JP2007079364A - 電子写真装置用ベルト及び電子写真装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電子写真装置用ベルト11は酸化処理カーボンブラックが均一分散されたポリアミドイミド樹脂から構成され、金型を加熱及び回転させながら、ポリアミドイミド溶液を金型内で遠心成形する樹脂製シームレスベルトの遠心成形装置にて電子写真装置用ベルト11に成形される。成形されたシームレスベルト表面の波長450nmにおける分光反射率は0.5%以上、かつ1.5%以下であり、表面抵抗率が1×109乃至1×1014Ω/□のシームレスベルト。当該電子写真装置用ベルト11を電子写真装置の中間転写ベルト、転写材搬送ベルトに用いる。
【選択図】図1
Description
また、転写ベルトのベルト材料の電気抵抗率の経時変動対策とベルト表面抵抗率の面内バラツキの対策を兼ね、エピクロルヒドリンゴムなどの極性の強い、イオン伝導タイプのゴム材料を用いる提案がされている。(例えば、特許文献5参照)
式(1) ρs=π×(D+d)/(D−d)×(V/I)
正反射光を除去して拡散光のみ測定する方法をSCE(正反射光除去)方式という。
トリメリット酸無水物1mol、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート1mol、フッ化カリウム0.01molをN−メチル−2−ピロリドンに溶解し、室温から150℃に30分間かけて昇温後、150℃にて5時間の加熱反応をさせ、固形分濃度(実質的全閉環のポリアミドイミド)20質量%の芳香族ポリアミドイミド溶液を得た。これにN−メチル−2−ピロリドンを更に加え、固形分濃度15質量%、固形分の比重1.2のポリアミドイミド溶液を調整した。
次いで、金型内面の鏡面研磨状態が異なる、表面粗さRz=0.4μmの金型を用いて、実施例1と同様の方法で電子写真装置用ベルト11を作成した。
このベルト外周面の分光反射率は1.0%であった。
次いで、金型内面の鏡面研磨状態が異なる、表面粗さRz=0.8μmの金型を用いて、実施例1と同様の方法で電子写真装置用ベルト11を作成した。
このベルト外周面の分光反射率は1.5%であった。
次いで、金型内面の鏡面研磨状態が、表面粗さRz=0.4μmの金型を用いて、実施例1におけるポリアミドイミドに対するカーボンブラック量を20質量部に変更し実施例1と同様にして電子写真装置用ベルト11を作成した。
このベルト外周面の分光反射率は1.0%であった。
次いで、金型内面の鏡面研磨状態が、表面粗さRz=0.4μmの金型を用いて、実施例1におけるポリアミドイミドに対するカーボンブラック量を12質量部に変更し実施例1と同様にして電子写真装置用ベルト11を作成した。
このベルト外周面の分光反射率は1.0%であった。
次いで、比較例として、金型内面の鏡面研磨状態が異なる、表面粗さRz=0.1μmの金型を用いて、実施例1と同様の方法で電子写真装置用ベルト11を作成した。このベルト外周面の分光反射率は0.4%であった。
次いで、比較例として、金型内面の鏡面研磨状態が異なる、表面粗さRz=1.2μmの金型を用いて、実施例1と同様の方法で電子写真装置用ベルト11を作成した。このベルト外周面の分光反射率は1.6%であった。
実施例1〜5および比較例1、2で得られた電子写真装置用ベルト11の、波長450nmにおける分光反射率(正反射光除去)、表面抵抗率、表面抵抗率の面内バラツキを測定、その後、当該電子写真装置用ベルト11を図3に示すような4連タンデムOPC式電子写真装置の中間転写ベルト14に巻架し、転写初期と連続30000回転写後での表面抵抗率の変動、及び運転中の中間転写ベルト14表面に残留したトナーを掻き落とすトナー回収ブレード(図3中には図示せず)とのビビリ振動の発生によるトナーすり抜けについて評価した。各測定を表1に示す。
本実施例おける分光反射率の測定は、商品名「分光測色計CM2002」(ミノルタ(株)製)を使用し、測定光源D65、測定系SCE、観察視野2°で測定した。結果を表1に示す。
本実施例おける表面抵抗率の測定は、円形電極(三菱油化(株)製ハイレスターIPのHRプローブ:円柱状電極部Cの外径16mmφ、リング状電極部Dの内径30mmφ、外径40mmφ)を用い、22℃/55%RH環境下、電圧100V印加し、10秒後の電流値を求め、上述の式(1)で算出した。結果を表1に示す。
本実施例おける表面抵抗率の面内バラツキ(ΔR)は、搬送ベルトを周方向に8分割、幅方向に3分割し、ベルト面内24点について表面抵抗率を計測し、表面抵抗率の対数値をとり、その最大値と最小値の差として算出した。
結果を表1に示す。
本実施例おける転写初期と連続30000回転写後での、表面抵抗率の変動値は、初期の表面抵抗率と、30000枚連続コピー後の用紙走行部における表面抵抗率との、対数値の差として算出した。結果を表1に示す。
図3に示す本発明の中間転写ベルトが取り付けられた4連タンデムOPC型電子写真装置で、転写画質を目視により判定、またトナー回収ブレードのビビリ振動の発生によるトナーすり抜けを判定した。結果を表1に示す。
13 感光ベルト(静電潜像担持体)
14 トナー転写ベルト(中間転写ベルト)
20 4連タンデムOPC−中間転写方式電子写真装置
21 露光ユニット
22 4連タンデムトナー現像ユニット
23 定着ローラ
24 転写材搬送ローラ
31 転写材(用紙)
41 駆動ローラ(支持ローラ)
42 従動ローラ(支持ローラ)
51 金型ローラ
52 金型
53 材料供給装置
54 材料定量吐出装置
55 リング状プレート
Claims (4)
- 導電性付与材が分散添加されたポリアミドイミド樹脂から構成されるベルトであって、該ベルト表面の波長450nmにおける分光反射率(正反射光除去)が、表面全体にわたり0.5%以上、かつ1.5%以下であることを特徴とする電子写真装置用ベルト。
- 前記導電性付与材は酸化処理カーボンブラックであり、前記ポリアミドイミド樹脂100質量部に対し、前記酸化処理カーボンブラックが10乃至30質量部となるように分散添加され、表面抵抗率が1×109Ω/□乃至1×1014Ω/□の範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の電子写真装置用ベルト。
- 前記電子写真装置用ベルトは、ポリアミドイミド樹脂の極性溶媒溶液に、導電性付与材を分散してなる溶液から、遠心成形されたシームレスベルトであることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子写真装置用ベルト。
- 請求項1乃至3の何れか一つに記載の電子写真装置用ベルトを使用したことを特徴とする電子写真装置。
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