JP2005252653A - 周波数オフセット推定方法および装置ならびにそれを利用した受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 周波数オフセットの推定の精度を向上させる。
【解決手段】 伝送路特性推定部80は、LTSの区間における伝送路特性を推定する。周波数オフセット推定部82は、伝送路特性信号206にもとづいて周波数オフセットを推定する。乗算部88は、乗算部92から出力される周波数オフセットを反映した位相で、ベースバンド受信信号202に含まれた周波数オフセットを補正する。FFT84は、周波数オフセットを補正したベースバンド受信信号202にFFT処理を施して周波数領域の信号を出力する。受信ウエイト計算部86は、伝送路特性信号206にもとづいて受信ウエイトベクトルを推定する。乗算部94は、FFT処理された信号と、受信ウエイトベクトルを乗算する。加算部96は、受信ウエイトベクトルのうちで同一のnの値に対する乗算部94の乗算結果を加算する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、周波数オフセット推定技術に関し、特に信号系列のパターンの周期性を利用せずに周波数オフセットを推定する周波数オフセット推定方法および装置ならびにそれを利用した受信装置に関する。
ワイヤレス通信において、一般的に限りある周波数資源の有効利用が望まれている。周波数資源を有効利用するための技術のひとつが、アダプティブアレイアンテナ技術である。アダプティブアレイアンテナ技術は、複数のアンテナでそれぞれ送受信される信号の振幅と位相を制御して、アンテナの指向性パターンを形成する。すなわち、アダプティブアレイアンテナを備えた装置は、複数のアンテナで受信した信号の振幅と位相をそれぞれ変化させ、変化した複数の受信信号をそれぞれ加算して、当該振幅と位相との変化量(以下、「ウエイト」という)に応じた指向性パターンのアンテナで受信される信号と同等の信号を受信する。
アダプティブアレイアンテナ技術において、ウエイトを算出するための処理の一例は、最小二乗誤差(MMSE:Minimum Mean Square Error)法にもとづく方法である。MMSE法において、ウエイトの最適値を与える条件としてウィナー解が知られており、さらにウィナー解を直接解くよりも計算量が少ない漸化式も知られている。漸化式としては、例えば、RLS(Recursive Least Squares)アルゴリズムやLMS(Least Mean Squares)アルゴリズムなどの適応アルゴリズムが使用される。一方、データの伝送速度の高速化と伝送品質の改善を目的として、データをマルチキャリア変調して、マルチキャリア信号を伝送する場合がある。
アダプティブアレイアンテナ技術を利用して、データの伝送速度を高速化するための技術にMIMO(Multiple Input Multiple Output)システムがある。当該MIMOシステムでは、送信装置と受信装置がそれぞれ複数のアンテナを備え、送信装置に備えられた複数のアンテナから別々の信号が送信され、受信装置がアダプティブアレイアンテナ技術によってそれらの信号を分離しながら受信する。すなわち、送信装置と受信装置との間の通信に対して、最大アンテナ数までのチャネルを設定して、データ伝送速度を向上させる。さらに、このようなMIMOシステムにおいてマルチキャリア信号を伝送すれば、データの伝送速度はさらに高速化される。一方、受信した信号を復調する際に、受信装置は、伝送路特性およびウエイトを推定する必要があるが、これまでに発明者は高精度にこれらを推定する技術を開示した(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−124857号公報
一般的に、伝送路特性の推定は送信信号に含まれたトレーニング信号にもとづいてなされる。非特許文献1に記載された伝送路特性の推定技術によれば、送信装置および受信装置のアンテナ数が増加しているにもかかわらず、伝送路特性を高精度に推定するためには、トレーニング信号のパターンが周期的でない方が望ましい。一方、受信装置は、受信した信号に含まれた周波数オフセットも推定するが、一般的に周波数オフセットの推定は、トレーニング信号のパターンの周期性を利用して行われる。チャネルの利用効率に関してトレーニング信号の区間は短い方がよく、周期的なパターンでないトレーニング信号にもとづいて周波数オフセットを推定できる方が望ましい。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、周期的なパターンでないトレーニング信号にもとづいて周波数オフセットを推定する周波数オフセット推定方法および装置ならびにそれを利用した受信装置を提供することにある。
本発明のある態様は、周波数オフセット推定装置である。この装置は、伝送路を介して、送信された既知信号の系列を受信信号として逐次受信する受信部と、逐次受信した受信信号と既知信号の系列にもとづいて伝送路特性を推定する伝送路特性推定部と、推定した伝送路特性と既知信号の系列から、逐次受信した受信信号にそれぞれ対応した複数のレプリカ信号を生成する生成部と、逐次受信した受信信号のひとつと、当該逐次受信した受信信号のひとつに対応したレプリカ信号との間の位相誤差を導出し、さらに既知信号の系列の少なくとも一部の区間にわたって、複数の位相誤差を導出する導出部と、導出した複数の位相誤差にもとづいて、逐次受信した受信信号に含まれた周波数オフセットを推定する周波数オフセット推定部とを備える。
以上の装置により、受信した信号から生成したレプリカ信号と受信した信号の位相誤差を導出し、導出した位相誤差の変動から周波数オフセットを推定するので、既知信号の系列に所定の周期性がなくても周波数オフセットを推定できる。
受信部は、複数の送信アンテナからそれぞれ送信された複数の既知信号の系列を複数の受信アンテナで複数の受信信号としてそれぞれ逐次受信し、かつ複数の既知信号の系列のパターンはそれぞれ異なっており、伝送路特性推定部は、逐次受信した複数の受信信号とパターンの異なった複数の既知信号の系列にもとづいて、複数の送信アンテナのそれぞれと複数の受信アンテナのそれぞれとの組合せに対して、複数の伝送路特性をそれぞれ推定し、生成部は、推定した複数の伝送路特性とパターンの異なった複数の既知信号の系列から、複数の受信アンテナのそれぞれに対応した複数のレプリカ信号をそれぞれ生成し、導出部は、複数の位相誤差を複数の受信アンテナのそれぞれに対応して導出し、周波数オフセット推定部は、周波数オフセットを複数の受信アンテナのそれぞれに対応して推定してもよい。
「既知信号の系列のパターン」は、所定の周期における既知信号の系列の値の組合せである。さらに、「複数の既知信号の系列のパターンはそれぞれ異なっており」に対する所定の周期の長さは、任意のものでよい。すなわち、短い周期で異なっていてもよく、あるいは長い周期で異なっていてもよい。
導出部は、逐次受信した受信信号のひとつの値に対して、当該逐次受信した受信信号のひとつに対応したレプリカ信号の値で除算し、除算結果の位相成分を位相誤差として導出してもよい。導出部は、逐次受信した受信信号のひとつの値と、当該逐次受信した受信信号のひとつに対応したレプリカ信号の値の複素共役値を乗算し、乗算結果の位相成分を位相誤差として導出してもよい。周波数オフセット推定部は、導出した複数の位相誤差から最小二乗法によって、逐次受信した受信信号に含まれた周波数オフセットを推定してもよい。周波数オフセット推定部は、導出した複数の位相誤差のうちの所定のふたつを選択し、当該選択したふたつの間の位相誤差の差違を減算によって導出することによって、前記逐次受信した受信信号に含まれた周波数オフセットを推定してもよい。周波数オフセット推定部は、複数の受信アンテナのそれぞれに対応して推定した周波数オフセットから統計処理によってひとつの周波数オフセットを導出してもよい。
本発明の別の態様は、受信装置である。この装置は、伝送路を介して、送信された既知信号の系列を受信信号として逐次受信する受信部と、逐次受信した受信信号と既知信号の系列にもとづいて伝送路特性を推定する伝送路特性推定部と、推定した伝送路特性と既知信号の系列から、逐次受信した受信信号にそれぞれ対応した複数のレプリカ信号を生成する生成部と、逐次受信した受信信号のひとつと、当該逐次受信した受信信号のひとつに対応したレプリカ信号との間の位相誤差を導出し、さらに既知信号の系列の少なくとも一部の区間にわたって、複数の位相誤差を導出する導出部と、導出した複数の位相誤差にもとづいて、逐次受信した受信信号に含まれた周波数オフセットを推定する周波数オフセット推定部と、推定した周波数オフセットによって、逐次受信した受信信号につづいて受信部で受信されるべき信号に含まれた周波数オフセットを補正する補正部と、周波数オフセットを補正した信号を処理する処理部とを備える。
本発明のさらに別の態様は、周波数オフセット推定方法である。この方法は、送信された既知信号の系列を伝送路を介して受信信号として逐次受信し、逐次受信した受信信号と既知信号の系列にもとづいて、伝送路特性を推定し、推定した伝送路特性と既知信号の系列から、逐次受信した受信信号にそれぞれ対応した複数のレプリカ信号を生成し、少なくとも既知信号の系列のうちの一部の期間にわたって、逐次受信した受信信号と複数のレプリカ信号との間の複数の位相誤差をそれぞれ導出し、導出した複数の位相誤差にもとづいて、受信した受信信号に含まれた周波数オフセットを推定する。
本発明のさらに別の態様も、周波数オフセット推定方法である。この方法は、伝送路を介して、送信された既知信号の系列を受信信号として逐次受信するステップと、逐次受信した受信信号と既知信号の系列にもとづいて伝送路特性を推定するステップと、推定した伝送路特性と既知信号の系列から、逐次受信した受信信号にそれぞれ対応した複数のレプリカ信号を生成するステップと、逐次受信した受信信号のひとつと、当該逐次受信した受信信号のひとつに対応したレプリカ信号との間の位相誤差を導出し、さらに既知信号の系列の少なくとも一部の区間にわたって、複数の位相誤差を導出するステップと、導出した複数の位相誤差にもとづいて、逐次受信した受信信号に含まれた周波数オフセットを推定するステップとを備える。
受信するステップは、複数の送信アンテナからそれぞれ送信された複数の既知信号の系列を複数の受信アンテナで複数の受信信号としてそれぞれ逐次受信し、かつ複数の既知信号の系列のパターンはそれぞれ異なっており、伝送路特性を推定するステップは、逐次受信した複数の受信信号とパターンの異なった複数の既知信号の系列にもとづいて、複数の送信アンテナのそれぞれと複数の受信アンテナのそれぞれとの組合せに対して、複数の伝送路特性をそれぞれ推定し、生成するステップは、推定した複数の伝送路特性とパターンの異なった複数の既知信号の系列から、複数の受信アンテナのそれぞれに対応した複数のレプリカ信号をそれぞれ生成し、導出するステップは、複数の位相誤差を複数の受信アンテナのそれぞれに対応して導出し、周波数オフセットを推定するステップは、周波数オフセットを複数の受信アンテナのそれぞれに対応して推定してもよい。
導出するステップは、逐次受信した受信信号のひとつの値に対して、当該逐次受信した受信信号のひとつに対応したレプリカ信号の値で除算し、除算結果の位相成分を位相誤差として導出してもよい。導出するステップは、逐次受信した受信信号のひとつの値と、当該逐次受信した受信信号のひとつに対応したレプリカ信号の値の複素共役値を乗算し、乗算結果の位相成分を位相誤差として導出してもよい。周波数オフセットを推定するステップは、導出した複数の位相誤差から最小二乗法によって、逐次受信した受信信号に含まれた周波数オフセットを推定してもよい。周波数オフセットを推定するステップは、導出した複数の位相誤差のうちの所定のふたつを選択し、当該選択したふたつの間の位相誤差の差違を減算によって導出することによって、逐次受信した受信信号に含まれた周波数オフセットを推定してもよい。周波数オフセットを推定するステップは、複数の受信アンテナのそれぞれに対応して推定した周波数オフセットから統計処理によってひとつの周波数オフセットを導出してもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、周期的なパターンでないトレーニング信号にもとづいて周波数オフセットを推定できる。
(実施例1)
本発明を具体的に説明する前に、概要を述べる。本発明の実施例1は、複数のアンテナを備えた送信装置と、複数のアンテナを備えた受信装置によって構成されるMIMOシステムに関する。また、本実施例に係る送信装置は、マルチキャリア、具体的にはOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調方式によって信号を伝送し、さらに伝送される信号はバースト信号を形成している。当該バースト信号の先頭部分にはプリアンブル信号が配置されており、信号を受信した受信装置は、プリアンブル信号にもとづいて伝送路特性の推定、周波数オフセットの推定、受信ウエイトベクトルの計算を実行する。
本実施例に係る受信装置は、受信した信号とプリアンブル信号から伝送路特性を推定する。受信装置は、推定した伝送路特性から受信ウエイトベクトルを計算するとともに、推定した伝送路特性とプリアンブル信号からレプリカ信号を生成し、受信した信号とレプリカ信号の位相誤差を計算する。さらに、受信した信号とレプリカ信号の位相誤差の時間変化より周波数オフセットを推定する。そのため、受信装置は、同一のプリアンブル信号から伝送路特性の推定、周波数オフセットの推定、受信ウエイトベクトルの計算を実行可能である。さらに、受信装置は、推定した伝送路特性、推定した周波数オフセット、受信ウエイトベクトルにもとづいて、プリアンブル信号に続く受信したデータ信号を復調する。
図1は、実施例1に係るマルチキャリア信号のスペクトルを示す。図1は、OFDM変調方式を適用した無線システムとして、IEEE802.11a規格に準拠した無線LAN(Local Area Network)での信号のスペクトルを示す。本実施例のMIMOシステムは説明の簡略化のために、IEEE802.11a規格をベースにして説明するが、IEEE802.11a規格に限定されるものではない。OFDM方式における複数のキャリアのひとつをサブキャリアと一般的に呼ぶが、ここではひとつのサブキャリアを「サブキャリア番号」によって指定するものとする。
IEEE802.11a規格では、フーリエ変換のサイズが64(以下、ひとつのFFT(Fourier Transform)のポイントを「FFTポイント」と呼ぶ)であるので、サブキャリア番号「0」から「63」に信号を配置可能であるが、図示のごとく、サブキャリア番号「−6」から「31」および「33」から「58」までの52サブキャリアに信号が配置されている。なお、サブキャリア番号「32」は、ベースバンド信号における直流成分の影響を低減するため、ヌルに設定されている。サブキャリアに配置された信号は、BPSK、QSPK、16QAM、64QAMで変調されている。
図2は、実施例1に係る通信システム100の構成を示す。通信システム100は、送信装置10、受信装置12を含む。さらに、送信装置10は、送信用アンテナ14と総称される第1送信用アンテナ14a、第L送信用アンテナ14lを含み、受信装置12は、受信用アンテナ16と総称される第1受信用アンテナ16a、第M受信用アンテナ16mを含む。以上のごとく、送信用アンテナ14の数はL、受信用アンテナ16の数はMとする。
送信装置10は、第1送信用アンテナ14aから第L送信用アンテナ14lより異なった信号をそれぞれ送信する。受信装置12は、第1受信用アンテナ16aから第M受信用アンテナ16mによって、第1送信用アンテナ14aから第2送信用アンテナ14lより送信された信号を受信する。さらに、受信装置12は、アダプティブアレイ信号処理によって、受信した信号を分離して、第1送信用アンテナ14aから第L送信用アンテナ14lより送信された信号を独立してそれぞれ復調する。ここで、第1送信用アンテナ14aと第1受信用アンテナ16aとの間の伝送路特性をh11、第1送信用アンテナ14aと第M受信用アンテナ16mとの間の伝送路特性をhm1、第L送信用アンテナ14lと第1受信用アンテナ16aとの間の伝送路特性をh1l、第L送信用アンテナ14lから第M受信用アンテナ16mとの間の伝送路特性をhmlとすれば、受信装置12は、アダプティブアレイ信号処理によって、例えば、h11とhmlのような伝送路のみを有効にして、第1送信用アンテナ14aから第M送信用アンテナ14mより送信された信号を独立して復調できるように動作する。
図3は、実施例1に係るバーストフォーマットの構成を示すが、これは、IEEE802.11a規格の通話チャネルに相当する。OFDM変調方式では、一般にフーリエ変換のサイズとガードインターバルのシンボル数の合計をひとつの単位とする。このひとつの単位を本実施例ではOFDMシンボルとよぶ。なお、IEEE802.11規格では、前述のごとくフーリエ変換のサイズが64であり、さらにガードインターバルのFFTポイント数が16であるため、OFDMシンボルは80FFTポイントに相当する。
バースト信号は、先頭から「4OFDMシンボル」の「プリアンブル」、「1OFDMシンボル」の「シグナル」、任意の長さの「データ」を配置する。プリアンブルは、受信装置12においてAGCの設定、タイミング同期、キャリア再生等のために送信される既知信号である。シグナルは制御信号であり、データは送信装置10から受信装置12に伝送すべき情報である。さらに、図示のごとく、「4OFDMシンボル」の「プリアンブル」は、「2OFDMシンボル」の「STS(Short Training Sequence)」と「2OFDMシンボル」の「LTS(Long Training Sequence)」に分離される。
STSは、10個の信号の単位「t1」から「t10」によって構成されており、ひとつの単位「t1」等は、16FFTポイントになっており、「t1」から「t10」によって所定の周期性を有した信号を形成している。このようにSTSは、時間領域の単位を16FFTポイントしているが、周波数領域では、前述の図1に示した64サブキャリアの中の12サブキャリアを使用している。なお、STSは、特にAGCの設定、タイミング同期、初期の周波数オフセットの推定に使用される。ここで初期の周波数オフセットの推定とは、推定精度がある程度粗い周波数オフセットの推定である。
一方、LTSは、ふたつの信号の単位「T1」と「T2」と、前述したガードインターバルの2倍の長さのガードインターバル「GI2」によって構成されており、ひとつの単位「T1」等は64FFTポイントであり、「GI2」は32FFTポイントである。LTSは、特に伝送路特性の推定、精度の高い周波数オフセットの推定、受信ウエイトベクトルの計算に使用される。なお、IEEE802.11a規格において、LTSの「T1」と「T2」は、同一の信号パターンを有し、すなわちこれらの間で周期性を有しているが、本実施例では、LTSの「T1」と「T2」は、別の信号パターンを有し、すなわちこれらの間で周期性を有していないものとする。以下、LTSを単にプリアンブル信号やトレーニング信号といい、さらにLTSは、「T1」と「T2」の組合せを示す場合もある。
図4は、送信装置10の構成を示す。送信装置10は、データ分離部20、変調部22と総称される第1変調部22a、第2変調部22b、第L変調部22l、無線部24と総称される第1無線部24a、第2無線部24b、第L無線部24l、制御部26また、第1変調部22aは、誤り訂正部28、インターリーブ部30、プリアンブル付加部32、IFFT部34、GI部36、直交変調部38を含み、第1無線部24aは、周波数変換部40、増幅部42を含む。
データ分離部20は、送信すべきデータをアンテナ数に応じて分離する。誤り訂正部28は、誤り訂正のための符号化をデータに行う。ここでは、畳込み符号化を行うものとし、その符号化率は予め規定された値の中から選択する。インターリーブ部30は、畳込み符号化したデータをインターリーブする。プリアンブル付加部32は、バースト信号の先頭に、STSおよびLTSを付加する。そのため、プリアンブル付加部32は、STSおよびLTSをそれぞれ記憶しており、さらに少なくともLTSは、第1変調部22aから第L変調部22lに対応してそれぞれ異なったパターンであるとする。
IFFT部34は、FFTポイント単位でIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)を行い、複数のサブキャリアキャリアを使用した周波数領域の信号を時間領域の信号に変換する。GI部36は、時間領域のデータに対して、ガードインターバルを付加する。図3に示したように、LTSとデータに対して付加するガードインターバルは異なる。直交変調部38は、時間領域のデータを直交変調する。周波数変換部40は、直交変調された信号を無線周波数の信号に周波数変換する。増幅部42は、無線周波数の信号を増幅するパワーアンプである。最終的に、複数の送信用アンテナ14から別々の信号が送信される。制御部26は、送信装置10のタイミング等を制御する。なお、本実施例では、送信用アンテナ14の指向性はそれぞれ無指向性であるとし、送信装置10はアダプティブアレイ信号処理を行っていないものとする。
図5は、受信装置12の構成を示す。受信装置12は、無線部50と総称される第1無線部50a、第2無線部50b、第M無線部50m、処理部52と総称される第1処理部52a、第2処理部52b、第M処理部52m、復調部54と総称される第1復調部54a、第2復調部54b、第L復調部54l、データ結合部56、制御部58を含む。また信号として、無線受信信号200と総称される第1無線受信信号200a、第2無線受信信号200b、第M無線受信信号200m、ベースバンド受信信号202と総称される第1ベースバンド受信信号202a、第2ベースバンド受信信号202b、第Mベースバンド受信信号202m、合成信号204と総称される第1合成信号204a、第2合成信号204b、第L合成信号204lを含む。
無線部50は、無線周波数の無線受信信号200からベースバンドのベースバンド受信信号202間の周波数変換処理、増幅処理、AD変換処理等を行う。ここでは、通信システム100としてIEEE802.11a規格をベースにした無線LANを想定するため、無線受信信号200の無線周波数は、5GHz帯に対応する。さらに初期の周波数オフセットの推定および補正も行う。処理部52は、ベースバンド受信信号202に対してアダプティブアレイ信号処理を行い、送信された複数の信号に相当する合成信号204を出力する。復調部54は、合成信号204を復調する。さらに、デインターリーブ、復号も実行する。データ結合部56は、図4のデータ分離部20に対応して、復調部54からそれぞれ出力された信号を結合する。制御部58は、受信装置12のタイミング等を制御する。
図6は、第1無線部50aの構成を示す。第1無線部50aは、LNA部60、周波数変換部62、直交検波部64、AGC66、AD変換部68、初期周波数オフセット補正部70を含む。
LNA部60は、第1無線受信信号200aを増幅する。周波数変換部62は、処理対象とする信号に対して無線周波数の5GHz帯と、中間周波数間の周波数変換を行う。直交検波部64は、中間周波数の信号を直交検波して、ベースバンドのアナログ信号を生成する。AGC66は、ベースバンドのアナログ信号の振幅をAD変換部68のダイナミックレンジ内の振幅にするために、利得を自動的に制御する。なお、AGC66の初期の設定では、受信した信号のうちのSTSを使用し、STSの強度が予め規定した値に近づくように制御する。AD変換部68は、ベースバンドのアナログ信号をデジタル信号に変換する。
初期周波数オフセット補正部70は、STSの区間において初期の周波数オフセットを推定し、さらに推定した初期の周波数オフセットによって、LTS、シグナル、データを補正する。初期の周波数オフセットの推定方法は、任意のものでよいが、例えば、STSのうち「t9」と「t10」のうちでそれぞれ対応した信号の間の位相誤差を計算し、16FFTポイントに対応した時間で計算した位相誤差を除算する。さらに、このような結果に平均等の統計処理が付加されてもよい。初期の周波数オフセットが補正された信号は、第1ベースバンド受信信号202aとして出力される。
図7は、第1処理部52aの構成を示す。第1処理部52aは、伝送路特性推定部80、周波数オフセット推定部82、FFT84と総称される第1FFT84a、第2FFT84b、第MFFT84m、受信ウエイト計算部86、乗算部88と総称される第1乗算部88a、第2乗算部88b、第M乗算部88m、遅延部90と総称される第1遅延部90a、第2遅延部90b、第M遅延部90m、乗算部92と総称される第1乗算部92a、第2乗算部92b、第M乗算部92m、乗算部94と総称される第11乗算部94aa、第12乗算部94ab、第1N乗算部94an、第21乗算部94ba、第22乗算部94bb、第2N乗算部94bn、第M1乗算部94ma、第M2乗算部94mb、第MN乗算部94mn、加算部96と総称される第1加算部96a、第2加算部96b、第N加算部96nを含む。また信号として、伝送路特性信号206、周波数オフセット信号210と総称される第1周波数オフセット信号210a、第2周波数オフセット信号210b、第M周波数オフセット信号210mを含む。
ベースバンド受信信号202は、図3のごとくバースト信号を形成しており、逐次受信される。ここで、送信用アンテナ14からからそれぞれ送信された信号はそれぞれ異なったLTSを含んでおり、ベースバンド受信信号202は、それらが合成された形の信号になっている。
伝送路特性推定部80は、送信用アンテナ14からそれぞれ送信された異なったパターンのLTSを予め記憶しており、これらのLTSとベースバンド受信信号202にもとづいて、LTSの区間における伝送路特性を推定する。なお、伝送路特性推定部80は、図2のごとく、L本の送信用アンテナ14とM本の受信用アンテナ16のそれぞれの組合せに対して伝送路特性を推定する。すなわち、L×M種の伝送路特性を推定する。ここで、伝送路特性推定部80での伝送路特性の推定方法の一例を説明する。ひとつのLTS区間のサンプル数をSとすると、すべてのLTS区間でのサンプル総数は2Sとなる。なお、オーバーサンプルは行っていないものとするので、Sは64となる。LTS区間におけるm番目のベースバンド受信信号202からなるベクトルをzmとすると、zmは次のように示される。
Figure 2005252653
ここでx(t)は、時刻tにおけるm番目のベースバンド受信信号202を示す。さらにl番目の送信用アンテナ14から時刻tに送信されるLTSをd(t)とすれば、l番目の送信用アンテナ14から送信された信号のk番目のマルチパス波からなる2S次元のベクトルdl,kは次のように示される。
Figure 2005252653
ここで、マルチパスの遅延時間をlとし、k=0を先行波として考えるので、?0=0としている。さらに、厳密に遅延時間は、送信用アンテナ14と受信用アンテナ16に応じて異なるが、ベースバンドにおけるサンプル値を考える限りにおいて、送信用アンテナ14と受信用アンテナ16によらないと考えれられる。したがって、遅延時間は?m,k,lと書くべきであるが、ここでは、単に?と示す。また、LTS区間において送信用アンテナ14から送信されるLTSの系列は、受信装置12で既知である。m番目の受信用アンテナ16に到来したl番目の送信用アンテナ14からのk番目のマルチパス波の複素振幅をhm,l,kとすれば、評価関数Jは次のように示される。
Figure 2005252653
ここで、Kは想定する最も遅延の大きなマルチパスの番号を示す。表記を簡潔にするために、dl,kを列要素とする2S行L(K+1)列の行列Qとhm,l,kからなるL(K+1)次列ベクトルbを用いてJを表すと以下のようになる。
Figure 2005252653
ただし、Qとbは、具体的には次のように示される。
Figure 2005252653
さらに、Jを最小にするbは次のように示される。
Figure 2005252653
ここで、Hはエルミート共役を示し、bの各要素がm番目の受信用アンテナ16に入力される各マルチパス波の複素振幅、すなわち伝送路特性となる。なお、Qは、LTSのシンボルにより決まる行列なのでL(K+1)行2S列の行列(QQ)−1は事前に計算され、伝送路特性推定部80に記憶されているものとする。最終的に、伝送路特性推定部80は、伝送路特性bを伝送路特性信号206として出力する。
周波数オフセット推定部82は、伝送路特性信号206にもとづいて周波数オフセットを推定する。周波数オフセットの推定方法は後述するが、LTS終了時点において推定した周波数オフセットの位相成分を反転してから、周波数オフセット信号210として出力する。さらに、周波数オフセット信号210は、遅延部90と乗算部92によるフィードバック制御によって、FFTポイントの時間間隔Tを単位として、推定した周波数オフセットと反対方向に回転すべき位相信号を生成する。
乗算部88は、乗算部92から出力される周波数オフセットを反映した位相で、ベースバンド受信信号202に含まれた周波数オフセットを補正する。FFT84は、周波数オフセットを補正したベースバンド受信信号202にFFT処理を施して周波数領域の信号を出力する。FFT84でFFT処理された信号のサブキャリア数は、前述のごとく52であるが、ここではこれをNとして一般化する。
受信ウエイト計算部86は、伝送路特性信号206にもとづいて受信ウエイトベクトルを推定する。n番目のサブキャリアにおけるl番目の送信用アンテナ14に対する受信ウエイトベクトルw(n)は、次のように示される。
Figure 2005252653
さらに、すべての送信用アンテナ14を考慮して、各列要素がw(n)であるM行L列の行列をW(n)とすると、W(n)は次のように示される。
Figure 2005252653
さらに、MMSE基準でのW(n)の最適解Wopt(n)は、次のように示される。
Figure 2005252653
ここで、相関行列Rxx(n)とV(n)は、次のように示される。
Figure 2005252653
なお、x(t,n)は時刻tでn番目のサブキャリアでの受信信号を示し、d(t,n)は時刻tでl番目の送信用アンテナ14から送信されるトレーニング信号を示し、Eはアンサンブル平均を示す。
説明を容易にするために、前述のhm,l,kを先頭の16個の値がそれぞれhm,l,0、hm,l,1、・・・、hm,l,15であり、その後の要素がすべて0である64サンプルのFFTをam,l(n)(n=0,1,・・・,63)とする。さらに、am,l(n)を使用してM次元列ベクトルa(n)を次のように定義するが、これはl番目の送信用アンテナ14からのアレー応答ベクトルである。
Figure 2005252653
アレー応答ベクトルを使用すれば、相関行列Rxx(n)は次のように示される。
Figure 2005252653
ここで、σは熱雑音電力であり、Iは単位行列である。さらに、相関ベクトルv(n)は、次のように示される。
Figure 2005252653
従って、MMSE基準の受信ウエイトベクトルwl,opt(n)は次式で示される。
Figure 2005252653
ひとつのlの値、例えばl=1に対応した受信ウエイトベクトルw1,opt(n)が受信ウエイト計算部86で計算される。また、それ以外のlの値、例えばl=2に対応した受信ウエイトベクトルw2,opt(n)が図5の第2処理部52bで計算される。
乗算部94は、FFT84でFFT処理された信号と、受信ウエイトベクトルw1,opt(n)を乗算する。加算部96は、受信ウエイトベクトルのうちで同一のnの値に対する乗算部94の乗算結果を加算する。加算部96は、すべてのサブキャリア数N分の加算結果を出力する。ここでは、N個の加算結果を総称して第1合成信号204aとする。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリのロードされた予約管理機能のあるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図8は、周波数オフセット推定部82の構成を示す。周波数オフセット推定部82は、位相差計算部110、オフセット計算部112を含む。信号として位相誤差信号208と総称される第1位相誤差信号208a、第2位相誤差信号208b、第M位相誤差信号208nを含む。
位相差計算部110は、伝送路特性信号206を入力し、予め記憶したLTSの時間領域の信号パターンと推定した伝送路特性から、後述するレプリカ信号を生成する。さらに、位相差計算部110は、受信用アンテナ16単位でベースバンド受信信号202とそれに対応したレプリカ信号との位相差を計算する。計算した位相差は、位相誤差信号208として出力される。
ここで図9は、位相差計算部110の構成を示す。位相差計算部110は、レプリカ生成部114、除算部116を含む。ここでは、ベースバンド受信信号202と位相誤差信号208をひとつの信号にまとめて示しているが、これは便宜上の表示であり、実際は図8のごとく第1ベースバンド受信信号202a、第1位相誤差信号208a等の信号によって構成されており、位相差計算部110の構成もそれに対応しているものとする。さらに、図中のベースバンド受信信号202と位相誤差信号208は、m番目の受信用アンテナ16に対応した信号であるとする。レプリカ生成部114は、前述のごとく、レプリカ信号を生成する。すなわち、l番目の送信用アンテナ14にそれぞれ対応した時間領域のトレーニング信号をc(t)とすれば、伝送路特性信号206によって入力された伝送路特性より、レプリカ信号x’(t)は以下のごとく計算される。
Figure 2005252653
なお、前述のごとくhm,l,kは、先頭の16個の値のみを有効にしている。レプリカ信号x’(t)は、LTS区間のうちの「T1」と「T2」にわたって計算される。
除算部116は、レプリカ生成部114で生成されたレプリカ信号とベースバンド受信信号202を入力し、ベースバンド受信信号202の値を当該ベースバンド受信信号202に対応したレプリカ信号の値で除算する。さらに、除算部116は除算結果の位相成分を位相誤差とする。すなわち、受信用アンテナ16単位で位相誤差y(t)は次のように示される。なお、位相誤差は、位相誤差信号208として出力される。
Figure 2005252653
図8に戻る。オフセット計算部112は、位相誤差信号208、すなわち除算部116で導出した複数の位相誤差y(t)にもとづいて、ベースバンド受信信号202に含まれた周波数オフセットを推定する。ここで、オフセット計算部112は、複数の位相誤差y(t)から最小二乗法によって、ベースバンド受信信号202に含まれた周波数オフセットを推定する。すなわち、LTSの「T1」から「T2」の区間におけるt=0からt=127において、位相誤差の変動の直線y=at+bを想定し、位相誤差y(t)のそれぞれと当該直線の誤差が最小になるように定数aとbを導出する。そのため、位相誤差の変動の直線と位相誤差y(t)との間の距離lを次のように示す。
Figure 2005252653
ここで、図10は、時間と位相誤差の関係を示し、前述の位相誤差y(t)、y、lは図示のごとく示される。さらに、l の総和Eは以下のとおりに示される。ここで、Eを最小にするような定数aとbが導出される。
Figure 2005252653
ここで、定数aが周波数オフセットに相当するが、定数aは位相を単位としている。例えば、5°というように示される。オフセット計算部112は、定数aの符号を反転させて、周波数オフセットと反対方向の位相を導出する。前述の例では、−5°というように示される。さらに、導出した位相は、同相成分と直交成分の値を有した複素数に変換されて、それらが周波数オフセット信号210として出力される。なお、周波数オフセットは、受信用アンテナ16ごとに導出される。
図11は、受信処理の手順を示すフローチャートである。受信装置12は、受信したバースト信号のうちSTSの区間で、タイミングを推定し、初期周波数オフセット補正部70は初期周波数オフセットを推定し(S10)、さらに推定した周波数オフセットを補正してベースバンド受信信号202を出力する。バースト信号のLTSの区間で、伝送路特性推定部80は伝送路特性を推定する(S12)。また、推定した伝送路特性にもとづいて、周波数オフセット推定部82は周波数オフセットを推定する(S14)とともに、受信ウエイト計算部86は受信ウエイトベクトルを計算する(S16)。なお、ステップ16において受信ウエイト計算部86は、周波数オフセット推定部82で推定した周波数オフセットによって伝送路特性を補正してから、補正した伝送路特性によって受信ウエイトベクトルを計算してもよい。バースト信号のデータの区間で、乗算部88はベースバンド受信信号202にふくまれた周波数オフセットを補正し、乗算部94は受信ウエイトベクトルで重み付けを行いながら、データを受信する(S18)。
本発明の実施例によれば、受信した信号から推定した伝送路特性と既知信号にもとづいてレプリカ信号を生成し、受信した信号とレプリカ信号の位相誤差の変動から周波数オフセットを推定するので、トレーニング信号に所定の周期性がなくても周波数オフセットを推定できる。また、トレーニング信号に所定の周期性がなくても周波数オフセットを推定できるので、受信ウエイトベクトルが所定の周期性のないトレーニング信号から計算される場合であっても、周波数オフセットの推定と受信ウエイトベクトルの計算のためのトレーニング信号を共通化でき、バースト信号の利用効率を向上できる。また、MIMOシステムで複数のアンテナによって並列に送信されるデータの系列数が増加しても対応可能であるので、MIMOシステムでのデータ伝送速度や伝送品質を向上できる。また、受信した信号とレプリカ信号の位相誤差の変動から最小二乗法によって周波数オフセットを推定するので、高精度に周波数オフセットを推定できる。
(実施例2)
本発明の実施例2は、本発明の実施例1と同様に、受信した信号に含まれた周波数オフセットを推定するMIMOシステムにおける受信装置に関する。また、本実施例に係る受信装置は、実施例1と同様に、受信した信号とレプリカ信号の位相誤差を計算し、受信した信号とレプリカ信号の位相誤差の時間変化より周波数オフセットを推定するので、トレーニング信号に所定の周期性を要求しない。しかしながら、実施例2では、位相誤差の時間変化にもとづく周波数オフセットの推定は、最小二乗法でなく、所定の時間を隔てたふたつの位相誤差の差違を求めることによって行う。さらに、ここで位相誤差は実数で示す。そのため、ふたつの位相誤差の差違が、複素数の乗算でなく、実数の減算で導出されるので、雑音の影響を抑圧できる。また、最小二乗法よりも簡易に周波数オフセットを推定できる。
実施例2に係る受信装置12は実施例1に係る図5の受信装置12と同一であり、実施例2に係る第1処理部52aは実施例1に係る図7の第1処理部52aと同一であり、実施例2に係る周波数オフセット推定部82は実施例に1に係る図8の周波数オフセット推定部82と同一であるので、説明を省略する。
図12は、実施例2に係るオフセット計算部112の構成を示す。オフセット計算部112は、遅延部122、複素数変換部124、加算部126、加算部128、加算部128を含む。ここでは、位相誤差信号208と周波数オフセット信号210をひとつの信号にまとめて示しているが、これは便宜上の表示であり、実際は図8のごとく第1位相誤差信号208a、第1周波数オフセット信号210a等の信号によって構成されており、オフセット計算部112の構成もそれに対応しているものとする。さらに、ここでの位相誤差信号208と周波数オフセット信号210は、m番目の受信用アンテナ16に対応した信号であるとする。
遅延部122は、位相誤差信号208を遅延させる。加算部126は、位相誤差信号208を遅延部122で遅延させた値で減算し、遅延部122での遅延時間に対応した位相誤差信号208の差違を求める。ここで、遅延部122での遅延時間をTとすれば、加算部126での減算結果Δy(t)は次のように示される。
Figure 2005252653
加算部128は、加算部126の減算結果をLTSのうちの所定期間にわたって加算し、複素数変換部124は、T=64とした場合、すなわちTを64FFTポイントにした場合、次に示すような周波数オフセットΔfを導出する。なお、受信用アンテナ16の番号mは省略した。
Figure 2005252653
ここで、3.2μsは、IEEE802.11b規格での64FFTポイントの期間である。複素数変換部124は、Δfの符号を反転させて、周波数オフセットと反対方向の位相を導出する。さらに、導出した位相は、同相成分と直交成分の値を有した複素数に変換されて、それらが周波数オフセット信号210として出力される。
さらに、以上で説明した実施例2とは別に、別の態様(以下、「変形例」という)に係る受信装置12を説明する。変形例に係る受信装置12は実施例1に係る図5の受信装置12と同一であり、変形例に係る第1処理部52aは実施例1に係る図7の第1処理部52aと同一であり、変形例に係る周波数オフセット推定部82は実施例に1に係る図8の周波数オフセット推定部82と同一であるので、説明を省略する。
図13は、変形例に係る位相差計算部110の構成を示す。位相差計算部110は、レプリカ生成部114、複素共役部118、乗算部120を含む。ここでは、ベースバンド受信信号202と位相誤差信号208をひとつの信号にまとめて示しているが、これは便宜上の表示であり、実際は図8のごとく第1ベースバンド受信信号202a、第1位相誤差信号208a等の信号によって構成されており、位相差計算部110の構成もそれに対応しているものとする。さらに、ここでのベースバンド受信信号202と位相誤差信号208は、m番目の受信用アンテナ16に対応した信号であるとする。レプリカ生成部114は、図9のレプリカ生成部114と同様に、レプリカ信号を生成する。
複素共役部118は、レプリカ生成部114で生成されたレプリカ信号の値の複素共役値を導出する。乗算部120は、ベースバンド受信信号202の値と当該ベースバンド受信信号202に対応したレプリカ信号の複素共役値を乗算する。乗算結果は、次のように示され、位相誤差信号208として出力される。
Figure 2005252653
変形例のオフセット計算部112は、位相誤差y(t)にもとづいて、以下のとおりに計算して周波数オフセットΔfを導出する。なお、受信用アンテナ16の番号mは省略した。
Figure 2005252653
図14は、実施例2の受信特性のシミュレーション結果を示す。当該シミュレーションは、50kHzの周波数オフセットを与えた場合のEb/N0対BER特性を示す。ここで、○印は周波数オフセットを与えない場合の特性(以下、「参照特性」という)を示しており、周波数オフセットを与えた場合のシミュレーション結果が○印に近づけば高精度に周波数オフセットを補正できているといえる。また、△印は、実施例2の周波数オフセットの推定を位相誤差の実数の減算でなく複素数の乗算で求めた場合、すなわち次に示すよう導出した場合の特性である(以下、「複素数特性」という)。
Figure 2005252653
□印は、実施例1にもとづいて周波数オフセットを推定した場合、●印は、変形例にもとづいて周波数オフセットを推定した場合、◇印は、実施例2にもとづいて周波数オフセットを推定した場合の特性である。図14のシミュレーション結果によれば、実施例1の特性、実施例2の特性、変形例の特性は、参照特性に近く、高精度に周波数オフセットを推定および補正しているといえる。一方、複素数特性は、参照特性よりも2〜3dB悪化している。
複素数特性の場合、数22に示したように除算の分母がレプリカ信号x’(t)である。そのためレプリカ信号の絶対値が小さく、ガウス雑音が大きい場合に、x(t)とx’(t)の除算結果はガウス雑音の影響をより大きく受ける。すなわち、ガウス雑音が強調されて特性が悪化する。一方、実施例2のように位相誤差の実数を減算している場合では、ガウス雑音が強調されないので特性が悪化しないといえる。
本発明の実施例によれば、受信した信号から推定した伝送路特性と既知信号にもとづいてレプリカ信号を生成し、受信した信号とレプリカ信号の位相誤差の差違から周波数オフセットを推定するので、トレーニング信号に所定の周期性がなくても周波数オフセットを推定できる。また、トレーニング信号に所定の周期性がなくても周波数オフセットを推定できるので、受信ウエイトベクトルが所定の周期性のないトレーニング信号から計算される場合であっても、周波数オフセットの推定と受信ウエイトベクトルの計算のためのトレーニング信号を共通化でき、バースト信号の利用効率を向上できる。また、MIMOシステムで複数のアンテナによって並列に送信されるデータの系列数が増加しても対応可能であるので、MIMOシステムでのデータ伝送速度や伝送品質を向上できる。また、ふたつの位相誤差の実数を減算して、周波数オフセットを推定するので、雑音の影響を抑圧でき、高精度に周波数オフセットを推定できる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施例1と2において、送信装置10、受信装置12、処理部52、伝送路特性推定部80、周波数オフセット推定部82は、MIMOシステムに対応するように構成されている。しかしこれに限らず、MIMOシステムでない通常の通信システム、例えばIEEE802.11a規格の無線LANに適用するように構成されてもよい。その際は、実施例1と2のようなL系列の信号でなく、1系列の信号を復調するように構成されればよい。本変形例によれば、様々な通信システムに本発明を適用可能である。つまり、受信した信号に周波数オフセットが含まれていればよい。
本発明の実施例1と2において、送信装置10、受信装置12、処理部52は、OFDMのようなマルチキャリア信号に対応するように構成されている。しかしこれに限らず、シングルキャリア信号によって通信を行う通信システム、例えばIEEE802.11b規格の無線LAN、簡易型携帯電話システム、携帯電話システム、第3世代携帯電話システムに適用するように構成されてもよい。本変形例によれば、様々な通信システムに本発明を適用可能である。つまり、受信した信号に周波数オフセットが含まれていればよい。
本発明の実施例1と2において、m番目の受信用アンテナ16に対応したM種の周波数オフセットを推定している。しかしながらこれに限らず例えば、ひとつの周波数オフセットを推定してもよい。その場合、推定したM種の周波数オフセットに平均などの統計処理を行ってひとつの周波数オフセットを計算してもよく、あるいは推定したM種の周波数オフセットの中からひとつを選択してもよく、あるいは最初から任意の方法でひとつの周波数オフセットを推定してもよい。本変形例によれば、M個の受信用アンテナ16に接続された周波数発振器が共通の場合に、M種の周波数オフセットを推定しなくても特性の劣化を防止できる。また、M種の周波数オフセットを統計処理すれば、雑音の影響をさらに抑圧できるので、特性を向上できる。つまり、受信装置12の構成に応じて推定されればよい。
本発明の実施例1と実施例2を任意に組み合わせた構成も有効である。本変形例に拠れば、実施例1と2を組み合わせた効果が得られる。
実施例1に係るマルチキャリア信号のスペクトルを示す図である。 実施例1に係る通信システムの構成を示す図である。 実施例1に係るバーストフォーマットの構成を示す図である。 図2の送信装置の構成を示す図である。 図2の受信装置の構成を示す図である。 図5の第1無線部の構成を示す図である。 図5の第1処理部の構成を示す図である。 図7の周波数オフセット推定部の構成を示す図である。 図8の位相差計算部の構成を示す図である。 図8のオフセット計算部における時間と位相誤差の関係を示す。 図5の受信処理の手順を示すフローチャートである。 実施例2に係るオフセット計算部の構成を示す図である。 実施例2の別の態様に係る位相差計算部の構成を示す図である。 実施例1と実施例2の受信特性のシミュレーション結果を示す図である。
符号の説明
10 送信装置、 12 受信装置、 14 送信用アンテナ、 16 受信用アンテナ、 20 データ分離部、 22 変調部、 24 無線部、 26 制御部、 28 誤り訂正部、 30 インターリーブ部、 32 プリアンブル付加部、 34 IFFT部、 36 GI部、 38 直交変調部、 40 周波数変換部、 42 増幅部、 50 無線部、 52 処理部、 54 復調部、 56 データ結合部、 58 制御部、 60 LNA部、 62 周波数変換部、 64 直交検波部、 66 AGC、 68 AD変換部、 70 初期周波数オフセット補正部、 80 伝送路特性推定部、 82 周波数オフセット推定部、 84 FFT、 86 受信ウエイト計算部、 88 乗算部、 90 遅延部、 92 乗算部、 94 乗算部、 96 加算部、 100 通信システム、 110 位相差計算部、 112 オフセット計算部、 114 レプリカ生成部、 116 除算部、 118 複素共役部、 120 乗算部、 122 遅延部、 124 複素数変換部、 126 乗算部、 128 加算部、 200 無線受信信号、 202 ベースバンド受信信号、 204 合成信号、 206 伝送路特性信号、 208 位相誤差信号、 210 周波数オフセット信号。

Claims (9)

  1. 伝送路を介して、送信された既知信号の系列を受信信号として逐次受信する受信部と、
    前記逐次受信した受信信号と前記既知信号の系列にもとづいて伝送路特性を推定する伝送路特性推定部と、
    前記推定した伝送路特性と前記既知信号の系列から、前記逐次受信した受信信号にそれぞれ対応した複数のレプリカ信号を生成する生成部と、
    前記逐次受信した受信信号のひとつと、当該逐次受信した受信信号のひとつに対応したレプリカ信号との間の位相誤差を導出し、さらに前記既知信号の系列の少なくとも一部の区間にわたって、複数の位相誤差を導出する導出部と、
    前記導出した複数の位相誤差にもとづいて、前記逐次受信した受信信号に含まれた周波数オフセットを推定する周波数オフセット推定部と、
    を備えることを特徴とする周波数オフセット推定装置。
  2. 前記導出部は、前記逐次受信した受信信号のひとつの値に対して、当該逐次受信した受信信号のひとつに対応したレプリカ信号の値で除算し、除算結果の位相成分を前記位相誤差として導出することを特徴とする請求項1に記載の周波数オフセット推定装置。
  3. 前記導出部は、前記逐次受信した受信信号のひとつの値と、当該逐次受信した受信信号のひとつに対応したレプリカ信号の値の複素共役値を乗算し、乗算結果の位相成分を前記位相誤差として導出することを特徴とする請求項1に記載の周波数オフセット推定装置。
  4. 前記周波数オフセット推定部は、前記導出した複数の位相誤差から最小二乗法によって、前記逐次受信した受信信号に含まれた周波数オフセットを推定することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の周波数オフセット推定装置。
  5. 前記周波数オフセット推定部は、前記導出した複数の位相誤差のうちの所定のふたつを選択し、当該選択したふたつの間の位相誤差の差違を減算によって導出することによって、前記逐次受信した受信信号に含まれた周波数オフセットを推定することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の周波数オフセット推定装置。
  6. 前記受信部は、複数の送信アンテナからそれぞれ送信された複数の既知信号の系列を複数の受信アンテナで複数の受信信号としてそれぞれ逐次受信し、かつ前記複数の既知信号の系列のパターンはそれぞれ異なっており、
    前記伝送路特性推定部は、前記逐次受信した複数の受信信号と前記パターンの異なった複数の既知信号の系列にもとづいて、前記複数の送信アンテナのそれぞれと前記複数の受信アンテナのそれぞれとの組合せに対して、複数の伝送路特性をそれぞれ推定し、
    前記生成部は、前記推定した複数の伝送路特性と前記パターンの異なった複数の既知信号の系列から、前記複数の受信アンテナのそれぞれに対応した複数のレプリカ信号をそれぞれ生成し、
    前記導出部は、前記複数の位相誤差を前記複数の受信アンテナのそれぞれに対応して導出し、
    前記周波数オフセット推定部は、前記周波数オフセットを前記複数の受信アンテナのそれぞれに対応して推定することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の周波数オフセット推定装置。
  7. 前記周波数オフセット推定部は、前記複数の受信アンテナのそれぞれに対応して推定した周波数オフセットから統計処理によってひとつの周波数オフセットを導出することを特徴とする請求項6に記載の周波数オフセット推定装置。
  8. 伝送路を介して、送信された既知信号の系列を受信信号として逐次受信する受信部と、
    前記逐次受信した受信信号と前記既知信号の系列にもとづいて伝送路特性を推定する伝送路特性推定部と、
    前記推定した伝送路特性と前記既知信号の系列から、前記逐次受信した受信信号にそれぞれ対応した複数のレプリカ信号を生成する生成部と、
    前記逐次受信した受信信号のひとつと、当該逐次受信した受信信号のひとつに対応したレプリカ信号との間の位相誤差を導出し、さらに前記既知信号の系列の少なくとも一部の区間にわたって、複数の位相誤差を導出する導出部と、
    前記導出した複数の位相誤差にもとづいて、前記逐次受信した受信信号に含まれた周波数オフセットを推定する周波数オフセット推定部と、
    前記推定した周波数オフセットによって、前記逐次受信した受信信号につづいて前記受信部で受信されるべき信号に含まれた周波数オフセットを補正する補正部と、
    前記周波数オフセットを補正した信号を処理する処理部と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  9. 送信された既知信号の系列を伝送路を介して受信信号として逐次受信し、前記逐次受信した受信信号と前記既知信号の系列にもとづいて、伝送路特性を推定し、前記推定した伝送路特性と前記既知信号の系列から、前記逐次受信した受信信号にそれぞれ対応した複数のレプリカ信号を生成し、少なくとも前記既知信号の系列のうちの一部の期間にわたって、前記逐次受信した受信信号と複数のレプリカ信号との間の複数の位相誤差をそれぞれ導出し、前記導出した複数の位相誤差にもとづいて、前記受信した受信信号に含まれた周波数オフセットを推定することを特徴とする周波数オフセット推定方法。
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