JP2007077253A - ガスハイドレートペレットの移送方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高圧の生成ガス内にあるペレットを、生成ガスを伴うことなく、大気圧下の貯蔵タンク内に取り出す。
【解決手段】ガスハイドレートnを生成ガスg中の造粒機24によりペレット化し、このペレットpを大気圧下の貯蔵タンク16に移送する方法。生成ガスgをスラリータンク13に圧入する工程、ガス充填後のスラリータンク13にペレットpを充填する工程、ペレット充填後のスラリータンク13にスラリー母液mを圧入してスラリータンク13の生成ガスgを造粒機側に還流する工程、スラリータンク13に設けたスラリー輸送管15のバルブを操作してスラリータンク13の内圧を開放する工程、生成ガスgをスラリータンク13に注入してペレットpをスラリーのままスラリー輸送管15に押し出すと共にスラリータンク13にスラリー母液mを補給してスラリー濃度を稀釈する工程から成る。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ガスハイドレートペレットの移送方法、更に詳しくは、粉体状のガスハイドレートを、ガスハイドレート生成ガスの雰囲気内にある造粒機によってペレット状に成形し、しかる後に、このガスハイドレートペレットを大気圧下の貯蔵タンクに移送するガスハイドレートペレットの移送方法に関するものである。
ガスハイドレートは、水の分子が作るカゴの中に天然ガスなどのガスの分子が一つずつ収まった結晶構造を持っており、例えば、メタンの場合には、圧力が3MPa、温度が0℃の条件下において、メタン8分子と水46分子とからなるメタンハイドレートが生成される。そして、その容積は、標準状態のメタンガスの約1/170に減少していると言われている。
このように、ガスハイドレートは、高いガス包蔵性を有しているため、天然ガスハイドレートに関して言えば、LNG(液化天然ガス)に代わる天然ガスの新しい輸送形態又は貯蔵形態として注目されている。
このガスハイドレートを輸送する方法としては、図11に示すように、海底のガス田から吹き出した天然ガスを採掘管を通じて回収し、生成装置105において水と反応させてスラリー状のガスハイドレートを生成し、このスラリー状のガスハイドレートを、脱水、冷却、減圧の工程を経た後、成形固化装置106において、輸送に適した形状に成形固化する。
そして、成形固化されたガスハイドレートを、貯蔵容器112に収めて冷凍貯蔵施設107に一時的に貯蔵した後、積荷施設108によって貯蔵容器112ごと輸送船102に積み込んで受入れ基地に向けて輸送する。
他方、輸送船102が受入れ基地に到着すると、貯蔵容器112ごと陸揚して冷凍貯蔵施設110に一時的に貯蔵する。この冷凍貯蔵施設110に貯蔵されたガスハイドレートは、貯蔵容器112から分解装置111に払い出してガス化し、ライフラインを通じて消費者の元に供給することが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−280592号公報
しかしながら、粉体状のガスハイドレートを、高圧(例えば、5.4MPa程度)のガスハイドレート生成ガスの雰囲気内にある造粒機によってペレット状に成形し、しかる後に、このガスハイドレートペレットを大気圧下の貯蔵タンクに輸送すると、ガスハイドレートペレットと一緒に高圧のガスハイドレート生成ガスが貯蔵タンク内に流入するため、貯蔵タンクを高圧に耐える耐圧性のタンクにする必要がある。
この場合、ペレット状のガスハイドレートを貯蔵する貯蔵タンクとしては、大容量のタンク(例えば、直径64m、高さ24mのタンク)が考えられているが、このように大容量の貯蔵タンクを耐圧性のタンクにすると、貯蔵タンクの製造などに莫大な費用がかかることから、天然ガスと水から天然ガスハイドレートを生成して貯蔵及び輸送するメリットがなくなるという問題がある。
また、特許文献1の発明では、生成装置105から成形固化装置106に至る間にスラリー状のガスハイドレートを脱水、冷却、減圧させているのであるが、前記減圧方法について、具体的に記載されていない。
従って、粉体状の天然ガスハイドレートを、ガスハイドレート生成ガスの雰囲気内にある造粒機によってペレット状に成形し、しかる後に、このガスハイドレートペレットを、ガスハイドレート生成ガスを伴うことなく、大気圧下の貯蔵タンクに輸送することを実現するには、更なる技術革新が必要である。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、高圧のガスハイドレート生成ガスの雰囲気内にあるガスハイドレートペレットを、ガスハイドレート生成ガスを伴うことなく、大気圧下の貯蔵タンク内に円滑に取り出すことができるガスハイドレートペレットの移送方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、次のように構成されている。
請求項1に記載の発明に係るガスハイドレートペレットの移送方法は、粉体状のガスハイドレートを、第1の圧力を持つガスハイドレート生成ガスの雰囲気中にある造粒機によってペレット状に成形し、しかる後に、このガスハイドレートペレットを大気圧下のペレット貯蔵タンクに移送するガスハイドレートペレットの移送方法において、
(a)前記ガスハイドレート生成ガスをスラリータンクに圧入する工程と、
(b)ガスハイドレート生成ガス充填後のスラリータンクに前記ガスハイドレートペレットを充填する工程と、
(c)ガスハイドレートペレット充填後のスラリータンクにスラリー母液を圧入して前記スラリータンク内の前記ガスハイドレート生成ガスを前記造粒機側に還流する工程と、
(d)前記スラリータンクに設けたスラリー輸送管のバルブを操作して前記スラリータンクの内圧を開放する工程と、
(e)前記ガスハイドレート生成ガスを、前記第1の圧力より低圧の第2の圧力にして前記スラリータンクに注入することによってスラリータンク内のガスハイドレートペレットをスラリー状態で前記スラリー輸送管内に押し出すと共に、前記スラリータンクにスラリー母液を補給してスラリー濃度を稀釈する工程とから成るガスハイドレートペレットの移送方法である。
請求項2に記載の発明に係るガスハイドレートペレットの移送方法は、粉体状のガスハイドレートを、第1の圧力を持つガスハイドレート生成ガスの雰囲気中にある造粒機によってペレット状に成形し、しかる後に、このガスハイドレートペレットを大気圧下のペレット貯蔵タンクに移送するガスハイドレートペレットの移送方法において、
(a)前記ガスハイドレート生成ガスの雰囲気中で、前記ガスハイドレートペレットをスラリー母液内に投入してペレットスラリーを形成する工程と、
(b)このペレットスラリーをスラリータンクに供給してスラリータンク内のガスハイドレート生成ガスを前記造粒機側に還流させる工程と、
(c)前記スラリータンクに設けたスラリー輸送管のバルブを操作して前記スラリータンクの内圧を開放する工程と、
(d)前記ガスハイドレート生成ガスを、前記第1の圧力より低圧の第2の圧力にして前記スラリータンクに注入することによってスラリータンク内のガスハイドレートペレットをスラリー状態で前記スラリー輸送管内に押し出すと共に、前記スラリータンクにスラリー母液を補給してスラリー濃度を稀釈する工程とから成るガスハイドレートペレットの移送方法である。
上記のように、請求項1に記載の発明は、粉体状のガスハイドレートを、第1の圧力を持つガスハイドレート生成ガスの雰囲気中にある造粒機によってペレット状に成形し、しかる後に、このガスハイドレートペレットを大気圧下のペレット貯蔵タンクに移送するガスハイドレートペレットの移送方法において、
(a)前記ガスハイドレート生成ガスをスラリータンクに圧入する工程と、
(b)ガスハイドレート生成ガス充填後のスラリータンクに前記ガスハイドレートペレットを充填する工程と、
(c)ガスハイドレートペレット充填後のスラリータンクにスラリー母液を圧入して前記スラリータンク内の前記ガスハイドレート生成ガスを前記造粒機側に還流する工程と、
(d)前記スラリータンクに設けたスラリー輸送管のバルブを操作して前記スラリータンクの内圧を開放する工程と、
(e)前記ガスハイドレート生成ガスを、前記第1の圧力より低圧の第2の圧力にして前記スラリータンクに注入することによってスラリータンク内のガスハイドレートペレットをスラリー状態で前記スラリー輸送管内に押し出すと共に、前記スラリータンクにスラリー母液を補給してスラリー濃度を稀釈する工程とから構成されているため、高圧のガスハイドレート生成ガスの雰囲気内にあるガスハイドレートペレットを、ガスハイドレート生成ガスを伴うことなく、大気圧下にある貯蔵タンク内に円滑に取り出すことができる。
このため、ペレット状のガスハイドレートを貯蔵する貯蔵タンクを大容量のタンク(例えば、直径64m、高さ24mのタンク)とするにしても、貯蔵タンクを耐圧性のタンクにする必要がないので、貯蔵タンクなどの製造費用を大幅に低減することができる。
また、請求項2に記載の発明は、粉体状のガスハイドレートを、第1の圧力を持つガスハイドレート生成ガスの雰囲気中にある造粒機によってペレット状に成形し、しかる後に、このガスハイドレートペレットを大気圧下のペレット貯蔵タンクに移送するガスハイドレートペレットの移送方法において、
(a)前記ガスハイドレート生成ガスの雰囲気中で、前記ガスハイドレートペレットをスラリー母液内に投入してペレットスラリーを形成する工程と、
(b)このペレットスラリーをスラリータンクに供給してスラリータンク内のガスハイドレート生成ガスを前記造粒機側に還流させる工程と、
(c)前記スラリータンクに設けたスラリー輸送管のバルブを操作して前記スラリータンクの内圧を開放する工程と、
(d)前記ガスハイドレート生成ガスを、前記第1の圧力より低圧の第2の圧力にして前記スラリータンクに注入することによってスラリータンク内のガスハイドレートペレットをスラリー状態で前記スラリー輸送管内に押し出すと共に、前記スラリータンクにスラリー母液を補給してスラリー濃度を稀釈する工程とから構成されているため、請求項1の発明が有する効果のほかに、造粒装置でスラリー化されたガスハイドレートペレットであっもスラリータンクで減圧してペレット貯蔵タンクにスムーズに移送することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は、ガスハイドレートペレット輸送システムの概略構成図である。
図1に示すように、球形タンク1内の原料ガス(天然ガス)は、図示しない昇圧装置によって所定の圧力(例えば、5.4MPa、好ましくは、5〜7MPa)に昇圧された後、クーラー2によって所定の温度(例えば、3℃、好ましくは、3〜10℃)に冷却されてガスハイドレート生成装置3に供給される。
他方、貯水槽4内の水(生成水)wは、クーラー5によって所定温度(例えば、3℃、好ましくは、3〜10℃)に冷却された後、ガスハイドレート生成装置3に供給される。
ガスハイドレート生成装置3に供給された天然ガスgと水wとは、反応して天然ガスハイドレート(以下、ガスハイドレートと称する。)nとなる。天然ガスgと水wとの反応によって生じた反応熱(生成熱)は、ガスハイドレート生成槽3の外側に設けた冷却ジャケット6によって除去するようになっている。また、ガスハイドレート生成槽3内は、攪拌機7によって、常時、攪拌するようになっている。
ガスハイドレート生成装置3によって生成されたガスハイドレートnは、スラリー状のまま脱水機(例えば、スクリュープレス型の脱水機)8に供給される。脱水機によって脱水されたガスハイドレートnは、ペレタイザー(以下、造粒装置という。)9によって輸送に適した形状および寸法の固形物(以下、ガスハイドレートペレットという。)に成形される。
ここで、ガスハイドレートペレットの形状としては、球形状が好ましいが、この形状に限るものではない。また、ガスハイドレートペレットの寸法としては、直径20mm程度が好ましいが、これに限るものではなく、例えば、10〜100mm程度でもよい。
この際、充填率の向上を計るため、ガスハイドレートペレットの直径に格差を付けるとよい。その場合、大径のガスハイドレートペレットの直径は、例えば、20〜100mmの範囲とし、小径のガスハイドレートペレットの直径は、例えば、10〜40mmの範囲とする。
造粒装置9によって球形状に形成されたガスハイドレートペレットpは、冷却機10、例えば、冷却ジャケット付きの円筒形の横形の冷却器本体11と、その内部に設けた移送用のスクリューフィーダー12により形成された冷却器10によって冷却(例えば、−15〜−30℃)にされた後、スラリータンク13に投入される。
スラリータンク13内のガスハイドレートペレットpは、スラリー母液貯蔵タンク14から供給されたスラリー母液(例えば、灯油、軽油など)mによってスラリー化され、スラリー輸送配管15を通ってペレット貯蔵タンク16に投入される。
ペレット貯蔵タンク16にガスハイドレートペレットpを輸送したスラリー母液mは、スラリー母液貯蔵タンク14に戻されるため、ペレット貯蔵タンク16には、ガスハイドレートペレットpのみが貯蔵される。
ペレット貯蔵タンク16に貯蔵されているガスハイドレートペレットpを輸送船17の貨物倉18に輸送する場合は、ペレット貯蔵タンク16内のガスハイドレートペレットpをスラリー母液mによって、再度、スラリー化して第2のスラリー輸送配管19を経て輸送船17の貨物倉18に輸送する。その時、余分なスラリー母液mは、スラリー母液戻し管20を経てスラリー母液貯蔵タンク14に戻される。
なお、上記輸送船17は、ガスハイドレートペレットの荷揚げに先立って運んできた水(ガスハイドレートを熱分解させた時に派生した水)を排水管21を通って貯水槽4に戻すようになっている。
次に、上記造粒装置9から大気圧下にあるペレット貯蔵タンク16にガスハイドレートペレットpを移送する2つの方法について説明する。
(1)第1の実施の形態
ガスハイドレートペレット移送装置は、ガスハイドレート生成装置の規模に左右されるが、複数台乃至十数台の造粒装置及びスラリータンクによって構成されている。これらの造粒装置及びスラリータンクは、複数のグループより構成されているが、説明の都合上、1つのグループを構成している造粒装置及びスラリータンクについて説明する。
図2に示すように、この1つのグループAは、複数台(例えば、3台)の造粒装置9及びスラリータンク13によって構成されている。造粒装置9は、それぞれ、耐圧容器23と、耐圧容器23内に設けた造粒機24により構成されている。
この造粒機については、特に限定しないが、ここでは、例えば、2枚の造粒円板25の周面に設けた凹部(図示せず)によって粉体状のガスハイドレートnから既に説明した形状及び寸法のガスハイドレートペレットpを形成するものを適用する。
耐圧容器23は、ペレット供給管26を経てスラリータンク13と接続している。この耐圧容器23は、粉体状のガスハイドレートnを導入するガスハイドレート導入管27と、ガス還流管路28と、低圧ガス供給管路29とを有し、これらの各管路28,29の先端は、それぞれ、ペレット供給管26に接続している。
ガス還流管路28は、第3のバルブB3を有し、低圧ガス供給管路29は、減圧機30と、第4のバルブB4とを有している。その上、減圧機30は、その上流側に第5バルブB5を有し、その下流側に第6バルブB6を有している。
更に、この低圧ガス供給管路29は、減圧機30及び2つのバルブB5,B6を迂回するバイパス管路31を有している。このバイパス管路31には、第7バルブB7を設けている。
上記ペレット供給管26は、ガス還流管路28及び低圧ガス供給管路29が合流する合流点32を挟んで、その上側に第1バルブB1を設け、その下側に第2バルブB2を設けている。また、上記スラリータンク13は、その底部に第8バルブB8を有するスラリー排出管33を有している。このスラリー排出管33は、共通の配管34によってそれぞれ接続されている。そして、この共通配管34には、上記スラリー輸送配管15が接続されている。
このスラリー輸送配管15は、その途中にスラリー濃度測定装置36を設けている。このスラリー濃度測定装置36は、スラリー輸送配管15に接続させたバルブ付きのサンプル抽出管37と、サンプル容器39により構成されている。そして、サンプル抽出管37のバルブ38を開閉することにより、ガスハイドレートペレットpとスラリー母液mとから成るペレットスラリーs”をサンプル容器39に抽出し、ガスハイドレートペレットの濃度を測定するようにしている。
このガスハイドレートペレットの濃度は、次式により求めることができる。
すなわち、
濃度=(X−Y)×100/X
ここで、X:ペレットスラリー抽出量
Y:ペレットスラリー抽出量Xからガスハイドレートペレットを除去した残りのスラリー母液量
このガスハイドレートペレットの濃度の測定結果に基づいて低圧ポンプ42の回転速度を制御してペレットスラリーs”の濃度が所定の濃度(例えば、30%前後)になるように調整している。これらの作業は、手動でもできるが、自動化することが好ましい。
ここで、ペレットスラリーs”の濃度を30%前後、好ましくは20〜35%程度になるように調整する理由は、この範囲から外れると、ペレットスラリーの流動性が悪化するからである。
図2において、符号14は、スラリー母液貯蔵タンクであり、このスラリー母液貯蔵タンク14は、高圧ポンプ41及び低圧ポンプ42を備え、スラリー母液貯蔵タンク14内のスラリー母液(例えば、灯油、軽油など)mを上記スラリータンク13に供給するようになっている。即ち、高圧ポンプ41及び低圧ポンプ42の配管43,44は、合流して1本のスラリー母液供給管45となるが、このスラリー母液供給管45から分岐した分岐管46は、各スラリータンク13に接続している。
これらの分岐管46は、第11バルブB11を有すると共に、上記スラリー排出管33の入り口の近傍に取り付けられている。また、高圧ポンプ41の配管43は、第9バルブB9を備え、低圧ポンプ42の配管44は、第10バルブB10を備えている。
また、各スラリータンク13は、接続管48によって接続されている。この接続管48は、上記合流点32と第2バルブB2の間に設けられている。
図3は、上記ペレット貯蔵タンク16の拡大断面図であり、このペレット貯蔵タンク16の上部には、複数のスラリー吐出口50が設けられている。このスラリー吐出口50は、L字形(エルボ形)に形成され、垂直な軸芯を中心にして回転するようになっている。このエルボ形のスラリー吐出口50の回転は、スラリーの噴出力によって付与されるようになっている。
このペレット貯蔵タンク16にペレットスラリーs”を投入する時は、ガスハイドレートペレットpが破損しないように、予め、所定の水位までスラリー母液を蓄えておく。
また、このペレット貯蔵タンク16からガスハイドレートペレットpを排出する時は、ペレット貯蔵タンク16の底面に複数箇所ある凹部に滑落するペレットを各凹部最深部にあるペレット排出装置51を用いて排出する。ここで、符号52は、ペレット貯蔵タンク側壁と底面の接合部(凹部の縁)を示している。
次に、上記造粒装置9からペレット貯蔵タンク16にガスハイドレートペレットをスラリー状にして移送する方法について説明する。
(a)図4に示すように、造粒装置9の耐圧容器23には、ガスハイドレート導入管27を経て粉体状のガスハイドレートnが供給されるが、その時、ガスハイドレートnに伴って高圧(例えば、5.4MPa)の天然ガス(ガスハイドレート生成ガス)gも造粒装置9の耐圧容器23に流入する。
従って、造粒装置9の耐圧容器23内は、ガスハイドレート生成装置3と同様の圧力を保持していることになる。このとき、第1乃至第11の全てのバルブB1〜B11は、全て閉じられている。
造粒装置9に供給された粉体状のガスハイドレートnは、2枚の造粒円板25で構成されている造粒機24によって球形状のガスハイドレートペレットpに成形され、耐圧容器23の底部に、一時、貯蔵される。
(b)次に、図5に示すように、第2バルブB2及び第3バルブB3のみを「開」にして上記耐圧容器23内の高圧(例えば、5.4MPa)の天然ガスgをスラリータンク13内に圧入する。圧入後、第4バルブB3のみを閉止する。
(c)次に、図6に示すように、第1バルブB1を「開」にして上記耐圧容器23内のガスハイドレートペレットpをペレット供給管26を経てスラリータンク13内に投入する。投入後、第1バルブB1を閉止する。
(d)次に、図7に示すように、第3バルブB3、第9バルブB9及び第11バルブB11を「開」にした後、上記高圧ポンプ41を軌道してスラリー母液貯蔵タンク14内のスラリー母液mを所定圧に昇圧(例えば、5.4MPa以上)してスラリータンク13内に圧入し、スラリータンク13内の天然ガスgをガス還流管路28を経て造粒装置9の耐圧容器23に還流させる。
スラリータンク13内の天然ガスgを造粒装置9の耐圧容器23に還流した後、第3バルブB3、第9バルブB9及び第11バルブB11を閉止する。
(e)次に、図8に示すように、第8バルブB8を瞬間的又は短時間開閉(例えば、0.1〜1.0秒間開閉)してスラリータンク13の内圧を開放する(例えば、5.4MPa→0.1MPa)。
(f)次に、図9に示すように、第2バルブB2、第4バルブB4〜第6バルブB6、第8バルブB8及びを「開」にすると、減圧機30によって所定圧(例えば、0.4MPa程度)に減圧された天然ガスg’が耐圧容器23からスラリータンク13内に注入され、スラリータンク13内のガスハイドレートペレットpがスラリー母液mと一緒にペレットスラリー輸送管15内に押し出される。
その際、低圧ポンプ42によってスラリー母液貯蔵タンク14内のスラリー母液mを所定力に昇圧(例えば、0.4MPa)して分岐管46からスラリータンク13の底部に設けたスラリー排出管33の入り口付近に注入し、スラリータンク13から押し出されるペレットスラリーs”の濃度を30%前後に調整する。
この際、第10バルブB10、第11バルブB11は、「開」になっている。そして、ペレットスラリーs”をスラリータンク13から出し切った時点で上記第2バルブB2、第4バルブB4〜第6バルブB6、第8バルブB8、第10バルブB10、第11バルブB11を閉止する。従って、スラリータンク13内は、所定圧(例えば、5.4MPa程度)の天然ガスgで満たされることになる。
(2)第2の実施の形態
次に、図10を用いて、本発明の第2の実施の形態(ペレタイザー(造粒装置)からガスハイドレートペレットがスラリーとして供給される場合)について説明する。
この例の場合は、耐圧容器23内のペレット冷却液aがスラリー母液として使用できる場合に限られるが、構造的には、第1の実施の形態の装置と類似しているので、同じ部品には同じ符号を付けて詳しい説明については省略する。
ただ、この例の場合は、耐圧容器23内に多孔板製の漏斗60を設け、ガスハイドレートペレットpの拡散を防止するようになっている点、バルブ61付きのペレットスラリー供給管路62を設けた点、第3バルブB3付きのガス還流管路28の外側にバイパス管63を設け、このバイパス管63に減圧機30と、第12バルブB12及び第13バルブB13を設けた点が第1の実施の形態の装置と異なっている。
次に、この装置の操作手順について説明する。
(a)造粒装置9のガス還流管路28の第3バルブB3及びペレットスラリー供給管路62のバルブ61を「開」にした状態でスラリータンク(造粒装置9内と同じ圧力(例えば、5.4MPa)のガス雰囲気となっている。)13に造粒装置9からペレットスラリーs”を投入する。投入が進むに連れてスラリータンク13内のガスgは、ガス還流管路28を経て造粒装置9の耐圧容器23に還流される。
スラリータンク13内がペレットスラリーs”によって満杯になった時点で、ガス還流管路28のバルブB3を閉じる。次に、スラリータンク13の底部に接続しているスラリー排出管33のバルブB8を短時間開閉し、スラリータンク13の内圧を開放する(スラリータンク13の内圧を大気圧状態とする。)。
(b)次に、バイパス管路63のバルブB12とB13を開け、更に、ガス注入管路35のバルブB2を開け、造粒装置9の耐圧容器23からスラリータンク13に減圧された(例えば、0.4MPa)の天然ガスgを注入し、スラリータンク13内のペレットスラリーs”をスラリー輸送配管15に押し出す。
その際、低圧ポンプ42を駆動してスラリー母液貯蔵タンク14内のスラリー母液mを所定力に昇圧(例えば、0.4MPa)して分岐管46からスラリータンク13の底部に設けたスラリー排出管33の入り口付近に注入し、スラリータンク13から押し出されるペレットスラリーs”の濃度を30%前後に調整する。
(c)次に、ペレットスラリーs”をスラリータンク13から出し切った時点で各バルブを閉止する。従って、スラリータンク13内は、所定圧(例えば、5.4MPa程度)の天然ガスgで満たされることになる。
ガスハイドレートペレット輸送システムの概略構成図である。 本発明に係るガスハイドレートペレット移送装置の概略構成図である。 ガスハイドレートペレット貯蔵タンクの断面図である。 本発明に係るガスハイドレートペレット移送装置の一部の概略構成図である。 ガス圧入時の説明図である。 ペレット投入時の説明図である。 ガス還流時の説明図である。 スラリータンク開放時の説明図である。 ペレットスラリー押し出し時の説明図である。 本発明に係るガスハイドレートペレット移送装置の他の一例の概略構成図である。 従来のガスハイドレートペレット輸送システムの概略構成図である。
符号の説明
g ガスハイドレート生成ガス
m スラリー母液
n ガスハイドレート
p ガスハイドレートペレット
B8 スラリー輸送管のバルブ
13 スラリータンク
15 スラリー輸送管
16 ペレット貯蔵タンク
24 造粒機

Claims (2)

  1. 粉体状のガスハイドレートを、第1の圧力を持つガスハイドレート生成ガスの雰囲気中にある造粒機によってペレット状に成形し、しかる後に、このガスハイドレートペレットを大気圧下のペレット貯蔵タンクに移送するガスハイドレートペレットの移送方法において、
    (a)前記ガスハイドレート生成ガスをスラリータンクに圧入する工程と、
    (b)ガスハイドレート生成ガス充填後のスラリータンクに前記ガスハイドレートペレットを充填する工程と、
    (c)ガスハイドレートペレット充填後のスラリータンクにスラリー母液を圧入して前記スラリータンク内の前記ガスハイドレート生成ガスを前記造粒機側に還流する工程と、
    (d)前記スラリータンクに設けたスラリー輸送管のバルブを操作して前記スラリータンクの内圧を開放する工程と、
    (e)前記ガスハイドレート生成ガスを、前記第1の圧力より低圧の第2の圧力にして前記スラリータンクに注入することによってスラリータンク内のガスハイドレートペレットをスラリー状態で前記スラリー輸送管内に押し出すと共に、前記スラリータンクにスラリー母液を補給してスラリー濃度を稀釈する工程とから成るガスハイドレートペレットの移送方法。
  2. 粉体状のガスハイドレートを、第1の圧力を持つガスハイドレート生成ガスの雰囲気中にある造粒機によってペレット状に成形し、しかる後に、このガスハイドレートペレットを大気圧下のペレット貯蔵タンクに移送するガスハイドレートペレットの移送方法において、
    (a)前記ガスハイドレート生成ガスの雰囲気中で、前記ガスハイドレートペレットをスラリー母液内に投入してペレットスラリーを形成する工程と、
    (b)このペレットスラリーをスラリータンクに供給してスラリータンク内のガスハイドレート生成ガスを前記造粒機側に還流させる工程と、
    (c)前記スラリータンクに設けたスラリー輸送管のバルブを操作して前記スラリータンクの内圧を開放する工程と、
    (d)前記ガスハイドレート生成ガスを、前記第1の圧力より低圧の第2の圧力にして前記スラリータンクに注入することによってスラリータンク内のガスハイドレートペレットをスラリー状態で前記スラリー輸送管内に押し出すと共に、前記スラリータンクにスラリー母液を補給してスラリー濃度を稀釈する工程とから成るガスハイドレートペレットの移送方法。
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