JP2007078294A - ガス加湿装置および燃料電池システム - Google Patents

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Abstract


【課題】 供給ガスの湿度状態を目標に近づけることが可能なガス加湿装置およびこれを利用して燃料電池を安定的に運転することができる燃料電池システムを提供すること。
【解決手段】 供給ガスに水滴を噴霧するための、口径の異なる複数のノズルと、複数のノズルの噴霧方向に沿って断面積が増大する部分を有する噴霧室と、を備えるガス加湿装置。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ガス加湿装置および燃料電池システムに関する。
燃料電池は、水素やメタノール等の化学反応で発電する発電装置であり、従来のガソリン等のエネルギーに比して、二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOx)に代表される有害な排出ガスが少ないことや、エネルギー効率が高いこと、天然ガスやメタノール等の多様な燃料が利用可能であること等の利点を有している。この燃料電池は、主に電解質として何の材料を用いるかにより、固体高分子型燃料電池(Polymer Electrolyte Fuel Cell)や、アルカリ型燃料電池(Alkaline Fuel Cell)、溶融炭酸塩型燃料電池(Molten Carbonate Fuel Cell)、固体酸化物型燃料電池(Solid Oxide Fuel Cell)等の種類に分類される。このうち、固体高分子型燃料電池は、作動温度が低く、単位体積あたりの発電量を大きくできる等の理由から注目され、研究が進められている。
この固体高分子型燃料電池では、化学反応により生成されるイオンが水分とともに移動するため、電解質部分に水分を供給する必要がある。電解質部分の水分が不足すると、そのイオン伝導性が低下し、燃料電池の性能が低下してしまう(ドライアウト)からである。一方で、供給される水分が多すぎると、液体水が生成され、供給ガスが全体に行き渡るのを妨げる現象(フラッディング)が起こる。従って、適度な量の水蒸気(気体)を電解質部分に供給することが必要となる。
このため、供給ガスに対し水滴(ミスト)を噴霧した後、これを加熱して水滴を蒸気化する処理が一般に行なわれている(既に加熱された水滴を噴霧しても構わない)。しかし、噴霧された水滴が、ガス流路内での壁面への衝突や噴霧による圧力上昇により液化してしまい、上記のフラッディングが発生したり、ガスに含まれる水蒸気が不十分となる等の問題があった。これに対し、噴霧する水滴をより微細化することにより蒸気化を促進すると共に液化を抑制したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、供給ガスと加湿用の水を噴射方向が交差する複数のノズルから共に噴射して、衝突によって水滴をより微細化している。また、供給ガスと水がよく撹拌されるよう、らせん状のガス流を発生させるものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−317358号公報 特開2005−241226号公報
このように、固体高分子型燃料電池においては、噴霧される水滴の粒径を小さくしたり、水蒸気の液化を防止したりすること等により、供給ガスの湿度状態を目標に近づけることが重要である。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、供給ガスの湿度状態を目標に近づけることが可能なガス加湿装置およびこれを利用して燃料電池を安定的に運転することができる燃料電池システムを提供することを主たる目的とする。
上記目的を達成するための本発明の第1の態様は、供給ガスに水滴を噴霧するための、口径の異なる複数のノズルと、複数のノズルの噴霧方向に沿って断面積が増大する部分を有する噴霧室と、を備えるガス加湿装置である。また、本発明の第1の態様は、好ましくは、複数のノズルにより水滴が噴霧された供給ガスを加熱して、この水滴を蒸気化させる過熱蒸気化手段を、更に備えるものである。
本発明の第1の態様によれば、口径の異なる複数のノズルを備えるから、供給ガスの湿度状態を目標に近づけることができる。また、ノズルの噴霧方向に沿って断面積が増大する形状の噴霧室を備えるから、噴霧室の内壁への衝突や圧力上昇による、噴霧された水滴の液化を抑制することができる。
また、本発明の第1の態様において、複数のノズルのうち一つを選択して噴霧を実行するノズル選択噴霧手段を、更に備えるものとしてもよい。こうすれば、噴霧すべき水滴の量が少ない場合には口径の小さいノズルを使用することにより、噴霧される水滴の粒径を小さく保ち、供給ガスの湿度状態を目標に近づけることができる。なぜなら、多量の水滴を噴霧しているときは口径の大きいノズルを使用しても噴霧速度が比較的高いため空気中で十分に微細化されるが、口径の大きいノズルで少量の水滴を噴霧するとこの微細化が機能しない、という不都合を抑制することができるからである。
この場合、ノズル選択噴霧手段は、好ましくは、供給ガスの目標湿度を設定する目標湿度設定部を有し、目標湿度設定部により設定された目標湿度に基づいてノズルを選択して噴霧を実行する手段であり、より好ましくは、供給ガスの湿度を検出する湿度検出部を更に有し、目標湿度設定部により設定された目標湿度と湿度検出部により検出された湿度との差に基づいてノズルを選択して噴霧を実行する手段である。また、ノズル選択噴霧手段は、供給ガスの湿度を検出する湿度検出部を有し、湿度検出部により検出された湿度に基づいてノズルを選択して噴霧を実行する手段であるものとしてもよい。こうすれば、供給ガスの湿度状態を目標により近づけることができる。ここで、設定される供給ガスの目標湿度や検出される湿度に替えて、例えば、湿度に応じて決定される、露点温度を設定及び/又は検出するものとしても装置としては等価であり、同様の効果を奏するものである。
本発明の第2の態様は、供給ガスに所定の湿度を与えるためにガス中に水滴を噴霧するためのノズルを有するガス加湿装置であって、噴霧する水滴状態の異なる複数のノズルから構成される、ガス加湿装置である。
この本発明の第2の態様によれば、噴霧する水滴状態の異なる複数のノズルを備えるから、これらのノズルを切替えたり共に用いたりすることにより、供給ガスの湿度状態を変更することができる。これにより、供給ガスの湿度状態を目標に近づけることができる。ここで、水滴状態とは、水滴粒径や噴霧角度、噴霧の広がり、水滴温度等、水滴の気化に関する種々のものが考えられる。
本発明の第3の態様は、本発明の第1又は第2の態様のガス加湿装置と、このガス加湿装置により加湿された供給ガスを利用して発電を行なう燃料電池と、を備える燃料電池システムである。ここで、燃料電池システムは、例えば車載用のものである。
この本発明の第3の態様によれば、湿度状態が目標に近い状態で供給ガスが燃料電池に供給されるから、安定的に燃料電池を運転することができる。
本発明によれば、供給ガスの湿度状態を目標に近づけることが可能なガス加湿装置およびこれを利用して燃料電池を安定的に運転することができる燃料電池システムを提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。
図1は、本発明の第1実施例に係るガス加湿装置30を備える燃料電池システム10の全体構成の概略を示す図である。図示するように、燃料電池システム10は、燃料電池の発電に用いられる反応ガス(燃料ガスおよび酸化ガス)を供給する反応ガス供給部20と、酸化ガスとしての空気を加湿するガス加湿装置30と、供給された反応ガスにより発電を行なうFCスタック40と、冷却装置50と、装置全体をコントロールするシステム制御部70と、を備える。
反応ガス供給部20は、例えば、燃料ガスとしての水素ガスを蓄える水素ボンベ21と、空気中の不純物を除去するエアフィルター22と、空気を圧縮するコンプレッサー23と、水素ガスおよび空気をそれぞれFCスタック40側に供給するガス流路24A,24Bの途中に設置され、システム制御部70からの指令によりこれらの供給量を調節するマスフローコントローラー25A,25Bと、を有する。
ガス加湿装置30は、ガス流路24Bの、反応ガス供給部20とFCスタック40の間に設置されており、反応ガス供給部20から供給される空気を加湿する。燃料電池システム10において、FCスタック40が有する電解質膜42は、その内部にイオン伝導性を確保するための水を含んだ状態である必要があるため、ガス加湿装置30により反応ガスの一方である空気を加湿する処理を行なっている。図2は、ガス加湿装置30の構成の概略を示す図である。図示するように、ガス加湿装置30は、中流量以上の水滴(ミスト)を噴霧する際に用いられる比較的口径の大きい中口径ノズル31Aと、小流量の水滴(ミスト)を噴霧する際に用いられる比較的口径の小さい小口径ノズル31Bと、これらのノズルの噴霧量を調節するバルブ32A,32Bと、適度な水圧の水をノズルに供給するポンプ33と、ノズルの噴霧方向に沿って断面積が拡大する形状の噴霧室34と、噴霧室34の下流側に配置され、水滴が噴霧された空気を加熱して水滴を蒸気化するヒーター35と、ヒーター35により加熱された空気の湿度を検出する湿度センサ36と、湿度センサ36からの入力信号とシステム制御部70からの指令とに基づいて中口径ノズル31Aと小口径ノズル31Bとのいずれかから必要な量の水滴を噴霧するようバルブ32A,32Bを調節するガス加湿装置電子制御ユニット(Electric Control Unit、以下ECUという)37と、を有する。ヒーター35は、例えば、噴霧室34の下流部分に巻かれたリボンヒータである。この場合、噴霧室34の下流部分は熱伝導性が高いことが好ましい。
FCスタック40は、例えば、固体高分子型燃料電池であり、膜−電極アッセンブリ(Membrane−Electrode Assembly、以下、MEAという)41とセパレータ45A,45Bとが積層され、正負の電力端子を備えるものとして構成されている。ここで、セパレータ45A,45Bは、一体として形成されていてもよい。このMEA41とセパレータ45A,45Bを組み合わせた1組のものは、単位燃料電池、あるいは単セルとも呼ばれている。図3は、この単位燃料電池の構成を模式的に表した図である。MEA41は、水素ガスを供給されるアノード(燃料極)42と、空気(酸素ガス)を供給されるカソード(空気極)43と、これらの極に挟まれたイオン交換膜である電解質膜44と、からなる。アノード42では、水素を水素イオン(プロトン)と電子にする反応が行われ(式(A))、この水素イオンが電解質膜44に含まれた水と共に電解質膜44中をカソード43側に移動し、電子は主にセパレータ45A,45Bを通って隣の単位燃料電池に移動する。カソード43では酸素と水素イオンおよび電子から水を生成する化学反応が行なわれる(式(B))。また、セパレータ45Aには、水素ガスをアノード42に供給するための水素ガス流路が形成され、セパレータ45Bには、カソード43に空気を供給するための空気流路が形成されている。さらに、セパレータ45A,45Bには、ジュール熱や化学反応による熱を冷却するための冷媒が流れる流路も形成されており、この冷媒は冷却装置50から供給されてFCスタック40を冷却している。このように構成された単位燃料電池の積層体の両端には、固定部材や電力端子が取り付けられており、例えば積層した単位燃料電池全体を貫通するボルトとナットで締めて固定し、FCスタック40を構成している。そして、単位燃料電池を積層することにより直列として、高電圧を取り出している。なお、FCスタック40からのオフガスはオフガス流路46A,46Bから排出される。
Figure 2007078294
なお、アノード42およびカソード43は、例えば、化学反応を促進するための、白金等の触媒の微粒子が付着されたカーボンの薄板である。また、電解質膜44は、例えば、フッ素系の主鎖とプロトンを付加することのできるスルホン酸基を側鎖に持つ構造を持つ電子絶縁性のフィルムである。セパレータ45A,45Bは、導電性が必要であり、例えば、カーボンや導電性樹脂等から作成される。
冷却装置50は、FCスタック40から回帰する冷媒の温度を検出する温度センサ51と、ラジエータ52と、これに取り付けられたファン53と、FCスタック40に冷媒を圧送するポンプ54とを備え、上述したようなFCスタック40の過熱を抑制している。なお、図1中、冷却装置50とFCスタック40の間で流動する矢印は、この冷媒の流れを表す。
システム制御部70は、例えばCPUを中心とするコンピュータであり、操作者の設定入力等により、反応ガスの供給量や空気の目標湿度をそれぞれマスフローコントローラー25A,25Bやガス加湿装置30に送信している。
ここで、ガス加湿装置30の機能について考える。FCスタック40の発電が安定的に行なわれるためには、ガス加湿装置30により加湿された空気の湿度を一定に保つ、あるいは目標湿度に近づけるといった必要性がある。そこで、目標湿度が与えられたときのガス加湿装置30の動作と、これに応じた空気の湿度変化について考える。
目標湿度Htがシステム制御部70に入力されると、これがガス加湿装置30のガス加湿装置ECU37に送信される。ガス加湿装置ECU37は、目標湿度Htと湿度センサ36から入力された実際の反応ガスの湿度Hとの差分Dが、予め定められた閾値T以上である場合には、中口径ノズル31Aから差分Dに応じた量(例えば、単なる比例量を噴霧する他、差分Dに一次遅れや二次遅れの処理を施すフィードバック制御を行なうこと等が考えられる)の水滴を噴霧する。一方、差分Dが予め定められた閾値T未満である場合は、小口径ノズル31Bから差分Dに応じた量の水滴を噴霧する。閾値Tの意義については後述する。
図4に、中口径ノズル31Aおよび小口径ノズル31Bの、噴霧量に応じた水滴粒径の特性を示し、図5に、ガス加湿装置30においてヒーター35による加熱を行なった後の、水滴粒径に応じた湿度Hの変動率の特性を示す。図5に示すように、水滴粒径が大きくなるに従って、湿度の変動率が高くなる。すなわち、湿度が安定的でなくなることが判る。一方、図4に示すように、中口径ノズル31Aでは、噴霧量がある値を下回ると、水滴粒径が急に大きくなってしまう。
従って、噴霧量がこの値を下回るような差分Dが与えられた場合には小口径ノズル31Bに切替えるように閾値Tを設定する(例えば、湿度20%〜60%などの値を用いることができる)ことにより、水滴粒径を一定の大きさ以下に維持することができる。この結果、湿度の変動率を低くできるから、湿度を安定的に維持することができる。もとより、差分Dが比較的大きい場合には中口径ノズル31Aを用いて比較的多量の噴霧を行なうことができるので、速やかに湿度を上昇させることができる。また、噴霧室34の形状は、噴霧されてからしばらくの間は断面積が拡大する構造となっており、これにより噴霧室34の内壁への衝突や圧力上昇による、噴霧された水滴の液化を抑制することができる。この結果、湿度をより安定的に維持することができる。
本発明の第1実施例に係るガス加湿装置30を備える燃料電池システム10を、車両12に搭載した一例を図6に示す。車両12において、FCスタック40の出力電力は、インバータ80により3相交流に変換され、例えば周知のIPM(Interior Permanent Magnetic)型電動機であるモータ90に供給される。これにより、モータ90が出力する駆動力は、最終的に駆動輪91A,91Bに出力される。FCスタック40からインバータ80に至る電力ラインには、リレーとDC/DCコンバータ95を介して二次電池96が接続されており、回生制御により電力を蓄えると共に、FCスタック40が非効率となる運転領域での電力出力を補完して、エネルギー効率の向上に寄与している。車両12の全体の制御は、車両制御部99により行なわれる。車両制御部99は、例えばCPUを中心とするコンピュータであり、インバータ80やDC/DCコンバータ95に制御信号を送信すると共に、システム制御部70と通信を行なっている。
車両12では、目標湿度Htは、車速等の車両の運転状態や反応ガスの供給量、反応ガスの温度等に基づいて車両制御部99により計算され、車両制御部99からシステム制御部70に入力される。従って、ガス加湿装置30が車両に搭載された場合は、車速等の条件を単独で或いは複合的に組み合わせた結果として中口径ノズル31Aと31B小口径ノズルとを切替えることが可能である。
以上、本発明を実施するための最良の形態について第1実施例を用いて説明したが、本発明はこれらの実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、水素ボンベ21を備え、これにより水素ガスを供給するものとしたが、メタノールや天然ガスを蓄えると共にこれを改質して水素ガスを発生させる装置を備えるものとしてもよい。
また、中口径ノズル31Aと小口径ノズル31Bとを選択して用いるものとしたが、噴霧量がより大きい場合はこれらの両方を用いるものとしてもよい。また、必ずしもノズルを2つ備えるものに限定されず、口径の異なるノズルを3つ以上備えるものとしてもよい。
また、目標湿度Htと湿度センサ36から入力された実際の反応ガスの湿度Hとの差分Dに基づいて、中口径ノズル31Aと小口径ノズル31Bとを切替えると共に噴霧量を決定するものとしたが、目標湿度Htに基づいてノズルの切替えや噴霧量の決定を行なうものとしてもよい。あるいは、湿度センサ36から入力された実際の反応ガスの湿度Hに基づいてノズルの切替えや噴霧量の決定を行なうものとしてもよい。
また、ガス加湿装置30はガス流路24Bに設置され、反応ガス供給部20から供給された空気を加湿するものとしたが、ガス流路24Aに設置され、反応ガス供給部20から供給された水素ガスを加湿するものとしてもよく、これらの両方を加湿するものとしてもよい。
また、ヒーター35や湿度センサ36の位置も、実施例で例示したものに限られない。例えば、ヒーター35は、ガス加湿装置30内ではなく、ガス流路の任意の位置に配置されるものとしてもよく、湿度センサ36がヒーター35よりも上流側に配置されていてもよい。
さらに、反応ガス供給部20や冷却装置50、システム制御部70、モータ90の構成についても、実施の態様に限られない。例えば、反応ガス供給部20が備えるマスフローコントローラー25A,25Bは他の種類の供給制御弁であってもよく、冷却装置50は空冷式のものでもよい。モータ90の種類も多様なものが存在する。これらの他にも、種々の置換が考えられる。
次に、本発明の第2実施例に係るガス加湿装置60について説明する。ガス加湿装置60は、供給されるガスを加湿する装置である。図7は、本発明の第2実施例に係るガス加湿装置60の全体構成の概略を示す図である。ガス加湿装置60は、例えば、噴霧の広がりが比較的小さく、ガスの流れに沿った噴霧軸を有し、比較的口径の大きい第1ノズル61Aと、噴霧の広がりが比較的大きく、ガスの流れにより直交する噴霧軸を有し、比較的口径の小さい第2ノズル61Bと、これらのノズルの噴霧量を調節するバルブ62A,62Bと、適度な水圧の水をノズルに供給するポンプ63と、噴霧室64と、水滴が噴霧された空気を加熱して水滴を蒸気化するヒーター65と、ヒーター65により加熱された空気の湿度を検出する湿度センサ66と、湿度センサ66からの入力信号と設定入力された目標湿度Htとの差に応じて第1ノズル61Aと第2ノズル61Bとのいずれかから必要な量の水滴を噴霧するようバルブ62A,62Bを調節するガス加湿装置電子制御ユニット(Electric Control Unit、以下ECUという)67と、を有する。
ガス加湿装置60においても、第1ノズル61Aは中口径ノズル31Aと、第2ノズル61Bは小口径ノズル31Bと、それぞれ同様の噴霧量に応じた水滴粒径の特性を有する(図4)。また、水滴粒径が大きくなるに従って湿度の変動率が高くなる点も同様である(図5)。従って、ガス加湿装置60においても、ガス加湿装置ECU67に入力された目標湿度Htと湿度センサ66により検出されたガスの湿度Hとの差分Dが、予め定められた閾値T以上である場合に第1ノズル61Aから水滴を噴霧し、差分Dが閾値T未満である場合に第2ノズル61Bから水滴を噴霧するよう切替えている。これにより、第1実施例のガス加湿装置30と同様に、水滴粒径を一定の大きさ以下に維持することができる。この結果、湿度の変動率を低くできるから、湿度を安定的に維持することができる。
また、噴霧の広がりや噴霧軸を調整することにより、噴霧量の多いときに水滴が噴霧室64の内壁に衝突して液化することを抑制している。
以上、本発明を実施するための最良の形態について第2実施例を用いて説明したが、本発明はこれらの実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、ノズルの口径や噴霧方向、噴霧の広がり、更には噴霧水滴の温度等を任意に組み合わせて、水滴状態の異なる複数のノズルを用意することが可能である。例えば、口径が比較的小さいノズルと、口径が中程度で比較的温度の高い水滴を噴霧する(上流側にヒーターを備えるものとする)ノズルと、口径が比較的大きく噴霧軸がガスの流れに沿ったノズルの3つを備えるものとしてもよい。このように任意に組み合わせることにより、噴霧室64の形状や供給ガスの流速等、種々の条件に適応して、湿度を安定的に維持することができる、
また、第1ノズル61Aと第2ノズル61Bとを選択して用いるものとしたが、噴霧量がより大きい場合はこれらの両方を用いるものとしてもよい。
また、目標湿度Htと湿度センサ66から入力された実際の反応ガスの湿度Hとの差分Dに基づいて、第1ノズル61Aと第2ノズル61Bとを切替えると共に噴霧量を決定するものとしたが、目標湿度Htに基づいてノズルの切替えや噴霧量の決定を行なうものとしてもよい。あるいは、湿度センサ66から入力された実際の反応ガスの湿度Hに基づいてノズルの切替えや噴霧量の決定を行なうものとしてもよい。
また、ヒーター65や湿度センサ66の位置も、実施例で例示したものに限られない。例えば、ヒーター65は、ガス加湿装置60外に配置されるものとしてもよく、湿度センサ66がヒーター65よりも上流側に配置されていてもよい。
本発明は、少なくともガス加湿装置および燃料電池システムに利用できる。燃料電池のサイズ、性能等は問わない。
本発明の第1実施例に係るガス加湿装置30を備える燃料電池システム10の全体構成の概略を示す図である。 本発明の第1実施例に係るガス加湿装置30の構成の概略を示す図である。 本発明の第1実施例に係るFCスタック40が有する単位燃料電池の構成を模式的に表した図である。 本発明の第1実施例に係る中口径ノズル31Aおよび小口径ノズル31Bの、噴霧量に応じた水滴粒径の特性を示す図である。 本発明の第1実施例に係るガス加湿装置30における、水滴粒径に応じた湿度Hの変動率の特性を示す図である。 本発明の第1実施例に係るガス加湿装置30を備える燃料電池システム10を搭載する車両12の構成の一例を示す図である。 本発明の第2実施例に係るガス加湿装置60の構成の概略を示す図である。
符号の説明
10 燃料電池システム
12 車両
20 反応ガス供給部
21 水素ボンベ
22 エアフィルター
23 コンプレッサー
24A、24B ガス流路
25A、25B マスフローコントローラー
30、60 ガス加湿装置
31A 中口径ノズル
31B 小口径ノズル
32A、32B、62A、62B バルブ
33、54、63 ポンプ
34、64 噴霧室
35、65 ヒーター
36、66 湿度センサ
37、67 ガス加湿装置ECU
40 FCスタック
41 MEA
42 アノード
43 カソード
44 電解質膜
45A、45B セパレータ
46A、46B オフガス流路
50 冷却装置
51 温度センサ
52 ラジエータ
53 ファン
61A 第1ノズル
61B 第2ノズル
70 システム制御部
80 インバータ
90 モータ
91A、91B 駆動輪
95 DC/DCコンバータ
96 二次電池
99 車両制御部

Claims (8)

  1. 供給ガスに水滴を噴霧するための、口径の異なる複数のノズルと、
    該複数のノズルの噴霧方向に沿って断面積が増大する部分を有する噴霧室と、
    を備えるガス加湿装置。
  2. 請求項1に記載のガス加湿装置であって、
    前記複数のノズルにより水滴が噴霧された供給ガスを加熱して、該水滴を蒸気化させる過熱蒸気化手段を、更に備えるガス加湿装置。
  3. 請求項1又は2に記載のガス加湿装置であって、
    前記複数のノズルのうち一つを選択して噴霧を実行するノズル選択噴霧手段を、更に備えるガス加湿装置。
  4. 請求項3に記載のガス加湿装置であって、
    前記ノズル選択噴霧手段は、前記供給ガスの目標湿度を設定する目標湿度設定部を有し、該目標湿度設定部により設定された目標湿度に基づいてノズルを選択して噴霧を実行する手段である、
    ガス加湿装置。
  5. 請求項3に記載のガス加湿装置であって、
    前記ノズル選択噴霧手段は、前記供給ガスの湿度を検出する湿度検出部を有し、該湿度検出部により検出された湿度に基づいてノズルを選択して噴霧を実行する手段である、
    ガス加湿装置。
  6. 請求項4に記載のガス加湿装置であって、
    前記ノズル選択噴霧手段は、前記供給ガスの湿度を検出する湿度検出部を更に有し、前記目標湿度設定部により設定された目標湿度と該湿度検出部により検出された湿度との差に基づいてノズルを選択して噴霧を実行する手段である、
    ガス加湿装置。
  7. 供給ガスに所定の湿度を与えるためにガス中に水滴を噴霧するためのノズルを有するガス加湿装置であって、
    噴霧する水滴状態の異なる複数のノズルから構成されるガス加湿装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載のガス加湿装置と、
    該ガス加湿装置により加湿された供給ガスを利用して発電を行なう燃料電池と、
    を備える燃料電池システム。
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KR100819969B1 (ko) 2006-11-13 2008-04-07 현대자동차주식회사 연료전지 자동차의 가습 시스템
JP2009181806A (ja) * 2008-01-30 2009-08-13 Equos Research Co Ltd 燃料電池システム及びその運転方法
JP2011014243A (ja) * 2009-06-30 2011-01-20 Hitachi Ltd 燃料電池
JP2013015256A (ja) * 2011-07-04 2013-01-24 Ikeuchi:Kk 室外機冷却装置

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