JP2007078956A - 演奏教習装置および演奏教習処理のプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ピアノ1の鍵盤2の各鍵に対応するLEDによって、演奏教習の曲データのノートオンイベントに応じて押鍵すべき鍵に光を照射させて押鍵をガイドし、鍵盤2の各鍵にセンサから光を照射して、その反射光によって各鍵の演奏状態を検出する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、このような従来の課題を解決するためのものであり、演奏教習機能を具備していない鍵盤楽器に装着して、押鍵位置をガイドする機能を安価に提供することを目的とする。
鍵盤の各鍵に対応して設けられた発光手段(実施形態においては、図7等におけるLED407に相当する)と、演奏教習の曲データのノートオンイベントに応じて発光手段によって押鍵すべき鍵に光を照射させて押鍵をガイドする押鍵指示手段(実施形態においては、図7のCPU101およびLED駆動部106に相当する)と、鍵盤の各鍵に光を照射して、その反射光によって各鍵の演奏状態を検出する検出手段(実施形態においては、図7等のセンサ409、図7のセンサ検出部107およびCPU101に相当する)と、を備えた構成になっている。
また、請求項1の演奏教習装置において、請求項3に記載したように、押鍵指示手段は、あらかじめ設定された演奏態様(実施形態においては、正しい押鍵を待って曲を進行させる待つモード、任意の鍵の押鍵に応じて曲を進行させるANYキーモードなどに相当する)および検出手段によって検出された演奏状態に応じて押鍵をガイドするような構成にしてもよい。
また、請求項1の演奏教習装置において、請求項4に記載したように、検出手段は、非押鍵状態における反射光の光量を最大値として検出し、ストロークが最大の押鍵状態における反射光の光量を最小値として検出し、当該最大値および最小値に基づいて押鍵の有無を判定するための閾値を設定するような構成にしてもよい。
また、請求項1の演奏教習装置において、請求項5に記載したように、発光手段は、鍵盤楽器に装着した状態で鍵盤側の略垂直の側面から光を発光するような構成にしてもよい。
また、請求項1の演奏教習装置において、請求項6に記載したように、検出手段によって検出された演奏状態に応じて楽音信号を発生する音源手段(実施形態においては、図7の音源部108に相当する)をさらに備えたような構成にしてもよい。
演奏教習の曲データのノートオンイベントに応じて鍵盤の各鍵に対応して設けられた発光手段によって押鍵すべき鍵に光を照射させて押鍵をガイドするステップAと、鍵盤の各鍵に照射された光の反射光によって各鍵の演奏状態を検出するステップBと、をコンピュータに実行させる。
ステップAおよびステップBは、実施形態においては、図1のCPU101の処理に相当する。
また、請求項7の演奏教習処理のプログラムにおいて、請求項9に記載したように、ステップBは、非押鍵状態における反射光の光量を最大値として検出し、ストロークが最大の押鍵状態における反射光の光量を最小値として検出し、当該最大値および最小値に基づいて押鍵の有無を判定するための閾値を設定するような構成にしてもよい。
また、請求項7の演奏教習処理のプログラムにおいて、請求項10に記載したように、ステップBによって検出された演奏状態に応じて楽音信号を発生するステップCをさらに有するような構成にしてもよい。
ステップCは、実施形態においては、図1のCPU101の処理に相当する。
図1は、本発明による演奏教習装置をアコースティックピアノ(以下「ピアノ」という)に装着した場合の第1実施形態の構成を示す外観図である。ピアノ1の鍵盤2の両端には、鍵盤2の盤面よりも若干高い上面を持つ側部3があり、その両側の側部3の上面に渡して演奏教習装置4が配置されている。したがって、鍵盤2の奥側の一部の上方に演奏教習装置4が配置されることになる。
ROM102は、CPU101によって実行される演奏教習処理のプログラムやその他の制御プログラム、およびイニシャライズにおける初期データをあらかじめ記憶している。RAM103には、CPU1によって処理されるデータを一時的に記憶するエリアや各種のレジスタおよびフラグのエリアが設けられている。音源部108は、CPU101からの発音指示に応じて楽音信号を生成し、AMP109を介して図2に示したヘッドホンコネクタ404に出力する。曲メモリ110には、演奏教習用の複数種類の曲データが記憶されている。説明を簡便にするために、各曲データは、タイム、ノートオン、タイム、ノートオン、…のシーケンスデータで構成されているものとし、曲データの最後は「END」とする。USBインタフェース111は、図2に示したUSBコネクタ405を介して外部のパソコンやサーバと接続され、アプリケーションプログラムや曲データをパソコンなどからダウンロードすることができる。
図11の場合には、LED407から発光した光は鍵盤2に対してほぼ垂直に照射される。鍵の上面で乱反射した光の一部は演奏者側に向かうので、押鍵すべき鍵をガイドすることができる。
図12の場合には、開口部406の一辺が傾斜した構造になっていて、かつ、その表面がメッキなどで鏡面加工されている。このため、LED407から発光した光は開口部406の一辺で鍵盤2の前側に反射した後、鍵の上面に照射されるので、押鍵すべき鍵をガイドすることができる。
図13は、図11又は図12の構成によるLEDの発光によって、C♯3およびD3の鍵の押鍵を反射光(図のハッチング)でガイドする様子を示す図である。
図14は、CPU101のメインルーチンのフローチャートであり、イニシャライズ(ステップSA1)の後、スイッチ処理(ステップSA2)、ガイド処理(ステップSA3)、鍵盤処理(ステップSA4)、表示処理(ステップSA5)、その他の処理(ステップSA6)を繰り返し実行する。
ステップSF1においてセッティングスイッチがオンされたときに、ステップSF2でSETFが1である場合には、SETFを0にリセットして(ステップSF16)、A4の鍵に照射していた赤外線LEDの発光を停止する(ステップSF17)。そして、図16のステップSC4に移行する。
データがノートオンである場合には、フラグONFを1にセットし(ステップSG9)、レジスタNOTEにイベントのノートすなわち音高をストアする(ステップSG10)。そして、NOTEに対する鍵のLED407を点灯する(ステップSG11)。次に、ADのアドレスをインクリメントして(ステップSG12)、ステップSG6に移行する。
ステップSG3において反転したSTFが、ステップSG4において「0」と判別したときは、ONFを0にリセットし(ステップSG13)、全ての鍵のLED407を消灯する(ステップSG14)。そして、図16のスイッチ処理に戻る。
図9に示した反射光の光量PrがPr1から減衰してPth以下になって、オンの鍵変化すなわち押鍵を検出したときは、レジスタKEYに鍵番号をストアして(ステップSJ4)、音源部108に対してKEYの音高に基づく発音指示処理を行う(ステップSJ5)。この場合において、光量Prの減衰の変化率に応じたベロシティで発音を指示する。
ステップSJ6においてONFが0である場合、又は、ステップSJ8においてKEYの鍵番号とNOTEの音高とが一致しない場合には、メインルーチンに戻る。
ステップSJ3において、反射光の光量Prが増加してPthを超えて、オフの鍵変化すなわち離鍵を検出したときは、レジスタKEYに鍵番号をストアして(ステップSJ12)、音源部108に対してKEYの音高に基づく消音指示処理を行う(ステップSJ13)。そして、メインルーチンに戻る。
したがって、演奏教習機能を具備していない鍵盤楽器に装着して、押鍵位置をガイドする機能を安価に提供できる。
したがって、演奏教習機能を具備している電子鍵盤楽器と同様に、様々な演奏態様でレッスンを行うことができる。
したがって、様々なタイプの鍵盤楽器に対応することができる。
したがって、ピアノ1の音をミュートした状態で、ヘッドホンコネクタ404にヘッドホンを接続して、鍵盤演奏に応じて音源部108によって生成した楽音信号をヘッドホンに出力することにより、深夜又は集合住宅における演奏の際に、周囲に迷惑をかけることがない。
図23は、第2実施形態の演奏教習装置のセンサおよびセンサ検知部(以下、演奏検知部という)の構成を示す回路図である。演奏検知部が各鍵に対応して設けられている構成は第1実施形態と同じであるが、第2実施形態のセンサから各鍵に照射される赤外線は、特定の周波数の搬送波を変調する。この場合において、隣接するn個の白鍵および黒鍵では、搬送波の周波数が異なっている。
演奏検知部30、40についても、搬送波生成回路31および搬送波生成回路41によって生成されるパルス信号の周波数がf2、fnである点を除けば、演奏検知部20と同じである。nの数は、演奏された鍵と他の鍵とを識別するために、発光素子23および受光素子24の光学特性、演奏検知部20と鍵盤2までの距離、製品コストなどによって決定される。nの数が多いほど識別性が高くなるが、開発費用を含む製品コストは高くなる。通常は、3個ないし5個で十分であると考えられる。
なお、第2実施形態においては、搬送波生成回路で生成されるパルス信号の周波数に基づいて演奏された鍵と他の鍵とを識別する構成にしたが、異なる波長の赤外線を発光する発光素子、および、各波長の分光特性を有する受光素子とを組み合わせたセンサによって、鍵からの反射光の波長に基づいて演奏された鍵と他の鍵とを識別する構成にしてもよい。
したがって、演奏された鍵と他の鍵とを識別して、各鍵の演奏状態を正確に検出することができる。
したがって、演奏教習機能を具備していない鍵盤楽器に装着して、押鍵位置をガイドする機能を実現できる。
したがって、電子楽器を演奏するような感覚が得られる。
前記ステップBは、非押鍵状態における反射光の光量を最大値として検出し、ストロークが最大の押鍵状態における反射光の光量を最小値として検出し、当該最大値および最小値に基づいて押鍵の有無を判定するための閾値を設定することを特徴とする。
前記ステップBによって検出された演奏状態に応じて楽音信号を発生するステップCをさらに有する。
2 鍵盤
4 演奏教習装置
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 スイッチ検知部
105 LCD駆動部
106 LED駆動部
107 センサ検知部
108 音源部
109 AMP
110 曲メモリ
111 USBインタフェース
401 LCD
402 スイッチ
407 LED
409 センサ
416 鍵盤を印刷した演奏教習装置の側面
417 ホイール
Claims (10)
- 鍵盤楽器に装着して鍵盤の演奏をガイドする演奏教習装置であって、
前記鍵盤の各鍵に対応して設けられた発光手段と、
演奏教習の曲データのノートオンイベントに応じて前記発光手段によって押鍵すべき鍵に光を照射させて押鍵をガイドする押鍵指示手段と、
前記鍵盤の各鍵に光を照射して、その反射光によって各鍵の演奏状態を検出する検出手段と、
を備えたことを特徴とする演奏教習装置。 - 前記検出手段は、連続する所定数の鍵にそれぞれ異なる周波数を有する光を照射して、それぞれの反射光によって各鍵の演奏状態を検出することを特徴とする請求項1に記載の演奏教習装置。
- 前記押鍵指示手段は、あらかじめ設定された演奏態様および前記検出手段によって検出された演奏状態に応じて押鍵をガイドすることを特徴とする請求項1に記載の演奏教習装置。
- 前記検出手段は、非押鍵状態における反射光の光量を最大値として検出し、ストロークが最大の押鍵状態における反射光の光量を最小値として検出し、当該最大値および最小値に基づいて押鍵の有無を判定するための閾値を設定することを特徴とする請求項1に記載の演奏教習装置。
- 前記発光手段は、鍵盤楽器に装着した状態で鍵盤側の略垂直の側面から光を発光することを特徴とする請求項1に記載の演奏教習装置。
- 前記検出手段によって検出された演奏状態に応じて楽音信号を発生する音源手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の演奏教習装置。
- 鍵盤楽器に装着して鍵盤の演奏をガイドする演奏教習装置にインストールされるプログラムであって、
演奏教習の曲データのノートオンイベントに応じて前記鍵盤の各鍵に対応して設けられた発光手段によって押鍵すべき鍵に光を照射させて押鍵をガイドするステップAと、
前記鍵盤の各鍵に照射された光の反射光によって各鍵の演奏状態を検出するステップBと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする演奏教習処理のプログラム。 - 前記ステップAは、あらかじめ設定された演奏態様および前記ステップBによって検出された演奏状態に応じて押鍵をガイドすることを特徴とする請求項7に記載の演奏教習処理のプログラム。
- 前記ステップBは、非押鍵状態における反射光の光量を最大値として検出し、ストロークが最大の押鍵状態における反射光の光量を最小値として検出し、当該最大値および最小値に基づいて押鍵の有無を判定するための閾値を設定することを特徴とする請求項7に記載の演奏教習処理のプログラム。
- 前記ステップBによって検出された演奏状態に応じて楽音信号を発生するステップCをさらに有することを特徴とする請求項7に記載の演奏教習処理のプログラム。
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