JP2007072515A - 顧客物品預かりシステム - Google Patents

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JP2007072515A JP2005255435A JP2005255435A JP2007072515A JP 2007072515 A JP2007072515 A JP 2007072515A JP 2005255435 A JP2005255435 A JP 2005255435A JP 2005255435 A JP2005255435 A JP 2005255435A JP 2007072515 A JP2007072515 A JP 2007072515A
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裕文 升木
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Abstract

【課題】顧客自らが物品を簡易に預け入れることを可能とし、その管理に係るコストをも低減してより多くの顧客が物品を預け入れることが可能となる顧客物品預かりシステムを提供すること。
【解決手段】所定の登録要項及び生体認証情報を登録した顧客のカセット200を受け入れて機器本体101の内部に格納する一方、カセット番号及び生体認証情報が入力された場合には、この生体認証情報と予め登録した生体認証情報とに基づいて認証処理を行った後に適正な顧客のカセット200を特定し、特定したカセット200を機器本体101の外部から取出可能状態とする重要物預かり機100と、重要物預かり機100とは別個に構成した端末装置150とを備え、端末装置150に登録要項を入力するための端末入力部152を設ける一方、生体認証情報を入力するための認証情報入力手段104を重要物預かり機100に設け、端末装置150は登録要項を取得した場合には当該登録要項を重要物預かり機100に転送するようにしている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、顧客の物品を預かり受ける顧客物品預かりシステムに関するものである。
銀行等の金融機関では、顧客が自らの通帳やキャッシュカードを用いて預金や現金の引き出しを行っている。通帳、キャッシュカード及び印鑑等の重要物である物品は、本来、顧客の自己責任の下に管理されるのが原則である。しかしながら昨今においては、この種の重要物を金融機関で預かるサービス業務が普及しつつある。
例えば、特許文献1は、顧客からの重要物を預かって管理する銀行業務を正確かつ迅速に行うためになされた発明である。具体的には、銀行の窓口で担当者が顧客から預かったキャッシュカード等の重要物を所定の登録情報をキーとして、管理コンピュータに備えたデータベースで管理し、預かった重要物の保管を行う一方、顧客から重要物の返却要求がある場合には、登録情報をキーとして、データベースの中から該当する重要物を検索し、この検索により照合した重要物の取り出しを行う技術が開示されている。
また、特許文献2は、顧客自身がロッカーボックス内に重要物を預け入れるロッカー装置の操作性(顧客による暗証番号設定)を向上するためになされた発明である。具体的には、利用者を識別する利用者情報に対してロッカーボックスのうちの任意数のロッカーボックスを設定し、利用者の操作により該利用者の利用者情報を識別し、識別された利用者情報に設定されているロッカーボックスに対応して、利用者が暗証番号を設定し、識別された利用者情報に対応するロッカーボックスについて、入力された暗証番号が認証されたときに該ロッカーボックスを解錠する技術が開示されている。
特開平5−303675号公報 特開2002−129795号公報
しかしながら、上記特許文献1のものは、金融機関の窓口に重要物を手渡すことを前提とした発明であるため、金融機関での煩雑な窓口作業が解消されず、また顧客自身が自らの操作で簡単に重要物を預け入れたり取り出すことができず、利便性の観点から見て問題があった。加えて、たとえ金融機関の窓口担当者を信頼できたとしても、重要物についてはできるだけ人の介在を減らすことがセキュリティ向上につながることから、顧客自らが重要物を預け入れることができるシステムであることが望ましい。
特許文献2のものは、係る観点から見て特許文献1の問題点を解消しているが、重要物をロッカーボックス内部に納める行為を第三者に見られる可能性や、暗証番号の入力を第三者に覗き見される可能性があるため、セキュリティ面から見て十分であるとはいえないという問題がある。
なお、これら特許文献1及び2に関連する従来技術以外に、いわゆる貸金庫と呼ばれる重要物を預け入れる仕組みも存在するが、係る貸金庫については、利用料がまだまだ高額であり、各顧客に広く普及しているものではない。加えて、この貸金庫は、煩雑な手続きを経てはじめて預け入れまたは取り出しを行えるものであるので、その利便性にも問題がある。つまり、この貸金庫はコスト面から見て一部の顧客のみしか利用できないものであり、その利便性についても問題があるのである。
これらのことから、金融機関の係員等の第三者を介在させることなく顧客自らが重要物を簡易に預け入れることを可能とし、その管理に係るコストをも低減してより多くの顧客が重要物を預け入れることが可能となる顧客物品預かりシステムをいかにして実現するかが重要な課題となっている。
本発明は、上記実情に鑑みて、顧客自らが物品を簡易に預け入れることを可能とし、その管理に係るコストをも低減してより多くの顧客が物品を預け入れることが可能となる顧客物品預かりシステムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、所定の登録要項及び生体認証情報を登録した顧客の収納箱を受け入れて機器本体の内部に格納する一方、取出要求及び生体認証情報が入力された場合には、この生体認証情報と予め登録した生体認証情報とに基づいて認証処理を行った後に適正な顧客の収納箱を特定し、特定した収納箱を前記機器本体の外部から取出可能状態とする顧客物品預かり機と、前記顧客物品預かり機とは別個に構成した端末装置とを備え、前記端末装置に登録要項を入力するための登録要項入力手段を設ける一方、生体認証情報を入力するための認証情報入力手段を前記顧客物品預かり機に設け、前記端末装置は登録要項を取得した場合には当該登録要項を前記顧客物品預かり機に転送することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記顧客物品預かり機は、顧客の登録要項及び生体認証情報を収納箱の識別情報に対応付けて記憶手段に記憶する機能を有し、前記端末装置は、所定の条件下において前記記憶手段の記憶情報を参照し、かつ収納箱の識別情報に対応した端末設定識別情報を設定するとともに、設定した端末設定識別情報を前記顧客物品預かり機に転送する機能を有し、前記顧客物品預かり機は、収納箱の識別情報及び生体認証情報が入力され、かつ認証処理によって適正な顧客による取出要求であると判断した場合に特定した収納箱を機器本体の外部から取出可能状態とする一方、前記端末装置から端末設定識別情報が転送された場合には、取出要求の際にこの端末設定識別情報を収納箱の識別情報として取出要求を受け入れることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、端末装置を介して複数の顧客物品預かり機をネットワークに接続し、それぞれの顧客物品預かり機の記憶手段に記憶した顧客の登録要項を互いに共用することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、顧客の登録要項を共用する顧客物品預かり機に制限を加えることを特徴とする。
本発明によれば、顧客物品預かり機が、所定の登録要項及び生体認証情報を登録した顧客の収納箱を受け入れて機器本体の内部に格納する一方、取出要求及び生体認証情報が入力された場合には、この生体認証情報と予め登録した生体認証情報とに基づいて認証処理を行った後に適正な顧客の収納箱を特定し、特定した収納箱を前記機器本体の外部から取出可能状態とするため、金融機関の係員等の第三者を介在させなくとも、顧客自らが物品を収納した収納箱を預け入れたり、取り出すことができるようになる。従って、物品の管理に係る人的労力及び管理コストを低減することができるため、より多くの顧客が物品を預け入れることが可能となる。しかも、顧客物品預かり機とは別個に構成した端末装置から登録要項を入力した場合にこれが顧客物品預かり機に転送されるため、その後に顧客物品預かり機において認証情報入力手段から生体認証情報を入力すれば顧客の登録を完了することができ、顧客物品預かり機での登録作業を簡素化することが可能となるとともに、登録要項を他人に盗み見される虞れもなくなる。
また、本発明によれば、前記顧客物品預かり機は、顧客の登録要項及び生体認証情報を収納箱の識別情報に対応付けて記憶手段に記憶する機能を有し、前記端末装置は、所定の条件下において前記記憶手段の記憶情報を参照し、かつ収納箱の識別情報に対応した端末設定識別情報を設定するとともに、設定した端末設定識別情報を前記顧客物品預かり機に転送する機能を有し、前記顧客物品預かり機は、収納箱の識別情報及び生体認証情報が入力され、かつ認証処理によって適正な顧客による取出要求であると判断した場合に特定した収納箱を機器本体の外部から取出可能状態とする一方、前記端末装置から端末設定識別情報が転送された場合には、取出要求の際にこの端末設定識別情報を収納箱の識別情報として取出要求を受け入れるようにしているため、顧客が収納箱の識別情報を忘れてしまった場合であっても、例えば本人確認を行った後に端末装置からの操作によって顧客物品預かり機に格納された収納箱を取り出すことが可能になり、その利便性を向上させることができる。
また、本発明によれば、端末装置を介して複数の顧客物品預かり機をネットワークに接続し、それぞれの顧客物品預かり機の記憶手段に記憶した顧客の登録要項を互いに共用するようにしているため、例えば複数の支店に設置された顧客物品預かり機をネットワークに接続すれば、顧客が引っ越した場合にも引っ越し先で登録要項を新たに入力することなく顧客物品預かり機を使用することが可能になる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る顧客物品預かりシステムの好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である顧客物品預かりシステムを概念的に示したものである。ここで例示する顧客物品預かりシステムは、銀行や郵便局等の金融機関(以下、代表して単に「銀行」という)において顧客の物品、例えば銀行の預金通帳、印鑑、有価証券、各種証書、パスポート、キャッシュカード、鍵等の重要物を預かるもので、重要物預かり機(顧客物品預かり機)100を備えている。
重要物預かり機100は、図2に示すように、その機器本体101が、銀行に設置されるATM(Automatic tellers Machine)とほぼ同様の外観を呈するもので、機器本体101の前面にカセット受渡口102を備えるとともに、カセット受渡口102よりも下方となる高さ位置において手前側に台状に突出する部位の上面に表示操作部103及び認証情報入力手段104を備えている。
カセット受渡口102は、機器本体101の内部と外部とを連通する開口であり、通常時にはシャッタ105によって閉塞された状態にある一方、後述のカセット(収納箱)200が授受される場合には適宜開放されるものである。表示操作部103は、タッチパネル式の液晶表示器によって構成した表示デバイス及び入力デバイスであり、重要物預かり機100の操作に関するガイダンス表示を行う一方、画面上に表示したボタンやキーが押圧操作された場合にその入力操作を受け付ける機能を有している。認証情報入力手段104は、顧客の生体認証情報を取得するための機器である。生体認証情報としては指紋、掌紋、声紋、虹彩等の身体的特徴や行動的特徴が挙げられるが、本実施の形態では、顧客の掌または指の静脈に係る画像を生体認証情報として撮像するものを例示している。
また、上記重要物預かり機100の機器本体101には、図3〜図5に示すように、その内部にカセット格納ラック300及びカセット搬送装置400が設けてある。
カセット格納ラック300は、複数のカセット格納域301を画成するためのラック状部材である。本実施の形態では、上下方向に40段、奥行き方向に5列、合計200個のカセット格納域301を有したカセット格納ラック300を左右に1つずつ配設することにより、機器本体101の内部に400個のカセット格納域301を画成している。カセット格納ラック300のカセット格納域301には、それぞれにアドレス番号が付与してあるとともに、それぞれの内部にカセット200が格納してある。アドレス番号は、それぞれのカセット格納域301の位置を一意に特定するための識別番号である。
カセット200は、顧客が重要物を収納するための収納体である。本実施の形態では、図7及び図8に示すように、上部ケース201と下部ケース202とを備え、これらのケース201,202を互いに一側縁部を介して開閉可能に接続した薄型直方状のカセット200を例示している。各カセット200には、上部ケース201と下部ケース202とを互いに閉成した状態に保持するための施錠機構210が設けてある。本実施の形態では、鍵を要せず、複数のダイヤルを予め設定した位置にセットした場合に解錠することができる一方、上部ケース201と下部ケース202とを閉成した状態で複数のダイヤルの位置を変更した場合にロック爪211に係合して施錠することのできる施錠機構210を適用している。
それぞれのカセット200には、一対の係合ピン220及び非接触型のRFID(Radio Frequency Identification)タグ230が設けてある。係合ピン220は、それぞれカセット200の側面に形成した凹部221に配設したもので、互いに間隔を置いた位置にカセット200の上下方向に沿って延在している。RFIDタグ(以下、「IDタグ230」という)は、図には明示していないが、メモリを内在したICチップ部と、電波を入出力するアンテナ部とを有したもので、リーダライタにより非接触の状態でメモリに対して情報の読み書きを行うことが可能である。IDタグ230のメモリ(記憶手段)は、後述する登録処理を行った顧客の情報をカセット番号に対応付けて記憶するものである。本実施の形態では、図9に示すように、IDタグ230のメモリにカセット番号、機体番号、生体認証情報、銀行コード及び支店コードを記憶するようにしている。カセット番号は、カセット200を一意に特定するための識別番号であり、本実施の形態では4桁の数字によって設定してある。機体番号は、重要物預かり機100を一意に特定するための識別番号である。生体認証情報、銀行コード及び支店コードは、登録処理の際に顧客から取得した情報である。生体認証情報は、認証情報入力手段104によって取得するものと同様に、顧客の掌または指の静脈に係る画像を撮像したものである。尚、生体認証情報としては、基本的には契約した顧客本人のものを登録するが、代理人についての生体認証情報を併せて登録することもできる。これは顧客本人だけではなく、その家族等の代理人による取り扱いを可能とするためである。銀行コード及び支店コードは、登録処理を行う場合に必要となる登録要項の一部であり、顧客の取引銀行を特定するための記号である。
カセット搬送装置400は、図4〜図6、図10及び図11に示すように、カセット受渡口102とカセット格納ラック300の各カセット格納域301との間においてカセット200を搬送するためのもので、機器本体101の内部においてカセット格納ラック300の相互間となる部位に配設してある。図4及び図5に示すように、本実施の形態のカセット搬送装置400は、カセット搬送台401を備えて構成してある。
カセット搬送台401は、カセット200を搭載した状態で走行するもので、ベース402の上面に移送トレイ403及びスライド駆動部404を備えている。移送トレイ403は、一対のスライド用ロッド405を介してカセット搬送台401にスライド可能に支持してあり、カセット搬送台401に対して左右方向(図4中の左右方向)にスライドすることが可能である。スライド駆動部404は、スライド用駆動ベルト406とスライド用モータ407とを備えて構成してある。スライド用駆動ベルト406は、一対のプーリ408,409間に巻回したもので、その中間部が固定板410を介して移送トレイ403に連結してある。スライド用モータ407は、一方のプーリ408を回転駆動することにより、スライド用駆動ベルト406の中間部をスライド用ロッド405の延在方向に沿って往復移動させることが可能である。
移送トレイ403には、回転トレイ411が設けてあるとともに、回転トレイ411との間に回転駆動部412を備えている。回転トレイ411は、支持軸413を介して移送トレイ403に回転可能に支持してあり、上下方向(図4中の紙面に直交する方向)に沿った軸心回りに回転することが可能である。回転駆動部412は、回転用モータ414と回転用駆動ベルト415とを備えて構成してある。回転用モータ414は、その駆動軸が移送トレイ403に向けて支持軸413と平行となる態様で回転トレイ411に取り付けてある。回転用駆動ベルト415は、移送トレイ403に固定したプーリ416と回転用モータ414の駆動軸に取り付けたプーリ417との間に巻回してある。
回転トレイ411には、一対の係合アーム418、アーム駆動部419及びリーダライタ420が設けてある。係合アーム418は、それぞれの先端部に鉤状部418aを有する一方、それぞれの基端部に連係用ギア421を有したもので、個々の基端部を介して回転トレイ411に揺動可能に配設してある。これら一対の係合アーム418は、図10に示すように、先端部を互いに離隔する方向に向けて揺動させた場合にそれぞれの鉤状部418aを回転トレイ411の側面から突出しない位置に配置させる一方、図11に示すように、カセット200において係合ピン220を設けた側面(以下、「係合側面」という)を回転トレイ411の側面に当接させた状態で、先端部を互いに近接する方向に向けて揺動させた場合には回転トレイ411の側面からそれぞれの鉤状部418aを突出させ、各鉤状部418aをカセット200の係合ピン220に係合させることによって回転トレイ411にカセット200を保持することが可能である。尚、図11に示す状態から再び先端部を互いに離隔する方向に向けて係合アーム418を揺動させれば、カセット200の係合ピン220との係合状態を解除すること、つまり回転トレイ411に対するカセット200の保持状態を解除することができる。アーム駆動部419は、一対の駆動ギア422と係合用モータ423と係合用駆動ベルト424とを備えて構成してある。駆動ギア422は、互いに歯合するとともに、それぞれが一方の係合アーム418の連係用ギア421に歯合しており、一対の係合アーム418を互いに近接する方向、もしくは互いに離隔する方向に連動させるものである。係合用モータ423は、その駆動軸が駆動ギア422の回転軸と平行となる態様で回転トレイ411に取り付けてある。係合用駆動ベルト424は、係合用モータ423の駆動軸に取り付けたプーリ425と一方の駆動ギア422に設けたプーリ425との間に巻回してある。リーダライタ420は、各カセット200に設けたIDタグ230との間において無線通信を行い、IDタグ230のメモリに記憶した情報の読み出し、あるいはメモリに対して情報の書き込みを行う装置である。
また、上記カセット搬送装置400には、図4及び図5に示すように、往復機構部430と昇降機構部440とが設けてある。往復機構部430は、上述したカセット搬送台401を奥行き方向(図4において上下方向)に沿って移動させるもので、一対の昇降フレーム431を備えている。昇降フレーム431は、カセット格納ラック300の相互間において最も手前側となる位置及び最も奥側となる位置に配置したもので、互いの間に一対の往復用ロッド432を備えている。往復用ロッド432は、機器本体101の奥行き方向に沿って互いに平行に延在するもので、ベース402を介してカセット搬送台401を移動可能に支持している。また、往復機構部430には、往復用モータ433及び往復用駆動ベルト434が設けてある。往復用モータ433は、駆動軸の軸心を左右方向に向けた状態で一方の昇降フレーム431に取り付けてある。往復用駆動ベルト434は、往復用モータ433の駆動軸に取り付けたプーリ435と他方の昇降フレーム431に取り付けたプーリ436との間に巻回したもので、その中間部がカセット搬送台401のベース402に連結してある。
昇降機構部440は、カセット搬送台401を往復機構部430とともに上下方向に沿って移動させるもので、一対の昇降用ロッド441と昇降用モータ442と昇降用駆動ベルト443とを備えている。昇降用ロッド441は、機器本体101の内部において最も手前側となる位置及び最も奥側となる位置に互いに平行となる態様で上下方向に沿って延設したもので、それぞれ昇降フレーム431を移動可能に支持している。昇降用モータ442は、駆動軸の軸心を奥行き方向に向けた状態で機器本体101の内部においてカセット格納ラック300の最下段よりも下方となる位置に取り付けてある。昇降用駆動ベルト443は、昇降用モータ442の駆動軸に連係したプーリ444と機器本体101の内部においてカセット格納ラック300の最上段部に取り付けたプーリ445との間に巻回したもので、その中間部が一方の昇降フレーム431に連結してある。
ここで、上記のように構成したカセット搬送装置400では、昇降用モータ442を駆動すると、昇降用駆動ベルト443の中間部が機器本体101に対して上下方向に移動するため、これに連結した昇降フレーム431が上下方向に沿って移動することになり、往復用ロッド432を介して支持したカセット搬送台401をカセット格納ラック300の相互間において上下方向に沿って移動させることができる。一方、往復用モータ433を駆動すると、往復用駆動ベルト434の中間部が昇降フレーム431に対して奥行き方向に移動するため、これに連結したカセット搬送台401を奥行き方向に沿って移動させることができる。これにより、これら昇降用モータ442及び往復用モータ433を適宜駆動すれば、カセット格納ラック300に画成したすべてのカセット格納域301、さらにはカセット受渡口102に対してカセット搬送台401を移動させることが可能となる。
さらに、カセット搬送台401においてスライド用モータ407を駆動すると、スライド用駆動ベルト406の中間部がベース402に対して左右方向にスライドするため、これに連結した移送トレイ403を左右方向に沿って移動させることが可能となる。一方、回転用モータ414を駆動すると、その回転が回転用駆動ベルト415を通じて移送トレイ403に固定したプーリ416に伝達されるため、移送トレイ403に対して回転トレイ411を適宜方向に所望の角度だけ回転させることが可能となる。これにより、これらスライド用モータ407及び回転用モータ414を適宜駆動すれば、カセット搬送台401のベース402に対して移送トレイ403を左右方向の任意の位置に配置させることができるとともに、回転トレイ411に設けた一対の係合アーム418を前後左右任意の方向に対向させることが可能となる。
従って、上記カセット搬送装置400によれば、スライド用モータ407、回転用モータ414、係合用モータ423、往復用モータ433及び昇降用モータ442を適宜駆動することにより、カセット受渡口102とカセット格納ラック300の各カセット格納域301との間においてカセット200を搬送することが可能となる。
図12は、重要物預かり機100の機能的な構成の一例を示すブロック図である。同図に示すように、重要物預かり機100は、上述した構成の他、扉開検知センサ110、人物検知センサ111、カセット搬送駆動部112、顧客認証部113、記憶部(記憶手段)114、精査判定部115、端末設定情報処理部116、参照要求処理部117、主制御部118を備えている。
扉開検知センサ110は、機器本体101に設けた図示せぬ扉が開操作された場合にOPEN信号を出力し、かつその状態を保持するセンサである。人物検知センサ111は、機器本体101の前面に顧客や銀行の係員等の人物が接近している場合にのみON信号を出力するセンサである。これら扉開検知センサ110から出力されたOPEN信号及び人物検知センサ111から出力されたON信号は、それぞれ主制御部118に与えられることになる。
カセット搬送駆動部112は、搬送指示が与えられた場合に、カセット搬送装置400のスライド用モータ407、回転用モータ414、係合用モータ423、往復用モータ433及び昇降用モータ442に対して適宜駆動信号を与えることにより、搬送指示に応じてカセット200を搬送させるものである。
顧客認証部113は、与えられた2つの生体認証情報を照合し、その照合結果を主制御部118に与えるものである。
記憶部114は、ハードディスク装置等の二次記憶媒体であり、後述する主制御部118のためのプログラムや初期データの他、顧客情報登録テーブル120とカセット収納テーブル130とが格納してある。
顧客情報登録テーブル120は、顧客の情報をカセット番号に対応付けて記憶するものである。本実施の形態では、図13に示すように、IDタグ230のメモリに記憶したカセット番号、銀行コード、支店コードに加え、顧客の氏名及び利用ログを顧客情報登録テーブル120に記憶するようにしている。利用ログは、重要物預かり機100を利用した場合にその日付や利用回数等の利用状況情報が適宜記憶される部分である。
カセット収納テーブル130は、上述したカセット格納域301のアドレス番号をカセット番号に対応付けて記憶するものである。本実施の形態では、図14に示すように、カセット番号及びアドレス番号に加え、状態フラグをカセット収納テーブル130に記憶するようにしている。状態フラグは、カセット番号に対応するカセット200の状態を示すものである。本実施の形態では、格納されているカセット200が未登録のものである場合「00」、格納されているカセット200が登録されたものである場合「01」、カセット200が取り出し中である場合「02」と記憶するようにしている。また、図14には示していないが、後述する精査判定部115により、格納されているカセット200が登録されたものでないと判定された場合には「FF」と記憶し、また登録されたカセット200が行方不明である場合には「FE」と記憶するようにしている。
精査判定部115は、カセット搬送台401のリーダライタ420を通じて読み出したカセット番号、つまりカセット格納域301に格納されたカセット200のIDタグ230に記憶されているカセット番号が与えられた場合に、このカセット番号とカセット格納域301のアドレス番号をキーとしてカセット収納テーブル130から特定されるカセット番号とを照合する精査処理を実施し、その精査処理結果を主制御部118に与えるものである。
端末設定情報処理部116は、後述する端末情報が与えられた場合にこれに含まれるパスワード(端末設定識別情報)と関連情報とからカセット番号を特定する一方、特定したカセット番号を主制御部118に送出するものである。
参照要求処理部117は、後述の参照要求が与えられた場合に、この参照要求に含まれる顧客特定情報に基づいて記憶部114及び各カセット200のIDタグ230に記憶された情報からカセット番号を特定し、これを参照結果として主制御部118に返送する機能を有したものである。
主制御部118は、予め記憶部114に記憶したプログラム及び初期データに基づいて、上述した表示操作部103、認証情報入力手段104、扉開検知センサ110、人物検知センサ111、カセット搬送駆動部112、顧客認証部113、記憶部114、精査判定部115、端末設定情報処理部116、参照要求処理部117の動作を統括的に制御するものである。
また、主制御部118は、入出力インターフェース部119を通じて外部機器との間で各種情報の授受を行うことが可能である。例えば、参照要求処理部117から参照結果が与えられた場合、主制御部118は、これを後述する端末装置150に送出する処理を行う。
一方、本発明の実施の形態である顧客物品預かりシステムは、図1に示すように、重要物預かり機100とは別個に構成した端末装置150を備えている。端末装置150は、例えばノート型のパーソナルコンピュータによって構成したもので、図15に示すように、端末表示部151、端末入力部(登録要項入力手段)152、転送情報生成部153、識別情報設定部154、端末制御部155を備えている。端末表示部151は、端末装置150の操作を行う場合に必要となる各種情報を表示するためのもので、例えば液晶表示器によって構成してある。端末入力部152は、操作指令や各種情報を入力するためのもので、例えばキーボードによって構成してある。
転送情報生成部153は、顧客の登録処理を行う場合に必要となる登録要項の少なくとも一部が与えられた場合、登録要項の事前登録が実施された旨の事前登録情報とともに当該登録要項を転送情報として端末制御部155に送出する機能を有したものである。
識別情報設定部154は、顧客を特定する情報とともに参照指令が与えられた場合にこの顧客を特定する情報(以下、「顧客特定情報」という)を含めた参照要求を生成し、これを後述する端末制御部155に送出する一方、参照結果が与えられた場合にはこの参照結果に含まれるカセット番号に関連付けてパスワードを生成するとともに、このパスワードと、カセット番号との関連情報とを含めた端末情報を端末制御部155に送出する機能を有したものである。尚、本実施の形態では、カセット番号とは一致しない4桁の数字をパスワードとして設定するようにしている。
端末制御部155は、予めメモリ156に格納したプログラム及び初期データに基づいて、上述した端末表示部151、端末入力部152、転送情報生成部153、識別情報設定部154の動作を統括的に制御するものである。
また、端末制御部155は、端末入出力インターフェース部157を通じて重要物預かり機100の主制御部118との間で各種情報の授受を行うことができ、さらに図1に示すように、ネットワークを通じてサーバ装置180との間で各種情報の授受を行うことが可能である。例えば、銀行の係員によって端末入力部152から登録要項の少なくとも一部が入力された場合、端末制御部155は、転送情報生成部153を通じて転送情報を生成する処理を行う一方、転送情報生成部153から転送情報が与えられた場合には、これを重要物預かり機100に送出する処理を行う。また、所定の条件下、例えば顧客の本人確認をした後に銀行の係員が端末入力部152から顧客特定情報とともに参照指令を入力した場合、端末制御部155は、識別情報設定部154を通じて参照要求を生成する処理を行う一方、識別情報設定部154から参照要求が与えられた場合には、これを重要物預かり機100に送出する処理を行う。さらに、端末装置150の端末制御部155は、重要物預かり機100から参照結果が与えられた場合、識別情報設定部154を通じて端末情報を生成する処理を行う一方、識別情報設定部154から端末情報が与えられた場合には、これを重要物預かり機100に送出する処理を行う。また、端末制御部155は、銀行の係員によって端末入力部152から情報収集指令が与えられた場合、または予め設定されたタイミングで、重要物預かり機100の記憶部114やカセット格納ラック300の各カセット格納域301に格納されたカセット200のIDタグ230を適宜参照し、それぞれに記憶されている情報の収集を行うとともに、収集した情報をプリンタによって印字する処理を行う。尚、端末装置150と複数の重要物預かり機100との間において各種情報を授受する場合には、それぞれの情報に機体番号を付与することにより、重要物預かり機100を特定した状態で実施することが好ましいのはいうまでもない。
図16は、重要物預かり機100の主制御部118が実施するメイン処理の内容を示すフローチャート、図17は、図16に示した登録処理の詳細内容を示すフローチャート、図18は、図16に示した預入処理の詳細内容を示すフローチャート、図19は、図16に示した取出処理の詳細内容を示すフローチャートである。以下、これらのフローチャートを適宜参照しながら、本実施の形態に係る顧客物品預かりシステムの運用方法について説明する。尚、以下においては、図1に示すように、上述した重要物預かり機100及び端末装置150のそれぞれが○○銀行の複数の支店A〜Cに設置され、かつ各支店A〜Cの重要物預かり機100が個々の端末装置150を介してネットワーク上に設置された○○銀行の管理下にあるサーバ装置180と接続されているものとする。また、重要物預かり機100は、各支店A〜CのATMコーナにおいてATMと並設し、顧客及び銀行の係員が操作できる態様で設置する一方、端末装置150は、窓口において銀行の係員のみが操作できる位置に設置してあるものとする。さらに、重要物預かり機100のカセット搬送台401は、待機状態においてカセット搬送駆動部112からの駆動信号により、カセット受渡口102を介して機器本体101の外部からカセット200を授受することのできる位置に配置されているものとする。
(メイン処理)
図16に示すように、まず重要物預かり機100の主制御部118は、扉開検知センサ110からOPEN信号が出力されたか否か、つまり扉検知センサを介して機器本体101の扉が開操作されたか否かを判断する(ステップS10)。OPEN信号が出力されていない場合(ステップS10否定)、主制御部118は、後述するステップS100の処理を経ることなく手順をステップS20に進める。
これに対してOPEN信号が出力されていた場合(ステップS10肯定)、主制御部118は、精査判定部115を介して精査処理を実施し(ステップS100)、その後に手順をステップS20に進める。
ステップS20において主制御部118は、人物検知センサ111からON信号が出力されているか否か、つまり機器本体101の前面に人物が接近したか否かを判断する。ON信号が出力されていない場合、つまり機器本体101の前面に顧客や銀行の係員等の人物が存在しないと判断した場合には、後述の処理を経ることなく今回の処理を終了する(ステップS20否定)。
一方、人物検知センサ111からON信号が出力されている場合(ステップS20肯定)、主制御部118は、図20−1に示すように、表示操作部103に操作選択画面を表示し(ステップS30)、その後、人物検知センサ111からON信号が出力されなくなるまでの間、操作入力待ちの状態となる(ステップS40〜ステップS60)。
操作入力待ちの状態において銀行の係員による登録モード操作が行われた場合(ステップS60肯定)には顧客の登録処理が行われ(ステップS200)、表示操作部103に表示された預入ボタンが押圧操作された場合(ステップS40肯定)には預入処理が行われ(ステップS300)、表示操作部103に表示された取出ボタンが押圧操作された場合(ステップS50肯定)には取出操作が行われる(ステップS400)。以降、上述した処理が、所定のサイクルタイムで繰り返し実施されることになる。
(精査処理)
ステップS100において重要物預かり機100の主制御部118が実行する精査処理は、上述したように、実際にカセット格納域301に格納されたカセット200のIDタグ230に記憶されているカセット番号をカセット搬送台401のリーダライタ420によって読み出し、この読み出したカセット番号とカセット格納域301のアドレス番号をキーとしてカセット収納テーブル130から特定されるカセット番号とを照合するとともに、その処理結果を主制御部118に与えるものであるため、カセット格納域301に正しいカセット200が格納されているか否かを主制御部118によって認識することができるようになる。従って、例えば第三者によりカセット200の入れ換え操作があった場合においても、機器本体101の扉が開操作されるたびに精査処理が実施されるため、この入れ換え操作を容易に、かつ確実早期に認識することができるようになり、後述する取出処理において他人のカセット200が誤って取り出される事態を未然に防止することができるようになる。尚、精査処理の結果、カセット200とカセット格納域301とが整合していない場合には、係員にその旨報知することが好ましい。
(登録処理)
ステップS200において重要物預かり機100の主制御部118が実施する登録処理は、顧客物品預かりシステムを利用しようとする顧客を登録する場合に行うもので、ステップS60において選択する場合の操作を含めて銀行の係員の立ち会いの下に行われることを前提としている。図17に示すように、登録処理において重要物預かり機100の主制御部118は、まず、端末装置150からの転送情報を受信したか否かを判断する(ステップS201)。
端末装置150からの転送情報を受信していない場合(ステップS201否定)、主制御部118は、表示操作部103に登録要項を入力する旨の表示及び入力キーの表示を行い(ステップS202)、その後、表示操作部103の入力キーを通じた登録要項の入力待ちとなる(ステップS203)。尚、入力する登録要項のうちカセット番号に関しては、登録済みのものと重複しないように、登録済みカセット番号の入力を拒否する、未登録のもののみを選択させる等、適宜処理を施すことが好ましい。
登録要項すべての入力が完了すると(ステップS203肯定)、主制御部118は、次に表示操作部103に生体認証情報を入力する旨の表示を行い(ステップS204)、その後、認証情報入力手段104を通じた生体認証情報の入力待ちとなる(ステップS205)。
認証情報入力手段104を通じて生体認証情報を取得すると(ステップS205肯定)、主制御部118は、表示操作部103に登録処理中画面を表示し(ステップS206)、その後、先に入力された登録要項に含まれるカセット番号をキーとして記憶部114に格納したカセット収納テーブル130から該当するカセット200のカセット格納域301を特定するとともに(ステップS207)、その状態フラグを「00」から「02」に書き換える(ステップS208)。
さらに、主制御部118は、カセット搬送駆動部112を通じてカセット搬送台401を適宜駆動し、特定したカセット格納域301に格納されているカセット200をカセット受渡口102まで搬送する処理を行う(ステップS209)。この間、主制御部118は、カセット搬送台401に搭載したカセット200のIDタグ230にリーダライタ420を通じてカセット番号、生体情報、銀行コード及び支店コードを書き込む処理を行い(ステップS210)、また、記憶部114に格納した顧客情報登録テーブル120の新たなフィールドに顧客の情報として顧客の氏名、カセット番号、銀行コード及び支店コードを書き込む処理を行う(ステップS211)。
カセット搬送台401によって搬送されたカセット200がカセット受渡口102を通じて機器本体101の外部から取出可能状態となると(ステップS212肯定)、主制御部118は、表示操作部103に登録処理終了及びカセット200の受け取り指示画面を表示し(ステップS213)、その後、手順をリターンさせる。この結果、登録処理を実施した顧客に対してカセット受渡口102からカセット200を提供することができるようになる。
一方、上述したステップS201において端末装置150からの転送情報を受信していた場合(ステップS201肯定)、主制御部118は、転送情報を選択するための選択画面を表示操作部103に表示し(ステップS214)、その後に表示操作部103を通じた選択操作待ちとなる(ステップS215)。転送情報を選択するための選択画面とは、端末装置150から送出された転送情報と、現在機器本体101の前面で登録処理を実施している顧客とを関連付けるためのものであり、例えば、転送情報を特定するためのカセット番号を表示したり、顧客の氏名を表示するものである。特に、端末装置150から複数の転送情報を受信していた場合には、両者の関連付けを正確に行う必要がある。このため、例えばステップS214においては、単に顧客の氏名を表示する一方、ステップS215において顧客の氏名を選択した場合にカセット番号の入力を求め、表示操作部103から入力したカセット番号と端末装置150において入力したカセット番号とが合致した場合にのみ手順を進めるようにしても良い。
ステップS216において転送情報が選択されると(ステップS216肯定)、主制御部118は、選択された転送情報に含まれる登録要項を取得し(ステップS217)、その後、手順をステップS203に進め、登録要項のすべてが入力されたことを条件に登録処理が進行することになる。
ここで、ステップS201において受信したか否かの判断対象となる転送情報とは、上述したように、端末装置150の端末入力部152を介して登録要項の少なくとも一部が入力された場合に、転送情報生成部153によって生成されたものである。従って、銀行の窓口において予め端末装置150の端末入力部152から登録要項の事前入力を行った場合には、ATMコーナに設置された重要物預かり機100での登録処理を生体認証情報の入力のみとすることができる等、その操作を著しく低減することができるようになる。しかも、登録要項の入力作業は、窓口の係員によって行われるため、第三者に盗み見られる虞れもなくなり、セキュリティの面でもきわめて有利である。さらに、端末装置150としては、高価な認証情報入力手段104を設ける必要がないため、一般的に用いられているパーソナルコンピュータを適用することができ、システムを導入する場合のコストを著しく増大させる事態を招く虞れもなくなる。
(預入処理)
ステップS300において重要物預かり機100の主制御部118が実行する預入処理は、上述の登録処理を行った顧客がカセット200の内部に重要物を収納した後、これを機器本体101の内部に格納する場合に行うものである。図18に示すように、預入処理において重要物預かり機100の主制御部118は、まず、図20−2に示すように、表示操作部103にカセット200の挿入指示画面を表示し(ステップS301)、その後、カセット受渡口102へのカセット200の挿入待ちとなる(ステップS302)。
顧客によってカセット受渡口102にカセット200が挿入されると(ステップS302肯定)、主制御部118は、カセット搬送台401のリーダライタ420を通じてカセット200のIDタグ230に記憶されているカセット番号を読み出し(ステップS303)、ステップS303で読み出したカセット番号をキーとして記憶部114のカセット収納テーブル130からカセット格納域301を特定する処理を行う(ステップS304)。次いで主制御部118は、カセット収納テーブル130において該当する状態フラグを「02」から「01」に書き換え(ステップS305)、その後にカセット搬送駆動部112を通じてカセット搬送台401を駆動することにより、カセット受渡口102に挿入されたカセット200を機器本体101の内部に引き込み、該当するカセット格納域301まで搬送してこれを格納する処理を行う(ステップS306)。
この間、主制御部118は、図20−3に示すように、表示操作部103にカセット200を格納中である旨の表示を行い(ステップS307)、その後にカセット200の格納完了待ちとなる(ステップS308)。カセット200の格納が完了すると(ステップS308肯定)、図20−4に示すように、表示操作部103に格納完了画面を表示し(ステップS309)、その後に手順をリターンさせる。この結果、カセット200に重要物を収納した状態で預入処理を行えば、銀行の係員を介在させることなくカセット200を機器本体101の内部に格納することが可能となる。
(取出処理)
ステップS400において重要物預かり機100の主制御部118が実行する取出処理は、上述の預入処理を行った顧客のカセット200を機器本体101の外部に取り出す場合に行うものである。図19に示すように、取出処理において重要物預かり機100の主制御部118は、まず図21−1に示すように、表示操作部103にカセット番号入力要求画面及びテンキーを表示し(ステップS401)、その後、表示操作部103のテンキーを通じた4桁の数字の入力待ちとなる(ステップS402)。
顧客によって4桁の数字が入力されると(ステップS402肯定)、主制御部118は、端末装置150からの端末情報を受信していたか否かを判断する(ステップS403)。端末情報を受信していた場合(ステップS403肯定)、主制御部118は、端末設定情報処理部116を通じて端末情報に含まれる関連情報に基づき、ステップS402において入力された4桁の数字(パスワード)からカセット番号を特定する処理を行い(ステップS404)、その後に手順をステップS406に移行させる。一方、端末情報を受信していない場合(ステップS403否定)、主制御部118は、ステップS402において入力された4桁の数字をそのままカセット番号として設定し(ステップS405)、その後に手順をステップS406に移行させる。
ステップS406において主制御部118は、カセット番号が適正なものであるか否かを判断する処理を行う。具体的には、ステップS404もしくはステップS405において特定されたカセット番号がカセット収納テーブル130に存在し、かつカセット番号に関連付けて記憶された状態フラグが「01」である場合にこのカセット番号は適正なものであると判断する(ステップS406肯定)。この場合、主制御部118は、図21−2に示すように、表示操作部103に生体認証情報を入力する旨の表示を行い(ステップS407)、その後に認証情報入力手段104を通じた生体認証情報の入力待ちとなる(ステップS408)。
これに対してステップS404もしくはステップS405において特定されたカセット番号がカセット収納テーブル130に存在しない場合、あるいはカセット収納テーブル130に存在するがカセット番号に関連付けて記憶された状態フラグが「01」以外である場合には、このカセット番号は適正なものでないと判断する(ステップS406否定)。この場合、主制御部118は、顧客に対して適正なカセット番号の再入力を促すべく手順をステップS401にリターンさせる。
認証情報入力手段104を通じて入力された生体認証情報(以下、「入力生体認証情報」という)を取得すると(ステップS408肯定)、主制御部118は、ステップS406において適正であると判断したカセット番号をキーとして記憶部114のカセット収納テーブル130からカセット格納域301を特定する処理を行う(ステップS409)。さらに、主制御部118は、カセット搬送駆動部112を通じてカセット搬送台401を駆動することにより、特定したカセット格納域301に格納されたカセット200のIDタグ230に記憶されている生体認証情報(以下、「登録生体認証情報」という)をリーダライタ420によって読み出し(ステップS410)、これら入力生体認証情報と登録生体認証情報とから顧客認証部113を介して認証処理を行う(ステップS411)。認証処理の結果、入力生体認証情報と登録生体認証情報とが相違するものであると判定した場合(ステップS412否定)、主制御部118は、表示操作部103にエラー表示を行い(ステップS413)、その後に手順をリターンさせる。
一方、入力生体認証情報と登録生体認証情報とが同一のものであると判定した場合(ステップS412肯定)、主制御部118は、記憶部114に格納したカセット収納テーブル130から該当する状態フラグを「01」から「02」に書き換え(ステップS414)、その後にカセット格納域301に格納されたカセット200をカセット受渡口102まで搬送する処理を行う(ステップS415)。この間、主制御部118は、図21−3に示すように、表示操作部103に取出中画面を表示し(ステップS416)、カセット搬送台401によって搬送されたカセット200がカセット受渡口102を通じて機器本体101の外部から取出可能状態となると(ステップS417肯定)、図21−4に示すように、表示操作部103に受取指示画面表示を行い(ステップS418)、その後に手順をリターンさせる。この結果、取出処理を実施すれば、銀行の係員を介在させることなくカセット受渡口102から顧客の所有するカセット200を取り出し、その内部に収納した重要物を受け取ることができるようになる。
ここで、端末情報を受信した場合にステップS402において顧客が端末情報に含まれるパスワードを入力すれば、関連情報に基づいて顧客の所有するカセット200のカセット番号を特定することができ、その後の処理を継続することで機器本体101からカセット200を取出可能状態とすることができる。従って、例えばカセット番号を忘れてしまった場合にも、窓口の端末装置150において所定の本人確認の後に銀行の係員が端末入力部152から顧客特定情報とともに参照指令を行えば、その後に重要物預かり機100から返送される参照結果に基づいて端末情報が生成され、これが重要物預かり機100に転送されることになるため、この端末情報に含まれるパスワードからカセット200の取出処理を行うことが可能となる。尚、端末情報に含まれるパスワードは、1回使用した場合にその後の使用を禁止する等、使用に制限を加えることが好ましい。また、ステップS412において生体認証情報が一致しなかった場合に(ステップS412否定)、直ちにエラー表示(ステップS413)をするようにしたが、ステップS407に戻って所定回数(例えば、3回)リトライさせるようにしても良い。
以上説明したように、上記顧客物品預かりシステムによれば、重要物預かり機100が、登録要項及び生体認証情報を登録した顧客のカセット200を受け入れて機器本体101の内部に格納する一方、カセット番号及び生体認証情報が入力された場合には、この生体認証情報と予め登録した生体認証情報とに基づいて認証処理を行った後に適正な顧客のカセット200を特定し、特定したカセット200を機器本体101の外部から取出可能状態とするため、銀行の係員等の第三者を介在させなくとも、顧客自らが重要物を収納したカセット200を預け入れたり、取り出すことができるようになる。従って、重要物の管理に係る人的労力及び管理コストを低減することができるため、より多くの顧客が重要物を預け入れることが可能となる。
しかも、重要物預かり機100とは別個に構成した端末装置150から登録要項を入力した場合にこれが重要物預かり機100に転送されるため、その後に重要物預かり機100において認証情報入力手段104から生体認証情報を入力すれば顧客の登録を完了することができ、重要物預かり機100での登録作業を簡素化することが可能となるとともに、登録要項を他人に盗み見される虞れもなくなる。
また、上記顧客物品預かりシステムによれば、重要物預かり機100が、顧客の登録要項及び生体認証情報をカセット200の識別情報に対応付けて記憶部114及びカセット200のIDタグ230に記憶する機能を有し、端末装置150は、所定の条件下において記憶部114及びカセット200のIDタグ230に記憶された記憶情報を参照し、かつカセット200の識別情報に対応したパスワードを設定するとともに、設定したパスワードを重要物預かり機100に転送する機能を有し、重要物預かり機100は、カセット200の識別情報及び生体認証情報が入力され、かつ認証処理によって適正な顧客による取出要求であると判断した場合に特定したカセット200を機器本体101の外部から取出可能状態とする一方、端末装置150からパスワードが転送された場合には、取出要求の際にこのパスワードをカセット200の識別情報として取出要求を受け入れるようにしているため、顧客がカセット200の識別情報を忘れてしまった場合であっても、例えば本人確認を行った後に端末装置150からの操作によって重要物預かり機100に格納されたカセット200を取り出すことが可能になり、その利便性を向上させることができる。
以上においては、それぞれの支店単位で実施される処理について説明したが、本実施の形態に係る顧客物品預かりシステムによれば、端末装置150を介して各支店の重要物預かり機100をネットワークに接続しているため、支店の相互間において顧客の登録要項及び生体認証情報を共用する処理を行うことが可能である。
(登録移転処理)
図22は、ネットワークに設置したサーバ装置180を介して複数の支店相互間で実施される顧客の登録移転処理を示すシーケンス図である。登録移転処理とは、例えば既に支店Aにおいて登録を行った顧客が、引越等の理由により支店Bにおいて物品の預け入れを希望する場合に実施する処理である。
まず、図22に示す登録移転処理では、支店Aにおいて既に登録を行った顧客からの申し出により窓口の端末装置(以下、「移転元端末装置150A」という)において銀行の係員が端末入力部152を介して移転登録指令を入力すると(SQ1)、端末制御部155がネットワークを通じてサーバ装置180に登録移転要求を送出する処理を行う(SQ2)。この登録移転要求には、移転元及び移転先となる各支店A,Bの情報が含まれており、サーバ装置180においてこれらを特定することが可能である。
登録移転要求を受信したサーバ装置180では、登録移転要求で指示された移転先となる支店Bの端末装置(以下、「移転先端末装置150B」という)に対してカセット格納域301に空きがあるか否かの問い合わせを行う(SQ3)。問い合わせを受信した移転先端末装置150Bは、移転先の支店Bに設置された重要物預かり機(以下、「移転先重要物預かり機100B」という)の記憶部114に格納したカセット収納テーブル130を参照し、カセット格納域301に空きがあるか否かを確認する処理を行う(SQ4)。
移転先重要物預かり機100Bのカセット格納ラック300にカセット格納域301の空きが無い場合には、移転先端末装置150Bからサーバ装置180及び移転元端末装置150Aに対して空きが無かった旨の空き無し通知が送出され(SQ5)、今回の登録移転処理が終了する(SQ6)。
これに対して移転先重要物預かり機100Bのカセット格納ラック300にカセット格納域301の空きがあった場合には、移転先端末装置150Bからサーバ装置180及び移転元端末装置150Aに対して空きが有った旨の空き有り通知が送出される(SQ7)。
移転先端末装置150Bから空き有り通知を受信したサーバ装置180は、移転先端末装置150Bに対して仮予約指示を送出し(SQ8)、これにより移転先重要物預かり機100Bの該当するカセット格納域301が確保されることになる(SQ9)。
一方、移転先端末装置150Bからサーバ装置180を通じて空き有り通知を受信した移転元端末装置150Aは、移転元の支店Aに設置された重要物預かり機(以下、「移転元重要物預かり機100A」という)に対して移転登録を申し出た顧客のカセット番号を通知する処理を行う(SQ10)。これにより、移転元重要物預かり機100Aにおいて該当するカセット番号のカセット200に対して取出処理が実施された場合には(SQ11)、対応する顧客の情報が移転元端末装置150A、サーバ装置180、移転先端末装置150Bを介して移転先重要物預かり機100Bに順次転送する処理が行われることになる(SQ12)。
これにより、移転先重要物預かり機100Bにおいては、顧客の登録要項及び生体認証情報を取得することができるようになり、顧客から新たに登録要項や生体認証情報を取得することなく登録処理を行うことができるようになる(SQ13)。従って、その後に顧客が移転元重要物預かり機100Aから取り出したカセット200を移転先重要物預かり機100Bのカセット受渡口102から挿入すれば、適正な顧客による預入処理が実施され(SQ14)、SQ9において確保されたカセット格納域301に格納されることになる。
以上説明したように、本来であれば、支店Aを解約した後に、支店Bで新たに登録処理を実施しなければならないところ、支店Aにおいて上述の登録移転処理を実施すれば、直ちに支店Bにおいてカセット200に収納した重要物の預け入れを行うことが可能となり、利便性の点できわめて有利となる。
尚、上述した登録移転処理では、移転元重要物預かり機100Aにおいてカセット200の取出処理を実施した後、顧客情報を削除するようにしているが(SQ15)、必ずしも削除する必要はなく、例えば一時的に利用停止扱いにしても良い。一時的に利用停止扱いにした場合には、例えば転勤や出張等のように、顧客が再び支店Aに戻ってきた時に支店Aの重要物預かり機100においてカセット200の利用を直ちに再開することが可能となる。
以上のように、本発明に係る顧客物品預かりシステムは、金融機関の係員等、第三者を介在させることなく顧客自らが物品を簡易に預け入れることを可能とし、その管理に係るコストをも低減してより多くの顧客が物品を預け入れることを可能とする場合に適している。
本発明の実施の形態である顧客物品預かりシステムを概念的に示した図である。 図1の顧客物品預かりシステムで適用する重要物預かり機の外観を示す斜視図である。 図2に示した重要物預かり機の内部を概念的に示す断面側面図である。 図2に示した重要物預かり機の内部構成を概念的に示す平面図である。 図2に示した重要物預かり機の内部構成を概念的に示す断面正面図である。 図2に示した重要物預かり機に適用するカセット搬送台の要部を示す概念図である。 図2に示した重要物預かり機に適用するカセットの外観を示す斜視図である。 図7に示したカセットを開成した状態を示す斜視図である。 図7に示したカセットのIDタグに記憶した情報の一例を示す図表である。 図2に示した重要物預かり機に適用するカセット搬送台の要部を示す平面図である。 図2に示した重要物預かり機に適用するカセット搬送台の要部を示す平面図である。 図2に示した重要物預かり機の機能的な構成の一例を示すブロック図である。 図2に示した重要物預かり機の記憶部に格納した顧客情報登録テーブルの一例を示す図表である。 図2に示した重要物預かり機の記憶部に格納したカセット収納テーブルの一例を示す図表である。 図1に示した顧客物品預かりシステムで適用する端末装置の機能的な構成の一例を示すブロック図である。 図2に示した重要物預かり機の主制御部が実施するメイン処理の内容を示すフローチャートである。 図16に示した登録処理の詳細内容を示すフローチャートである。 図16に示した預入処理の詳細内容を示すフローチャートである。 図16に示した取出処理の詳細内容を示すフローチャートである。 預け入れ/取り出し選択画面の一例を示す図である。 カセットのセット画面の一例を示す図である。 カセットの収納中画面の一例を示す図である。 カセットの収納完了画面の一例を示す図である。 カセット番号の入力要求画面の一例を示す図である。 生体情報入力画面の一例を示す図である。 カセットの取出中画面の一例を示す図である。 カセットの受取指示画面の一例を示す図である。 ネットワークに設置したサーバ装置を介して複数の支店相互間で実施される顧客の登録移転処理を示すシーケンス図である。
符号の説明
100 重要物預かり機
101 機器本体
102 カセット受渡口
103 表示操作部
104 認証情報入力手段
105 シャッタ
110 扉開検知センサ
111 人物検知センサ
112 カセット搬送駆動部
113 顧客認証部
114 記憶部
115 精査判定部
116 端末設定情報処理部
117 参照要求処理部
118 主制御部
119 入出力インターフェース部
120 顧客情報登録テーブル
130 カセット収納テーブル
150 端末装置
151 端末表示部
152 端末入力部
153 転送情報生成部
154 識別情報設定部
155 端末制御部
156 メモリ
157 端末入出力インターフェース部
180 サーバ装置
200 カセット
201 上部ケース
202 下部ケース
210 施錠機構
211 ロック爪
220 係合ピン
221 凹部
230 IDタグ
300 カセット格納ラック
301 カセット格納域
400 カセット搬送装置
401 カセット搬送台
402 ベース
403 移送トレイ
404 スライド駆動部
405 スライド用ロッド
406 スライド用駆動ベルト
407 スライド用モータ
408,409 プーリ
410 固定板
411 回転トレイ
412 回転駆動部
413 支持軸
414 回転用モータ
415 回転用駆動ベルト
416,417 プーリ
418 係合アーム
418a 鉤状部
419 アーム駆動部
420 リーダライタ
421 連係用ギア
422 駆動ギア
423 係合用モータ
424 係合用駆動ベルト
425 プーリ
430 往復機構部
431 昇降フレーム
432 往復用ロッド
433 往復用モータ
434 往復用駆動ベルト
435,436 プーリ
440 昇降機構部
441 昇降用ロッド
442 昇降用モータ
443 昇降用駆動ベルト
444,445 プーリ

Claims (4)

  1. 所定の登録要項及び生体認証情報を登録した顧客の収納箱を受け入れて機器本体の内部に格納する一方、取出要求及び生体認証情報が入力された場合には、この生体認証情報と予め登録した生体認証情報とに基づいて認証処理を行った後に適正な顧客の収納箱を特定し、特定した収納箱を前記機器本体の外部から取出可能状態とする顧客物品預かり機と、
    前記顧客物品預かり機とは別個に構成した端末装置と
    を備え、前記端末装置に登録要項を入力するための登録要項入力手段を設ける一方、生体認証情報を入力するための認証情報入力手段を前記顧客物品預かり機に設け、前記端末装置は登録要項を取得した場合には当該登録要項を前記顧客物品預かり機に転送することを特徴とする顧客物品預かりシステム。
  2. 前記顧客物品預かり機は、顧客の登録要項及び生体認証情報を収納箱の識別情報に対応付けて記憶手段に記憶する機能を有し、
    前記端末装置は、所定の条件下において前記記憶手段の記憶情報を参照し、かつ収納箱の識別情報に対応した端末設定識別情報を設定するとともに、設定した端末設定識別情報を前記顧客物品預かり機に転送する機能を有し、
    前記顧客物品預かり機は、収納箱の識別情報及び生体認証情報が入力され、かつ認証処理によって適正な顧客による取出要求であると判断した場合に特定した収納箱を機器本体の外部から取出可能状態とする一方、前記端末装置から端末設定識別情報が転送された場合には、取出要求の際にこの端末設定識別情報を収納箱の識別情報として取出要求を受け入れることを特徴とする請求項1に記載の顧客物品預かりシステム。
  3. 端末装置を介して複数の顧客物品預かり機をネットワークに接続し、それぞれの顧客物品預かり機の記憶手段に記憶した顧客の登録要項を互いに共用することを特徴とする請求項1に記載の顧客物品預かりシステム。
  4. 顧客の登録要項を共用する顧客物品預かり機に制限を加えることを特徴とする請求項3に記載の顧客物品預かりシステム。
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