JP2007068625A - 遺体保存用消臭組成物 - Google Patents

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Yoshihisa Nishida
善久 西田
Michiko Arai
ミチ子 新井
Hiroshi Shiobara
啓 塩原
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Abstract

【課題】優れた遺体消臭性を有し、かつ強い刺激臭や毒性もなく、作業の利便性および作業者の安全性をも兼ね備えた、調製も比較的簡便な遺体保存用消臭組成物を提供すること。【解決手段】本発明による遺体保存用消臭組成物は、有効成分:α-ピネン、1,8-シネオール、リモネン、α-テルピネオール、およびイソボルニルアセテートまたはボルニルアセテートを含むことを特徴とする。
【選択図】 なし

Description

本発明は、遺体保存用消臭組成物に関する。
遺体は時間の経過と共に分解・腐敗が進行して、不快な異臭を発生する。かかる異臭に対処する方法としては、従来、納棺した遺体の周囲にドライアイスを配置して遺体を冷却する方法があり、またこれに代わる方法として、消臭力の強い二酸化塩素を用いる方法が提案されている(特許文献1)。また、穀物抽出成分と希釈成分とから成る抗菌消臭剤も開発されている(特許文献2)
特開2002-87902号公報 特開2004-224724号公報
しかし、ドライアイスにより遺体を冷却する方法にあっては、遺体の表面部分が冷却されるに止まり、遺体の内部まで十分に冷却されずに、遺体の腐敗の進行・異臭の発生を十分に抑えることができず、出棺までに相当の不快感を伴うことが多い問題がある。また二酸化塩素を用いる方法にあっては、二酸化塩素が強い刺激臭を有するために遺体保存の際の作業が困難となり、また人体に対する毒性も強いために作業者の安全性に欠けるという問題がある。
そこで発明者等は鋭意検討の末、特定の有効成分の組み合わせ、好ましくは特定の有効成分から成る植物精油を用いること、および当該特定の有効成分の組み合わせにさらに保留剤を組み合わせて用いることにより、優れた遺体消臭性が得られることを見出し、本発明を完成した。かかる技術的思想の創作に係る本発明の遺体保存用消臭組成物は強い刺激臭や毒性がなく、作業の利便性および作業者の安全性をも兼ね備えたものである。また、遺体に新たな外観上ないし質上の失損−遺体の白蝋化や血班の発生等−を生じることもない。
即ち本発明は、有効成分:α-ピネン、1,8-シネオール、リモネン、α-テルピネオール、およびイソボルニルアセテートまたはボルニルアセテート(以下、ボルニルアセテートと記載する)を含有することを特徴とする、遺体保存用消臭組成物に関するものである。
本発明はまた、植物精油の混合物から成ることを特徴とする、前記遺体保存用消臭組成物に関するものである。
本発明はまた、前記有効成分に加えてさらに保留剤を含む前記遺体保存用消臭組成物に関するものである。
本発明はまた、α-ピネン100重量部に対し、1,8-シネオールおよびリモネン90〜110重量部、α-テルピネオール100〜130重量部、およびボルニルアセテート70〜90重量部を含有することを特徴とする前記遺体保存用消臭組成物に関するものである。
本発明はさらに、前記保留剤を1〜80重量%の重量割合で含有することを特徴とする、前記遺体保存用消臭組成物に関するものである。
本発明はさらに、前記保留剤がジエチルフタレート、プロピレングリコール及びグリセリンからなる群より選択された1種または2種以上であることを特徴とする前記遺体保存用消臭組成物に関するものである。
本発明の遺体保存用消臭組成物に使用する前記α-ピネン、1,8-シネオール、リモネン、α-テルピネオール、ボルニルアセテート(以下、本発明の特定の有効成分と記載する)は、これら5つ全ての有効成分が存在する場合に、遺体から生じる含窒素化合物や含硫黄化合物等による腐敗臭を中和し、優れた遺体消臭効果を提供するものである。
本発明の遺体消臭組成物は好ましくは、本発明の特定の有効成分の少なくとも1つを含有する植物精油の1種または2種以上を組み合わせて調製されるものである。本発明の特定の有効成分の少なくとも1つを含有する植物製油としては、例えば、アビエス油、アンゲリカ油、オレンジ油、カヤブテ油、ガルバナム油、黒文字油、グレープフルーツ油、ショウノウ油、スターアニス油、スペアミント油、テレピン油、パイン油、ベルガモット油、ボア・ド・ローズ油、マンダリン油、ラバンジン油、レモン油、ローズマリー油が挙げられる。また、本発明の特定の有効成分は、針葉樹(ヒノキ、モミ、トドマツ、エゾマツ、トウヒ等)の葉から得られる精油の他、例えばカルダモン、キャラウェー、クミン、およびクラリーセイジから採油したものの中に含まれる。本発明の遺体消臭組成物を製造する場合、これらの植物精油は、市販製品をそのまま使用してよい。
本発明の遺体保存用消臭組成物はまた、前記植物精油から選択される1種または2種以上の植物精油と、α-ピネン、1,8-シネオール、リモネン、α-テルピネオールおよびボルニルアセテートから選択される1種又は2種以上とを混合することにより調製したものであってもよい。また本発明の当該消臭組成物は、植物精油を用いることなく、所定の有効成分含有量を有するように配合・調製したものであってもよい。
本発明の前記特定の有効成分は、本発明の遺体保存用消臭組成物中、α-ピネン100重量部に対し、1,8-シネオールおよびリモネン90〜110重量部、α-テルピネオール100〜130重量部、およびボルニルアセテート70〜90重量部が含有される場合に、特に優れた消臭効果が得られることが、本発明者等による検討により明らかである。また、本発明の遺体保存用消臭組成物中、本発明の前記特定の有効成分が合計1〜70重量%含有される場合に、特に優れた遺体消臭効果が得られることが、本発明者等による検討により明らかである。
本発明の遺体保存用消臭組成物はまた、前記5つの有効成分に加えて保留剤を含有し、これによりいっそう更なる消臭効果を提供するものである。本発明の保留剤は、消臭成分の消臭効果を持続させたり、香調を長期に渡って維持させるために使用されるものである。かかる保留剤の例としては、ジエチルフタレート、ベンジルベンゾエート、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、グリセリン、およびフェノキシエタノールが挙げられるが、特に前記のものが好ましい。本発明の遺体保存用消臭組成物中、前記保留剤が1〜80重量%含有される場合に、特に優れた遺体消臭効果が得られることが、発明者等による検討により明らかである。
本発明の遺体保存用消臭組成物は、使用目的や所望の効果に応じて前記各成分の濃度を変更することができる。即ち本発明の遺体保存用消臭組成物は、前記5つの有効成分と保留剤とで全体が100重量%となるものであってよいし、前記成分以外の他の有効成分、例えば非イオン性界面活性剤、ないし不純物を含んでいてもよい。
本発明の遺体保存用消臭組成物は、使用目的や所望の効果に応じて適宜の形態とすることができる。即ち、本発明の遺体保存用消臭組成物は液体として作製した場合は、例えばこれを開口容器に入れて遺体の付近に置いたり、異臭が発生している付近を噴霧器にて噴霧して消臭処置をなすことができる他、当該液体の遺体保存用消臭組成物を布、紙等の吸収体に含ませたもので遺体を拭き清めるなどすることもできる。一方、前記5つの有効成分と保留剤を活性炭やゼオライト、さらには吸着性樹脂に含ませて固体とし、これを適宜所望の箇所に配置して遺体消臭処置をなすこともできる。また例えば実施例に示すように、本発明の遺体保存用消臭組成物は、これにジプロピレングリコールを添加したものを多孔質粒状物である珪酸カルシウムに含浸させて使用して、優れた遺体消臭効果を達成することもできる。
本発明の遺体保存用消臭組成物の調製方法は特に限定されないが、例えば、水溶液として可溶化する5つの有効成分と保留剤を5重量部、非イオン性界面活性剤3重量部を予め混合し、これを攪拌しながら蒸留水92重量部へ投入して得られる。
また固体として調製する本発明の遺体保存用消臭組成物は、例えば、5つの有効成分と保留剤の20重量部を天然ゼオライトの80重量部に添加混合すると、簡単に調製できる。
本発明の遺体保存用消臭組成物は優れた遺体消臭力を有する。刺激臭や毒性がなく、作業の利便性および作業者の安全性の点でも優れている。また本発明の遺体保存用消臭組成物は、遺体に新たな外観上ないし質上の失損を生じることがない。さらに調製も比較的簡便である。
以下、実施例に基づいて、本発明をより詳細に説明する。実施例はあくまで例示であって、本発明を限定するものではない。
1.本発明の遺体保存用消臭組成物の調製
市販の天然植物精油;オレンジ油、パイン油、ローズマリー油、エゾマツ由来の精油等30.7重量部と、ジエチルフタレート2.3重量部と、非イオン界面活性剤(ポリオキシエチレンラウリルエーテル;「ノイゲンET135」第一工業製薬(株)製)30重量部とを混合し、次いでこの混合物を攪拌しながら蒸留水37重量部を添加して、表1に示す重量組成を有する本発明の遺体保存用消臭組成物を調製した。
Figure 2007068625
2.本発明の遺体保存用消臭組成物の効能評価−臭気評価
調製した本発明の遺体保存用消臭組成物13g、ジプロピレングリコール5g、蒸留水7.5gを混合し、混合液を多孔質の粒状物である珪酸カルシウム(商品名;フローライト;(株)トクヤマ)26gに含浸し、これを遺体を収納した棺の四隅に配置した。
24時間後、その臭気強度および快・不快度を、同程度の臭覚を有する10人のパネラーにより評価した。結果は以下の通りである。なお、ヒバ油13gを前記珪酸カルシウムに含浸したもの;および、前記本発明の前記消臭組成物13gの代わりに、α-ピネン6gと1,8-シネオール6gとの混合物を、ジエチルフタレート1gと混合したものを用いた混合液を、前記珪酸カルシウムに含浸したものを、各々遺体を収容した棺の四隅に配置し、各々比較例1および2とした。一方、遺体を収容した棺に何も配置せずにこれを比較例3とし、ドライアイス1Kgのみを遺体を収容した棺に配置してこれを比較例4とした。結果を表2に示す。
Figure 2007068625
なお、表2中の臭気強度(0、1、2、3、4、5の6段階評価)と快・不快度(+3、+2、+1、0、−1、−2、−3の7段階評価)の評価基準は、各々表3および表4の通りである。
Figure 2007068625
Figure 2007068625
本発明の特定の有効成分のうちの2つのみと保留剤とを含有する比較例2の遺体保存用消臭組成物では、遺体が発生する異臭はそれとは異なる匂いに変調し、かつ臭気強度はブランクの場合(比較例3)と同程度であり、不快度は上昇した。一方本発明による遺体保存用消臭組成物によれば、臭気強度は低下し、不快度も改善された。
本発明の遺体保存用消臭組成物によれば、ドライアイスのみを用いた場合(比較例4)よりも臭気強度は低く、快・不快度も、快と感じられるほどである。

Claims (6)

  1. 以下の有効成分:
    −α-ピネン、
    −1,8-シネオール、
    −リモネン、
    −α-テルピネオール、および
    −イソボルニルアセテートまたはボルニルアセテート、
    を含有することを特徴とする、遺体保存用消臭組成物。
  2. 植物精油の混合物から成ることを特徴とする、請求項1記載の遺体保存用消臭組成物。
  3. さらに保留剤を含有することを特徴とする、請求項1または2に記載の遺体保存用消臭組成物。
  4. α-ピネン100重量部に対し、1,8-シネオールおよびリモネン90〜110重量部、α-テルピネオール100〜130重量部、およびイソボルニルアセテートまたはボルニルアセテート70〜90重量部を含有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の遺体保存用消臭組成物。
  5. 前記保留剤を1〜80重量%の重量割合で含有することを特徴とする、請求項3または4に記載の遺体保存用消臭組成物。
  6. 前記保留剤が、ジエチルフタレート、プロピレングリコール及びグリセリンからなる群より選択された1種または2種以上であることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の遺体保存用消臭組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6057444B1 (ja) * 2015-10-13 2017-01-11 吉晴 増井 遺体保存方法および遺体保存器具
JP2017113354A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 リリース科学工業株式会社 消臭剤
JP2018188391A (ja) * 2017-05-08 2018-11-29 株式会社ファンケル 記憶力向上用組成物

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