17b,20b間等に利用者の指等が挟み込まれないようにするための保護部材である。
このように構成されたサイドレール1,1は、第3図に示すように、ベッドBのベースフレーム2側部に設けた取付ユニット25,25のボス部材25a,25a,・・・に、固定柵11,11の取付具14a,14a,・・・を嵌合させることで取付けられる。このとき、ベッドBの両側部に設けたサイドレール1,1の可動柵12,12を固定柵11,11に対して回動させると、第3図の(c)図に示すように、可動柵12,12がベッドBの床部上方にて固定柵11,11に対して略々直行する平面を形成する状態となるように、サイドレール1,1はベッドBに取付けられている。また、その状態では、二つの可動柵12,12間を通って少なくとも前後方向に利用者が歩行移動できるだけの空間Sが形成されようにされている。すなわち、その状態において、二つの可動柵12,12間を通って少なくとも前後方向に利用者が歩行移動できるだけの空間Sが形成される可動柵12,12の大きさとしている。
続いて、このサイドレール1,1を用いた立ち上がりのための一使用例について説明する。
まず、第3図の(b)図に示すように、ベッドBを椅子状態に変形させ、利用者が前向きの状態で腰掛姿勢をとる。
そして、第3図の(c)図及び第4図の(a)図に示すように、可動柵12,12を回動させて、該可動柵12,12をベッドBの床部上方にて固定柵11,11に対して略々直行する平面を形成するようにさせる。すなわち、ベッドBの床部上方かつ利用者の前方に可動柵12,12を位置させる。
然る後、第4図の(b)図に示すように、可動柵12,12のフレームパイプ19,19後部を把持して、身体が前屈みになるように上体を起こす。
続いて、第4図の(c)図に示すように、可動柵12,12のフレームパイプ19,19前部を保持すると共に、手首から肘までの間の腕部分を可動柵12,12の腕置き部21,21である腕置きプレート21a,21a上に乗せる。
そして、第5図の(a)図に示すように、可動柵12,12の腕置きプレート21a,21a上に載せた肘関節を支点として、腕を畳むように曲げ、臀部をベッドBの床部から浮き上がらせる。
然る後、可動柵12,12の腕置きプレート21a,21aから、肘から手首に向かって腕を徐々に離間させるようして身体を押上げ、第5図の(b)図に示すように、臀部を足の上方へ向かって移動させる。すなわち、肘から手首までの腕部分を、その支点が徐々に切替っていく梃子のようにして身体を押上げ、臀部を足の上方へ向かって移動させる。
そして、第5図の(c)図に示すように、二つの可動柵12,12間に立ち上がる。
このように、このサイドフレーム1,1は、可動柵12,12を固定柵11,11に対して回動させて該可動柵12,12を固定柵11,11に対して略々直行する平面を形成する状態で保持できるようにした。さらに、可動柵12,12に利用者の手首から肘までの間の腕部分を乗せることができる腕置き部21,21である腕置きプレート21a,21aを具備した。これによって、可動柵12,12を立ち上がり動作時に把持しやすい利用者の前方に位置させることができる。また、第4図の(c)図から第5図の(c)図に示す立ち上がりの際に、可動柵12,12の前部を保持すると共に、手首から肘までの間の腕部分を可動柵12,12の腕置き部21,21である腕置きプレート21a,21a上に乗せる。そして、可動柵12,12の腕置きプレート21a,21a上に載せた肘関節を支点として、腕を畳むように曲げ、臀部をベッドBの床部から浮き上がらせる。然る後、肘から手首までの腕部分を、その支点が徐々に切替っていく梃子のようにして身体を押上げ、臀部を足の上方へ移動させる。すなわち、可動柵12,12の把持位置を変えることなく、身体を押上げるための支点を利用者の上体の前移動に合わせて徐々に前方へ移動でき、楽に立ち上がり動作を行うことができる。したがって、ベッドBの床部から臀部を浮き上がらせた状態から完全に立ち上がるまでの利用者の身体が不安定な状態となる間に、可動柵12,12の把持位置を変える必要がないため、身体を安定するよう保持できる状態を保ったまま、安全かつ容易に立ち上がり動作を行うことができる。
また、このサイドレール1,1は、固定柵11,11に対して略々直行する平面を形成する状態に保持させた可動柵12,12をベッドBの床部上方に位置させた状態とした際に、可動柵12,12間を通って少なくとも前後方向に利用者が歩行移動できるだけの空間Sが形成される可動柵の大きさとしている。これによると、立ち上がりの動作を行う際に、可動柵12,12が利用者の身体の近くで身体の側方をガードする状態とでき、利用者はより安心感を持って立ち上がり動作を行うことができる。
また、このサイドレール1,1は、固定柵11,11に対して可動柵12,12を回動可能としていることで、可動柵12,12が不必要な場合、例えば、ベッドBに利用者が仰臥している状態等において、固定柵11,11と可動柵12,12が同一平面を形成する状態とでき、可動柵12,12を邪魔とならないように収納することができる。
サイドレールを示す説明図。 (a)その側面図。 (b)その正面図。 状態保持手段の構成を示す説明図。 (a)その側面図。 (b)(a)図におけるX−X矢視図。 (c)(a)図におけるY−Y断面図。 (d)その組立てられた状態を示す側面図。 ベッドにサイドレールを取付けた状態を示す説明図。 (a)そのベッドのベッド状態における様子を示す側面図。 (b)そのベッドの椅子状態における様子を示す側面図。 (c)椅子状態において可動柵を床部上方へと回動させた様子を示す平面図。 サイドレールを用いた立ち上がり動作の一例を示す説明図。 (a)その準備が整った様子を示す側面図。 (b)上体を前屈みにする様子を示す側面図。 (c)腕を可動柵の適切な位置に位置させた様子を示す側面図。 第4図に続くサイドレールを用いた立ち上がり動作の一例を示す説明図。 (a)腰を浮き上がらせる様子を示す側面図。 (b)腰を足の上方へと移動させていく様子を示す側面図。 (c)立ち上がった様子を示す側面図。 サイドレールを取付けるベッドの一例を示す説明図。 (a)そのベッド状態を示す側面図。 (b)その椅子状態を示す側面図。
符号の説明
1 サイドレール
11 固定柵
12 可動柵
13 状態保持手段
21 腕置き部
B ベッド

Claims (2)

  1. ベッドの床部が平坦な状態と椅子状の状態とに変形可能なベッドに使用するサイドレールにおいて、ベッドの側部に固定される固定柵に、少なくとも手首から肘までの間の腕部分を乗せることが可能な腕置き部を具備した可動柵を、前記固定柵と可動柵が同一平面を形成する状態から固定柵に対して略々直行する平面を可動柵が形成する状態まで可動柵を回動可能とすると共にそれぞれの状態で可動柵を保持可能とした状態保持手段を介して組付けたことを特徴とするサイドレール。
  2. 前記可動柵が固定柵に対して略々直行する平面を形成する状態で可動柵をベッドの床部上方に位置させた際に、ベッドの両側部から張り出した二つの可動柵間を通って少なくとも前後方向に利用者が歩行移動できるだけの空間が形成される可動柵の大きさとしたことを特徴とする請求項1に記載のサイドレール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011067325A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Iura Co Ltd ストレッチャーにおけるサイドレールの保持機構

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