JP2007067539A - 音声出力装置、音量増加方法、コンピュータ読取可能な音量増加プログラム、音量増加プログラムが記録された記録媒体 - Google Patents

音声出力装置、音量増加方法、コンピュータ読取可能な音量増加プログラム、音量増加プログラムが記録された記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】急激な音量増加による騒音の発生を防止し、かつ、優れた操作性を実現することのできる音声出力装置、音量増加方法、コンピュータ読取可能な音量増加プログラム、音量増加プログラムが記録された記録媒体を提供すること。
【解決手段】本発明のテレビジョン装置は、キーリピート機能を有する音量調節キーと、音量調節キーに付与されるキーリピート操作を検出する入力信号検出部611および時間計測部6142と、キーリピート操作に応じて増加される音量が、予め設定された最大音量値よりも大きいか否かを判定する音量判定部6143と、キーリピート操作に応じて増加される音量が、予め設定された最大音量値よりも大きいと判定された場合、キーリピート操作に応じた音量アップを規制する音量増加規制部6144とを備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、音声出力装置、音量増加方法、コンピュータ読取可能な音量増加プログラム、および、音量増加プログラムが記録された記録媒体に関する。
従来、テレビジョン装置やオーディオ機器等の音声出力装置には、出力される音声の音量を調節するための音量調節キーが設けられている。音量調節キーは、多くの場合、音量アップキーと、音量ダウンキーとを備えており、ユーザによる各キーの押下に応じて音声の音量調節を指示することができる。
音量を一度に大幅にアップ/ダウンしたい場合、ユーザは、音量調節キーを所定時間以上押下し続ければよい。音量調節キーが所定時間以上押下されると、従来の音声出力装置は、音量調節キーが押下されている間、音量のアップ/ダウン処理を連続して行う。このような機能は、操作キーのキーリピート機能と呼ばれている。
しかし、このような操作キーのキーリピート機能は、上述のように便利な機能である一方、例えば、子供のいたずらや、操作キーの上に何か物体が乗っかってしまったことにより、ユーザが意図していないのに関わらず作動してしまう場合がある。さらに、この操作キーが音量アップキーであった場合、音量は急激にアップされ、音声出力装置から出力される音声は、またたく間に大音量の騒音となってしまう。
このような課題に対し、出力される音声の音量を、時間帯によって予め設定された最大音量値以上はアップしないテレビジョン受像機が提供されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載のテレビジョン受像機は、例えば深夜帯には小さめの最大音量値という具合に、まず、ユーザによって時間帯ごとの最大音量値が設定される。そして、当該テレビジョン受像機は、音量アップキーが押下されると、現在の音量が予め設定された弦時間帯の最大音量値未満ならば音量をアップし、予め設定された最大音量値以上ならば音量のアップを規制する。このように、当該テレビジョン受像機は、時間帯に応じて、周囲の迷惑となるような大きさまで音量を上げることを強制的に規制するものである。
特開2002−354373号公報
しかしながら、特許文献1に記載のテレビジョン受像機が行う音量増加処理には、次のような課題がある。
すなわち、ユーザが何らかの理由で、音声の音量を、予め設定された最大音量値よりもアップしたい場合、ユーザは、音量のアップの前に、設定されていた最大音量値の解除や再設定を行わなければならない。そのため、ユーザは、面倒な作業を強いられる上に、出力したい音量を速やかに得ることができない。
本発明の目的は、急激な音量増加による騒音の発生を防止し、かつ、優れた操作性を実現することのできる音声出力装置、音量増加方法、コンピュータ読取可能な音量増加プログラム、音量増加プログラムが記録された記録媒体を提供することにある。
前記した目的を達するために、本発明の音声出力装置は、キーリピート機能を有する音量調節キーを備え、前記音量調節キーに付与される操作に応じて、出力される音声の音量を調節可能な音声出力装置であって、前記音量調節キーに付与されるキーリピート操作を検出するキーリピート操作検出手段と、前記キーリピート操作検出手段で検出されたキーリピート操作に応じて増加される音量が、予め設定された最大音量値よりも大きいか否かを判定する音量判定手段と、前記音量判定手段により、前記キーリピート操作に応じて増加される音量が前記最大音量値よりも大きいと判定された場合、前記キーリピート操作に応じた音量増加処理を規制する音量増加規制手段とを備えていることを特徴とする。
音量調節キーは、一般に、音量を増加するための音量アップキーと、音量を低下するための音量ダウンキーとを備えている。
ここで、キーリピート操作とは、操作キーを所定時間以上押下し続ける操作を指す。さらに、キーリピート機能とは、操作キーにキーリピート操作が行われている間、当該操作キーに応じた制御を連続して行う機能を指す。
音量調節キーの音量アップキーに対しキーリピート操作が行われると、音声出力装置から出力される音声の音量は、キーリピート機能により急激に増加する。
しかし、本発明によれば、音量判定手段が、キーリピート操作に応じて増加される音量が、予め設定された最大音量値よりも大きいと判定すると、音量増加規制手段が、キーリピート操作による音量の増加を規制する。
すなわち、音量アップキーに対しキーリピート操作を行っても、音量は、予め設定された最大音量値以上増加しない。従って、例えば、音量アップキーの上に何か物体が乗っかってしまったことにより、音量アップキーに対しキーリピート操作が行われてしまっても、本発明の音声出力装置は、音量の増加を、予め設定された最大音量値で強制的にストップするので、音量アップキーの押しっぱなしによる騒音の発生を防止することができる。
さらに、本発明の音声出力装置では、音量増加規制手段による音量増加処理の規制は、キーリピート操作時のみである。ユーザが何らかの理由により、音量を、予め設定された最大音量値よりも増加させたい場合は、ユーザは、単純に、音量アップキーの押下と復元を繰り返せばよい。
すなわち、音量を、予め設定された最大音量値以上に増加させたい場合でも、ユーザは、予め設定された最大音量値の解除や再設定等を行う必要はない。従って、本発明の音声出力装置は、ユーザの手間を低減させることができ、さらに、ユーザの意図に応じた速やかな音量増加を実現することができる。
本発明では、前記音声出力装置は、当該音声出力装置を遠隔操作可能なリモートコントローラを備え、前記音量調節キーは、前記リモートコントローラに設けられていることが好ましい。
音量アップキーの上に何か物体が乗っかってしまう確率は、音声出力装置の装置本体に設けられている音量アップキーよりも、リモートコントローラに設けられている音量アップキーの方がはるかに高いと考えられる。
本発明によれば、リモートコントローラに設けられた音量調節キーに付加されるキーリピート操作に対し、前述した音量増加規制手段による音量増加処理の規制を行う。従って、ユーザの意図しないキーリピート操作による騒音の発生を防止することができる。
本発明は、前述した音声出力装置だけではなく、音声出力装置の音量増加方法としても構成することができる。すなわち、本発明の音量増加方法は、キーリピート機能を有する音量調節キーを備え、前記音量調節キーに付与される操作に応じて、出力される音声の音量を調節可能な音声出力装置の音量増加方法であって、前記音量調節キーに付与されるキーリピート操作を検出するキーリピート操作検出ステップと、前記キーリピート操作検出ステップで検出されたキーリピート操作に応じて増加される音量が、予め設定された最大音量値よりも大きいか否かを判定する音量判定ステップと、前記音量判定ステップにより、前記キーリピート操作に応じて増加される音量が前記最大音量値よりも大きいと判定された場合、前記キーリピート操作に応じた音量増加処理を規制する音量増加規制ステップとを実行させることを特徴とする。
本発明によれば、前述した作用および効果と同様の作用および効果を享受することができる。さらに、本発明を音量増加方法として構成したので、任意の音声出力装置で実行されることができる。つまり、本発明の音量増加方法を用いて音声出力装置の音量増加処理を行うことにより、前述した本発明の音声出力装置の作用および効果を享受することができるので、汎用性を拡大することができる。
また、本発明は、前記音量増加方法の発明を音声出力装置上で実行させる音量増加プログラムとしても構成することができる。
本発明によれば、前述した本発明の音量増加方法をプログラムとして構成することにより、任意の音声出力装置を、前述した作用および効果を享受できる音声出力装置とすることができるので、汎用性を拡大することができる。
本発明の記録媒体は、前記音量増加プログラムがコンピュータ読取可能に記録されていることを特徴とする。
ここで、記録媒体として、FROM(Flash Read Only Memory)等の半導体メモリ、DAT(Digital Audio Tape)等の磁気テープ、FD(Flexible Disc)等の磁気ディスク、CD(Compact Disc)およびDVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスク等が挙げられる。
本発明によれば、記録媒体にコンピュータ読取可能に記録された前記音量増加プログラムを、任意の音声出力装置が実行することで、前述した作用および効果を享受できる。
本発明の一実施形態を、図1〜図4を用いて説明する。本実施形態では、音声出力装置としてテレビジョン装置1を採用する。
〔1.テレビジョン装置1の構成〕
〔1-1.テレビジョン装置1の概略構成〕
図1は、本実施形態のテレビジョン装置1を示す概略正面図である。
本実施形態のテレビジョン装置1は、図1に示すように、装置本体2と、この装置本体2を遠隔操作するリモートコントローラ3とを備えている。
装置本体2の筐体には、ディスプレイ21と、後述するスピーカ5(図2)から出力される音声を外部に放音させるための放音孔(図示省略)とが設けられている。
リモートコントローラ3は、操作パネル31と、複数の操作キー32とを備えている。
操作キー32として、電源キー、チャンネルキー、および、音量調節キー321等が挙げられる。このうち、音量調節キー321は、テレビジョン装置1から出力される音声の音量を調節するための操作キーであり、音量アップを指示する音量アップキー322と、音量ダウンを指示する音量ダウンキー323とから構成されている。
リモートコントローラ3は、ユーザにより操作キー32が押下されると、押下された操作キー32に応じた操作信号を赤外線により装置本体2に送信する。例えば、音量アップキー322が押下されると、リモートコントローラ3は、操作信号として音量アップ信号を送信する。さらに、リモートコントローラ3は、ある操作キー32が押下され続けている間、当該操作キー32に応じた操作信号を送信し続ける。
なお、リモートコントローラ3は、赤外線によって操作信号を送信するとしたが、電波によって操作信号を送信するように構成してもよい。
〔1-2.装置本体2の内部構成〕
図2は、装置本体2の内部構成を示すブロック図である。
装置本体2は、アンテナ11を介して受信されるテレビジョン放送信号から画像情報および音声情報を取得し、当該画像情報に応じたテレビジョン画像を形成、表示するとともに、当該音声情報に応じた音声を出力する。
装置本体2は、図2に示すように、画像表示手段4と、スピーカ5と、制御基板6とを内蔵している。
このうち、画像表示手段4は、制御基板6から出力される画像信号に応じたテレビジョン画面等の表示画面を、ディスプレイ21上に表示するものである。
スピーカ5は、制御基板6から出力される音声信号に応じた音声を生成し、生成された音声を前述した放音孔を通して外部へ出力するためのものである。
〔1-3.制御基板6の構成〕
制御基板6は、装置本体2を制御する回路基板として構成されている。制御基板6は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)61と、メモリ62と、チューナ63と、デマルチプレクサ64と、画像情報処理部65と、プレアンプ66と、メインアンプ67と、信号インターフェイス(信号I/F)68とを備えている。
このうち、信号I/F68は、リモートコントローラ3から送信された赤外線の操作信号を受信し、デジタル形式の電気信号に変換してCPU61に出力する。
チューナ63は、アンテナ11を介して受信されるテレビジョン放送信号のうち、ユーザが選択したチャンネルに応じた周波数のテレビジョン放送信号を選択して受信し、一定周波数の信号に変換してデマルチプレクサ64に出力する。
デマルチプレクサ64は、チューナ63により変換された信号から、画像情報および音声情報を分離、抽出する。これらのうち画像情報は、画像情報処理部65に出力され、音声情報は、プレアンプ66に出力される。
画像情報処理部65は、デマルチプレクサ64から出力された画像情報に対して、画像処理および描画処理を行う。そして、画像情報処理部65は、画像処理および描画処理が施された画像情報を、画像信号として画像表示手段4に出力する。
プレアンプ66およびメインアンプ67は、CPU61からの制御命令に従って、デマルチプレクサ64から出力された音声情報を、放音に適したレベルまで増幅しスピーカ5に出力する。
このうち、プレアンプ66は、音声のトーン、バランスおよび音量等を調節するための音声処理を音声情報に対して行う。
具体的には、CPU61から音量アップ制御命令が出力された場合、プレアンプ66は、音声情報の振幅を、1ランク上の音量に相当する振幅まで増幅させる。このように、プレアンプ66は、1回の音量アップ制御命令の受信につき、音量を1ランクアップさせる。
メインアンプ67は、プレアンプ66から出力された音声情報をさらに増幅し、増幅させた音声情報に基づく音声信号をスピーカ5に出力する。
メモリ62には、CPU61によって処理されるプログラムおよび各種データが格納されている。メモリ62に格納されるプログラムおよび各種データとして、テレビジョン装置制御プログラム、音量増加プログラム、後述する押下時間T,T、および、予め設定された最大音量値等のデータが格納される。
〔1-4.CPUの機能的構成〕
図3は、CPU61の機能的構成を示すブロック図である。
CPU61は、制御基板6全体の駆動を制御するものであり、メモリ62からテレビジョン装置制御プログラムを読込んで実行し、制御基板6を構成する各処理部63〜66に制御命令を出力する。さらに、CPU61は、必要に応じて、メモリ62から音量増加プログラムを読込み、音量増加処理を実行する。
CPU61は、入力信号検出部611と、タイマ612と、音声制御部613とを備えている。
入力信号検出部611は、リモートコントローラ3から信号I/F68を介して入力される操作信号や、制御基板6上の各処理部63〜66から出力される信号を検出し、信号が指示する内容を認識する。さらに、入力信号検出部611は、継続して出力されていた操作信号の入力終了を検出する。
タイマ612は、後述する時間計測部6142による制御に従って時間の計測を行う。例えば、時間計測部6142から計時開始命令が出力されると、タイマ612は、計時開始命令入力時からの経過時間の計測をスタートする。さらに、時間計測部6142から計時リセット命令が出力されると、タイマ612は、計測されていた経過時間のデータをリセットし、経過時間の計測をリスタートする。また、計時終了命令が出力されると、タイマ612は、経過時間の計測を終了する。
音声制御部613は、入力信号検出部611により検出される操作信号に応じて、音量アップ等の音声処理を実行させるための音声制御命令を、プレアンプ66にバスBを介して出力する。音声制御部613は、音量制御部614を備えている。
音量制御部614は、入力信号検出部611により検出される音量アップ信号および音量ダウン信号に応じて、テレビジョン装置1から出力される音声の音量調節を行う。音量制御部614は、音量調節部6141と、時間計測部6142と、音量判定部6143と、音量増加規制部6144とを備えている。
音量調節部6141は、必要に応じて、音声の音量を調節するための音量アップ制御命令、および、音量ダウン制御命令を、バスBを介してプレアンプ66に出力する。
音量調節部6141は、入力信号検出部611により音量アップ信号/音量ダウン信号が検出されると、音量アップ制御命令/音量ダウン制御命令を出力する。ただし、詳しくは後述するが、音量アップキー322のキーリピート操作時には、音量調節部6141は、音量判定部6143および音量増加規制部6144の判定に従って、音量アップ制御命令を出力する。
時間計測部6142は、操作キー32が押下されている時間を計測し、操作キー32にキーリピート操作が行われたか否かを判定する。すなわち、入力信号検出部611および時間計測部6142は、本発明のキーリピート操作検出手段に相当する。
ここで、キーリピート操作とは、操作キー32を所定時間押下し続ける操作をいう。そして、ある操作キー32にキーリピート操作が行われると、制御基板6は、操作信号に応じた制御を、キーリピート操作が終了されるまで連続して行う。
すなわち、テレビジョン装置1にある処理を連続させて実行させたい場合、ユーザは、操作キー32のキーリピート操作を行えばよく、操作キー32の押下と復元を繰り返し行わなくてもよいのである。
制御基板6によるキーリピート操作に応じた制御は、検出時の制御と、第1キーリピート操作に対する制御と、第2キーリピート操作に対する制御との3段階の過程を踏んで行われる。
はじめに、操作信号が検出されると、制御基板6は、キーリピート操作か否かに関わらず、当該操作信号に応じた制御を行う。
次に、当該操作信号が所定時間継続して検出されると、制御基板6は、第1キーリピート操作と判定して、再度当該操作信号に応じた制御を行う。
最後に、前回の当該操作信号に応じた制御から、当該操作信号が別の所定時間継続して検出された場合、制御基板6は、第2キーリピート操作と判定して、再度当該操作信号に応じた制御を行う。この第2キーリピート操作に対する制御は、キーリピート操作が続行している間、繰り返し行われる。
前述した所定時間および別の所定時間は、それぞれ第1押下時間Tおよび第2押下時間Tとして、予めメモリ62に記録されている。時間計測部6142は、これら第1押下時間Tおよび第2押下時間Tを用いて、操作キー32に第1キーリピート操作、および、第2キーリピート操作が行われたか否かを判定する。
具体的には、時間計測部6142は、入力信号検出部611により操作信号の入力が検出されると同時に、タイマ612に計時開始命令を出力する。そして、時間計測部6142は、タイマ612により計測される第1経過時間を監視し、第1経過時間が第1押下時間Tを経過したか否かを判定する。第1経過時間が第1押下時間Tを経過すると、時間計測部6142は、第1キーリピート操作が行われたと判定する。さらに、時間計測部6142は、第1キーリピート操作の判定と同時に、計時リセット命令をタイマ612に出力する。
続いて、時間計測部6142は、タイマ612により計測される第2経過時間を監視し、第2経過時間が第2押下時間Tを経過したか否かを判定する。第2経過時間が第2押下時間Tを経過すると、時間計測部6142は、第2キーリピート操作が行われたと判定する。さらに、時間計測部6142は、第2キーリピート操作の判定と同時に、計時リセット命令をタイマ612に出力する。この後、入力信号検出部611により操作信号の入力終了が検出されるまで、時間計測部6142は、第2キーリピート操作の判定と、計時リセット命令の出力とを繰り返し行う。
キーリピート操作に応じた制御が行われる操作キー32は、上下左右キー、チャンネルアップ/ダウンキー、および、音量調節キー321等が挙げられる。CPU61は、これら操作キー32のキーリピート操作に応じて、演算処理および制御命令の出力を行う。以後説明する音量判定部6143および音量増加規制部6144は、これら操作キー32のうち、音量アップキー322のキーリピート操作に応じた演算処理および制御命令の出力を行う。
音量判定部6143は、時間計測部6142により、音量アップキー322の第1、第2キーリピート操作が判定される度に、メモリ62に記録されている予め設定された最大音量値を呼出し、現在、プレアンプ66で設定されている音量が、予め設定された最大音量値未満か否かを判定する。音量判定部6143は、本発明の音量判定手段に相当する。
音量判定部6143が、現在の音量は、予め設定された最大音量値未満であると判定した場合、前述したように、音量調節部6141により音量アップ制御命令がプレアンプ66に出力される。
音量増加規制部6144は、音量判定部6143により現在の音量が、予め設定された最大音量値以上であると判定された場合に、これ以上の音量のアップを規制する。具体的には、音量増加規制部6144は、音量調節部6141に音量アップ制御命令の出力を禁止させる。音量増加規制部6144は、本発明の音量増加規制手段に相当する。
〔2.制御基板6の作用〕
制御基板6の作用について、図4を用いて説明する。
制御基板6は、リモートコントローラ3から出力される音量アップ信号に応じて、音量増加処理を行う。音量増加処理は、メモリ62に格納された音量増加プログラムに従って実行される。
図4は、音量増加処理を説明するためのフロー図である。
CPU61において、入力信号検出部611は、リモートコントローラ3から出力される操作信号を監視しており、操作信号のうち音量アップ信号が検出されたか否かを判定している(S1)。
音量アップキーが検出されない場合、入力信号検出部611は、操作信号の監視を続行する。
一方、音量アップキーが検出された場合、音量調節部6141は、音量アップ制御命令をプレアンプ66に出力する。プレアンプ66は、音量アップ制御命令に応じて音声情報を増幅させ、音声情報の音量を1ランクアップさせる(S2)。
次に、時間計測部6142は、処理S1で音量アップキーの検出が判定されたと同時に、計時開始命令をタイマ612に出力する。タイマ612では、計時開始命令を受けて計測をスタートし、音量アップ信号検出時からの経過時間(第1経過時間)の計測を開始する(S3)。
時間計測部6142は、タイマ612により計測されている第1経過時間を監視し、第1経過時間が第1押下時間Tを経過したか否かを判定する(S4)。
第1経過時間が第1押下時間Tを経過していないと判定された場合、入力信号検出部611は、処理S1で検出された音量アップ信号の入力終了が検出されたか否かを判定する(S5)。
音量アップ信号の入力終了が検出された場合、時間計測部6142は、タイマ612に計時終了命令を出力し、制御基板6は、音量増加処理を終了する。
一方、音量アップ信号の入力終了が検出されない場合、処理S4に戻り、時間計測部6142は、タイマ612により計測されている第1経過時間の監視を続行する。
処理S4で、第1経過時間が第1押下時間Tを経過したと判定された場合、時間計測部6142は、音量アップキー322に対し第1キーリピート操作が行われたと判定する。
次に、音量判定部6143は、メモリ62から、予め設定された最大音量値を呼出し、現在の音量が、予め設定された最大音量値未満であるか否かを判定する(S6)。
現在の音量が、予め設定された最大音量値以上であると判定された場合、音量増加規制部6144は、音量調節部6141の音量アップ制御命令の出力を禁止する(S7)。そして、時間計測部6142は、タイマ612に計時終了命令を出力し、制御基板6は、音量増加処理を終了する。
一方、現在の音量が、予め設定された最大音量値未満であると判定された場合、音量調節部6141は、現在の音量を1ランクアップさせるための制御命令を、プレアンプ66に出力する。プレアンプ66は、音量アップ制御命令に応じて音声情報を増幅させ、音声情報の音量を1ランクアップさせる(S8)。
次に、時間計測部6142は、処理S4での第1キーリピート操作の判定と同時に、計時リセット命令をタイマ612に出力する。タイマ612では、計時リセット命令を受けて計測をリスタートし、第1キーリピート操作判定時からの経過時間(第2経過時間)の計測を開始する(S9)。
時間計測部6142は、タイマ612により計測されている第2経過時間を監視し、第2経過時間が第2押下時間Tを経過したか否かを判定する(S10)。
第2経過時間が第2押下時間Tを経過していないと判定された場合、入力信号検出部611は、処理S1で検出された音量アップ信号の入力終了が検出されたか否かを判定する(S11)。
音量アップ信号の入力終了が検出された場合、時間計測部6142は、タイマ612に計時終了命令を出力し、制御基板6は、音量増加処理を終了する。
一方、音量アップ信号の入力終了が検出されない場合、処理S10に戻り、時間計測部6142は、タイマ612により計測されている第2経過時間の監視を続行する。
処理S10で、第2経過時間が第2押下時間Tを経過したと判定された場合、時間計測部6142は、音量アップキー322に対し第2キーリピート操作が行われたと判定する。
次に、音量判定部6143は、メモリ62から、予め設定された最大音量値を呼出し、現在の音量が、予め設定された最大音量値未満であるか否かを判定する(S12)。
現在の音量が、予め設定された最大音量値以上であると判定された場合、音量増加規制部6144は、音量調節部6141の音量アップ制御命令の出力を禁止する(S13)。そして、時間計測部6142は、タイマ612に計時終了命令を出力し、制御基板6は、音量増加処理を終了する。
一方、現在の音量が、予め設定された最大音量値未満であると判定された場合、音量調節部6141は、現在の音量を1ランクアップさせるための制御命令を、プレアンプ66に出力する。プレアンプ66は、音量アップ制御命令に応じて音声情報を増幅させ、音声情報の音量を1ランクアップさせる(S14)。
次に、時間計測部6142は、処理S10での第2キーリピート操作の判定と同時に、計時リセット命令をタイマ612に出力する。タイマ612では、計時リセット命令を受けて計測をリスタートし、第2キーリピート操作判定時からの経過時間(第2経過時間)の計測を開始する(S15)。
そして、処理S10に戻り、時間計測部6142は、第2経過時間の監視を行う。
処理S10〜処理S15は、処理S11で音量アップ信号の入力終了が検出されるまで、または、処理S12で現在の音量が、予め設定された最大音量値以上であると判定されるまで、繰り返し行われる。
音量調節キーの音量アップキー322に対しキーリピート操作が行われると、テレビジョン装置1から出力される音声の音量は、キーリピート機能により急激に増加する。
しかし、本実施形態によれば、音量判定部6143が、キーリピート操作に応じて増加される音量が、予め設定された最大音量値よりも大きいと判定すると、音量増加規制部6144が、キーリピート操作による音量の増加を規制する。
すなわち、音量アップキー322に対しキーリピート操作を行っても、音量は、予め設定された最大音量値以上増加しない。従って、例えば、音量アップキー322の上に何か物体が乗っかってしまったことにより、音量アップキー322に対しキーリピート操作が行われてしまっても、本実施形態のテレビジョン装置1は、音量の増加を、予め設定された最大音量値で強制的にストップするので、音量アップキー322の押しっぱなしによる騒音の発生を防止することができる。
さらに、本実施形態のテレビジョン装置1では、音量増加規制部6144による音量増加処理の規制は、キーリピート操作時のみである。ユーザが何らかの理由により、音量を、予め設定された最大音量値よりも増加させたい場合は、ユーザは、単純に、音量アップキー322の押下と復元を繰り返せばよい。
すなわち、音量を、予め設定された最大音量値以上に増加させたい場合でも、ユーザは、予め設定された最大音量値の解除や再設定等を行う必要はない。従って、本実施形態のテレビジョン装置1は、ユーザの手間を低減させることができ、さらに、ユーザの意図に応じた速やかな音量増加を実現することができる。
〔3.前記実施形態の変形〕
本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、前記実施形態は、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明では、音声出力装置として、テレビジョン装置1の他にも、CD(Compact Disc)プレイヤ、ポーダブルオーディオ等のオーディオ機器、ラジオ、コンピュータ、および、音声出力機能を備えたプロジェクタ等が挙げられる。
前記実施形態では、音声出力装置としてテレビジョン装置1を採用した。テレビジョン装置1として、フロントプロジェクタ、リアプロジェクタ、プラズマテレビ、液晶テレビ、および、CRT(Cathode Ray Tube)式テレビ等が挙げられる。すなわち、画像表示手段4として、液晶パネル、または、デジタル・マイクロミラー・デバイス(テキサスインスツルメント社商標)、PDP(Plasma Display Panel)等を備える電気光学装置、および、CRTディスプレイ等が挙げられる。
なお、本発明では、スピーカ5の具体的な構成は、特に限定されるものではない。
前記実施形態では、操作パネル31および操作キー32は、リモートコントローラ3に設けられているとしたが、本発明では、操作パネル31および操作キー32は、装置本体2に設けられていてもよい。
本発明の音声出力装置は、音量増加規制部6144により音量アップの規制が行われる際に(図4の処理S7および処理S13)、音量アップの規制をユーザに伝えるメッセージを出力させる構成としてもよい。音量アップの規制をユーザに伝えるメッセージとして、例えば、テレビジョン装置1のディスプレイ21上に表示されるテキスト画像や、スピーカ5から出力されるブザー音等が考えられる。
このようにすれば、ユーザは、なぜ操作に応じて音量アップが行われないのか理解することができる。
さらに、本発明の音声出力装置は、メモリ62に予め設定される最大音量値を、ユーザにより設定できるように構成してもよい。
本発明は、音声出力装置、音声出力装置の音量増加方法、コンピュータ読取可能な音量増加プログラム、および、音量増加プログラムが記録された記録媒体に利用することができる。
本発明の一実施形態に係るテレビジョン装置を示す概略正面図。 前記実施形態に係る装置本体の内部構成を示すブロック図。 前記実施形態に係るCPUの機能的構成を示すブロック図。 前記実施形態に係る音量増加処理を説明するためのフロー図。
符号の説明
1…テレビジョン装置(音声出力装置)、3…リモートコントローラ、321…音量調節キー、322…音量アップキー、323…音量ダウンキー、611…入力信号検出部(キーリピート操作検出手段)、6142…時間計測部(キーリピート操作検出手段)、6143…音量判定部(音量判定手段)、6144…音量増加規制部(音量増加規制手段)

Claims (5)

  1. キーリピート機能を有する音量調節キーを備え、前記音量調節キーに付与される操作に応じて、出力される音声の音量を調節可能な音声出力装置であって、
    前記音量調節キーに付与されるキーリピート操作を検出するキーリピート操作検出手段と、
    前記キーリピート操作検出手段で検出されたキーリピート操作に応じて増加される音量が、予め設定された最大音量値よりも大きいか否かを判定する音量判定手段と、
    前記音量判定手段により、前記キーリピート操作に応じて増加される音量が前記最大音量値よりも大きいと判定された場合、前記キーリピート操作に応じた音量増加処理を規制する音量増加規制手段とを備えていることを特徴とする音声出力装置。
  2. 請求項1に記載の音声出力装置において、
    当該音声出力装置を遠隔操作可能なリモートコントローラを備え、
    前記音量調節キーは、前記リモートコントローラに設けられていることを特徴とする音声出力装置。
  3. キーリピート機能を有する音量調節キーを備え、前記音量調節キーに付与される操作に応じて、出力される音声の音量を調節可能な音声出力装置の音量増加方法であって、
    前記音量調節キーに付与されるキーリピート操作を検出するキーリピート操作検出ステップと、
    前記キーリピート操作検出ステップで検出されたキーリピート操作に応じて増加される音量が、予め設定された最大音量値よりも大きいか否かを判定する音量判定ステップと、
    前記音量判定ステップにより、前記キーリピート操作に応じて増加される音量が前記最大音量値よりも大きいと判定された場合、前記キーリピート操作に応じた音量増加処理を規制する音量増加規制ステップとを実行させることを特徴とする音量増加方法。
  4. キーリピート機能を有する音量調節キーを備え、前記音量調節キーに付与される操作に応じて、出力される音声の音量を調節可能な音声出力装置で実行されるコンピュータ読取可能な音量増加プログラムであって、
    前記音量調節キーに付与されるキーリピート操作を検出するキーリピート操作検出ステップと、
    前記キーリピート操作検出ステップで検出されたキーリピート操作に応じて増加される音量が、予め設定された最大音量値よりも大きいか否かを判定する音量判定ステップと、
    前記音量判定ステップにより、前記キーリピート操作に応じて増加される音量が前記最大音量値よりも大きいと判定された場合、前記キーリピート操作に応じた音量増加処理を規制する音量増加規制ステップとを実行させることを特徴とするコンピュータ読取可能な音量増加プログラム。
  5. 請求項4に記載の音量増加プログラムがコンピュータ読取可能に記録されたことを特徴とする記録媒体。
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