JP2007082054A - 受信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 受信装置には分配器2にて分配された受信信号の選局をそれぞれ行う複数のチューナ3a、3bが設けられ、チューナ3a、3b間の妨害を除去するために、チューナ3a、3bは、局部発振周波数が、未使用のセグメントの帯域内に設定されるように局部発振信号を生成する。
【選択図】 図1
Description
また、特許文献2には、複数のチューナが搭載された電子機器において、回路基板の配置を工夫したり、回路基板にシールド対策を施すことにより、複数のチューナ間の妨害を軽減する方法が開示されている。
また、特許文献2に開示された方法では、複数のチューナ間の妨害を完全に除去することができないばかりか、回路基板の配置に制約が生じるとともに、コストアップを招くという問題があった。
これにより、局部発振信号の局部発振周波数を、未使用のセグメントの帯域内に設定することができ、複数のチューナを同時に動作させた場合においても、複数のチューナ間の妨害を除去することが可能となる。
これにより、局部発振信号の局部発振周波数を、未使用のセグメントの帯域内に設定することができ、複数のチューナを同時に動作させた場合においても、複数のチューナ間の妨害を除去することが可能となる。
これにより、急峻な遮断特性を得ることが可能となり、隣接チャンネル妨害を大幅に軽減することが可能となるとともに、SAWフィルタの製造が容易となるようにSAWフィルタの遮断周波数を設定することが可能となる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る受信装置の概略構成を示すブロック図である。
図1において、受信装置には、空間に放射された電波を受信するアンテナ1、アンテナ1にて受信された受信信号を分配する分配器2、分配器2にて分配された受信信号の選局をそれぞれ行う複数のチューナ3a、3b、チューナ3a、3bにて選局された受信信号の復調をそれぞれ行う復調部4a、4b、複数の画面6a、6bを表示させるディスプレイ6および復調部4a、4bにて復調された信号を画面6a、6bにそれぞれ表示させるための制御を行うコントローラ5が設けられている。なお、チューナ3aは、例えば、テレビの主画面用、チューナ3bは、例えば、テレビの子画面用またはVTR・DVD・HDD等の録画用に用いることができる。
なお、チューナ3a、3bを同時に動作させると、チューナ3bの局部発振信号が分配器2を介してチューナ3aに混入し、チューナ3aの動作に妨害を与えるとともに、チューナ3bから空間に飛び出した局部発振信号がチューナ3aに混入し、チューナ3aの動作に妨害を与える。同様に、チューナ3a、3bを同時に動作させると、チューナ3aの局部発振信号が分配器2を介してチューナ3bに混入し、チューナ3bの動作に妨害を与えるとともに、チューナ3aから空間に飛び出した局部発振信号がチューナ3bに混入し、チューナ3bの動作に妨害を与える。
図2において、チューナ3aには、図1の分配器2にて分配された高周波信号を増幅する高周波増幅器11、局部発振信号を生成する局部発振器13、局部発振器13にて生成された局部発振信号を受信信号に混合することにより、受信信号を中間周波信号に変換する混合器12および混合器12から出力された中間周波信号のフィルタリングを行うことにより、中間周波信号の所望の帯域を抽出する中間周波フィルタ14が設けられている。なお、チューナ3bも同様の構成をとることができる。
これにより、チューナ3aの局部発振周波数がチューナ3bの受信帯域にかかっている場合においても、チューナ3aの局部発振周波数がチューナ3bの受信帯域の使用部分にかからないようにすることができる。このため、複数のチューナ3a、3bを同時に動作させた場合においても、局部発振周波数を調整することで、複数のチューナ3a、3b間の妨害を除去することが可能となり、複数のチューナ3a、3b間の妨害を除去するために、フィルタやシールドなどを別途付加する必要がなくなることから、コストやサイズの増大を抑制しつつ、複数の画面6a、6b間の相互干渉を抑制することができる。
図3において、地上デジタル放送では13〜62チャンネルが設けられ、各チャンネルは、470MHz〜770MHzの間で6MHzごとに分割されている。
図4は、地上デジタル放送の13〜15チャンネルのセグメント構成を示す図である。
図4において、13チャンネルの受信中心周波数は略473.143MHz、受信最低周波数は略470.357MHz、受信最高周波数は略475.929MHz、14チャンネルの受信中心周波数は略479.143MHz、受信最低周波数は略476.357MHz、受信最高周波数は略481.929MHz、15チャンネルの受信中心周波数は略485.143MHz、受信最低周波数は略482.357MHz、受信最高周波数は略487.929MHzに設定されている。そして、地上デジタル放送では、略5.6MHzの1チャネル分の帯域が13個のセグメントに分割されている。そして、中央の1セグメント分の帯域S1を除く12個のセグメント分の帯域S2、S3を用いてハイビジョン放送を行ったり、中央の1セグメント分の帯域S1を用いて携帯受信機向けサービスを行ったりできるように規定されている。
図5において、チューナ3aには、図1の分配器2にて分配された高周波信号を増幅する高周波増幅器21、第1局部発振信号を生成する第1局部発振器23、第1局部発振器23にて生成された第1局部発振信号を受信信号に混合することにより、受信信号を第1中間周波信号に変換する第1混合器22、第1混合器22から出力された第1中間周波信号のフィルタリングを行うことにより、第1中間周波信号の所望の帯域を抽出する第1中間周波フィルタ24、第2局部発振信号を生成する第2局部発振器26、第2局部発振器26にて生成された第2局部発振信号を第1中間周波信号に混合することにより、第1中間周波信号を第2中間周波信号に変換する第2混合器25および第2混合器25から出力された第2中間周波信号のフィルタリングを行うことにより、第2中間周波信号の所望の帯域を抽出する第2中間周波フィルタ27が設けられている。なお、チューナ3bも同様の構成をとることができる。
ここで、第1局部発振器23は、局部発振周波数が、未使用のセグメントの帯域内に設定されるように局部発振信号を生成することができる。例えば、第1局部発振器23は、地上デジタルハイビジョン放送を受信する場合、13セグメント分の帯域の中央の1セグメント分の帯域内に収まるように局部発振周波数を設定することができる。
これにより、急峻な遮断特性を得ることが可能となり、隣接チャンネル妨害を大幅に軽減することが可能となるとともに、SAWフィルタの製造が容易となるようにSAWフィルタの遮断周波数を設定することが可能となる。
例えば、第1中間周波フィルタ24としてSAWフィルタを用いた場合、チューナ3aにて21チャンネル(受信中心周波数=略521.143M)を受信するものとすると、チューナ3aの第1局部発振器23は、下側局部発振周波数が略473.143MHzとなるように局部発振信号の局部発振周波数を設定し、第1中間周波信号の周波数を例えば48MHzに設定したものとする。この場合の下側局部発振周波数(=略473.143MHz)は、チューナ3bの13チャンネルの中央の1セグメントの帯域内にかかるが、この1セグメントは、移動受信専用に使用されるため、ハイビジョン用の12セグメント分の受信には影響を与えることはなく、チューナ3a、3b間の妨害を除去することができる。
ここで、(13+M)チャンネルを選局する場合、第1局部発振周波数は略425.143MHz+6×M(M=0〜49)とすることができる。また、第2局部発振周波数は、例えば、第2中間周波信号の周波数を略4.063Mとすると、略43.937Mの固定周波数となる。
Claims (5)
- 複数のチューナが設けられた受信装置において、
前記チューナは、
局部発振周波数が、未使用のセグメントの帯域内に設定された局部発振信号を生成する局部発振器と、
前記局部発振信号に受信信号を混合することにより、前記受信信号を中間周波信号に変換する混合器と、
前記中間周波信号のフィルタリングを行う中間周波フィルタとを備えることを特徴とする受信装置。 - 地上デジタルハイビジョン放送を受信する場合、13セグメント分の帯域の中央の1セグメント分の帯域内に収まるように前記局部発振周波数を設定することを特徴とする請求項1記載の受信装置。
- 複数のチューナが設けられた受信装置において、
前記チューナは、
局部発振周波数が、未使用のセグメントの帯域内に設定された第1局部発振信号を生成する第1局部発振器と、
前記第1局部発振信号に受信信号を混合することにより、前記受信信号を第1中間周波信号に変換する第1混合器と、
前記第1中間周波信号のフィルタリングを行う第1中間周波フィルタと、
第2局部発振信号を生成する第2局部発振器と、
前記第2局部発振信号を前記第1中間周波信号に混合することにより、前記第1中間周波信号を第2中間周波信号に変換する第2混合器と、
前記第2中間周波信号のフィルタリングを行う第2中間周波フィルタとを備えることを特徴とする受信装置。 - 地上デジタルハイビジョン放送を受信する場合、13セグメント分の帯域の中央の1セグメント分の帯域内に収まるように前記第1局部発振周波数を設定することを特徴とする請求項3記載の受信装置。
- 前記第1中間周波フィルタはSAWフィルタであり、前記第1中間周波信号の周波数が30〜60MHzの範囲内に収まるように前記第1局部発振信号の発振周波数を設定することを特徴とする請求項3または4記載の受信装置。
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2005
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