JP2007070295A - 末端が水素であるナフタレン誘導体、この誘導体を含有する液晶組成物およびこの液晶組成物を含有する液晶表示素子 - Google Patents

末端が水素であるナフタレン誘導体、この誘導体を含有する液晶組成物およびこの液晶組成物を含有する液晶表示素子 Download PDF

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Abstract

【課題】化合物に必要な一般的物性、小さな粘度、適切な光学異方性、適切な誘電率異方性、および他の液晶性化合物との優れた相溶性を有する液晶性化合物、この化合物を含有し、ネマチック相の広い温度範囲、小さな粘度、適切な光学異方性、および低いしきい値電圧を有する液晶組成物、この組成物を含有し、短い応答時間、小さな消費電力、大きなコントラスト、および高い電圧保持率を有する液晶表示素子を提供する。
【解決手段】下記の式(1a)で表される化合物。
Figure 2007070295

式(1a)において環Aおよび環Aは芳香環又は複素環であり;Z、ZおよびZは独立して単結合、−(CH−、−COO−等であり;X〜Xは独立して水素またはフッ素であり;Yは−OCHF、−OCHF、−OCF、F、Cl等であり;LおよびLは独立して水素またはフッ素であり;lおよびmは独立して0または1である。
【選択図】なし

Description

本発明は液晶性化合物、液晶組成物および液晶表示素子に関する。さらに詳しくは末端が水素で置換されたナフタレン化合物、この化合物を含有する液晶組成物およびこの液晶組成物を含有する液晶表示素子に関する。
液晶表示素子において、液晶の動作モードに基づいた分類は、PC(phase change)、TN(twisted nematic)、IPS(in-plane switching)、STN(super twisted nematic)、OCB(optically compensated bend)、ECB(electrically controlled birefringence)、VA(vertical alignment)などである。素子の駆動方式に基づいた分類は、PM(passive matrix)とAM(active matrix)である。PM(passive matrix)はスタティック(static)とマルチプレックス(multiplex)などに分類され、AMはTFT(thin film transistor)、MIM(metal insulator metal)などに分類される。
これらの素子は適切な特性を有する液晶組成物を含有する。素子の一般的な特性を向上させるため、この組成物には次の一般的な特性が必要である。
No.組成物の一般的な特性 素子の一般的な特性
1. 熱に安定である 寿命が長い
2. 紫外線に安定である1) 寿命が長い
3. ネマチック相の範囲が広い 使用できる温度範囲が広い
4. 粘度が低い2) 応答時間が短い
5. しきい値電圧が低い 消費電力が小さい
6. 比抵抗が高い 電圧保持率が高い
1)製造工程で紫外線を使用できる。
2)液晶セルに組成物を注入する時間が短い。
AM素子に使う組成物ではNo.1から6の特性が重要である。PM素子に使う組成物ではNo.1から5の特性が重要である。これらの特性のほかに、光学異方性(Δn)、誘電率異方性(Δε)、弾性定数などの特性も重要である。単一の化合物ではこのような特性を満たさないので、複数の化合物を混合した組成物を使用する。したがって、化合物には良好な相溶性が必要である。特に低温における良好な相溶性が望まれる。
近年では素子が小型化し、素子の駆動電圧が低いので、しきい値電圧の低い組成物が要求される。しきい値電圧(Vth)は、下式により示される。
(H. J. Deuling, et al., Mol. Cryst. Liq. Cryst., 27 (1975) 81)
Vth=π(K/ε0△ε)1/2
この式においてKは組成物の弾性定数、ε0は真空の誘電率である。式から判るように、しきい値電圧を低下させるには、誘電率異方性(△ε)を大きくするかまたは弾性定数を小さくするかの二通りの方法がある。しかし、組成物の弾性定数を制御することは困難であるため、通常は誘電率異方性の大きな組成物を用いる。このような事情から誘電率異方性の大きな化合物の開発が盛んに行われてきた。
また最近では素子に使われる基板を作る技術が発達したので、セルギャップ(cell gap)は小さくなる傾向にある。TNモード、OCBモードなどのAM素子においては、セルギャップを特に小さくする傾向にある。セルギャップは二枚の基板における間隔であり、液晶組成物の層の厚さと同じである。TNモードの素子において、セルギャップを小さくすると応答時間が短くなり、そしてリバースドメインが生じにくい。OCBモードにおいて、セルギャップを小さくするとスプレー配向からベンド配向に転移する時間(転移時間)が短くなり、そして印加電圧の変化によって液晶分子が配向を変えるのに要する時間(応答時間)が短くなる。
これらのモードでは光学異方性(Δn)とセルギャップ(d)の積(Δn×d)は一定である。この場合、セルギャップを小さくすれば、光学異方性は大きくなる。そこで、光学異方性の大きな組成物が必要になる。このような事情から光学異方性の大きな化合物の開発も盛んに行われてきた。(例えば特許文献1〜6参照)
特表平4−504571号公報 特開2001−26560号公報 GB2227019A公報 GB2271771A公報 DE10251017A公報 WO2004/029015号パンフレット
本発明の目的の1つは、化合物に必要な一般的物性、小さな粘度、適切な光学異方性、適切な誘電率異方性、および他の液晶性化合物との優れた相溶性を有する液晶性化合物である。別の目的は、この化合物を含有し、ネマチック相の広い温度範囲、小さな粘度、適切な光学異方性、および低いしきい値電圧を有する液晶組成物である。別の目的は、この組成物を含有し、短い応答時間、小さな消費電力、大きなコントラスト、および高い電圧保持率を有する液晶表示素子を提供することにある。
本発明は下記の項のとおりである。
1.下記の式(1a)で表される化合物。

Figure 2007070295

式(1a)において環Aおよび環Aは独立して1,4−フェニレン、ピリジン−2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイルまたはナフタレン−2,6−ジイルであり、これらの環において任意の水素はハロゲンで置き換えられていてもよく;Z、ZおよびZは独立して単結合、−(CH−、−(CH−、−CH=CH−、−C≡C−、−CFO−、−OCF−、−COO−または−OCO−であり;X、X、X、X、XおよびXは独立して水素またはフッ素であり;Yは−OCHF、−OCHF、−OCF、−SCHF、−SCHF、−SCF、−CHF、−CHF、−CF、フッ素または塩素であり;LおよびLは独立して水素またはフッ素であり;lおよびmは独立して0または1である。
2.下記の式(1b)で表される化合物。

Figure 2007070295

Figure 2007070295

式(1b)において環Aおよび環Aは独立して(a)から(l)より選択される環構造であり;Z、ZおよびZは独立して単結合、−(CH−、−CH=CH−、−C≡C−、−CFO−、−OCF−、−COO−または−OCO−であり;X、XおよびXは独立して水素またはフッ素であり;Yは−OCHF、−OCHF、−OCF、−CHF、−CHF、−CF、フッ素または塩素であり;LおよびLは独立して水素またはフッ素であり;lおよびmは独立して0または1である。
3.一般式(1b)において、環Aおよび環Aが独立して(a)から(d)より選択される環構造であり;Z、ZおよびZが独立して単結合、−(CH−、−CFO−または−COO−であり;XおよびXが水素であり、Xが水素またはフッ素であり;Yは−OCF、フッ素または塩素であり;LおよびLが独立して水素またはフッ素であり;lおよびmが独立して0または1である項2に記載の化合物。
4.下記の式(1c−1)から(1c−3)のいずれか1つで表される化合物。

Figure 2007070295

Figure 2007070295

これらの式において、環Aおよび環Aは独立して(a)から(c)より選択される環構造であり;Z、ZおよびZは独立して単結合、−(CH−、−CFO−または−COO−であり;Xは水素またはフッ素であり;Yは−OCF、フッ素または塩素であり;LおよびLは独立して水素またはフッ素である。
5.式(1c−1)から(1c−3)において、Zが単結合または−(CH−である項4に記載の化合物。
6.式(1c−1)から(1c−3)において、Z、Z、Zが共に単結合である項4に記載の化合物。
7.式(1c−1)から(1c−3)において、Zが−(CH−であり、Z、Zが共に単結合である項4に記載の化合物。
8.式(1c−2)および式(1c−3)において、ZおよびZが共に単結合であり、Zが−(CH−である項4に記載の化合物。
9.式(1c−3)において、ZおよびZが共に単結合であり、Zが−(CH−である項4に記載の化合物。
10.式(1c−1)から(1c−3)において、Z、Z、Zのうち必ず1つが−CFO−であり、残りが単結合である項4に記載の化合物。
11.式(1c−1)から(1c−3)において、Z、Z、Zのうち必ず1つが−COO−であり、残りが単結合である項4に記載の化合物。
12.下記の式(1c−1−1)から(1c−1−4)および式(1c−2−1)から(1c−2−12)のいずれか1つで表される化合物。
Figure 2007070295

これらの式において、Yは−OCF、フッ素または塩素であり;LおよびLは独立して水素またはフッ素である。
13.式(1c−1−1)から(1c−1−4)および式(1c−2−1)から(1c−2−12)のいずれか1つにおいてYが−OCF、LaおよびLが水素である項12に記載の化合物。
14.式(1c−1−1)から(1c−1−4)および式(1c−2−1)から(1c−2−12)のいずれか1つにおいてYが−OCF、Lがフッ素、Lが水素である項12に記載の化合物。
15.式(1c−1−1)から(1c−1−4)および式(1c−2−1)から(1c−2−12)のいずれか1つにおいてYが−OCF、LおよびLがフッ素である項12に記載の化合物。
16.式(1c−1−1)から(1c−1−4)および式(1c−2−1)から(1c−2−12)のいずれか1つにおいてYがフッ素、LおよびLが水素である項12に記載の化合物。
17.式(1c−1−1)から(1c−1−4)および式(1c−2−1)から(1c−2−12)のいずれか1つにおいてYがフッ素、Lがフッ素、Lが水素である項12に記載の化合物。
18.式(1c−1−1)から(1c−1−4)および式(1c−2−1)から(1c−2−12)のいずれか1つにおいてYがフッ素、LおよびLがフッ素である項12に記載の化合物。
19.式(1c−1−1)から(1c−1−4)および式(1c−2−1)から(1c−2−12)のいずれか1つにおいてYが塩素、LおよびLが水素である項12に記載の化合物。
20.式(1c−1−1)から(1c−1−4)および式(1c−2−1)から(1c−2−12)のいずれか1つにおいてYが塩素、Lがフッ素、Lが水素である項12に記載の化合物。
21.式(1c−1−1)から(1c−1−4)および式(1c−2−1)から(1c−2−12)のいずれか1つにおいてYが塩素、LおよびLがフッ素である項12に記載の化合物。
22.項1から21のいずれか1項に記載の化合物を少なくとも一つ含有し、少なくとも2つ以上の化合物からなる液晶組成物。
23.式(2)、式(3)および式(4)のそれぞれで表される化合物の群から選択される少なくとも1つの化合物をさらに含有する、項22に記載の液晶組成物:

Figure 2007070295

ここに、Rは炭素数1から10のアルキルであり、このアルキルにおいて任意の−CH−は−O−または−CH=CH−で置き換えられてもよく、そして任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく;Xはフッ素、塩素、−OCF、−OCHF、−CF、−CHF、−CHF、−OCFCHF、または−OCFCHFCFであり;環Bおよび環Dは独立して1,4−シクロヘキシレン、1,3−ジオキサン−2,5−ジイルまたは任意の水素がフッ素で置き換えられてもよい1,4−フェニレンであり、環Eは1,4−シクロヘキシレンまたは任意の水素がフッ素で置き換えられてもよい1,4−フェニレンであり;ZおよびZは独立して−(CH−、−(CH−、−COO−、−CFO−、−OCF−、−CH=CH−、または単結合であり;そしてLおよびLは独立して水素またはフッ素である。
24.式(5)および(6)のそれぞれで表される化合物の群から選択される少なくとも1つの化合物をさらに含有する、項22に記載の液晶組成物:

Figure 2007070295

ここに、RおよびRは独立して炭素数1から10のアルキルであり、このアルキルにおいて任意の−CH−は−O−または−CH=CH−で置き換えられてもよく、そして任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく;Xは−CNまたは−C≡C−CNであり;環Gは1,4−シクロヘキシレン、1,4−フェニレン、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル、またはピリミジン−2,5−ジイルであり;環Jは1,4−シクロヘキシレン、ピリミジン−2,5−ジイルまたは任意の水素がフッ素で置き換えられてもよい1,4−フェニレンであり;環Kは1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−フェニレンであり;Zは−(CH−、−COO−、−CFO−、−OCF−、または単結合であり;L、LおよびLは独立して水素またはフッ素であり;そしてb、cおよびdは独立して0または1である。
25.式(7)、式(8)、式(9)、式(10)および式(11)のそれぞれで表される化合物の群から選択される少なくとも1つの化合物をさらに含有する項22に記載の液晶組成物:

Figure 2007070295

ここに、Rは炭素数1から10のアルキルであり、このアルキルにおいて任意の−CH−は−O−または−CH=CH−で置き換えられてもよく、そして任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく;Rはフッ素または炭素数1から10のアルキルであり、このアルキルにおいて任意の−CH−は−O−または−CH=CH−で置き換えられてもよく、そして任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく;環Mおよび環Pは独立して1,4−シクロヘキシレン、1,4−フェニレンまたはデカヒドロ−2,6−ナフチレンであり;ZおよびZは独立して−(CH−、−COO−または単結合であり;そして、LおよびLは独立して水素またはフッ素であって、LとLの少なくとも1つはフッ素である。
26.式(12)、式(13)および式(14)のそれぞれで表される化合物の群から選択される少なくとも1つの化合物をさらに含有する項22に記載の液晶組成物:

Figure 2007070295

ここに、RおよびRは独立して炭素数1から10のアルキルであり、このアルキルにおいて任意の−CH−は−O−または−CH=CH−で置き換えられてもよく、そして任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく;環Q、環Tおよび環Uは独立して1,4−シクロヘキシレン、ピリミジン−2、5−ジイル、または任意の水素がフッ素で置き換えられてもよい1,4−フェニレンであり;そしてZおよびZ10は独立して−C≡C−、−COO−、−(CH−、−CH=CH−、または単結合である。
27.項24に記載の式(5)および式(6)のそれぞれで表される化合物の群から選択される少なくとも1つの化合物をさらに含有する、項23に記載の液晶組成物。
28.項26に記載の式(12)、式(13)および式(14)のそれぞれで表される化合物の群から選択される少なくとも1つの化合物をさらに含有する、項23に記載の液晶組成物。
29.項26に記載の式(12)、式(13)および式(14)のそれぞれで表される化合物の群から選択される少なくとも1つの化合物をさらに含有する、項24に記載の液晶組成物。
30.項26に記載の式(12)、式(13)および式(14)のそれぞれで表される化合物の群から選択される少なくとも1つの化合物をさらに含有する、項25に記載の液晶組成物。
31.少なくとも1つの光学活性化合物をさらに含有する、項22から30のいずれか1項に記載の液晶組成物。
32.項22から31のいずれか1項に記載の液晶組成物を含有する液晶表示素子。
33.一般式(1a)においてYがフッ素または塩素である項1に記載の化合物。
34.一般式(1a)においてLおよびLが水素である項33に記載の化合物。
35.一般式(1a)においてLがフッ素、Lが水素である項33に記載の化合物。
36.一般式(1a)においてLおよびLがフッ素である項33に記載の化合物。
本発明の液晶性化合物は、誘電率異方性が正に大きく、大きな光学異方性を有し、液晶組成物に必要とされる一般的な特性にも優れる。この液晶化合物を有する液晶組成物は、液晶組成物に必要な一般的な特性、大きな誘電率異方性および大きな光学異方性を有する。この液晶組成物は液晶表示素子の駆動電圧を下げるために特に有用である。また、この液晶組成物は高速応答のための小さいセルギャップを有する液晶表示素子にも特に有用である
この明細書における用語の使い方は次のとおりである。液晶性化合物は、ネマチック相、スメクチック相などの液晶相を有する化合物および液晶相を有しないが液晶組成物の成分として有用な化合物の総称である。液晶性化合物、液晶組成物、液晶表示素子をそれぞれ化合物、組成物、素子と略すことがある。液晶表示素子は液晶表示パネルおよび液晶表示モジュールの総称である。ネマチック相の上限温度はネマチック相−等方相の相転移温度であり、そして単に上限温度と略すことがある。ネマチック相の下限温度を単に下限温度と略すことがある。式(1a)、式(1b)、式(1c−1)、式(1c−2)および式(1c−3)で表わされる化合物を、それぞれ化合物(1a)、化合物(1b)、化合物(1c−1)、化合物(1c−2)および化合物(1c−3)と略すことがある。この略記は式(1c−1−1)から式(1c−1−4)および式(1c−2−1)から式(1c−2−12)のいずれか1つ、式(2)などで表される化合物にも適用することがある。また化合物(1a)、化合物(1b)、化合物(1c−1)から(1c−3)および化合物(1c−1−1)から(1c−1−4)および化合物(1c−2−1)から(1c−2−12)を総称して化合物(1)と呼ぶことがある。式(2)から式(14)において、六角形で囲んだB、D、Eなどの記号はそれぞれ環B、環D、環Eなどに対応する。百分率で表した化合物の量は組成物の全重量に基づいた重量百分率(重量%)である。
式(1a)で表される本発明の化合物について説明する。

Figure 2007070295

式(1a)において環Aおよび環Aは独立して1,4−フェニレン、ピリジン−2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイルまたはナフタレン−2,6−ジイルであり、これらの環において任意の水素はハロゲンで置き換えられていてもよい。
「これらの環において任意の水素はハロゲンで置き換えられていてもよく」の好ましい例は、下記の環(15−1)から(15−21)である。さらに好ましい例は、環(15−2)、(15−3)、(15−4)、(15−12)、(15−13)、(15−14)、(15−15)、(15−16)および(15−17)である。
Figure 2007070295
好ましい環Aおよび環Aは独立して環(15−2)、(15−3)、(15−4)、(15−12)、(15−13)、(15−14)、(15−15)、(15−16)、(15−17)、(15−22)、(15−23)および(15−24)である。さらに好ましい環Aおよび環Aは独立して環(15−2)、(15−3)、(15−4)および(15−22)である。特に好ましい環Aおよび環Aは独立して環(15−2)、(15−3)および(15−22)である。
式(1a)においてZ、ZおよびZは独立して単結合、−(CH−、−(CH−、−CH=CH−、−C≡C−、−CFO−、−OCF−、−COO−または−OCO−である。好ましいZ、ZおよびZは独立して単結合、−(CH−、−CH=CH−、−C≡C−、−CFO−、−OCF−、−COO−または−OCO−である。さらに好ましいZ、ZおよびZは独立して単結合、−(CH−、−CFO−または−COO−である。特に好ましいZ、ZおよびZは独立して単結合または−(CH−である。式(1a)においてX、X、X、X、XおよびXは独立して水素またはフッ素である。X、XおよびXが水素であり、X、XおよびXが独立して水素またはフッ素である場合が好ましく、X、X、X、XおよびXが水素であり、Xが水素またはフッ素である場合がさらに好ましい。式(1a)においてYは−OCHF、−OCHF、−OCF、−SCHF、−SCHF、−SCF、−CHF、−CHF、−CF、フッ素または塩素である。好ましいYは−OCHF、−OCHF、−OCF、−CHF、−CHF、−CF、フッ素または塩素である。さらに好ましいYは−OCF、フッ素または塩素である。式(1a)においてlおよびmは独立して0または1である。ここではナフタレン−2,6−ジイルおよびその類縁の2価基を1つの環として考える。lおよびmが0である化合物は二つの環を有し、二環の化合物ということがある。lが1であり、mが0である化合物、またはlが0であり、mが1である化合物は三つの環を有し、三環の化合物ということがある。lおよびmが1である化合物は四つの環を有し、四環の化合物ということがある。このことは後述の式(1b)、式(1c−1)から(1c−3)および式(1c−1−1)から(1c−1−4)および式(1c−2−1)から(1c−2−12)のいずれか1つについても同様である。
化合物(1a)の好ましい例である式(1b)で表される本発明の化合物について説明する。

Figure 2007070295

Figure 2007070295
式(1b)において環Aおよび環Aは独立して(a)から(l)より選択される環構造である。好ましい環Aおよび環Aは独立して(a)、(b)、(c)および(d)の環構造である。さらに好ましい環Aおよび環Aは独立して(a)、(b)および(c)の環構造である。式(1b)においてZ、ZおよびZは独立して単結合、−(CH−、−CH=CH−、−C≡C−、−CFO−、−OCF−、−COO−または−OCO−である。好ましいZ、ZおよびZは独立して単結合、−(CH−、−CFO−または−COO−である。さらに好ましいZ、ZおよびZは独立して単結合または−(CH−である。式(1b)においてX、XおよびXは独立して水素またはフッ素である。XおよびXが水素であり、Xが水素またはフッ素である場合が好ましい。式(1b)においてYは−OCHF、−OCHF、−OCF、−CHF、−CHF、−CF、フッ素または塩素である。好ましいYは−OCF、フッ素および塩素である。式(1b)においてlおよびmは独立して0または1である。
化合物(1b)の好ましい例である式(1c−1)から(1c−3)で表される本発明の化合物について説明する。

Figure 2007070295

Figure 2007070295
これらの式において、環Aおよび環Aは独立して(a)から(c)より選択される環構造であり、Z、ZおよびZは独立して単結合、−(CH−、−CFO−または−COO−であり、Xは水素またはフッ素であり、Yは−OCF、フッ素または塩素であり、LおよびLは独立して水素またはフッ素である。好ましいZ、ZおよびZは独立して単結合または−(CH−である。
化合物(1c−1)から(1c−3)の例は本発明の項12に記載した(1c−1−1)から(1c−2−12)で表される化合物である。
本発明の化合物(1a)、化合物(1b)、化合物(1c−1)から(1c−3)および化合物(1c−1−1)から(1c−1−4)および化合物(1c−2−1)から(1c−2−12)をさらに説明する。化合物(1a)、化合物(1b)、化合物(1c−1)から(1c−3)および化合物(1c−1−1)から(1c−1−4)および化合物(1c−2−1)から(1c−2−12)は6位が水素であり、他の位置がフッ素で置換されてよいナフタレンを有する二環、三環および四環の化合物である。この化合物は、素子が通常使用される条件下において物理的および化学的に極めて安定であり、そして他の液晶性化合物との相溶性がよい。この化合物を含有する組成物は素子が通常使用される条件下で安定である。この組成物を低い温度で保管しても、この化合物が結晶(またはスメクチック相)として析出することがない。この化合物は、化合物に必要な一般的物性、適切な光学異方性、そして適切な誘電率異方性を有する。
化合物(1a)、化合物(1b)、化合物(1c−1)から(1c−3)および化合物(1c−1−1)から(1c−1−4)および化合物(1c−2−1)から(1c−2−12)の環、結合基および末端基を適切に選択することによって、光学異方性、誘電率異方性などの物性を任意に調整することが可能である。環Aおよび環A、結合基Z、ZおよびZ、末端基Y、LおよびLの種類が、化合物(1a)、化合物(1b)、化合物(1c−1)から(1c−3)および化合物(1c−1−1)から(1c−1−4)および化合物(1c−2−1)から(1c−2−12)の物性に与える効果を以下に説明する。
化合物(1a)、化合物(1b)、化合物(1c−1)から(1c−3)および化合物(1c−1−1)から(1c−1−4)および化合物(1c−2−1)から(1c−2−12)は誘電率異方性が正に大きく、大きな光学異方性を有する。大きな誘電率異方性を有する化合物は、組成物のしきい値電圧を下げるための成分として有用である。また大きな光学異方性を有する化合物は、セルギャップの小さな素子に用いられる高速応答用の組成物の成分として有用である。
環Aおよび環Aが、任意の水素はハロゲンで置き換えられた1,4−フェニレン、ピリジン−2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイルまたはナフタレン−2,6−ジイルであるときは誘電率異方性が大きい。環Aおよび環Aが、任意の水素がハロゲンで置き換えられてもよい1,4−フェニレン、ピリジン−2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイルまたはナフタレン−2,6−ジイルであるときは光学異方性が大きい。
結合基Z、Z、およびZが単結合、−(CH22−、−CFO−、−OCF−、−CH=CH−または−(CH2−であるときは粘度が小さい。結合基が単結合、−(CH22−、−OCF−、−CFO−または−CH=CH−であるときは粘度がより小さい。結合基が−CH=CH−であるときは液晶相の温度範囲が広く、そして弾性定数比K33/K11(K33:ベンド弾性定数、K11:スプレイ弾性定数)が大きい。結合基が−C≡C−のときは光学異方性が大きい。
末端基Yが−OCFであるときは誘電率異方性と粘度のバランスが良好である。末端基がフッ素であるときは誘電率異方性が大きい。末端基が塩素であるときは光学異方性が大きい。
末端基LおよびLがともに水素であるときは、誘電率異方性は大きい。LおよびLのどちらか一方が水素であり、他方がフッ素であるときは、誘電率異方性はより大きい。LおよびLがともにフッ素であるときは、誘電率異方性はさらに大きい。
化合物構造が二環または三環の化合物(1a)、化合物(1b)、化合物(1c−1)、化合物(1c−2)および化合物(1c−1−1)から(1c−1−4)および化合物(1c−2−1)から(1c−2−12)は粘度が小さい。化合物構造が三環または四環の化合物(1a)、化合物(1b)、化合物(1c−2)、化合物(1c−3)および化合物(1c−2−1)から(1c−1−4)および化合物(1c−2−1)から(1c−2−12)は上限温度が高い。以上のように、環、結合基および末端基の種類、環の数を適当に選択することにより目的の物性を有する化合物を得ることができる。したがって、化合物(1)はPC、TN、STN、ECB、OCB、IPS、VAなどの素子に用いられる組成物の成分として有用である。
化合物(1a)、化合物(1b)、化合物(1c−1)から(1c−3)および化合物(1c−1−1)から(1c−1−4)および化合物(1c−2−1)から(1c−2−12)は有機合成化学における手法を適切に組み合わせることにより合成する。出発物に目的の末端基、環および結合基を導入する方法は、オーガニックシンセシス(Organic Syntheses, John Wiley & Sons, Inc)、オーガニック・リアクションズ(Organic Reactions, John Wiley & Sons, Inc)、コンプリヘンシブ・オーガニック・シンセシス(Comprehensive Organic Synthesis, Pergamon Press)、新実験化学講座(丸善)などに記載されている。
結合基Z、ZまたはZを生成する方法の一例に関して、最初にスキームを示し、次に項(I)から項(VII)でスキームを説明する。このスキームにおいて、MSGまたはMSGは少なくとも1つの環を有する1価の有機基である。スキームで用いた複数のMSG(またはMSG)は、同一であってもよいし、または異なってもよい。化合物(1A)から(1G)は化合物(1a)、化合物(1b)、化合物(1c−1)から(1c−3)および化合物(1c−1−1)から(1c−1−4)および化合物(1c−2−1)から(1c−2−12)に相当する。
Figure 2007070295

Figure 2007070295
(I)単結合の生成
アリールホウ酸(21)と公知の方法で合成される化合物(22)とを、炭酸塩水溶液とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムのような触媒の存在下で反応させて化合物(1A)を合成する。この化合物(1A)は、公知の方法で合成される化合物(23)にn−ブチルリチウムを、次いで塩化亜鉛を反応させ、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムのような触媒の存在下で化合物(22)を反応させることによっても合成される。
(II)−COO−と−OCO−の生成
化合物(23)にn−ブチルリチウムを、続いて二酸化炭素を反応させてカルボン酸(24)を得る。化合物(24)と、公知の方法で合成されるフェノール(25)とをDDC(1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド)とDMAP(4−ジメチルアミノピリジン)の存在下で脱水させて−COO−を有する化合物(1B)を合成する。この方法によって−OCO−を有する化合物も合成する。
(III)−CFO−と−OCF−の生成
化合物(1B)をローソン試薬のような硫黄化剤で処理して化合物(26)を得る。化合物(26)をフッ化水素ピリジン錯体とNBS(N−ブロモスクシンイミド)でフッ素化し、−CFO−を有する化合物(1C)を合成する。M. Kuroboshi et al., Chem. Lett., 1992,827.を参照。化合物(1C)は化合物(26)を(ジエチルアミノ)サルファートリフルオリド(DAST)でフッ素化しても合成される。W. H. Bunnelle et al., J. Org. Chem. 1990, 55, 768.を参照。この方法によって−OCF−を有する化合物も合成する。Peer. Kirsch et al., Anbew. Chem. Int. Ed. 2001, 40, 1480.に記載の方法によってこれらの結合基を生成させることも可能である。
(IV)−CH=CH−の生成
化合物(23)をn−ブチルリチウムで処理した後、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)などのホルムアミドと反応させてアルデヒド(28)を得る。公知の方法で合成されるホスホニウム塩(27)をカリウム−t−ブトキシドのような塩基で処理して発生させたリンイリドを、アルデヒド(28)に反応させて化合物(1D)を合成する。反応条件によってはシス体が生成するので、必要に応じて公知の方法によりシス体をトランス体に異性化する。
(V)−(CH−の生成
化合物(1D)をパラジウム炭素のような触媒の存在下で水素化することにより、化合物(1E)を合成する。
(VI)−(CH−の生成
ホスホニウム塩(27)の代わりにホスホニウム塩(29)を用い、項(IV)の方法に従って−(CH−CH=CH−を有する化合物を得る。これを接触水素化して化合物(1F)を合成する。
(VII)−C≡C−の生成
ジクロロパラジウムとハロゲン化銅との触媒存在下で、化合物(23)に2−メチル−3−ブチン−2−オールを反応させたのち、塩基性条件下で脱保護して化合物(30)を得る。ジクロロパラジウムとハロゲン化銅との触媒存在下、化合物(30)を化合物(22)と反応させて、化合物(1G)を合成する。
次に式(1a)、式(1b)および式(1c−1)から(1c−3)で表されるナフタレン誘導体を合成する方法の一例を示す。
I.lが0、mが0でZが単結合;lが1、mが0でZが単結合;lが1、mが1でZが単結合である化合物(35)

Figure 2007070295

これらの化合物における環A、環A、Z、Z、X、X、X、X、X、X、Y、L、L、lおよびmの記号の意味は、項1に記載した記号の意味と同一である。R、RおよびQの意味はスキーム中に示した。
がハロゲンである化合物(33)は、化合物(31)を直接臭素または酸化剤存在下にヨウ素と反応させることによって合成する。これらの反応は、好ましくは無溶媒または塩化メチレン、またはクロロホルムなどの溶媒中、−75℃から溶媒の沸点までの間の温度で行う。Rがトリフルオロメタンスルホニル、またはトルエンスルホニルである化合物(33)は、化合物(32)をトリフルオロメタンスルホニルクロリド、無水トリフルオロメタンスルホン酸またはトルエンスルホニルクロリド等のスルホニル化剤と反応させることによって合成する。これらの反応は、好ましくは無溶媒または塩化メチレン、またはクロロホルムなどの溶媒中、−75℃から溶媒の沸点までの間の温度で行う。化合物(35)は、化合物(33)をホウ酸エステル化合物(34)と反応させることによって合成する。これらの反応は、好ましくはトルエン等の芳香族系炭化水素、エタノール等のアルコール系炭化水素、またはエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル系炭化水素、またはこれらと水との混合液などの溶媒中、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムなどの塩基の存在下、金属触媒を用いて室温から溶媒の沸点までの間の温度で行う。金属触媒としては、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、パラジウム−カーボンなどが用いられる。
上記スキームは式(1a)で表されるナフタレン誘導体について示してあるが、式(1b)および式(1c−1)から(1c−3)で表されるナフタレン誘導体についても上記同様の方法で合成する。以下の各スキームにおいても同様である。
II.lが1、mが0でZが単結合;lが1、mが1でZが単結合である化合物(38)

Figure 2007070295

これらの化合物における環A、環A、Z、Z、X、X、X、X、X、X、Y、L、L、lおよびmの記号の意味は、項1に記載した記号の意味と同一である。R、RおよびQの意味はスキーム中に示した。
がハロゲンである化合物(36)、Rがトリフルオロメタンスルホニル、またはトルエンスルホニルである化合物(36)は、前述と同様の方法で合成する。化合物(38)は、前述の化合物(33)から化合物(35)を合成する反応ルートの代わりに化合物(36)および化合物(37)を使用し、同一の反応操作を適用することで合成する。
III.lが0、mが0でZが−(CH−;lが1、mが0でZが−(CH−;lが1、mが1でZが−(CH−である化合物(42)

Figure 2007070295
これらの化合物における環A、環A、Z、Z、X、X、X、X、X、X、Y、L、L、lおよびmの記号の意味は、項1に記載した記号の意味と同一である。GおよびQの意味はスキーム中に示した。
既述のいずれかの方法で合成される化合物(39)を、公知の方法で合成されるホスホニウム塩(40)とカリウム−t−ブトキシド、水素化ナトリウム、ブチルリチウム等の塩基で処理して発生させたリンイリドと反応させて化合物(41)を合成する。これらの反応は、好ましくはテトラヒドロフランなどの溶媒中、−75℃から室温までの間の温度で行う。化合物(42)は、化合物(41)を、パラジウム−カーボン、ラネーニッケル等の触媒を用いて水素添加することによって合成する。これらの反応は、好ましくはメタノール、エタノールなどのアルコール系炭化水素、トルエンなどの芳香族系炭化水素、ヘプタンなどの脂肪族系炭化水素またはこれらの混合液などの溶媒中、室温から溶媒の沸点までの間の温度で行う。水素圧は常圧から10気圧が好ましい。
IV.lが1、mが0でZが−(CH−;lが1、mが1でZが−(CH−である化合物(46)

Figure 2007070295
これらの化合物における環A、環A、Z、Z、X、X、X、X、X、X、Y、L、L、lおよびmの記号の意味は、項1に記載した記号の意味と同一である。GおよびQの意味はスキーム中に示した。
化合物(46)は、前述の化合物(39)から化合物(42)を合成する反応ルートの代わりに化合物(43)および化合物(44)を使用し、同一の反応操作を適用することで合成する。
V.lが0、mが0でZが−COO−;lが1、mが0でZが−COO−;lが1、mが1でZが−COO−である化合物(48)およびlが0、mが0でZが−CFO−;lが1、mが0でZが−CFO−;lが1、mが1でZが−CFO−である化合物(49)
Figure 2007070295
これらの化合物における環A、環A、Z、Z、X、X、X、X、X、X、Y、L、L、lおよびmの記号の意味は、項1に記載した記号の意味と同一である。Qの意味はスキーム中に示した。
化合物(48)および化合物(49)はそれぞれ結合基Z、ZまたはZを生成する方法として前記した方法(II)および(III)においてフェノール中間体の代わりに既述のいずれかの方法で合成される化合物(47)を使用することで合成される。
本発明の組成物をさらに説明する。この組成物の成分は化合物(1a)、化合物(1b)、化合物(1c−1)から(1c−3)および化合物(1c−1−1)から(1c−1−4)および化合物(1c−2−1)から(1c−2−12)より選ばれた複数の化合物のみであってもよい。好ましい組成物は化合物(1a)、化合物(1b)、化合物(1c−1)から(1c−3)および化合物(1c−1−1)から(1c−1−4)および化合物(1c−2−1)から(1c−2−12)より選択された少なくとも1つの化合物を1から99%の割合で含有する。この組成物は化合物(2)から(14)の群から選択された成分を主として含有する。組成物を調製するときには、化合物(1)の誘電率異方性を考慮して成分を選択する。
化合物(1a)、化合物(1b)、化合物(1c−1)から(1c−3)および化合物(1c−1−1)から(1c−1−4)および化合物(1c−2−1)から(1c−2−12)を含有する好ましい組成物は次のとおりである。この好ましい組成物は化合物(2)、化合物(3)および化合物(4)の群から選択された少なくとも1つの化合物を含有する。別の好ましい組成物は、化合物(5)および化合物(6)の群から選択された少なくとも1つの化合物を含有する。別の好ましい組成物は、このような2つの群のそれぞれから選択された少なくとも2つの化合物を含有する。これらの組成物は、液晶相の温度範囲、粘度、光学異方性、誘電率異方性、しきい値電圧などを調整する目的で、化合物(12)、化合物(13)および化合物(14)の群から選択された少なくとも1つの化合物をさらに含有してもよい。これらの組成物は、物性をさらに調整する目的で、化合物(7)から化合物(11)の群から選択された少なくとも1つの化合物をさらに含有してもよい。これらの組成物は、AM−TN素子、STN素子などに適合させる目的で、その他の液晶性化合物、添加物などの化合物をさらに含有してもよい。
別の好ましい組成物は化合物(12)から化合物(14)の群から選択された少なくとも1つの化合物を含有する。この組成物は、物性をさらに調整する目的で、化合物(7)から化合物(11)の群から選択された少なくとも1つの化合物をさらに含有してもよい。この組成物は、AM−TN素子、STN素子などに適合させる目的で、その他の液晶性化合物、添加物などの化合物をさらに含有してもよい。
化合物(2)から化合物(4)は、誘電率異方性が正で大きいので、AM−TN素子用の組成物に主として用いられる。この組成物において、これらの化合物の量は1から99%である。好ましい量は10から97%である。より好ましい量は40から95%である。この組成物に化合物(12)、化合物(13)または化合物(14)をさらに添加する場合、この化合物の好ましい量は60%以下である。より好ましい量は40%以下である。
化合物(5)および化合物(6)は、誘電率異方性が正で非常に大きいので、STN素子用の組成物に主として用いられる。この組成物において、これらの化合物の量は1から99%である。好ましい量は10から97%である。より好ましい量は40から95%である。この組成物に化合物(12)、化合物(13)または化合物(14)をさらに添加する場合、この化合物の好ましい量は60%以下である。より好ましい量は40%以下である。
化合物(7)から化合物(11)は、誘電率異方性が負であるので、VA素子用の組成物に主として用いられる。これらの化合物の好ましい量は80%以下である。より好ましい量は40から80%である。この組成物に化合物(12)、化合物(13)または化合物(14)をさらに添加する場合、この化合物の好ましい量は60%以下である。より好ましい量は40%以下である。
化合物(12)から化合物(14)の誘電率異方性は小さい。化合物(12)は粘度または光学異方性を調整する目的で主に使用される。化合物(13)および化合物(14)は上限温度を上げて液晶相の温度範囲を広げる、または光学異方性を調整する目的で使用される。化合物(12)から化合物(14)の量を増加させると組成物のしきい値電圧が高くなり、粘度が小さくなる。したがって、組成物のしきい値電圧の要求値を満たすかぎり多量に使用してもよい。
化合物(2)から化合物(14)の好ましい例は、それぞれ化合物(2−1)から化合物(2−9)、化合物(3−1)から化合物(3−97)、化合物(4−1)から化合物(4−33)、化合物(5−1)から化合物(5−56)、化合物(6−1)から化合物(6−3)、化合物(7−1)から化合物(7−4)、化合物(8−1)から化合物(8−6)、化合物(9−1)から化合物(9−4)、化合物(10−1)、化合物(11−1)、化合物(12−1)から化合物(12−11)、化合物(13−1)から化合物(13−21)、および化合物(14−1)から化合物(14−6)である。これらの化合物において、R1、R、R、R4、R、R6、R、X1、およびXの記号の意味は、式(2)から式(14)におけるこれらの記号と同一の意味を有する。

Figure 2007070295

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本発明の組成物は公知の方法によって調製される。例えば、成分である化合物を混合し、加熱によって互いに溶解させる。組成物に適当な添加物を加えて組成物の物性を調整してもよい。このような添加物は当業者によく知られている。メロシアニン、スチリル、アゾ、アゾメチン、アゾキシ、キノフタロン、アントラキノン、テトラジンなどの化合物である二色性色素を添加してGH素子用の組成物を調製してもよい。一方、液晶のらせん構造を誘起して必要なねじれ角を与える目的でキラルドーパントが添加される。キラルドーパントの例は上記の光学活性化合物(Op−1)から(Op−13)である。
キラルドーパントを組成物に添加してねじれのピッチを調整する。TN素子およびTN−TFT素子用の好ましいピッチは40から200μmの範囲である。STN素子用の好ましいピッチは6から20μmの範囲である。BTN素子用の好ましいピッチは1.5から4μmの範囲である。PC素子用の組成物にはキラルドーパントを比較的多量に添加する。ピッチの温度依存性を調整する目的で、少なくとも2つのキラルドーパントを添加してもよい。
本発明の組成物は、PC、TN、STN、BTN,ECB、OCB、IPS、VAなどの素子に使用できる。これらの素子は駆動方式がPMであってもよいし、またはAMであってもよい。この組成物をマイクロカプセル化して作製したNCAP(nematic curvilinear aligned phase)素子や、組成物中に三次元の網目状高分子を形成させたPD(polymer dispersed)素子、例えばPN(polymer network)素子にも使用できる。
実施例により本発明をさらに詳しく説明する。本発明はこれらの実施例によって制限されない。No.1などの化合物番号は、後の表で示した化合物のそれと対応する。得られた化合物は核磁気共鳴スペクトル、質量スペクトルなどで構造を同定した。
化合物の相転移温度において、記号C、Sm、NおよびIは、結晶、スメクチック相、ネマチック相および等方相である。スメクチック相にはスメクチックA相(SmA)やスメクチックB相(SmB)など多くの種類がある。まず化合物をスライドグラスとカーバーグラスの間にはさみ、薄膜化して試料を作成した。偏光顕微鏡を備えた融点測定装置のホットプレートに試料を置き、1℃/分の速度で加熱して、顕微鏡組織(texture)の変化を観察した。まず化合物を冷却して結晶化させた後、加熱する。結晶中にスメクチック相またはネマチック相が出現した後、さらに加熱して結晶が完全になくなる温度をCSm点またはCN点とする。さらに加熱してスメクチック相中にネマチック相が出現する温度をSmN点とし、ネマチック相中に等方相が出現する温度をNI点とする。結晶から液晶相を経ないで等方相が出現する場合はCI点とする。相転移温度は、関係する2つ相を示す記号の間に温度を記入することにより表す。温度の単位は℃である。かっこ内の相転移はそれがモノトロピックであることを示す。たとえばC 120.0 IはCI点が120.0℃であることを示す。C 60.0 Sm 80.0 N 100.0 IはCSm点が60.0℃、SmN点が80.0℃、NI点が100.0℃であることを示す。C 120.0 (N100.0) IはCI点が120.0℃、モノトロピックのNI点が100.0℃であることを示す。モノトロピックの相転移温度は1℃/分の速度で冷却して観察する。
組成物の物性値の測定は、日本電子機械工業規格(Standard of Electronic Industries Association of Japan)、EIAJ・ED−2521Aに記載された方法、またはこれを修飾した方法に従った。
ネマチック相の上限温度(NI;℃):偏光顕微鏡を備えた融点測定装置のホットプレートに試料を置き、1℃/分の速度で加熱した。試料の一部がネマチック相から等方性液体に変化したときの温度を測定した。ネマチック相の上限温度を「上限温度」と略すことがある。
ネマチック相の下限温度(T;℃):ネマチック相を有する試料を0℃、−10℃、−20℃、−30℃、および−40℃のフリーザー中に10日間保管したあと、液晶相を観察した。例えば、試料が−20℃ではネマチック相のままであり、−30℃では結晶(またはスメクチック相)に変化したとき、T≦−20℃と記載する。ネマチック相の下限温度を「下限温度」と略すことがある。
化合物の相溶性:類似の構造を有する幾つかの化合物を混合してネマチック相を有する母液晶を調製した。測定する化合物とこの母液晶とを混合した組成物を得た。混合する割合の一例は、15%の化合物と85%の母液晶である。この組成物を−20℃、−30℃のような低い温度で30日間保管した。この組成物の一部が結晶(またはスメクチック相)に変化したか否かを観察した。必要に応じて混合する割合と保管温度とを変更した。このようにして測定した結果から、結晶(またはスメクチック相)が析出する条件および結晶(またはスメクチック相)が析出しない条件を求めた。これらの条件が相溶性の尺度である。
粘度(η;20℃で測定;mPa・s):粘度の測定にはE型粘度計を用いた。
光学異方性(屈折率異方性;Δn;25℃で測定):測定は、波長589nmの光を用い、接眼鏡に偏光板を取り付けたアッベ屈折計により行なった。主プリズムの表面を一方向にラビング(rubbing)したあと、試料を主プリズムに滴下した。屈折率n‖は偏光の方向がラビングの方向と平行であるときに測定した。屈折率n⊥は偏光の方向がラビングの方向と垂直であるときに測定した。光学異方性の値は、Δn=n‖−n⊥、の式から計算した。試料が組成物のときはこの方法によって光学異方性を測定した。試料が化合物のときは、化合物を適切な組成物に混合したあと光学異方性を測定した。化合物の光学異方性は外挿値である。
誘電率異方性(Δε;25℃で測定):試料が化合物のときは、化合物を適切な組成物に混合したあと誘電率異方性を測定した。化合物の誘電率異方性は外挿値である。
1)誘電率異方性が正である組成物:2枚のガラス基板の間隔(ギャップ)が約9μm、ツイスト角が80度の液晶セルに試料を入れた。このセルに20ボルトを印加して、液晶分子の長軸方向における誘電率(ε‖)を測定した。0.5ボルトを印加して、液晶分子の短軸方向における誘電率(ε⊥)を測定した。誘電率異方性の値は、Δε=ε‖−ε⊥、の式から計算した。
2)誘電率異方性が負である組成物:ホメオトロピック配向に処理した液晶セルに試料を入れ、0.5ボルトを印加して誘電率(ε‖)を測定した。ホモジニアス配向に処理した液晶セルに試料を入れ、0.5ボルトを印加して誘電率(ε⊥)を測定した。誘電率異方性の値は、Δε=ε‖−ε⊥、の式から計算した。
しきい値電圧(Vth;25℃で測定;V):試料が化合物のときは、化合物を適切な組成物に混合したあとしきい値電圧を測定した。化合物のしきい値電圧は外挿値である。
1)誘電率異方性が正である組成物:2枚のガラス基板の間隔(ギャップ)が(0.5/Δn)μmであり、ツイスト角が80度である、ノーマリーホワイトモード(normally white mode)の液晶表示素子に試料を入れた。Δnは上記の方法で測定した光学異方性の値である。この素子に周波数が32Hzである矩形波を印加した。矩形波の電圧を上昇させ、素子を通過する光の透過率が90%になったときの電圧の値を測定した。
2)誘電率異方性が負である組成物:2枚のガラス基板の間隔(ギャップ)が約9μmであり、ホメオトロピック配向に処理したノーマリーブラックモード(normally black mode)の液晶表示素子に試料を入れた。この素子に周波数が32Hzである矩形波を印加した。矩形波の電圧を上昇させ、素子を通過する光の透過率10%になったときの電圧の値を測定した。
[実施例1]
<2−(4’−クロロ−2,3’−ジフルオロビフェニル−4−イル)ナフタレン(No.53)の合成>
第1工程:
2−ブロモナフタレン(10.00g、47.33mmol)、3−フルオロフェニルボロン酸(7.95g、56.82mmol)、炭酸カリウム(9.81g、70.98mmol)、テトラブチルアンモニウムブロミド(3.81g、11.82mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(1.00g、1.42mmol)、トリフェニルホスフィン(0.76g、2.84mmol)、および混合溶媒(トルエン/水/エタノール=1/1/1、100ml)の混合物を7時間撹拌しながら還流した。得られた反応混合物をトルエンで2回抽出した。抽出液を水で3回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、得られた黒色固体(15.40g)をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘプタン/トルエン=5/1)で精製し、白色固体(10.98g)を得た。さらに混合溶媒(ソルミックス/ヘプタン=1/1)から再結晶して、2−(3−フルオロフェニル)ナフタレンの白色結晶(8.90g)を得た。
第2工程:
上述の2−(3−フルオロフェニル)ナフタレン(4.90g、22.05mmol)のTHF溶液(200ml)に−70℃でs−ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液(50.21ml、1.01M)を滴下した。滴下終了後、反応液を同温度で1時間撹拌した後、ヨウ素(12.87g、50.71mmol)のTHF溶液(200ml)を滴下し、その後徐々に室温まで昇温した。18時間撹拌した後、反応液をチオ硫酸ナトリウム五水和物の氷水に投じ、反応混合物をトルエンで2回抽出した。抽出液を水で3回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、得られた橙色固体(8.61g)をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘプタン/トルエン=5/1)で精製し、淡桃色固体(7.86g)を得た。さらに混合溶媒(ソルミックス/ヘプタン/トルエン=5/5/1)から再結晶して、2−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)ナフタレンの淡黄色結晶(6.00g)を得た。
第3工程:
上述の2−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)ナフタレン(6.66g、19.13mmol)、4−クロロ−3−フルオロフェニルボロン酸(4.00g、22.94mmol)、炭酸カリウム(3.97g、28.72mmol)、テトラブチルアンモニウムブロミド(1.54g、4.78mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.40g、0.57mmol)、トリフェニルホスフィン(0.31g、1.16mmol)、および混合溶媒(トルエン/水/エタノール=1/1/1、60ml)の混合物を44時間撹拌しながら還流した。得られた反応混合物をトルエンで2回抽出した。抽出液を水で3回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、得られた淡黄色固体(9.66g)をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘプタン/トルエン=5/1)で精製し、白色固体(7.11g)を得た。さらに混合溶媒(ヘプタン/トルエン=8/1)から再結晶して、表題化合物(4.79g)を得た。このものは種々機器分析の結果、表題化合物であることを確認した。C 121.9 N 128.7 I。
[実施例2]
<2−[2−(2,4’−ジフルオロビフェニル−4−イル)エチル]ナフタレン(No.103)の合成>
第1工程:
(3−フルオロベンジル)トリフェニルホスホニウムブロミド(35.00g、77.55mmol)をTHF(150ml)に懸濁し、−30℃に冷却して撹拌しながらカリウム−t−ブトキシド(10.25g、88.61mmol)を添加した。添加終了後、反応液を同温で1時間撹拌した後、2−ナフトアルデヒド(8.65g、55.38mmol)のTHF溶液(50ml)を滴下し、その後徐々に室温まで昇温した。18時間撹拌した後、氷水に投じ、反応混合物をトルエンで3回抽出した。抽出液を水で3回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、得られた黄色固体(43.34g)をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘプタン)で精製し、2−[2−(3−フルオロフェニル)ビニル]ナフタレンの白色固体(11.54g)を得た。
第2工程:
上述の2−[2−(3−フルオロフェニル)ビニル]ナフタレン(11.54g、46.48mmol)のソルミックス/トルエン溶液(1/1、60ml)に5%パラジウム炭素(0.58g)を加え、水素雰囲気下で20時間撹拌した。反応液から5%パラジウム炭素を濾過により除去し、得られた濾液を減圧下で濃縮し、得られた灰色固体(11.18g)をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒;トルエン)で精製し、白色固体(11.05g)を得た。さらに混合溶媒(ソルミックス/ヘプタン=2/1)から再結晶して、2−[2−(3−フルオロフェニル)エチル]ナフタレンの白色結晶(10.43g)を得た。
第3工程:
上述の2−[2−(3−フルオロフェニル)エチル]ナフタレン(8.43g、33.68mmol)のTHF溶液(200ml)に−70℃でs−ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液(53.35ml、1.01M)を滴下した。滴下終了後、反応液を同温度で1時間撹拌した後、ヨウ素(13.68g、53.90mmol)のTHF溶液(200ml)を滴下し、その後徐々に室温まで昇温した。18時間撹拌した後、反応液をチオ硫酸ナトリウム五水和物の氷水に投じ、反応混合物をトルエンで2回抽出した。抽出液を水で3回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、得られた橙色固体(13.05g)をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘプタン/トルエン=5/1)で精製し、淡黄色固体(11.66g)を得た。さらに混合溶媒(ソルミックス/ヘプタン=5/1)から再結晶して、2−[2−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)エチル]ナフタレンの淡黄色結晶(10.60g)を得た。
第4工程:
上述の2−[2−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)エチル]ナフタレン(7.00g、18.61mmol)、4−フルオロフェニルボロン酸(3.12g、22.30mmol)、炭酸カリウム(3.86g、27.93mmol)、テトラブチルアンモニウムブロミド(1.50g、4.65mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.39g、0.56mmol)、トリフェニルホスフィン(0.30g、1.12mmol)、および混合溶媒(トルエン/水/エタノール=1/1/1、60ml)の混合物を4時間撹拌しながら還流した。得られた反応混合物をトルエンで3回抽出した。抽出液を水で3回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、得られた橙色固体(8.48g)をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘプタン/トルエン=5/1)で精製し、白色固体(7.37g)を得た。さらに混合溶媒(ソルミックス/ヘプタン=1/1)から再結晶して、表題化合物(5.02g)を得た。このものは種々機器分析の結果、表題化合物であることを確認した。C 108.1 I。
[実施例3]
<2−{3−フルオロ−4−[2−(4−フルオロフェニル)エチル]フェニル}ナフタレン(No.145)の合成>
第1工程:
2−(3−フルオロフェニル)ナフタレン(15.00g、67.49mmol)のTHF溶液(300ml)に−70℃でs−ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液(86.86ml、1.01M)を滴下した。滴下終了後、反応液を同温度で1時間撹拌した後、4−ホルミルモルホリン(10.88g、94.49mmol)のTHF溶液(150ml)を滴下し、その後徐々に室温まで昇温した。18時間撹拌した後、反応液に塩酸(25ml、6N)を滴下し、反応混合物をトルエンで3回抽出した。抽出液を水、炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、得られた黄色固体(16.83g)をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒;トルエン)で精製し、淡黄色固体(13.26g)を得た。さらにトルエンから再結晶して、2−フルオロ−4−ナフタレン−2−イル−ベンズアルデヒドの淡黄色結晶(10.09g)を得た。
第2工程:
(4−フルオロベンジル)トリフェニルホスホニウムクロリド(6.30g、15.48mmol)をTHF(50ml)に懸濁し、−30℃に冷却して撹拌しながらカリウム−t−ブトキシド(1.74g、15.48mmol)を添加した。添加終了後、反応液を同温で1時間撹拌した後、上述の2−フルオロ−4−ナフタレン−2−イル−ベンズアルデヒド(3.00g、11.99mmol)のTHF溶液(25ml)を滴下し、その後徐々に室温まで昇温した。18時間撹拌した後、氷水に投じ、反応混合物をトルエンで3回抽出した。抽出液を水で3回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、得られた黄色固体(12.73g)をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘプタン)で精製し、2−{3−フルオロ−4−[2−(4−フルオロフェニル)ビニル]フェニル}ナフタレンの白色固体(3.44g)を得た。
第3工程:
上述の2−{3−フルオロ−4−[2−(4−フルオロフェニル)ビニル]フェニル}ナフタレン(3.44g、10.05mmol)のソルミックス/トルエン溶液(1/1、30ml)に5%パラジウム炭素(0.17g)を加え、水素雰囲気下で20時間撹拌した。反応液から5%パラジウム炭素を濾過により除去し、得られた濾液を減圧下で濃縮し、得られた灰色固体(3.66g)をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒;トルエン)で精製し、白色固体(3.29g)を得た。さらに混合溶媒(ヘプタン/トルエン=5/4)から再結晶して、表題化合物(3.15g)を得た。このものは種々機器分析の結果、表題化合物であることを確認した。C 154.3 I。
[実施例4]
<ナフタレン−2−カルボン酸=2,3’,4’,5’−テトラフルオロビフェニル−4−イル=エステル(No.147)の合成>
ナフタレン−2−カルボン酸(28.40mmol)、2,3’,4’,5’−テトラフルオロビフェニル−4−オール(28.40mmol)、およびジクロロメタン(100ml)の混合物に4−ジメチルアミノピリジン(34.10mmol)を滴下する。続いて1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(34.10mmol)のジクロロメタン(100ml)溶液を滴下する。滴下終了後、室温下で18時間撹拌する。生成した固体を濾別し、濾液に飽和塩化ナトリウム水溶液を滴下する。有機層を塩酸、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の順で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。減圧下で濃縮した後、シリカゲルクロマトグラフィーで精製し、さらに再結晶して表題化合物を得る。
[実施例5]
<2−[ジフルオロ−(2,3’,4’,5’−テトラフルオロビフェニル−4−イルオキシ)メチル]ナフタレン(No.149)の合成>
第1工程:
ナフタレン−2−カルボン酸=2,3’,4’,5’−テトラフルオロビフェニル−4−イル=エステル(77.60mmol)、2,4−ビス(メトキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジフォスフェタン−2,4−ジスルフィド(155.20mmol)およびトルエン(400ml)の混合物を60時間撹拌しながら還流する。得られる反応混合物を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、10%亜硫酸水素ナトリウム水溶液、水の順で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。減圧下で濃縮した後、シリカゲルクロマトグラフィーで精製し、さらに再結晶してナフタレン−2−カルボチオ酸−O−(2,3’,4’,5’−テトラフルオロビフェニル−4−イル)エステルを得る。
第2工程:
上述のナフタレン−2−カルボチオ酸−O−(2,3’,4’,5’−テトラフルオロビフェニル−4−イル)エステル(30.60mmol)のジクロロメタン(100ml)溶液に(ジエチルアミノ)サルファートリフルオリド(76.50mmol)を滴下する。滴下終了後、室温で20時間撹拌する。得られた反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、ジクロロメタンで抽出する。抽出液を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。減圧下で濃縮した後、シリカゲルクロマトグラフィーで精製し、さらに再結晶して表題化合物を得る。
[実施例6]
実施例1から実施例5、さらに記載した合成法をもとに、下記の化合物No.1からNo.162を合成する。相転移点を測定した化合物については、表中に付記した。

Figure 2007070295
Figure 2007070295
Figure 2007070295
Figure 2007070295
Figure 2007070295
Figure 2007070295
Figure 2007070295
Figure 2007070295

Figure 2007070295
[実施例7]
4つの化合物を混合して、ネマチック相を有する組成物A(母液晶)を調製した。4つの化合物は、4−(4−プロピルシクロヘキシル)ベンゾニトリル、(24%)、4−(4−ペンチルシクロヘキシル)ベンゾニトリル(36%)、4−(4−ヘプチルシクロヘキシル)ベンゾニトリル(25%)、4−(4−ペンチルシクロヘキシル)−4’−シアノビフェニル(15%)である。組成物Aの物性値は次のとおりであった。上限温度(NI)=71.7℃;粘度(η20)=27.0mPa・s;誘電率異方性(Δε)=11.0;光学異方性(Δn)=0.137。この組成物Aの95%と実施例6に記載の2−(3,4−ジフルオロフェニル)ナフタレン(化合物No.5)の5%とからなる組成物Bを調製した。組成物Bの物性値は次のとおりであった。
誘電率異方性(Δε)=11.6;光学異方性(Δn)=0.139。
化合物の混合比と2つの物性値とから、外挿法により算出した上記化合物No.5の物性値は次のとおりであった。誘電率異方性(Δε)=11.6;光学異方性(Δn)=0.177。
[比較例1]
実施例7に記載した組成物Aの85%と特表平4−504571号公報の請求項6に記載の右式においてRがプロピル基である2−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−プロピルナフタレンの15%とからなる組成物Cを調製した。組成物Cの物性値は次のとおりであった。誘電率異方性(Δε)=11.3;光学異方性(Δn)=0.141。
化合物の混合比と2つの物性値とから、外挿法により算出した2−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−プロピルナフタレンの物性値は次のとおりであった。
誘電率異方性(Δε)=9.6;光学異方性(Δn)=0.164。
本発明の化合物2−(3,4−ジフルオロフェニル)ナフタレン(化合物No.5)は誘電率異方性が正に大きく、大きな光学異方性を有する。またその値は公知化合物2−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−プロピルナフタレンよりも大きい。
本発明の代表的な組成物を使用例1から14にまとめた。最初に、組成物の成分である化合物とその量(重量%)を示した。化合物は表1の取り決めに従い、左末端基、結合基、環構造および右末端基の記号によって表示した。1,4−シクロヘキシレンおよび1,3−ジオキサン−2,5−ジイルの立体配置はトランスである。末端基の記号がない場合は、末端基が水素であることを意味する。次に組成物の物性値を示した。

Figure 2007070295
[使用例1]
NpB(F)B(F)−CL 5%
Np2B(F)B−F 5%

2−BEB(F)−C 5%
3−BEB(F)−C 4%
4−BEB(F)−C 12%
1V2−BEB(F,F)−C 15%
3−HB−O2 5%
3−HH−4 3%
3−HHB−F 3%
3−HHB−1 4%
3−HHB−O1 4%
3−HBEB−F 4%
3−HHEB−F 7%
5−HHEB−F 7%
3−H2BTB−2 4%
3−H2BTB−3 4%
3−H2BTB−4 4%
3−HB(F)TB−2 5%
NI=85.8℃;Δn=0.145;Δε=27.9;Vth=1.10V.
[使用例2]
Np(F)B(F,F)−F 4%
NpB(F)B(F,F)−F 3%

2−HB−C 5%
3−HB−C 12%
3−HB−O2 14%
2−BTB−1 3%
3−HHB−F 4%
3−HHB−1 8%
3−HHB−O1 5%
3−HHB−3 14%
3−HHEB−F 4%
5−HHEB−F 4%
2−HHB(F)−F 5%
3−HHB(F)−F 5%
5−HHB(F)−F 5%
3−HHB(F,F)−F 5%
[使用例3]
NpB−CL 3%
NpB(F,F)B(F)−CL 3%
Np(F)2B(F)−F 3%

3−BEB(F)−C 8%
3−HB−C 8%
V−HB−C 8%
1V−HB−C 8%
3−HB−O2 3%
3−HH−2V 10%
3−HH−2V1 7%
V2−HHB−1 10%
3−HHB−1 5%
3−HHEB−F 7%
3−H2BTB−2 6%
3−H2BTB−3 6%
3−H2BTB−4 5%
[使用例4]
Np2B(F,F)B−F 4%
Np2B(F,F)B(F)−F 5%

5−BEB(F)−C 5%
V−HB−C 11%
5−PyB−C 6%
4−BB−3 8%
3−HH−2V 10%
5−HH−V 11%
V−HHB−1 7%
V2−HHB−1 9%
3−HHB−1 9%
1V2−HBB−2 10%
3−HHEBH−3 5%
[使用例5]
Np2B(F)B(F,F)−F 4%
Np2B(F)B(F)−CL 4%

1V2−BEB(F,F)−C 6%
3−HB−C 18%
2−BTB−1 10%
5−HH−VFF 22%
3−HHB−1 4%
VFF−HHB−1 8%
VFF2−HHB−1 11%
3−H2BTB−2 5%
3−H2BTB−3 4%
3−H2BTB−4 4%
[使用例6]
NpB(F)B(F)−CL 4%
Np2B(F)B−F 4%

5−HB−CL 16%
3−HH−4 12%
3−HH−5 4%
3−HHB−F 4%
3−HHB−CL 3%
4−HHB−CL 4%
3−HHB(F)−F 7%
4−HHB(F)−F 7%
5−HHB(F)−F 7%
7−HHB(F)−F 6%
5−HBB(F)−F 5%
1O1−HBBH−5 3%
3−HHBB(F,F)−F 2%
4−HHBB(F,F)−F 3%
5−HHBB(F,F)−F 3%
3−HH2BB(F,F)−F 3%
4−HH2BB(F,F)−F 3%
NI=109.8℃;Δn=0.094;Δε=3.8;Vth=2.61V.
上記組成物100部にOp−05を0.25部添加したときのピッチは59.5μmであった。
[使用例7]
NpB(F)B(F,F)−OCF3 3%
NpXB(F)B(F,F)−F 3%
NpXB(F)B(F)−CL 3%

3−HHB(F,F)−F 9%
3−H2HB(F,F)−F 8%
4−H2HB(F,F)−F 8%
5−H2HB(F,F)−F 8%
3−HBB(F,F)−F 22%
5−HBB(F,F)−F 10%
3−H2BB(F,F)−F 10%
5−HHBB(F,F)−F 3%
5−HHEBB−F 3%
3−HH2BB(F,F)−F 2%
1O1−HBBH−4 4%
1O1−HBBH−5 4%
[使用例8]
NpEB(F)B(F,F)−F 3%
NpEB(F)B(F)−CL 4%

5−HB−F 12%
6−HB−F 9%
7−HB−F 7%
2−HHB−OCF3 7%
3−HHB−OCF3 7%
4−HHB−OCF3 7%
5−HHB−OCF3 5%
3−HH2B−OCF3 4%
5−HH2B−OCF3 4%
3−HHB(F,F)−OCF2H 4%
3−HHB(F,F)−OCF3 4%
3−HH2B(F)−F 3%
3−HBB(F)−F 7%
5−HBB(F)−F 7%
5−HBBH−3 3%
3−HB(F)BH−3 3%
[使用例9]
Np(F)B(F,F)−F 5%
Np(F)2B(F)−F 5%

5−HB−CL 11%
3−HH−4 8%
3−HHB−1 5%
3−HHB(F,F)−F 8%
3−HBB(F,F)−F 20%
5−HBB(F,F)−F 5%
3−HHEB(F,F)−F 10%
4−HHEB(F,F)−F 3%
5−HHEB(F,F)−F 3%
2−HBEB(F,F)−F 3%
3−HBEB(F,F)−F 5%
5−HBEB(F,F)−F 3%
3−HHBB(F,F)−F 6%
[使用例10]
Np2B(F,F)B(F)−F 4%
Np2B(F)B(F)−CL 4%

3−HB−CL 6%
5−HB−CL 4%
3−HHB−OCF3 5%
3−H2HB−OCF3 5%
5−H4HB−OCF3 11%
V−HHB(F)−F 5%
3−HHB(F)−F 4%
5−HHB(F)−F 4%
3−H4HB(F,F)−CF3 8%
5−H4HB(F,F)−CF3 10%
5−H2HB(F,F)−F 5%
5−H4HB(F,F)−F 7%
2−H2BB(F)−F 5%
3−H2BB(F)−F 8%
3−HBEB(F,F)−F 5%
[使用例11]
Np2B(F)B(F,F)−F 5%
NpXB(F)B(F,F)−F 5%

5−HB−CL 17%
7−HB(F,F)−F 3%
3−HH−4 10%
3−HH−5 5%
3−HB−O2 11%
3−HHB−1 8%
3−HHB−O1 5%
2−HHB(F)−F 5%
3−HHB(F)−F 5%
5−HHB(F)−F 5%
3−HHB(F,F)−F 6%
3−H2HB(F,F)−F 5%
4−H2HB(F,F)−F 5%
[使用例12]
NpXB(F)B(F)−CL 4%
NpEB(F)B(F)−CL 4%

5−HB−CL 3%
7−HB(F)−F 7%
3−HH−4 9%
3−HH−EMe 15%
3−HHEB−F 8%
5−HHEB−F 8%
3−HHEB(F,F)−F 10%
4−HHEB(F,F)−F 5%
4−HGB(F,F)−F 5%
5−HGB(F,F)−F 6%
2−H2GB(F,F)−F 4%
3−H2GB(F,F)−F 5%
5−GHB(F,F)−F 7%
[使用例13]
NpB(F)B(F,F)−OCF3 3%
Np2B(F,F)B(F)−F 4%

3−HH−4 8%
3−HHB−1 6%
3−HHB(F,F)−F 10%
3−H2HB(F,F)−F 9%
3−HBB(F,F)−F 15%
3−BB(F,F)XB(F,F)−F 28%
1O1−HBBH−5 7%
2−HHBB(F,F)−F 3%
3−HHBB(F,F)−F 3%
3−HH2BB(F,F)−F 4%
[使用例14]
Np2B(F)B−CL 5%

3−HBB(F,F)−F 33%
5−HBB(F,F)−F 5%
2−BB(2F,5F)B−2 8%
3−BB(2F,5F)B−3 10%
3−BB(F,F)XB(F,F)−F 20%
2−HHBB(F,F)−F 3%
5−HBB(F)B−2 9%
5−HBB(F)B−3 7%
NI=97.0℃;Δn=0.180;Δε=9.8;Vth=1.59V.

Claims (32)

  1. 下記の式(1a)で表される化合物。

    Figure 2007070295

    式(1a)において環Aおよび環Aは独立して1,4−フェニレン、ピリジン−2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイルまたはナフタレン−2,6−ジイルであり、これらの環において任意の水素はハロゲンで置き換えられていてもよく;Z、ZおよびZは独立して単結合、−(CH−、−(CH−、−CH=CH−、−C≡C−、−CFO−、−OCF−、−COO−または−OCO−であり;X、X、X、X、XおよびXは独立して水素またはフッ素であり;Yは−OCHF、−OCHF、−OCF、−SCHF、−SCHF、−SCF、−CHF、−CHF、−CF、フッ素または塩素であり;LおよびLは独立して水素またはフッ素であり;lおよびmは独立して0または1である。
  2. 下記の式(1b)で表される化合物。

    Figure 2007070295

    Figure 2007070295

    式(1b)において環Aおよび環Aは独立して(a)から(l)より選択される環構造であり;Z、ZおよびZは独立して単結合、−(CH−、−CH=CH−、−C≡C−、−CFO−、−OCF−、−COO−または−OCO−であり;X、XおよびXは独立して水素またはフッ素であり;Yは−OCHF、−OCHF、−OCF、−CHF、−CHF、−CF、フッ素または塩素であり;LおよびLは独立して水素またはフッ素であり;lおよびmは独立して0または1である。
  3. 一般式(1b)において、環Aおよび環Aが独立して(a)から(d)より選択される環構造であり;Z、ZおよびZが独立して単結合、−(CH−、−CFO−または−COO−であり;XおよびXが水素であり、Xが水素またはフッ素であり;Yは−OCF、フッ素または塩素であり;LおよびLが独立して水素またはフッ素であり;lおよびmが独立して0または1である請求項2に記載の化合物。
  4. 下記の式(1c−1)から(1c−3)のいずれか1つで表される化合物。

    Figure 2007070295

    Figure 2007070295

    これらの式において、環Aおよび環Aは独立して(a)から(c)より選択される環構造であり;Z、ZおよびZは独立して単結合、−(CH−、−CFO−または−COO−であり;Xは水素またはフッ素であり;Yは−OCF、フッ素または塩素であり;LおよびLは独立して水素またはフッ素である。
  5. 式(1c−1)から(1c−3)において、Zが単結合または−(CH−である請求項4に記載の化合物。
  6. 式(1c−1)から(1c−3)において、Z、Z、Zが共に単結合である請求項4に記載の化合物。
  7. 式(1c−1)から(1c−3)において、Zが−(CH−であり、Z、Zが共に単結合である請求項4に記載の化合物。
  8. 式(1c−2)および式(1c−3)において、ZおよびZが共に単結合であり、Zが−(CH−である請求項4に記載の化合物。
  9. 式(1c−3)において、ZおよびZが共に単結合であり、Zが−(CH−である請求項4に記載の化合物。
  10. 式(1c−1)から(1c−3)において、Z、Z、Zのうち必ず1つが−CFO−であり、残りが単結合である請求項4に記載の化合物。
  11. 式(1c−1)から(1c−3)において、Z、Z、Zのうち必ず1つが−COO−であり、残りが単結合である請求項4に記載の化合物。
  12. 下記の式(1c−1−1)から(1c−1−4)および式(1c−2−1)から(1c−2−12)のいずれか1つで表される化合物。

    Figure 2007070295

    これらの式において、Yは−OCF、フッ素または塩素であり;LおよびLは独立して水素またはフッ素である。
  13. 式(1c−1−1)から(1c−1−4)および式(1c−2−1)から(1c−2−12)のいずれか1つにおいてYが−OCF、LaおよびLが水素である請求項12に記載の化合物。
  14. 式(1c−1−1)から(1c−1−4)および式(1c−2−1)から(1c−2−12)のいずれか1つにおいてYが−OCF、Lがフッ素、Lが水素である請求項12に記載の化合物。
  15. 式(1c−1−1)から(1c−1−4)および式(1c−2−1)から(1c−2−12)のいずれか1つにおいてYが−OCF、LおよびLがフッ素である請求項12に記載の化合物。
  16. 式(1c−1−1)から(1c−1−4)および式(1c−2−1)から(1c−2−12)のいずれか1つにおいてYがフッ素、LおよびLが水素である請求項12に記載の化合物。
  17. 式(1c−1−1)から(1c−1−4)および式(1c−2−1)から(1c−2−12)のいずれか1つにおいてYがフッ素、Lがフッ素、Lが水素である請求項12に記載の化合物。
  18. 式(1c−1−1)から(1c−1−4)および式(1c−2−1)から(1c−2−12)のいずれか1つにおいてYがフッ素、LおよびLがフッ素である請求項12に記載の化合物。
  19. 式(1c−1−1)から(1c−1−4)および式(1c−2−1)から(1c−2−12)のいずれか1つにおいてYが塩素、LおよびLが水素である請求項12に記載の化合物。
  20. 式(1c−1−1)から(1c−1−4)および式(1c−2−1)から(1c−2−12)のいずれか1つにおいてYが塩素、Lがフッ素、Lが水素である請求項12に記載の化合物。
  21. 式(1c−1−1)から(1c−1−4)および式(1c−2−1)から(1c−2−12)のいずれか1つにおいてYが塩素、LおよびLがフッ素である請求項12に記載の化合物。
  22. 請求項1から21のいずれか1項に記載の化合物を少なくとも一つ含有し、少なくとも2つ以上の化合物からなる液晶組成物。
  23. 式(2)、式(3)および式(4)のそれぞれで表される化合物の群から選択される少なくとも1つの化合物をさらに含有する、請求項22に記載の液晶組成物:

    Figure 2007070295

    ここに、Rは炭素数1から10のアルキルであり、このアルキルにおいて任意の−CH−は−O−または−CH=CH−で置き換えられてもよく、そして任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく;Xはフッ素、塩素、−OCF、−OCHF、−CF、−CHF、−CHF、−OCFCHF、または−OCFCHFCFであり;環Bおよび環Dは独立して1,4−シクロヘキシレン、1,3−ジオキサン−2,5−ジイルまたは任意の水素がフッ素で置き換えられてもよい1,4−フェニレンであり、環Eは1,4−シクロヘキシレンまたは任意の水素がフッ素で置き換えられてもよい1,4−フェニレンであり;ZおよびZは独立して−(CH−、−(CH−、−COO−、−CFO−、−OCF−、−CH=CH−、または単結合であり;そしてLおよびLは独立して水素またはフッ素である。
  24. 式(5)および(6)のそれぞれで表される化合物の群から選択される少なくとも1つの化合物をさらに含有する、請求項22に記載の液晶組成物:

    Figure 2007070295

    ここに、RおよびRは独立して炭素数1から10のアルキルであり、このアルキルにおいて任意の−CH−は−O−または−CH=CH−で置き換えられてもよく、そして任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく;Xは−CNまたは−C≡C−CNであり;環Gは1,4−シクロヘキシレン、1,4−フェニレン、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル、またはピリミジン−2,5−ジイルであり;環Jは1,4−シクロヘキシレン、ピリミジン−2,5−ジイルまたは任意の水素がフッ素で置き換えられてもよい1,4−フェニレンであり;環Kは1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−フェニレンであり;Zは−(CH−、−COO−、−CFO−、−OCF−、または単結合であり;L、LおよびLは独立して水素またはフッ素であり;そしてb、cおよびdは独立して0または1である。
  25. 式(7)、式(8)、式(9)、式(10)および式(11)のそれぞれで表される化合物の群から選択される少なくとも1つの化合物をさらに含有する請求項22に記載の液晶組成物:

    Figure 2007070295

    ここに、Rは炭素数1から10のアルキルであり、このアルキルにおいて任意の−CH−は−O−または−CH=CH−で置き換えられてもよく、そして任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく;Rはフッ素または炭素数1から10のアルキルであり、このアルキルにおいて任意の−CH−は−O−または−CH=CH−で置き換えられてもよく、そして任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく;環Mおよび環Pは独立して1,4−シクロヘキシレン、1,4−フェニレンまたはデカヒドロ−2,6−ナフチレンであり;ZおよびZは独立して−(CH−、−COO−または単結合であり;そして、LおよびLは独立して水素またはフッ素であって、LとLの少なくとも1つはフッ素である。
  26. 式(12)、式(13)および式(14)のそれぞれで表される化合物の群から選択される少なくとも1つの化合物をさらに含有する請求項22に記載の液晶組成物:

    Figure 2007070295

    ここに、RおよびRは独立して炭素数1から10のアルキルであり、このアルキルにおいて任意の−CH−は−O−または−CH=CH−で置き換えられてもよく、そして任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく;環Q、環Tおよび環Uは独立して1,4−シクロヘキシレン、ピリミジン−2、5−ジイル、または任意の水素がフッ素で置き換えられてもよい1,4−フェニレンであり;そしてZおよびZ10は独立して−C≡C−、−COO−、−(CH−、−CH=CH−、または単結合である。
  27. 請求項24に記載の式(5)および式(6)のそれぞれで表される化合物の群から選択される少なくとも1つの化合物をさらに含有する、請求項23に記載の液晶組成物。
  28. 請求項26に記載の式(12)、式(13)および式(14)のそれぞれで表される化合物の群から選択される少なくとも1つの化合物をさらに含有する、請求項23に記載の液晶組成物。
  29. 請求項26に記載の式(12)、式(13)および式(14)のそれぞれで表される化合物の群から選択される少なくとも1つの化合物をさらに含有する、請求項24に記載の液晶組成物。
  30. 請求項26に記載の式(12)、式(13)および式(14)のそれぞれで表される化合物の群から選択される少なくとも1つの化合物をさらに含有する、請求項25に記載の液晶組成物。
  31. 少なくとも1つの光学活性化合物をさらに含有する、請求項22から30のいずれか1項に記載の液晶組成物。
  32. 請求項22から31のいずれか1項に記載の液晶組成物を含有する液晶表示素子。
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