JP2007080152A - 媒体発行装置 - Google Patents

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春巳 手島
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Abstract

【課題】 釣り銭として希望する種類の金銭を得ることができるようにする。
【解決手段】 投入口部から投入された金銭の額に応じて購入希望金額の媒体を発行するもので、投入された金銭の額と購入希望金額との差額を算出する算出部15aと、この算出部15aによって差額が算出されるのに基づいて釣り銭を放出する紙幣処理部13、硬貨処理部14と、釣り銭の種類を表示する複数の表示操作部を有し、紙幣処理部13、硬貨処理部14による釣り銭の放出に際し、表示操作部が選択的に操作されることにより、釣り銭の種類を設定する制御部15とを具備する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、例えば、駅等で切符、カード、或いは定期券等を発行する券売機として適用される媒体発行装置に関する。
この種の媒体発行装置には、接客部の紙幣投入口から紙幣を投入させ、或いは、硬貨投入口から硬貨を投入させて、その投入された金額に応じて購入可能な媒体の金額を操作表示ボタンに点灯表示させるものがある。
利用者はこの点灯表示された操作表示ボタンのうち所望する金額を表示する操作表示ボタンを選択して押圧操作する。この押圧操作により発券処理部が動作されて切符やカードなどが発行され、或いは、ICカードヘの積み増し動作等が行なわれる。
ところで、この発券動作時には、投入された金銭の金額と購入される媒体の金額との間に差額が生じ、その差額が釣り銭として放出されることがある。
この釣り銭は、枚数が最も少なくなるような組み合わせで硬貨や紙幣の組み合わせが選択されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第921823号公報
しかしながら、従来においては、釣り銭が、枚数が最も少なくなるような組み合わせで放出されていたため、利用者が特定種類の紙幣や硬貨を希望しても、希望する種類の紙幣や硬貨を得ることができないという不便があった。
また、釣り銭の金額が半端な場合、例えば、釣り銭が70円の場合には、50円硬貨1枚と10円硬貨2枚の合計3枚が放出され、釣り銭の枚数が多くなってしまうという問題がある。
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、釣り銭として希望する種類の金銭を得ることができ、また、釣り銭の枚数を希望する枚数に削減できるようにした媒体発行装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1記載のものは、投入口部から投入された金銭の額に応じて購入希望金額の媒体を発行するもので、前記投入された金銭の額と前記購入希望金額との差額を算出する算出手段と、この算出手段によって差額が算出されるのに基づいて釣り銭を放出する釣り銭放出手段と、前記釣り銭の種類を表示する複数の表示操作部を有し、前記釣り銭放出手段による釣り銭の放出に際し、前記表示操作部が選択的に操作されることにより、前記釣り銭の種類を設定する種類設定手段とを具備する。
請求項2記載のものは、投入口部から投入された金銭の額に応じて購入希望金額の媒体を発行するもので、前記投入された金銭の額と前記購入希望金額との差額を算出する算出手段と、この算出手段によって差額が算出されるのに基づいて釣り銭を放出する釣り銭放出手段と、この釣り銭放出手段による釣り銭の放出に際し、金銭の追加投入が可能であることを表示する表示部と、この表示部の表示に基づいて前記投入口部から金銭が追加投入されることにより、この追加投入された金銭を前記算出手段によって算出された釣り銭に合算させ、この合算された金額を釣り銭として放出するように制御する制御手段とを具備する。
請求項3記載のものは、投入口部から投入された金銭の額に応じて購入希望金額の媒体を発行するもので、前記投入された金銭の額と前記購入希望金額との差額を算出する算出手段と、この算出手段によって差額が算出されるのに基づいて釣り銭を放出する釣り銭放出手段と、前記釣り銭の種類を表示する複数の表示操作部を有し、前記釣り銭放出手段による釣り銭の放出に際し、前記表示操作部が選択的に操作されることにより前記釣り銭の種類を設定する種類設定手段と、前記釣り銭放出手段による釣り銭の放出に際し、金銭の追加投入が可能であることを表示する表示部と、この表示部の表示に基づいて前記投入口部から金銭が追加投入されたとき、この追加投入された金銭を前記算出手段によって算出された釣り銭に合算させ、この合算された金額を釣り銭として放出するように制御する制御手段とを具備する。
本発明によれば、所望する種類のつり銭を得ることができ便利であり、また、釣り銭の枚数を少なくすることができ、釣り銭がかさばることがない。
以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態である媒体発行装置としての券売機を正面側から示す外観斜視図である。
図中1は券売機本体で、この券売機本体1の正面上部側には接客部2が設けられている。接客部2の下方部には硬貨を投入させる投入口部としての硬貨投入口3、釣り銭硬貨を放出させる硬貨放出口4、及び紙幣を出入させる投入口部としての紙幣出入口5が設けられている。
また、接客部2の下方部にはカードを放出するカード発行口7、及び券を放出する券発行口8が設けられている。
図2は券売機の内部構成を背面側から示す斜視図である。
券売機本体1内にはカード処理部11、発券処理部12、釣り銭放出手段としての紙幣処理部13、釣り銭放出手段としての硬貨処理部14、及び種類設定手段としての制御部15が設けられている。
図3は券売機の制御系を示すブロック図である。
制御部15には制御回路を介して上記した接客部2、カード処理部11、発券処理部12、紙幣処理部13、硬貨処理部14、さらに、係員操作部17が接続されている。
上記した係員操作部17は券売機を扱う係員によって操作されるもので、例えば、締切業務や、エラー解除、さらには、保守員による保守点検時にも利用される。
接客部2は券売機の利用客が切符の購入、カードの購入、定期券の購入、定期券の延期、ICカードヘの積み増し等の動作を行う際に利用される。接客部2には操作ボタン(図示しない)が配設され、この操作ボタンを押圧操作することにより対応した動作が制御部15を介して行われるようになっている。
発券処理部12は購入動作に応じて切符を発券するもので、この発券処理時には切符への印字、データの書き込みなどが行なわれる。
紙幣処理部13及び硬貨処理部14は制御部15からの金額の命令により各々紙幣、硬貨の取り込み、または放出を行う。
カード処理部11は磁気カードの発行、定期券の発行、ICカードの発行、ICカードの積み増し、カードによる切符購入などに利用される。カード投入口7からカードが取り込まれると、ICカードの積み増しや切符購入動作を行ったり、装填してあるカードに印字、データ書き込み処理を行って発行したりする。
図4は接客部2で表示される釣り銭選択を促す画面の例である。
接客部2では釣り銭放出時には、金銭の投入額、媒体の購入額、釣り銭の額が表示されるとともに、釣り銭の取り忘れ注意などの案内が表示される。
また、この画面には、金銭の追加投入ができる旨の案内21が表示され、さらに、釣り銭の種類を選択できる旨を案内する選択ボタン22が表示される。
利用者が金銭の追加投入ができる旨の案内21を見て追加の金銭を投入するか、または、釣り銭の種類を選択する選択ボタン22を押圧操作すると、接客部2は、図5に示すように釣り銭選択画面24に切り替わる。この金銭の投入と、選択ボタン22の押圧操作がなければ、従来と同じ規定どおりの額の金銭が放出される。
図5の銭選択画面24には釣り銭の種類(千円札、2千円札、5千円札、500円硬貨、100円硬貨、50円硬貨、10円硬貨)を選択するための表示操作部としての選択ボタン25a〜25gが表示されているとともに、釣り銭の枚数を設定する枚数設定手段としての設定ボタン26a〜26gが表示されている。また、銭選択画面24には釣り銭の合計金額を表示する表示部26、さらに、確認ボタン27、取消ボタン28が表示されている。
図6は接客部2、紙幣処理部13、硬貨処理部14の制御系を示す示すブロック図である。
紙幣処理部13或いは硬貨処理部14から追加投入金額情報が制御部15の算出手段としての釣り銭算出処理部15aに送信されると、接客部2に釣り銭の金額情報などが表示される。そして、接客部2で釣り銭選択情報が制御部15の釣り銭算出処理部15aに送信されると、この送信に基づいて紙幣部用の釣り銭放出コマンド(釣り銭金額1000円単位)、或いは硬貨部用の釣り銭放出コマンド(釣り銭金額1000円以下)が紙幣処理部13或いは硬貨処理部14に送信されて釣り銭が放出されるようになっている。
次に、自動券売機の発券動作を図7に示すフローチャートを参照して説明する。
接客部2は通常時では待機画面になっており(ステップST1)、切符の購入、カードの購入、ICカードヘの積み増しなどの動作が行なわれるようになっている。紙幣が紙幣投入口5から投入され、また、硬貨が硬貨投入口3から投入されると(ステップST2)、紙幣処理部13、硬貨処理部14でそれぞれ金額の確認が行われる(ステップST3)。そして、この確認された金額で購入が可能な切符の購入ボタンが点灯表示され(ステップST4)、この表示された購入ボタンを選択して押圧操作する(ステップST5)。この購入ボタンの押圧操作により、投入されていた紙幣、硬貨が各々紙幣処理部13、硬貨処理部14に取り込まれ、このとき、投入金額が購入金額よりも多いか否か、即ち、釣り銭の有無が判別される(ステップST6)。釣り銭が無いと判別された場合には、例えば、発券処理部12が動作されて切符が発券される(ステップST7)。
釣り銭があると判別された場合には、図4に示すように金銭を追加投入できることと、釣り銭の種類を選択できることなどを促す内容が接客部2に表示される(ステップST8)。
金銭の追加投入、あるいは釣り銭の選択が行なわれない場合には、発券が準備され(ステップST9)、ついで、従来と同じように規定の組み合わせで釣り銭が準備されて(ステップST10)、切符と釣り銭が放出される(ステップST11)。ただし、釣り銭金種が投入した金種の中で最も大きな金額となる金種を超える場合は、受付をしないようにする。
金銭の追加投入が行なわれ(ステップST12)、また、釣り銭の種類が選択され(ステップST13)た場合には、接客部2は図5に示す画面に切り替わる(ステップST14)。この画面を見て釣り銭の種類が選択されると(ステップST15)、釣り銭コマンドが送信されて切符、釣り銭が放出される(ステップST11)。
また、上記した金銭の追加投入、あるいは釣り銭の選択が行なわれないで状態で所定時間経過すると(ステップST17)、釣り銭コマンドが送信されて切符、釣り銭が放出される(ステップST11)。
なお、仮に釣り銭選択を選ぶ時のタイムアウト時間として、従来の券売機における釣り銭放出動作での機械動作時間とすると、従来では機械処理の待ち時間として切符、釣り銭放出の案内画面を出していた時間を利用でき、全体の処理時間としては従来券売機と比較しても遅くはならない。
上記したように、この実施の形態によれば、釣り銭の種類を選択する選択ボタン25a〜25gを備えるため、所望する金種の釣り銭を得ることができ、利便性が向上する。
例えば、鉄道からバスに乗り継ぐ際に、バスでは大きな金種が使用できないので前もって小さな金種を用意しておくことができる。
また、釣り銭放出時に金銭を追加投入することができ、釣り銭金額の端数をなくして細かい釣り銭をもらわないように調整することができる。
なお、この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせても良い。
本発明の一実施の形態である券売機を示す外観斜視図。 図1の券売機の内部を背面側から示す斜視図。 図1の券売機の構成を示すブロック図。 図1の券売機の接客部の金銭の投入と釣り銭種類の選択を促す画面を示す図。 図1の券売機の接客部の釣り銭の種類を選択し、枚数を設定するための画面を示す図。 図1の券売機の制御系を示すブロック図。 図1の券売機の発券動作を示すフローチャート図。
符号の説明
3…硬貨投入口(投入口部)、5…紙幣出入口(投入口部)、13…紙幣処理部(釣り銭放出手段)、14…硬貨処理部(釣り銭放出手段)、15a…釣り銭算出処理部(算出手段)、15…制御部(種類設定手段)、21…表示部、25a〜25g…選択ボタン(表示操作部)、26a〜26g…設定ボタン(枚数設定手段)。

Claims (5)

  1. 投入口部から投入された金銭の額に応じて購入希望金額の媒体を発行するもので、
    前記投入された金銭の額と前記購入希望金額との差額を算出する算出手段と、
    この算出手段によって差額が算出されるのに基づいて釣り銭を放出する釣り銭放出手段と、
    前記釣り銭の種類を表示する複数の表示操作部を有し、前記釣り銭放出手段による釣り銭の放出に際し、前記表示操作部が選択的に操作されることにより、前記釣り銭の種類を設定する種類設定手段と
    を具備することを特徴とする媒体発行装置。
  2. 投入口部から投入された金銭の額に応じて購入希望金額の媒体を発行するもので、
    前記投入された金銭の額と前記購入希望金額との差額を算出する算出手段と、
    この算出手段によって差額が算出されるのに基づいて釣り銭を放出する釣り銭放出手段と、
    この釣り銭放出手段による釣り銭の放出に際し、金銭の追加投入が可能であることを表示する表示部と、
    この表示部の表示に基づいて前記投入口部から金銭が追加投入されることにより、この追加投入された金銭を前記算出手段によって算出された釣り銭に合算させ、この合算された金額を釣り銭として放出するように制御する制御手段と
    を具備することを特徴とする媒体発行装置。
  3. 投入口部から投入された金銭の額に応じて購入希望金額の媒体を発行するもので、
    前記投入された金銭の額と前記購入希望金額との差額を算出する算出手段と、
    この算出手段によって差額が算出されるのに基づいて釣り銭を放出する釣り銭放出手段と、
    前記釣り銭の種類を表示する複数の表示操作部を有し、前記釣り銭放出手段による釣り銭の放出に際し、前記表示操作部が選択的に操作されることにより前記釣り銭の種類を設定する種類設定手段と、
    前記釣り銭放出手段による釣り銭の放出に際し、金銭の追加投入が可能であることを表示する表示部と、
    この表示部の表示に基づいて前記投入口部から金銭が追加投入されたとき、この追加投入された金銭を前記算出手段によって算出された釣り銭に合算させ、この合算された金額を釣り銭として放出するように制御する制御手段と
    を具備することを特徴とする媒体発行装置。
  4. 前記種類設定手段によって種類が設定された釣り銭の枚数を設定する枚数設定手段を有することを特徴とする請求項2または3記載の媒体発行装置。
  5. 前記種類設定手段によって設定される釣り銭の金種が投入された金銭の最大金種よりも大きい場合には、釣り銭の種類設定を不能とすることを特徴とする請求項2または3記載の媒体発行装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011209775A (ja) * 2010-03-26 2011-10-20 Rakuten Inc プログラム、自動販売機、および制御方法
JP2012123456A (ja) * 2010-12-06 2012-06-28 Fujitsu Ltd 決済装置および決済方法
CN103456076A (zh) * 2012-05-31 2013-12-18 光荣株式会社 找钱处理系统

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