JP2007068417A - 粉末状組成物およびこれを含有する食品 - Google Patents
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Abstract
【課題】泡盛蒸留粕圧搾物の新規な用途を提供すること。
【解決手段】泡盛蒸留粕圧搾物の乾燥物と、炭酸カルシウムとを含有することを特徴とする粉末状組成物およびこれを含有する食品。
【選択図】なし
【解決手段】泡盛蒸留粕圧搾物の乾燥物と、炭酸カルシウムとを含有することを特徴とする粉末状組成物およびこれを含有する食品。
【選択図】なし
Description
本発明は粉末状組成物に関し、更に詳細には、アミノ酸やカルシウムを手軽に摂取することのできる粉末状組成物およびこれを含有する食品に関する。
もろみ酢は、泡盛蒸留粕を圧搾したものであり、アミノ酸やクエン酸を豊富に含有するため、健康食品として人気が高い。このもろみ酢の製造副産物として、泡盛蒸留粕の圧搾物が大量に生じるが、この圧搾物は非常に腐敗しやすいため、これまで飼料や肥料の他には利用されにくい状況にあった。
近年、冷凍技術や乾燥技術の発達により、泡盛蒸留粕の圧搾物を腐敗させることなく保存性の高い乾燥粉末に加工することができるようになり、これを配合した健康食品が報告されるようになってきた(特許文献1および2)。
しかしながら、未だ泡盛蒸留粕の圧搾物の用途は少ないのが現状であった。
従って、本発明は泡盛蒸留粕圧搾物の新規な用途を提供することをその課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、泡盛蒸留粕の圧搾物の乾燥物を特定のカルシウム塩と組み合わせることにより、手軽にアミノ酸やカルシウム等を摂取でき、しかも、非常に服用しやすい粉末状組成物が得られることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は泡盛蒸留粕圧搾物の乾燥物と、炭酸カルシウムとを含有することを特徴とする粉末状組成物である。
また、本発明は上記粉末状組成物を含有する食品である。
本発明の粉末状組成物は、アミノ酸、食物繊維、クエン酸、カルシウム等を豊富に含むものであるため、これら成分が不足する場合に補給する栄養補助食品等として有利に利用できる。また、更にクエン酸を加えた本発明の粉末状組成物は摂取時に唾液と混合されることにより発泡するため、摂取に当たり優れた爽快感と喉通りの良さを得ることができるものである。
従って、本発明の粉末状組成物は、簡単にアミノ酸やカルシウム分等を摂取することができるものとして各種食品に配合することができる。
本発明の粉末状組成物に配合される泡盛蒸留粕圧搾物の乾燥物とは、泡盛を蒸留した後に残る泡盛蒸留粕を圧搾し、もろみ酢を除いた泡盛蒸留粕圧搾物を乾燥させて得られるものをいう。この泡盛蒸留粕圧搾物の乾燥物を製造するための一般的な方法を、図1の製造工程フロー図とともに説明する。まず、蒸煮したタイ米に黒麹菌を接種し、米麹とした後、水と混合して数週間程度発酵させてもろみを製造する。次に、このもろみを蒸留し、泡盛を留去した泡盛蒸留粕を、更に圧搾装置で圧搾して大部分の液体を除去することで圧搾物を得る。最後にこの圧搾物を乾燥機に投入し、乾燥させて泡盛蒸留粕圧搾物の乾燥物が得られる。この泡盛蒸留粕圧搾物の乾燥物の市販品としてはもろみ粕パウダー(有限会社神村酒造製)等が挙げられる。本発明の粉末状組成物における泡盛蒸留粕圧搾物の乾燥物の含有量は、20〜70質量%が好ましく、特に20〜40質量%が好ましい。
また、本発明の粉末状組成物に配合される炭酸カルシウムとしては、どのような形態のものであっても特に制限されないが、例えば、その平均粒径が、5ないし100μm程度の粉末としたもの、特に平均粒径が、5ないし40μmのものが好ましい。なお、炭酸カルシウム源として、これを豊富に含むサンゴ由来のものを利用することもできる。このようなサンゴ由来の炭酸カルシウムの市販品としては、サンゴカルシウム(コーラルバイオテック株式会社製)等が挙げられる。本発明の粉末状組成物における炭酸カルシウムの含有量は、1〜25質量%が好ましく、特に3〜15質量%が好ましい。
更に、本発明の粉末状組成物には、泡盛蒸留粕圧搾物を乾燥させた際に減少するクエン酸を補うため、別にクエン酸あるいはクエン酸塩を添加してもよい。本発明の粉末状組成物におけるクエン酸含有量は、泡盛蒸留粕圧搾物の乾燥物に含有されるクエン酸と併せて0.05〜10質量%が好ましく、特に3〜5質量%が好ましい。このクエン酸を配合することにより、発泡性が向上し、より服用しやすくなる。
また更に、本発明の粉末状組成物における炭酸カルシウムとクエン酸との質量比は、炭酸カルシウム1に対してクエン酸0.005〜0.5が好ましく、特に炭酸カルシウム1に対してクエン酸0.1〜0.4が好ましい。
本発明の粉末状組成物の製造は、上記した泡盛蒸留粕圧搾物の乾燥物、炭酸カルシウムおよび必要によりクエン酸等を配合することにより製造される。この製造に当たっては、更に適当な任意成分、例えば、香料、甘味料、賦型剤、滑沢剤等を使用することもできる。
本発明の粉末状組成物は、それ自身で散剤、顆粒、錠剤等種々の形態とすることができるが、種々の食品に配合することもできる。
本発明の粉末状組成物を配合しうる食品については特に限定はないが、発泡しない程度に水分含量が低い固形のものが好ましい。このような食品の例としては顆粒、錠剤、菓子類等が挙げられる。
以下、本発明を、実施例を挙げて詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
参 考 例 1
泡盛蒸留粕圧搾物の製造:
蒸したタイ米1400kgに黒麹菌(400〜1000g)を接種し、米麹とした後、水2310Lを混合し、2週間発酵させてもろみを製造した。このもろみを蒸留し、泡盛がほぼすべて蒸留された状態の泡盛蒸留粕を圧搾装置で圧搾して大部分の液体を除去することで圧搾物160kg(水分含量約50質量%)を得た。この圧搾物を真空乾燥機に投入し、約20時間乾燥させて水分率5.8%、泡盛蒸留粕圧搾物の乾燥物70kgを得た。この泡盛蒸留粕圧搾物の乾燥物はもろみ粕パウダーとして以下の実施例で使用した。
泡盛蒸留粕圧搾物の製造:
蒸したタイ米1400kgに黒麹菌(400〜1000g)を接種し、米麹とした後、水2310Lを混合し、2週間発酵させてもろみを製造した。このもろみを蒸留し、泡盛がほぼすべて蒸留された状態の泡盛蒸留粕を圧搾装置で圧搾して大部分の液体を除去することで圧搾物160kg(水分含量約50質量%)を得た。この圧搾物を真空乾燥機に投入し、約20時間乾燥させて水分率5.8%、泡盛蒸留粕圧搾物の乾燥物70kgを得た。この泡盛蒸留粕圧搾物の乾燥物はもろみ粕パウダーとして以下の実施例で使用した。
実 施 例 1
粉末状組成物の製造(1):
参考例1で得たもろみ粕パウダー(100gあたりタンパク質44g、食物繊維28.7g、クエン酸0.25gを含む)を30質量%、サンゴカルシウム(コーラルバイオテック株式会社製:炭酸カルシウム含量87.5質量%、平均粒径20μm)を15質量%、その他糖類(黒糖粉末、トレハロース、ソルビトール、プルラン)48.0質量%、食品素材(L−カルニチンフマル酸塩、シークワーサー粉末、リン酸カルシウム、ビタミンD)6.2質量%、香料(レモン香料)0.8質量%を混合し、粉末状組成物を製造した。
粉末状組成物の製造(1):
参考例1で得たもろみ粕パウダー(100gあたりタンパク質44g、食物繊維28.7g、クエン酸0.25gを含む)を30質量%、サンゴカルシウム(コーラルバイオテック株式会社製:炭酸カルシウム含量87.5質量%、平均粒径20μm)を15質量%、その他糖類(黒糖粉末、トレハロース、ソルビトール、プルラン)48.0質量%、食品素材(L−カルニチンフマル酸塩、シークワーサー粉末、リン酸カルシウム、ビタミンD)6.2質量%、香料(レモン香料)0.8質量%を混合し、粉末状組成物を製造した。
この粉末状組成物は服用する際に唾液と混合され、粉末状組成物中のクエン酸が溶解し酸性状態となることによって、炭酸カルシウムが主成分のサンゴカルシウムが発泡しながら溶解した。これによって、爽快感と喉とおりの良さが向上し、服用しやすい粉末状組成物となっていた。
実 施 例 2
粉末状組成物の製造(2):
参考例1で得たもろみ粕パウダー(100gあたりタンパク質44g、食物繊維28.7g、クエン酸0.25gを含む)を30質量%、サンゴカルシウム(コーラルバイオテック株式会社製:炭酸カルシウム含量87.5質量%、平均粒径20μm)を15質量%、クエン酸を3.6質量%、その他糖類(黒糖粉末、トレハロース、ソルビトール、プルラン)44.4質量%、食品素材(L−カルニチンフマル酸塩、シークワーサー粉末、リン酸カルシウム、ビタミンD)6.2質量%、香料(レモン香料)0.8質量%を混合し、粉末状組成物を製造した。
粉末状組成物の製造(2):
参考例1で得たもろみ粕パウダー(100gあたりタンパク質44g、食物繊維28.7g、クエン酸0.25gを含む)を30質量%、サンゴカルシウム(コーラルバイオテック株式会社製:炭酸カルシウム含量87.5質量%、平均粒径20μm)を15質量%、クエン酸を3.6質量%、その他糖類(黒糖粉末、トレハロース、ソルビトール、プルラン)44.4質量%、食品素材(L−カルニチンフマル酸塩、シークワーサー粉末、リン酸カルシウム、ビタミンD)6.2質量%、香料(レモン香料)0.8質量%を混合し、粉末状組成物を製造した。
この粉末状組成物の100gあたりの成分値を以下に示した。
エネルギー 349Kcal
タンパク質(アミノ酸を含む) 14.1g
脂質 4.9g
糖質 50.3g
食物繊維 11.5g
カルシウム 5.75g
クエン酸 4.49g
エネルギー 349Kcal
タンパク質(アミノ酸を含む) 14.1g
脂質 4.9g
糖質 50.3g
食物繊維 11.5g
カルシウム 5.75g
クエン酸 4.49g
この粉末状組成物は服用する際に唾液と混合され、粉末状組成物中のクエン酸が溶解し酸性状態となることによって、炭酸カルシウムが主成分のサンゴカルシウムが発泡しながら溶解した。これによって、爽快感と喉とおりの良さが向上し、服用しやすい粉末状組成物となっていた。さらに、この粉末状組成物はクエン酸を添加しない場合(実施例1)に比して、発泡性が向上しており、より服用しやすいものとなっていた。
本発明の粉末状組成物は、アミノ酸、食物繊維、クエン酸、カルシウム等を豊富に含有し、しかも摂取に当たり優れた爽快感と喉通りの良さを得ることができるものである。従って、手軽に上記成分を摂取するための各種食品、例えば栄養補助食品や健康食品等に利用することができるものである。
Claims (5)
- 泡盛蒸留粕圧搾物の乾燥物と、炭酸カルシウムとを含有することを特徴とする粉末状組成物。
- 更に、クエン酸を添加するものである請求項第1項記載の粉末状組成物。
- 炭酸カルシウムが、サンゴ由来のものである請求項第1項または第2項記載の粉末状組成物。
- 服用時に、唾液と混合されることにより発泡するものである請求項第1項ないし第3項の何れかの項に記載の粉末状組成物。
- 請求項第1項ないし第4項の何れかの項に記載の粉末状組成物を含有する食品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005256159A JP2007068417A (ja) | 2005-09-05 | 2005-09-05 | 粉末状組成物およびこれを含有する食品 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2007068417A true JP2007068417A (ja) | 2007-03-22 |
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JP2005256159A Pending JP2007068417A (ja) | 2005-09-05 | 2005-09-05 | 粉末状組成物およびこれを含有する食品 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2007068417A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013031407A (ja) * | 2011-08-02 | 2013-02-14 | Kurei Okinawa:Kk | 精製もろみ酢とその製造方法 |
-
2005
- 2005-09-05 JP JP2005256159A patent/JP2007068417A/ja active Pending
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