JP2007067568A - 受信機及びダイバーシチ機能を有する受信機の判定値の合成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】合成部の回路規模を従来よりも小さくすることができる受信機を得る。
【解決手段】受信機は、アンテナ111,211を介して受信した受信信号に受信処理を行う受信処理部112,212、受信処理後の信号をA/D変換するA/D変換部113,213、A/D変換後の信号を復調する復調部114,214、及び、復調後の信号を変換して判定値を出力する判定部115,215をそれぞれ有する複数のブランチ12,22と、複数のブランチ12,22の各々の判定部115,215が出力する判定値を合成する合成部31と、判定値に基づいて誤り訂正をする誤り訂正部41とを備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】受信機は、アンテナ111,211を介して受信した受信信号に受信処理を行う受信処理部112,212、受信処理後の信号をA/D変換するA/D変換部113,213、A/D変換後の信号を復調する復調部114,214、及び、復調後の信号を変換して判定値を出力する判定部115,215をそれぞれ有する複数のブランチ12,22と、複数のブランチ12,22の各々の判定部115,215が出力する判定値を合成する合成部31と、判定値に基づいて誤り訂正をする誤り訂正部41とを備えている。
【選択図】 図1
Description
この発明は、ダイバーシチ受信機能を有する受信機に関し、特に複数のブランチの判定結果の合成方法に関するものである。
移動体が移動している場合の受信に伴うマルチパスフェージングが発生する伝送路においては、ダイバーシチ受信が有効であることが一般に知られている。ダイバーシチとは、同時に回線品質が劣化する確率が小さい2つ以上の系を用意して、その出力を合成することによりフェージングの影響を軽減するものである。ダイバーシチの代表例としては、スペースダイバーシチや周波数ダイバーシチが挙げられる。このスペースダイバーシチ受信方式は、受信アンテナを空間的に離すことにより、伝送路特性の異なる受信信号を得ることによって、周波数選択性フェージングが起きた場合に、伝搬の影響の相関を小さくすることでフェージングの影響を軽減するものである。
図7は従来提案されているダイバーシチ受信回路を有する受信機の一例を示すブロック図である。図7において、2つのブランチ17,27は、それぞれ、アンテナ111,211、アナログ受信処理部112,212、A/D変換部113,213、及び、復調部114,214を有している。各ブランチ17,27においては、アンテナ111,211が外部から信号を受信し、この信号をA/D変換部113,213がアナログ信号からディジタル信号へ変換し、さらに復調部114,214が復調を行う。そして、2つのブランチ17,27から出力された復調された信号が、合成部37で合成され、判定部57で判定される。判定部57は、判定結果を判定値として出力し、誤り訂正部41はこの判定結果に基づいて、ビタビ復号に代表されるような誤り訂正をして、“0”または“1”のデータを出力する(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このような構成の従来のダイバーシチ受信機能を有する受信機においては、各々のブランチ17,27の復調部114,214が出力する復調後の信号は、複素数の信号であり、合成部37においては、この信号を合成する際に、複素数の重み付け加算や正規化を行わなければならないため、合成に必要な回路規模が大きくなるという問題があった。さらには、ブランチの数が増加すると、これに応じて、合成を行う回路規模が相乗的に大きくなるといった問題もあった。さらにまた、従来の合成部37が行う合成処理は、判定前のベクトル加算であり、この正規化処理は、欠かすと判定結果が異なってしまうこととなり、省略することができないというものであった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、合成部の回路規模を従来よりも小さくすることができる受信機を得ることを目的とする。合成部の回路規模を従来よりも小さくすることができるダイバーシチ機能を有する受信機の判定値の合成方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の受信機は、アンテナを介して受信した受信信号に受信処理を行う受信処理部、受信処理後の信号をA/D変換するA/D変換部、A/D変換後の信号を復調する復調部、及び、復調後の信号を変換して判定値を出力する判定部をそれぞれ有する複数のブランチと、複数のブランチの各々の判定部が出力する判定値を合成する合成部と、判定値に基づいて誤り訂正をする誤り訂正部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明のダイバーシチ機能を有する受信機の判定値の合成方法は、複数のブランチにおいて、各々、アンテナを介して受信した受信信号に対して受信処理を行い、受信処理後の信号をA/D変換して、A/D変換後の信号に対して復調を行い、復調後の信号を変換して判定値を出力して、複数のブランチの各々の判定部が出力する判定値を合成部が合成することを特徴とする。
ここで、受信処理とは、受信信号のベースバンド信号へのダウンコンバートや、IF(Intermediate Frequency:中間周波数)へのゲインコントロールなどの処理を指す。
この発明に係る受信装置及びダイバーシチ機能を有する受信機の判定値の合成方法によれば、合成部は複数のブランチの各々の判定部が出力する判定値を合成するので演算量が削減する。これにより、合成部の回路規模を従来のものよりも小さくすることができる。
以下に、本発明にかかる受信機の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、本発明にかかる受信機において受信ブランチ数に制限は無いが、以下に説明する各実施の形態においては、最も簡単な構成である2個または4個のブランチの場合について記載する。実施の形態1から実施の形態5は、シングルキャリア方式の通信システムに適用したものを示し、実施の形態6はマルチキャリア方式の通信システムに適用したものを示す。なお、各実施の形態において、各ブランチから出力される信号間のタイミング同期はとれているものとする。
実施の形態1.
図1はこの発明の受信機の実施の形態1のブロック図である。図7に示す従来の受信機と同一または相当部分には同一符号を付す。本実施の形態の受信機は、2つのブランチ11,21を有している。ブランチ11は、アンテナ111、アナログ受信処理部(受信処理部)112、A/D変換部113、復調部114、及び、判定部115を有している。
図1はこの発明の受信機の実施の形態1のブロック図である。図7に示す従来の受信機と同一または相当部分には同一符号を付す。本実施の形態の受信機は、2つのブランチ11,21を有している。ブランチ11は、アンテナ111、アナログ受信処理部(受信処理部)112、A/D変換部113、復調部114、及び、判定部115を有している。
アンテナ111は、飛来する高周波の受信信号1を受信する。アナログ受信処理部112は、アンテナ111に接続され、受信したアナログの高周波受信信号1に対して、ベースバンド信号もしくはIFへのダウンコンバートやゲインコントロールなどの受信処理をする。A/D変換部113は、アナログ受信処理部112に接続され、ダウンコンバート後あるいはゲインコントロール後のアナログ信号に対して、アナログ信号からディジタル信号へ変換(A/D変換)をする。復調部114は、A/D変換されたディジタルの受信信号を入力し、復調処理を行う。判定部115は、復調部114が復調した復調信号に対して硬判定を行って硬判定値を出力する。
ここで、硬判定(hard-decision)と軟判定(soft-decision)に関して述べる。復号に置ける各パルスの判定情報の用い方として、硬判定と軟判定とがあり、硬判定は、主にベクトル量子化の際に採用され、復調器における各パルスの“1”,“0”に関する判定結果のみを用いるものであり、複数ある判定法のなかでも最も簡単な判定法のひとつである。これに対して、軟判定(soft decision)は、各パルスの“1”らしさ、“0”らしさ(ゆう度ともいう)を用いて復号するものであり、誤り訂正能力は硬判定復号法よりも軟判定復号法のほうが高い。
ブランチ21は、アンテナ211、アナログ受信処理部(受信処理部)212、A/D変換部213、復調部214、及び、判定部215を有している。これらは、ブランチ11は、アンテナ111、アナログ受信処理部(受信処理部)112、A/D変換部113、復調部114、及び、判定部115と概略同様な構成を成し、受信信号2に対して概略同様な動作をする。
本実施の形態の受信機は、さらに2つのブランチ11,21の各々の判定部115,215の出力する硬判定値を合成する合成部31と、合成部31の出力する合成された合成判定値を入力して誤り訂正を誤り訂正部41とを有している。合成部31は、判定部115,215とともに本実施の形態の特徴有る構成である。
次に動作を説明する。ブランチ11においては、アンテナ111を介して高周波の受信信号1を受け取る。この受信信号1に対して、アナログ受信処理部112は、ベースバンド信号もしくはIFへのダウンコンバートやゲインコントロールなどの受信処理を行う。アナログ/ディジタル変換器113は、ダウンコンバート後の信号を、アナログ信号からディジタル信号へ変換する。復調部114は、ディジタルの受信信号を入力し、復調処理を行う。判定部51は、復調信号を変換して硬判定値を出力する。一方、ブランチ21では、ブランチ11と同じように、高周波の受信信号2をアンテナ211で受け取り、判定部215から硬判定値を出力する。合成部31は、各ブランチ11,21からの判定値を入力し、判定値の合成(加算、平均または選択)を行い、合成結果を出力する。判定値の合成に関しては、伝送路の影響を軽減できる合成方法であればいずれのものでもよいものである。誤り訂正部41は、入力された合成判定値から誤り訂正を行い、“0”または“1”のデータを出力する。
上述背景技術に記したように従来技術においては、各ブランチからのデータを合成するにあたり、各ブランチからの復調信号に対して、重み付けベクトルの加算及び正規化を行っていたため合成部の回路規模が大きかった。また、ブランチの数に比例して合成部の回路規模が増大していた。
本実施の形態の受信機においては、各ブランチから出力されるデータを合成する考え方は同じである。しかしながら、本実施の形態の受信機においては、それぞれのブランチ11,21から出力されるスカラーである2値の硬判定値を加算することにより、各ブランチ11,21からの出力値を合成することができるので、合成部31の回路規模を従来のものよりも小さくすることができる。また、演算が簡素化されるのでブランチの数が増えても回路規模はわずかで済み、ブランチの数に比例して合成部31の回路規模が増大することがない。計算機シミュレーションの結果より、この2値のみの合成によるダイバーシチの効果は確認されている。また、判定値の合成にあたり、正規化を行う必要が無いことは、本実施の形態の特徴として挙げることができる。さらに、本実施の形態においては、誤り訂正部41に入力されるデータを合成することから、検波方式に依らないことも特徴である。
なお、本実施の形態においては、判定値を合成する処理をするため、位相変調(PSK:Phase Shift Keying)、幅変調(ASK:Amplitude Shift Keying)または周波数変調(FSK:Frequency Shift Keying)等、変調方式を問わず、さらにはシングルキャリア方式またはマルチキャリア方式いずれの通信システムにも適用可能である。
実施の形態2.
図2はこの発明の受信機の実施の形態2のブロック図である。本実施の形態の受信機においては、判定部32の出力する判定値が軟判定値である。上述のように、軟判定は誤り訂正能力において硬判定に優る。本実施の形態の受信機は、実施の形態1と同様に2つのブランチ12,22を有している。ブランチ12において、本実施の形態の判定部125は、復調部114の出力する復調信号を入力して、この復調信号を変換して軟判定値を出力する。その他の構成は実施の形態1のブランチ11と概略同様である。ブランチ22において、本実施の形態の判定部225は、復調部214の出力する復調信号を入力して、この復調信号を変換して軟判定値を出力する。その他の構成は実施の形態1のブランチ21と概略同様である。
図2はこの発明の受信機の実施の形態2のブロック図である。本実施の形態の受信機においては、判定部32の出力する判定値が軟判定値である。上述のように、軟判定は誤り訂正能力において硬判定に優る。本実施の形態の受信機は、実施の形態1と同様に2つのブランチ12,22を有している。ブランチ12において、本実施の形態の判定部125は、復調部114の出力する復調信号を入力して、この復調信号を変換して軟判定値を出力する。その他の構成は実施の形態1のブランチ11と概略同様である。ブランチ22において、本実施の形態の判定部225は、復調部214の出力する復調信号を入力して、この復調信号を変換して軟判定値を出力する。その他の構成は実施の形態1のブランチ21と概略同様である。
本実施の形態の判定部125及び判定部225は、それぞれ復調部114,214が出力する復調後のディジタル信号に対して、判定部125,225は、軟判定処理を行って軟判定値を出力する。本実施の形態の受信機においては、各ブランチ12,22から出力される軟判定値を合成部32にて合成することにより、2値ではなく大きさの様々な判定値、つまり信頼性の異なる判定値の合成が可能となる。
実施の形態3.
図3はこの発明の受信機の実施の形態3のブロック図である。本実施の形態の受信機においては、判定部135,235の出力する判定値が重み付けされた判定値である。本実施の形態の受信機は、実施の形態1及び実施の形態2と同様に2つのブランチ13,23を有している。
図3はこの発明の受信機の実施の形態3のブロック図である。本実施の形態の受信機においては、判定部135,235の出力する判定値が重み付けされた判定値である。本実施の形態の受信機は、実施の形態1及び実施の形態2と同様に2つのブランチ13,23を有している。
ブランチ13は、重み付け係数算出部136と判定部135とを有している。重み付け係数算出部136は、アンテナ111、アナログ受信処理部112、A/D変換部113及び復調部114のうち、いずれか1つの出力に重み付けをして、これを重み付け係数として判定部135に出力する。判定部135は、この重み付け係数を入力し、この係数に基づいて判定値に重み付けをして、これを出力する。
一方、ブランチ23は、重み付け係数算出部236と判定部235とを有している。重み付け係数算出部236は、アンテナ211、アナログ受信処理部212、A/D変換部213及び復調部214のうち、ブランチ13のものと対応するいずれか1つの出力に重み付けをして、これを重み付け係数として判定部235に出力する。判定部235は、この重み付け係数を入力し、この係数に基づいて判定値に重み付けをして、これを出力する。
合成部33は、各ブランチ13,23の各判定部135,235の出力する重み付けされた判定値を入力して、これらを合成する。このようにして、本実施の形態の受信機においては、各ブランチ13,23から出力される重み付けされた判定値を合成部33にて合成することにより、受信電力により重み付けされた信頼度を持つ判定値の合成が可能となる。
なお、判定値に重み付けする係数としては、上記のように、アンテナ、アナログ受信処理部、A/D変換部及び復調部のいずれか1つ或いは任意の複数の出力でよく、つまり、受信信号、アナログ受信処理後、A/D変換後及び復調処理後のいずれか1つ或いは任意の複数の電力または振幅でよく、或いは伝送路推定値等の電力または振幅でもよい。要するに、伝送路による変動を受けた受信信号に基づくいずれかの処理部出力信号から、重み付け係数が算出されればよい。また、本実施の形態の判定部135,235の出力する判定値は、硬判定値であっても軟判定値であっても適用可能である。
実施の形態4.
図4はこの発明の受信機の実施の形態4のブロック図である。本実施の形態の受信機においては、判定部145,245から出力される判定値と重み付け係数算出部136,236から出力される重み付け係数が合成部34に入力される。本実施の形態の受信機は、2つのブランチ14,24を有している。ブランチ14は、重み付け係数算出部136と判定部145とを有している。重み付け係数算出部136は、実施の形態3のものと同じように、アンテナ111、アナログ受信処理部112、A/D変換部113及び復調部114のうち、いずれか1つ或いは任意の複数の出力に重み付けをして、これを重み付け係数として出力する。この出力は、判定部145と合成部34に出力される。判定部145は、この重み付け係数に基づいて判定値に重み付けをして、これを出力する。
図4はこの発明の受信機の実施の形態4のブロック図である。本実施の形態の受信機においては、判定部145,245から出力される判定値と重み付け係数算出部136,236から出力される重み付け係数が合成部34に入力される。本実施の形態の受信機は、2つのブランチ14,24を有している。ブランチ14は、重み付け係数算出部136と判定部145とを有している。重み付け係数算出部136は、実施の形態3のものと同じように、アンテナ111、アナログ受信処理部112、A/D変換部113及び復調部114のうち、いずれか1つ或いは任意の複数の出力に重み付けをして、これを重み付け係数として出力する。この出力は、判定部145と合成部34に出力される。判定部145は、この重み付け係数に基づいて判定値に重み付けをして、これを出力する。
一方、ブランチ24は、重み付け係数算出部236と判定部245とを有している。重み付け係数算出部236は、実施の形態3のものと同じように、アンテナ211、アナログ受信処理部212、A/D変換部213及び復調部214のうち、いずれか1つ或いは任意の複数の出力に重み付けをして、これを重み付け係数として出力する。この出力は、判定部245と合成部34に出力される。判定部245は、この重み付け係数に基づいて判定値に重み付けをして、これを出力する。
合成部34は、各ブランチ14,24から出力される重み付け係数と判定値とを入力して、重み付け係数を考慮にいれて両判定値を合成する。このようにして、本実施の形態の受信機においては、各ブランチ14,24から出力される判定値と重み付け係数を合成部34にて重み付け合成することにより、実施の形態3と同じ効果が得られる。ただし、本実施の形態は、合成部34において判定値に重み付けを行うことにより、合成部34の処理に積和演算が生じる。そのために、本実施の形態の合成部34は、実施の形態3のものより回路規模は大きくなる。しかしながら、本実施の形態ではスカラーの積和演算であること、また正規化が必要無いことから、従来例よりも回路規模を小さくすることができる。さらに、各ブランチ14,24の回路規模も、判定部145,245において判定値の重み付けをしない分、実施の形態3のものよりも小さくすることができる。なお、本実施の形態においても、判定部145,245の出力する判定値は、硬判定値或いは軟判定値のどちらでも適用可能である。
実施の形態5.
図5はこの発明の受信機の実施の形態5のブロック図である。本実施の形態の受信機においては、各ブランチ11,22,33,44の内部処理がそれぞれ異なり、各ブランチ11,22,33,44の出力信号の形態もそれぞれ異なる。合成部35は、それぞれのブランチ11,22,33,44から出力されたそれぞれ異なる形態の判定値及び重み付け係数を合成する。
図5はこの発明の受信機の実施の形態5のブロック図である。本実施の形態の受信機においては、各ブランチ11,22,33,44の内部処理がそれぞれ異なり、各ブランチ11,22,33,44の出力信号の形態もそれぞれ異なる。合成部35は、それぞれのブランチ11,22,33,44から出力されたそれぞれ異なる形態の判定値及び重み付け係数を合成する。
本実施の形態のブランチ11は実施の形態1と同じ形態のものである。また、ブランチ22は実施の形態2と同じ形態のものである。また、ブランチ33は実施の形態3と同じ形態のものである。つまり、アンテナ311、アナログ受信処理部312、A/D変換部313、復調部314、判定部335、及び、重み付け係数算出部336は、実施の形態3の例えば、アンテナ211、アナログ受信処理部212、A/D変換部213、復調部214、判定部235、及び、重み付け係数算出部236と同じ形態のものである。さらに、ブランチ44は実施の形態4と同じ形態のものである。つまり、アンテナ411、アナログ受信処理部412、A/D変換部413、復調部414、判定部435、及び、重み付け係数算出部436は、実施の形態4の例えば、アンテナ211、アナログ受信処理部212、A/D変換部213、復調部214、判定部245、及び、重み付け係数算出部236と同じ形態のものである。そして、各ブランチ11,22,33,44から出力されたそれぞれ異なる形態の判定値及び重み付け係数を合成部35が合成する。
本実施の形態の合成部35は、スカラー値を合成しているため、上記のように各ブランチ11,22,33,44から出力される判定値の形態または重み付け係数の有無に関わらず、合成処理を実行することができ、その結果を誤り訂正部41へと出力することができる。そのため、各ブランチ11,22,33,44から出力される判定値及び重み付け係数は、回路規模に応じて自由に決められてよく、これにより設計の自由度が向上する。
実施の形態6.
図6はこの発明の受信機の実施の形態6のブロック図である。本実施の形態は、複数の周波数帯域を使用するマルチキャリア方式に適用した例であり、上記実施の形態と異なる点についてのみ説明する。各々のブランチ16,26において、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)復調部164,264にて、OFDM信号の復調を実行するために、A/D変換後の直列データ系列の信号をS/P(Serial/Parallel)変換部166,266にて並列データ系列に変換し、次いでFFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)処理を行い各サブキャリアに対する復調結果を得て、その後P/S(Parallel/Serial)変換部167,267にて並列データ系列から直列データ系列に変換する。そして、判定部165,265では、上記実施の形態のものと同様な方法にて判定を行う。合成部36では、各々のブランチ16,26から出力される同じ番号のサブキャリア同士の判定値を合成させる。このような各サブキャリア同士の合成においても、上記実施の形態と同様に、合成後の判定値の信頼性の向上を図ることができる。
図6はこの発明の受信機の実施の形態6のブロック図である。本実施の形態は、複数の周波数帯域を使用するマルチキャリア方式に適用した例であり、上記実施の形態と異なる点についてのみ説明する。各々のブランチ16,26において、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)復調部164,264にて、OFDM信号の復調を実行するために、A/D変換後の直列データ系列の信号をS/P(Serial/Parallel)変換部166,266にて並列データ系列に変換し、次いでFFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)処理を行い各サブキャリアに対する復調結果を得て、その後P/S(Parallel/Serial)変換部167,267にて並列データ系列から直列データ系列に変換する。そして、判定部165,265では、上記実施の形態のものと同様な方法にて判定を行う。合成部36では、各々のブランチ16,26から出力される同じ番号のサブキャリア同士の判定値を合成させる。このような各サブキャリア同士の合成においても、上記実施の形態と同様に、合成後の判定値の信頼性の向上を図ることができる。
この発明は、ダイバーシチ受信回路を有する受信機に適用されて有用なものであり、特に受信時にマルチパスフェージングが発生する環境の移動体受信機に適用されて有用なものである。
11,12,13,14,16,21 ブランチ
22,23,24,26,33,44 ブランチ
111,211,311,411 アンテナ
112,212,312,412 アナログ受信処理部(受信処理部)
113,213,313,413 A/D変換部
114,214,314,414 復調部
115,125,135,145,165 判定部
215,225,235,245,265 判定部
335,445 判定部
31,32,33,34,35,36 合成部
41 誤り訂正部
136,236,336,436 重み付け係数算出部
166,266 S/P変換部
164,264 OFDM復調部
167,267 P/S変換部
22,23,24,26,33,44 ブランチ
111,211,311,411 アンテナ
112,212,312,412 アナログ受信処理部(受信処理部)
113,213,313,413 A/D変換部
114,214,314,414 復調部
115,125,135,145,165 判定部
215,225,235,245,265 判定部
335,445 判定部
31,32,33,34,35,36 合成部
41 誤り訂正部
136,236,336,436 重み付け係数算出部
166,266 S/P変換部
164,264 OFDM復調部
167,267 P/S変換部
Claims (10)
- アンテナを介して受信した受信信号に対して復調を行い、復調後の信号を変換して判定値を出力する判定部をそれぞれ有する複数のブランチと、
前記複数のブランチの各々の前記判定部が出力する判定値を合成する合成部と、
前記判定値に基づいて誤り訂正をする誤り訂正部と
を備えたことを特徴とする受信機。 - アンテナを介して受信した受信信号に受信処理を行う受信処理部、受信処理後の信号をA/D変換するA/D変換部、A/D変換後の信号を復調する復調部、及び、復調後の信号を変換して判定値を出力する判定部をそれぞれ有する複数のブランチと、
前記複数のブランチの各々の前記判定部が出力する判定値を合成する合成部と、
前記判定値に基づいて誤り訂正をする誤り訂正部と
を備えたことを特徴とする受信機。 - 前記判定値が、硬判定値である
ことを特徴とする請求項1または2に記載の受信機。 - 前記判定値が、軟判定値である
ことを特徴とする請求項1または2に記載の受信機。 - 前記判定部は、前記アンテナ、前記受信処理部、前記A/D変換部及び前記復調部のうち1以上の処理結果を入力して、これに基づいて前記判定値に重み付けをする
ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の受信機。 - 前記合成部は、前記アンテナ、前記受信処理部、前記A/D変換部及び前記復調部のうち1以上の処理結果を入力して、これに基づいて前記判定値に重み付けをする
ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の受信機。 - 前記ブランチは、形態の異なる少なくとも2種類の判定値を出力して、
前記合成部は、形態の異なる複数の前記判定値を合成する
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の受信機。 - 前記ブランチは、
A/D変換後のOFDM信号を並列データ系列に変換するS/P変換部と、
OFDM信号を復調するOFDM復調部と、
復調後のOFDM信号を直列データ系列に変換するP/S変換部とを備え、
前記合成部は、前記複数のブランチの各々の前記判定部の出力する各サブキャリアに対して、同じサブキャリア番号同士の判定値を合成する
ことを特徴とする請求項2から7のいずれか1項に記載の受信機。 - 複数のブランチにおいて、各々、アンテナを介して受信した受信信号に対して復調を行い、復調後の信号を変換して判定値を出力して、
前記複数のブランチの各々の前記判定部が出力する判定値を合成部が合成する
ことを特徴とするダイバーシチ機能を有する受信機の判定値の合成方法。 - 複数のブランチにおいて、各々、アンテナを介して受信した受信信号に対して受信処理を行い、受信処理後の信号をA/D変換して、A/D変換後の信号に対して復調を行い、復調後の信号を変換して判定値を出力して、
前記複数のブランチの各々の前記判定部が出力する判定値を合成部が合成する
ことを特徴とするダイバーシチ機能を有する受信機の判定値の合成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005248242A JP2007067568A (ja) | 2005-08-29 | 2005-08-29 | 受信機及びダイバーシチ機能を有する受信機の判定値の合成方法 |
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JP2005248242A JP2007067568A (ja) | 2005-08-29 | 2005-08-29 | 受信機及びダイバーシチ機能を有する受信機の判定値の合成方法 |
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JP2007067568A true JP2007067568A (ja) | 2007-03-15 |
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ID=37929312
Family Applications (1)
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JP2005248242A Pending JP2007067568A (ja) | 2005-08-29 | 2005-08-29 | 受信機及びダイバーシチ機能を有する受信機の判定値の合成方法 |
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JP (1) | JP2007067568A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012249130A (ja) * | 2011-05-30 | 2012-12-13 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 無線通信システム、子局装置および親局装置 |
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2005
- 2005-08-29 JP JP2005248242A patent/JP2007067568A/ja active Pending
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JP2012249130A (ja) * | 2011-05-30 | 2012-12-13 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 無線通信システム、子局装置および親局装置 |
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