JP2007071531A - 空気調和機の塵埃除去装置 - Google Patents

空気調和機の塵埃除去装置 Download PDF

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寧 神野
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Abstract

【課題】 エアフィルターのメンテナンスの手間を低減する自動清掃装置として吸引ノズルによる吸引方式を用いる場合、吸引ノズルの開口部全域から吸引すると吸引風量が多くなり、吸引装置の消費電力が非常に大きくなるだけでなく、吸引装置が大型化し空気調和機本体内部への内蔵が困難となる課題があった。
【解決手段】 小さい吸引孔を開けた駆動可能なベルトを吸引ノズルに設けることで吸引を吸引孔に絞り、強い吸引力を維持しつつ吸引風量を低減して吸引装置の出力を大幅に低減することを可能とした。さらに、吸引孔をベルト駆動にて移動することで吸引する場所を可変させ、吸引ノズルの動作と合せてエアフィルター上をスイープ動作させることで、エアフィルター全域を清掃するようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フィルターの清掃を自動的に行うようにした空気調和機の塵埃除去装置に関するものである。
従来の空気調和機のフィルター装置は、熱交換器の前面に、空気調和機の本体内部へ埃が侵入することを防ぐためのエアフィルターが設けられており、このエアフィルターは付着した塵埃を手で清掃できるように着脱自在に構成されている。こうした構成でのフィルター装置は頻繁なメンテナンスが必要となるだけでなく、メンテナンスが行われるまでの間にはエアフィルターが徐々に目詰まりしていき、その結果、熱交換器を通過する風量が低下して空調能力が低下して消費電力の増大につながることとなる。
このため、フィルターのメンテナンスの手間を低減する目的で、エアフィルターに付着した塵埃をブラシにて定期的に清掃する自動清掃装置が考案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−74521号公報
しかしながら、上記従来技術ではブラシとエアフィルターがお互いにこすられるためブラシに塵埃が絡みついたり、ブラシが摩耗もしくは変形して機能低下するなどの問題があった。また、ある程度の時間が経過したらブラシで掻き落として集めた塵埃を処理しなくてはならずメンテナンスの手間が大幅に軽減されるものではなかった。こうした観点からエアフィルターの自動清掃装置として好ましいのはフィルターに付着した塵埃を吸引ノズルにて吸引清掃し、吸引された塵埃を集塵装置に集塵もしくは室外へ排出する清掃方法が好ましい。
こうした方法においてエアフィルター全面を清掃するためには吸引ノズルにはエアフィルター全長に相当する長いスリット状の吸引孔(以降、ノズル開口部と呼ぶ)を設けて、このノズル開口部よりエアフィルターに付着した塵埃を吸引清掃するのが良いが、ノズル開口部全域から吸引する場合、吸引風量が多くなるため吸引装置の出力が非常に大きくする必要があり、電力を消費するだけでなく空気調和機本体内部への吸引装置の内蔵が困難となる課題があった。
上記課題を解決するため本発明は、熱交換器を通過する空気の塵埃を吸引する移動可能な吸引ノズルと、前記吸引ノズルに連結された吸引装置により構成される吸引方式による自動清掃機能を有する空気調和機において、ノズル開口部をふさぐようことができるようにノズル開口部を覆いつつ、ノズル開口部に沿うようにベルトを配置し、なおかつそのノズル開口部上のベルトの一部分に穴(以下、吸引孔と記す)をあけておくことで、ノズル開口部の一部分のみを開口できるようにしたものである。加えて、ベルトを駆動可能にすることで、吸引する場所を可変することができようにしたものである。こうした構成により、吸引は吸引孔に絞られるので、強い吸引力を維持しつつ吸引風量を低減し、吸引装置の出力を大幅に低減することが可能となる。この場合、吸引清掃できるのはベルト上に設けられた吸引孔の下にある熱交換器部分だけとなるが、吸引ノズルを往復させる毎にベルトを駆動し、吸引孔の位置を順次切り替えることで熱交換器全面をスイープして清掃することは可能であり、極めて小出力の吸引装置でもエアフィルター全面を充分に吸引清掃す
ることが可能となる。
さらに、ベルトは極めて薄いものにするのが好ましい。薄くすることで、ベルト駆動時の動きを円滑にできると同時に、ベルトの吸引孔以外の個所がノズル開口部に吸着してシールされるので吸引孔以外での吸引漏れを抑制することができ、吸引孔での吸引力低下を防止することができる。しかしながら、極めて薄いベルトを用いた場合、ベルトの強度が低下することが懸念される。そこで、ベルトの両端部分などベルトの一部の厚みを厚くすると良い。こうすることで、シール性を維持しつつ、ベルトの強度も保つことが可能となる。
さらに、ベルトの吸引孔の周囲を厚くするのも好ましい。ベルトは駆動時に引っ張られるため、穴が開いている吸引孔の部分は裂けやすくなる。ベルトの吸引孔周囲を厚くすることで、薄いベルトを用いながら吸引孔部分が裂けるのを防止することが可能となる。
また、吸引ノズルにはベルト部分に沿ってブラシを配置してもよい。こうすることで、フィルター上に強く付着してしまって吸引清掃だけでは除去しきれない塵埃も、ブラシが掻き取る力を利用して清掃除去することが可能となる。
また、吸引ノズルにはベルトを挟むようにベルトガイドを設けるのが好ましい。こうすることによって、ベルトの位置ずれを防止すると共に、ベルトの浮きを抑え、ベルトの吸引孔以外の個所が吸着してシールされるのを確実にすることができる。
また、熱交換器を通過する空気の塵埃を除去するエアフィルターと、前記吸引ノズルが前記エアーフィルターに沿って駆動することにより、より確実に熱交換器を通過する塵埃を除去する事ができる。
さらに、前記ベルトガイドはフィルター表面近くまで伸ばすのが好ましい。吸引にてフィルター表面を清掃する場合、吸引力は吸引孔から離れるに従って急激に低下する。吸引孔はフィルター表面に近いほど良いので、ガイドをフィルター表面近くまで伸ばすことによって強い吸引清掃性能を発揮することが可能となる。
さらに、吸引ノズルにベルト部分に沿ってブラシを配置する場合、前記ベルトガイドはブラシ付近まで伸ばすのが好ましい。こうすることで、吸引力の低下を防止するのと同時に、ブラシに付着した塵埃を吸引除去でき、吸引ノズルを清潔な状態に保つことが可能となる。
また、ベルトには大きさの異なる複数の吸引孔を設けても良い。これらの吸引孔を使い分けることで、吸引装置の出力は一定のまま、熱交換器に付着する塵埃の量に応じて吸引力を使い分けたり、さらに、大きい吸引孔を設けることで吸引ノズルにて換気を行うことも可能となる。
さらに、吸引孔の位置や、吸引孔の大きさに応じて前記吸引装置の出力を可変する機能があっても良い。この機能により、エアフィルターに付着する塵埃の量に応じて吸引力を可変させたり、あるいは換気用の風量を設定することなど、より状況に適した設定が可能となる。
本発明によれば、熱交換器に付着する塵埃を吸引ノズルによる吸引でよって自動清掃する機能を有する空気調和機において、吸引孔を開けた駆動可能なベルトを吸引ノズルに設けて、吸引する場所を可変することができるようにすることで、強い吸引力を維持しつつ
吸引風量を低減し、吸引装置の出力を大幅に低減することが可能となる。
さらに本発明では、ベルトに極めて薄いものを用いる場合に、ベルトの両端部分などベルトの一部の厚みを厚くすることで、ベルト駆動時の動き円滑化や、ベルトが吸着することによるシール性を確保しながら、ベルトの強度も保持することが可能となる。
さらに、本発明では、吸引ノズルにベルト部分に沿ってブラシを配置することで、熱交換器上に強く付着してしまって吸引清掃だけでは除去しきれない塵埃も、ブラシが掻き取る力を利用して清掃除去することが可能となる。
さらに本発明では、吸引ノズルにベルトを挟むようにベルトガイドを設けることで、ベルトの位置ずれを防止すると共に、ベルトの浮きを抑えてシール性をより確実に確保することができ、吸引孔での吸引力の低下を防止し強い吸引力をもたせることができる。
さらに本発明では、熱交換器を通過する空気の塵埃を除去するエアフィルターと、吸引ノズルでエアーフィルター上の塵埃を除去することにより、確実に自動的に空気調和機を通過する塵埃を除去できる。
さらに本発明では、ベルトガイドをフィルター表面近くまで伸ばすことで吸引力が吸引孔から離れるに従って急激に低下するのを防止することができ、エアフィルター表面近くで強い吸引力を発揮することが可能となる。
さらに本発明では、吸引ノズルのベルト部分に沿ってブラシを配置する場合に、ブラシ付近までベルトガイドを伸ばすことで、吸引力の低下を防止するのと同時に、ブラシに付着した塵埃を吸引除去でき、吸引ノズルを清潔な状態に保つことが可能となる。
さらに本発明では、ベルトに大きさの異なる複数の吸引孔を設け、これらの吸引孔を使い分けることで、熱交換器やエアフィルターに付着する塵埃の量に応じて吸引力を使い分けたり、さらに、大きい吸引孔を設けることで吸引ノズルにて換気を行うことが可能となる。
さらに本発明では、吸引孔の位置や、吸引孔の大きさに応じて吸引装置の出力を可変することで、熱交換器やエアフィルターに付着する塵埃の量に応じて吸引力を可変させたり、あるいは換気用の風量を設定することなど、状況に適した設定が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1について、図1〜図8を用いて説明する。
まず、図1は本発明の実施の形態1における空気調和機の塵埃除去装置の構成の例を示した図である。この図において熱交換器を通過する空気の塵埃を除去するエアフィルターは、フィルター枠1と、フィルター網2から構成され、そのエアフィルターの表面に沿って移動可能な吸引ノズル3が設けられる。吸引ノズル3はフィルター枠の上下端に設置されたガイドレール4により、エアフィルターと極めて狭い間隙を保って円滑に左右に移動することができる。エアフィルター上に付着した塵埃はこの吸引ノズル3より吸引される。さらに、吸引ノズル3には吸引ダクト5が連結され、さらに吸引ダクト5は吸引装置6に連結される。吸引ダクト5は吸引ノズル3の移動に差し支えないように折り曲げ可能なダクトで形成される。さらに、吸引装置6には排気ダクト7が連結され、室外へ引き回さ
れる。吸引ノズル3により吸引されたエアフィルターの塵埃は吸引ダクト5、吸引装置6、排気ダクト7を経由して室外へ排出される。
次に、図2〜図4を用いて吸引ノズル3の構造詳細を説明する。図2は、上記塵埃除去装置の構成における、吸引ノズル3の構造を示した図であり、吸引ノズルを斜め上方向から見た図である。吸引ノズル3は主に、吸引した風の流通路となるノズル8と、ノズル8を囲むように設けられた幅20mmのベルト9から構成される。ノズル8のエアフィルター側の面には、320mmの長さ(フィルターの縦長さに相当)で、幅は3mmのスリット状のノズル開口部10が設けてある。一方、ベルト9はループ状に形成され、ノズル開口部10を覆うようにノズル8の外周に巻き付けられる。ベルト9には長さ80mm(フィルターの縦長さの1/4)で幅2mmの吸引孔11が設けてあり、吸引孔11の位置はノズル開口部10の真上にくるようにベルト9は取り付けられる。ベルト9の両端には映画フィルムのように等間隔の駆動穴12が設けられており、ノズル8上に固定されたステッピングモーター13に取り付けられた歯車14が、この駆動穴12にかみ合わさることによってベルト9は上下方向のいずれにも自由に駆動できるようになっている。図3は図2におけるノズル8とベルト9を別々にして示した図である。また、図4は吸引ノズル3の断面を示した図である(図2におけるA部の断面)。こうした構成の吸引ノズル3において、ベルトを駆動する別な構成としては、歯車14を用いずゴムローラーなどでベルト9を駆動する方法も考えられる。また、本発明の実施の形態では、装置の小型化を図るためベルト9はループ状に形成しているが、リールなどを設けてベルトを巻き取らせる方法などもある。
以上のような構成により、吸引装置6によって吸引される風量は吸引孔11に絞られて集中することとなるので、少ない風量でも吸引孔11部分では強い風速を発生させることが可能となる。すなわち、小出力で強い吸引力を発揮することが可能となる。この強い吸引力で吸引されたフィルター上の塵埃は、吸引孔11からノズル開口部10を経てノズル8内部に入り、さらに吸引ダクト5、吸引装置6、排気ダクト7を経由して室外へ排出される。
本実施例においては上記構成の吸引ノズル3にてエアフィルターの全面を吸引清掃を行うので、その具体的動作について、図1、図5、図6、図7、図8を用いて説明する。図5は図1に記載したエアフィルターの清掃範囲1)〜4)に応じた吸引孔の位置を示した図(吸引ノズルを背面から見た図)である。なお、実際の吸引ノズルは図1に示されるように、エアフィルターに沿って折れ曲がった構造をとるが、図5においては見やすくするため吸引ノズルを真直に伸ばした状態で記載している。まず、図1におけるエアフィルターの1)の範囲を吸引清掃する場合、ベルトを駆動して吸引孔を図5の1)の位置に固定する。この状態で吸引しながら吸引ノズルをエアフィルターの右端から左端まで駆動することで図1におけるエアフィルターの1)の範囲が吸引清掃できる。次に、図1におけるエアフィルターの2)の範囲の吸引清掃に移行するため、ベルトを駆動して吸引孔を図5の2)の位置に固定する。同様に、この状態で吸引しながら吸引ノズルをエアフィルターの左端から右端まで駆動することで今度は図1におけるエアフィルターの2)の範囲が吸引清掃できる。同様にして図1におけるエアフィルターの3)、4)の範囲も吸引清掃できる。図6はこの吸引清掃の順序を矢印にて示した図であるが、このような横スイープの吸引動作を行うことでエアフィルター全面を清掃することができる。本実施例における風量は、ノズル開口部全域から吸引する場合の必要動力と比較すると風量は1/4であり、必要動力は風量の3乗に比例するので1/64まで低減できる。このように吸引装置6に必要とされる動力は極めて小さいもので済ますことができる。本実施例においては、ベルト9に対して縦長の吸引孔11を設け、図6に示すような横スイープでの吸引清掃を行っているが、図7に示すようにベルト9に対して横長の吸引孔11を設け、図8に示すように縦スイープでの清掃を行う方法もあるのはいうまでもない。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2について、図9を用いて説明する。本発明の実施の形態1にて用いるベルト9は極力薄い方が好ましい。薄くすることで、ベルトの折れ曲がり部(特に吸引ノズルの先端部や根元部)の柔軟性が確保でき、ベルト9の駆動動作を円滑に行うことができる。また、ベルト9を薄くすることで、吸引孔11部分以外のベルトが、ノズル開口部10に吸引力によって密着することでシールされ、吸引孔以外での吸引漏れを抑制することができ、吸引漏れによる吸引孔での吸引力の低下を防止することが可能となる。こうした面や、耐久性、強度の面から、ベルト9には薄いプラスチックフィルムを用いるのが好ましい。しかしながら、薄いベルトを用いた場合、ベルトの強度が低下して駆動時の張力に耐えれないことが懸念される。こうした場合、ベルト9の一部分を厚くすることで、駆動時の柔軟性や、ベルトのシール性を損なうことなく、強度を高めることが可能となる。図9は本発明の実施の形態2における、ベルトの断面図を示したものであるが、ベルト9には厚さ0.1mmの薄いプラスチックフィルムを用い、その両端部分を0.2mmに厚くすることで、十分な強度を確保しているものである。また、このベルトにおいては、ベルトに開けられた等間隔の駆動穴12の部分も厚くした部分に含まれており、駆動穴12への駆動力伝達も確実なものとすることができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態2に加え、さらにベルト9に設けられた吸引孔11の周囲をもベルト9の厚みを上げることも、ベルトの強度を向上させることに役立つ。本発明の実施の形態2で述べたように、ベルト9には薄いプラスチックフィルムを用いるのが好ましいが、薄いベルトを用いた場合、ベルトの強度が低下して駆動時の張力に耐えれないことが懸念される。特に、大きな穴である吸引孔11がある部分のベルトの強度は著しく低下する。こうした場合、吸引孔11の周囲を厚くすることで、吸引孔11のある部分のベルトの強度を高めることが可能となる。図10は本発明の実施の形態3における、ベルトの断面図を示したものであるが、吸引孔11の周囲部分を0.2mmに厚くすることで、吸引孔11がある部分のベルトにも十分な強度を確保しているものである。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について図11〜図14を用いて説明する。図11は本発明の実施の形態4における吸引ノズル3をノズル8とベルト9を別々に示した図であり、本発明の実施の形態1において説明した横長の吸引孔11にて縦スイープ清掃を行う場合(図7、図8参照)に応用した構成となっている。また、図12は本発明の実施の形態4における吸引ノズル3の断面図である。吸引ノズル3において、ブラシ15をベルト9に沿って横に配置しており、ブラシ15は起毛布の毛足の短いもの(いわゆるエチケットブラシ)などを用いるのが良い。ブラシはエアフィルター上に強く付着してしまって吸引清掃だけでは除去しきれない塵埃も掻き取ることできるので、この効果を利用してより高性能なフィルター清掃を行うことが可能となる。ブラシを用いる吸引清掃方法においては、ベルト9の吸引孔11の形状は横長形状で縦スイープ動作で清掃する場合(図7、図8参照)のほうが好ましいので、本実施例においてはそうしている。この場合であれば、図13に示すように、ほとんどの塵埃はまず先に吸引清掃によって除去され、除去しきれない塵埃をブラシが後から掻き取る仕様となり理想的である。一方、本発明の実施の形態1における吸引孔が縦長の場合については、ブラシを配置することで、図6に示すような横スイープ動作は行いづらい(吸引孔以外の位置の塵埃はブラシのみが清掃することになるので好ましくない)こととなるが、動作を工夫することでエアフィルター清掃をおこなうことは可能である。この場合は、図14に示すようにまず、ある程度の距離だけ吸引ノズル3を動かしてブラシ15にて塵埃を掻き寄せる。その後、吸引孔11を掻き寄せた塵埃の位置付近で上下に1往復させることでブラシ15で掻き寄せた塵埃を吸引する。こうすることで、ブラシと吸引の双方の効果を発揮して、エアフィルターを清掃することが可能と
なる。
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5について図15を用いて説明する。図15は本発明の実施の形態5における吸引ノズルの断面図を示した図である。ノズル8の周囲にベルト9が設けられている点は、本発明の実施の形態1と同様である。本発明の実施の形態5においては、さらにノズル8の裏面(吸引孔のある側)にベルト9を挟みこむような形でノズル8からベルトガイド16を伸ばす構成としている。このような構成とすることで、ベルト9の位置がずれるのを防止すると共に、吸引孔11以外の部分のベルト9がノズル8から浮き上がることを防止でき、本発明の実施の形態2において述べたノズル開口部10にベルト9が吸着してシールされるることを確実なものにすることができる。なお、図15の構成にあるように、ベルトガイド16は吸引孔11の位置まで伸ばすのが好ましい。こうすることで、吸引孔11からの吸引力が拡散するのを防止することができ、強い吸引力を持たせることが可能となる。
(実施の形態6)
さらに、図16は本発明の実施の形態6における吸引ノズルの断面図を示した図である。これは、本発明の実施の形態5におけるベルトガイド16をエアフィルター表面近くに伸ばす構成としたものである。吸引にてフィルター表面を清掃する場合、吸引力は吸引孔から離れるに従って急激に低下する。これは、吸引する空気の流れが、吸引孔11を離れるに従って拡散するためで、吸引孔はフィルター表面に近いほど良い。しかしながら、空気調和機の構成上、吸引ノズル3がエアフィルターからある程度の距離を取らざるを得ない場合、本発明の実施の形態に示すように、ベルトガイド14をフィルター表面近くまで伸ばすことによって吸引する空気の拡散を防ぎ、エアフィルター表面近くで強い吸引力を発揮することが可能となる。
(実施の形態7)
さらに、図17は本発明の実施の形態7における吸引ノズルの断面図を示した図である。これは、本発明の実施の形態4において説明したブラシ15を用いた吸引ノズル3において、ベルトガイド16をエアフィルター近く、かつブラシ15の近くまで伸ばしたものである。こうした構成をとることで、本発明の実施の形態6で説明したエアフィルター表面での強い吸引力を発揮する効果を得ると共に、ブラシ15に付着した塵埃をも吸引除去する効果が得られ、吸引ノズル3を清潔な状態に保つことが可能となる。
(実施の形態8)
次に、本発明の実施の形態8について、図18、図19を用いて説明する。図18、図19は本発明の実施の形態8における吸引ノズル3の構造詳細を示した図である。部品の構成としては本発明の実施の形態1における吸引ノズル3と同様であるが、ノズル8のノズル開口部10は幅は10mmとしている。また、ベルト9には吸引清掃用の吸引孔11(幅2mm長さ80mm)に対極位置に幅10mm長さ80mmの大きさの穴を換気孔17としてもう一つ持つ設けている。こうした構成において、通常、吸引清掃を行う場合は、図18に示される状態のように吸引孔11がノズル8のノズル開口部10の側にあるようにベルト9の位置を駆動する。この状態では換気孔17はノズル8の天面側にあり、なんら機能しないので本発明の実施の形態1の場合と同じように吸引孔11にて吸引清掃することができる。一方、図19に示される状態のようにベルト9を吸引孔11の対極側まで回転させて、換気孔17がノズル8のノズル開口部10の側にあるようにベルト9の位置を駆動する。この状態では、今度は吸引孔11は機能せず、換気孔17にて吸引が行われるが、換気孔17は吸引孔11に対し穴の大きさは5倍にしてあるので大きな風量を低い通風抵抗、かつ低騒音で吸引することができるので換気機能として用いることができる。もちろん、換気時には吸引ノズルはスイープ動作させる必要はなく、ノズル開口部10
側のいずれか固定しておけばよい。このように、ベルト9に吸引孔11と換気孔17という2つの異なる大きさの吸引孔を持たせることで、吸引清掃と換気という2つの機能を吸引ノズルにもたせることが可能となる。上記実施例では2つの吸引孔であるが、さらに本発明の実施の形態1にて述べたように、ベルト9をループ状のものでなくリールに巻き取らせる方法をとれば、ベルト9を長くとることができるのでさらに複数の大きさの吸引孔をもたせることができ、エアフィルターに付着した塵埃の量や、付着する塵埃のタイプによって吸引孔を使い分けることも可能となる。
(実施の形態9)
本発明の実施の形態9について、図1、表1を用いて説明する。空気調和機において、エアフィルターを通過する空気調和機の送風風速は均一ではなく、本実施例に示した空気調和機の場合、前面側の風速が高く、その部分のエアフィルターには付着する塵埃の量も多くなる。すなわち、図1においてエアフィルターの1)、2)の範囲に付着する塵埃の量は、3)、4)の範囲より多い。従って、本発明の実施の形態1の横スイープ清掃(図6参照)において、塵埃の付着量の多い部分のエアフィルターを吸引清掃する場合は、吸引装置6の出力を上げることで確実に清掃するのが好ましい(全領域で吸引装置6の出力を上げるのは、消費電力も多くなり、また、部品の消耗も促進してしまうので好ましくない)。表1は本実施例における、吸引清掃範囲別の吸引出力(吸引ファン回転数)と吸引風速を示した表である。図1におけるエアフィルターの1)、2)の吸引清掃時の吸引風速を、3)、4)の部分の吸引清掃時の吸引風速に対し、1.2倍に設定することで塵埃の付着が多い部分を清掃する時の清掃能力を上昇させることができる。この機能はまた、吸引ノズル3の通風抵抗による吸引力低下を補う方法としても有効である。吸引ノズル3が空気調和機のサイズや構成上やむを得ず細長い仕様となるとき、同じ吸引装置出力で吸引してもノズル先端部での吸引時(本実施例の場合、図1の4)側)はノズルの通風抵抗が大きいため吸引力は低下する。このため場合によってはノズル先端部では十分な清掃性能が確保できないこととなるが、吸引ノズル先端部で吸引清掃時には吸引装置の出力を上昇させることで十分な清掃を行うことが可能となる。このように、吸引ノズルの通風抵抗に応じて吸引装置6の出力を細かく設定することで、必要最小限の吸引出力を用いることができ、消費電力の抑制や、部品の消耗促進を防止することが可能となる。
Figure 2007071531
本発明の実施の形態1における空気調和機の塵埃除去装置の構成を示した図 本発明の実施の形態1における吸引ノズルの構造を示した図 本発明の実施の形態1における吸引ノズルの構造をノズルとベルトを別々に示した図 本発明の実施の形態1における吸引ノズルの断面図 本発明の実施の形態1におけるエアフィルターの清掃範囲に応じた吸引孔の位置を示した図 本発明の実施の形態1における吸引清掃順序を示した図 本発明の実施の形態1における横長吸引孔の吸引ノズルの構造を示した図 本発明の実施の形態1における横長吸引孔の時の吸引清掃順序を示した図 本発明の実施の形態2におけるベルトの断面図 本発明の実施の形態3におけるベルトの断面図 本発明の実施の形態4における吸引ノズルの構造を示した図 本発明の実施の形態4における吸引ノズルの断面図 本発明の実施の形態4における横長吸引孔の時の吸引清掃順序を示した図 本発明の実施の形態4における縦長吸引孔の時の吸引清掃順序を示した図 本発明の実施の形態5における吸引ノズルの断面図 本発明の実施の形態6における吸引ノズルの断面図 本発明の実施の形態7における吸引ノズルの断面図 本発明の実施の形態8における吸引清掃時のベルトの位置を示した図 本発明の実施の形態8における換気時のベルトの位置を示した図
符号の説明
1 フィルター枠
2 フィルター網
3 吸引ノズル
4 ガイドレール
5 吸引ダクト
6 吸引装置
7 排気ダクト
8 ノズル
9 ベルト
10 ノズル開口部
11 吸引孔
12 駆動穴
13 ステッピングモーター
14 歯車
15 ブラシ
16 ベルトガイド
17 換気孔

Claims (10)

  1. 熱交換器を通過する空気の塵埃を吸引する駆動可能な吸引ノズルと、前記吸引ノズルに連結された吸引装置により構成される塵埃除去装置を具備した空気調和機において、前記吸引ノズルは、ノズルに設けた開口部と、前記開口部を覆いつつ前記開口部に沿って駆動可能なベルトを具備し、前記ベルトには吸引部となる吸引孔が設けられ、前記ベルトを駆動することで吸引する場所を可変することができることを特徴とした空気調和機の塵埃除去装置。
  2. 前記吸引ノズルにおいて、ベルト周囲の一部の厚みを厚くしたことを特徴とする請求項1記載の空気調和機の塵埃除去装置。
  3. 前記吸引ノズルにおいて、ベルトの吸引部となる開口の周囲部分の厚みを厚くしたことを特徴とする請求項1記載の空気調和機の塵埃除去装置。
  4. 前記吸引ノズルにおいて、ベルトの横にベルトに沿ってブラシを配置したことを特徴とする請求項1記載の空気調和機の塵埃除去装置。
  5. 前記吸引ノズルにおいて、ベルトを挟むようにガイドを設けたことを特徴とする請求項1記載の空気調和機の塵埃除去装置。
  6. 熱交換器を通過する空気の塵埃を除去するエアフィルターと、前記吸引ノズルが前記エアーフィルターに沿って駆動することを特徴とする請求項1記載の空気調和機の塵埃除去装置。
  7. 前記吸引ノズルのガイドにおいて、ガイドをフィルター表面近くまで伸ばした形状とすることを特徴とする請求項6記載の空気調和機の塵埃除去装置。
  8. 前記吸引ノズルのガイドにおいて、ガイドをブラシ近くまで伸ばした形状とすることを特徴とする請求項5記載の空気調和機の塵埃除去装置。
  9. 前記吸引ノズルにおいて、ベルトには大きさの異なる複数の吸引部となる開口を設けたことを特徴とする請求項1記載の空気調和機の塵埃除去装置。
  10. 前記ノズルの吸引部の位置に応じて前記吸引装置の出力を可変することを特徴とする請求項1記載の空気調和機の塵埃除去装置。
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