JP3164104U - バッグ用形状保持装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用しない場合にはシート状に体積を大幅に低減させることができるとともに、使用した後にも屑やごみが殆ど発生せず、軽量コンパクトで環境保護面でも優れたリサイクル可能な物品収納用具の型崩れを防止するバッグ用形状保持用具を実現することを目的とする。【解決手段】気体を充填するための気体充填孔と、気体充填孔から充填された気体により膨張する密閉袋と、を備えるバッグ用形状保持装置であって、気体充填孔は、二枚の長方形のフィルム状シートが張り合わされた間の長手方向中央に設けられ、密閉袋は、気体充填孔の一端を内包するように、さらに大きな他の二枚のフィルム状シートの辺縁部を固着して形成され、気体が充填されない場合には、フレキシブルシート状であり、気体が充填される場合には、密閉袋に充填された気体の圧力により、気体充填孔が閉塞されて気体の漏えいを防止するバッグ用形状保持装置とする。【選択図】図1
Description
本考案は、型崩れを防止するバッグ用形状保持装置に関する。
ハンドバッグ等の例えば日用品を持ち運ぶためのキャリングバックは、製造工場で製作された後、流通経路を経た後、店頭にディスプレイされる。キャリングバックはナイロン製の布材や軟質ビニール、合成皮革等により造られている。通常、販売時点でこのキャリングバックの中には何も収納されていない。
このため、キャリングバッグの運搬中やディスプレイ中に、キャリングバックの外観形状(外形)がくずれないように、キャリングバックの中には予め紙や発泡スチロールにより造られた型くずれ防止用具が入れられている。
例えば下記特許文献1には、キャリングバッグの型くずれ防止用具が開示されている。
従来、型くずれ防止用具として発泡スチロールを用いる場合には、嵩張ることから使用後の廃棄処理が面倒であった。さらに、発泡スチロールは、スチロールの屑が大量に発生するという問題が指摘されていた。商品のバッグ中に発泡スチロールの屑が残存していては、品質を損ねかねないとの懸念が生じる。
また、紙製の型崩れ防止用具を用いる場合にも、嵩張るとともに相当な重量が加算されることとなるので、特に量産品を大量に運搬したり展示したりする場合には、廃棄ゴミのも問題と重さとに配慮が必要となる。
本発明は、上述のような問題点に鑑み為されたものであって、使用しない場合にはシート状に体積を大幅に低減させることができるとともに、使用した後にも屑やごみが殆ど発生せず、軽量コンパクトで環境保護面でも優れた繰り返し再使用可能な物品収納用具の型崩れを防止するバッグ用形状保持用具を実現することを目的とする。
本考案のバッグ用形状保持装置は、気体を充填するための気体充填孔と、気体充填孔から充填された気体により膨張する密閉袋と、を備えるバッグ用形状保持装置であって、気体充填孔は、二枚の長方形のフィルム状シートが張り合わされた間の長手方向中央に設けられ、密閉袋は、気体充填孔の一端を内包するように、さらに大きな他の二枚のフィルム状シートの辺縁部を固着して形成され、気体が充填されない場合には、フレキシブルシート状であり、気体が充填される場合には、密閉袋に充填された気体の圧力により、気体充填孔が閉塞されて気体の漏えいを防止することを特徴とする。
また、本考案のバッグ用形状保持装置は、好ましくは密閉袋が膨張した状態において、密閉袋内には窒素ガスが充填されていることを特徴とする。
使用しない場合にはシート状に体積を大幅に低減させることができるとともに、使用した後にも屑やごみが殆ど発生せず、軽量コンパクトで環境保護面でも優れた繰り返し再使用可能な物品収納用具の型崩れを防止するバッグ用形状保持用具を実現できる。
図1は、気体を充填していない状態のバッグ用形状保持装置を説明する概要図である。図1に示すように、気体を充填していない状態のバッグ用形状保持装置1000は、薄いシート状であって、典型的にはいわゆるビニール袋程度の厚さと重量とを有する。
バッグ用形状保持装置1000は、辺縁部で互いに固着された二枚の長方形のビニールシートからなる密閉袋100を備える。また、バッグ用形状保持装置1000は、その一端が密閉袋100に内包されるように配された長方形の二枚のより小型のビニールシートを張り合わせて構成された気体充填孔付きフィルム200を備える。
気体充填孔付きフィルム200は、密閉袋100の内側と外界との気体流路を形成する気体充填孔を長手方向中央に有する。すなわち、気体充填孔付きフィルム200は、気体充填孔の部分では二枚が張り合わせられず自由状態のフィルムとされ、気体充填孔の縁に沿うように二枚のビニールシートが張り合わせられて固着される。
図2は、気体を充填しようとする場合のバッグ用形状保持装置を説明する概要図である。図2から理解できるように、気体充填孔付きフィルム200の気体充填孔にはストローが挿入される。そして、ストローを介して密閉袋100内に気体、好ましくは窒素が充填される。窒素を充填することにより、使用時の空気漏れがさらに低減され、バッグ用形状保持装置1000は、長期間に亘ってバッグの形状保持充填剤として機能を維持できる。さらに、窒素は不活性ガスであるので、優れた難燃特性を有するバッグ用形状保持装置とでき安全である。
また、図2に示すように、気体充填孔付きフィルム200の外界側の端部は、二枚のフィルムが所定の区間だけ全く固着されない自由状態とすることが好ましい。これにより、ストロー300の気体充填孔への抜き差しが極めて容易となる。また、ストロー300に代えて各種チューブや管等を用いることもできる。
図3は、密閉袋100に気体が充填されて膨らんだ状態のバッグ用形状保持装置1000を説明する図である。図3に示す状態においては、バッグ用形状保持装置1000は、充填された気体の圧力により適度な弾力性と自然状態において一定の形状とを維持する。従って、バッグの充填剤として極めて優れた機能を発揮する。もちろん密閉袋100に充填されているのは気体であるので、気体の充填密度を増大させればより変形しにくく固くなりより高い形状保持機能を発揮する一方で、気体の充填密度を低減させればより変形し易く柔らかくなるので種々のバッグ内部形態への適合性が高まることとなる。
図3に説明するように、密閉袋100の内側においては、その内圧によって気体充填孔付きフィルム200を構成する二枚のフィルムが押圧され圧接されることとなる。特に、バッグの形状をくずすような押圧力が加わった場合には、密閉袋100が押圧されることにより、密閉袋100内の内圧がより高まる。従って、より強固に二枚のフィルムが圧接されて気体充填孔が閉塞されることとなり、気体の漏えいがより確実に防止される。
図4は、バッグ400の形状保持用具として、本考案のバッグ用形状保持装置1000を用いた状態を説明する図である。図4においては、説明の便宜上、バッグ400のチャックが開放された状態を示しているが、バッグ400の中にバッグ用形状保持装置1000を完全に収納してもよい。
また、バッグ用形状保持装置1000の使用を終了する場合には、図2に示すように密閉袋100に気体を充填する場合と同様にストロー300を気体充填孔に挿入した上で、密閉袋100を押圧するかまたはストロー300から気体を吸引する。これにより、バッグ用形状保持装置1000は、図1に説明したように、極めて薄くかつ軽量な元の状態へと戻ることができる。
従って、バッグ用形状保持装置1000は、使用しない場合には極めて軽量かつコンパクトで嵩張らないとともに、使用前後における屑やちりやほこり等の発生が実質的に皆無である。さらに、繰り返し再利用できるし、安価で、使用する場合にも気体が充填されるだけであるので極めて軽量である。さらに、繰り返し使用によって経年劣化した場合には、通常のごみ袋やビニール袋と同様に焼却処分とすることも可能であり利便性が極めて高い。
上述のように本考案のバッグ用形状保持装置1000は、キャリーバッグ等であって販売時または運搬時、保管時等に、一定の形状を保持する必要のある袋類に対して、形状保持機能を持たせるツールとして好適である。
100・・密閉袋、200・・気体充填孔付きフィルム、300・・ストロー、400バッグ、1000・・バッグ用形状保持装置。
Claims (2)
- 気体を充填するための気体充填孔と、
前記気体充填孔から充填された気体により膨張する密閉袋と、を備えるバッグ用形状保持装置であって、
前記気体充填孔は、二枚の長方形のフィルム状シートが張り合わされた間の長手方向中央に設けられ、
前記密閉袋は、前記気体充填孔の一端を内包するように、さらに大きな他の二枚のフィルム状シートの辺縁部を固着して形成され、
気体が充填されない場合には、フレキシブルシート状であり、
気体が充填される場合には、前記密閉袋に充填された気体の圧力により、前記気体充填孔が閉塞されて気体の漏えいを防止する
ことを特徴とするバッグ用形状保持装置。 - 請求項1に記載のバッグ用形状保持装置において、
前記密閉袋が膨張した状態において、前記密閉袋内には窒素ガスが充填されている
ことを特徴とするバッグ用形状保持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010005910U JP3164104U (ja) | 2010-09-02 | 2010-09-02 | バッグ用形状保持装置 |
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JP2010005910U JP3164104U (ja) | 2010-09-02 | 2010-09-02 | バッグ用形状保持装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3164104U true JP3164104U (ja) | 2010-11-11 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3164104U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6875771B1 (ja) * | 2020-10-08 | 2021-05-26 | 伸弘 濱谷 | 鞄形状保持装置 |
-
2010
- 2010-09-02 JP JP2010005910U patent/JP3164104U/ja not_active Expired - Fee Related
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