JP2007076693A - 梱包箱 - Google Patents
梱包箱 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007076693A JP2007076693A JP2005267548A JP2005267548A JP2007076693A JP 2007076693 A JP2007076693 A JP 2007076693A JP 2005267548 A JP2005267548 A JP 2005267548A JP 2005267548 A JP2005267548 A JP 2005267548A JP 2007076693 A JP2007076693 A JP 2007076693A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- box
- holding member
- film
- conveyed product
- frame member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Cartons (AREA)
- Buffer Packaging (AREA)
Abstract
【課題】緩衝効果を高めた梱包箱を提供する。
【解決手段】梱包箱100に収容された搬送物60を、底部保持部材140と頂部保持部材120とによってサンドイッチ状に挟持して保持するが、これら保持部材にはそれぞれ、その中央開口部である空孔121a,141aにフィルム状部材130,150が貼着されているので、搬送物60をその外形に倣った状態で弾性的に保持できる。しかも、保持部材は取り付け位置が可変自在になされるとともに、箱体の底部および頂部から浮いた状態で(離間させて)固定されているので、搬送物の耐衝撃特性が改善される。
【選択図】 図13
【解決手段】梱包箱100に収容された搬送物60を、底部保持部材140と頂部保持部材120とによってサンドイッチ状に挟持して保持するが、これら保持部材にはそれぞれ、その中央開口部である空孔121a,141aにフィルム状部材130,150が貼着されているので、搬送物60をその外形に倣った状態で弾性的に保持できる。しかも、保持部材は取り付け位置が可変自在になされるとともに、箱体の底部および頂部から浮いた状態で(離間させて)固定されているので、搬送物の耐衝撃特性が改善される。
【選択図】 図13
Description
この発明は搬送物を搬送するときに使用する梱包箱、特に繰り返し使用できる梱包箱に関する。詳しくは、外箱である箱体に対し、フィルム状部材によって搬送物をサンドイッチ状に挟持して弾性保持すると共に、箱体の底部と頂部に対して離間させた状態で搬送物を保持することで、搬送時の耐衝撃特性を改善したものである。
日用雑貨から工場で生産された各種製品まで、様々な搬送物を搬送するときに使用して好適な梱包箱であって、繰り返し使用できるようにすると共に、折り畳みができるようになされた梱包箱が開発されている(例えば、特許文献1)。
ところで、この特許文献1に開示された技術は、繰り返し使用できるように構成されており、しかも折り畳みが可能で、保管が容易な構成となされているが、この梱包箱は、その内部に外部からの衝撃を和らげるための手段が講じられていない。そのため、内部に収納された搬送物を安全に搬送するためには、緩衝材(新聞紙やエアクッションシートなど)で包装する必要がある。また、搬送物を梱包箱に対して固定するためにも、上述したような緩衝材が必要になる。
目的地に搬送されると、これら緩衝材は何れも廃棄処分されるので、ごみが増えるなどの問題がある。また、搬送物の形状や大きさが不揃いな物を一緒に詰めて搬送しようとすると、搬送物同士に隙間が生ずることになるので、梱包箱に大きな衝撃が加わると、搬送物同士が互いに衝突して破損するおそれがある。したがって搬送物が不定型物であったとしても破損しにくくするには、廃棄処分の対象となる緩衝材を多目に使用しなければならないなどと言った問題がある。
そこで、この発明はこのような従来の課題を解決したものであって、特に緩衝効果が高く、廃棄処分すべき部材を不要にした梱包箱を提案するものである。
上述の課題を解決するため、請求項1に記載したこの発明に係る梱包箱は、箱体の内壁面の向かい合う位置に、該箱体に収容された搬送物を保持する一対の保持部材が配設された梱包箱であって、保持部材の一方は、箱体の底部に配設される底部保持部材で構成され、保持部材の他方は、底部保持部材の上方に配設される頂部保持部材で構成されると共に、底部保持部材は、その中央部に空孔を有する第1枠部材と、この空孔を覆うように上記第1枠部材に伸縮自在に架張された第1フィルム状部材とで構成され、頂部保持部材は、その中央部に空孔を有する第2枠部材と、この空孔を覆うように第2枠部材に対し伸縮自在に架張された第2フィルム状部材とで構成される。そして、梱包箱の四隅には、少なくとも頂部保持部材を支持する支持部材が設けられたことを特徴とする。
この発明では、梱包箱に収容された搬送物(収容物)を、底部保持部材と頂部保持部材とによってサンドイッチ状に挟持して保持するが、これら保持部材にはそれぞれ、フィルム状部材が伸縮自在に架張されているので、搬送物をその外形に倣った状態で弾性的に保持できる。しかも、保持部材は箱体の底部および頂部から浮いた状態で(離間させて)固定されている。
その結果、搬送物の耐衝撃特性が改善されると共に、搬送物はサンドイッチ状に挟持固定されるため、搬送物が定型物であるか否かを問わず、しかも互いに形が不揃いな複数の物品を一緒に搬送する場合でも、搬送物を安定して搬送できる。特に、抜気できる中袋に搬送物を収納し、その状態で抜気すれば、搬送物が収容した位置で固定されるので、搬送物が形の不揃いな複数の物品であり、しかも衝撃が加わっても、位置ずれを起こすことがない。結果として緩衝材を使用しないでも、搬送物を保護でき、安全な搬送を期待できる。
もちろん箱体には一対の保持部材と搬送物のみが収容されるだけであり、廃棄処分されるべき緩衝材などは使用されていないので、環境に優しい梱包箱を提供できる。保持部材および箱体は再利用可能な材質で構成されているので、繰り返しの使用が可能である。
保持部材は、箱体に対してその取り付け位置が自在に可変できる。可変自在とするため、保持部材の一部を構成する枠部材には、箱体の側壁側に対して進退自在となるように構成された係合凸部を備えている。箱体に設けられた支持部材に設けられた係止凹部(複数個設けられている)に係合固定することで、挟持間隔を調整できるため、搬送物を任意の位置で弾性的に固定できる。
搬送物を収納するための中袋は、その内部に緩衝シートが設けられており、中袋内のエアを吸引して抜気すれば、略真空状態とすることができるような真空包装(真空パック)が使用される。緩衝シートとしては多数の半球状空気袋を有する可撓性のある緩衝シートが使用される。
この中袋の開口部にはスライド式のファスナと、その開閉を行うスライダとで構成された開閉手段が設けられ、ファスナを閉めると収納部が密閉される構成となっている。中袋をほぼ真空状態にすると、内部に収納された搬送物同士が密着すると共に、緩衝シートが搬送物の外形に沿って密着するため、搬送中の位置ずれが発生しない。緩衝シートによる緩衝効果と真空状態による密着効果により、外部から衝撃が加わっても、その衝撃力によって搬送物が破損したりするおそれはない。
搬送物の梱包を解くときは、頂部保持部材を箱体から外して、中袋を取り出す。そして中袋に取り付けられたスライダによって中袋の開口部を開ける。これで、中袋内にエアが入り込むから搬送物同士はフリーになる。その後、中袋内の搬送物を取り出す。中袋も繰り返しの使用が可能である。
この発明では、梱包箱に収容された搬送物を、それぞれにフィルム状部材が架張された底部保持部材と頂部保持部材とによってサンドイッチ状に挟持して保持(挟持固定)するようにしたものである。
これによれば、フィルム状部材によって搬送物をその外形に倣った状態で弾性的に保持できる。しかも、保持部材は箱体の底部および頂部から浮いた状態(離間した状態)で固定されているので、搬送物の耐衝撃特性を改善できると言った効果を有する。
続いて、この発明に係る梱包箱の好ましい実施例を図面を参照して詳細に説明する。
図1はこの発明の概要を示す梱包箱であって、蓋部を解放した状態の平面図であり、図2はその要部断面図である。この発明に係る梱包箱100は、箱体110と、その箱体110内に取り付けられる一対の保持部材120,140とで構成される。図13に示すように、これら一対の保持部材120,140を使用して搬送物60をサンドイッチ状に挟持固定することで、搬送物60を箱体110に弾性的に固定し、その状態で搬送するものである。
図1および図2に示すように箱体110は、その本体は角柱体であって、本体頂部側に4片の蓋体(蓋部)110a〜110dが設けられ、本体底部側に4片の底板112(112a、112c、112d;図2では、112bは図示されていない)が設けられており、折り畳めるようになっている。箱体110は、段ボール箱や樹脂成形されたプラスチック箱などで構成される。
保持部材120,140は上述したように内部に収納される搬送物を弾性的に保持するための部材であって、一方の保持部材120は頂部保持部材として機能し、他方の保持部材140は底部保持部材として機能する。
保持部材120および140の何れも、あるいは何れか一方は、箱体110の内部の取り付け位置を任意に調整できる構造となされている。以下に示す例は頂部保持部材120のみが可変型であり、底部保持部材は箱体110に固定して使用する固定型の場合である。
図3は頂部保持部材120の一例を示す。図3はその平面図、図4は図3のB−B断面図(B−B線上断面図)、図5は同じくC−C断面図である。
この頂部保持部材120は、その中央部に比較的大きな空孔121aを有する枠部材(第1枠部材)121と、第1枠部材121の上下両端部側に取り付け固定された一対の係止部材122,122と、空孔121aを覆うように架張された弾性部材(第1フィルム状部材)130とで構成される。
この頂部保持部材120は、その中央部に比較的大きな空孔121aを有する枠部材(第1枠部材)121と、第1枠部材121の上下両端部側に取り付け固定された一対の係止部材122,122と、空孔121aを覆うように架張された弾性部材(第1フィルム状部材)130とで構成される。
第1枠部材121は、箱体110の内部形状に合致するように、ほぼ矩形状をなす平板であって、ある程度の強度や剛性を持たせるために、強化段ボールや樹脂成形されたプラスチック板などが使用される。
空孔121aの大きさによって、弾性的に保持できる搬送物の大きさがほぼ決定されるので、第1枠部材121の強度を損なわない範囲で、最大の開口となるように空孔121aの大きさが設定される。
第1枠部材121の下面側には、空孔121aを覆うように、この例では第1枠部材121のほぼ全面に亘って第1フィルム状部材130が架張される。第1フィルム状部材130は、緊張させた状態で架張するのではなく、多少のゆとりを持たせて架張される。ゆとりある架張によって、空孔121a内での第1フィルム状部材130の伸縮が可能になる。第1フィルム状部材130は接着剤などを使用して第1枠部材121に貼着される。第1フィルム状部材130は多少の強度を持たせるために、0.5〜1.0mm程度の厚みを有する透明ビニルなどを使用することができる。透明フィルムを使用するのは、搬送物の挟持状態を外部より観察できるようにするためであるが、特に透明フィルムに拘泥するものではない。
なお、第1フィルム状部材130の素材として、非常に伸縮性に富む素材を選択できる場合には、第1フィルム状部材130を緊張状態に架張してもよい。
第1フィルム状部材130の上面であって、この例ではその上下両端部にはそれぞれ係止部材122,122が取り付け固定される。係止部材122は、角状をなす所定長の筒体123を有する。図6を参照して説明する。
筒体123の内部にはその左右両端側に突出する一対の係合凸部124,124が設けられる。係合凸部124は、図6に図示した状態において、左右方向に進退自在となるように筒体123の内部に配されるものであって、係合凸部124の一部が切削されて環状凹部125となされる。この環状凹部125と、筒体123の内部に形成された環状凸部123bとによって仕切られた内部空間内に付勢バネ126が挿着される。この付勢バネ126によって係合凸部124は常時外方に付勢される。そして、係合凸部124の末端部に形成されたフランジ124bがストッパとして働き、係合凸部124の突出長が規制される。係合凸部124の末端部には取っ手(把手)127が取り付け固定される。この取っ手127は筒体123の上面に形成された窓孔123bより外部に突出している。
左右に設けられたこれら一対の取っ手127を引き寄せることで、係合凸部124の突出長さが短くなり、箱体110との係合状態を解除できる。係合およびその解除に関する詳細は後述する。係合凸部124の先端部124aは図示するようなテーパ状となされ、係合操作および解除操作を容易にしている。
図7〜図9は底部保持部材140の一例を示す。図7はその平面図、図8はそのD−D断面図、図9はそのE−E断面図である。平面図などより明らかなように、底部保持部材140はそのほぼ中央部に空孔141aを有する矩形状をなす枠部材(第2枠部材)141と、第2枠部材141の上面側に、空孔141aを覆うように架張された弾性部材(第2フィルム状部材)150とで構成される。
第2枠部材141は、箱体110の底部側に設置されて使用される部材であって、その本体の上下左右の各端部側がほぼ同じ長さだけ内側に折り曲げられる。これら折り曲げ部142(142a〜142d)によって、後述するように箱体110の底部との間に所定の空間を形成することができる(例えば図2参照)。
第2枠部材141に形成される空孔141aは、第1枠部材121に形成されている空孔121aとほぼ同等の大きさに選定される。この場合においても、空孔141aの大きさによって、弾性的に保持できる搬送物の大きさがほぼ決定されるので、第1枠部材121の強度を損なわない範囲で、最大の開口となるようにその大きさが設定される。
第2枠部材141の上面であって、空孔141aを覆うように、この例では透明フィルムを使用した第2フィルム状部材150が架張される。架張にあたっては、緊張状態で架張するのではなく、多少ゆとりを持たせて架張される。後述するように伸縮自在に搬送物を保持するためであり、最大に伸長した場合でも、搬送物が箱体110の底部に接触しないように、折り曲げ部142の折り曲げ長が設定される。
なお、第2フィルム状部材150の素材として、非常に伸縮性に富む素材を選択できる場合には、第2フィルム状部材150を緊張状態に架張してもよい。
第2枠部材141は、成形が容易な強化段ボールやプラスチック成型品を使用できる。第2フィルム状部材150は、透明ビニルなどを使用できる。その厚みは第1フィルム状部材130と同等である。
第2枠部材141の各角部はL字状の切り欠き部144となされる。これは後述するように、箱体110の底部にこの底部保持部材140をほぼ隙間なく収納固定するとき、箱体110の内部に設けられた支持部材114(114A〜114D)に対する逃げ用の凹みとして機能する。
図10に示すように箱体110にはその四隅に、この例では図2に示すように箱体110の高さよりも若干短くなされた柱状の支持部材114(114A〜114D)が取り付け固定されている。箱体110への固定は、箱体110の内壁面と接触する支持部材114の面の全てを接着することで固定することもできれば、その何れかの内壁面のみを接着して固定してもよい。何れかの内壁面のみを箱体110に固定すると、箱体110を折り畳むとき、折り畳み易くなる。
支持部材114には、図2に示すようにその深さ方向に、所定の間隔で、複数個係止凹部115が形成されている。係止凹部115は、上述した係合凸部124と対峙する面に形成される。係止凹部115は係合凸部124を係止できるように、係合凸部124の先端形状に相似な形状となされている。支持部材114は強化段ボールや樹脂成型品を使用することができる。
箱体110の底部に底部保持部材140を収納固定し、その状態で頂部保持部材120を箱体110内に固定すると、図11に示すように両保持部材120と140が対峙する。頂部保持部材120の取っ手127を引き寄せることで、箱体110内における頂部保持部材120の取り付け位置を調整することができる。例えば図12に示すように、最上段の位置に固定されていた頂部保持部材120の係合を解除し、その取り付け位置を上方側から3段目に移動すると、底部保持部材140との対向間隔がその分狭くなるから、搬送すべき搬送物の大きさに倣って頂部保持部材120の係合位置が調整される。
図13は搬送物60を挟持固定した状態を示す。この例のように搬送物60の大きさに応じて頂部保持部材120の取り付け位置を調整することで、搬送物60をサンドイッチ状に挟持固定できる。その場合、それぞれの保持部材120,140には第1フィルム状部材130および第2フィルム状部材150が架張されているので、搬送物60を弾性的に保持できる。しかも、底部保持部材140は箱体110の底部から離間するように収納固定されており、頂部保持部材120もまた箱体110の頂部より離間した位置に取り付け固定されているから、搬送物を箱体110の内壁面などには全く接触することなく挟持できる。
その結果、搬送物60を安全に保持でき、耐衝撃特性を改善できる。搬送物60の自重と、第1フィルム状部材130の弾力によって搬送物60が箱体110の底部側に近づいても、底部と接触することはない。少なくともΔH程度(2〜5mm程度)だけ余裕を持たせて設計されているので、底部側からの外部衝撃によって搬送物60が破損するおそれはない。
この梱包箱100は箱体110と一対の保持部材120,140で構成され、搬送物60は一対の保持部材120,140のみによって保持されるものであるから、搬送物60を保護するための緩衝材などは必要ない。
上述した実施例では、支持部材114として角状をなす柱体を使用したが、例えば図14に示すように、同じ強化段ボールを使用する場合であっても、強化段ボール117を2枚程度張り合わせ、それらに係止凹部118を形成したものを支持部材114として使用することもできる。こうすれば、支持部材114そのものの厚みDを図1以下の実施例の場合よりも半分以下(3〜6mm程度)の扁平な支持部材とすることができる。このような扁平な支持部材114を使用すると、図15に示すように箱体110を折り畳むことができるため、不使用時に箱体110と保管収納しておく際に、箱体110を狭い場所でも保管できる。
ところで、搬送物60はそのまま(裸のまま)一対の保持部材120,140で挟持保持することもできれば、図13に示すように搬送物60を中袋10に収納した状態で挟持して保持することもできる。
このように搬送物60を収納できる中袋10の一例を図16以下に示す。
この中袋10は例えば所定の大きさの箱体として構成することができ、その内部搬送物を収納する収納部12を有する。中袋10は軟質シート22がベースとなり、その内面(収納部12側)には緩衝シート14が貼着され、その開口部16の先端部側には開閉手段20が設けられている。またこの例では開口部16に面した張り出し部42(図17参照)には逆止弁の機能が備わったエア吸引口50が設けられている。
この中袋10は例えば所定の大きさの箱体として構成することができ、その内部搬送物を収納する収納部12を有する。中袋10は軟質シート22がベースとなり、その内面(収納部12側)には緩衝シート14が貼着され、その開口部16の先端部側には開閉手段20が設けられている。またこの例では開口部16に面した張り出し部42(図17参照)には逆止弁の機能が備わったエア吸引口50が設けられている。
軟質シート22は、それ自体気密性があるポリエチレンシートやポリウレタンシートなどを素材として成型されたもので、図17はその展開図を示す。この例では、図17に示すように底面部24に連なって左右側面部26A,26Bおよび前後面部28A,28Bが設けられ、さらに左右側面部26A、26Bに連なってその外側にはそれぞれ開口面部30A,30Bが設けられている。
前後面部28A,28Bには開口部の一部を構成する張り出し部42A,42Bが設けられている。各面部には溶着部40が設けられ、対応する軟質シート22の各対接端面同士を熱溶着することで箱状の中袋10となる。
開口面部30A,30Bの先端部32A,32Bには、開口部16を密閉したり、開放したりするための開閉手段20が設けられる。開閉手段20は、この例では帯状をなすファスナ21とスライダ20Cとで構成される。ファスナ21はスライド式であって、一方の先端部32A側に設けられた凸条21Aと、他方の先端部32B側に設けられた凹条21Bとで構成される。スライダ20Cをスライドさせると、凹条21Bに凸条21Aが嵌合するので、開口部16が閉じて開口部16を密閉できる。また、両者21A,21Bを離合することで開口部16を解放することができる。
このファスナ21に対して軟質シート22の外面より左(又は右)にスライダ20Cをスライドさせるとき、スライダ20Cをファスナ21が存在しない位置(図17の溶着位置)までスライドさせておくことで開口部16を密閉できる。開口部16を開くときは、一方の先端部32Aから他方の先端部32Bを手動で引き離なせばよい。
中袋10の内部は搬送物の収納部12として機能する。この搬送物を保護するため、中袋10の内面には緩衝シート14が貼着されている。貼着は接着剤を使用してもよければ、部分的な熱溶着によって軟質シート22の内面に貼着固定してもよい。
緩衝シート14は図18に示すようにポリエチレンやポリウレタンなどの軟質のベースシート36を有し、その一面に半球状の多数の小さな空気袋38が形成されたシートである。空気袋38を多数設けることによって空気袋38と空気袋38の間には所定の間隙39が形成される。そして、図16に示すように空気袋38が中袋10の内面を向くように緩衝シート14が軟質シート22の各内壁面に貼着される。この多数の空気袋38によって搬送物の外面を保持し、外部からの衝撃を吸収する。張り出し部42Aにエア吸引口50が設けられる。
エア吸引口50には中袋10内を略真空状態にするときに使用される排気弁(脱気弁)が設けられている。つまり、中袋10の内部のエアを吸引するときは弁が開き、エアの吸引が終了すると弁が閉じる構造の排気弁がエア吸引口50に内蔵されている。エアの排気手段としては、最も手軽なのが掃除機を利用することである。掃除機の場合にはエア吸引口50と、掃除機のホース先端とを連結する連結ホース(図示はしない)を使用する。
あるいは市販されている布団圧縮袋等に取り付けられているバルブ(図示はしない)をエア吸引口50としてそのまま使用することもできる。その場合には、中袋10の適当な位置(例えば、左側面部の上部で、緩衝シート14によって閉塞されない位置)にこのバルブを取り付けることになる。
さて、このように構成された中袋10を使用して搬送物を収納する例を図19に示す。搬送すべき搬送物の形状や大きさは問わない。形の揃っていない搬送物を合包することもできる。図19は混在させた例で、搬送物60として直方体状、球状および角錐体状を例示してある。
複数の不定型搬送物60を中袋10の収納部12内に収納した状態で、開口部16を密閉し、その状態でエア吸引口50を介してエアの吸引(抜気)を行うと、気密となっている中袋10も、この中袋10に取り付けられた緩衝シート14も次第に変形し始め、収納された搬送物60のそれぞれの外面に沿った状態で密着する。
緩衝シート14は次第に搬送物60の外形に倣ってその外表面に密着するから、複数の搬送物60同士も互いに密着すると共に、隣り合う搬送物同士に凹凸がある場合には、その凹凸に倣って緩衝シート14が密着する。その結果、複数の搬送物同士は図20のようにこの緩衝シート14を介して一体化されたものと同視できる。
緩衝シート14の搬送物60と接する側には半球状空気袋38が離間して設けられているので、エアの吸引に伴うエアの流動が半球状空気袋38の相互の隙間によって好適になされ、エアの吸引が良好に行える。
また、図21に示すように搬送物60同士が接触していない空所62があると、その空所62の部分に緩衝シート14が入り込んで、その個所の空気袋38が搬送物60の外表面に密着する。これによって、搬送物60同士はこの緩衝シート14によって強く密着するようになり、不定型の搬送物60同士であっても、相互に固定された状態となる。結果として、複数の搬送物60同士が一体化したものと同視できる。このような中袋10を使用することで、耐衝撃特性の優れた梱包箱100を実現できる。
上述した箱体110,一対の保持部材120,140は何れもの強化段ボールなどを使用できるので、再利用が可能であり、繰り返し使用できる。搬送物60を保護するための緩衝材などが不要なため、無駄のない梱包箱100を提供できる。
上述した実施例1では、頂部保持部材120が可変型として構成され、底部保持部材140は箱体110に固定された固定型として構成された例を述べた。実施例2としては、底部保持部材140も可変型に構成する例である。
この場合には、底部保持部材140として頂部保持部材120と同じ構成の保持部材が使用される。こうすれば、底部保持部材140の箱体110に対する取り付け位置を任意の位置に調整して固定できるから、例えば扁平な搬送物60を搬送するような場合、箱体110の中心位置で挟持し、保持できる。箱体110の中心位置で挟持し、保持した方が、外部衝撃の影響を受けることなく搬送できるからである。その他の構成は実施例1と同様であるので、その構成および作用の説明は割愛する。
この発明では、家庭用や業務用などの小物梱包箱に適用できる。
10・・・中袋
12・・・収納部
14・・・緩衝シート
20・・・開閉手段
50・・・エア吸引口
60・・・搬送物
100・・・梱包箱
110・・・箱体
114・・・支持部材
115・・・係止凹部
120・・・頂部保持部材
121・・・第1枠部材
121a・・・空孔
122・・・係止手段
124・・・係合凸部
130・・・第1フィルム状部材
140・・・底部保持部材
141・・・第2枠部材
141a・・・空孔
150・・・第2フィルム状部材
12・・・収納部
14・・・緩衝シート
20・・・開閉手段
50・・・エア吸引口
60・・・搬送物
100・・・梱包箱
110・・・箱体
114・・・支持部材
115・・・係止凹部
120・・・頂部保持部材
121・・・第1枠部材
121a・・・空孔
122・・・係止手段
124・・・係合凸部
130・・・第1フィルム状部材
140・・・底部保持部材
141・・・第2枠部材
141a・・・空孔
150・・・第2フィルム状部材
Claims (6)
- 箱体の内壁面の向かい合う位置に、該箱体に収容された搬送物を保持する一対の保持部材が配設された梱包箱であって、
上記保持部材の一方は、上記箱体の底部に配設される底部保持部材で構成され、上記保持部材の他方は、上記底部保持部材の上方に配設される頂部保持部材で構成され、
上記底部保持部材は、その中央部に空孔を有する第1枠部材と、上記空孔を覆うように上記第1枠部材に伸縮自在に架張された第1フィルム状部材とで構成され、
上記頂部保持部材は、その中央部に空孔を有する第2枠部材と、上記空孔を覆うように上記第2枠部材に対し伸縮自在に架張された第2フィルム状部材とで構成され、
上記梱包箱の四隅には、少なくとも上記頂部保持部材を支持する支持部材が設けられた
ことを特徴とする梱包箱。 - 上記底部保持部材は、少なくとも上記第1フィルム状部材が上記箱体の底部から離間して配設されると共に、
上記頂部保持部材は、少なくとも上記第2フィルム状部材が上記箱体の蓋部から離間して配設される
ことを特徴とする請求項1記載の梱包箱。 - 上記底部保持部材および又は上記頂部保持部材が、上記箱体側壁に対し、その取り付け位置が可変自在になされると共に、
可変自在な上記第1枠部材および又は上記第2枠部材には、上記箱体の側壁側に対して進退自在となるように構成された係合凸部を備え、
上記箱体に設けられた上記支持部材には、上記係合凸部を係合固定するための係止凹部を備える
ことを特徴とする請求項1記載の梱包箱。 - 上記係止凹部は、上記支持部材に所定間隔を保持して複数設けられ、
上記底部保持部材と上記頂部保持部材との対向間隔を調整することで、搬送物を挟持し、保持する
ことを特徴とする請求項3記載の梱包箱。 - 上記箱体に対する上記底部保持部材の架張位置の固定は、上記第1枠部材の上下左右両端部に設けられた折り曲げ部を折曲することでなす
ことを特徴とする請求項1記載の梱包箱。 - 上記搬送物は、抜気した状態で気密にできる中袋に収納されて該抜気がなされた状態で保持される
ことを特徴とする請求項4記載の梱包箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005267548A JP2007076693A (ja) | 2005-09-14 | 2005-09-14 | 梱包箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005267548A JP2007076693A (ja) | 2005-09-14 | 2005-09-14 | 梱包箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007076693A true JP2007076693A (ja) | 2007-03-29 |
Family
ID=37937393
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005267548A Pending JP2007076693A (ja) | 2005-09-14 | 2005-09-14 | 梱包箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007076693A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010195454A (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-09 | Yamato Packing Technology Institute Co Ltd | 物品配送用梱包箱 |
JP2012025433A (ja) * | 2010-07-23 | 2012-02-09 | Oishi Sangyo Kk | 果実等の物品の収納トレー |
JP2013028403A (ja) * | 2011-06-22 | 2013-02-07 | Rengo Co Ltd | 台形包装箱及びその封緘装置 |
CN109422011A (zh) * | 2017-08-31 | 2019-03-05 | 贾海亮 | 一种防压破坏票据储放箱 |
JP2020142859A (ja) * | 2019-03-08 | 2020-09-10 | 青島七盛箱包有限公司 | 耐衝撃耐圧の包装ケース |
EP3741708A1 (de) * | 2019-05-20 | 2020-11-25 | Barkinsulation GmbH | Verpackung zum verschliessen von verpackungsinhalten |
-
2005
- 2005-09-14 JP JP2005267548A patent/JP2007076693A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010195454A (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-09 | Yamato Packing Technology Institute Co Ltd | 物品配送用梱包箱 |
JP2012025433A (ja) * | 2010-07-23 | 2012-02-09 | Oishi Sangyo Kk | 果実等の物品の収納トレー |
JP2013028403A (ja) * | 2011-06-22 | 2013-02-07 | Rengo Co Ltd | 台形包装箱及びその封緘装置 |
CN109422011A (zh) * | 2017-08-31 | 2019-03-05 | 贾海亮 | 一种防压破坏票据储放箱 |
JP2020142859A (ja) * | 2019-03-08 | 2020-09-10 | 青島七盛箱包有限公司 | 耐衝撃耐圧の包装ケース |
EP3741708A1 (de) * | 2019-05-20 | 2020-11-25 | Barkinsulation GmbH | Verpackung zum verschliessen von verpackungsinhalten |
WO2020234413A1 (de) * | 2019-05-20 | 2020-11-26 | Barkinsulation Gmbh | VERPACKUNG ZUM EINSCHLIEßEN VON VERPACKUNGSGÜTERN |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007076693A (ja) | 梱包箱 | |
JP4936843B2 (ja) | 物品の挟持式包装容器 | |
WO2007058034A1 (ja) | 梱包体 | |
JP2010149934A (ja) | 梱包装容器 | |
WO2012088452A1 (en) | Collapsible article container | |
JP5209423B2 (ja) | ペリクル梱包構造体 | |
JP4162177B2 (ja) | 物品運搬保管装置 | |
JP6212896B2 (ja) | 収納物固定部材 | |
JP7042633B2 (ja) | 物品保持用インナー | |
JP2001171750A (ja) | 物品搬送用包装体および光学レンズ | |
JP3831992B2 (ja) | 包装箱 | |
JPH08164976A (ja) | 包装材 | |
JP2006321511A (ja) | 搬送容器 | |
JP2014162492A (ja) | 果実緩衝積み重ね容器 | |
JP2005206250A (ja) | 小型情報機器の配送容器 | |
JP3164104U (ja) | バッグ用形状保持装置 | |
JP4237250B1 (ja) | 空気緩衝材及び被梱包物搬送用鞄 | |
JP2007246173A (ja) | 物品運搬保管装置 | |
JP6434761B2 (ja) | プラスチック段ボール製の梱包用緩衝支持枠及び梱包品の梱包方法 | |
JPH10264970A (ja) | 梱包箱 | |
JP4841258B2 (ja) | 梱包箱用緩衝材と梱包箱用緩衝材を有する梱包箱 | |
JP4592029B2 (ja) | 物品運搬保管装置 | |
JP2014172622A (ja) | 電子機器用包装体 | |
JP3100669U (ja) | リユース型緩衝支持具 | |
JP2002337948A (ja) | 梱包材 |