JP2007075167A - 入浴装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この入浴装置1は、浴槽2に付設され昇降可能なマスト部3と、マスト部3上部に取付けられ回動可能なアーム部4と、アーム部4に取付けられた椅子部5を有している。マスト部3は、収縮状態Bでは浴槽2と同程度の高さレベルの降下位置Dを取り、アーム部4が浴槽2上に臨む高さレベルにある。伸長状態Cでは浴槽2の深さ寸法Eと同程度のストロークで上昇位置Fを取り、椅子部5が浴槽2より高い高さレベルにある。椅子部5は、足置台が付設され、アーム部4から分離可能で専用台車に連結可能である。
【選択図】図1
Description
高齢者や身体障害者を入浴させるために、従来より、各種タイプの入浴装置が開発されている。
例えば、浴槽自体の形状を、高齢者や身体障害者用に特殊形状としたタイプや、浴室内にリフター装置を設置して、高齢者や身体障害者を例えば寝た姿勢のまま浴槽内に導くタイプや、大型浴槽に椅子昇降装置を設置して、高齢者や身体障害者を椅子に乗せ昇降装置にて浴槽内へと導くタイプ、等々が開発されている。
そして、このような介護施設用の特殊,大型,専用の入浴装置ではなく、在宅用にも使用可能な入浴装置も開発されていた。この種の入浴装置としては、通常の一般的な浴槽に昇降椅子装置を付設して、高齢者や身体障害者を椅子に着座させて昇降機構にて浴槽内へと導くタイプのものが、代表的である。
このような昇降椅子装置を付設するタイプの入浴装置の従来例としては、例えば、次の特許文献1に示されたものが挙げられる。
《第1の問題点》
第1に、入浴する高齢者や身体障害者に圧迫感を与える、という問題が指摘されていた。すなわち、浴槽に昇降椅子装置が付設されたタイプの入浴装置では、浴槽の脇に大型昇降機構のマストや回動用のアームが、浴室天井近くまで高く立設されており、入浴中も頭部後方上にマストやアームが位置する等により、視覚的圧迫感が強かった。
もって、入浴者である高齢者や身体障害者にとって、在宅で入浴するようなリラックスした自然な入浴感が得られにくい、という問題があった。高齢者や身体障害者が、健常者と同じ浴槽が使えず疎外感等の精神的負担を感じる、という指摘もあった。
第2に、健常者等が付設された昇降椅子装置を使用しないで入浴する場合、違和感を感じる、という問題が指摘されていた。すなわち、昇降椅子装置を付設するタイプの入浴装置では、浴槽の脇にマスト,アーム,椅子付の大型の昇降機構が配されている。
そこで、その浴槽にて入浴する健常者や障害度・介護度の低い人、例えば家族や介護者にとっては、使用しないこれらの昇降椅子装置が邪魔になり、入浴行動を阻害することもあり、通常の浴槽での入浴に比し違和感が強かった。
そこで第3に、健常者等用には、別途、昇降椅子装置等の入浴装置が付設されていない通常の浴槽が、準備されることが多かった。
すなわち、高齢者や身体障害者を擁する家庭や介護施設では、昇降椅子装置を備えた入浴装置付の浴槽の外に、通常の浴槽も別途準備,設置,併用されることが多く、経済的負担が大きく、その分だけスペースも取る、という問題も指摘されていた。
第4に、安全面にも問題が指摘されていた。すなわち、昇降椅子装置が付設されるタイプの入浴装置では、アーム付のマストが浴室天井近くまで高く立設されており、昇降機構の重心位置が高く、全高が高かった。
そこで、高齢者や身体障害者を椅子に着座させて一旦上昇した際、転倒不安や、浴室天井との接触不安,接触ケガ発生が指摘されていた。又、設置対象の浴室床面等の不動部に対する荷重が大きくなり、設置対象の不動部が強固で安定していることが、必須条件となっていた。
これらにより、各種危険を回避し安全に設置するためには、設置可能な浴槽そして浴室が制限される、という指摘があった。
本発明の入浴装置は、このような実情に鑑み、上記従来例の課題を解決すべく、開発されたものである。
そして本発明は、第1に、高齢者や身体障害者等に圧迫感を与えず、第2に、健常者等にも違和感を与えず、第3に、もって1台の浴槽が幅広く使用でき、第4に、強度面や安全面に優れ、各種条件の浴室に設置可能であり、第5に、高齢者や身体障害者等の移動もスムーズで、この面からも安全性に優れた、入浴装置を提案することを目的とする。
このような課題を解決する本発明の技術的手段は、次のとおりである。
まず、請求項1については次のとおり。請求項1の入浴装置は、浴槽に付設され、入浴者を該浴槽の内外間で移動可能である。
そして、該浴槽に隣接立設され、昇降動可能なマスト部と、該マスト部の上部に取付けられ水平回動可能なアーム部と、該アーム部に取付けられた椅子部とを、有している。
該マスト部は、収縮状態において、上部が、該浴槽上縁とほぼ同程度の高さレベルの降下位置を取り、伸長状態において、該浴槽の深さ寸法と同程度のストロークで、上昇位置を取る。
該アーム部は、該マスト部の収縮状態において、該浴槽上縁上に臨む高さレベルにある。又、該椅子部は、該マスト部の伸長状態において、その下面が、該浴槽上縁より若干高い高さレベルにあること、を特徴とする。
該足置台は、該足上機構にて、少なくとも、該椅子部の足元に降下した常時位置と、前方に上昇した足上位置とに、位置決め固定可能である。そして足上位置の該足置台は、該マスト部の伸長状態において、該椅子部下面と該浴槽上縁間の高さレベルに介在位置すること、を特徴とする。
請求項3については次のとおり。請求項3の入浴装置は、請求項1において、該椅子部が、該アーム部から分離可能であると共に、専用台車上に連結可能となっている。又、該マスト部は、収縮状態においてケース内に収納され、該アーム部は、該ケース上を開閉するカバー内に収納されること、を特徴とする。
請求項4については次のとおり。請求項4の入浴装置は、請求項1において、該マスト部が、筒状をなす少なくとも第1,第2,第3マストを備えた、多段入れ子式よりなる。 該第1マストは、不動部に立設固定され、該第2マストは、アクチュエータにて昇降動され、該第3マストは、チェーンやワイヤを用い該第2マストの昇降動を利用して昇降動される。
そして該チェーンやワイヤは、一端が、該第3マストに止着され、途中が、該第2マスト上部に設けられたスプロケットや滑車を経由し、他端が、該不動部や第1マストに止着されている。又、該第3マストは、上部に該アーム部が回動可能に取付けられていること、を特徴とする。
本発明は、このような手段よりなるので、次のようになる。
(1)この入浴装置は、浴槽に付設され、マスト部,アーム部,椅子部を有しており、高齢者や身体障害者等を入浴させる。
(2)使用に際しては、まず、アーム部が外側に水平回動され、もって上昇位置の椅子部が、浴槽外側位置へと旋回される。それからマスト部が収縮され、もって椅子部が降下位置に降下する。
(3)そして、入浴者が椅子部に着座した後、マスト部が伸長され、もって椅子部が上昇位置に上昇する。
(4)それから、入浴者が着座した椅子部は、アーム部が内側に水平回動され、もって浴槽内側位置へと旋回された後、マスト部が収縮され、もって浴槽内の降下位置に降下する。
(5)そして入浴者は、椅子部に着座したまま入浴する。入浴後は、入浴者が着座した椅子部は、上述と逆のステップを辿り、元の浴槽外側位置の降下位置に戻される。
このように、この入浴装置は、全体的寸法が小さく視覚的にも目立たず、小型コンパクト化されており、高齢者や身体障害者等の入浴者に、圧迫感を与えない。
第2に、このように小型コンパクト化されているので、健常者や障害度・介護度の低い人が、入浴装置を使用しないで入浴する場合も、違和感を与えない。特に、椅子部をアーム部から分離し、マスト部をケース内に収納し、アーム部をカバー内に収納すると、違和感が確実に解消される。
第3に、この入浴装置付の浴槽は、このように健常者等にも違和感を与えず、1台で、身体障害者等から健常者等まで幅広く対応可能である。
第4に、この入浴装置は、小型コンパクト化されており、特にマスト部は、収縮状態では、浴槽上縁とほぼ同程度の低い降下位置を取り、伸長状態では、浴槽の深さ寸法と同程度のストロークで低い上昇位置を取る。
このように、全高や重心位置が低いので、入浴者を椅子部に着座させて上昇した際に、転倒や浴室天井と接触する危険がなく、更に、設置対象の浴室床面等への荷重も低減される等、強度面や安全面に優れている。
b.椅子部をアーム部から分離可能で、専用台車上に連結可能とすると、次のようになる。高齢者や身体障害者等は、専用台車上の椅子部にベット近く等で着座した後、浴槽まで移動された後、椅子部が、専用台車から分離されアーム部に取付けられて、入浴する。入浴後は、逆のステップを辿りベット等へ戻される。このように、高齢者や身体障害者等は、入浴に際し乗換えなくスムーズに移動される。
c.マスト部は例えば、第1マストが不動部に立設され、第2マストがアクチュエータにて昇降動され、第3マストが、第2マストを経由して第1マストとの間に止着されたチェーンやワイヤにて昇降動される、多段入れ子式よりなる。そこでこの例では、マスト部の各マストがスムーズに連動し確実に伸長,収縮されるので、高齢者や身体障害者等の上昇,降下移動がスムーズ化される。
(7)さてそこで、本発明の入浴装置は、次の効果を発揮する。
第1に、高齢者や身体障害者等に、圧迫感を与えない。すなわち、本発明の入浴装置は、大型の昇降機構が立設されていた前述したこの種従来例に比し、全体的寸法が小さく視覚的にも目立たず小型コンパクト化されており、入浴する高齢者や身体障害者等に、圧迫感を与えない。
高齢者や身体障害者等は、リラックスした自然な入浴感が得られるようになり、健常者と同じ浴槽が使えないという疎外感や精神的負担もなくなる。
第2に、健常者等にも違和感を与えない。すなわち、本発明の入浴装置は、このように全体的寸法が小さく視覚的に目立たず小型コンパクト化されているので、健常者や障害度・介護度の低い人が、入浴装置を使用しないで入浴する場合も、違和感を与えない。
大型の昇降機構が立設されていたこの種従来例のように、その浴槽に入浴する例えば家族や介護者等にとって、使用しない昇降機構等が邪魔になったり、入浴行動を阻害したり、目ざわりとなったりすることもない。特に、椅子部を分離したり、マスト部をケースに収納したり、アーム部をカバーに収納したりすると、この種の違和感は確実に解消され、ほぼ通常の浴槽として機能するようになる。
第3に、もって1台の浴槽が、幅広く使用できるようになる。すなわち、本発明の入浴装置付の浴槽は、このように健常者等も違和感なく入浴可能であり、1台で高齢者や身体障害者等から健常者等まで、幅広く対応可能である。
そこで、前述したこの種従来例のように、高齢者や身体障害者等を擁する家庭や介護施設において、入浴装置付の浴槽と共に、健常者等用の通常の浴槽を別途準備,設置,併用する必要もなくなる。又、この入浴装置は、介護施設用としてのみならず、一般家庭への導入も容易である。
もって、その分だけ介護の経済的負担が軽減されると共に、スペースも取らなくなる。
第4に、強度面や安全面に優れ、各種条件の浴室に設置可能である。すなわち、本発明の入浴装置は、全高や重心位置が低いので、大型の昇降機構が天井近くまで高く立設されていた前述したこの種従来例のように、入浴者を椅子部に着座させて上昇した際に、転倒する危険や浴室天井と接触する危険がなく、設置対象の浴室床面等への荷重が過大となることもない。
そこで、各種条件の浴室に容易に設置可能であり、例えば、天井が低い浴室でも、床面がさほど強固でない浴室でも、設置可能である。
第5に、高齢者や身体障害者等の移動もスムーズで、この面からも安全性に優れている。すなわち、本発明の入浴装置は、更に、椅子部に足上機構付の足置台を付設しておくと、高齢者や身体障害者等の浴槽内外間での旋回移動に際し、その足先が浴槽と接触せず安全に保護される。
又、椅子部をアーム部から分離可能で、専用台車上に連結可能としておくと、高齢者や身体障害者が、入浴に際しベッド等から浴槽まで、乗換えなく安全に移動される。
更に、マスト部について、多段入れ子式の第3マストを、アクチュエータにて昇降動される第2マストを利用し、チェーンやワイヤを介して昇降動する方式を採用した例では、マスト部がスムーズに伸長,収納され、高齢者や身体障害者等が安全に昇降移動される。
このように、この種従来例に存した課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
以下、本発明の入浴装置を、図面に示した発明を実施するための最良の形態に基づいて、詳細に説明する。図1〜図8は、本発明を実施するための最良の形態の説明に供する。
そして、図1,図2は第1例を示し、図1の(1)図は、浴槽外側,降下位置の側面図、(2)図は、浴槽外側,上昇位置の側面図である。図2の(1)図は、浴槽外側,浴槽内側位置の平面図、(2)図は、浴槽内側,降下位置での入浴時の正面図である。
図3,図4は第2例を示し、図3の(1)図は、車椅子として走行時の側面図、(2)図は、浴槽外側,上昇位置の側面図である。図4の(1)図は、浴槽外側,浴槽内側位置の平面図、(2)図は、浴槽内側,降下位置での入浴時の正面図である。
図5,図6は第3例を示し、図5の(1)図は、車椅子として走行時の側面図、(2)図は、浴槽外側,上昇位置の側面図である。図6の(1)図は、浴槽外側,浴槽内側位置の平面図、(2)図は、浴槽内側,降下位置での入浴時の正面図である。
。図7は、ケースのカバー等の説明に供し、(1)図は正面図、(2)図は側面図であり、図8は、マスト部の一例の正断面図である
この入浴装置1は、浴室の浴槽2に付設され、もって高齢者や身体障害者等の入浴者Aを、浴槽2の内外で移動させて入浴させるために使用される。そしてマスト部3,アーム部4,椅子部5等を備えている。
以下、この入浴装置1について、図1,図2に示した基本的なタイプの第1例、次に、図3,図4に示した椅子部5が分離可能なタイプの第2例、更に、浴槽2が浴室の床面6に埋め込まれたタイプの図5,図6に示した第3例、そして、図8に示したマスト部3の例、等の順に説明する。
まず、図1,図2に示した第1例の入浴装置1について説明する。この入浴装置1は、浴槽2に隣接立設され昇降動可能なマスト部3と、マスト部3の上部に取付けられ水平回動可能なアーム部4と、アーム部4に取付けられた椅子部5と、を有している。
これらについて詳述すると、まず、この入浴装置1のリフターであるマスト部3は、多段入れ子式よりなり、略筒状をなす少なくとも第1マスト7,第2マスト8,第3マスト9を、備えている。図示例のマスト部3は3段式よりなり、第1マスト7,第2マスト8,第3マスト9は、円筒状をなす。
第1マスト7は、下端が、例えば設置用のフレーム10(図8を参照)を介し、不動部である浴室の床面6に固定され、もって浴槽2端部に略垂直に隣接立設されている。第2マスト8は、第1マスト7に挿脱可能に配され、更に第3マスト9は、第2マスト8に挿脱可能に配されている。そして、内蔵されたアクチュエータ11(図8を参照)により、第2マスト8が、固定された第1マスト7に対し上下方向に内外に昇降可能とされ、更に第3マスト9が、第2マスト8に対し上下方向に内外に昇降可能となっている。
もってマスト部3は、第2マスト8および第3マスト9が、第1マスト7に対し降下,嵌挿,収納された収縮状態Bの降下位置D(図1の(1)図,図2の(2)図を参照)と、第1マスト7に対し第2マスト8が突出,上昇し、更に第2マスト8に対し第3マスト9が突出,上昇した伸長状態Cの上昇位置F(図1の(2)図を参照)とに、昇降動可能となっている。
アクチュエータ11としては、油圧式,水圧式,又は電動式等のシリンダが、代表的に使用される。
入浴装置1の椅子部5は、アーム部4の先端部に取付けられている。椅子部5は、例えば背シートと座シートを備えたフレーム構造よりなり、その背面上端部が、アーム部4先端部に取付けられている。そして、アーム部4と椅子部5とは、マスト部3の上下の収縮状態Bと伸長状態C、つまりその降下位置Dと上昇位置Fに従動して、それぞれ降下位置Dと上昇位置Fを取る。
なお図2中、12はケースであり、マスト部3を収納可能となっている。すなわちケース12は、浴槽2に隣設されており、上面が開放され、内部にマスト部3の第1マスト7が配設されており、マスト部3の収縮状態Bでは、第2マスト8の頭部を除き、第2マスト8や第3マスト9も内部に収納される。
まずマスト部3は、収縮状態Bにおいては、上部が、浴槽2上縁とほぼ同程度の高さレベルの降下位置Dを取り、伸長状態Cにおいては、浴槽2内部の深さ寸法Eと同程度のストロークで、上昇位置Fを取る。
すなわち、図示例のマスト部3は、収縮状態Bにおいて(図1の(1)図,図2の(2)図を参照)、第3マスト9上部の頭部が浴槽2上縁上に臨んで出る程度で、降下位置Dを取る。これに対し、伸長状態Cにおいては(図1の(2)図を参照)、第3マスト9が、第2マスト8を介し浴槽2の深さ寸法E(代表的には60cm)と同程度のストロークで上昇し、もって上昇位置Fを取る。このようなストローク設定により、後述するように椅子部5について、浴槽2の上縁を超えることができる上昇位置Fが実現される。
なお図示例では、浴室の床面6がフラットな面一状態となっており、もってマスト部3と浴槽2とは、このように平らな床面6上に並設されている。そこでマスト部3は、収縮状態Bの降下位置Dでは、浴槽2の高さ寸法とほぼ同程度の高さ寸法となり、伸長状態Cの上昇位置Fでは、浴槽2の高さ寸法の約2倍程度の高さ寸法となる。
又、椅子部5は、マスト部3の伸長状態Cにおいては、その下面が、浴槽2上縁より若干高い高さレベルにある。すなわち、図示例の椅子部5は、アーム部4を介しマスト部3の第3マスト9頭部に取付けられており、マスト部3の伸長状態Cでは(図1の(2)図を参照)、その下面と浴槽2上縁との間に若干の間隔が存する上昇位置Fを取る。
図1,図2の第1例の入浴装置1は、このように構成されている。
次に、図3,図4に示した第2例の入浴装置1について、説明する。この第2例の入浴装置1では、椅子部5が、アーム部4から分離可能であると共に、専用台車13上に連結可能となっている。
すなわち、この第2例では、アーム部4先端部にフック部14が設けられており、椅子部5は、このフック部14により、背面上端部がアーム部4に係止されている。もって椅子部5は、フック部14の操作により必要に応じ容易に、アーム部4に連結,保持可能(図3の(2)図,図4の(1)図,(2)図を参照)であると共に、分離,離脱可能となっている。
又、アーム部4そして入浴装置1から分離、離脱された椅子部5は、専用台車13上に載せられ,連結,合体可能となっている(図3の(1)図を参照)。専用台車13は、フレーム構造よりなると共に、四隅下にキャスター等の車輪を備え、上部に椅子部5の係止固定機構(図示せず)が設けられている。
椅子部5は、係止固定機構の操作により、専用台車13に対し連結,合体可能であると共に、分離,離脱可能となっている。
そして足置台16は、足上機構15にて、椅子部5の足元に降下した常時位置(図3の(1)図を参照)と、前方に上昇した足上位置(図3の(2)図,図4の(1)図を参照)と、更に上昇,伸長された入浴位置(図4の(2)図を参照)とに、位置決め固定可能となっている。足上位置の足置台16は、マスト部3の伸長状態Cにおいて、椅子部5下面と浴槽2上縁間の高さレベルに介在位置する。
すなわち、椅子部5の前部下には、ストッパ付の足上機構15がピンにて枢着されており、足上機構15の先端に、足置台16がピンにて枢着されている。
そこで足置台16は、足上機構15のストッパを利用した角度設定操作により、椅子部5の足元に降下した常時位置(椅子部5が専用台車13上に連結される際の位置)と、椅子部5の前方に向けて上昇した足上位置(椅子部5が入浴装置1のアーム部4に連結されて、アーム部4と共に水平回動される際の位置)と、更に前方に上昇,伸長された入浴位置(椅子部5が浴槽2内に降下して、入浴する際の位置)とに、可変に位置決め固定可能となっている。
第2に、ところで図7に示した例では、ケース12にカバー17が付設されている。すなわち、ケース12の開放された上面を開閉可能なカバー17が、ケース12上端にピンにて枢着されている。そしてカバー17は、マスト部3が収縮状態Bにあると共に椅子部5が分離,除去された状態で、フック部14付のアーム部4を、水平回動し横向きに方向転換させて、内部に収納するために使用される。
第3に、この図3,図4の第2例について、その他の構成等は、図1,図2の第1例において述べた所に準じるので、同符号を付しその説明は省略する。
図3,図4の第2例の入浴装置1は、このように構成されている。
次に、図5,図6に示した第3例の入浴装置1について説明する。この第3例の入浴装置1が適用される浴槽2は、浴室の床面6に対し下部が埋め込まれている。
すなわち、前述した図1,図2の第1例や、図3や図4の浴槽2は、浴室のフラットな床面6上に置かれていたが、この第3例の床面6は、浴槽2対応部分が一段低い凹状をなしており、このように形成された凹状部分Kに、浴槽2下部が嵌め込まれている。もって、特に健常者等が入浴する際において、低くなった浴槽2上縁を跨げば済み、浴槽2上縁を跨いで越える動作が容易化される。
そして入浴装置1は、このような浴槽2にも勿論適用される。その際も、マスト部3の伸長状態Cのストローク設定は、前述した第1例等と同様に浴槽の深さ寸法Eが基準となり、もって椅子部5の所定上昇位置Fが実現される。
なお、この図5,図6の第3例について、その他の構成等は、図1,図2の第1例および図3,図4の第2例において述べた所に準じるので、同符号を付し、その説明は省略する。
図5,図6の第3例の入浴装置1は、このように構成されている。
次に、図8を参照して、マスト部3の例について説明する。前述したように、この入浴装置1で使用されるマスト部3は、筒状をなす少なくとも第1,第2,第3マスト7,8,9を備えた、多段入れ子式よりなる。
そして、図8に示したマスト部3は、3段式よりなり、まず最下段の第1マスト7は、フレーム10を介し床面6等の不動部に立設固定され、中間段の第2マスト8は、アクチュエータ11にて直接昇降動され、最上段の第3マスト9は、張架されたチェーン18又はワイヤを用い、第2マスト8の昇降動を利用して昇降動される。
チェーン18(図示例によらずワイヤも使用可能)は、一端が、第3マスト9下部にブラケット19を介して止着され、途中が、第2マスト8上部に設けられたスプロケット20(図示例によらず滑車も使用可能)を経由し、他端が、ロッド21やフレーム10を介し、床面6等の不動部に止着されている。
なお第3マスト9には、上部にアーム部4が回動可能に取付けられている。又、ロッド21は、図示例によらず第1マスト7下部に固設してもよいが、更に、このようなロッド21を用いることなく、チェーン18の他端を直接、フレーム10,床面6,第1マスト7下部に止着してもよい。
すなわち、まず、マスト部3が収縮状態Bの降下位置Dにおいて、アクチュエータ11が伸張動作すると、固定された第1マスト7に対し、第2マスト8が伸長,上昇する。これと同時に、第2マスト8上部に設けられたスプロケット20が上昇することにより、チェーン18が略動滑車状に押し上げられ、もって第3マスト9が、第2マスト8に対し更に伸長,上昇する。
このようにして、アーム部4,椅子部5,入浴者A等の荷重を第3マスト9にて保持したマスト部3が、伸長状態Cの上昇位置Fを取る。
これに対し、このようなマスト部3が伸長状態Cの上昇位置Fにおいて、各荷重を保持しているアクチュエータ11の保持力を、適宜割合で解放すると、第3マスト9が荷重に基づき降下を開始すると共に、アクチュエータ11が徐々に収縮動作し、もって、第1マスト7内に第2マスト8そして第3マスト9が、徐々に降下,収納される。もってマスト部3は、収縮状態Bで降下位置Dを取る。
そして、このチェーン22は、一端が、ブラケット19を介して第3マスト9下部に止着され、途中が、第2マスト8下部に設けられたスプロケット23(図示例によらず滑車も使用可能)を経由し、他端が、ロッド21やフレーム10を介し、床面6等の不動部又は第1マスト7下部に止着されている。ロッド21に関しては、チェーン18に関して上述した所に準じ、その採否を含め各種の変形例が可能である。
このように、チェーン22を設けた構成によると、次の利点がある。すなわち、マスト部3の伸長状態Cから収縮状態Bへの降下に際し、アクチュエータ11が収縮動作することにより、第1マスト7に対し第2マスト8が降下,収納されるが、その際同時に、第2マスト8下部のスプロケット23も降下する。これによりチェーン22が、略動滑車状に押し下げられるので、第3マスト9も、同時に確実に降下,収納されるようになる。
もって、第3マスト9が第2マスト8への接触,引っ掛かり等により、降下,収納されなくなる事故が防止される。すなわち、第3マスト9と第2マスト8間の偏心や傾斜等に起因して、相互間で引っ掛かり,接触等が発生し、チェーン18が弛む可能性があるが、チェーン22の張力によりこのような事態発生は回避される。
図示例では、このようにして、マスト部3の第3マスト9の降下安全性が、向上せしめられている。なお図中24は、アクチュエータ11のシリンダのピストンロッドである。
すなわち図8の例は、単動式のアクチュエータ11とチェーン18等の動力伝達手段が用いられ、もって第2マスト8と第3マスト9とが、同時に昇降動するタイプよりなっていたが、これによらず各種タイプのものが考えられる。
例えば、多段式のアクチュエータ11や複数本のアクチュエータ11が用いられ、もって第2マスト8と第3マスト9とが、同時又は順次昇降動されるタイプも可能である。
前者の場合は、内蔵されたアクチュエータ11の各段が、第1マスト7や不動部,第2マスト8,第3マスト9に、それぞれ固定される。又、後者の場合は、第2マスト8と第3マスト9に、それぞれ専用のアクチュエータ11が内蔵,固定されると共に、第2マスト8用のアクチュエータ11が第1マスト7や不動部に固定され、このアクチュエータ11に第3マスト9用のアクチュエータ11が固定される。
マスト部3の例については、以上のとおり。
本発明の入浴装置1は、以上説明したように構成されている。そこで、以下のようになる。
(1)この入浴装置1は、浴槽2に付設される。そして、浴槽2に隣接立設されたマスト部3と、マスト部3上部に取付けられたアーム部4と、アーム部4に取付けられた椅子部5と、を有している。
もって、アーム部4を水平回動させ、マスト部3を昇降動させることにより、高齢者や身体障害者等の入浴者Aを浴槽2の内外間で移動させて、入浴させるために使用される。
使用に際しては、まず、マスト部3が伸長状態Cに伸長され、もって椅子部5が上昇位置Fとされた後、アーム部4が外側に向け水平回動され、もって上昇位置Fの椅子部5が、浴槽内側位置Gから浴槽外側位置Hへと旋回される。それから、マスト部3が収縮状態Bへと収縮され、もって浴槽外側位置Hの椅子部5が、降下位置Dに降下する(図1の(1)図を参照)。
マスト部3は、この収縮状態Bにおいて、上部が、浴槽2上縁とほぼ同程度の高さレベルの降下位置Dを取り、マスト部3上部に取付けられたアーム部4は、浴槽2上縁上に臨む高さレベルにある。
マスト部3は、この伸長状態Cにおいて、浴槽2の深さ寸法Eと同程度のストロークで、上昇位置Eを取り、マスト部3上部に取付けられたアーム部4を介し椅子部5は、その下面が、浴槽2上縁より若干高い高さレベルにある。つまり椅子部5は、浴槽2より高い位置にある。
そして、マスト部4が収縮状態Bへと収縮され、もって、入浴者Aが着座した浴槽内側位置Gの椅子部5が、浴槽2内の降下位置Dに降下する。
マスト部3は、この収縮状態Bにおいて、上部が、浴槽2上縁とほぼ同程度の高さレベルの降下位置Dを取り、マスト部3上部に取付けられたアーム部4は、浴槽2上縁上に臨む高さレベルにある(図2の(2)図,図4の(2)図,図6の(2)図を参照)。
入浴後は、入浴者Aが着座した浴槽内側位置Gで降下位置Dの椅子部5は、上述したところとは逆のステップを辿り、マスト部3の伸長,収縮やアーム部4の水平回動により、上昇位置Fを経由した後、元の浴槽外側位置Hの降下位置Dに戻される(図1の(1)図,(2)図,図3の(2)図,図5の(2)図を参照)。
第1に、この入浴装置1において、浴槽2に隣接立設されたマスト部3は、収縮状態Bでは、浴槽2上縁とほぼ同程度の高さレベルの低い降下位置Dを取ると共に、椅子部5に着座した入浴者Aの背後側に位置しており、入浴者Aには殆ど意識されない。又、伸長状態Cでは、浴槽2の深さ寸法Eと同程度のストロークで上昇位置Fを取り、上昇位置Fと言っても上昇工程の移動距離が短く、高さレベルも比較的低い。
更に、このようなマスト部3上部に、椅子部5付のアーム部4が取付けられており、アーム部4は、マスト部3の収縮状態Bでは浴槽2上縁上に臨む高さレベルにあり、マスト部3と同様に低い背後位置にあり、高齢者や身体障害者等の入浴者Aには殆ど意識されないと共に、工程の移動距離も短い。
このように、この入浴装置1のマスト部3,アーム部4,椅子部5は、全体的寸法が小さく、工程の移動距離が短く、視覚的位置も入浴装置1を使用して入浴する入浴者Aに目立たないように工夫されている。この入浴装置1は、着座した入浴者Aの背面側に位置すると共に、小型化されコンパクト化されており、意識されにくく、例えば入浴中に頭上に認識されることはなく、高齢者や身体障害者等の入浴者Aに、圧迫感を与えない。
そこで、介護者Jその他の健常者や障害度・介護度の低い人が、このように付設された入浴装置1を使用しないで、その浴槽2に入浴しても違和感を与えない。この浴槽2は、介護者Jその他の健常者や障害度・介護度の低い人の入浴に際しては、ほぼ通常の浴槽2として機能する(図7を参照)。
特に椅子部5を、アーム部4から分離可能としたり、マスト部3を、収縮状態Bとしてケース12内に収納したり、アーム部4も、ケース12上の開閉カバー17内に収納したり、ケース12を浴槽2と一体成形するようにすると、この種の違和感は確実に解消される。すなわち、椅子部5を分離,離脱,回収し、マスト部3やアーム部4を収納し、ケース12を浴槽2と一体化することにより、介護者Jその他の健常者や障害度・介護度の低い人は、この浴槽2を通常の浴槽2として入浴可能となる。
すなわち、この入浴装置1付の浴槽2は、1台で、高齢者や身体障害者等から介護者J等の健常者まで、幅広く対応可能である。そこで、高齢者や身体障害者等を擁する家庭や介護施設において、高齢者や身体障害者等専用の入浴装置1付の浴槽2と共に、健常者等専用の通常の浴槽2を、別途準備,設置,併用する必要がなくなる。
特に、浴槽2に隣接立設されアーム部4や椅子部5が取付けられるマスト部3は、収縮状態Bでは、浴槽2上縁とほぼ同程度の高さレベル、つまり低い降下位置Dを取る。又、伸長状態Cでは、浴槽2の深さ寸法Eと同程度のストローク、つまり最低限の低い上昇位置Fを取るので、工程移動距離が短く高さレベルも低い。
このように、このマスト部3そして入浴装置1は、全高が低く重心位置が低いので、まず、高齢者や身体障害者等の入浴者Aを椅子部5に着座させて一旦上昇位置Fを取った際に、転倒する危険が回避され、浴室天井と接触する虞もなく、接触ケガ発生の危険も防止される。又、設置対象の浴室の床面6等の不動部に対する荷重が、低減される。
もって、この入浴装置1は、強度面や安全面に優れており、各種条件の浴室に容易に設置可能である。
すなわち足置台16は、常時は、椅子部5の足元に降下した常時位置で使用されるが、椅子部5が、マスト部3の伸長により上昇位置Fを取ると共に、浴槽内側位置Gと浴槽外側位置間Hで旋回される際は、前方に上昇した足上位置で使用される(特に図3の(2)図を参照)。
そして足置台16は、この足上位置では、椅子部5下面と浴槽2上縁との間に介在位置するので、上昇位置Fの椅子部5に着座した高齢者や身体障害者等の入浴者Aは、浴槽外側位置Hと浴槽内側位置Gとの間で、浴槽2上縁上を安全に旋回移動される。着座した入浴者Aの足先は、足置台16上に保持されており、越えるべき浴槽2上縁と接触する虞はない。
もって、高齢者や身体障害者等の入浴者Aの移動がスムーズ化され、安全性に優れるようになる。
この場合、高齢者や身体障害者等の入浴者Aは、ベットや脱衣所から浴槽2への途中で乗換えすることなく、入浴することができる。すなわち、まずアーム部4から分離,離脱された椅子部5が、専用台車13上に連結されており、入浴者Aは、ベット近くや脱衣所において椅子部5に着座した後、そのまま走行する専用台車13にて、浴室内の浴槽2まで移動される(図3の(1)図,図5の(1)図を参照)。
そして椅子部5が、専用台車13との連結を解かれて分離,離脱されると共に、浴槽外側位置Hの降下位置Dにおいて、入浴装置1のアーム部4に取付けられる。
それから入浴者Aは、前述したところにより(図4の(2)図,図6の(2)図を参照)、着座したまま浴槽2内で入浴し、入浴後は、上述とは逆のステップを辿り、専用台車13上に連結された椅子部5にて、ベットや脱衣所へと戻される。
もって、この面からも、高齢者や身体障害者等の入浴者Aの移動がスムーズ化され、安全性に優れるようになる。
そして図示例では(図8を参照)、第1マスト7が、不動部に立設固定され、第2マスト8が、アクチュエータ11にて昇降動され、第3マスト9が、第2マスト8を経由して第1マスト7との間に止着されたチェーン18やワイヤにて、第2マスト8を利用して昇降動される。
そこで、この例の入浴装置1では、第1,第2,第3マスト7,8,9がスムーズに連動し、マスト部3が引掛かり等も少なく確実に伸長,収縮される。もって、高齢者や身体障害者等の入浴者Aが着座した椅子部5が、上昇位置Fと降下位置D間を安全に上昇,降下するようになる。更に、チェーン22等を採用した場合は、降下安全性が一段と向上する。
そこで、この面からも、高齢者や身体障害者等の入浴者Aの移動がスムーズ化され、安全性に優れるようになる。
2 浴槽
3 マスト部
4 アーム部
5 椅子部
6 床面
7 第1マスト
8 第2マスト
9 第3マスト
10 フレーム
11 アクチュエータ
12 ケース
13 専用台車
14 フック部
15 足上機構
16 足置台
17 カバー
18 チェーン
19 ブラケット
20 スプロケット
21 ロッド
22 チェーン
23 スプロケット
24 ピストンロッド
A 入浴者
B 収縮状態
C 伸長状態
D 降下位置
E 深さ寸法
F 上昇位置
G 浴槽内側位置
H 浴槽外側位置
J 介護者
K 凹状部分
Claims (4)
- 浴槽に付設され、入浴者を該浴槽の内外間で移動可能な入浴装置であって、該浴槽に隣接立設され、昇降動可能なマスト部と、該マスト部の上部に取付けられ水平回動可能なアーム部と、該アーム部に取付けられた椅子部とを、有しており、
該マスト部は、収縮状態において、上部が、該浴槽上縁とほぼ同程度の高さレベルの降下位置を取り、伸長状態において、該浴槽の深さ寸法と同程度のストロークで、上昇位置を取り、
該アーム部は、該マスト部の収縮状態において、該浴槽上縁上に臨む高さレベルにあり、該椅子部は、該マスト部の伸長状態において、その下面が、該浴槽上縁より若干高い高さレベルにあること、を特徴とする入浴装置。 - 請求項1に記載した入浴装置おいて、該椅子部に、足上機構付の足置台が付設されており、
該足置台は、該足上機構にて、少なくとも、該椅子部の足元に降下した常時位置と、前方に上昇した足上位置とに、位置決め固定可能であり、
足上位置の該足置台は、該マスト部の伸長状態において、該椅子部下面と該浴槽上縁間の高さレベルに介在位置すること、を特徴とする入浴装置。 - 請求項1に記載した入浴装置おいて、該椅子部は、該アーム部から分離可能であると共に、専用台車上に連結可能となっており、
該マスト部は、収縮状態においてケース内に収納され、該アーム部は、該ケース上を開閉するカバー内に収納されること、を特徴とする入浴装置。 - 請求項1に記載した入浴装置おいて、該マスト部は、筒状をなす少なくとも第1,第2,第3マストを備えた多段入れ子式よりなり、
該第1マストは、不動部に立設固定され、該第2マストは、アクチュエータにて昇降動され、該第3マストは、チェーンやワイヤを用い該第2マストの昇降動を利用して昇降動され、
該チェーンやワイヤは、一端が該第3マストに止着され、途中が該第2マスト上部に設けられたスプロケットや滑車を経由し、他端が該不動部や第1マストに止着されており、かつ該第3マストは、上部に該アーム部が回動可能に取付けられていること、を特徴とする入浴装置。
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