JP2006153120A - ガスハイドレートペレット移送装置と移送方法 - Google Patents

ガスハイドレートペレット移送装置と移送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 NGHペレットを管路で長距離移送することが可能な装置や方法がない。
【解決手段】 ガスハイドレートをペレット化したガスハイドレートペレットを安定した状態に冷却して貯蔵するガスハイドレート貯蔵タンク2を設け、ガスハイドレートを安定した状態に保つ温度に冷却したスラリー媒体3を前記貯蔵タンク2に供給するスラリー媒体供給ポンプ5を設け、前記ガスハイドレート貯蔵タンク2のガスハイドレートペレット供給口に、前記スラリー媒体供給ポンプ5で供給するスラリー媒体3を供給口上部で放射状に放出するノズルと、この供給口から供給するガスハイドレートペレットの排出方向に向けてスラリー媒体3を放出するノズルとを備えた混合器10を設け、この混合器10で混合したガスハイドレートペレットスラリーを輸送管17に管路移送するスラリーポンプ12を設けている。
【選択図】 図1

Description

本願発明は、天然ガス等のガスハイドレートをペレット化した後にスラリー移送する装置と方法に関する。
従来より、天然ガスを例にすると、天然ガス田(天然ガス採掘地)のある産出地から消費地まで輸送する場合、輸送距離が短い場合にはパイプライン輸送され、輸送距離が長い場合には天然ガスを超低温(マイナス162℃)のLNG(Liquefied Natural Gas:液化天然ガス)として、LNG船にて輸送する方法が一般的に行われている。
しかし、天然ガスを超低温のLNGとして運ぶ場合には、その液化設備、輸送設備、再ガス化設備に大規模な初期投資を必要とすることから、現在では非常に大規模な天然ガス田のみしか開発対象とされていないので、世界中に非常に多くの中小規模天然ガス田が未開発の状態で残っている。
一方、近年、天然ガス等のガスハイドレート(以下の説明では、天然ガスハイドレート(Natural Gas Hydrate:「NGH」という。)の自己保存効果が公表され、この自己保存効果により、天然ガスをNGHとして輸送・貯蔵する技術が、LNGでは設備採算的に開発が難しいとされている中小規模天然ガス田を開発できる可能性がある技術として注目されている。
このNGHは、水の分子の作るカゴの中にガスの分子が一つずつ収まっている結晶構造を持っており、例えば、純粋なメタンハイドレートでは、水分子のカゴの中に入るガス分子の占有率を考慮すると、通常、固体のメタンハイドレート1m3 中の成分は、メタンガス約150m3 と水0.79m3 といわれている。また、このNGHが大気圧下で安定化するのはマイナス80℃といわれている。
また、LNGの1m3 は約600m3 に相当する天然ガスを包含するが、NGHの場合は固体であるためその貨物充填率によって異なるがNGH貨物1m3 でLNGの1/4〜1/6に相当する天然ガスを包含しており、比重は、LNGの0.42〜0.47程度に対して、NGHの見掛け比重は0.62〜0.90程度(空隙率30%〜0%に相当する値)である。
このようなNGHの自己保存効果とは、このNGHがマイナス80℃よりも高い温度となって溶けたとしても、そのNGHが溶けてできた表面の水が凍結して氷となってNGHを断熱保護する現象であるといわれており、NGHの状態図によれば、この自己保存効果によって、常圧下の氷点下温度、例えば約マイナス20℃でもNGHの分解・解離が抑制される、というものである。
そのため、NGHの場合にはLNGのような超低温の設備を必要としないので、設備面で大幅なコスト削減が可能となり、前記したように中小規模天然ガス田を開発できる可能性がある技術として、近年、注目されている。
この種の従来技術として、積荷地でガスハイドレートを輸送容器に収め、その輸送容器の温度を保ちながら輸送船に積込んで輸送し、揚荷地でその輸送容器を荷揚げする天然ガスの輸送方法がある(例えば、特許文献1参照。)。
また、他の従来技術として、ガスハイドレートをペレット状にして、コンベア等で機械搬送しようとしたものもある(例えば、特許文献2参照。)。
さらに、他の従来技術として、ペレット状のガスハイドレートを圧力タンクから供給される加圧ガスで気体搬送しようとしたものもある(例えば、特許文献3参照。)。
また、他の従来技術として、ペレット状のガスハイドレートペレットをスラリー母液と混合させてスラリー状にして移送するものもある(例えば、特許文献4参照。)。
特開2003−343798号公報(第4頁、図2) 特開2003−170892号公報(第4頁、図2) 特開2003−170891号公報(第4−5頁、図2) 特開2003−171678号公報(第4頁、図1)
ところで、NGHの貨物単位容積当たり重量は、その貨物充填率にもよるがLNGの1.4〜2.0倍程度となるため、LNG輸送船と同程度に相当する天然ガスをNGH化して輸送しようとすれば、NGH輸送船はLNG輸送船よりも必然的に大きな容積が必要となり、また重量増加によって所要喫水も大きくなるので、既存の岸壁に接岸するのが難しくなる。しかも、NGHの場合には液体貨物のように沖合からパイプラインで搬送することもできないので、輸送船で輸送する場合の移送が難しい。
しかも、図12のガスハイドレートをペレット移送する適用例を示す構成の模式図のように、天然ガス田100のある生産地に設けられたNGH製造設備101を積荷地とし、その天然ガスの消費地に設けられた再ガス化設備102を揚荷地とした場合、例えば、積荷地における天然ガス田100とNGH製造設備101との間の距離や、このNGH製造設備101のNGH製造装置103で製造したNGHペレットを貯蔵するNGH貯蔵タンク104からNGH輸送船105のNGH貯蔵タンク106までの距離L1が離れている場合、また、揚荷地においてNGH輸送船105のNGH貯蔵タンク106から再ガス化設備102のNGH貯蔵タンク107までの距離L2が離れている場合等、設備の設置条件や港湾設備事情等により、移送距離L1,L2等が近距離から場合によっては数kmの長距離になる場合があり、その移送距離間でのNGHの移送が難しい。つまり、積荷地でも揚荷地でも、海域の状態や設備の条件等によって、NGHペレットを移送しなければならない距離が大幅に変動し、その移送距離間でNGHを安定して移送するのは難しい。
なお、前記特許文献1では、輸送容器をハンドリングできるような大型クレーンを備えた積荷施設と揚荷施設とが必要になり、移送距離が長くなった場合には、輸送容器をクレーン位置まで、あるいは冷凍貯蔵施設まで運ぶ別の移送手段が必要となり、大幅な設備費用の増加を招く。また、可燃性のNGHを容器毎ハンドリングするので、作業に多くの時間がかかる。
また、前記特許文献2では、NGHは分解すると天然ガスが発生するため、この分解を抑制し、また発生ガスの拡散を防止するためには機械搬送装置全体をマイナス数十℃に保つ密閉構造とする必要があるため難しく、移送距離が長くなった場合には装置が大掛かりなものとなる。また機械搬送の場合には貨物の集合、分配、経路変更部で装置が複雑化する。
さらに、前記特許文献3のように気体搬送しようとすると、気体の運動エネルギーで搬送物を搬送することができる気体速度が必要となるため、管内の気体速度を数十m/sの気体速度に抑えて搬送物の終速度(浮遊速度)の数倍となるようにするためには、NGHペレットのサイズが制約を受けることになる。しかも、NGHペレットを気体搬送するためにはマイナス数十℃の気体を供給しなければならないとともに、終速度は搬送物の径が大きくなるにつれて大きくなるため、数cm径のNGHペレットのように大きな固体物を気体搬送することは困難である。
また、前記特許文献4では、ポンプ下流側の配管中にタンクからペレットを落とし込んでスラリー化する方法が示されているが、この構成では前記したようにNGHペレットの移送距離が長い場合には、輸送管路中の抵抗による背圧がタンクの出口側に作用することになるため、落とし込みでのスラリー化は困難となり、NGHペレットの長距離輸送は困難となる。
そこで、本願発明は、NGHペレットを安定して移送することが可能な装置と方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本願発明のガスハイドレートペレット移送装置は、ガスハイドレートをペレット化したガスハイドレートペレットを安定した状態で貯蔵するガスハイドレート貯蔵タンクを設け、該ガスハイドレートを安定した状態に保つ温度に冷却したスラリー媒体を前記貯蔵タンクに供給するスラリー媒体供給ポンプを設け、前記ガスハイドレート貯蔵タンクのガスハイドレートペレット供給口に、前記スラリー媒体供給ポンプで供給するスラリー媒体を該供給口上部で放射状に放出するノズルと、該供給口から供給するガスハイドレートペレットの排出方向に向けてスラリー媒体を放出するノズルとを備えた混合器を設け、該混合器で混合したガスハイドレートペレットスラリーを管路移送するスラリーポンプを設けている。このようにガスハイドレート貯蔵タンクの供給口でスラリー媒体を放出して混合するので、ガスハイドレート貯蔵タンクのガスハイドレートペレット出口部でガスハイドレートペレットの安定したスラリー化を図って管路移送することができる。
また、ガスハイドレートをペレット化したガスハイドレートペレットに所定温度に冷却したスラリー媒体を混合してスラリー移送可能にしたガスハイドレートペレットスラリーを管路移送するスラリーポンプを設け、該スラリーポンプの下流側において該スラリーポンプで管路移送するガスハイドレートペレットスラリー中にガスハイドレートを安定した状態に保つ温度に冷却した高圧気体を混入する圧縮機を設け、該圧縮機で管路内のガスハイドレートペレットスラリー中に高圧気体を混入させてガスハイドレートペレットスラリーを管路移送するようにしている。このようにすれば、高圧気体による管路長単位長さ当りの管路摩擦抵抗を低減させることによる長距離移送を図ることができる。
さらに、ガスハイドレートをペレット化したガスハイドレートペレットに所定温度に冷却したスラリー媒体を混合してスラリー移送可能にしたガスハイドレートペレットスラリーを管路移送するスラリーポンプと、該ガスハイドレートペレットスラリーを移送する複数の押出し管と、該複数の押出し管にガスハイドレートを安定した状態に保つ温度に冷却した高圧気体をそれぞれ圧入する圧縮機とを設け、前記スラリーポンプで複数の押出し管にガスハイドレートペレットスラリーを移送する操作と、前記圧縮機で複数の押出し管内のガスハイドレートペレットスラリー中に高圧気体を圧入する操作とを所定間隔で交互に行い、該ガスハイドレートペレットスラリー間に圧入した高圧気体を所定位置で交互に押出し管から排出するように構成してもよい。このようにすれば、高圧気体の圧力でガスハイドレートペレットスラリーを強制的に長距離移送することができる。
また、このガスハイドレートペレット移送装置において、前記ガスハイドレートペレットスラリー間に圧入した高圧気体を所定位置で押出し管から排出した後の管路内のガスハイドレートペレットスラリー中に、ガスハイドレートを安定した状態に保つ温度に冷却した高圧気体を混入させてガスハイドレートペレットスラリーを管路移送するように構成すれば、この高圧気体による管路長単位長さ当りの管路摩擦抵抗の低減によりさらなる長距離移送を図ることができる。
さらに、ガスハイドレートをペレット化したガスハイドレートペレットに所定温度に冷却したスラリー媒体を混合してスラリー移送可能にしたガスハイドレートペレットスラリーを管路移送するスラリーポンプと、該ガスハイドレートペレットスラリーを移送する複数の押出し管と、該複数の押出し管にガスハイドレートを安定した状態に保つ温度に冷却した高圧液体をそれぞれ圧入するポンプとを設け、前記スラリーポンプで複数の押出し管にガスハイドレートペレットスラリーを移送する操作と、前記ポンプで複数の押出し管内のガスハイドレートペレットスラリー中に高圧液体を圧入する操作とを所定間隔で交互に行い、該ガスハイドレートペレットスラリー間に圧入した高圧液体を所定位置で交互に押出し管から排出するように構成してもよい。このようにすれば、ガスハイドレートペレットスラリーを高圧液体で連続的に強制移送することができる。
また、このガスハイドレートペレット移送装置において、前記押出し管を少なくとも3本で構成すれば、ガスハイドレートペレットスラリーを非圧縮性の高圧液体で連続的に強制移送することができる。
その上、これらのガスハイドレートペレット移送装置において、前記スラリーポンプで管路移送するガスハイドレートペレットスラリーを、前記した混合器を設けたガスハイドレートペレット移送装置でスラリー化するように構成すれば、ガスハイドレートペレットの安定したスラリー化から長距離移送までを含めて安定して行うことができる。
さらに、ガスハイドレートペレットスラリーをガスハイドレートペレットとスラリー媒体とに分離する分離器と、該分離器で分離したガスハイドレートペレットを安定した状態で貯蔵するガスハイドレート貯蔵タンクと、該分離したスラリー媒体を貯蔵するスラリー媒体タンクとを設け、前記分離器で、前記いずれかのガスハイドレートペレット移送装置で管路移送したガスハイドレートペレットスラリーを分離するように構成すれば、ガスハイドレートペレットをスラリー化して移送した後に、そのガスハイドレートペレットスラリーをガスハイドレートペレットとスラリー媒体とに分離して貯蔵することができる。
また、このガスハイドレートペレット移送装置において、前記スラリー媒体タンクに貯蔵したスラリー媒体を前記ガスハイドレートペレットをスラリー化する時に混合するスラリー媒体として再利用するための管路とスラリー媒体移送ポンプとを設ければ、閉回路でスラリー媒体の有効利用を図ることができる。
一方、本願発明のガスハイドレートペレット移送方法は、ガスハイドレートをペレット化したガスハイドレートペレットに所定温度に冷却したスラリー媒体を混合してスラリー移送可能にしたガスハイドレートペレットスラリーをスラリーポンプで管路移送するとともに、該管路内のガスハイドレートペレットスラリー中にガスハイドレートを安定した状態に保つ温度に冷却した高圧気体を混入してガスハイドレートペレットを管路移送するようにしている。
また、ガスハイドレートをペレット化したガスハイドレートペレットに所定温度に冷却したスラリー媒体を混合してスラリー移送可能にしたガスハイドレートペレットスラリーを複数の押出し管に移送する操作と、該複数の押出し管内のガスハイドレートペレットスラリー中にガスハイドレートを安定した状態に保つ温度に冷却した高圧気体を圧入する操作とを交互に行って該高圧気体の圧力でガスハイドレートペレットスラリーを複数の押出し管で移送し、該ガスハイドレートペレットスラリー間に圧入した高圧気体を所定位置で押出し管から交互に排出するようにしてもよい。
さらに、このガスハイドレートペレット移送方法において、前記ガスハイドレートペレットスラリー間に圧入した高圧気体を所定位置で押出し管から排出した後の管路内のガスハイドレートペレットスラリー中に、ガスハイドレートを安定した状態に保つ温度に冷却した高圧気体を混入させてガスハイドレートペレットスラリーを移送するようにしてもよい。
また、ガスハイドレートをペレット化したガスハイドレートペレットに所定温度に冷却したスラリー媒体を混合してスラリー移送可能にしたガスハイドレートペレットスラリーを複数の押出し管に移送する操作と、該複数の押出し管内のガスハイドレートペレットスラリー中にガスハイドレートを安定した状態に保つ温度に冷却した高圧液体を圧入する操作とを交互に行って該高圧液体の圧力でガスハイドレートペレットスラリーを複数の押出し管で移送し、該ガスハイドレートペレットスラリー間に圧入した高圧液体を所定位置で押出し管から交互に排出するようにしてもよい。
本願発明は、以上説明したような手段により、ガスハイドレートペレットをスラリー化して移送距離に応じて管路移送することができ、ガスハイドレートペレットの安定した移送が可能となる。
以下、本願発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態は、全て前述した図12の左側に示す積荷地においてNGH製造設備101のNGH貯蔵タンク104からNGH輸送船105のNGH貯蔵タンク106にNGHペレットを移送する場合、又は右側に示す揚荷地においてNGH輸送船105のNGH貯蔵タンク106から再ガス化設備102のNGH貯蔵タンク107にNGHペレットを移送する場合、の両方に適用可能である。
図1は本願発明の第1実施形態に係るガスハイドレートペレット移送装置を示す構成図であり、図2は図1に示すガスハイドレートペレット移送装置の混合器を示す側面視の断面図、図3は図1に示す積込まれる側のガスハイドレート貯蔵タンクの断面図である。この第1実施形態は、NGHペレットスラリーをスラリーポンプ方式によって移送する例である。
図1に示すように、左側の積込み側にはペレット化したNGHペレット1を貯蔵するためのNGH貯蔵タンク2が設けられており、例えば、前述した図12に示すNGH製造装置等でペレット化されたNGHペレット1が貯蔵されている。このNGH貯蔵タンク2は、タンク方式や防熱方式等は特に限定されず、NGHペレットを安定して貯蔵できる構成であればよい。また、NGHペレット1としては、例えば、5〜50mm程度の粒径に形成されている。
このNGH貯蔵タンク2に貯蔵されたNGHペレット1に混合するスラリー媒体3を供給するスラリー媒体タンク4と、このスラリー媒体タンク4からスラリー媒体3を供給するスラリー媒体供給ポンプ5と、そのスラリー媒体3をNGHを安定した状態に保つ温度に冷却する冷却器6とが設けられている。これらはスラリー媒体供給管7によって接続されており、このスラリー媒体供給管7には開閉弁8が設けられている。このスラリー媒体3としては、マイナス20℃前後で液体の状態を保つ、ナフサや航空機用ケロシン、灯油等が好ましく、軽油やジメチルエーテル等も用いることができる。
このスラリー媒体タンク4から供給されるスラリー媒体3は、NGH貯蔵タンク2の上部に設けられたシャワー9と、下部に設けられた混合器10とから供給されてNGHペレット1と混合させるように構成されている。
そして、このNGH貯蔵タンク2の下部に設けられたNGHペレットスラリー供給管11にスラリーポンプ12が設けられている。このスラリーポンプ12は、NGH貯蔵タンク2の混合器10で混合されたNGHペレットスラリーを輸送管17で所定距離移送できるような揚程を有するものが用いられる。
また、これらのNGH貯蔵タンク2とスラリー媒体タンク4のタンク上部の気体空間部には天然ガスが満たされているので、荷役時にこれら天然ガスが大気中に放散されるのを防止するために、これらタンク上部の気体空間部を全てクローズド方式で連通させる気体配管13が設けられている。この気体配管13には、タンク上部の気体空間部の圧力をほぼ大気圧として一定に保つための圧縮機14と気体槽15と冷却器16とが設けられている。これにより、タンク上部の気体空間部の圧力が所定圧より上がれば、この圧縮機14で気体配管13内の気体が圧送されて気体槽15内に蓄えられ、タンク上部の気体空間部の圧力が所定圧より下がれば、気体槽15に蓄圧された気体が冷却器16で所定温度に冷却された後に気体配管13内に放出されて、所定圧に保たれる。
図2に示すように、前記NGH貯蔵タンク2に設けられた混合器10は、NGH貯蔵タンク2の下端に設けられた供給口18の上部に設けられており、NGH貯蔵タンク2の下部でNGHペレット1(図では一部を図示)にスラリー媒体3を混合するように構成されている。この混合器10には、支柱19によって支持された傘状構造物20と、この傘状構造物20の下部から半径方向外側に向けて放射状に設けられた複数の混合ノズル21と、前記供給口18に向けて下向きに設けられた複数の補助ノズル22とが設けられている。また、これら混合ノズル21と補助ノズル22とは、前記スラリー媒体供給管7の端部を前記支柱19に沿って立ち上げた端部に設けられた円形のノズル管23,24に接続されている。
さらに、このスラリー媒体供給管7の端部の供給口18の位置には、このスラリー媒体供給管7からNGHペレットスラリー供給管11に向けてスラリー媒体3を噴射する補助ノズル25が設けられている。この補助ノズル25と前記補助ノズル22とを設けることにより、荷役開始時における供給口18付近にあるNGHペレット1とスラリー媒体3との混合,排出をより確実なものとしている。
一方、右側の積込まれる側には、前記NGH貯蔵タンク2から移送されたNGHペレットスラリー26をNGHペレット1とスラリー媒体3とに分離する分離器27と、この分離器27で分離したNGHペレット1を貯蔵するNGH貯蔵タンク28とスラリー媒体3を貯蔵するスラリー媒体タンク29とが設けられている。
前記分離器27は、NGHペレットスラリー26をNGHペレット1とスラリー媒体3とに分離するものであり、スラリー媒体3によって流動化されたNGHペレットスラリー26を所定の開口を有する分離網30上を通過させることによって、網上にNGHペレット1、網下にスラリー媒体3を分離するものである。なお、この分離器27は、このような構成に限定されるものではなく、NGHペレットスラリー26をNGHペレット1とスラリー媒体3とに分離できるものであればよい。
また、NGH貯蔵タンク28は、上部に前記分離器27で分離したNGHペレット1を投入する投入管31が接続されている。また、下部には、NGHペレット1とともにタンク内に入ったスラリー媒体3を戻すための液体戻り管32が設けられている。
図3に示すように、この液体戻り管32は、下面に網目状膜33が設けられた液体戻り入口管34と、この液体戻り入口管34に入ったスラリー媒体3が上昇する戻り立上り管35とで構成されている。この戻り立上り管35は上端がタンク内に開放しており、所定位置(NGHペレットの最大貯蔵量以下の高さ位置)に、この戻り立上り管35内を上昇してきたスラリー媒体3を前記スラリー媒体タンク29に戻すための戻りオーバーフロー管36が設けられている。なお、この液体戻り管32によってNGHペレット1とスラリー媒体3とを分離する能力が十分に足りる場合には、前記の分離器27を省略することも可能である。
この実施形態では、スラリー媒体タンク29の下部に排出配管37が設けられ、前記積込み側のスラリー媒体タンク4と接続されている。この排出配管37を介して、積込まれる側で分離されたスラリー媒体3をスラリー媒体移送ポンプ38によって積込み側のスラリー媒体タンク4へ送って循環させている。このスラリー媒体3は、循環させないような構成であってもよい。なお、39は各配管の接続部であり、前述した図12に示す適用例の場合、NGH製造設備101のNGH貯蔵タンク104とNGH輸送船105のNGH貯蔵タンク106との間の接続部となる。
また、この実施形態では、これらNGHペレット1やスラリー媒体3の移送ラインは全てクローズド方式で構成されている。
以上のように構成されたガスハイドレートペレット移送装置40によれば、積込み側のNGH貯蔵タンク2に貯蔵されたNGHペレット1を、そのNGH貯蔵タンク2から供給する時にNGH貯蔵タンク2の下部に設けた混合器10で確実にスラリー媒体3を混合して管路移送可能なNGHペレットスラリー26としているので、このNGHペレットスラリー26はスラリーポンプ12によってポンプの揚程に応じた管路移送が可能である。
また、移送されたNGHペレットスラリー26は、分離器27によってNGHペレット1とスラリー媒体3とに分離され、NGHペレット1はNGH貯蔵タンク28に貯蔵され、スラリー媒体3はスラリー媒体タンク29からスラリー媒体移送ポンプ38によって積込み側のスラリー媒体タンク4へ戻される。
このようにして積込み側のNGH貯蔵タンク2から、積込まれる側のNGH貯蔵タンク28にNGHペレット1を安定して移送することができる。
しかも、NGHペレットスラリー26を移送する配管11,17(ライン)もスラリー媒体の配管7,37(ライン)も全てクローズド方式の管路を形成しているので、前記冷却器6によって常にマイナス20℃以下に保たれた少量のスラリー媒体3でNGHペレット1を安定した状態に保ちながらスラリー移送することができる。
なお、この第1実施形態の場合、NGH貯蔵タンク2は積込み側の機能のみを備え、NGH貯蔵タンク28は積込まれる側の機能のみを備えているが、これらのNGH貯蔵タンクに両機能を備えさせれば、前述した図12に示すようなNGH輸送船105のNGH貯蔵タンク106として積荷地でNGHペレットスラリーを積込み、揚荷地でNGHペレットスラリーを荷揚げする両方を同一のタンクで行うことができる。
図4は本願発明の第2実施形態に係るガスハイドレートペレット移送装置を示す構成図であり、図5は同ガスハイドレートペレット移送装置における圧送部分を示す模式図である。この第2実施形態は、NGHペレットスラリーを混気圧送方式によって移送する例である。なお、積込まれる側における構成は前述した第1実施形態と同一であるため、同一の構成には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図4に示すように、この第2実施形態は、前述した第1実施形態におけるスラリーポンプ12の下流側において、移送するNGHペレットスラリー26中に高圧気体を混入させることにより、管路長単位長さ当りの管路摩擦抵抗を低減させてNGHペレットスラリー26の移送距離を長くした実施形態である。この明細書及び特許請求の範囲の書類中で「高圧気体」とは、NGHペレットスラリー26を所定距離管路移送することができる圧力に圧縮された気体であり、移送距離や管路抵抗等に応じて所定圧力に圧縮される。
この高圧気体を混入させるための構成としては、前記冷却用の気体配管13から気体配管41aを分岐させ、この気体配管41aに圧縮機42と冷却器43と気体槽44とを設け、圧縮機出口側の高圧気体が流れる混気圧入配管41bを前記輸送管17に接続させている。この高圧気体には、NGHペレットスラリー26を管路移送できる圧力まで圧縮された天然ガス等が用いられる。
図5に示すように、この混気圧入配管41bの輸送管17との接続部は、NGHペレットスラリー26の移送方向Rに向けて所定の鋭角で混気圧入配管41bを接続することにより、この混気圧入配管41bから供給する高圧気体45でNGHペレットスラリー26を移送方向Rに向けて押し出すようにしている。この時、スラリーポンプ12の吐出力を圧縮機42の吐出力よりも大きな能力を有するものとすることにより、高圧気体45を混入させたとしてもNGHペレットスラリー26が移送方向Rに向けて吐出できるようにしている。
また、スラリーポンプ12はスラリーがポンプの内部を流れるため、ポンプを長寿命で使用しようとすればポンプの構造上、多段ポンプとすることは困難であるので、高揚程ポンプとすることは難しいが、この第2実施形態によれば、スラリーポンプ12の下流側に高圧気体45を連続混入させてNGHペレットスラリー26のプラグ流を形成するので、このプラグ流部分以外は輸送管17と気体接触となるため、摩擦抵抗は全管路で液体接触する場合に比して非常に小さくなるので、前述した第1実施形態と同じ揚程を有するスラリーポンプを使用したとしても第1実施形態よりもより長距離の移送が可能となる。
さらに、この構成の場合、高圧気体45の圧力と高圧気体45が45a,45bと膨張する膨張力によってNGHペレット1とスラリー26を移送することになるため、NGHペレットスラリー26の濃度を前述した第1実施形態より高くしても移送可能であり、移送効率を上げることができる。
このように構成されたガスハイドレートペレット移送装置46によれば、前記したようにスラリーポンプ12で移送するNGHペレットスラリー26中に混入させた高圧気体によって管路長単位長さ当りの管路摩擦抵抗を低減させることができるので、前記第1実施形態におけるガスハイドレートペレット移送装置40に比べてより長距離移送が可能となる。
なお、この第2実施形態でも、それぞれのNGH貯蔵タンク2,28に積込み側の機能と積込まれる側の機能とを備えさせるようにしてもよい。また、他の作用効果は前述した第1実施形態と同一であるため、その詳細な説明は省略する。
図6は本願発明の第3実施形態に係るガスハイドレートペレット移送装置を示す構成図であり、図7(a)〜(d)は、後述する図10に示すガスハイドレートペレット移送装置における基本の圧送方法を示す説明図、図8(a),(b) は、図6に示すガスハイドレートペレット移送装置による運転サイクルの説明図である。この第3実施形態は、複数の押出し管を設け、これらの押出し管に交互に充填させたNGHペレットスラリーを交互に気体圧送方式で移送する例である。なお、積込まれる側における構成は前述した第1実施形態と同一であるため、同一の構成には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図6に示すように、この第3実施形態は、前述した第2実施形態におけるスラリーポンプ12の下流側において、移送するNGHペレットスラリー26を高圧気体45で複数の押出し管に交互に充填して押出すことにより、この高圧気体45の圧力によってNGHペレットスラリー26の移送距離を長くした実施形態である。
この第3実施形態では、NGHペレットスラリー26をほぼ連続的に圧送するために高圧気体45を圧入するように構成されている。前記スラリーポンプ12の下流側管路を2本の分岐供給管47,48とするとともに、これら分岐供給管47,48をそれぞれ2本の押出し管49,50の上流側に接続している。これら押出し管49,50は、スラリーポンプ12から供給されるNGHペレットスラリー26を高圧気体45の圧力で押出すためのものであり、これら押出し管49,50の上流側には高圧気体供給管51が接続されている。この高圧気体供給管51は前記第2実施形態における混気圧入配管41bと同等の配管である。さらに、これらの押出し管49,50の下流側には気体戻り管52,53がそれぞれ設けられており、これら気体戻り管52,53によって押出し管49,50内に圧入した高圧気体45を前記NGH貯蔵タンク2内に戻すように接続されている。
そして、分岐供給管47,48には開閉弁54,55が、気体戻り管52,53には開閉弁56,57が、押出し管49,50には分岐供給管47,48の接続点の上流側に開閉弁58,59が、気体戻り管52,53の接続点の下流側に開閉弁60,61が、それぞれ設けられている。これらの開閉弁54〜61は、図示しない制御装置によって開閉制御される。また、高圧気体供給管51には、圧縮機42と冷却器43と気体槽44とが設けられ、押出し管49,50の下流側は1本の輸送管17に接続されている。これらで押出し管装置62が構成されている。
このように構成されたガスハイドレートペレット移送装置63による圧送の基本的な原理を、図7(a)〜(d)に基づいて説明する。この説明では、押出し管49のみを例に説明する。また、この第3実施形態は高圧気体45を用いる気体圧送の例であるが、これらの図では、後述する第5実施形態における液体圧送を例にしているため、各構成には後述する第5実施形態の符号を付し、開閉弁の開閉タイミングとNGHペレットスラリー26と高圧液体67の流れのみを説明する。
まず、(a) に示すように、開閉弁58と開閉弁60とを閉じ、開閉弁54と開閉弁75とを開ける。この状態でスラリーポンプ12によってNGHペレットスラリー26を押出し管49に供給することにより、押出し管49内のスラリー媒体3が液体戻り管71からスラリー媒体タンク4へ戻されて押出し管49内にNGHペレットスラリー26が充填される。
次に、(b) に示すように、NGHペレットスラリー26が押出し管49内に充満したところで、開閉弁54と開閉弁75とを閉じる。このNGHペレットスラリー26が押出し管49内に充満したことは、スラリーポンプ12の吐出量で検出すればよい。
次に、(c) に示すように、開閉弁60と開閉弁58とを開く。この開放タイミングとしては、開閉弁60を開閉弁58より少し早く開く。これにより、押出し管49内に充満しているNGHペレットスラリー26を、高圧ポンプ80から供給する高圧液体67(第3実施形態の場合は、高圧気体45)によって輸送管17中に押出す。この押出し管49内に供給する高圧液体67の量は、高圧ポンプ80の吐出量によって検出すればよい。
次に、(d) に示すように、NGHペレットスラリー26が押出し管49内から全て押出されたところで、開閉弁58と開閉弁60とを閉じる。これにより、押出し管49の1本当りのNGHペレットスラリー移送サイクルが終了する。その後はこのサイクルが繰り返される。このようにして、高圧ポンプ80で押出す高圧液体67の圧力によって、NGHペレットスラリー26を輸送管17へと圧送している。
このような基本的原理でNGHペレットスラリー26を圧送するように構成された前記図6のガスハイドレートペレット移送装置63によれば、図8(a),(b) に示すようにして、NGHペレットスラリー26を高圧気体でほぼ連続的に移送することができる。図8(b) は横方向が時間軸であり、上側が押出し管49、下側が押出し管50を示している。なお、基本原理は前記図7(a) 〜(d) に示す通りであるため、以下の説明では主に弁の開閉タイミングについて説明する。なお、図8(a) には、各タンク上部の合計気体容積のNGHペレットスラリー移送用気体を貯蔵する構成をタンク64として模擬的に示している。
図8(a) に示す状態では、スラリーポンプ12によってNGHペレットスラリー供給管11から分岐供給管48と開閉弁55とを介して押出し管50にNGHペレットスラリー26が供給され、この押出し管50内の気体45aは開閉弁57と気体戻り管53とを介してNGH貯蔵タンク2に戻されている。この時、気体戻り管53にNGHペレットスラリー26が流れたとしても、NGH貯蔵タンク2に戻される。
一方、同時に圧縮機42から高圧気体供給管51と開閉弁58とを介して押出し管49に高圧気体45が圧入され、この押出し管49内のNGHペレットスラリー26は開閉弁60を介して輸送管17へと押出される。この状態では、開閉弁54,56,59,61は閉じられている。
図8(b) に示すように、前記した2本の押出し管49,50へのNGHペレットスラリー26の供給と高圧気体45の圧入とは、以下のように行われる。図の上側に示す押出し管49に高圧気体45を圧入している状態から開閉弁58,60を閉じ、その後、開閉弁54,56を開ける。この時、下側に示す押出し管50ではNGHペレットスラリー26を供給している開閉弁55,57を閉じ、その後、開閉弁61を開けながら開閉弁59が開けられる。これらにより、押出し管49では高圧気体45の圧入からNGHペレットスラリー26を供給して充填する操作に切換えられ、押出し管50ではNGHペレットスラリー26の供給から高圧気体45の圧入に切換えられる。
その後、押出し管50の開閉弁59,61が閉じられ、その後、開閉弁55,57が開けられる。この時、上側に示す押出し管49では開閉弁54,56が閉じられ、その後、開閉弁60を開けながら開閉弁58が開けられる。これらにより、押出し管50では高圧気体45の圧入からNGHペレットスラリー26を供給して充填する操作に切換えられ、押出し管49ではNGHペレットスラリー26の供給から高圧気体45の圧入に切換えられる。このように、この第3実施形態の場合は、高圧気体45の圧力によってNGHペレットスラリー26を移送している。
これら開閉弁54〜61の切換えとスラリーポンプ12と圧縮機42の駆動制御は、図示しない制御装置によって行われている。その後は、これらのサイクルが繰り返される。
また、この第3実施形態の場合、図8(b) に示すように、2本の押出し管49,50でNGHペレットスラリー26はほぼ連続的に押出しているが、高圧気体45を圧入又は遮断するために開閉弁を切換える時には気体流に途切れを生じてしまう。しかし、この時の高圧気体45の圧力変動は圧縮性のある気体のため、気体槽44(図8(a) )で吸収することができる。
さらに、このようにして気体圧縮機42の出口側に設けた開閉弁58,59を切り替えて使用する押出し管装置62を設けて開閉弁を切換え使用することにより、気体圧縮機42の吐出圧がスラリーポンプ12の吐出側に作用しないようにスラリーポンプ12と気体圧縮機42とを分離して使用することが可能であるので、スラリーポンプ12は押出し管49,50にNGHペレットスラリー26を供給できる程度の低揚程ポンプで済むとともに、気体圧縮機42は前述した第2実施形態よりも、より高圧とすることが可能となり、NGHペレットスラリー26をより長距離移送することが可能となる。
図9は本願発明の第4実施形態に係るガスハイドレートペレット移送装置を示す構成図である。この第4実施形態は、NGHペレットスラリーを、前記第3実施形態の気体圧送と前述した第2実施形態の混気圧送とを組合わせて移送する例であり、前記第3実施形態のように気体圧送したNGHペレットスラリーに前述した第2実施形態における混気圧送を付加して移送するようにしている。なお、積込まれる側における構成は前述した第1実施形態と同一であるため、同一の構成には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、前述した第2実施形態と第3実施形態における構成と同一の構成には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図示するように、この第4実施形態では、前記第3実施形態における押出し管49,50の下流側における輸送管17に混気圧入配管41bが接続されている。この混気圧入配管41bは、前述した第2実施形態の図5に示すように、輸送管17の移送方向Rに対して所定の鋭角で接続されている。この混気圧入配管41bの上流側は高圧気体供給管51に接続されており、この高圧気体供給管51から高圧気体45をNGHペレットスラリー26中に圧入するように構成されている。また、この混気圧入配管41bには、高圧気体45を供給又は遮断する開閉弁65が設けられている。その他の構成は前述した第3実施形態と同一であるため、詳細な説明は省略する。
このように構成された第4実施形態のガスハイドレートペレット移送装置66によれば、前記した第3実施形態のように、高圧気体45の圧力を利用して2本の押出し管49,50から輸送管17へNGHペレットスラリー26を交互に押出し、この輸送管17に押出されたNGHペレットスラリー26に対して混気圧入配管41bから高圧気体45を混入するので、押出し管装置62を利用した圧送と、このNGHペレットスラリー26に混入させた高圧気体45の管路摩擦低減によって、より長距離のNGHペレットスラリー26の移送が可能となる。
図10は本願発明の第5実施形態に係るガスハイドレートペレット移送装置を示す構成図であり、図11(a),(b) は、図10に示すガスハイドレートペレット移送装置による運転サイクルの説明図である。この第5実施形態は、NGHペレットスラリーを液体圧送方式で移送する例である。なお、積込まれる側における構成は前述した第1実施形態と同一であるため、同一の構成には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、第3実施形態と同一の構成にも同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図10に示すように、この第5実施形態では、前述した第3実施形態におけるスラリーポンプ12の下流側において、移送するNGHペレットスラリー26を高圧液体67(この実施形態では、スラリー媒体タンク4に溜められたスラリー媒体3を利用しているが、異なる符号を付す。)で連続的に押出すことにより、この高圧液体67の圧力によってNGHペレットスラリー26の移送距離をさらに長くしている。この明細書及び特許請求の範囲の書類中で「高圧液体」とは、NGHペレットスラリー26を所定距離管路移送することができる圧力の液体であり、移送距離や管路抵抗等に応じて所定圧力で吐出される。
この第5実施形態では、NGHペレットスラリー26を連続的に圧送するために高圧液体67を連続的に供給するように構成されている。前記スラリーポンプ12の下流側管路を3本の分岐供給管47,48,68とするとともに、これら分岐供給管47,48,68をそれぞれ3本の押出し管49,50,69の上流側に接続している。これら押出し管49,50,69は、スラリーポンプ12から供給されるNGHペレットスラリー26を高圧液体67の圧力で押出すためのものであり、これら押出し管49,50,69の上流側には液体供給管70が接続されている。
この第5実施形態では高圧液体67にスラリー媒体3を利用しているため、スラリー媒体タンク4に溜められたスラリー媒体3が、液体供給管70から高圧液体67として前記押出し管49,50,69にそれぞれ供給されている。さらに、これらの押出し管49,50,69の下流側には液体戻り管71,72,73がそれぞれ設けられており、これら液体戻り管71,72,73によって押出し管49,50,69内に圧入した高圧液体67を前記スラリー媒体タンク4内に戻すように接続されている。
そして、分岐供給管47,48,68には開閉弁54,55,74が、液体戻り管71,72,73には開閉弁75,76,77が、押出し管49,50,69には分岐供給管47,48,68の接続点の上流側に開閉弁58,59,78が、液体戻り管71,72,73の接続点の下流側に開閉弁60,61,79が、それぞれ設けられている。これらの開閉弁54,55,58〜61,74〜79は、図示しない制御装置によって開閉制御される。また、液体供給管70には、高圧ポンプ80と冷却器81とが設けられ、押出し管49,50,69の下流側は1本の輸送管17に接続されている。これらで押出し管装置82が構成されている。
この第5実施形態におけるガスハイドレートペレット移送装置83によれば、図11(a),(b) に示すようにして、NGHペレットスラリー26を液体で連続的に移送することができる。なお、基本原理は前述した図7(a) 〜(d) に示す通りであるため、以下の説明では主に弁の開閉タイミングについて説明する。
図11(a) に示す状態では、スラリーポンプ12によってNGHペレットスラリー供給管11から分岐供給管48と開閉弁55とを介して押出し管50にNGHペレットスラリー26が供給され、この押出し管50内にあった高圧液体67は開閉弁76と液体戻り管72とを介してスラリー媒体タンク4に戻されている。これにより、高圧液体67として利用するスラリー媒体3を循環させている。
一方、同時に高圧ポンプ80から液体供給管70と開閉弁78とを介して押出し管69に高圧液体67が圧入され、この押出し管69内のNGHペレットスラリー26は開閉弁79を介して輸送管17へと押出される。この状態では、開閉弁54,74,75,77,58,59,61は閉じられている。なお、この図では、開閉弁79が開いている状態で開閉弁60を開けた状態を示している。
このように、3本の押出し管49,50,69内の1本の押出し管ではNGHペレットスラリー26が充填されるとともに、その押出し管内にあった高圧液体67がスラリー媒体タンク4に戻され、同時に1本の押出し管では高圧液体67によってNGHペレットスラリー26が輸送管17へ押出されている。
図11(b) に示すように、前記した3本の押出し管49,50,69へのNGHペレットスラリー26の供給と高圧液体67の圧入とは、以下のように行われる。図の中央に示す押出し管50にNGHペレットスラリー26を供給している状態で、図の上部に示す押出し管49では開閉弁58が開かれ、高圧液体67が押出し管49内に圧入される。この時、図の下部に示す押出し管69では、開閉弁78と開閉弁79とが閉じられる。そして、中央の押出し管50の開閉弁55,76を閉じるとともに、下部の押出し管69の開閉弁74,77が開けられ、押出し管69内にNGHペレットスラリー26が供給されて充填される。この時、押出し管49では高圧液体67の圧入が続けられている。
その後、中央の押出し管50の開閉弁61を開けながら開閉弁59が開けられるとともに、上部の押出し管49の開閉弁58,60が閉じられる。この時、下部の押出し管69にはNGHペレットスラリー26が供給されて充填されている。そして、上部の押出し管49の開閉弁54,75が開けられとともに、下部の押出し管69の開閉弁74,77が閉じられる。この時、中央の押出し管50では高圧液体67の圧入が続けられている。
その後、下部の押出し管69の開閉弁79を開けながら開閉弁78が開けられるとともに、中央の押出し管50の開閉弁59,61が閉じられる。この時、上部の押出し管49ではNGHペレットスラリー26の充填が続けられる。また、これにより下部の押出し管69には高圧液体67が圧入される。
その後、上部の押出し管49の開閉弁54,75が閉じられるとともに、中央の押出し管50の開閉弁55,76が開けられ、押出し管50にNGHペレットスラリー26を供給して充填する操作が行われる。この時、下側の押出し管69では高圧液体67の圧入が続けられる。
このようにして、中央の押出し管50へのNGHペレットスラリー26の充填に続いて下部の押出し管69へのNGHペレットスラリー26の充填、上部の押出し管49へのNGHペレットスラリー26の充填を続けるとともに、NGHペレットスラリー26を充填していない押出し管には高圧液体67を圧入し、この高圧液体67の圧力でNGHペレットスラリー26を輸送管17へ押出す操作が繰り返される。
このように3本の押出し管49,50,69を用い、開閉弁54,55,58〜61,74〜79を順次所定のタイミングで切り替えることにより高圧ポンプ80の連続運転を可能とし、さらなるNGHペレットスラリー26の長距離移送を可能としている。これらの開閉弁54,55,58〜61,74〜79の切換えとスラリーポンプ12の駆動制御は、図示しない制御装置によって行われている。その後は、これらのサイクルが繰り返される。
また、この第5実施形態によっても、高圧ポンプ80の出口側に設けた開閉弁58,59,78を切り替えて使用する押出し管装置82を設けて開閉弁を切換え使用することにより、高圧ポンプ80の吐出圧がスラリーポンプ12の吐出側に作用しないようにスラリーポンプ12と高圧ポンプ80とを分離して使用することが可能であるので、スラリーポンプ12は押出し管49,50,69にNGHペレットスラリー26を供給できる程度の低揚程ポンプで済むとともに、高圧のポンプ80を設けてNGHペレットスラリー26をより長距離移送することが可能となる。
さらに、この第5実施形態では3本の押出し管49,50,69を用いて連続的にNGHペレットスラリー26を移送する例を説明したが、押出し管49,50,69は少なくとも3本備えていれば断面変化が生じないように連続的にNGHペレットスラリー26を移送することができ、押出し管の本数は前記実施形態に限定されるものではない。
また、前述した第1〜第5実施形態は、いずれも天然ガスをNGH化した後、ペレット化して海上輸送する場合のガス生産元におけるNGH製造設備の貯蔵タンクから海上輸送するNGH輸送船の貯蔵タンクにNGHを移送する場合、また海上輸送した後、NGH輸送船の貯蔵タンクから消費地の再ガス化設備の貯蔵タンクにNGHを移送する場合のガスハイドレートペレット移送装置を説明したが、図12に示すNGH製造装置103とNGH貯蔵タンク104との間や、NGH貯蔵タンク107と再ガス化装置108との間等の移送にも適用可能である。
なお、前述した第1〜第5実施形態は、順にNGHペレットスラリー26の移送距離を長くすることができるものであるが、気体圧送と液体圧送とを異ならせたり、また複数の実施形態を組合わせてもよい。
さらに、前述した実施形態は一例を示しており、本願発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本願発明は前述した実施形態に限定されるものではない。
本願発明に係るガスハイドレートペレット移送装置は、ガスハイドレートペレットを海上輸送する場合等、ガス生産元におけるNGH製造設備の貯蔵タンクから、海上輸送するNGH輸送船の貯蔵タンクにNGHを移送する場合や、逆にNGH輸送船の貯蔵タンクから消費地の再ガス化設備の貯蔵タンクにNGHを移送する場合等に利用できる。
本願発明の第1実施形態に係るガスハイドレートペレット移送装置を示す構成図である。 図1に示すガスハイドレートペレット移送装置の混合器を示す側面視の断面図である。 図1に示す積込まれる側のガスハイドレート貯蔵タンクの断面図である。 本願発明の第2実施形態に係るガスハイドレートペレット移送装置を示す構成図である。 図4に示すガスハイドレートペレット移送装置における圧送部分を示す模式図である。 本願発明の第3実施形態に係るガスハイドレートペレット移送装置を示す構成図である。 (a)〜(d)は、図10に示すガスハイドレートペレット移送装置における基本の圧送方法を示す説明図である。 (a),(b) は、図6に示すガスハイドレートペレット移送装置による運転サイクルの説明図である。 本願発明の第4実施形態に係るガスハイドレートペレット移送装置を示す構成図である。 本願発明の第5実施形態に係るガスハイドレートペレット移送装置を示す構成図である。 (a),(b) は、図10に示すガスハイドレートペレット移送装置による運転サイクルの説明図である。 ガスハイドレートをペレット移送する適用例を示す構成の模式図である。
符号の説明
1…NGHペレット
2…NGH貯蔵タンク
3…スラリー媒体
4…スラリー媒体タンク
5…スラリー媒体供給ポンプ
6…冷却器
7…スラリー媒体供給管
8…開閉弁
10…混合器
11…NGHペレットスラリー供給管
12…スラリーポンプ
13…気体配管
14…圧縮機
15…気体槽
16…冷却器
17…輸送管
18…供給口
21…混合ノズル
22…補助ノズル
25…補助ノズル
26…NGHペレットスラリー
27…分離器
28…NGH貯蔵タンク
29…スラリー媒体タンク
30…分離網
31…投入管
32…液体戻り管
33…網目状膜
34…液体戻り入口管
35…戻り立上り管
36…戻りオーバーフロー管
37…排出配管
38…スラリー媒体移送ポンプ
39…接続部
40…ガスハイドレートペレット移送装置
41a…気体配管
41b…混気圧入配管
42…圧縮機
43…冷却器
44…気体槽
45…高圧気体
46…ガスハイドレートペレット移送装置
47,48…分岐供給管
49,50…押出し管
51…高圧気体供給管
52,53…気体戻り管
54〜61…開閉弁
62…押出し管装置
63…ガスハイドレートペレット移送装置
64…タンク
65…開閉弁
66…ガスハイドレートペレット移送装置
67…高圧液体
68…分岐供給管
69…押出し管
70…液体供給管
71〜73…液体戻り管
74〜79…開閉弁
80…高圧ポンプ
81…冷却器
82…押出し管装置
83…ガスハイドレートペレット移送装置

Claims (13)

  1. ガスハイドレートをペレット化したガスハイドレートペレットを安定した状態で貯蔵するガスハイドレート貯蔵タンクを設け、該ガスハイドレートを安定した状態に保つ温度に冷却したスラリー媒体を前記貯蔵タンクに供給するスラリー媒体供給ポンプを設け、前記ガスハイドレート貯蔵タンクのガスハイドレートペレット供給口に、前記スラリー媒体供給ポンプで供給するスラリー媒体を該供給口上部で放射状に放出するノズルと、該供給口から供給するガスハイドレートペレットの排出方向に向けてスラリー媒体を放出するノズルとを備えた混合器を設け、該混合器で混合したガスハイドレートペレットスラリーを管路移送するスラリーポンプを設けたガスハイドレートペレット移送装置。
  2. ガスハイドレートをペレット化したガスハイドレートペレットに所定温度に冷却したスラリー媒体を混合してスラリー移送可能にしたガスハイドレートペレットスラリーを管路移送するスラリーポンプを設け、該スラリーポンプの下流側において該スラリーポンプで管路移送するガスハイドレートペレットスラリー中にガスハイドレートを安定した状態に保つ温度に冷却した高圧気体を混入する圧縮機を設け、該圧縮機で管路内のガスハイドレートペレットスラリー中に高圧気体を混入させてガスハイドレートペレットスラリーを管路移送するようにしたガスハイドレートペレット移送装置。
  3. ガスハイドレートをペレット化したガスハイドレートペレットに所定温度に冷却したスラリー媒体を混合してスラリー移送可能にしたガスハイドレートペレットスラリーを管路移送するスラリーポンプと、該ガスハイドレートペレットスラリーを移送する複数の押出し管と、該複数の押出し管にガスハイドレートを安定した状態に保つ温度に冷却した高圧気体をそれぞれ圧入する圧縮機とを設け、前記スラリーポンプで複数の押出し管にガスハイドレートペレットスラリーを移送する操作と、前記圧縮機で複数の押出し管内のガスハイドレートペレットスラリー中に高圧気体を圧入する操作とを所定間隔で交互に行い、該ガスハイドレートペレットスラリー間に圧入した高圧気体を所定位置で交互に押出し管から排出するように構成したガスハイドレートペレット移送装置。
  4. 請求項3記載のガスハイドレートペレット移送装置において、
    前記ガスハイドレートペレットスラリー間に圧入した高圧気体を所定位置で押出し管から排出した後の管路内のガスハイドレートペレットスラリー中に、ガスハイドレートを安定した状態に保つ温度に冷却した高圧気体を混入させてガスハイドレートペレットスラリーを管路移送するように構成したガスハイドレートペレット移送装置。
  5. ガスハイドレートをペレット化したガスハイドレートペレットに所定温度に冷却したスラリー媒体を混合してスラリー移送可能にしたガスハイドレートペレットスラリーを管路移送するスラリーポンプと、該ガスハイドレートペレットスラリーを移送する複数の押出し管と、該複数の押出し管にガスハイドレートを安定した状態に保つ温度に冷却した高圧液体をそれぞれ圧入するポンプとを設け、前記スラリーポンプで複数の押出し管にガスハイドレートペレットスラリーを移送する操作と、前記ポンプで複数の押出し管内のガスハイドレートペレットスラリー中に高圧液体を圧入する操作とを所定間隔で交互に行い、該ガスハイドレートペレットスラリー間に圧入した高圧液体を所定位置で交互に押出し管から排出するように構成したガスハイドレートペレット移送装置。
  6. 請求項5記載のガスハイドレートペレット移送装置において、
    前記押出し管を少なくとも3本で構成したガスハイドレートペレット移送装置。
  7. 請求項2〜6のいずれか1項に記載のガスハイドレートペレット移送装置において、
    前記スラリーポンプで管路移送するガスハイドレートペレットスラリーを、前記請求項1記載のガスハイドレートペレット移送装置でスラリー化するように構成したガスハイドレートペレット移送装置。
  8. ガスハイドレートペレットスラリーをガスハイドレートペレットとスラリー媒体とに分離する分離器と、該分離器で分離したガスハイドレートペレットを安定した状態で貯蔵するガスハイドレート貯蔵タンクと、該分離したスラリー媒体を貯蔵するスラリー媒体タンクとを設け、前記分離器で、前記請求項1〜7のいずれか1項に記載のガスハイドレートペレット移送装置で管路移送したガスハイドレートペレットスラリーを分離するように構成したガスハイドレートペレット移送装置。
  9. 請求項8記載のガスハイドレートペレット移送装置において、
    前記スラリー媒体タンクに貯蔵したスラリー媒体を前記ガスハイドレートペレットをスラリー化する時に混合するスラリー媒体として再利用するための管路とスラリー媒体移送ポンプとを設けたガスハイドレートペレット移送装置。
  10. ガスハイドレートをペレット化したガスハイドレートペレットに所定温度に冷却したスラリー媒体を混合してスラリー移送可能にしたガスハイドレートペレットスラリーをスラリーポンプで管路移送するとともに、該管路内のガスハイドレートペレットスラリー中にガスハイドレートを安定した状態に保つ温度に冷却した高圧気体を混入してガスハイドレートペレットを管路移送するようにしたガスハイドレートペレット移送方法。
  11. ガスハイドレートをペレット化したガスハイドレートペレットに所定温度に冷却したスラリー媒体を混合してスラリー移送可能にしたガスハイドレートペレットスラリーを複数の押出し管に移送する操作と、該複数の押出し管内のガスハイドレートペレットスラリー中にガスハイドレートを安定した状態に保つ温度に冷却した高圧気体を圧入する操作とを交互に行って該高圧気体の圧力でガスハイドレートペレットスラリーを複数の押出し管で移送し、該ガスハイドレートペレットスラリー間に圧入した高圧気体を所定位置で押出し管から交互に排出するようにしたガスハイドレートペレット移送方法。
  12. 請求項11記載のガスハイドレートペレット移送方法において、
    前記ガスハイドレートペレットスラリー間に圧入した高圧気体を所定位置で押出し管から排出した後の管路内のガスハイドレートペレットスラリー中に、ガスハイドレートを安定した状態に保つ温度に冷却した高圧気体を混入させてガスハイドレートペレットスラリーを移送するようにしたガスハイドレートペレット移送方法。
  13. ガスハイドレートをペレット化したガスハイドレートペレットに所定温度に冷却したスラリー媒体を混合してスラリー移送可能にしたガスハイドレートペレットスラリーを複数の押出し管に移送する操作と、該複数の押出し管内のガスハイドレートペレットスラリー中にガスハイドレートを安定した状態に保つ温度に冷却した高圧液体を圧入する操作とを交互に行って該高圧液体の圧力でガスハイドレートペレットスラリーを複数の押出し管で移送し、該ガスハイドレートペレットスラリー間に圧入した高圧液体を所定位置で押出し管から交互に排出するようにしたガスハイドレートペレット移送方法。

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