JP2007082147A - データ送受信回路のタイミング調整回路、lsi及びデータ送受信システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 データ送信部が出力するデータの位相とデータ受信部がデータを受信するタイミングを規定するクロックの位相を比較し、その比較結果に応じて、前記データ送信部がデータを送信するタイミングを規定するクロックの位相を調整する。
【選択図】図1
Description
クロックCLK_Aは、後段の2:1マルチプレクサ(170)にてデータを受け取るタイミングを規定するクロックである。クロックCLK_Bは、前段である4:2マルチプレクサ(140)にてデータを出力するタイミングを規定するクロックであり、クロックCLK_Aの立ち上がりエッジに同期した分周クロックである。いま、クロックCLK_Aの立ち上がりに同期したクロックCLK_Bの立ち上がりにて、4:2マルチプレクサ(140)からデータが出力される。2:1マルチプレクサ(170)は次サイクルのクロックCLK_Aの立ち上がりにて、このデータを受け取る。設計では、プロセスばらつきや電源電圧・温度変動を考慮した条件下にて、このタイミングチャートを実現する必要がある。従来の技術の場合、マルチプレクサ間の物理的な距離を短くすると共に、マルチプレクサや分周器の回路構成を工夫し、図12に示したタイミングチャートを実現している。
図3は、本発明の第一の実施例の構成を詳細に示すものである。図11において付与されている符号と同一の符号を付与したものは、図11において説明したものと同一である。また、データ変化検出部(52)と位相比較部(32)は、図2に示した応用例のデータ変化検出部(52)と位相比較部(32)の具体的構成例を示すものであり、4:2マルチプレクサ(140)に対するクロックの位相を変化させる機能を有する位相補間器PI(Phase Interpolator)(421)とPI制御部(422)は、図2の位相調整部(42)に相当する。
図示しないPLLから供給される20GHzのクロックCLK_Aは、分周器(210)、2:1マルチプレクサ(170)及び位相シフタ(320)に分配される。
本実施例における位相比較はデータの変化を検出するごとに行われる。これはデータの変化が4:2マルチプレクサ(140)におけるクロックの位相を反映したものだからである。データの変化の検出は、4:2マルチプレクサ(140)が出力する連続データに関して、データ変化検出部(52)のXOR論理回路(524)でラッチ回路(522)とラッチ回路(523)の出力のXOR論理を演算することにより行われる。
データ変化検出部(52)はクロックCLK_Bに同期して、4:2マルチプレクサ(140)の出力DTを2ビットずつ取り出し、データ変化の有無を検出する。
位相比較の対象は、4:2マルチプレクサ(140)の出力データDTと2:1マルチプレクサ(170)に対するクロックCLK_Aを位相シフタ(320)で位相シフトさせたクロックCLK_A_DMYである。出力データDTの変化タイミングがクロックCLK_A_DMYの変化タイミングと一致するように、出力データDTを出力するクロックCLK_Bの位相が調整される。ここで、位相比較対象として、クロックCLK_A_DMYではなく、クロックCLK_Aを適用する場合、出力データDTの変化タイミングにクロックCLK_Aの立ち上がりエッジが位置することになる。この状態では、2:1マルチプレクサ(170)にて、確実に4:2マルチプレクサ(140)の出力データを受け取ることができない。このため、位相比較では、クロックCLK_Aを一定量だけ位相シフトさせた(位相オフセットを加えた)クロックCLK_A_DMYを用いる必要がある。また、クロックCLK_A_DMYの立ち上がりエッジにて出力データDTを受け取るためのラッチ回路(321)は、2:1マルチプレクサ(170)の初段のラッチ回路(171,173)と物理的な構成が同一の回路にする必要がある。
本実施例は、先に述べたように、常にデータの変化のあるデータを出力するレプリカを設けたものであり、図6は本実施例の構成を詳細に示し、図7は本実施例における位相比較のタイミングチャートを示すものである。
なお、1010繰返しデータの場合、常にデータの変化が存在するため、データの変化検出を行う必要がない。位相比較は、この1010繰返しデータDT_DMYと2:1マルチプレクサ(170)に対するクロックCLK_Aの間にて行われる。図3に示した第一の実施例では、クロックCLK_Aの位相を固定量位相シフトしたクロックCLK_A_DMYが用いられているが、本実施例ではそれに替えてクロックCLK_Bの位相を位相シフタ(167)で固定量位相シフトしたクロックCLK_B_DMYが用いられている。位相シフタ(167)を用いる理由は位相シフタ(320)を用いる理由と同じであり、相互に置き換え可能である。
図示のように、クロックCLK_B_DMYの立ち上がりで1010繰返しデータDT_DMYのデータ”0”がラッチ回路(323)にラッチされ、一方クロックCLK_Aの立ち上がりエッジで1010繰返しデータDT_DMYがラッチ回路(321)にラッチされ、その出力DT_AがクロックCLK_B_DMYの立ち上がりでラッチ回路(322)にラッチされる。そして、ラッチ回路(322)の出力DT_B1とラッチ回路(323)の出力DT_B0がXOR論理回路(324)で比較され、一致不一致を示す信号PI_SFT_TMPが生成され、ラッチ回路(325)で1クロック分遅延されて位相比較結果信号PI_SFTとしてPI制御部(423)に入力される。1010繰返しデータDT_DMY は常にデータの変位が発生しているので、PI制御部(423)は図3に示したPI_EN_TMP信号が常に入力されているのと同じ構成になっている。この位相比較結果による制御信号により、位相補間器PI(421)は4:2マルチプレクサ(140)に対するクロックCLK_Bの位相を調整する。
図8の第三の実施例では、各マルチプレクサに対して、個別にそのクロックの位相を調整することができるように配置されている。そのため、クロックの位相の変化の影響が前段のマルチプレクサに伝播しない。
(付記2)前記データ送信部が出力するデータの変化を検出するデータ変化検出部と、前記データ受信部がデータを受信するタイミングを規定するクロックと前記データ送信部が出力するデータとの位相比較を行う位相比較部と、前記データ変化検出部が前記データ送信部が出力するデータの変化を検出したときに、前記位相比較部の位相比較結果に応じて、前記データ送信部がデータを送信するタイミングを規定するクロックの位相を変化させる位相調整部を有することを特徴とする付記1記載のタイミング調整回路。
(付記3)前記位相比較部は、その初段回路として、前記データ受信部がデータを受信するタイミングを規定するクロックに基づいて前記データ送信回路が出力するデータを受け取る回路であって、前記データ受信部ブロックの初段回路と同一の構成のラッチ回路を備えることを特徴とする付記2記載のタイミング調整回路。
(付記4)前記ラッチ回路は、前記データ受信部がデータを受信するタイミングを規定するクロックを所定量位相シフトしたクロックに同期して前記データ送信部が出力するデータを受け取ることを特徴とする付記3記載のタイミング調整回路。
(付記5)常にデータの変化のある1010繰り返しデータを、前記データ送信部がデータを送信するタイミングを規定するクロックに基づいて出力するダミーデータ出力回路と、前記データ受信部がデータを受信するタイミングを規定するクロックと前記ダミーデータ出力回路が出力するデータとの位相比較を行う位相比較部と、前記位相比較部の位相比較結果に応じて、前記データ送信部がデータを送信するタイミングを規定するクロックの位相を変化させる位相調整部を有することを特徴とする付記1記載のタイミング調整回路。
(付記6)前記ダミーデータ出力回路は、前記データ送信部の最終段と同一の構成であることを特徴とする付記5記載のタイミング調整回路。
(付記7)前記ダミーデータ出力回路は、前記データ送信部がデータを送信するタイミングを規定するクロックを所定量位相シフトしたクロックに同期して常にデータの変化のある1010繰り返しデータを出力することを特徴とする付記6記載のタイミング調整回路
(付記8)複数個のブロック間で順次データの送受信が行われるLSIにおいて、各送信側となるブロックと受信側となるブロック毎に、データ送信側ブロックが出力するデータの変化を検出するデータ変化検出部と、前記データ受信側ブロックがデータを受信するタイミングを規定するクロックと前記データ送信側ブロックが出力するデータとの位相比較を行う位相比較部と、前記データ変化検出部が前記データ送信側ブロックが出力するデータの変化を検出したときに、前記位相比較部の位相比較結果に応じて、前記データ送信側ブロックがデータを送信するタイミングを規定するクロックの位相を変化させる位相調整部を有するタイミング調整回路を備えたことを特徴とするLSI。
(付記9)あるデータ送信側ブロックとデータ受信側ブロック間における位相調整の対象となるクロックが、別のデータ送信側ブロックとデータ受信側ブロック間のデータ送受信タイミングに影響を与えるように前記位相調整部が配置されたことを特徴とする付記8記載のLSI。
(付記10)あるデータ送信側ブロックとデータ受信側ブロック間における位相調整の対象となるクロックが、別のデータ送信側ブロックとデータ受信側ブロック間のデータ送受信タイミングに影響を与えないように前記位相調整部が配置されたことを特徴とする付記8記載のLSI。
(付記11)前記複数のブロックは、パラレルデータを順次シリアルデータに変換する複数のマルチプレクサであって、当該LSIからデータを外部に出力するデータ送信回路を構成するものであることを特徴とする付記8記載のLSI。
(付記12)前記各マルチプレクサは入力データのビット幅を半分とし、速度を2倍としたデータを出力することを特徴とする付記11記載のLSI。
(付記13)前記複数のマルチプレクサのうちの最終段のマルチプレクサがデータを受信するタイミングを規定するクロックは当該LSIのクロック生成手段により生成され、送信側となる前記マルチプレクサと受信側となる前記マルチプレクサ毎に2分の1分周器が設けられ、最終段以外の前記マルチプレクサは後段の前記マルチプレクサのデータ受信タイミングを規定するクロックを前記2分の1分周器で2分の1に分周したクロックを位相調整部を介して供給され、当該供給されたクロックにより当該マルチプレクサの後段の前記マルチプレクサに送信するデータの送信タイミングを規定することを特徴とする付記12記載のLSI。
(付記14)最終段のマルチプレクサとその前段のマルチプレクサに対応する2分の1分周器には前記LSIのクロック生成手段により生成されたクロックが入力され、それ以外の2分の1分周器には後段の2分の1分周器の出力が入力されることを特徴とする付記13記載のLSI。
(付記15)最終段のマルチプレクサとその前段のマルチプレクサに対応する2分の1分周器には前記LSIのクロック生成手段により生成されたクロックが入力され、それ以外の2分の1分周器には後段の2分の1分周器の出力が位相調整部を介して入力されることを特徴とする付記13記載のLSI。
(付記16)第1のLSIと第2のLSIとの間でデータ送受信を行うデータ送受信システムにおいて、前記第1のLSIが出力するデータの変化を検出するデータ変化検出部と、前記第2のLSIがデータを受信するタイミングを規定するクロックと前記第1のLSIが出力するデータとの位相比較を行う位相比較部と、前記データ変化検出部が前記第1のLSIが出力するデータの変化を検出したときに、前記位相比較部の位相比較結果に応じて、前記第1のLSIがデータを送信するタイミングを規定するクロックの位相を変化させる位相調整部を有するタイミング調整回路を備えたことを特徴とするデータ送受信システム。
(付記17)前記第1のLSIは、パラレルデータを順次シリアルデータに変換する複数のマルチプレクサを含み該第1のLSIからデータを外部に出力するデータ送信回路を備えたことを特徴とする付記16記載のデータ送受信システム。
(付記18)前記各マルチプレクサは入力データのビット幅を半分とし、速度を2倍としたデータを出力することを特徴とする付記17記載のデータ送受信システム。
(付記19)各送信側となるマルチプレクサと受信側となるマルチプレクサ毎に、データ送信側マルチプレクサが出力するデータの変化を検出するデータ変化検出部と、前記データ受信側マルチプレクサがデータを受信するタイミングを規定するクロックと前記データ送信側マルチプレクサが出力するデータとの位相比較を行う位相比較部と、前記データ変化検出部が前記データ送信側マルチプレクサが出力するデータの変化を検出したときに、前記位相比較部の位相比較結果に応じて、前記データ送信側マルチプレクサがデータを送信するタイミングを規定するクロックの位相を変化させる位相調整部を有するタイミング調整回路を備えたことを特徴とする付記18記載のデータ送受信システム。
12 前段ラッチ部
20 データ受信部
22 後段ラッチ部
30、32 位相比較部
40、42 位相調整部
52 データ変化検出部
100 PLL
110 データバッファ
120 16:8マルチプレクサ
130 8:4マルチプレクサ
140 4:2マルチプレクサ
160 ダミーデータ出力部
170 2:1マルチプレクサ
180 出力バッファ
Claims (10)
- データを送信するデータ送信部と当該データを受信するデータ受信部との間でのデータ送受信のタイミングを調整するタイミング調整回路であって、前記データ送信部が出力するデータの位相と前記データ受信部がデータを受信するタイミングを規定するクロックの位相を比較し、その比較結果に応じて、前記データ送信部がデータを送信するタイミングを規定するクロックの位相を調整することを特徴とするタイミング調整回路。
- 前記データ送信部が出力するデータの変化を検出するデータ変化検出部と、前記データ受信部がデータを受信するタイミングを規定するクロックと前記データ送信部が出力するデータとの位相比較を行う位相比較部と、前記データ変化検出部が前記データ送信部が出力するデータの変化を検出したときに、前記位相比較部の位相比較結果に応じて、前記データ送信部がデータを送信するタイミングを規定するクロックの位相を変化させる位相調整部を有することを特徴とする請求項1記載のタイミング調整回路。
- 常にデータの変化のある1010繰り返しデータを、前記データ送信部がデータを送信するタイミングを規定するクロックに基づいて出力するダミーデータ出力回路と、前記データ受信部がデータを受信するタイミングを規定するクロックと前記ダミーデータ出力回路が出力するデータとの位相比較を行う位相比較部と、前記位相比較部の位相比較結果に応じて、前記データ送信部がデータを送信するタイミングを規定するクロックの位相を変化させる位相調整部を有することを特徴とする請求項1記載のタイミング調整回路。
- 複数個のブロック間で順次データの送受信が行われるLSIにおいて、各送信側となるブロックと受信側となるブロック毎に、データ送信側ブロックが出力するデータの変化を検出するデータ変化検出部と、前記データ受信側ブロックがデータを受信するタイミングを規定するクロックと前記データ送信側ブロックが出力するデータとの位相比較を行う位相比較部と、前記データ変化検出部が前記データ送信側ブロックが出力するデータの変化を検出したときに、前記位相比較部の位相比較結果に応じて、前記データ送信側ブロックがデータを送信するタイミングを規定するクロックの位相を変化させる位相調整部を有するタイミング調整回路を備えたことを特徴とするLSI。
- あるデータ送信側ブロックとデータ受信側ブロック間における位相調整の対象となるクロックが、別のデータ送信側ブロックとデータ受信側ブロック間のデータ送受信タイミングに影響を与えるように前記位相調整部が配置されたことを特徴とする請求項4記載のLSI。
- あるデータ送信側ブロックとデータ受信側ブロック間における位相調整の対象となるクロックが、別のデータ送信側ブロックとデータ受信側ブロック間のデータ送受信タイミングに影響を与えないように前記位相調整部が配置されたことを特徴とする請求項4記載のLSI。
- 前記複数のブロックは、パラレルデータを順次シリアルデータに変換する複数のマルチプレクサであって、当該LSIからデータを外部に出力するデータ送信回路を構成するものであり、前記各マルチプレクサは入力データのビット幅を半分とし、速度を2倍としたデータを出力することを特徴とする請求項4記載のLSI。
- 前記複数のマルチプレクサのうちの最終段のマルチプレクサがデータを受信するタイミングを規定するクロックは当該LSIのクロック生成手段により生成され、送信側となる前記マルチプレクサと受信側となる前記マルチプレクサ毎に2分の1分周器が設けられ、最終段以外の前記マルチプレクサは後段の前記マルチプレクサのデータ受信タイミングを規定するクロックを前記2分の1分周器で2分の1に分周したクロックを位相調整部を介して供給され、当該供給されたクロックにより当該マルチプレクサの後段の前記マルチプレクサに送信するデータの送信タイミングを規定することを特徴とする請求項7記載のLSI。
- 第1のLSIと第2のLSIとの間でデータ送受信を行うデータ送受信システムにおいて、前記第1のLSIが出力するデータの変化を検出するデータ変化検出部と、前記第2のLSIがデータを受信するタイミングを規定するクロックと前記第1のLSIが出力するデータとの位相比較を行う位相比較部と、前記データ変化検出部が前記第1のLSIが出力するデータの変化を検出したときに、前記位相比較部の位相比較結果に応じて、前記第1のLSIがデータを送信するタイミングを規定するクロックの位相を変化させる位相調整部を有するタイミング調整回路を備えたことを特徴とするデータ送受信システム。
- 前記第1のLSIは、パラレルデータを順次シリアルデータに変換する複数のマルチプレクサを含み該第1のLSIからデータを外部に出力するデータ送信回路を備えたことを特徴とする請求項9記載のデータ送受信システム。
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