JP2007073589A - 半導体製造装置および半導体ウエハ処理方法 - Google Patents

半導体製造装置および半導体ウエハ処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 メンテサイクルの低下やプラズマの分布に影響を与えることなくウエハの位置ずれや脱落を防止する。
【解決手段】 半導体ウエハ106を処理可能な処理室101と、処理室内において半導体ウエハを載置するとともに半導体ウエハを保持する静電チャック105を設けた半導体ウエハ載置台と、半導体ウエハを半導体ウエハ載置台上の搬送位置へ移動させるためのウエハリフトピン109とを備え、半導体ウエハ載置台における半導体ウエハを載置する領域より外側に、半導体ウエハを位置決めできる昇降自在のガイドピン111を少なくとも2つ以上有する。ウエハのプロセス処理終了後、ガイドピンをウエハを囲むように突き出させ、ウエハを静電チャックから離脱させる際に起こる跳ねによる位置ずれや脱落を防止することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体製造技術に係り、ウエハの位置ずれや脱落を防止できる半導体製造装置およびそれを用いた半導体ウエハの処理方法に関するものである。
半導体デバイス製造工程においては、近年の半導体装置の微細化、半導体製造装置の大口径化に伴い、より高い加工精度が要求されている。また、設備投資額が増大することから設備投資の回収を含め、より効率的に利益を上げるために製造プロセスに要するコスト低減が必要不可欠である。より高い加工精度を得るために、薄膜形成やドライエッチング工程等において、製造装置では、ウエハを温度制御された試料台に密着させて、ウエハを所定の温度に制御することが必要とされており、十分な密着性を確保する手段として、静電力による吸着作用を利用した静電チャックを備えた半導体設備が広く普及している。
図11に従来の静電チャックを備えた半導体製造装置として例えばドライエッチング装置の断面図を示す。処理室101内上部には、ガス導入孔(図示せず)を有し、RF電源(図示せず)に接続された上部電極102が設置され、上部電極102の周辺には上部絶縁リング103が設置されている。処理室101内下部には、RF電源(図示せず)に接続された下部電極104が設置され、下部電極104上に静電チャック105が設置されている。静電チャック105の上には、処理ウエハ106が載置されている。静電チャック105は、DC電源(図示せず)に接続された静電チャック電極105aが、絶縁体105bの内部に配置された構成となっている。また、下部電極104及び静電チャック105側部には下部絶縁リング107が設置され、処理ウエハ106側部には下部電極周辺リング108が設置されている。また、下部電極104及び静電チャック105内部を通じウエハ106を載置、離脱させるための昇降機構(図示せず)を備えたウエハリフトピン109が設置されている。処理室内外へのウエハ106の搬送は搬送アーム110により行われる。図11の半導体製造装置におけるウエハの温度制御には、温度制御された静電チャック105にウエハ106を吸着させることで行う。また、ウエハ106の吸着には、静電チャック電極105aに直流電圧を印加し、静電チャック105を帯電させ、ウエハ106と静電チャック105との間の静電力により吸着させる。ウエハを離脱させる場合は、静電チャック電極105aに印加された直流電圧をオフにしてウエハリフトピン109を上昇させ、ウエハ106を裏面から押し上げることで行う。しかしウエハリフトピン109を上昇させる時に、ウエハ106に残留した電荷による弱い残留吸着力によってウエハの跳ねによる位置ずれや静電チャック105からの脱落によって搬送トラブルを引き起こすという問題があった。
また、上記のウエハ106の跳ねによるトラブル以外に、ウエハ106を静電チャック105の上に搬送する際に、搬送アーム110の搬送位置ずれや、搬送アーム110からのウエハ106の脱落等の搬送トラブルが起こるという問題があった。これらの搬送トラブルにより、設備のメンテナンス等が必要となり、設備の稼働率の低下を招いていた。
この問題を解決する手段として、次に示す方法が開示されている。すなわち、上部絶縁リング103を上部電極102より突き出した構造とし、ウエハ106の処理後、上部絶縁リング103の内壁でウエハ106を囲むように、下部電極104及び静電チャック105を上昇させてからウエハリフトピン109を上昇させる方法が提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−44265号公報
しかしながら、特許文献1に記載された方法は、下部電極周辺と比較して、通常、反応生成物が堆積しやすい上部電極周辺において上部絶縁リング103を上部電極102より突き出した構造としており、上部絶縁リング103と上部電極102との段差部分があることで更に反応性生物が堆積しやすく、かつ剥がれやすくなっており、メンテナンスサイクルが著しく低下する。また、上部絶縁リング103の突き出した構造のため、プラズマの分布が悪化する。また、リフトピンを突き上げる前にウエハが載置されている下部電極及び静電チャックを上昇させることで上部電極とウエハの距離が近くなり、ウエハの跳ねが大きい場合、ウエハが上部電極と衝突してウエハに破損が生じるという問題があった。
したがって、本発明の目的は、前記従来技術に基づく問題点をかえりみてなされたものであり、メンテサイクルの低下やプラズマの分布に影響を与えることなくウエハの位置ずれや脱落を防止することができる半導体製造装置および半導体ウエハ処理方法を提供することである。
上記目的を達成するために本発明の請求項1記載の半導体製造装置は、半導体ウエハを処理可能な処理室と、前記処理室内において前記半導体ウエハを載置するとともに前記半導体ウエハを保持する静電チャックを設けた半導体ウエハ載置台と、前記半導体ウエハを前記半導体ウエハ載置台上の搬送位置へ移動させるためのウエハリフトピンとを備えた半導体製造装置であって、前記半導体ウエハを位置決めできるように構成された昇降自在のガイドピンを少なくとも2つ以上有する。
上記の構成により、ガイドピンを半導体ウエハを囲むように突き出させることで、半導体ウエハを静電チャックから離脱させる際に起こる跳ねによる位置ずれや脱落を防止することが出来る。また、ウエハ処理中はガイドピンが半導体ウエハ載置台上面より下側に配置されることでメンテサイクルの低下やプラズマ分布に影響を与えることがない。
請求項2記載の半導体製造装置は、半導体ウエハを処理可能な処理室と、前記処理室内において前記半導体ウエハを載置するとともに前記半導体ウエハを保持する静電チャックを設けた半導体ウエハ載置台と、前記半導体ウエハを前記半導体ウエハ載置台上の搬送位置へ移動させるためのウエハリフトピンと、前記半導体ウエハ載置台の外側に設けたリングとを備えた半導体製造装置であって、前記リングを上昇させて前記半導体ウエハを位置決めできるように構成された昇降自在のリングリフトピンを、前記リングの下に少なくとも2つ以上有する。
上記の構成により、リングを半導体ウエハを囲むように突き出させることで、半導体ウエハを静電チャックから離脱させる際に起こる跳ねによる位置ずれや脱落を防止することが出来る。また、ウエハ処理中はリングが半導体ウエハ載置台上面より下に配置されることでメンテサイクルの低下やプラズマ分布に影響を与えることがない。
請求項3記載の半導体製造装置は、半導体ウエハを処理可能な処理室と、前記処理室内において前記半導体ウエハを載置する半導体ウエハ載置台と、前記半導体ウエハ載置台上へ前記半導体ウエハを搬送する搬送アームとを備えた半導体製造装置であって、前記半導体ウエハを載置する領域より外側に、前記半導体ウエハの前記搬送アームからの脱落を防止するための昇降自在のガイドピンを少なくとも2つ以上有する。
上記の構成により、半導体ウエハを処理室に搬送する際にウエハ搬送に干渉しないガイドピンのみを半導体ウエハを囲むように突き出しておくことで、半導体ウエハを搬送する際の搬送アームからのウエハの脱落を防止することが出来る。
請求項4記載の半導体製造装置は、請求項1または2記載の半導体製造装置において、前記半導体ウエハ載置台上へ前記半導体ウエハを搬送する搬送アームを備えた。
請求項5記載の半導体製造装置は、請求項3記載の半導体製造装置において、前記ガイドピンは少なくとも2つ以上を独立で昇降可能とした。
請求項6記載の半導体製造装置は、請求項1,2または3記載の半導体製造装置において、前記半導体製造装置は、プラズマ処理装置である。
請求項7記載の半導体ウエハ処理方法は、請求項1記載の半導体製造装置を用いた半導体ウエハ処理方法であって、前記半導体ウエハを前記静電チャックにより保持した状態でプロセス処理を行った後、前記静電チャックを停止させるステップと、前記ガイドピンを上昇させるステップと、前記ガイドピンにより囲まれた前記半導体ウエハを前記ウエハリフトピンにより搬送位置まで移動させるステップと、前記ガイドピンを下降させるステップとを含む。
上記の構成により、半導体ウエハのプロセス処理終了後、ガイドピンを半導体ウエハを囲むように突き出させることで、半導体ウエハを静電チャックから離脱させる際に起こる跳ねによる位置ずれや脱落を防止することが出来る。
請求項8記載の半導体ウエハ処理方法は、請求項2記載の半導体製造装置を用いた半導体ウエハ処理方法であって、前記半導体ウエハを前記静電チャックにより保持した状態でプロセス処理を行った後、前記静電チャックを停止させるステップと、前記リフトピンを上昇させるステップと、前記リングリフトピンにより上昇した前記リングにより囲まれた前記半導体ウエハを前記ウエハリフトピンにより搬送位置まで移動させるステップと、前記リングリフトピンを下降させるステップとを含む。
上記の構成により、半導体ウエハのプロセス処理終了後、リングリフトピンによりリングを半導体ウエハを囲むように突き出させることで、半導体ウエハを静電チャックから離脱させる際に起こる跳ねによる位置ずれや脱落を防止することが出来る。
請求項9記載の半導体ウエハ処理方法は、請求項1記載の半導体製造装置を用いた半導体ウエハ処理方法であって、前記半導体ウエハを前記静電チャックにより保持した状態でプロセス処理を行った後、前記静電チャックを停止させるステップと、前記半導体ウエハ載置台を下降させるステップと、前記半導体ウエハ載置台を下降させた状態で前記ガイドピンを上昇させるステップと、前記ガイドピンにより囲まれた前記半導体ウエハを前記ウエハリフトピンにより上昇させるステップと、前記ガイドピンを下降させるステップと、前記半導体ウエハ載置台をウエハ搬送位置まで移動させるステップとを含む。
上記の構成により、半導体ウエハのプロセス処理終了後、まず、下部電極側である半導体ウエハ載置台を下降させ、半導体ウエハと上部電極との間隔を十分に保った後、ガイドピンを半導体ウエハを囲むように突き出させることで、ウエハを静電チャックから離脱させる際に起こる跳ねによる上部電極へのウエハの衝突による欠損を防止することが出来る。また、請求項7よりも大きくガイドピンを突き出させることができるため、より跳ねが大きい場合であっても防止することが出来る。
請求項10記載の半導体ウエハ処理方法は、請求項2記載の半導体製造装置を用いた半導体ウエハ処理方法であって、前記半導体ウエハを前記静電チャックにより保持した状態でプロセス処理を行った後、前記静電チャックを停止させるステップと、前記半導体ウエハ載置台を下降させるステップと、前記半導体ウエハ載置台を下降させた状態で前記リングリフトピンを上昇させるステップと、前記リングリフトピンにより上昇した前記リングにより囲まれた前記半導体ウエハを前記ウエハリフトピンにより上昇させるステップと、前記リングリフトピンを下降させるステップと、前記半導体ウエハ載置台をウエハ搬送位置まで移動させるステップとを含む。
上記の構成により、半導体ウエハのプロセス処理終了後、まず、下部電極側である半導体ウエハ載置台を下降させ、半導体ウエハと上部電極との間隔を十分に保った後、リングリフトピンによりリングを半導体ウエハを囲むように突き出させることで、半導体ウエハを静電チャックから離脱させる際に起こる跳ねによる上部電極へのウエハの衝突による欠損を防止することが出来る。また、請求項8よりも大きくリングを突き出させることができるため、より跳ねが大きい場合であっても防止することが出来る。
請求項11記載の半導体ウエハ処理方法は、請求項5記載の半導体製造装置を用いた半導体ウエハ処理方法であって、前記半導体ウエハ搬送に干渉しない前記ガイドピンの一部を上昇させるステップと、前記半導体ウエハを前記搬送アームにより前記処理室に搬送し、前記ガイドピンにより前記半導体ウエハを囲むステップと、前記半導体ウエハを前記搬送アームから前記半導体ウエハ載置台側に受け渡すステップと、上昇させた前記ガイドピンを下降させるステップとを含む。
上記の構成により、半導体ウエハを処理室に搬送する際にウエハ搬送に干渉しないガイドピンのみを半導体ウエハを囲むように突き出しておくことで、半導体ウエハを搬送する際のウエハ搬送アームからのウエハの脱落を防止することが出来る。
請求項12記載の半導体ウエハ処理方法は、請求項4記載の半導体製造装置を用いた半導体ウエハ処理方法であって、前記搬送アームにより前記半導体ウエハを前記処理室に搬送するステップと、前記半導体ウエハをウエハリフトピンにより持ち上げ、前記搬送アームから離脱させた後、前記搬送アームを前記処理室外に移動するステップと、前記ガイドピンまたは前記リングリフトピンを上昇させるステップと、前記ガイドピンまたは前記リングリフトピンにより上昇した前記リングにより半導体ウエハを囲み位置決めした状態で前記ウエハリフトピンを下降させるステップと、前記ガイドピンまたは前記リングリフトピンを下降するステップとを含む。
上記の構成により、半導体ウエハを搬送アームから上昇させたウエハリフトピンに受け渡した後、ウエハリフトピンを下降させて静電チャックの上に半導体ウエハを載置する際に、ガイドピンまたはリングを上昇させて半導体ウエハを囲むようにしておくことで、ウエハリフトピンの動作不良による半導体ウエハの位置ずれを防ぐことが出来る。
本発明によれば、半導体ウエハ載置台から突き出すように設置されたガイドピンまたはリングを設置し、ウエハ処理中にはガイドピンまたはリングを半導体ウエハ載置台上面より下側に配置させることで、メンテサイクルの低下やプラズマの分布に影響を与えることなく、半導体ウエハの位置ずれや脱落を防止することができる。
したがって、本発明は半導体装置の微細化、歩留まり向上、設備稼働率向上を図る上で極めて意義の大きいものである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態について図1及び図2を参照して説明する。
図1は第1の実施の形態に係る装置の構成を示す断面図である。本実施の形態では、並行平板型ドライエッチング装置についての説明である。
図1において、各符号は以下の要素を示す。101は処理室、102は上部電極、103は上部絶縁リング、104は下部電極、105は静電チャック、105aは静電チャック電極、105bは静電チャック絶縁体、106は処理ウエハ、107は下部絶縁リング、108は下部電極周辺リング、109はウエハリフトピン、110は搬送アーム、111はウエハガイドピンを示している。半導体ウエハ載置台は、下部電極104、静電チャック105、下部絶縁リング107および下部電極周辺リング108等で構成される。
本実施の形態では、下部電極周辺リング108から突き出すことができるウエハガイドピン111を設けた装置であって、ウエハ106のプロセス処理終了後、ガイドピン111をウエハ106を囲むように突き出させ、ウエハ106を静電チャック105から離脱させる際に起こる跳ねによる位置ずれや脱落を防止する。
この場合、処理室101内上部には、ガス導入孔(図示せず)を有し、RF電源(図示せず)に接続された上部電極102が設置され、上部電極102の周辺には上部絶縁リング103が設置されている。処理室101内下部には、RF電源(図示せず)に接続された下部電極104が設置され、下部電極104上に静電チャック105が設置されている。静電チャック105の上には、処理ウエハ106が載置されている。静電チャック105は、DC電源(図示せず)に接続された静電チャック電極105aが、絶縁体105bの内部に配置された構成となっている。また、下部電極104及び静電チャック105側部には下部絶縁リング107が設置され、処理ウエハ106側部には下部電極周辺リング108が設置されており、下部電極周辺リング108及び下部絶縁リング107を通じて可動する昇降機構(図示せず)を備えたウエハガイドピン111が例えば下部電極周辺リング108上に沿って3本等間隔で設置されており、ウエハガイドピン111はプロセス処理中は下部電極周辺リング108より上方に突き出ないように格納されている。また、下部電極104及び静電チャック105内部を通じウエハ106を載置、離脱させるための昇降機構(図示せず)を備えたウエハリフトピン109が設置されている。処理室内外へのウエハ106の搬送は搬送アーム110により行われる。図1の半導体製造装置におけるウエハ106の温度制御には、温度制御された静電チャック105にウエハ106を吸着させることで行う。また、ウエハ106の吸着には、静電チャック電極105aに直流電圧を印加し、静電チャック105を帯電させ、ウエハ106と静電チャック105との間の静電力により吸着させる。ウエハ106を離脱させる場合は、静電チャック電極105aに印加された直流電圧をオフにしてウエハリフトピン109を上昇させ、ウエハ106を裏面から押し上げることで行う。ウエハ離脱の際には、ウエハガイドピン111を上昇させウエハ106を囲むようにしてウエハ106の位置ずれを防ぐことができる構造となっている。
図2は第1の実施の形態に係るウエハ処理シーケンスを示す図である。
まず、ウエハ106を載置した搬送アーム110によって処理室内にウエハ106が搬送される(ステップ201)。次に、ウエハリフトピン109を上昇させウエハ106を搬送アーム110より上部に持ち上げ、ウエハ106を搬送アーム110からウエハリフトピン109に受け渡し(ステップ202)、搬送アーム110を処理室外へ移動する(ステップ203)。その後、ウエハリフトピン109を下降させ、静電チャック105の上に載置し(ステップ204)、
静電チャック105の電源をオンし、ウエハ106を静電チャック105に吸着させる(ステップ205)。次に、所定のプロセス、例えばプラズマエッチング処理を行い(ステップ206)、プロセス終了後に、静電チャック105の電源をオフする(ステップ207)。次に、ガイドピン111を上昇させ(ステップ208)、ウエハリフトピン109を突き上げ、ウエハ106を持ち上げる(ステップ209)。この時、ウエハ106に残留した電荷による弱い残留吸着力によってウエハが跳ねる場合があるが、前記ステップ208によってガイドピン111がウエハを囲むように突き出しているため、ウエハ106が跳ねた場合であっても位置ずれや脱落を起こすことがない。この後、ガイドピン111を下降させ(ステップ210)、搬送アーム110をウエハ106の下方に移動させ、ウエハリフトピン109を下降させてウエハ106を搬送アーム110に受け渡し、ウエハ106を処理室101外へ搬送する(ステップ211)。
以上説明したように第1の実施の形態によれば、ウエハ106のプロセス処理終了後、ウエハ106を静電チャック105から離脱させる際に、下部電極周辺リング108から、ガイドピン111をウエハ106を囲むように突き出させることで、ウエハ106が跳ねた場合であっても位置ずれや脱落を起こすことがないため、搬送トラブルを防止することが出来る。これにより、不要なメンテナンスを防止し、装置の稼働率低下を防止することが出来る。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態について図3及び図4を参照して説明する。
図3は第2の実施の形態に係る装置の構成を示す断面図である。本実施の形態では、並行平板型ドライエッチング装置についての説明である。
図3において、各符号は以下の要素を示す。101は処理室、102は上部電極、103は上部絶縁リング、104は下部電極、105は静電チャック、105aは静電チャック電極、105bは静電チャック絶縁体、106は処理ウエハ、107は下部絶縁リング、108は下部電極周辺リング、109はウエハリフトピン、110は搬送アーム、112は下部電極周辺リングリフトピンを示している。半導体ウエハ載置台は、下部電極104、静電チャック105、下部絶縁リング107および下部電極周辺リング108等で構成される。
本実施の形態では、下部電極周辺リング108を持ち上げることができるリングリフトピン112を設けた装置であって、ウエハ106のプロセス処理終了後、下部電極周辺リング108をウエハ106を囲むように突き出させ、ウエハ106を静電チャック105から離脱させる際に起こる跳ねによる位置ずれや脱落を防止する。
この場合、処理室101内上部には、ガス導入孔(図示せず)を有し、RF電源(図示せず)に接続された上部電極102が設置され、上部電極102の周辺には上部絶縁リング103が設置されている。処理室101内下部には、RF電源(図示せず)に接続された下部電極104が設置され、下部電極104上に静電チャック105が設置されている。静電チャック105の上には、処理ウエハ106が載置されている。静電チャック105は、DC電源(図示せず)に接続された静電チャック電極105aが、絶縁体105bの内部に配置された構成となっている。また、下部電極104及び静電チャック105側部には下部絶縁リング107が設置され、処理ウエハ106側部には下部電極周辺リング108が設置されており、下部電極周辺リング108を可動させるための昇降機構(図示せず)を備えた下部電極周辺リングリフトピン112が例えば3本等間隔で設置されている。
また、下部電極104及び静電チャック105内部を通じウエハ106を載置、離脱させるための昇降機構(図示せず)を備えたウエハリフトピン109が設置されている。処理室内外へのウエハ106の搬送は搬送アーム110により行われる。図3の半導体製造装置におけるウエハの温度制御には、温度制御された静電チャック105にウエハ106を吸着させることで行う。また、ウエハ106の吸着には、静電チャック電極105aに直流電圧を印加し、静電チャック105を帯電させ、ウエハ106と静電チャック105との間の静電力により吸着させる。ウエハ106を離脱させる場合は、静電チャック電極105aに印加された直流電圧をオフにしてウエハリフトピン109を上昇させ、ウエハ106を裏面から押し上げることで行う。ウエハ離脱の際には、下部電極周辺リングリフトピン112を上昇させ、下部電極周辺リング108でウエハ106を囲むようにしてウエハ106の位置ずれを防ぐことができる構造となっている。
図4は第2の実施の形態に係るウエハ処理シーケンスを示す図である。
まず、ウエハ106を載置した搬送アーム110によって処理室内にウエハ106が搬送される(ステップ301)。次に、ウエハリフトピン109を上昇させウエハ106を搬送アーム110より上部に持ち上げ、ウエハ106を搬送アーム110からウエハリフトピン109に受け渡し(ステップ302)、搬送アーム110を処理室外へ移動する(ステップ303)。その後、ウエハリフトピン109を下降させ、静電チャック105の上に載置し(ステップ304)、静電チャック105の電源をオンし、ウエハ106を静電チャック105に吸着させる(ステップ305)。
次に、所定のプロセス、例えばプラズマエッチング処理を行い(ステップ306)、プロセス終了後に、静電チャック105の電源をオフする(ステップ307)。次に、下部電極周辺リングリフトピン112を上昇させ、下部電極周辺リング108を持ち上げた後(ステップ308)、ウエハリフトピン109を突き上げ、ウエハ106を持ち上げる(ステップ309)。この時、下部電極周辺リング108は、下部電極周辺リング108の上面が、上部電極102あるいは上部絶縁リング103の下面よりも下に位置し、かつウエハリフトピン109によって持ち上げられるウエハ106の上面より上に位置するように持ち上げられている。このため、ウエハ106に残留した電荷による弱い残留吸着力によってウエハ106が跳ねた場合であっても、前記ステップ308によって下部電極周辺リング108がウエハ106を囲むことによって位置ずれや脱落を起こすことがない。この後、下部電極周辺リングリフトピン112を下降させ(ステップ310)、搬送アーム110をウエハ106の下方に移動させ、ウエハリフトピン109を下降させてウエハ106を搬送アーム110に受け渡し、ウエハ106を処理室101外へ搬送する(ステップ311)。
以上説明したように第2の実施の形態によれば、ウエハ106のプロセス処理終了後、ウエハ106を静電チャック105から離脱させる際に、下部電極周辺リングリフトピン112を上昇させ、下部電極周辺リング108を持ち上げ、下部電極周辺リング108によってウエハ106を囲むようにすることで、ウエハ106が跳ねた場合であっても位置ずれや脱落を起こすことがないため、搬送トラブルを防止することが出来る。これにより、不要なメンテナンスを防止し、装置の稼働率低下を防止することが出来る。また、実施の形態1との比較をすれば、実施の形態1では、下部電極周辺リング108及びウエハガイドピン111先端部分がプラズマ処理に晒され、経時変化によりウエハガイドピン111先端部分が消耗し、異常放電を起こす可能性があるが、実施の形態2では下部電極周辺リングを持ち上げることで、ガイドピン先端部分をプラズマに晒すことがないため、経時変化による異常放電等の発生を抑えることが出来ることに特徴がある。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態について図5及び図6を参照して説明する。
図5は第3の実施の形態に係る装置の構成を示す図であって、図5(a)は断面図を、図5(b)は下部電極周辺部の平面図を示している。本実施の形態では、並行平板型ドライエッチング装置についての説明である。
図5(a),(b)において、各符号は以下の要素を示す。101は処理室、102は上部電極、103は上部絶縁リング、104は下部電極、105は静電チャック、105aは静電チャック電極、105bは静電チャック絶縁体、106は処理ウエハ、107は下部絶縁リング、108は下部電極周辺リング、109はウエハリフトピン、110は搬送アーム、111a,111b,111cはウエハガイドピンを示している。半導体ウエハ載置台は、下部電極104、静電チャック105、下部絶縁リング107および下部電極周辺リング108等で構成される。
本実施の形態では、下部電極周辺リング108から突き出すことができるウエハガイドピン111a,111b,111cを複数設け、かつそれぞれ独立して可動することが出来る装置であって、ウエハ106を処理室に搬送する際にウエハ搬送に干渉しないガイドピンのみをウエハ106を囲むように突き出しておくことで、ウエハ106を搬送する際の搬送アーム110からのウエハ106の脱落を防止する。
この場合、処理室101内上部には、ガス導入孔(図示せず)を有し、RF電源(図示せず)に接続された上部電極102が設置され、上部電極102の周辺には上部絶縁リング103が設置されている。処理室101内下部には、RF電源(図示せず)に接続された下部電極104が設置され、下部電極104上に静電チャック105が設置されている。静電チャック105の上には、処理ウエハ106が載置されている。静電チャック105は、DC電源(図示せず)に接続された静電チャック電極105aが、絶縁体105bの内部に配置された構成となっている。また、下部電極104及び静電チャック105側部には下部絶縁リング107が設置され、処理ウエハ106側部には下部電極周辺リング108が設置されており、下部電極周辺リング108及び下部絶縁リング107を通じて可動する昇降機構(図示せず)を備えた例えば3本等間隔で設置されたウエハガイドピン111a,111b,111cは、それぞれが独立して可動できる構成となっている。ウエハガイドピン111a,111b,111cはプロセス処理中は下部電極周辺リング108より上方に突き出ないように格納されている。
また、下部電極104及び静電チャック105内部を通じウエハ106を載置、離脱させるための昇降機構(図示せず)を備えたウエハリフトピン109が設置されている。処理室内外へのウエハ106の搬送は搬送アーム110により行われる。図5の半導体製造装置におけるウエハ106の温度制御には、温度制御された静電チャック105にウエハ106を吸着させることで行う。また、ウエハ106の吸着には、静電チャック電極105aに直流電圧を印加し、静電チャック105を帯電させ、ウエハ106と静電チャック105との間の静電力により吸着させる。ウエハ106を離脱させる場合は、静電チャック電極105aに印加された直流電圧をオフにしてウエハリフトピン109を上昇させ、ウエハ106を裏面から押し上げることで行う。ウエハ離脱の際には、ウエハガイドピン111a,111b,111cを上昇させウエハ106を囲むようにしてウエハ106の位置ずれを防ぐことができる構造となっている。
図6は第3の実施の形態に係るウエハ処理シーケンスを示す図である。
まず、ウエハガイドピンの一部でウエハの搬送と干渉しないウエハガイドピン111b,111cのみを上昇させる(ステップ401)。次に、ウエハ106を載置した搬送アーム110によって処理室内にウエハ106が搬送される(ステップ402)。この時、ウエハガイドピン111b,111cでウエハ106を囲むことでウエハ搬送アーム110の搬送スピードの乱れなどによりウエハ106が搬送アーム110より脱落することを防止できる。次に、ウエハリフトピン109を上昇させウエハ106を搬送アーム110より上部に持ち上げ、ウエハ106を搬送アーム110からウエハリフトピン109に受け渡し(ステップ403)、搬送アーム110を処理室外へ移動する(ステップ404)。その後、ウエハガイドピン111b,111cを下降させ(ステップ405)、ウエハリフトピン109を下降させ、静電チャック105の上に載置し(ステップ406)する。次に、静電チャック105の電源をオンし、ウエハ106を静電チャック105に吸着させる(ステップ407)。
次に、所定のプロセス、例えばプラズマエッチング処理を行い(ステップ408)、プロセス終了後に、静電チャック105の電源をオフする(ステップ409)。次に、ガイドピン111a,111b,111cを上昇させ(ステップ410)、ウエハリフトピン109を突き上げ、ウエハ106を持ち上げる(ステップ411)。この時、ウエハ106に残留した電荷による弱い残留吸着力によってウエハが跳ねる場合があるが、前記ステップ410によってガイドピン111a,111b,111cがウエハを囲むように突き出しているため、ウエハ106が跳ねた場合であっても位置ずれや脱落を起こすことがない。この後、ガイドピン111a,111b,111cを下降させ(ステップ412)、搬送アーム110をウエハ106の下方に移動させ、ウエハリフトピン109を下降させてウエハ106を搬送アーム110に受け渡し、ウエハ106を処理室101外へ搬送する(ステップ413)。
以上説明したように第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態による効果に加えて、複数設置され独立に可動することが出来るウエハガイドピン111a,111b,111cがあり、ウエハ106を処理室101に搬送する際にウエハ搬送に干渉しないガイドピン111b,111cをウエハ106を囲むように突き出しておくことでウエハ搬送アーム110からの脱落を防止できるため、これに起因する搬送トラブルを防止することが出来る。これにより、第1の実施の形態よりも更に不要なメンテナンスを防止し、装置の稼働率低下を防止することが出来る。
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態について図7及び図8を参照して説明する。
図7は第4の実施の形態に係る装置の構成を示す断面図であり、図1と同様の構成である。本実施の形態では、並行平板型ドライエッチング装置についての説明である。
図7において、各符号は以下の要素を示す。101は処理室、102は上部電極、103は上部絶縁リング、104は下部電極、105は静電チャック、105aは静電チャック電極、105bは静電チャック絶縁体、106は処理ウエハ、107は下部絶縁リング、108は下部電極周辺リング、109はウエハリフトピン、110は搬送アーム、111はウエハガイドピンを示している。半導体ウエハ載置台は、下部電極104、静電チャック105、下部絶縁リング107および下部電極周辺リング108等で構成される。
本実施の形態では、下部電極周辺リング108から突き出すことができるウエハガイドピン111を設けた装置であって、ウエハ106を搬送アーム110から上昇させたウエハリフトピン109に受け渡した後、ウエハリフトピン109を下降させて静電チャック105の上にウエハ106を載置する際に、ガイドピン111を上昇させてウエハ106を囲むようにしておくことでウエハリフトピン109の動作不良によるウエハ106の位置ずれを防ぐ。
この場合、処理室101内上部には、ガス導入孔(図示せず)を有し、RF電源(図示せず)に接続された上部電極102が設置され、上部電極102の周辺には上部絶縁リング103が設置されている。処理室101内下部には、RF電源(図示せず)に接続された下部電極104が設置され、下部電極104上に静電チャック105が設置されている。静電チャック105の上には、処理ウエハ106が載置されている。静電チャック105は、DC電源(図示せず)に接続された静電チャック電極105aが、絶縁体105bの内部に配置された構成となっている。また、下部電極104及び静電チャック105側部には下部絶縁リング107が設置され、処理ウエハ106側部には下部電極周辺リング108が設置されており、下部電極周辺リング108及び下部絶縁リング107を通じて可動する昇降機構(図示せず)を備えたウエハガイドピン111が例えば下部電極周辺リング108上に沿って3本等間隔で設置されており、ウエハガイドピン111はプロセス処理中は下部電極周辺リング108より上方に突き出ないように格納されている。
また、下部電極104及び静電チャック105内部を通じウエハ106を載置、離脱させるための昇降機構(図示せず)を備えたウエハリフトピン109が設置されている。処理室内外へのウエハ106の搬送は搬送アーム110により行われる。図7の半導体製造装置におけるウエハ106の温度制御には、温度制御された静電チャック105にウエハ106を吸着させることで行う。また、ウエハ106の吸着には、静電チャック電極105aに直流電圧を印加し、静電チャック105を帯電させ、ウエハ106と静電チャック105との間の静電力により吸着させる。ウエハ106を離脱させる場合は、静電チャック電極105aに印加された直流電圧をオフにしてウエハリフトピン109を上昇させ、ウエハ106を裏面から押し上げることで行う。ウエハ離脱の際には、ウエハガイドピン111を上昇させウエハ106を囲むようにしてウエハ106の位置ずれを防ぐことができる構造となっている。
図8は第4の実施の形態に係るウエハ処理シーケンスを示す図である。
まず、ウエハ106を載置した搬送アーム110によって処理室内にウエハ106が搬送される(ステップ501)。次に、ウエハリフトピン109を上昇させウエハ106を搬送アーム110より上部に持ち上げ、ウエハ106を搬送アーム110からウエハリフトピン109に受け渡し(ステップ502)、搬送アーム110を処理室外へ移動する(ステップ503)。その後、ガイドピン111を上昇させ(ステップ504)、ウエハリフトピン109を下降させ、静電チャック105の上に載置する(ステップ505)。この時、ガイドピン111によりウエハ106が囲まれた状態でウエハリフトピン109を下降させるのでウエハリフトピン109の動作不良によるウエハ106の位置ずれを防ぐことができる。次に、ガイドピン111を下降させ(ステップ506)、静電チャック105の電源をオンし、ウエハ106を静電チャック105に吸着させる(ステップ507)。次に、所定のプロセス、例えばプラズマエッチング処理を行い(ステップ508)、プロセス終了後に、静電チャック105の電源をオフする(ステップ509)。次に、ガイドピン111を上昇させ(ステップ510)、ウエハリフトピン109を突き上げ、ウエハ106を持ち上げる(ステップ511)。この時、ウエハ106に残留した電荷による弱い残留吸着力によってウエハが跳ねる場合があるが、前記ステップ208によってガイドピン111がウエハを囲むように突き出しているため、ウエハ106が跳ねた場合であっても位置ずれや脱落を起こすことがない。この後、ガイドピン111を下降させ(ステップ512)、搬送アーム110をウエハ106の下方に移動させ、ウエハリフトピン109を下降させてウエハ106を搬送アーム110に受け渡し、ウエハ106を処理室101外へ搬送する(ステップ513)。
以上説明したように第4の実施の形態によれば、第1の実施の形態による効果に加えて、ウエハ106をウエハリフトピン109を下降させて静電チャック105の上に載置する際に、ガイドピン111を上昇させてウエハ106を囲むようにしておくことでウエハリフトピン109の動作不良によるウエハ106の位置ずれを防ぐことができ、これによる搬送トラブルを防止することが出来る。これにより、不要なメンテナンスを更に防止し、装置の稼働率低下を防止することが出来る。
なお、第4の実施の形態を第2の実施の形態に適用することも可能である。この場合、搬送アームにより半導体ウエハを処理室に搬送するステップと、半導体ウエハをウエハリフトピンにより持ち上げ、搬送アームから離脱させた後、搬送アームを処理室外に移動するステップと、リングリフトピンを上昇させるステップと、リングリフトピンにより上昇したリングにより半導体ウエハを囲み位置決めした状態でウエハリフトピンを下降させるステップと、リングリフトピンを下降するステップとを行うことにより、第4の実施の形態と同様の効果が得られる。
(第5の実施の形態)
本発明の第5の実施の形態について図9及び図10を参照して説明する。
図9は第5の実施の形態に係る装置の構成を示す断面図である。本実施の形態では、並行平板型ドライエッチング装置についての説明である。
図9において、各符号は以下の要素を示す。101は処理室、102は上部電極、103は上部絶縁リング、104は下部電極、105は静電チャック、105aは静電チャック電極、105bは静電チャック絶縁体、106は処理ウエハ、107は下部絶縁リング、108は下部電極周辺リング、109はウエハリフトピン、110は搬送アーム、111はウエハガイドピンを示している。半導体ウエハ載置台は、下部電極104、静電チャック105、下部絶縁リング107および下部電極周辺リング108等で構成される。
本実施の形態では、下部電極周辺リング108から突き出すことができるウエハガイドピン111を設けた装置であって、ウエハ106のプロセス処理終了後、まず、下部電極104を下降させ、ウエハ106と上部電極102との間隔を十分に保った後、ガイドピン111をウエハ106を囲むように突き出させ、ウエハ106を静電チャック105から離脱させる際に起こる跳ねによる上部電極102へのウエハ106の衝突による欠損を防止することが出来、また、実施の形態1よりも大きくガイドピン111を突き出させることができるため、より跳ねが大きい場合であっても位置ずれや脱落を防止する。
この場合、処理室101内上部には、ガス導入孔(図示せず)を有し、RF電源(図示せず)に接続された上部電極102が設置され、上部電極102の周辺には上部絶縁リング103が設置されている。処理室101内下部には、RF電源(図示せず)に接続され、昇降機構(図示せず)を備えた下部電極104が設置され、下部電極104上に静電チャック105が設置されている。静電チャック105の上には、処理ウエハ106が載置されている。静電チャック105は、DC電源(図示せず)に接続された静電チャック電極105aが、絶縁体105bの内部に配置された構成となっている。また、下部電極104及び静電チャック105側部には下部絶縁リング107が設置され、処理ウエハ106側部には下部電極周辺リング108が設置されており、下部電極周辺リング108及び下部絶縁リング107を通じて可動する昇降機構(図示せず)を備えたウエハガイドピン111が例えば下部電極周辺リング108上に沿って3本等間隔で設置されており、ウエハガイドピン111はプロセス処理中は下部電極周辺リング108より上方に突き出ないように格納されている。
また、下部電極104及び静電チャック105内部を通じウエハ106を載置、離脱させるための昇降機構(図示せず)を備えたウエハリフトピン109が設置されている。処理室内外へのウエハ106の搬送は搬送アーム110により行われる。図9の半導体製造装置におけるウエハ106の温度制御には、温度制御された静電チャック105にウエハ106を吸着させることで行う。また、ウエハ106の吸着には、静電チャック電極105aに直流電圧を印加し、静電チャック105を帯電させ、ウエハ106と静電チャック105との間の静電力により吸着させる。ウエハ106を離脱させる場合は、静電チャック電極105aに印加された直流電圧をオフにしてウエハリフトピン109を上昇させ、ウエハ106を裏面から押し上げることで行う。ウエハ離脱の際には、ウエハガイドピン111を上昇させウエハ106を囲むようにしてウエハ106の位置ずれを防ぐことができる構造となっている。
図10は第5の実施の形態に係るウエハ処理シーケンスを示す図である。
まず、ウエハ106を載置した搬送アーム110によって処理室内にウエハ106が搬送される(ステップ601)。次に、ウエハリフトピン109を上昇させウエハ106を搬送アーム110より上部に持ち上げ、ウエハ106を搬送アーム110からウエハリフトピン109に受け渡し(ステップ602)、搬送アーム110を処理室外へ移動する(ステップ603)。その後、ウエハリフトピン109を下降させ、静電チャック105の上に載置し(ステップ604)、静電チャック105の電源をオンし、ウエハ106を静電チャック105に吸着させる(ステップ605)。
次に、所定のプロセス、例えばプラズマエッチング処理を行い(ステップ606)、プロセス終了後に、静電チャック105の電源をオフする(ステップ607)。次に、下部電極104を下降させ、ウエハ106と上部電極102との間隔を十分に保つ(ステップ608)。続いて、ガイドピン111を上昇させ(ステップ609)、ウエハリフトピン109を突き上げ、ウエハ106を持ち上げる(ステップ610)。この時、ウエハ106に残留した電荷による弱い残留吸着力によってウエハが跳ねる場合があるが、前記ステップ608によってガイドピン111がウエハ106を囲むように突き出しているため、ウエハ106が跳ねた場合であっても位置ずれや脱落を起こすことがなく、ガイドピン111の突き上げ量に関しても、下部電極104を下降させているので実施の形態1よりも多く突き出させることが出来、より大きいウエハ106の跳ねに対しても対応することが可能である。また、ウエハ106の跳ねが大きい場合であっても、ウエハ106と上部電極102との間隔を十分に保ってあるのでウエハ106が上部電極102に衝突してウエハ106の欠損が生じることはない。この後、ガイドピン111を下降させ(ステップ611)、下部電極104を搬送位置へ移動させ(ステップ612)、搬送アーム110をウエハ106の下方に移動させ、ウエハリフトピン109を下降させてウエハ106を搬送アーム110に受け渡し、ウエハ106を処理室101外へ搬送する(ステップ613)。
以上説明したように第5の実施の形態によれば、第1の実施の形態と比較して、ウエハ106のプロセス処理終了後、ウエハ106を静電チャック105から離脱させる際に、下部電極104を下降させておくことで、ガイドピン111の突き上げ量を、実施の形態1よりも多く突き出させることが出来、より大きいウエハ106の跳ねに対しても対応することが可能である。また、ウエハ106の跳ねが大きい場合であっても、ウエハ106と上部電極102との間隔を十分に保ってあるのでウエハ106が上部電極102に衝突してウエハ106の欠損が生じることはないため、これによる搬送トラブルを更に防止することが出来る。これにより、不要なメンテナンスを防止し、装置の稼働率低下を防止することが出来る。
なお、第2の実施の形態において、第5の実施の形態と同様に下部電極104を下降させても同様の効果が得られる。
本発明に係る半導体製造装置および半導体ウエハ処理方法は、メンテサイクルの低下やプラズマの分布に影響を与えることなく、半導体ウエハの位置ずれや脱落を防止することができるという効果を有し、高い加工精度が要求される半導体製造技術として有用である。
本発明の第1の実施形態に係る半導体製造装置の断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るウエハ処理シーケンスである。 本発明の第2の実施形態に係る半導体製造装置の断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るウエハ処理シーケンスである。 (a)は本発明の第3の実施形態に係る半導体製造装置の断面図、(b)は本発明の第3の実施形態に係る半導体製造装置の平面図である。 本発明の第3の実施形態に係るウエハ処理シーケンスである。 本発明の第4の実施形態に係る半導体製造装置の断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るウエハ処理シーケンスである。 本発明の第5の実施形態に係る半導体製造装置の断面図である。 本発明の第5の実施形態に係るウエハ処理シーケンスである。 従来例を説明する半導体製造装置の断面図である。
符号の説明
101 処理室
102 上部電極
103 上部絶縁リング
104 下部電極
105 静電チャック
105a 静電チャック電極
105b 静電チャック絶縁体
106 処理ウエハ
107 下部絶縁リング
108 下部電極周辺リング
109 ウエハリフトピン
110 搬送アーム
111 ウエハガイドピン
111a,111b,111c ウエハガイドピン
112 下部電極周辺リングリフトピン

Claims (12)

  1. 半導体ウエハを処理可能な処理室と、前記処理室内において前記半導体ウエハを載置するとともに前記半導体ウエハを保持する静電チャックを設けた半導体ウエハ載置台と、前記半導体ウエハを前記半導体ウエハ載置台上の搬送位置へ移動させるためのウエハリフトピンとを備えた半導体製造装置であって、前記半導体ウエハ載置台における半導体ウエハを載置する領域より外側に、前記半導体ウエハを位置決めできるように構成された昇降自在のガイドピンを少なくとも2つ以上有することを特徴とする半導体製造装置。
  2. 半導体ウエハを処理可能な処理室と、前記処理室内において前記半導体ウエハを載置するとともに前記半導体ウエハを保持する静電チャックを設けた半導体ウエハ載置台と、前記半導体ウエハを前記半導体ウエハ載置台上の搬送位置へ移動させるためのウエハリフトピンと、前記半導体ウエハ載置台の外側に設けたリングとを備えた半導体製造装置であって、前記リングを上昇させて前記半導体ウエハを位置決めできるように構成された昇降自在のリングリフトピンを、前記リングの下に少なくとも2つ以上有することを特徴とする半導体製造装置。
  3. 半導体ウエハを処理可能な処理室と、前記処理室内において前記半導体ウエハを載置する半導体ウエハ載置台と、前記半導体ウエハ載置台上へ前記半導体ウエハを搬送する搬送アームとを備えた半導体製造装置であって、前記半導体ウエハを載置する領域より外側に、前記半導体ウエハの前記搬送アームからの脱落を防止するための昇降自在のガイドピンを少なくとも2つ以上有することを特徴とする半導体製造装置。
  4. 前記半導体ウエハ載置台上へ前記半導体ウエハを搬送する搬送アームを備えた請求項1または2記載の半導体製造装置。
  5. 前記ガイドピンは少なくとも2つ以上を独立で昇降可能とした請求項3記載の半導体製造装置。
  6. 前記半導体製造装置は、プラズマ処理装置である請求項1,2または3記載の半導体製造装置。
  7. 請求項1記載の半導体製造装置を用いた半導体ウエハ処理方法であって、前記半導体ウエハを前記静電チャックにより保持した状態でプロセス処理を行った後、前記静電チャックを停止させるステップと、前記ガイドピンを上昇させるステップと、前記ガイドピンにより囲まれた前記半導体ウエハを前記ウエハリフトピンにより搬送位置まで移動させるステップと、前記ガイドピンを下降させるステップとを含む半導体ウエハ処理方法。
  8. 請求項2記載の半導体製造装置を用いた半導体ウエハ処理方法であって、前記半導体ウエハを前記静電チャックにより保持した状態でプロセス処理を行った後、前記静電チャックを停止させるステップと、前記リフトピンを上昇させるステップと、前記リングリフトピンにより上昇した前記リングにより囲まれた前記半導体ウエハを前記ウエハリフトピンにより搬送位置まで移動させるステップと、前記リングリフトピンを下降させるステップとを含む半導体ウエハ処理方法。
  9. 請求項1記載の半導体製造装置を用いた半導体ウエハ処理方法であって、前記半導体ウエハを前記静電チャックにより保持した状態でプロセス処理を行った後、前記静電チャックを停止させるステップと、前記半導体ウエハ載置台を下降させるステップと、前記半導体ウエハ載置台を下降させた状態で前記ガイドピンを上昇させるステップと、前記ガイドピンにより囲まれた前記半導体ウエハを前記ウエハリフトピンにより上昇させるステップと、前記ガイドピンを下降させるステップと、前記半導体ウエハ載置台をウエハ搬送位置まで移動させるステップとを含む半導体ウエハ処理方法。
  10. 請求項2記載の半導体製造装置を用いた半導体ウエハ処理方法であって、前記半導体ウエハを前記静電チャックにより保持した状態でプロセス処理を行った後、前記静電チャックを停止させるステップと、前記半導体ウエハ載置台を下降させるステップと、前記半導体ウエハ載置台を下降させた状態で前記リングリフトピンを上昇させるステップと、前記リングリフトピンにより上昇した前記リングにより囲まれた前記半導体ウエハを前記ウエハリフトピンにより上昇させるステップと、前記リングリフトピンを下降させるステップと、前記半導体ウエハ載置台をウエハ搬送位置まで移動させるステップとを含む半導体ウエハ処理方法。
  11. 請求項5記載の半導体製造装置を用いた半導体ウエハ処理方法であって、前記半導体ウエハ搬送に干渉しない前記ガイドピンの一部を上昇させるステップと、前記半導体ウエハを前記搬送アームにより前記処理室に搬送し、前記ガイドピンにより前記半導体ウエハを囲むステップと、前記半導体ウエハを前記搬送アームから前記半導体ウエハ載置台側に受け渡すステップと、上昇させた前記ガイドピンを下降させるステップとを含む半導体ウエハ処理方法。
  12. 請求項4記載の半導体製造装置を用いた半導体ウエハ処理方法であって、前記搬送アームにより前記半導体ウエハを前記処理室に搬送するステップと、前記半導体ウエハをウエハリフトピンにより持ち上げ、前記搬送アームから離脱させた後、前記搬送アームを前記処理室外に移動するステップと、前記ガイドピンまたは前記リングリフトピンを上昇させるステップと、前記ガイドピンまたは前記リングリフトピンにより上昇した前記リングにより半導体ウエハを囲み位置決めした状態で前記ウエハリフトピンを下降させるステップと、前記ガイドピンまたは前記リングリフトピンを下降するステップとを含む半導体ウエハ処理方法。
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