JP2007077954A - エンジンの始動装置 - Google Patents

エンジンの始動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007077954A
JP2007077954A JP2005270152A JP2005270152A JP2007077954A JP 2007077954 A JP2007077954 A JP 2007077954A JP 2005270152 A JP2005270152 A JP 2005270152A JP 2005270152 A JP2005270152 A JP 2005270152A JP 2007077954 A JP2007077954 A JP 2007077954A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
engine
cylinder
water temperature
fuel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005270152A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4497314B2 (ja
Inventor
Fumiaki Hiraishi
文昭 平石
Nozomi Nakamura
望 中村
Toshimi Fukuda
利実 福田
Nobuaki Murakami
信明 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP2005270152A priority Critical patent/JP4497314B2/ja
Publication of JP2007077954A publication Critical patent/JP2007077954A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4497314B2 publication Critical patent/JP4497314B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】 エンジン始動に必要な圧縮空気量を常に適正なものとしてエンジンを迅速に効率良く始動できるようにしたエンジンの始動装置を提供する。
【解決手段】 エンジン停止の際に膨張行程にあった気筒に対し、空気密度検出手段(54)によって検出された空気密度に基づき設定した供給量の空気を空気供給手段(32)から供給すると共に、燃料噴射弁(2)から燃料を供給し、点火プラグ(4)で供給燃料を点火することによりエンジン(1)を始動する。
【選択図】 図1

Description

本発明はエンジンの始動装置に係り、詳しくは気筒内に燃料噴射及び点火を行うことにより生じる燃焼圧でエンジンの始動を行う始動装置に関するものである。
従来、エンジンを始動する際にはスタータモータを用いることが一般的であったが、近年ではエンジン始動時の騒音を低減すると共に迅速な始動を実現するため、スタータモータによるクランキングを行うことなくエンジンの気筒内に燃料噴射及び点火を行って始動させるようにした始動装置が提案されている。
この始動装置では、エンジンの停止時に膨張行程にある気筒を判別し、運転者のスタート操作等に応じてエンジンを始動する際には、この膨張行程気筒に対して燃料を噴射した後に点火を行って噴射燃料を燃焼させ、このときに発生する燃焼圧によりエンジンを始動する。
しかしながら、エンジン停止時に膨張行程にあった気筒内に存在する空気とそれに対応する燃料のみでは、エンジンを始動するための十分な燃焼圧が得られない可能性がある。そこで、このような始動を行う際には気筒内に圧縮空気を供給すると共に、それに対応する燃料を噴射し、エンジンの始動に必要な燃焼圧を確保するようにした始動装置が提案されている(例えば特許文献1)。
特開2002−39038号公報
このようなエンジンの始動装置においては、エンジンの始動に際しピストン位置から一義的に決まる量の圧縮空気が気筒内に供給されるようになっているが、エンジンが冷態状態にある場合と温態状態にある場合とでは気筒内の空気密度が相違しており、同一気筒内容積であれば冷態時の方が気筒内の空気質量は多くなる。このため、ピストンの位置が同じであれば、エンジン始動の際に供給しなければならない圧縮空気量は冷態時の方が温態時よりも少なくてすむにもかかわらず、常に一定量の圧縮空気が供給され、冷態時には余分に圧縮空気が消費される上、圧縮空気供給に要する時間が必要以上に長くなってエンジンの始動が無駄に長引くという問題が生じる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、エンジン始動に必要な圧縮空気量を常に適正なものとしてエンジンを迅速に効率良く始動できるようにしたエンジンの始動装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明のエンジンの始動装置は、エンジンの気筒内に燃料を噴射する燃料噴射弁と、前記燃料噴射弁により前記気筒内に噴射された燃料を点火する点火プラグと、前記エンジンの吸気弁の開閉による吸気の供給とは独立して前記気筒内に空気を供給する空気供給手段と、前記気筒内の空気密度を検出する空気密度検出手段と、前記エンジンの停止時に膨張行程にある気筒を判別する気筒判別手段と、エンジン停止の際に膨張行程にあった気筒に対し、前記空気密度検出手段によって検出された空気密度に基づき設定した供給量の空気を前記空気供給手段から供給すると共に、前記燃料噴射弁から燃料を供給し、前記点火プラグで前記供給燃料を点火することにより前記エンジンを始動する制御手段とを備えたことを特徴とする(請求項1)。
このように構成されたエンジンの始動装置によれば、エンジン停止の際に膨張行程にあった気筒に対し、気筒内の空気密度に基づき設定した供給量の空気を空気供給手段から供給すると共に、燃料噴射弁から燃料を供給し、点火プラグで前記供給燃料を点火することによりエンジンが始動される。
より具体的には、前記空気密度検出手段は、前記エンジンの冷却水温を検出する水温検出手段を備え、前記水温検出手段によって検出された冷却水温に基づき前記気筒内の空気密度を検出することを特徴とする(請求項2)。
更に具体的には、前記制御手段は、前記水温検出手段によって検出された冷却水温の上昇に伴って前記空気供給手段からの空気の供給量を増加させることを特徴とする(請求項3)。
好ましくは、前記空気供給手段は、前記点火プラグと一体に構成されたエアバルブから前記気筒内への空気の供給を行うことを特徴とする(請求項4)。
また、好ましくは、前記空気供給手段は、圧縮空気を蓄える蓄圧器と、気筒内に連通する吐出孔を有し開弁時に前記蓄圧器と前記気筒内とを連通することにより前記蓄圧器内の圧縮空気を前記気筒内に噴射するエアバルブとを備え、前記制御手段は、前記エンジンが回転しているときに圧縮行程にある気筒の前記エアバルブを開弁することにより、前記圧縮行程によって圧縮された空気を前記蓄圧器に流入させて蓄えることを特徴とする(請求項5)。
このように構成されたエンジンの始動装置によれば、エンジン始動の際には蓄圧器に蓄えられた圧縮空気がエアバルブから気筒内に供給される一方、エンジンが回転しているときに圧縮行程にある気筒のエアバルブを開弁することにより、圧縮行程によって圧縮された空気を蓄圧器に流入させることにより、圧縮空気が蓄圧器に蓄えられる。
また、より具体的には、前記制御手段は、前記エンジンが燃料カット中であるときに前記エアバルブの開弁による前記蓄圧器への圧縮空気の蓄積を行うことを特徴とする(請求項6)。
本発明のエンジンの始動装置によれば、エンジンの始動の際に、気筒内の空気密度に基づき設定した供給量の空気が気筒内に供給されるので、冷態時や温態時などで気筒内に残存する空気の密度が相違する場合にも、常にエンジンの始動に必要な適正な量の空気を気筒内に供給することが可能となり、無駄に空気を消費することがなくなると共に、空気の供給に要する時間も可能な限り短縮されるので、エンジンの始動をより迅速に行うことが可能となる。
また、請求項2のエンジンの始動装置によれば、エンジンの冷却水温に基づき気筒内の空気密度を検出するようにしたので、本来エンジンに備わっている水温検出手段を利用することができ、新たな検出手段を設ける必要がなくなるので、エンジンの始動装置に要するコストを低く抑えることが可能となる。
更に、請求項3のエンジンの始動装置によれば、冷却水温の上昇に伴って空気供給手段からの空気の供給量を増加させるようにしたが、冷却水温が高いほど気筒内の空気密度が低下する傾向にあるため、このように空気供給量を変化させることにより、常に適正な量の空気を気筒内に供給することが可能となる。
また、請求項4のエンジンの始動装置によれば、点火プラグと一体に構成されたエアバルブから気筒内に空気を供給するようにしたので、各気筒に空気供給のためのバルブ等を配設するスペースを新たに確保する必要がなくなり、エンジンを小型化することが可能となると共に、組み付け時の手間を省き製造工数を低減することが可能となる。
また、請求項5のエンジンの始動装置によれば、気筒内に供給するための空気を蓄圧器に蓄えるために新たなエアポンプなどを設ける必要がなくなり、始動装置を小型化することができると共に、コストを低減することができる。
また、請求項6のエンジンの始動装置によれば、確実に空気のみを蓄圧器に蓄えることができる。
以下、本発明をアイドルストップ車両に搭載されたエンジンの始動装置に具体化した一実施形態について図面に基づき説明する。
図1の全体構成図に示すように、本実施形態のエンジン1は筒内噴射型直列4気筒エンジンとして構成され、各気筒には燃料噴射弁2及び点火プラグ4が設けられている。各気筒の燃料噴射弁2は気筒内、即ち燃焼室6内に燃料を直接噴射可能に構成され、各燃料噴射弁2には図示しない燃料ポンプから所定圧力で燃料が供給される。
各気筒の燃焼室6内には、吸気弁8の開弁に伴って吸気ポート10を経て吸気が導入され、導入された吸気中に燃料噴射弁2から所定のタイミングで燃料が噴射される。噴射燃料は圧縮上死点近傍で点火プラグ4により点火され、燃焼圧をピストン12に作用させてクランク軸14を回転駆動する。
一方、燃焼後の排ガスは排気弁16の開弁に伴って排気ポート18から図示しない触媒や消音器を経て外部に排出される。
吸気ポート10はサージタンク20から各気筒ごとに分岐されており、サージタンク20の上流側には電動アクチュエータ(図示せず)により開閉駆動される電子スロットル弁22を備えた吸気通路24が接続されている。
また、サージタンク20には、サージタンク20内の圧力、即ち吸気圧Pmを検出する吸気圧センサ26と、サージタンク20内の温度、即ち吸気温Taを検出する吸気温センサ28とを備えている。
更に、各気筒には気筒内に空気を供給する空気供給装置(空気供給手段)30が設けられている。この空気供給装置30は、燃焼室6内に連通した吐出孔を有する電磁式のエアバルブ32と圧縮空気を蓄える蓄圧器34とを有しており、エアバルブ32には蓄圧器34からエア供給管36を介して圧縮空気が供給され、エアバルブ32が開閉作動することにより燃焼室6内に圧縮空気が供給される。
なお、蓄圧器34への圧縮空気の補充は、後述する圧縮空気補充制御により行われる。また、エア供給管36の途中には、エア供給管36内の圧力が所定の上限圧力を超えると開弁するチェック弁38が設けられており、蓄圧器34内の圧力を所定の上限圧力以下に維持するようにしている。また、蓄圧器34には、蓄圧器34内の圧力Paを検出する空気圧センサ40が設けられている。
エンジン1には、エンジン1の冷却水温Twを検出する水温センサ(水温検出手段)42、エンジン1の潤滑油温度Toを検出する油温センサ44、リングギヤ46の回転を用いてエンジン1のクランク軸の回転に同期したクランク角信号を出力するクランク角センサ48、カム軸50の回転に同期してTOP信号を出力するカム角センサ52が設けられている。
ECU(制御手段)54は、燃料噴射制御や点火時期制御などエンジン1を運転するための運転制御をはじめ、総合的な制御を行うための制御装置であり、CPU、メモリ、タイマカウンタなどから構成され、様々な制御量の演算を行うと共に、その制御量に基づき各種デバイスの制御を行っている。
ECU54の入力側には、各種制御に必要な情報を収集するため、上述した吸気圧センサ26、吸気温センサ28、空気圧センサ40、水温センサ42、油温センサ44、クランク角センサ48、及びカム角センサ52のほか、車両の走行速度を検出する車速センサ56、運転席に設けられたセレクトレバーの操作位置を検出するシフト位置センサ58、及び運転者によるブレーキ操作を検出するブレーキスイッチ60などの各種センサ類やイグニションスイッチ62が接続されており、出力側には演算した制御量に基づき制御が行われる各気筒の燃料噴射弁2、点火プラグ4、電子スロットル弁22、及びエアバルブ32などの各種デバイス類が接続されている。
このように構成されたエンジン1は図示しない自動変速機と連結されて車両に搭載されており、エンジン1の出力は自動変速機を介して車両の駆動輪に伝達されて車両を走行させる。
一方、ECU54は信号待ちや渋滞等による車両の停車中には、エンジン1を一時的に自動停止させるアイドルストップ制御を実行する。本実施形態ではエンジン停止条件として、車速センサ56により検出された車速Vが0km/hであること、ブレーキスイッチ60によりブレーキ操作が検出されていること、及びシフト位置センサ58により検出されたシフト位置がD(ドライブ)レンジ等の走行レンジ又はN(ニュートラル)レンジであることが設定されており、これらの条件が満たされると、ECU54は燃料噴射制御及び点火時期制御を中止してエンジンを停止させる。
また、アイドルストップ制御におけるエンジン始動条件としては、ブレーキスイッチ60によりブレーキ操作の解除が検出されていること、及びシフト位置センサ58により検出されたシフト位置がDレンジ等の走行レンジであることが設定されており、これらの条件が満たされると、ECU54は燃料噴射制御及び点火時期制御を再開してエンジン1を始動する。
以上のアイドルストップ制御でのエンジン始動時、或いは運転者によるイグニションスイッチ62のスタート操作に基づく通常のエンジン始動時において、ECU54は迅速且つ低騒音の始動を目的として、気筒内への燃料噴射と点火により生じる燃焼圧でエンジン1を始動する始動専用の制御を実行しており、以下、当該始動制御の詳細を説明する。
図2は始動制御のフローチャートを示すものであり、ECU54は車両の使用中にこのフローチャートに基づく始動制御ルーチンを所定の制御周期で実行している。この始動制御ルーチンはイグニションスイッチ62のOFF位置以外で常に実行され、運転者のキー操作によりエンジン1が停止・始動された(即ち、一旦アクセサリ位置に切換えられた)場合でも継続するように配慮されている。
始動制御ルーチンがスタートすると、まずステップS2で、クランク角センサ48の検出信号に基づき求めたエンジン回転速度Neが停止判別値Ner(例えば30rpm)未満であるか否かを判定する。エンジン回転速度Neが停止判別値Ner以上であると判定した場合には、エンジン1が運転中であると見なしてステップS4に進む。
ステップS4では、エンジン停止指令が入力されたか否かを判定する。このエンジン停止指令はアイドルストップ制御でエンジン停止条件が成立したとき、或いは運転者によりイグニションスイッチ62がOFF操作されたときに入力されるものであり、エンジン停止指令が入力されない場合には今回の制御周期における始動制御ルーチンを終了し、次の制御周期で再びステップS2から処理を行う。
一方、エンジン停止指令の入力があった場合には、ステップS4からステップS6に進み、燃料噴射制御及び点火時期制御を中止してエンジン1を停止させた後、ステップS8に進んでエンジン1停止後の経過時間tsを計測するタイマのカウントをスタートする。
次のステップS10では、クランク角センサ48により検出されたクランク角信号とカム角センサ52により検出されたTOP信号とに基づき、エンジン停止の直前に膨張行程にある気筒(以下、膨張行程気筒と称する)を判別すると共に、次のステップS12で、膨張行程気筒のピストン位置を、クランク角センサ48により検出されたクランク角信号に基づき上死点後のクランク角として検出し、これらの判別結果及び検出結果を記憶装置に記憶した後、今回の制御周期における始動制御ルーチンを終了する。
従って、本実施形態では、ECU54が気筒判別手段に相当する。
このようにしてエンジン1が停止され、エンジン回転速度Neが停止判別値Nerを下回ると、ステップS2からステップS14へと処理が進む。
ステップS14では、エンジン始動指令が入力されたか否かを判定する。このエンジン停止指令は、エンジン1が停止状態にあり、アイドルストップ制御でエンジン始動条件が成立したとき、或いは運転者によりイグニションスイッチ62がスタート操作されたときに入力されるものであり、エンジン始動指令の入力がない場合には、今回の制御周期における始動制御ルーチンを終了し、次の制御周期で再びステップS2からステップS14に進んでエンジン始動指令の有無を判定する。
そして、エンジン始動指令の入力が有りステップS14からステップS16に進むと、エンジン1の停止時にステップS8でカウントを開始したタイマのカウント値、即ちエンジン1停止後の経過時間tsを取り込んだ後、タイマを停止させリセットする。
次にステップS18に進むと、エンジン1の停止の際にステップS10で判別して記憶した膨張行程気筒に対し、エアバルブ32を開閉制御することにより、蓄圧器34に蓄えられている圧縮空気の供給を行う。このときの供給空気量は図3に示す供給空気量決定制御ルーチンにより決定される。
この供給空気量決定制御ルーチンでは、まずステップS102において、図2のステップS12で検出され記憶されたエンジン1停止時の膨張行程気筒におけるピストン位置に基づき、予め記憶したマップから、気筒内に供給すべき空気の基本量である基本供給空気量Qbを決定する。
このピストン位置と基本供給空気量Qbとの関係は図4のようになっており、ピストン位置は上死点後のクランク角が用いられる。図4に示すように、A点のピストン位置より上死点側では、ピストン12が上死点に近いために燃焼室6の容積がかなり小さくなるため、エンジン1を始動するのに必要な燃焼力を得るにはより多くの空気と燃料を供給する必要がある。このため、A点のピストン位置より上死点側では、ピストン位置が上死点側に近づくほど基本供給空気量Qbが増加するようになっている。一方、A点のピストン位置より下死点側では、燃焼室6の容積の拡大に伴い膨張仕事量が減少するため、燃料を多く燃焼させて燃焼力を増大させる必要があり、これに伴い供給すべき空気量も増加させる必要がある。このため、A点のピストン位置より下死点側では、ピストン位置が下死点側に近づくほど基本供給空気量Qbが増加するようになっている。
このようにして、基本供給空気量Qbを決定した後、ステップS104では、水温センサ42によって検出されたエンジン1の冷却水温Tw、吸気温センサ28によって検出された吸気温度Ta、油温センサ44によって検出されたエンジン1の油温To、図2のステップS16で取り込んだエンジン1停止後の経過時間Ts、及び吸気圧センサ26によって検出された吸気圧Pmをそれぞれ取り込み、ステップS106に進む。
ステップS106では、ステップS104で取り込んだ冷却水温Tw、吸気温度Ta、及びエンジン停止後の経過時間tsをパラメータとして、予め記憶したマップから気筒内の空気温度Tcを推定する。これらのパラメータはいずれも気筒内空気温度に影響を及ぼすものであり、マップにおいてエンジン1の温態時は、冷却水温Tw及び吸気温度Taが高いほど気筒内空気温度Tcも上昇し、エンジン1停止後の経過時間tsが長いほど気筒内空気温度Tcは冷却水温Twに近づく関係にある。一方、エンジン1の冷態時は、冷却水温Twと気筒内空気温度Tcとはほぼ同一の関係にある。
次のステップS108では、ステップS106で推定した気筒内空気温度Tcと、吸気圧Pmとをパラメータとして、気筒内の空気密度を推定して検出し、予め記憶したマップからその空気密度に対応する空気密度補正係数Kdを読み出して設定する。これらのパラメータはいずれも気筒内の空気密度に影響を及ぼすものであり、気筒内空気温度Tcが高いほど気筒内空気密度は低くなり、吸気圧Pmが高いほど気筒内空気密度は高くなる。ピストン位置が一定の場合、気筒内空気密度が高いほど気筒内の空気質量が増大することから、気筒内空気密度が高いほど気筒に供給すべき空気量は少なくてすむので、ステップS108で設定される空気密度補正係数Kdは、気筒内空気温度Tcが高いほど、また吸気圧Pmが低いほど大きな値となるようになっている。
即ち、ステップS108において、気筒内空気温度Tcと吸気圧Pmとから気筒内の空気密度を推定して検出し、この空気密度に応じて供給空気量を決定するための補正係数を求めていることから、本実施形態ではECU54が空気密度検出手段に相当するものとなる。
次のステップS110では、クランク軸14の駆動力補正係数Ktを設定する。この駆動力補正係数Ktは、エンジン1の温度によりエンジン1の始動に必要なクランク軸14の駆動力が変化するため、これに対応して供給空気量を補正するための係数である。
即ち、エンジン1の温度が低いほど圧縮行程での熱損失が大きく、またライナーとピストン間のクリアランスの増大に伴う気筒内圧力の漏れが大きいことから、エンジン1の温度が低いほど圧縮仕事量が小さくなり、温度が高い場合に比べてエンジン1始動時のクランク軸14の駆動力が少なくてすむ。
そこで、この駆動力補正係数Ktは、エンジン1の温度に影響を及ぼすものとして、ステップS104で取り込んだ冷却水温Tw、油温To、エンジン停止後の経過時間ts、及びステップS106で推定した気筒内空気温度Tcをパラメータとして、予め記憶したマップから読み出して設定する。これらのパラメータのうち、冷却水温Tw、油温To、及び気筒内空気温度Tcはいずれも上昇するほどエンジン1の温度も上昇することになりエンジン1の始動にはより大きな駆動力が必要となることから、これらの値の上昇に伴い駆動力補正係数Ktも大きな値となるようになっている。また、エンジン1停止後の経過時間tsについては、エンジン1の温態時は経過時間tsが大きくなるに従いエンジン1の温度が冷却水温Twに近づいて上昇することから、駆動力補正係数Ktは経過時間tsの増大と共に増大するようになっている。一方、エンジン1の冷態時はエンジン1の温度と冷却水温Twとがほぼ同一の関係となるため、駆動力補正係数Ktは設定しなくてもよい。
次にステップS112に進むと、ステップS108及びステップS110で設定した空気密度補正係数Kd及び駆動力補正係数Ktを用い、下式により供給空気量Qを算出して決定する。
Q=Qb×Kd×Kt
前述したように、空気密度補正係数Kdは、気筒内空気温度Tcが高いほど、また吸気圧Pmが低いほど大きな値となり供給空気量Qも増大する。即ち、気筒内空気密度が低下するほど供給空気量Qが増大することになる。また、気筒内空気温度Tcは、前述のように冷却水温Twが高いほど上昇するものであるため、上述したような供給空気量の設定を行うことにより、供給空気量Qは冷却水温Twの変化に対して図5に示すような変化をするようになっている。
従って、エンジン1の冷却水温の変化などで気筒内の空気密度に変動があっても、エンジン1の始動に必要な空気の供給量が常に適正に設定されることになる。
また、駆動力補正係数Ktは冷却水温Tw、油温To、或いは気筒内空気温度Tcが上昇するほど、またエンジン1停止後の経過時間tsが短いほど大きな値となり供給空気量Qも増大する。即ち、エンジン1の温度が高く、エンジン1の始動により多くの駆動力を必要とするほど供給空気量が増大することになる。
従って、始動に必要となるクランク軸14の駆動トルクに、エンジン1の温度変化に起因した変動があっても、それに対応した適正な空気の供給量が設定されることになる。
このようにして決定された供給空気量Qの空気が膨張行程気筒内に供給されるよう、図2のステップS18でエアバルブ32が開閉され、次のステップS20に進む。
ステップS20では、膨張行程気筒に対して燃料噴射弁2から燃料を噴射する。このときの燃料噴射はステップS10及びステップS12で記憶されている情報、及びステップS28で供給した空気量に基づいて実行される。即ち、膨張行程気筒のピストン位置から算出した気筒内空気量とエアバルブ32から供給した空気量とに基づいて燃料噴射量を算出し、算出した燃料噴射量に基づいて膨張行程気筒に対して燃料噴射を行う。
次のステップS22では、ステップS20での燃料噴射から予め設定された所定時間が経過した後、点火プラグ4により膨張行程気筒の燃料を点火して今回の制御周期を終了する。ステップS22の燃料の点火で生じた燃焼圧により、膨張行程気筒のピストン12が押し下げられ、エンジン1が始動する。
このようにしてエンジン1が始動した後の制御周期では、ステップS2においてエンジン回転速度Neが停止判別値Ner以上と判定されるため、再びステップS4でエンジン1の停止指令が有りと判断されるまで、ステップS2とステップS4の処理が繰り返されることになる。
なお、図2のフローチャートには示されていないが、ECU54はステップS22の膨張行程気筒の点火によりエンジン1が始動した後は、別のエンジン運転制御ルーチンにより、後続の各気筒に対して順次エンジン1の運転に必要な燃料噴射及び点火を実行する。
以上のように、膨張行程気筒への燃料噴射と点火によりエンジン1を始動する際には、膨張行程気筒に対してエアバルブ32から圧縮空気が供給されると共に、この圧縮空気を含む膨張行程気筒内の空気量に応じた燃料が気筒内に噴射されるので、エンジン1を始動するのに必要な燃焼圧を得ることができる。
また、このとき膨張行程気筒に供給される空気量は、気筒内の空気密度に応じて補正され決定され、気筒内空気密度が高いほど供給空気量は少なくなるので、気筒内空気密度に応じて常に適正な量の空気が膨張行程気筒に供給され、圧縮空気やそれに応じた燃料を無駄に消費することがなく、効率的にエンジン1を始動することができる。更に、圧縮空気の供給に要する時間が必要最小限となることによりエンジン1の始動時間を短縮することができる。
なお、上述の始動制御では、図2のステップS18で膨張行程気筒に供給する空気量を決定する際のパラメータとして、冷却水温Tw、吸気温度Ta、エンジン1停止後の経過時間ts、及び吸気圧Pmを用いるようにしたが、気筒内の空気密度は吸気圧Pm以外にエンジン1の温度、即ち冷却水温Twによる影響が最も大きいと考えられ、エンジン1の駆動力の変動も冷却水温Twに関連するものであるので、供給空気量の決定には冷却水温Twと吸気圧Pmとのみを用いることにより、ECU54による処理を簡略化することもできる。
図6は、このようにして簡略化した供給空気量決定制御ルーチンの内容を示すフローチャートである。
この供給空気量決定制御ルーチンが開始すると、まずステップS202において、図2のステップS12で検出され記憶されたエンジン1停止時の膨張行程気筒におけるピストン位置に基づき、予め記憶したマップから、気筒内に供給すべき空気の基本量である基本供給空気量Qbを決定する。この基本供給空気量Qの決定は前述の図3のステップS102の処理と全く同様であって、ピストン位置と基本供給空気量Qbとの関係は図4のようになっている。
次のステップS204では、水温センサ42によって検出されたエンジン1の冷却水温Twと吸気圧センサ26によって検出された吸気圧Pmを取り込み、ステップS206に進む。
ステップS206では、ステップS204で取り込んだ冷却水温Twをパラメータとして、気筒内空気密度及びエンジン1の始動に必要な駆動力を推定して検出し、予め記憶したマップからこれらに対応する水温補正係数Kwを読み出して設定する。前述のように、冷却水温Twは膨張行程気筒内の空気密度及びエンジン1の始動に必要な駆動力に影響を及ぼすものであり、冷却水温Twが高いほど気筒内空気密度は低くなり、始動に必要な駆動力は大きくなるため、より多くの供給空気量を必要とする。従って、ステップS206で設定される水温補正係数Kwは、冷却水温Twが高いほど大きな値となるようになっている。
次のステップS208では、ステップS204で取り込んだ吸気圧Pmをパラメータとして、予め記憶したマップから圧力補正係数Kpを読み出して設定する。前述のように、吸気圧Pmは膨張行程気筒内の空気密度に影響を及ぼすものであり、吸気圧Pmが高いほど気筒内空気密度は高くなる。ステップS208で設定される圧力補正係数Kpは、吸気圧Pmが高いほど小さな値となるようになっている。
次にステップS210に進むと、ステップS202で決定した基本供給空気量Qbと、ステップS206及びステップS208で設定した水温補正係数Kw及び圧力補正係数Kpを用い、下式により供給空気量Qを算出して決定する。
Q=Qb×Kw×Kp
前述したように、水温補正係数Kwは水温Twが高いほど大きな値となり供給空気量Qも増大するので、気筒内空気密度が低下するほど、或いは始動に必要な駆動力が増大するほど供給空気量Qが増大することになる。なお、このときの水温Twと供給空気量Qとの関係も、図5と同様のものとなるようになっている。
従って、エンジン1の温度に起因して気筒内の空気密度や始動に必要な駆動力に変動があっても、エンジン1の始動に必要な空気の供給量が常に適正に設定されることになる。
また、圧力補正係数Kpは吸気圧Pmが低下するほど大きな値となり供給空気量Qが増大するので、気筒内空気密度が低下するほど供給空気量が増大することになる。
従って、気筒内空気密度に影響を及ぼす吸気圧Pmに変動があっても、それに対応した適正な空気の供給量が設定されることになる。
以上のようにして供給空気量を決定することにより、簡略化された制御によりエンジン1の始動に必要な供給空気量を適正に決定することが可能となり、気筒内空気密度を検出するために必要なセンサ類も水温センサ42と吸気圧センサ26のみですむ。
ところで、蓄圧器34に蓄えられエアバルブ32から膨張行程気筒内に供給される圧縮空気は、適宜蓄圧器34に補充される必要があり、本実施形態ではエンジン1が燃料カット運転中であるときに、圧縮行程で圧縮された気筒内の空気を用いて圧縮空気の補充を行っている。具体的には、この圧縮空気補充制御は図7のフローチャートに従い、所定の制御周期で実行される。
まず最初のステップS302では、エンジン1が運転中であるか否かを判定する。エンジン1が運転中でない場合には、このような圧縮空気の補充を行うことができないため、何もせずに今回の制御周期を終了する。
一方、エンジン1が運転中である場合にはステップS304に進み、燃料カット中であるか否かを判定する。燃料カット中でない場合には、気筒内の空気のみの圧縮を行うことができないため、これで今回の制御周期を終了し、次の制御周期で再びステップS302から処理を行う。
ステップS304で燃料カット中であると判定した場合にはステップS306に進み、空気圧センサ40によって検出された蓄圧器34内の空気圧Paが所定下限圧Pr以下であるか否かを判定する。蓄圧器34内の空気圧Paが所定下限圧Prより高い場合には、現時点での圧縮空気の補充は不要であるとして今回の制御周期を終了する。
一方、蓄圧器34内の空気圧Paが所定下限圧Pr以下である場合にはステップS308に進み、クランク角センサ48の検出信号に基づき求めたエンジン回転数Neが所定回転数Nea以上であるか否かを判定する。
エンジン回転数Neが所定回転数Nea未満である場合には、エンジン1が燃料カット運転中であり一般的にエンジン回転速度は低下する方向であるため、十分な圧縮空気の補充は行えないものとして今回の制御周期を終了する。
一方、エンジン回転数Neが所定回転数Nea以上である場合にはステップS310に進み、クランク角センサ48により検出されたクランク角信号とカム角センサ52により検出されたTOP信号とに基づき、圧縮行程にある気筒を判別し、クランク角センサ48により検出されたクランク角信号に基づき圧縮行程の後半にエアバルブ32を開弁する。
この結果、圧縮行程でピストン12により圧縮された気筒内の空気が、エアバルブ32の吐出孔からエア供給管36を介して蓄圧器34内に流入し蓄えられる。
ステップS310の処理で今回の制御周期を終えると、次の制御周期では再びステップS302から処理が行われ、エンジン1が燃料カット運転中で、蓄圧器40内の空気圧Paが所定下限圧Pr以下であり、エンジン回転数Neが所定回転数Nea以上であれば、圧縮行程にある気筒による圧縮空気の補充が行われる。
こうして蓄圧器34への圧縮空気の補充が行われ、蓄圧器34内の空気圧が上昇して所定の上限圧力以上となると、チェック弁38が開弁して蓄圧器34内の圧縮空気を排出するので、蓄圧器34内の圧力は常に所定の上限圧力以下に保持される。
このようにして圧縮行程にある気筒により圧縮空気の補充を行うことにより、エアポンプなどを別に設ける必要がなくなり、始動装置を小型化すると共にコストを低減することができる。
以上で本発明の一実施形態に係るエンジンの始動装置についての説明を終えるが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。
例えば、前記実施形態では、膨張行程気筒に空気を供給するために独立したエアバルブ32を設けたが、図8に示すように点火プラグ4に一体的に設けるようにしてもよい。
この場合、点火プラグ4外部と燃焼室6とを連通する連通路64内に、図示しないスプリングにより閉弁方向に付勢されて保持された外開きのチェック弁66を設け、電磁弁68を介して連通路64にエア供給管36が接続されるようになっている。ECU54からの信号により電磁弁68が開弁し、蓄圧器34から圧縮空気が供給されると、スプリングの付勢力に抗して圧縮空気がチェック弁66を開弁させ、圧縮空気が燃焼室6内に供給される。
また、このようなチェック弁66と電磁弁68との構成に変えて、チェック弁66自体を点火プラグ4に組み込まれた電磁ソレノイドにより駆動するようにしてもよい。
このように膨張行程気筒に空気を供給するためのエアバルブを点火プラグ4と一体的に構成することにより、エアバルブを配設するためのスペースを確保する必要がなくなってエンジン1をコンパクトにすることができると共に、製造時の手間を省き製造工数を低減することができる。
前記実施形態では、蓄圧器34への圧縮空気の補充を、燃料カット運転時の圧縮行程気筒による気筒内の空気の圧縮によって行うようにしたが、これに変えて電動ポンプやエンジン1で駆動するポンプを用いたり、車両減速時に回収した減速エネルギを用いて駆動されるポンプを用いることにより行うようにしてもよい。
また、前記実施形態では、膨張行程気筒への燃料噴射と点火でエンジン1を始動するようにしたが、ピストン位置が下死点に近い場合には十分な燃焼圧が得られない可能性があるため、エンジン1の停止時に圧縮行程にあった気筒に対しても、膨張行程となったときに同様の方法によって空気を供給すると共に燃料噴射及び点火を行ってエンジン1の始動に必要なトルクを確保するようにしてもよい。
更に、通常のスタータモータをエンジン1に設け、何らかの理由により気筒内への燃料噴射及び点火ではエンジン1が始動できなかった場合には、スタータモータによりエンジン1をクランキングして始動するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、気筒内の空気密度を冷却水温Tw、吸気温度Ta、エンジン停止後の経過時間ts、及び吸気圧Pmに基づき推定して検出するようにしたが、冷却水温Twのみに基づき推定するようにしてもよいし、これらのパラメータのうち冷却水温Twを含む少なくとも2つ以上のパラメータに基づき気筒内空気密度を推定するようにしてもよい。また、気筒内の空気密度を直接検出するセンサを設けてもよい。
更に、前記実施形態は、アイドルストップ制御を行うようにしたエンジン1に本発明を適用したものであったが、アイドルストップ制御を行わずにイグニッションスイッチ62の操作のみで始動及び停止するようにしたエンジンにも本発明を適用することが可能である。
更にまた、前記実施形態は直列4気筒エンジンに本発明を適用したものであったが、エンジン1はこれに限定されるものではない。
本発明の一実施形態に係るエンジンの始動装置の全体構成図である。 図1の始動装置で行われる始動制御の内容を示すフローチャートである。 図2の始動制御で行われる供給空気量決定制御ルーチンを示すフローチャートである。 図3の供給空気量決定制御ルーチンで用いられる基本供給空気量とピストン位置との関係を示す図である。 図3の供給空気量決定制御ルーチンで決定される供給空気量と冷却水温との関係を示す図である。 図2の始動制御で行われる供給空気量決定制御ルーチンの変形例を示すフローチャートである。 図1の始動装置で行われる圧縮空気補充制御を示すフローチャートである。 点火プラグ一体型のエアバルブを示す一部切欠図である。
符号の説明
1 エンジン
2 燃料噴射弁
4 点火プラグ
30 空気供給装置(空気供給手段)
32 エアバルブ
34 蓄圧器
42 水温センサ(水温検出手段)
54 ECU(制御手段、空気密度検出手段、気筒判別手段)

Claims (6)

  1. エンジンの気筒内に燃料を噴射する燃料噴射弁と、
    前記燃料噴射弁により前記気筒内に噴射された燃料を点火する点火プラグと、
    前記エンジンの吸気弁の開閉による吸気の供給とは独立して前記気筒内に空気を供給する空気供給手段と、
    前記気筒内の空気密度を検出する空気密度検出手段と、
    前記エンジンの停止時に膨張行程にある気筒を判別する気筒判別手段と、
    エンジン停止の際に膨張行程にあった気筒に対し、前記空気密度検出手段によって検出された空気密度に基づき設定した供給量の空気を前記空気供給手段から供給すると共に、前記燃料噴射弁から燃料を供給し、前記点火プラグで前記供給燃料を点火することにより前記エンジンを始動する制御手段と
    を備えたことを特徴とするエンジンの始動装置。
  2. 前記空気密度検出手段は、前記エンジンの冷却水温を検出する水温検出手段を備え、前記水温検出手段によって検出された冷却水温に基づき前記気筒内の空気密度を検出することを特徴とする請求項1に記載のエンジンの始動装置。
  3. 前記制御手段は、前記水温検出手段によって検出された冷却水温の上昇に伴って前記空気供給手段からの空気の供給量を増加させることを特徴とする請求項2に記載のエンジンの始動装置。
  4. 前記空気供給手段は、前記点火プラグと一体に構成されたエアバルブから前記気筒内への空気の供給を行うことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの始動装置。
  5. 前記空気供給手段は、圧縮空気を蓄える蓄圧器と、気筒内に連通する吐出孔を有し開弁時に前記蓄圧器と前記気筒内とを連通することにより前記蓄圧器内の圧縮空気を前記気筒内に噴射するエアバルブとを備え、前記制御手段は、前記エンジンが回転しているときに圧縮行程にある気筒の前記エアバルブを開弁することにより、前記圧縮行程によって圧縮された空気を前記蓄圧器に流入させて蓄えることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの始動装置。
  6. 前記制御手段は、前記エンジンが燃料カット中であるときに前記エアバルブの開弁による前記蓄圧器への圧縮空気の蓄積を行うことを特徴とする請求項5に記載のエンジンの始動装置。
JP2005270152A 2005-09-16 2005-09-16 エンジンの始動装置 Expired - Fee Related JP4497314B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005270152A JP4497314B2 (ja) 2005-09-16 2005-09-16 エンジンの始動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005270152A JP4497314B2 (ja) 2005-09-16 2005-09-16 エンジンの始動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007077954A true JP2007077954A (ja) 2007-03-29
JP4497314B2 JP4497314B2 (ja) 2010-07-07

Family

ID=37938521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005270152A Expired - Fee Related JP4497314B2 (ja) 2005-09-16 2005-09-16 エンジンの始動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4497314B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009115068A (ja) * 2007-10-17 2009-05-28 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP2009121429A (ja) * 2007-11-19 2009-06-04 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の制御装置
JP2009197753A (ja) * 2008-02-25 2009-09-03 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の燃料噴射制御装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61140143U (ja) * 1985-02-21 1986-08-30
JPS6432014A (en) * 1987-07-28 1989-02-02 Hino Motors Ltd Aerating device for internal combustion engine
JPH07229423A (ja) * 1994-02-17 1995-08-29 Nippon Clean Engine Lab Co Ltd 火花点火内燃機関の二段燃焼室構造とその燃焼方式
JP2002039038A (ja) * 2000-07-27 2002-02-06 Hitachi Ltd エンジン始動装置
JP2004100616A (ja) * 2002-09-11 2004-04-02 Toyota Motor Corp 内燃機関の始動制御装置
JP2004301080A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Mazda Motor Corp エンジンの始動装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61140143U (ja) * 1985-02-21 1986-08-30
JPS6432014A (en) * 1987-07-28 1989-02-02 Hino Motors Ltd Aerating device for internal combustion engine
JPH07229423A (ja) * 1994-02-17 1995-08-29 Nippon Clean Engine Lab Co Ltd 火花点火内燃機関の二段燃焼室構造とその燃焼方式
JP2002039038A (ja) * 2000-07-27 2002-02-06 Hitachi Ltd エンジン始動装置
JP2004100616A (ja) * 2002-09-11 2004-04-02 Toyota Motor Corp 内燃機関の始動制御装置
JP2004301080A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Mazda Motor Corp エンジンの始動装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009115068A (ja) * 2007-10-17 2009-05-28 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP2009121429A (ja) * 2007-11-19 2009-06-04 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の制御装置
JP2009197753A (ja) * 2008-02-25 2009-09-03 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の燃料噴射制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4497314B2 (ja) 2010-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6460500B1 (en) Start control system for internal combustion engine
JP4012893B2 (ja) 内燃機関の制御装置
KR100758422B1 (ko) 내연 기관 및 그 제어 방법
US20080077308A1 (en) Procedure for starting an internal combustion engine
JP2008190458A (ja) 多気筒内燃機関の制御装置
RU2635174C2 (ru) Способ и система для работы дизельного двигателя с воспламенением от сжатия
US6647949B2 (en) Control apparatus and control method for direct injection engine
JP4497314B2 (ja) エンジンの始動装置
JP4575933B2 (ja) 内燃機関の始動制御装置
JP4407832B2 (ja) エンジンの制御装置
JP4367646B2 (ja) エンジンの始動装置
JPH11210557A (ja) エンジンの液化ガス燃料供給装置
JP4449202B2 (ja) グロープラグの異常検出装置
EP1321668B1 (en) Apparatus for detecting abnormality of glow plugs
JP4479912B2 (ja) エンジンの制御装置
JP4862675B2 (ja) 内燃機関の始動制御装置及び方法
JP2009062961A (ja) ディーゼルエンジンの制御装置
JP4325477B2 (ja) エンジンの始動装置
JP4231965B2 (ja) エンジンの始動装置
JP2012136980A (ja) エンジン回転停止制御装置
JP5316399B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2008163860A (ja) 燃料噴射式エンジンの吸気装置
JP4645625B2 (ja) 筒内噴射型内燃機関の始動装置
JP4200937B2 (ja) エンジンの始動装置
JPH10331691A (ja) 燃料噴射制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070925

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090909

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100324

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100406

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140423

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees