JP2007082004A - 画像入力装置、画像入力方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 原稿の読み取り面を上向きにしたまま被写体の画像を入力する場合でも、フリッカの影響を低減して画像を入力できる画像入力装置及び画像入力方法を提供すること。
【解決手段】 被写体に照明光を投光する照明手段20と、照明手段20により投光され被写体から反射された反射光を受光する1次元撮像素子25と、1次元撮像素子25の素子と垂直な方向に走査する副走査機構とを有し、1次元撮像素子25により反射光を光電変換し被写体の2次元画像を入力する画像入力装置において、環境光の照度を検出する照度検出手段31と、被写体の照度に基づき照度の時間的な変動を低減するように照明手段を駆動する印加電圧を算出する印加電圧算出手段とを有し、印加電圧算出手段31が算出した印加電圧により補正して駆動された照明手段が照射して得られる反射光に基づき前記2次元画像を入力することを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】 被写体に照明光を投光する照明手段20と、照明手段20により投光され被写体から反射された反射光を受光する1次元撮像素子25と、1次元撮像素子25の素子と垂直な方向に走査する副走査機構とを有し、1次元撮像素子25により反射光を光電変換し被写体の2次元画像を入力する画像入力装置において、環境光の照度を検出する照度検出手段31と、被写体の照度に基づき照度の時間的な変動を低減するように照明手段を駆動する印加電圧を算出する印加電圧算出手段とを有し、印加電圧算出手段31が算出した印加電圧により補正して駆動された照明手段が照射して得られる反射光に基づき前記2次元画像を入力することを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、被写体を光学的に走査して被写体の2次元画像を入力する画像入力装置及び画像入力方法に関する。
原稿に記録された画像を読み取り電気信号に変換し画像データを取得する場合、画像入力装置を用いて原稿に記録された画像を表す電気信号を取得している。この場合、原稿の読取面をフラットなプラテンガラスに向けて載置し、プラテンガラスの下方一定の離隔距離を隔てて移動する光源から光を照射し、読取面から反射する反射光による等倍の正立像を固体撮像素子の受光面に結像させて電気信号を得るか、あるいは原稿を自動送出装置に載置して1枚ずつ繰り出すとともに、所定位置に固定された光源から照射される光の反射光により、通過する原稿に記録された画像を表わす電気信号を取得するのが一般的である。
また、複写画像の作成においては、高精細な原稿に忠実な画像を再現したいという要請から、原稿を高解像度で正確に読み取る必要がある。
しかしながら、複数頁の原稿が綴じ込まれた書籍に記録された画像を読み取り電気信号を取得する場合には、その書籍を裏返しにして、プラテンガラスに読取面を密着させて等倍の正立像を固体撮像素子の受光面に結像させる必要がある。また、複数頁にわたる読み取りを行う場合には一々ページをめくった後に、読取面を裏返す必要があることから、読み取り効率が悪い上、書籍を損傷させる恐れがある。さらに、厚手の書籍については、プラテンガラスに強く押し付けても、読み取りが難しく、取得した電気信号によって再現された複写画像は、綴じ込み部分付近全体が黒くなったり、画像が歪み、見にくいという問題がある。
そこで、原稿の読み取り面を上向きにしたまま読み取る方法が提案されている。例えば、2次元CCDなどの2次元固体撮像素子を首振り自在に装着し、読取対象となる原稿面を複数の領域に分割して撮影し、分割撮影画像を接合することにより原稿全体の画像を得るものが知られている。しかし、原稿面を接写したときに、撮影画像全体を合焦させることは困難であることから、原稿面を複数の領域に分割する一方、結像光学系と原画像との位置関係に基づいて、分割された各領域のうち、合焦された使用可能領域をもとめ、撮影画像からその使用可能領域を切り出して貼り合わせることにより接合精度を高め良好な画質を確保する提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。
また、原稿を上向きにして撮影する画像入力装置において、読取領域の指定により切り出した画像を変倍したり、レイアウト変更して貼り合わせた場合のイメージの確認を可能にするため、切り出し領域を外部装置に出力できるようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
さらに、電子カメラを用いて距離が異なる複数の被写体を撮影する場合に、フィルムの結像面上の光軸と撮像レンズの光軸とをずらす、いわゆるあおり補正を行うことによりピント合わせを行う方法があり、その場合にあおり補正を電子的に行うことなどにより、撮像範囲のどの部分が合焦しているかを画像データの処理により確認することができるようにしたものがある(例えば、特許文献3参照)。
特開平10−210272号公報
特開平10−327312号公報
特開2000−13665号公報
しかしながら、原稿面を上向きにして読み取る場合に使用される2次元固体撮像素子や2次元固体撮像素子を内蔵する電子カメラは、リニアセンサに比べて1ラインの画素数をそれほど多くすることができないことから、数十万画素から数百万画素のものが多用されている。かかる画素数では、撮影領域が小さいときは高い解像度が得られるが、撮影領域を広げると画素の荒さが目立ち、たとえ電子的にデータ補完を行なっても解像度を向上させることができない。
したがって、特許文献1や特許文献2に開示された方法では、2次元固体撮像素子が使用されるため解像度がそれほどよくない上、領域分割して撮影された区分領域を貼り合せる際にソフトウエアが必要となるため、その処理に時間がかかるという難点がある。また、特許文献2に開示された方法は、原稿を載せる台や読取面を俯瞰する装置が必要であり、机の上に装置を載せて原稿を読み取るには、装置全体のサイズが大きすぎるという難点がある。さらに、特許文献3に開示された技術を用いれば、装置全体を小型化することができるが、この技術により、読取面を分割し、各領域を順次合焦させて撮影したとしても、撮影の都度得られた画像データをソフトウエア処理により貼り合せる処理は残るので、その処理に時間がかかる上、貼り合わせることにより生じる画質劣化要因を完全には排除することができない。
本出願人は上記事情に鑑み、本願に先立ち、リニアセンサを用いることにより画像読取時の解像度を高めるとともに、読取面を領域区分することなく読み取ることにより、貼り合せる際に必要なソフトウエア処理を不要にして読み取り時間の短縮を図り、かつ机上に載せたまま原稿を読み取ることが可能で、持ち運びが容易な画像読取方法及び画像読取装置を提案した。
かかる画像入力装置は1次元固体撮像素子による読み取り位置に読み取り光を照射するが、画像入力装置が設置された環境によっては、読み取り面の照度を変動させる光が原稿面に影響し、これが原稿読取特性に悪影響を及ぼす場合がある。例えば、一般的なオフィス環境等の天井に設けられている照明には広く蛍光灯が用いられているが、蛍光灯はその電源が交流電圧であるためフリッカ現象(ちらつき)を生じさせる。このため、蛍光灯を照明光とする環境下で原稿を読み取ると、副走査した1ラインの画像毎の信号レベルに変動を生じ2次元画像に展開した場合に横縞線として現れ、品質の悪い画像になってしまう。
本発明は、上記課題に鑑み、原稿の読み取り面を上向きにしたまま被写体の画像を入力する場合でも、フリッカの影響を低減して画像を入力できる画像入力装置及び画像入力方法を提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明は、被写体に照明光を投光する照明手段と、照明手段により投光され被写体から反射された反射光を受光する1次元撮像素子と、1次元撮像素子の素子と垂直な方向に走査する副走査機構とを有し、1次元撮像素子により反射光を光電変換し被写体の2次元画像を入力する画像入力装置において、環境光の照度を検出する照度検出手段と、照度検出手段により検出された照度に基づき、該照度の時間的な変動を低減するように照明手段を駆動する印加電圧を算出する印加電圧算出手段と、を有し、印加電圧算出手段が算出した印加電圧により駆動された照明手段が照射して得られる反射光に基づき2次元画像を入力することを特徴とする。
本発明によれば、原稿の読み取り面を上向きにしたまま画像を入力しても、照度を検出して照度の変動を打ち消すように照明手段を駆動するので、フリッカの影響を低減して画像を入力できる画像入力装置を提供できる。
また、本発明は、被写体に照明光を投光する照明手段と、照明手段により投光され被写体から反射された反射光を受光する1次元撮像素子と、1次元撮像素子の素子と垂直な方向に走査する副走査機構とを有し、1次元撮像素子により反射光を光電変換し被写体の2次元画像を入力する画像入力装置において、当該画像入力装置へ供給される電源の電圧を検出する電圧検出手段と、電圧検出手段により検出された電圧に基づき、被写体の照度の時間的な変動を低減するように照明手段を駆動する印加電圧を算出する印加電圧算出手段と、を有し、印加電圧算出手段が算出した印加電圧により補正して駆動された照明手段が照射して得られる反射光に基づき2次元画像を入力することを特徴とする。
本発明によれば、原稿の読み取り面を上向きにしたまま画像を入力しても、交流電圧を検出して交流に起因する照度の変動を打ち消すように照明手段を駆動するので、フリッカの影響を低減して画像を入力できる画像入力装置を提供できる。
また、本発明の一形態において、2次元画像から白領域を検出する白領域検出手段と、白領域検出手段により検出された白領域の画像データに基づき輝度ムラを検出する輝度ムラ検出手段と、輝度ムラ検出手段により検出された白領域の輝度ムラに基づき当該2次元画像の輝度ムラを補正する輝度ムラ補正手段とを有することを特徴とする。
また、本発明の一形態において、2次元画像から白領域を検出する白領域検出手段と、白領域検出手段により検出された白領域の画像データに基づき輝度ムラを検出する輝度ムラ検出手段と、輝度ムラ検出手段により検出された白領域の輝度ムラに基づき当該2次元画像の輝度ムラを補正する輝度ムラ補正手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、フリッカの影響を低減してもなお残る輝度ムラを白領域から検出することで、2次元画像を補正することができる。
原稿の読み取り面を上向きにしたまま被写体の画像を入力する場合でも、フリッカの影響を低減して画像を入力できる画像入力装置及び画像入力方法を提供することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら実施例をあげて説明する。本発明の画像読読み取り方法は、本発明の画像入力装置の実施形態に用いられているので、本発明の画像入力方法の実施形態は、本発明の画像入力装置の実施形態の中で併せて説明する。
図1は画像入力装置の概略外観図を示す。本実施例の画像入力装置は、厚さが薄い箱型の筐体1に収容されている。筐体1は、正面及び背面をなす壁面2と、壁面2と直角に交わる両側面3と、上面4及び底面5とを有する。本実施形態における筐体1の壁面2及び両側面3は、原稿等の被写体(平面又は立体を問わない)の読取面に垂直になっているが、原稿の脇に原稿に平行に配置する必要から、少なくとも正面の壁面2が垂直であればよく、背面の壁面や両側面3は、必ずしも原稿の読取面に垂直である必要はない。
また、本実施形態の画像入力装置の筐体1は、机上に載せて使用することや、携行に便利なように側面3の幅を狭くして薄型になるように構成されている。また、壁面2の幅は、目的に応じて任意に設定可能であるが、A4版サイズ横置きの原稿又は書籍(あるいはA3版縦置きの原稿又は書籍。ただし、書籍の場合には、綴じ込み部分が壁面2に平行になるように配置する。)に合わせて決定することで、壁面2の幅方向に読取光を同じ条件で照射することができる。
正面の壁面2の上部には、原稿を読み取る読取光が出射されると共に、読取面で反射した読取光が入射する窓部(開口)6が設けてあり、窓部6は、筐体1内部への埃の侵入や収納される光学機器を防護するため、ガラスで覆われている。さらに、正面の壁面2、右上部には、測定光が出射される窓部7が設けられ、中央上部には、原稿の読み取り面の明るさを検知するAEセンサ用の窓部8がそれぞれ設けられている。また、上面4には環境光の照度を検出するための照度センサ31が設けられている。
また、本実施例の画像入力装置には、原稿読取部により読み取られた原稿に記録された画像をモニタ表示する、液晶パネルや有機EL等により構成された画像表示部9を備えている。
さらに、画像表示部9の下部及び上部、筐体1の側面3には、本実施例の画像入力装置による画像読取りにおいて操作者が操作を行う操作パネル10が設けられている。なお、操作パネル10としては、読み取る原稿がフラットな読取面か、凹凸のある書籍かの選択を行う原稿選択ボタン、原稿のサイズを指定する指定ボタン、及び回転ミラーと光路長伸縮部26を読取開始位置にセットする初期設定ボタンがある。
画像表示部9は、蝶番を介して側面3に固定されているので、不使用時には壁面2に押し付けて収納し、原稿を読み取る際には、表示部9を図のように引き起こし、読み取った画像をモニタすることができる。また、画像入力装置には、画像読取部で使用する商用電源を得るための電源コード11が接続されているがバッテリにより駆動されてもよい。
本実施例の画像入力装置は、フラットな読取面を有する原稿や書籍のように綴じ込み部分を有し、読取面に凹凸がある原稿のいずれについても、読取面を上向きにした状態で、読取面に記録された画像を光学的に読み取り、その画像を表わす電気信号を取得することができるように構成されている。また、机の上に載せて、その脇に置いた原稿を読み取ることができるようにするため、原稿の読取面に対して斜め上方から読取光を照射し、その読取光を走査することにより画像を読み取るように構成されている。さらに、筐体の側面の幅の寸法は、壁面の高さの寸法よりも小さくして、画像入力装置全体が薄型になるように構成することもできる。
本実施例の画像入力装置においては、フラットな読取面を有する原稿を読み取るのか、読取面に凹凸がある原稿を読み取るかの選択は操作パネル10の操作により行い、フラットな読取面を有する原稿の場合には、原稿のサイズと、読取光の照射位置とに応じ予め決められたレンズ位置に合焦するようにプログラムされている。一方、読取面に凹凸がある原稿を読み取る場合には、予め読取面各位置の基準面99からの高さを測定し、その測定結果に基づいてプログラムされたレンズ位置に修正が施される。また、斜光を走査することによる一般的な画像歪みは、次述の回転ミラーを斜光の走査に合わせて回転させることにより矯正し、読取面に凹凸がある原稿を読み取る場合には、測定された高さに応じて、読み取られた電気信号にディストーション補正が施される。
図2は、画像入力装置の概略断面図を示す。本実施例の画像入力装置は、筐体1内に収容され、その筐体1は、読み取り面を上向きにして配置された原稿の読み取り面100の脇に、窓部6が設けられた正面の壁面2をその原稿の読取面に向けて配置されている。なお、窓部6は、原稿の読取面100のうちの壁面2に最も近い位置で反射した光が筐体1内部に十分入射できる大きさの開口を有する。
筐体1内部には、筐体1の上部側から光路順に、回転ミラー21、反射ミラー22、反射ミラー23、レンズ24、及び1次元固体撮像素子25の順序で画像読取部を構成する各部が配置され、回転ミラー21は、原稿の読取面100の何れの位置からでも見通せる位置に配置されている。一体に上下動する反射ミラー22、23は光路長伸縮部材26を構成する。なお、回転ミラー21の上方には、読み取り光を照射する読み取り光源20が配置され原稿の読み取り位置を照射している。
読み取り光源20は、例えば発光素子がライン状に配列され集光レンズを介して壁面2の幅方向に細長の読取光を斜上方向から出射するとともに、壁面2の幅方向に軸支されている。したがって、窓部6から読取面100に向けて読取面100の幅方向に細長い読取光を照射する一方、軸支する軸の回転に伴って照射された細長い読取光で読取面を線順次に隈なく走査することができる。また、上面4に設けられた照度センサ31は環境光30の照度を検出する。
回転ミラー21は、平面状の反射ミラーで、読取光源20より下部側に設けられた図示しない回転軸によって、筐体1の両側面3に軸支されている。そして、読取光源20が回転するのに合わせて回転するように構成されているので、読取光により読取面が走査されたとき、その走査された読取面の各位置で乱反射し、窓部6から回転ミラー21に所定の角度で入射する読取光の向きを壁面2の下方向に変えることができる。したがって、読取光の走査によって読取面各位置で反射した、各位置に記録された画像に応じた反射光を1次元固体撮像素子25で捉えることができる。
上記したように、回転ミラー21は1次元固体撮像素子25の素子配列方向と平行な回転軸を中心に回転可能であり、読み取り面100から入射した読み取り光を基準面99に向け垂直な方向に反射する。その後、読み取り光は、光路長伸縮部材26の反射ミラー22、23により反射されるが、読み取り位置(副走査方向)に応じて読み取り面100から回転ミラー21までの光路長が変動する。このため、本実施例の画像入力装置は光路長伸縮部26が垂直方向にモータにより駆動され読み取り面100から1次元撮像素子25までの光路長が一定となるように制御される。
読み取り面100から1次元撮像素子25までの光路長は、読み取り面100の高さが一定であれば回転ミラー21の回転位置により決定されるので、制御される回転ミラー21の回転位置に応じて光路長伸縮部26の位置が制御される。なお、回転ミラー21の回転位置の変位量と光路長伸縮部26の位置の変位量の関係は一定ではないので、回転ミラー21の回転角駆動と光路長伸縮部26の光軸方向の作動をそれぞれ独立に制御する。このような制御により、1次元撮像素子25から読み取り面100までの距離変化をほぼなくして、読み込みピッチが一定となるように回転ミラー21の回転位置を制御できる。
回転ミラー21、光路長伸縮部26及び読み取り光源20は、それぞれ基準となる位置に位置決めする為のホームポジション検出手段を有すると共に、回転ミラー21の回転位置を検出する回転位置検出手段及び光路長伸縮部26の位置検出手段を有し、これらの検出手段による検出結果を用いて駆動制御を行う。回転ミラー21の回転位置検出手段としては、光学式、磁気式のエンコーダを用い、光路長伸縮部26の位置検出手段としては所定の面からの距離を測定する汎用の測距センサを用いる。
続いて、画像入力装置の機能構成について図3の概略機能ブロック図に基づき説明する。本実施例の画像入力装置の各回路および各機構はMPU50により制御されている。画像入力装置は、モータ制御ユニット39により回転ミラー21及び光路長伸縮部26を制御する。回転ミラー21は回転ミラー21を回転駆動し、回転ミラー21を回転させる駆動用モータ21a及び回転位置を検出するロータリーエンコーダ21bを有する。また、光路長伸縮部26は光路長伸縮部26を垂直方向の上下に駆動する駆動用モータ26a及び位置を検出する位置検出センサ26bを有する。MPU50は、照度センサ31が検出した環境光の照度に基づき読取光源20の光量を制御する照明制御ユニット38を制御する。
MPU50は1次元撮像素子25であるCCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)からの画像信号による電荷はアナログASIC回路により画像信号に対して最適化された増幅、フィルタリング等の処理を行い、A/D変換器により所定のビット数のデジタル信号に変換する。また、環境光の明るさを検出する照度センサ31の信号もA/D変換器の1次元撮像素子25の信号とは別のチャンネルに入力されMPU50で処理可能なものとし、照度センサ31に入力された環境光の照度に応じて、読み取り光源20に印加する電源値を演算又は抽出し照明制御ユニット38に入力する。なお、照度センサ31用に別途、A/D変換器を設けてもよい。
デジタル化された1次元撮像素子25の信号はIPP(Image Processing Unit)により、シェーディング補正、地肌除去、色調補正及び、本発明の輝度ムラ補正処理等の画素演算が行われメモリ36に転送され、内部ストレージ(不図示)または、I/Oコントローラ37を介して外部に送信される。
IPP35は、レンズ機構におけるズームレンズのズーム倍率と補正定数との対応表を有し、ズーム倍率の設定如何により焦点距離が所定の範囲から外れたときは、1次元固体撮像素子25で撮像して取得した電気信号に、その対応表を用いてディストーション補正を施すことができる。また、測定部により測定された高さに基づいて、1次元固体撮像素子25で撮像して取得した電気信号に補正を施す。
なお、撮像レンズ24の位置を制御するレンズ機構、レンズ機構を制御して撮像レンズ24を移動させ合焦処理するズームAF(AutoFocus)モータ駆動回路を有していてもよい。また、メモリ36に記憶されたデジタル信号をモニタ画面に表示する画像表示部、この画像入力装置に操作者からの操作を入力する操作パネル10がMPU50に接続される(不図示)。また、測定された読取面各位置に応じてレンズ機構のレンズ位置に修正を施すことができる。
本を開いた状態のように立体的な書籍を選択するボタンが押下されると、距離を測定する測定光源(AF投光ランプ)が点灯し、回転ミラー21、光路長伸縮部26及び撮像レンズ25が所定の動作を行い、AF投光ランプによる読取面各位置(凹凸が生じている)の反射光が受光され、基準面(読取面がフラットである場合のその読取面)における基準位置(例えば、測定光が読取面を斜めに横断する筋状の光が基準面に照射される位置)からのずれが検出され、そのずれから、凹凸のある読取面各位置の高さが求められる。
その場合、モータ制御ユニット39は所定の回転速度となるよう駆動用モータ21aを駆動し、回転ミラー21を駆動する。また、モータ制御ユニット39は、読み取り位置から撮像レンズ25までの光路長が一定となるように、駆動用モータ26aを駆動し光路長伸縮部26を駆動する。また、AFモータ駆動回路は、予めプログラムされた通りにレンズの合焦機構を駆動する。
ROM64にはMPU50が実行するプログラムが格納されている。MPU50はプログラムを実行して例えば操作パネル10に表示する画面を生成し、ユーザの入力内容を検出する。また、ROM64には、MPU50を、印加電圧算出手段641、白領域検出手段642、輝度ムラ検出手段643、輝度ムラ補正手段644として機能させる各プログラムが格納されている。
印加電圧算出手段641は照度センサ31により検出された照度に基づき、被写体の照度の時間的な変動を低減するように照明手段を駆動する印加電圧を算出する。白領域検出手段642は2次元画像から白領域を検出する。輝度ムラ検出手段643は白領域検出手段により検出された白領域の画像データに基づき輝度ムラを検出する。輝度ムラ補正手段644は輝度ムラ検出手段642により検出された白領域の輝度ムラに基づき当該2次元画像の輝度ムラを補正する。なお、ROM64には駆動信号パターンが格納されているがこれについては後述する。
以上の構成に基づき、環境光の照度に基づく読み取り光源20の印加電圧の補正について説明する。図4(a)は、照度センサ31が検出した環境光の照度と時間の関係を示す。照度が大きい時には読み取り面が明るく照射され、照度が小さい時には読み取り面が暗く照射される。例えば、環境光が蛍光灯であれば照度は50−60Hzで変動する。
図4(b)はフリッカの影響を低減する印加電圧の算出を説明するための信号波形の一例を示す。Φrは1次元撮像素子25の各画素からの信号を外部に転送する為のリセットパルス信号を、Voは全面白色の被写体をちらつき(以下、フリッカという)のある環境光の下において副走査方向に順次走査した際に1次元撮像素子25から出力される出力パルス信号を、Viはフリッカを打ち消す為に読み取り光源20に印加するため印加電圧を示している。なお、図4では主走査2ライン毎の信号を示し途中の信号は省略した。
Voの矩形波形のLowレベルは画像信号を示す。矩形波形のLowレベルを連結すると(以下、Vo−lowという)、副走査方向の画像信号となり、この信号は周期的(例えばサインカーブ)に変動している。Vo−lowの画像信号の高い側が白レベル、低い側が黒レベルであると仮定すると、Vo−lowは明暗の変動を示す。すなわち、全面白色の被写体を撮影した場合の出力パルス信号VoのLowレベルの変動はフリッカによるものと見なすことができる。
印加電圧算出手段641は、予め、図4(a)の照度の変動周期、変動の幅及び照度の絶対値を検出すると共に、図4(b)の信号Vo−lowを検出し、Vo−lowを略一定にするために必要な読み取り光源20への印加電圧を演算する。
そして、実際に被写体を撮影する場合は、照度センサ31により検出された照度に基づき当該演算結果を使用してVo−lowを略一定にするための印加電圧を演算する。
図4(b)では、演算された印加電圧の一例としてVo−lowと逆位相でVo−lowの振幅と同程度の振幅の印加電圧Viを示した。図4(b)の印加電圧により補正された印加電圧が読み取り光源20に印可されれば環境光のフリッカの影響を低減できる。
図5(a)はフリッカの影響を低減する前の2次元画像データを、図5(b)はフリッカを打ち消すように読み取り光源20の電源電圧を印可した2次元画像データをそれぞれ示す。図5(a)(b)の上図は副走査方向に明暗の領域が縞状に現れている画像データであり、図5(a)(b)の下図は画像データの副走査方向の輝度を示すグラフである。図5(a)では明暗(輝度)の差が大きいのに対し、図5(b)では読み取り光源20の印加電圧が補正されているため明暗(輝度)の差が低減されている。したがって、本実施例の画像入力装置は、フリッカの影響を低減して被写体の画像を入力できる、
ところで、このように、フリッカによる照度変化を検出して、照明光の強弱を制御することでフリッカの影響を低減することができるが、図5(b)に示すように完全に補正することは困難である。しかしながら、図5(b)のように画像データの明暗が小さいことで、輝度など画像データの信号の分解能の低下を防止できる。
ところで、このように、フリッカによる照度変化を検出して、照明光の強弱を制御することでフリッカの影響を低減することができるが、図5(b)に示すように完全に補正することは困難である。しかしながら、図5(b)のように画像データの明暗が小さいことで、輝度など画像データの信号の分解能の低下を防止できる。
アナログASIC33から出力された信号は、A/D変換器34によりA/D変換されるが、該信号はフリッカによる輝度の上限がA/D変換器34の入力範囲内に収まるように(A/D変換器34への入力信号が飽和しないように)、A/D変換が調整されている必要がある。
したがって、図5(a)のように明暗の差が大きい状態では、フリッカによる信号の変動が重畳される為、A/D変換器の入力範囲にある程度のマージン(余裕)を持たせる必要があるため、被写体となる原稿の画像信号の分解能を低下させる要因になる。
本実施例の画像入力装置では、図5(b)のようにフリッカの影響が低減された信号に基づき前記マージンを低減することができ分解能を向上させることができる。すなわち、画像入力装置は、明暗の小さい信号範囲を考慮して(最大値と最小値を抽出し)A/D変換器のゲインやオフセットを調整する。これにより、画像信号をより高分解能にデジタルデータに変換することができ、得られる画像データの品質を向上することができる。
図6は2次元画像の入力の流れを示すフローチャート図を示す。図6の処理は例えば、 操作パネル10から画像の読み取りの開始が指示されるとスタートする。
読み取りの開始が指示されると、まず、読み取り光源20の照射位置、回転ミラー21の回転位置及び光路長伸縮部26の位置が、それぞれホームポジションに駆動される(S1)。
ついで、照度センサ31により環境光の照度を検出し(S2)、照度に応じて読み取り光源20への印加電力を算出し(S3)、読み取り光源20に補正された印加電圧を印加する(S4)。
読み取り光源20からの読み取り光はいったん、集光レンズにより点状に集光され、シリンドリカルレンズにより1次元撮像素子25の1ラインの撮像領域を帯状に照明する。1次元撮像素子の1ラインに相当する領域を直接照明する光源を用意してもよい。この場合、光源と1次元撮像素子の厳密な位置調整が必要となるので、少なくとも複数ラインに渡って同時に照明できるような輝度が均一な幅を有する帯状の光源にする。又は、輝度が均一な幅により1次元撮像素子の入力範囲を決めるようにしてもよい。
このように読み取り光源20へ電力を印加した状態により被写体の帯状の領域を照明し、この帯状領域の均一輝度の片端領域が撮像されるように、1次元撮像素子25を主走査方向に撮像する(S5)。
次いで、回転ミラー21、光路長伸縮部26を副走査方向に順次、駆動し、均一輝度の方端領域に対して反対側の端領域に移動するまで(ここでは副走査数とNとの大小関係を比較し)1次元撮像素子による撮像を行う(S6)。副走査数がNを超えるまでステップS5〜6の処理を繰り返す(S7)。なお、Nは輝度が均一な幅の副走査数である。
副走査数がN以上になった場合(S7のYes)、被写体の読み取り面100の走査が完了したか否か判定し(S8)、完了するまでステップS2からS7の処理を繰り返す。読み取り面100の走査が終了していない場合、読み取り光源20の位置を新たな読み取り位置に移動する(S9)。
被写体の読み取り面100の走査が完了したら図5のフローチャート図に基づく処理は終了する。
〔フリッカの影響の低減の別の形態〕
ところで、環境光はいったん画像入力装置が設置されると大きく変わることがない。したがって、予めフリッカのある環境光の下、フリッカの影響を低減するよう読み取り光源を駆動するための印加電力を定めておくことができる。そして、照度センサ31に検出された照度に基づき予め定められた印加電力を抽出することで、演算を行う必要がなく構成を簡略化できる。
〔フリッカの影響の低減の別の形態〕
ところで、環境光はいったん画像入力装置が設置されると大きく変わることがない。したがって、予めフリッカのある環境光の下、フリッカの影響を低減するよう読み取り光源を駆動するための印加電力を定めておくことができる。そして、照度センサ31に検出された照度に基づき予め定められた印加電力を抽出することで、演算を行う必要がなく構成を簡略化できる。
図7は、予め定めておいた照度と印加電圧の関係である駆動信号パターンの一例を示す。図7では、照度に対する印加電圧がプロットされており、照度が大きいほど印加電圧が小さくなっている。したがって、照度が大きいと印加電圧が小さくすることができるのでフリッカによる影響を低減できる。
図8は駆動信号パターンに基づき2次元画像の入力の流れを示すフローチャート図を示す。なお、図8の処理において図6と同一の処理については同一の符号を付しその説明は省略する。図8の処理では、ステップS20において、光源への印加電圧の算出の代わりに、駆動信号パターンから照度に対応する印加電圧を抽出する(S20)。そして、抽出した印加電圧に基づき読み取り光源に印加電圧を印可する。以降の処理は図6と同様である。
以上のように、IPP35による画像処理では、後処理として2次元画像データの輝度ムラ補正処理を行うため、読み取り光源20の駆動によるアクティブな補正で完全な補正処理を行う必要はない。したがって、図7のように予め定められた駆動パターンで駆動するようにしても十分な補正効果が得られる。図7のような駆動信号のパターンは幾つか用意して置き、装置の設置環境の明るさ変化を検出し、用意されているパターンのどのパターンを用いるかを自動的に判断するような構成としても良い。
〔白領域の輝度ムラに基づく輝度ムラの補正〕
続いて、白領域を検出して該白領域の輝度変化に基づいて輝度ムラを補正する画像入力について説明する。印加電圧を算出して、又は、駆動信号パターンから抽出した印加電圧により読み取り光源20を駆動すると図5(b)のように輝度ムラの低減された2次元画像データが得られる。この2次元画像データに白領域があれば、白領域は輝度が高く(例えば8ビットデータの場合(R、G、B)は(255、255、255))、また、輝度の変化も小さいため白領域では輝度ムラの検出が容易である。輝度ムラは白領域だけでなく2次元画像全体に生じているので、白領域の輝度変化の波形データ(輝度ムラ)を用いれば白領域以外の副走査方向全体の2次元画像データを補正することができる。
図9(a)はフリッカの影響の低減された2次元画像の一例を示す。図9(a)ではAREA1が黒い領域を示し、それ以外の領域は白い領域である。また、図9(b)は図9(a)のB線の輝度を示す。本実施例の白領域検出手段642は、RGBそれぞれの輝度が240以上である場合、かつ、所定範囲の輝度の変化率が10以下である場合に白領域であると判定する。したがって、図9(b)では、白領域では輝度が240以上の範囲でフリッカに基づく輝度の変化が見られ、また、黒領域では輝度が低い(例えば10以下)状態となっている。
〔白領域の輝度ムラに基づく輝度ムラの補正〕
続いて、白領域を検出して該白領域の輝度変化に基づいて輝度ムラを補正する画像入力について説明する。印加電圧を算出して、又は、駆動信号パターンから抽出した印加電圧により読み取り光源20を駆動すると図5(b)のように輝度ムラの低減された2次元画像データが得られる。この2次元画像データに白領域があれば、白領域は輝度が高く(例えば8ビットデータの場合(R、G、B)は(255、255、255))、また、輝度の変化も小さいため白領域では輝度ムラの検出が容易である。輝度ムラは白領域だけでなく2次元画像全体に生じているので、白領域の輝度変化の波形データ(輝度ムラ)を用いれば白領域以外の副走査方向全体の2次元画像データを補正することができる。
図9(a)はフリッカの影響の低減された2次元画像の一例を示す。図9(a)ではAREA1が黒い領域を示し、それ以外の領域は白い領域である。また、図9(b)は図9(a)のB線の輝度を示す。本実施例の白領域検出手段642は、RGBそれぞれの輝度が240以上である場合、かつ、所定範囲の輝度の変化率が10以下である場合に白領域であると判定する。したがって、図9(b)では、白領域では輝度が240以上の範囲でフリッカに基づく輝度の変化が見られ、また、黒領域では輝度が低い(例えば10以下)状態となっている。
輝度ムラ検出手段643は、白領域の輝度ムラΔBrを検出する。そして、輝度ムラ補正手段644が2次元画像の輝度を明部又は暗部に応じてΔBr補正する。例えば、暗部であればΔBr輝度を増大し、又は、明部であればΔBr輝度を減少させる。なお、暗部であればΔBr/2輝度を増大し、かつ、明部であればΔBr/2輝度を減少させる等、どのように輝度ムラを補正してもよい。
図10は、2次元画像の入力の流れを示すフローチャート図を示す。図10において図6の処理と同一の部分には同一の符号を付しその説明は省略する。図10では、印加電圧を補正して輝度ムラを低減した2次元画像データを取得し(S1〜S8)、該2次元画像データの白領域から輝度ムラを算出し2次元画像データの輝度を補正する(S30)。
白領域検出手段642は白領域を検出し、輝度ムラ検出手段643は白領域における輝度ムラを算出し、輝度ムラ補正手段643が2次元画像の輝度を算出された輝度ムラにより増減する。例えば、図9(a)の黒領域は輝度ムラによれば明の領域であるので、ΔBr輝度を減ずる。
このように、読み取り光源20の制御により補正処理を行った画像に対し白領域を検出し、デジタル画像演算処理によりさらに輝度ムラの補正処理を行うことで、より高精度にフリッカによる輝度ムラの補正ができるようになる。
実施例1では照度センサ31により照度を検出し、フリッカによる影響を低減する印加電圧を読み取り光源20に印可したが、本実施例では、画像入力装置に印加する交流電源電圧の電圧変化に基づきフリッカの影響を低減するように読み取り光源20の印加電圧を補正する。
図11は本実施例における画像入力装置の概略機能ブロック図の一例を示す。なお、図11において図3と同一部分には同一の符号を付しその説明は省略する。図11では照度センサ31がなく、電圧検出手段41がMPU50に接続されている。なお、電圧検出手段41は周知の電圧計を用いる。また、本実施例の印加電圧算出手段641は、電圧検出手段41により検出された電圧に基づきフリッカの影響を低減するように読み取り光源20を駆動する印加電圧を算出する。
本実施例では照度の代わりに交流電圧に基づき読み取り光源の印加電圧を演算する。なお、交流電圧を検出して印加電圧を演算する手順は実施例1と同様である。すなわち、全面白色の被写体をちらつき(以下、フリッカという)のある環境光の下において副走査方向に順次走査した際に1次元撮像素子25から出力される出力パルス信号Voを検出し、 矩形波形VoのLowレベルを連結したVo−lowを取得する。
印加電圧算出手段641は、予め、図4(a)のような電圧の変動周期、変動の幅及び電圧の絶対値を検出すると共に、図4(b)のような信号Vo−lowを検出し、Vo−lowを略一定にするために必要な読み取り光源20への印加電圧を演算する。
そして、実際に被写体を撮影する場合は、電圧検出手段41により検出された電圧に基づき当該演算結果を使用してVo−lowを略一定にするための印加電圧を演算する。演算された印加電圧により読み取り光源20に印可する印加電圧を補正すれば、図5のようにフリッカの影響が低減された2次元画像が入力される。
なお、交流電流は通常安定して供給されているので大きく変わることがない。したがって、予め交流電圧を検出しておきフリッカの影響を低減する読み取り光源を駆動するための印加電力を定めておくことができる。そして、電圧検出手段41に検出されたで電圧に基づき予め定められた印加電力を抽出することで、演算を行う必要がなく構成を簡略化できる。実施例1と同様に予め定めておいた電圧と印加電圧の駆動信号パターンはROM64に格納されている。
図12は本実施例の2次元画像の入力の流れを示すフローチャート図を示す。図12の処理は例えば、操作パネル10から画像の読み取りの開始が指示されるとスタートする。
読み取りの開始が指示されると、まず、読み取り光源20の照射位置、回転ミラー21の回転位置及び光路長伸縮部26の位置が、それぞれホームポジションに駆動される(S101)。
ついで、電圧検出手段41により交流電圧を検出し(S102)、印加電圧算出手段641が交流電圧に基づき読み取り光源20への印加電力を算出し(S103)、読み取り光源20に印加電力により補正された電力を印加する(S104)。なお、電圧に基づき駆動信号パターンを参照してフリッカを低減する印加電圧を抽出してもよい。
読み取り光源20からの読み取り光はいったん、集光レンズにより点状に集光され、シリンドリカルレンズにより1次元撮像素子25の1ラインの撮像領域を帯状に照明する。1次元撮像素子の1ラインに相当する領域を直接照明する光源を用意してもよい。この場合、光源と1次元撮像素子の厳密な位置調整が必要となるので、少なくとも複数ラインに渡って同時に照明できるような輝度が均一な幅を有する帯状の光源にする。又は、輝度が均一な幅により1次元撮像素子の入力範囲を決めるようにしてもよい。
このような照明の光源への電力を印加した状態の下、被写体の帯状の領域を照明しこの帯状領域の均一輝度の片端領域が撮像されるように、1次元撮像素子25を主走査方向に撮像する(S105)。
次いで、回転ミラー21、光路長伸縮部26を副走査方向に順次、駆動し、均一輝度の方端領域に対して反対側の端領域に移動するまで(ここでは副走査数とNとの大小関係を比較し)1次元撮像素子による撮像を行う(S106)。副走査数がNを超えるまでステップS105〜106の処理を繰り返す(S105)。なお、Nは輝度が均一な幅の副走査数である。
副走査数がN以上になった場合(S107のYes)、被写体の読み取り面100の走査が完了したか否か判定し(S108)、完了するまでステップS102からS107の処理を繰り返す。読み取り面100の走査が終了していない場合、読み取り光源20の位置を新たな読み取り位置に移動する(S109)。
被写体の読み取り面100の走査が完了したら、実施例1と同様に2次元画像データの白領域から輝度ムラを算出し2次元画像データの輝度を補正する(S130)。以上で、図12のフローチャート図に基づく処理は終了する。
以上のように本実施例によれば、検出された交流電圧に基づき読み取り光源20に印加する印加電圧を演算又は抽出し、フリッカによる輝度ムラを低減して2次元画像データを取得できる。また、白領域から輝度ムラを算出し2次元画像データの輝度をさらに補正することで、より高精度に輝度ムラの補正ができる。
以上のように、本実施の形態の画像入力装置は、原稿の読み取り面を上向きにしたまま被写体の画像を入力する場合でも、読み取り光源に印可する印加電圧をフリッカを打ち消すように補正することでフリッカの影響を低減して画像を入力することができる。
2 壁
3 側面
4 上面
5 底面
6 読み取り光の窓部
7 測定光が出射される窓部
8 AEセンサ用の窓部
9 画像表示部
10 操作パネル
20 読み取り光源
21 回転ミラー
24 撮像レンズ
25 1次元固体撮像素子
26 光路長伸縮部
31 照度センサ
41 電圧検出手段
3 側面
4 上面
5 底面
6 読み取り光の窓部
7 測定光が出射される窓部
8 AEセンサ用の窓部
9 画像表示部
10 操作パネル
20 読み取り光源
21 回転ミラー
24 撮像レンズ
25 1次元固体撮像素子
26 光路長伸縮部
31 照度センサ
41 電圧検出手段
Claims (7)
- 被写体に照明光を投光する照明手段と、前記照明手段により投光され被写体から反射された反射光を受光する1次元撮像素子と、
前記1次元撮像素子の素子と垂直な方向に走査する副走査機構と、を有し、前記1次元撮像素子により前記反射光を光電変換し前記被写体の2次元画像を入力する画像入力装置において、
環境光の照度を検出する照度検出手段と、
前記照度検出手段により検出された前記照度に基づき、前記被写体の照度の時間的な変動を低減するように前記照明手段を駆動する印加電圧を算出する印加電圧算出手段と、を有し、
前記印加電圧算出手段が算出した前記印加電圧により補正して駆動された前記照明手段が照射して得られる前記反射光に基づき前記2次元画像を入力する、
ことを特徴とする画像入力装置。 - 被写体に照明光を投光する照明手段と、前記照明手段により投光され被写体から反射された反射光を受光する1次元撮像素子と、
前記1次元撮像素子の素子と垂直な方向に走査する副走査機構と、を有し、前記1次元撮像素子により前記反射光を光電変換し前記被写体の2次元画像を入力する画像入力装置において、
環境光の照度を検出する照度検出手段と、
環境光の前記照度に対応づけて、前記被写体の照度の時間的な変動を低減するよう決定された照明手段に印可する印加電圧が格納された駆動信号パターンと、を有し、
前記照度検出手段により検出された前記照度に対応づけられた前記印加電圧を前記対応テーブルから抽出して、該印加電圧により駆動された前記照明手段が照射してえられる前記反射光に基づき前記2次元画像を入力する、
ことを特徴とする画像入力装置。 - 被写体に照明光を投光する照明手段と、前記照明手段により投光され被写体から反射された反射光を受光する1次元撮像素子と、
前記1次元撮像素子の素子と垂直な方向に走査する副走査機構と、を有し、前記1次元撮像素子により前記反射光を光電変換し前記被写体の2次元画像を入力する画像入力装置において、
当該画像入力装置へ供給される電源の電圧を検出する電圧検出手段と、
前記電圧検出手段により検出された前記電圧に基づき、前記被写体の照度の時間的な変動を低減するように前記照明手段を駆動する印加電圧を算出する印加電圧算出手段と、を有し、
前記印加電圧算出手段が算出した前記印加電圧により補正して駆動された前記照明手段が照射して得られる前記反射光に基づき前記2次元画像を入力する、
ことを特徴とする画像入力装置。 - 照明光を投光する照明手段と、前記照明手段により投光され被写体から反射された反射光を受光する1次元撮像素子と、
前記1次元撮像素子の素子と垂直な方向に走査する副走査機構と、を有し、前記1次元撮像素子により前記反射光を光電変換し前記被写体の2次元画像を入力する画像入力装置において、
当該画像入力装置へ供給される電源の電圧を検出する電圧検出手段と、
前記電圧に対応づけて、前記被写体の照度の時間的な変動を低減するよう決定された前記照明手段に印可する印加電圧が格納された駆動信号パターンと、を有し、
前記電圧検出手段により検出された前記電圧に対応づけられた前記印加電圧を前記対応テーブルから抽出して、該印加電圧により駆動された前記照明手段が照射してえられる前記反射光に基づき前記2次元画像を入力する、
ことを特徴とする画像入力装置。 - 前記2次元画像から白領域を検出する白領域検出手段と、
前記白領域検出手段により検出された前記白領域の画像データに基づき輝度ムラを検出する輝度ムラ検出手段と、
前記輝度ムラ検出手段により検出された白領域の前記輝度ムラに基づき当該2次元画像の輝度ムラを補正する輝度ムラ補正手段と、
を有することを特徴とする請求項1ないし4いずれか記載の画像入力装置。 - 被写体に照明光を投光する照明手段と、前記照明手段により投光され被写体から反射された反射光を受光する1次元撮像素子と、
前記1次元撮像素子の素子と垂直な方向に走査する副走査機構と、を有し、前記1次元撮像素子により前記反射光を光電変換し前記被写体の2次元画像を入力する画像入力装置における画像入力方法において、
環境光の照度を検出する照度検出ステップと、
前記照度検出ステップにより検出された前記照度に基づき、前記被写体の照度の時間的な変動を低減するように前記照明手段を駆動する印加電圧を算出する印加電圧算出ステップと、を有し、
前記印加電圧算出ステップが算出した前記印加電圧により駆動された前記照明手段が照射して得られる前記反射光に基づき前記2次元画像を入力する、
ことを特徴とする画像入力方法。 - 被写体に照明光を投光する照明手段と、前記照明手段により投光され被写体から反射された反射光を受光する1次元撮像素子と、
前記1次元撮像素子の素子と垂直な方向に走査する副走査機構と、を有し、前記1次元撮像素子により前記反射光を光電変換し前記被写体の2次元画像を入力する画像入力装置における画像入力方法において、
当該画像入力装置へ供給される電源の電圧を検出する電圧検出ステップと、
前記電圧検出ステップにより検出された前記電圧に基づき、前記被写体の照度の時間的な変動を低減するように前記照明手段を駆動する印加電圧を算出する印加電圧算出ステップと、を有し、
前記印加電圧算出ステップが算出した前記印加電圧により補正して駆動された前記照明手段が照射して得られる前記反射光に基づき前記2次元画像を入力する、
ことを特徴とする画像入力方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005269174A JP2007082004A (ja) | 2005-09-15 | 2005-09-15 | 画像入力装置、画像入力方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005269174A JP2007082004A (ja) | 2005-09-15 | 2005-09-15 | 画像入力装置、画像入力方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007082004A true JP2007082004A (ja) | 2007-03-29 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1975930A2 (en) | 2007-03-27 | 2008-10-01 | Sharp Kabushiki Kaisha | Multiplexing hologram recording and reconstructing apparatus and method therefor |
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US8947724B2 (en) | 2012-03-01 | 2015-02-03 | Ricoh Company, Limited | Image capturing unit, color measuring device, image forming device, color measuring system, and color measuring method |
-
2005
- 2005-09-15 JP JP2005269174A patent/JP2007082004A/ja active Pending
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