JP2007067528A - ネットワーク中継装置,故障診断装置およびプログラム - Google Patents

ネットワーク中継装置,故障診断装置およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ネットワーク中継装置において故障が発生したことを容易に検出できるようにする。
【解決手段】診断データがその種類に応じて経由すべき出力ポート238から適切に出力されない場合、検索エンジン224により不適切な出力ポートが検出されてしまう,出力処理部230による入力データの出力が行われないなどといった故障が発生している可能性が高い。そのため、診断データが適切に出力されたか否かをチェックすることで、装置における故障の発生を容易に診断できる。それは、このようなチェックに際しての処理は、ネットワーク中継装置1による実際の動作に付随する処理といえるため、故障検出のために専用の処理を行う構成と比べて、処理負担や処理時間が大きくなることもないからである。
【選択図】図1

Description

本発明は、データを中継するネットワーク中継装置に関する。
近年、入力ポートから入力した入力データをその付加情報に応じた出力ポートから出力するように構成されたネットワーク中継装置において、そのデータの中継に際しての信頼性を向上させるための技術が種々提案されている。なお、ここでいう「付加情報」とは、例えば、入力データの種類を示す情報や、入力データの宛先など、入力データ本体以外の情報のことである。
例えば、バッファを中継するデータの種類毎に設けることで、データを中継するときのデータ消失を防止するための技術である(特許文献1参照)。
特開2000−244548号公報
しかし、上述したネットワーク中継装置においても、装置内部に発生した故障によっては、入力データが本来出力すべき正しい出力ポートから出力されなくなってしまう恐れがあり、充分に信頼性が高いとは言えない。
例えば、ネットワーク中継装置においては、入力ポートから入力したデータを出力すべき出力ポートを決定するにあたり、そのデータの付加情報と出力ポートとの対応関係が登録されたデータテーブルを参照することが一般的である。そのため、このデータテーブルの登録内容が何らかの要因により消失したり、書き換わってしまったりする故障が発生すると、付加情報と出力ポートとの対応関係が間違った内容になってしまうばかりか、適切な対応関係が存在しなくなってしまうことも起こりうる。
この場合、入力ポートから入力したデータの付加情報に対応する出力ポートがデータテーブルから消失していれば、そのデータは出力されなくなってしまい、また、付加情報に対応づけられていた出力ポートが書き換わっていれば、そのデータは本来出力されるべき正しい出力ポートから出力されなくなってしまう。
このようなことから、ネットワーク中継装置においては、そのような故障の発生を検出できるように構成することが望ましい。ここで、故障の発生を検出するための構成としては、例えば、内蔵メモリの記憶内容やハードウェア構成の動作状態を逐一または定期的にチェックするといった故障検出のために専用の処理を行うように構成すればよいが、このようなことはチェックに要する処理負担や処理時間などの面から現実的とはいえない。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ネットワーク中継装置において、装置内部に故障が発生したことを容易に検出できるようにすることである。
上記課題を解決するため請求項1に記載のネットワーク中継装置は、まず、出力決定手段が、入力ポートから入力された入力データの出力先となる出力ポートを、該入力データに付加された付加情報に基づいて決定する。そして、入力データ出力手段が、出力決定手段により決定された出力ポートから前記入力データを出力する。
さらに、このネットワーク中継装置では、診断生成手段が、所定の出力ポートが出力決定手段により出力先として決定される内容の付加情報を付加した診断データを、故障診断用の入力データとして生成する。こうして、診断生成手段により生成された診断データが、出力決定手段による出力ポートの決定を経て入力データ出力手段により出力されない場合、または、こうして出力された場合の出力ポートが診断データの出力先として決定されるべき出力ポートと一致しない場合に、第1診断手段が、当該ネットワーク中継装置に故障が発生していると診断する。
このように構成されたネットワーク中継装置において、診断データが上述のように出力ポートから適切に出力されない場合には、出力決定手段により存在しない出力ポートまたは不適切な出力ポートが決定されてしまう,入力データ出力手段による入力データの出力が行われないなどといった故障が発生している可能性が高い。そのため、この診断データが適切に出力ポートから出力されたか否かをチェックすることで、装置における故障の発生を診断することができる。
このことから、本ネットワーク中継装置では、診断データを生成し、その入出力状態をチェックするだけで、装置に故障が発生しているか否かを容易に診断することができる。それは、診断データの生成およびその入出力状態のチェックといった処理が発生するとはいえ、これらはネットワーク中継装置による実際の動作に付随する処理であるため、故障検出のために専用の処理を行う構成と比べて、処理負担や処理時間が大きくなることもないからである。
なお、上述した「付加情報」とは、例えば、入力データの種類を示す情報や、入力データの宛先など、出力決定手段が出力ポートの決定に際して参照する情報であり、入力データ本体以外の情報のことである。
また、この構成において、診断生成手段は、請求項2に記載のように、出力決定手段によりそれぞれ異なる出力ポートが出力先として決定される内容の付加情報を付加した複数の診断データ,および,出力決定手段により複数の出力ポートが出力先として決定される内容の付加情報を付加した診断データを順次生成するように構成するとよい。この場合、第1診断手段は、診断生成手段により生成された診断データそれぞれに基づいて故障の診断を行うこととなる。
このように構成すれば、ネットワーク中継装置において想定される入力データの入出力経路を網羅的にチェックすることができる。その結果、装置内部における故障の検出精度を高めることができる。
なお、この構成において、診断生成手段が生成する「複数の出力ポートが出力先として決定される内容の付加情報を付加した診断データ」とは、例えば、全出力ポートをそれぞれ経由して出力されることとなる診断データのことである。また、これら出力ポートを一定の規則に基づいてグループ分けした場合において、特定のグループに属する全出力ポートをそれぞれ経由して出力されることとなる診断データのことである。特に、この後者の場合、診断生成手段は、出力ポートそれぞれから出力されることとなる診断データ,および,グループ分けした場合の各グループに属する全出力ポートそれぞれから出力されることとなる複数の診断データを順次生成するように構成するとよい。
また、上述した診断生成手段が診断データを生成するタイミングについては、特に限定されない。ただ、診断データの生成が、ネットワーク中継装置の動作負荷が大きいときに行われてしまうと、この診断データに基づく診断に対する処理負担がネットワーク中継装置本来の動作を妨げてしまう恐れがある。そのため、このようなタイミングを避けて診断データが生成されるように構成することが望ましい。このためには、例えば、請求項3に記載のネットワーク中継装置のように構成することが考えられる。
このネットワーク中継装置では、負荷監視手段が、当該ネットワーク中継装置の動作負荷を監視している。そして、診断生成手段は、負荷監視手段により監視される動作負荷が、所定の大きさ未満となっている状況において、診断データを生成する。
このように構成すれば、ネットワーク中継装置の動作負荷が所定の大きさ未満となっている状況でなければ、診断データの生成がなされず、この診断データに基づく診断が行われることもない。そのため、診断データに基づく診断に対する処理負担が発生したとしても、本来の動作が妨げられない程度の動作負担を上記「所定の大きさ」として設定しておくことで、診断に対する処理負担が本来の動作を妨げてしまうことを防止できる。
なお、この構成において、負荷監視手段が監視するパラメータとしては、例えば、ネットワーク中継装置の動作を制御する制御部の処理負荷や、入力ポートから出力ポートへと至る経路を流通するデータ量などが考えられる。
この後者のためには、例えば、請求項4に記載のネットワーク中継装置のように構成することが考えられる。このネットワーク中継装置では、データ出力手段が、出力決定手段により決定された出力ポートへと至る経路に入力データを出力する。また、負荷監視手段が、出力ポートへと至る経路におけるデータ量を監視している。そして、診断生成手段が、負荷監視手段により監視されるデータ量が所定量未満である状況において診断データを生成する。
このように構成すれば、出力ポートへと至る経路のデータ量が所定量未満となっている状況でなければ、診断データの生成がなされず、この診断データに基づく診断が行われることもない。そのため、診断データに基づく診断に対する処理負担が発生したとしても、本来の動作が妨げられない程度のデータ量を上記「所定量」として設定しておくことで、診断に対する処理負担が本来の動作を妨げてしまうことを防止できる。
ネットワーク中継装置においては、入力ポートから出力ポートへと至る経路それぞれに、出力ポートから出力すべき入力データを蓄積すると共にこうして蓄積した入力データを順次出力ポートから出力するメモリが設けられた構成のものがある。ここでいう「メモリ」とは、例えば、蓄積した入力データを順番に出力ポートから出力するためにキュー(または、FIFO;First In First Out)形式のメモリなどのことである。この場合、入力ポートから出力ポートへと至る経路のデータ量が多くなるということは、そのメモリにおいて出力待ちのデータが多くなり、ネットワーク中継装置における動作負荷が大きくなっているということになる。
このような状況において診断データが生成されてしまうと、この診断データが上記メモリにおいて出力待ちのデータとして蓄えられてしまうため、それ以降に入力されたデータが出力されるまでの待ち時間が診断データの分だけ長くなってしまう。このことは、診断データという中継する必要のないデータのために、中継する必要のある入力データの出力が遅れてしまったり、場合によっては消失してしまったりすることの要因となることを示唆している。その結果、ネットワーク中継装置本来の動作を妨げてしまう恐れがある。
ところが、上述のように、入力ポートから出力ポートへと至る経路のデータ量が所定量未満である状況において診断データが生成される構成であれば、この経路を流通するデータ量が多い場合に診断データが生成されることがない。そのため、診断データのために他のデータの出力が無用に遅れるといったことが起こりにくいため、ネットワーク中継装置本来の動作を妨げてしまうことを防止することができる。
また、上述した各ネットワーク中継装置においては、請求項5に記載のように構成するとよい。このネットワーク中継装置では、第2診断手段が、出力決定手段により出力ポートが決定された回数,および,入力データ出力手段により入力データが出力された回数が一致するか否かをチェックし、両回数が一致しない場合に、当該ネットワーク中継装置に故障が発生していると診断する。
このように構成されたネットワーク中継装置において、出力ポートの決定回数および入力データの出力回数が一致しない場合には、出力決定手段により存在しないポートが決定されてしまう,入力データ出力手段による入力データの出力が行われないなどといった故障が発生している可能性が高い。そのため、この両回数をチェックすることで、装置における故障の発生を診断することができる。
このように、本ネットワーク中継装置では、診断データに基づく診断だけでなく、出力ポートの決定回数および入力データの出力回数によっても装置の故障を診断することができる。これにより、装置内部における故障の検出精度を高めることができる。
また、この構成において、出力ポートの決定回数および入力データの出力回数は、例えば、周期的に積算したものを用いるように構成してもよい。
このためには、積算手段が、一定機関に出力決定手段により出力ポートが決定された回数,および,入力データ出力手段により入力データが出力された回数それぞれを繰り返し積算する、ように構成するとよい。この場合、第2診断手段は、積算手段により積算された一定期間の決定回数および出力回数に基づいて直接的に故障の診断を行うこととなる。具体的にいうと、第2診断手段は、積算手段により積算された一定期間の決定回数および出力数が一致しないことを、当該ネットワーク中継装置の故障として診断することとなる。この構成であれば、積算手段により積算された一定期間における決定回数および出力回数に基づいて直接的に故障の診断を行うことができる。
また、第2診断手段は、積算手段により積算された一定期間における決定回数および出力回数に基づいて間接的に故障の診断を行うように構成することも考えられる。
具体的な例としては、例えば、請求項6に記載のネットワーク中継装置のように構成するとよい。このネットワーク中継装置では、積算手段が、一定時間に出力決定手段により出力ポートが決定された回数,および,入力データ出力手段により入力データが出力された回数それぞれを繰り返し積算する。また、レベル反転手段が、積算手段により積算された回数それぞれが一致する場合に、診断用信号の信号レベルを反転させる。そして、第2診断手段が、診断用信号の信号レベルが一定時間毎に反転しなくなった場合に、当該ネットワーク中継装置に故障が発生したと診断する。
このように構成されたネットワーク中継装置においては、診断用信号の信号レベルが一定時間毎に反転しているか否かをチェックすることで、装置における故障の発生を診断することができる。それは、診断用信号の信号レベルが、一定時間における出力ポートの決定回数および入力データの出力回数が一致する場合に反転するものであって、この両回数が一致しなくなれば、その信号レベルが反転しなくなるからである。
また、上述した出力決定手段は、入力データの付加情報に基づいて、入力データを出力すべき出力ポートを決定する手段であって、出力ポートを決定するための具体的な構成については特に限定されない。例えば、付加情報と出力ポートとの対応関係が登録されたデータテーブルを参照して出力ポートを決定する構成が考えられる。
このためには、例えば、請求項7に記載のように構成するとよい。この構成における出力決定手段は、入力データの出力先となる出力ポートを、付加情報,および,この付加情報が付加された入力データの出力先とすべき出力ポートを対応づけて登録したデータテーブルに基づいて特定する。
このように構成すれば、データテーブルを参照することにより、入力データの付加情報に対応する出力ポートを特定することができる。
この構成におけるデータテーブルは、ネットワーク中継装置に備えられたものとすればよいが、ネットワーク中継装置とデータ通信可能な他の装置に備えられたものとしてもよい。
また、このようにデータテーブルを参照する構成においては、請求項8に記載のネットワーク中継装置のように構成するとよい。このネットワーク中継装置では、登録生成手段が、一定期間間隔でデータテーブルの登録内容を示す登録データを生成する。そして、第3診断手段が、登録生成手段により登録データが生成された後における所定のタイミングで、その時点における前記データテーブルの登録内容,および,登録データで示される登録内容が一致するか否かをチェックし、両登録内容が一致しない場合に、当該ネットワーク中継装置に故障が発生したと診断する。
このように構成されたネットワーク中継装置において、データテーブルの登録内容および登録データで示される登録内容が一致しない場合には、出力決定手段により存在しないポートまたは不適切な出力ポートが決定されてしまうなどといった故障が発生している可能性が高い。そのため、この両登録内容をチェックすることで、装置における故障の発生を診断することができる。
このように、本ネットワーク中継装置では、診断データに基づく診断だけでなく、データテーブルの登録内容および登録データで示される登録内容によっても装置の故障を診断することができる。これにより、装置内部における故障の検出精度を高めることができる。
ところで、本ネットワーク中継装置に故障が発生した場合には、上述したように、本来出力すべき出力ポートとは異なる出力ポートから誤った入力データが出力されてしまう恐れがある。この場合、出力ポートを介して接続された装置が、その誤った入力データに基づく処理を行わない構成であれば問題はない。しかし、出力ポートを介して接続された装置が、その誤った入力データに基づいて何らかの処理を行ってしまう構成となっている場合、その装置が本来意図していない動作をし、その装置だけでなくネットワーク全体に何らかの悪影響を及ぼしてしまう可能性がある。
そこで、このようなことをあらかじめ防止するためには、例えば、請求項9に記載のネットワーク中継装置のように構成するとよい。このネットワーク中継装置では、出力遮断手段が、当該ネットワーク中継装置に故障が発生したと診断された場合に、出力ポートそれぞれから装置外部へのデータの出力を遮断する。
このように構成すれば、ネットワーク中継装置に故障が発生したことが検出された場合には、その後、出力ポートから装置外部へのデータの出力が遮断されるため、本来出力すべき出力ポートとは異なる出力ポートから誤った入力データが出力されてしまうことがなくなる。これにより、出力ポートを介して接続された装置,または,ネットワーク全体に何らかの悪影響を及ぼしてしまうといったことを防止することができる。
また、このような構成においては、ネットワーク中継装置に故障が発生したことが検出された後、装置外部へのデータの出力が遮断されるため、出力ポートを介して接続された装置からみると、ネットワーク中継装置を介しての通信が途絶えることになる。ここで、出力ポートを介して接続された装置が、例えば、ネットワーク中継装置を介して接続された別の装置との間で定期的に通信を行う構成とされている場合、これら両装置間における定期的な通信も途絶えてしまう。
このような定期的な通信を行う装置では、その通信に基づいた動作を行う必要があるため、通信が途絶えたことを、その動作を妨げるトラブルの発生と判断し、それに対応するためのエラー処理(例えば、エラーの報知など)を行うように構成されていることが多い。そのため、上述したように、ネットワーク中継装置に故障が発生した際、単純に出力ポートからのデータの出力を遮断しただけでは、出力ポートを介して接続された装置の構成によっては、意図しないエラー処理が行われ、無用な混乱を招いてしまう可能性がある。
このようなことを防止するためには、例えば、請求項10に記載のネットワーク中継装置のように構成するとよい。このネットワーク中継装置では、出力遮断手段が、報知データ以外のデータの出力を遮断するように構成されている。ここで、報知データとは、入力データの出力が遮断される旨を報知するためのデータであって、当該ネットワーク中継装置に故障が発生したと診断された場合に、報知データ出力手段が、出力ポートそれぞれから出力するものである。
このように構成すれば、装置が故障したと診断された場合には、出力遮断手段により装置外部へのデータの出力が遮断されることとなるが、ここで出力が遮断されるのは、報知データ以外のデータである。この報知データは、入力データの出力が遮断される旨を報知するためのデータであるため、出力ポートを介して接続された装置に、本ネットワーク中継装置を介しての通信が途絶えることを知らせることができる。そのため、例えば、出力ポートを介して接続された装置を、定期的な通信が途絶えても報知データを受けた場合であればエラー処理を行わないなどといった構成としておくことで、意図しないエラー処理が行われることを防止できる。
また、出力ポートを介して接続された装置側において、意図しないエラー処理が行われて無用な混乱を招いてしまうことを防止するためには、請求項11に記載のネットワーク中継装置のように構成してもよい。このネットワーク中継装置においては、報知データ出力手段が、診断手段により当該ネットワーク中継装置が故障したと診断された場合に、出力遮断手段によるデータ出力の遮断に先立って、出力ポートからの入力データの出力が遮断される旨を報知するための報知データを前記出力ポートから出力する。
このように構成された場合には、装置が故障したと診断された場合には、出力遮断手段によりデータの出力が遮断されることとなるが、ここで出力が遮断されるのは、報知データが出力された後である。この報知データは、出力ポート(つまりネットワーク中継装置)からの入力データの出力が遮断される旨を報知するためのデータであるため、出力ポートを介して接続された装置に、本ネットワーク中継装置を介しての通信が途絶えることを知らせることができる。そのため、例えば、出力ポートを介して接続された装置を、定期的な通信が途絶えても報知データを受けた場合であればエラー処理を行わない構成としておくことで、意図しないエラー処理が行われることを防止できる。
また、請求項12に記載の故障診断装置は、ネットワーク中継装置とデータ通信可能に接続された装置である。ここで、ネットワーク中継装置とは、入力ポートから入力された入力データの出力先となる出力ポートを、その入力データに付加された付加情報に基づいて決定する出力決定手段と、この出力決定手段により決定された出力ポートから入力データを出力する入力データ出力手段と、を備えた装置である。
この故障診断装置においては、診断生成手段が、出力決定手段により所定の出力ポートが出力先として決定される内容の付加情報を付加した診断データを、故障診断用の入力データとして生成する。次に、データ入力手段が、診断生成手段により生成された診断データを、ネットワーク中継装置の入力ポートに入力データとして入力する。そして、データ入力手段によりネットワーク中継装置に診断データが入力された後、このネットワーク中継装置から診断データが出力されない場合、または、そうして出力された場合の出力ポートが診断データの出力先として決定されるべき出力ポートと一致しない場合に、第1診断手段が、ネットワーク中継装置に故障が発生していると診断する。
このように構成された故障診断装置によれば、請求項1に記載のネットワーク中継装置と同様の作用,効果を得ることができる。
また、この構成においては、請求項2から11のいずれかに記載のネットワーク中継装置の備える出力決定手段および入力データ出力手段以外の手段全てを備えた構成としてもよい。このように構成すれば、請求項2から11のいずれかに記載のネットワーク中継装置と同様の作用,効果を得ることができる。
また、請求項13に記載のプログラムは、請求項1から11のいずれかに記載のネットワーク中継装置の備える全ての手段として機能させるための処理手順を、コンピュータシステムに実行させるためのプログラムである。
このプログラムにより制御されるコンピュータシステムは、請求項1から11のいずれかに記載のネットワーク中継装置の一部を構成することができる。
また、請求項14に記載のプログラムは、請求項12に記載の故障診断装置の備える全ての手段として機能させるための処理手順を、コンピュータシステムに実行させるためのプログラムである。
このプログラムにより制御されるコンピュータシステムは、請求項12に記載の故障診断装置の一部を構成することができる。
なお、上述した各プログラムは、コンピュータシステムによる処理に適した命令の順番付けられた列からなるものであって、各種記録媒体や通信回線を介してネットワーク中継装置,故障診断装置やこれを利用するユーザに提供されるものである。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
(1)全体構成
ネットワーク中継装置1は、図1に示すように、内部メモリに記憶されたプログラムに従ってネットワーク中継装置1全体の動作を制御するソフトウェア処理部100,外部ネットワークとの間におけるデータの中継を制御するハードウェア処理部200,内蔵メモリに記憶されたプログラムに従って後述する各処理を実行するハードウェア故障検出部300などで構成されている。なお、本実施形態におけるネットワーク中継装置1は、CAN(Controller Area Network )に従った車両の通信ネットワークにおいてデータを中継する装置として構成されたものである。
ハードウェア処理部200は、それぞれ外部ネットワークとの間でデータの入出力を制御する複数のネットワークコントローラ210,各ネットワークコントローラ210を介して外部ネットワークから入力されるデータ(以降、「入力データ」という)のルーティング処理を行う入力処理部220,入力処理部220によりルーティング処理された入力データまたはソフトウェア処理部100から受けたデータをネットワークコントローラ210側へ出力する出力処理部230,入力処理部220からソフトウェア処理部100に至るデータの経路中に設けられたスイッチ回路242,出力処理部230から各ネットワークコントローラ210に至る経路中に設けられたスイッチ回路246などを備えている。
これらのうち、入力処理部220は、各ネットワークコントローラ210から入力データを入力する複数の入力側入力ポート221,入力側入力ポート221それぞれから入力される入力データを多重化する多重処理部222,多重処理部222により多重化された入力データそれぞれの出力経路を検索する検索エンジン224,検索エンジン224による検索結果に基づいて入力データの出力を制御するルーティング処理部226,ルーティング処理部226から出力される入力データを入力処理部220外部へ出力する入力側出力ポート228などからなる。
この入力処理部220の検索エンジン224は、入力データのヘッダ情報にて指定されたデータの種類に対応する出力経路を検索し、その入力データを、検出した出力経路を示す経路情報と共にルーティング処理部226に渡す。このとき、検索エンジン224は、入力処理部220の内蔵メモリに記憶されたものであって、データの種類(種類を示すID)と、その種類のデータを送信すべき装置につながる出力経路(口授通する出力側出力ポート238またはソフトウェア処理部100)とが対応づけられたデータテーブルを参照して検索を行う。なお、車両におけるネットワーク構成は通常変更されないことから、このデータテーブルの登録内容についても変更されない静的な構成とされている。そして、ルーティング処理部226は、検索エンジン224から渡された入力データおよび経路情報を、この経路情報がソフトウェア処理部100を示すものであれば、入力側出力ポート228aを介してソフトウェア処理部100側に出力し、出力側出力ポート238を示すものであれば、入力側出力ポート228bを介して出力処理部230側に出力する。
また、出力処理部230は、各ネットワークコントローラ210に出力すべきデータそれぞれを記憶する複数の出力メモリ232,入力処理部220(のルーティング処理部226)またはソフトウェア処理部100からデータを入力する出力側入力ポート233,出力側入力ポート233を介してデータを入力するバッファ処理部234,バッファ処理部234に入力されたデータを各出力メモリ232に出力するスイッチ処理部236,出力メモリ232により記憶されたデータを出力する出力側出力ポート238などからなる。
この出力処理部230の出力メモリ232は、各ネットワークコントローラ210に対して設けられたものであって、キュー(または、FIFO;First In First Out)形式のメモリである。また、バッファ処理部234は、出力側入力ポート233を介して入力したデータおよび経路情報をスイッチ処理部236に出力する。また、スイッチ処理部236は、バッファ処理部234から入力したデータを、経路情報で示される出力経路,つまりいずれかの出力メモリ232に出力する。こうしてスイッチ処理部236からデータを入力した出力メモリ232は、入力したタイミングの早いデータから順に出力側出力ポート238を介してネットワークコントローラ210側に出力することとなる。
また、スイッチ回路242は、入力処理部220の入力側出力ポート228bから出力されるデータのうち、後述する診断データをハードウェア故障検出部300へ、また、診断データ以外のデータをソフトウェア処理部100へと選択的に出力する。このとき、診断データであるか否かは、データのヘッダ情報に基づいて判断される。
また、スイッチ回路246は、出力処理部230の出力メモリ232それぞれから出力されるデータのうち、診断データをハードウェア故障検出部300へ、または、診断データ以外のデータを該当するネットワークコントローラ210へと選択的に出力する。また、このスイッチ回路246は、ハードウェア故障検出部300からの指令を受けることで、後述する報知データ以外のデータがネットワークコントローラ210に至る経路へ出力されないように、選択的な経路の遮断を行う。なお、診断データであるか否か,および,報知データであるか否かについては、上述と同様、データのヘッダ情報に基づいて判断される。
ハードウェア故障検出部300は、図2に示すように、後述する第1故障診断処理を実行する第1診断部310,後述する第2故障診断処理を実行する第2診断部320,後述する第3故障診断処理を実行する第3診断部330,各診断部310〜330による処理結果を示す信号の論理和となる信号を生成してソフトウェア処理部100に出力する論理和回路340などからなる。
(2)ハードウェア故障検出部300による処理
(2−1)第1故障診断処理
以下に、ハードウェア故障検出部300の第1診断部310により実行される第1故障診断処理の処理手順を図3に基づいて説明する。この第1故障診断処理は、本ネットワーク中継装置1が起動された以降、繰り返し実行される。
この第1故障診断処理が起動されると、まず、出力処理部230の動作負荷が所定の大きさ未満となるまで待機状態となる(s110:NO)。ここで、上述した「動作負荷が所定の大きさ」となっている状態とは、ネットワーク中継装置1の動作負担がある程度大きくなっているために、以降の処理に対する処理負担が本来の動作を妨げてしまうような状態のことである。本実施形態においては、ハードウェア故障検出部300が、出力処理部230の出力メモリ232それぞれにおいて出力待ちとなっているデータの量を動作負荷として監視している。そして、このs110では、このデータ量に起因するネットワーク中継装置1の動作負担が、以降の処理に対する処理負担で本来の動作が妨げられてしまう程度の大きさ未満となっている(具体的にいうと、出力メモリ232それぞれのデータ量の平均値が所定量未満、または、所定量以上のデータ量となっている出力メモリ232が存在しない)か否かが判定される。
このs110で、出力処理部230の動作負荷が所定の大きさ未満となったら(s110:YES)、初期値「0」の変数Nに「1」を加算(N+1→N)する(s120)。なお、以降、変数Nにセットされた値を「n」という。
次に、第nのパターンによる故障の診断を行うための診断データが生成される(s130)。本実施形態において、第1診断部310は、ネットワーク中継装置1内でのデータの入出力をチェックすることで、ネットワーク中継装置1(ハードウェア処理部200)の故障を診断する。ただ、ネットワーク中継装置1内でのデータの入出力経路は、そのデータの種類に応じて異なってくるため、その診断についても複数のパターンで実施する必要がある。このような事情を勘案して、本実施形態では、このようなパターンそれぞれに応じた入出力経路を経由するような診断用のデータ(以降、「診断データ」という)を生成する構成とされている。
具体的にいうと、(1)入力側出力ポート228aを介して診断データが出力されるパターン,(2)いずれか1の出力側出力ポート238を介して診断データが出力されるパターン,(3)複数の出力側出力ポート238を介して診断データがそれぞれ出力されるパターン,(4)入力側出力ポート228aおよび全ての出力側出力ポート238を介して診断データがそれぞれ出力されるパターンなどが、それぞれ異なる1〜m(n≦m)のパターンとして定められている。そして、このs130では、これらのうち、第n番目のパターンによる故障の診断を行うための診断データとして、ヘッダ情報に該当する種類および診断データである旨の情報が書き込まれてなる診断データが生成される。ここで、ヘッダ情報に書き込まれる「該当する種類」とは、上記(1)であれば、入力側出力ポート228aを経由すべきデータの種類を示すIDである。また、上記(2)であれば、特定の出力側出力ポート238を経由すべきデータの種類を示すIDである。また、上記(3)であれば、複数の出力側出力ポート238をそれぞれ経由すべきデータの種類を示すIDである。また、上記(4)であれば、全ての出力ポート228a,238をそれぞれ経由すべきデータの種類を示すIDである。
次に、s130にて生成された診断データが、入力処理部220の多重処理部222に入力される(s140)。こうして、入力処理部220に入力された診断データは、上述したように、その種類に応じて検索エンジン224が検出した出力経路を示す経路情報と共に、ソフトウェア処理部100または出力処理部200側へ出力される。ここで、ソフトウェア処理部100側に出力された診断データは、スイッチ回路242を介してハードウェア故障検出部300に出力される。一方、出力処理部200側に出力された診断データは、スイッチ処理部236,出力メモリ232を経た後、スイッチ回路246を介してハードウェア故障検出部300に出力される。
こうして、診断データが入力処理部220に入力された以降、所定の時間(例えば、100μs)が経過するまで、出力処理部230(の出力側出力ポート238)からの診断データの出力が監視される(s150:NO,s160:NO)。こうして、出力処理部230から出力される診断データは、上述したように、ハードウェア故障検出部300に入力されることとなる。
その後、所定の時間が経過するまでの間に診断データが出力されたら(s150:YES)、こうして診断データが出力された出力ポートがチェックされる(s170)。ここでは、出力処理部230から出力された診断データそれぞれが、入力側出力ポート228a,出力側出力ポート238それぞれのうち、いずれの出力ポートから出力されてきたものであるのかがチェックされる。そして、その出力ポートが、第n番目のパターンに対応する診断データが出力されるべき出力ポートと一致するか否かのチェックが行われる。
こうして、s170にてチェックされた出力ポートが、第n番目のパターンに応じた診断データが出力されるべき出力ポートと一致する場合(s180:YES)、変数Nの値nが診断を実施すべきパターンの上限値mに到達している(n=m)か否か,つまり全てのパターンによる故障の診断が終了したか否かがチェックされる(s190)。
このs190で、変数Nの値nが上限値mに到達に到達していると判定された場合(s190:YES)、変数Nを初期化(0→N)して(s200)、s110へ戻る。一方、変数Nの値が上限値mに到達していないと判定された場合(s190:NO)、変数Nを初期化することなく、s110へ戻る。
また、上述したs150でハードウェア処理部200から診断データが出力されることなく所定の時間が経過した場合(s160:YES)、または、s180にて出力ポートが一致しないと判定された場合(s180:NO)、何らかの故障が発生したと診断され、スイッチ回路246に対して遮断指令が出力される(s210)。この遮断指令を入力したスイッチ回路246は、以降、後述する報知データ以外のデータがネットワークコントローラ210に至る経路に出力されないように選択的な経路の遮断を行うようなる。
次に、出力処理部230(のバッファ処理部234)に対して報知データが出力される(s220)。この報知データは、本ネットワーク中継装置1によるデータの中継が行われなくなる旨を、ネットワークコントローラ210を介して接続された全ての装置に報知するためのデータ(いわゆるブロードキャスト用のデータ)である。こうして、バッファ処理部234に入力された報知データは、スイッチ処理部236,出力メモリ232を経てスイッチ回路246に入力される。ここで、スイッチ回路246は、上述した遮断指令を受けた以降、データの出力を遮断しているが、報知データについては選択的にネットワークコントローラ210へと出力する。そのため、報知データは、ネットワークコントローラ210を介して各装置に出力されることとなる。
そして、エラー処理が行われる(s230)。ここでは、ネットワーク中継装置1に故障が発生したことを報知するための出力信号の信号レベルがHレベルに固定され、この信号が論理和回路340に入力される(図2参照)。そうすると、この論理和回路340は、ソフトウェア処理部100に対してHレベルの信号を出力するようになる。ソフトウェア処理部100は、この信号をネットワーク中継装置1に故障が発生したことの通知として受け、その後、ハードウェア処理部200に対してリセット信号を出力することとなる。このリセット信号は、ハードウェア故障検出部300にも入力されるように構成されており、ハードウェア故障検出部300は、こうしてリセット信号を入力した後、上述したエラー処理を終了してs200へ移行する。
なお、ハードウェア処理部200に対するリセット信号の出力は、論理和回路340からHレベルの信号を受け後で直ちに行われるように構成してもよいが、特定の処理やユーザによる特定の操作などを経て行われるように構成してもよい。この後者の場合であれば、ハードウェア処理部200をリセットするタイミングの自由度を高められる。
(2−2)第2故障診断処理
以下に、ハードウェア故障検出部300の第2診断部320により実行される第2故障診断処理の処理手順を図4に基づいて説明する。この第2故障診断処理は、本ネットワーク中継装置1が起動された以降、繰り返し実行される。
この第2故障診断処理が起動されると、まず、タイマーによるカウントがスタートされる(s310)。
次に、入力データ数Siおよび出力データ数Soそれぞれの積算を(s320)、s310でタイマーをスタートさせてからカウント値が所定のカウント期間Taに到達するまで繰り返す(s330:NO)。ここでは、入力処理部220の検索エンジン224からルーティング処理部226へと出力されるデータが監視され、そのデータを積算した数が、入力データ数Siとして算出される。同様に、出力側入力ポート233aから入力されるデータa,出力側出力ポート238から出力されるデータb,および,出力側入力ポート233bから出力されるデータcそれぞれが監視され、データaを積算した数Saとデータbを積算した数Sbとの合計数が出力データ数Soとして算出される。
その後、タイマーによるカウント値が所定のカウント期間Taに到達したら(s330:YES)、ここまでに積算された入力データ数Siと出力データ数Soとの整合性がチェックされる(s340)。ここでは、上述した入力データ数Siが、出力データ数Soから、直前のs330において監視されたデータcの積算数Scを減算した数と一致する(Si=So−Sc)か否かがチェックされ、一致する場合に、入出力データの整合性に問題がないと判定される。
このs340で、入出力データの整合性に問題がないと判定された場合(s344:YES)、タイマーがストップおよびリセットされた後(s350)、s310へ戻る。
一方、s344で、入出力データの整合性に問題があると判定された場合(s344:NO)、図3のs210と同様に、何らかの故障が発生したと診断され、スイッチ回路246に対して遮断指令が出力される(s360)。
次に、同図s220と同様に、出力処理部230のバッファ処理部234に対して報知データが出力される(s370)。
そして、同図s230と同様に、エラー処理が行われる(s380)。ここでも、故障が発生したことを報知するための出力信号の信号レベルがHレベルに固定され、この信号が論理和回路340に入力される(図2参照)。その後、ハードウェア故障検出部300は、ソフトウェア処理部100からリセット信号を入力した後、上述したエラー処理を終了してs350へ移行する。
(2−3)第3故障診断処理
以下に、ハードウェア故障検出部300の第3診断部330により実行される第3故障診断処理の処理手順を図5に基づいて説明する。この第3故障診断処理は、本ネットワーク中継装置1が起動された以降、繰り返し実行される。
この第3故障診断処理が起動されると、まず、入力処理部220の内蔵メモリに記憶されたデータテーブルの登録内容を示す登録データが生成される(s410)。ここでは、データテーブルそのもの(つまり複製)、または、データテーブルの登録内容に基づいて算出されるパラメータ(例えば、ハッシュ値)が登録データとして生成される。
次に、所定の待機時間Tbが経過するまでの待機状態を経て(s420:NO)、待機時間Tbが経過したら(s420:YES)、s410にて生成された登録データで示される登録内容と、入力処理部220の内蔵メモリに記憶されたデータテーブルの登録内容とが一致するか否かがチェックされる(s430)。ここでは、s410で生成された登録データがデータテーブルそのものであれば、このデータテーブルにおける登録内容を、内蔵メモリに記憶されたデータテーブルの登録内容と対比することにより、両者が一致するか否かがチェックされる。また、s410で生成された登録データがパラメータであれば、このパラメータと、内蔵メモリに記憶されたデータテーブルの登録内容に基づいて同様に算出したパラメータとが一致するか否かがチェックされる。
このs430で、両登録内容が一致すると判定された場合(s434:YES)、s410へ戻る。一方、両登録内容が一致しないと判定された場合(s434:NO)、図3のs210と同様に、何らかの故障が発生したと診断され、スイッチ回路246に対して遮断指令が出力される(s440)。
次に、同図s220と同様に、出力処理部230のバッファ処理部234に対して報知データが出力される(s450)。
そして、同図s230と同様に、エラー処理が行われる(s460)。ここでも、故障が発生したことを報知するための出力信号の信号レベルをHレベルとすることにより、この信号が論理和回路340に入力される(図2参照)。その後、ハードウェア故障検出部300は、ソフトウェア処理部100からリセット信号を入力した後、上述したエラー処理を終了してs410へ移行する。
(3)作用,効果
このように構成されたネットワーク中継装置1において、診断データが適切に出力ポートから出力されない場合には(図3のs180でNO,s160でYES)、検索エンジン224により存在しない出力ポートまたは不適切な出力ポートが検出されてしまう,出力処理部230による入力データの出力が行われないなどといった故障が発生している可能性が高い。そのため、本ネットワーク中継装置1では、第1故障診断処理にて、診断データが出力ポートから適切に出力されたか否かをチェックすることで、装置における故障の発生を診断することができる。
このことから、本ネットワーク中継装置1では、診断データを生成し、その入出力状態をチェックするだけで、装置に故障が発生しているか否かを容易に診断することができる。それは、このようなチェックに際しての処理は、ネットワーク中継装置1による実際の動作に付随する処理であるため、故障検出のために専用の処理を行う構成と比べて、処理負担や処理時間が大きくなることもないからである。
また、第1故障診断処理においては、第1〜第m番目までのパターンそれぞれにて故障の診断を行うように構成されているが、これらパターンは、ネットワーク中継装置1内でのデータの入出力経路全てに対応するパターンで診断を実施するために用意されたものである。そのため、この第1故障診断処理であれば、ネットワーク中継装置1において想定される入力データの入出経路を網羅的にチェックすることができる。その結果、装置内部における故障の検出精度を高めることができる。
また、第1故障診断処理においては、装置の動作負荷が所定の大きさ未満となるまで待機状態となる(図3のs110でNO)。つまり、ネットワーク中継装置1の動作負荷(出力メモリ232の出力待ちデータ量)が所定の大きさ未満となっている状況でなければ、診断データの生成がなされず、この診断データに基づく診断が行われることもない。ここで、「所定の大きさ」となっている状態とは、ネットワーク中継装置1の動作負担がある程度大きくなっているために、以降の処理に対する処理負担が本来の動作を妨げてしまうような状態である。よって、診断データに基づく診断に対する処理負担が発生する場合には、この処理負担により実際の動作が妨げられる状態にはなっていないため、それにより実際の動作が妨げられることもない。
特に、本実施形態では、出力メモリ232の出力待ちデータ量を監視しており、この出力待ちデータ量が多い場合に診断データが生成されることがない。そのため、診断データのために他のデータの出力が無用に遅れるといったことが起こりにくく、ネットワーク中継装置1本来の動作を妨げてしまうことを防止できる。
また、第2故障診断処理においては、入力データ数Siおよび出力データ数Soが一致するか否かがチェックされ、両回数の整合性に問題がある,つまりネットワークコントローラ210につながる装置間において中継した入出力データ数が一致しない場合に、故障が発生していると診断している(図4のs344でNO)。入力データ数Siおよび出力データ数Soの整合性に問題がある場合には、検索エンジン224により存在しない出力ポートが検出されてしまう,出力処理部230による入力データの出力が行われないなどといった故障が発生している可能性が高い。そのため、この両データ数の整合性をチェックすることで、装置における故障の発生を診断することができる。
このように、本ネットワーク中継装置1では、診断データに基づく第1故障診断処理だけでなく、入力データ数Siおよび出力データ数Soに基づく第2故障診断処理によっても、装置の故障を診断することができる。これにより、装置内部における故障の検出精度を高めることができる。
また、検索エンジン224は、データの種類と出力経路とが対応づけられたデータテーブルを参照することにより、入力データの種類に対応する出力経路を特定することができる。
また、第3故障診断処理においては、データテーブルの登録内容を示す登録データを生成しておき、待機時間が経過した時点におけるデータテーブルの登録内容および先に生成した登録データの登録内容が一致するか否かがチェックされ、両登録内容が一致しない場合に、故障が発生したと診断する(図5の434でNO)。このように、本ネットワーク中継装置1では、診断データに基づく第1故障診断処理だけでなく、データテーブルの登録内容および登録データで示される登録内容に基づく第3故障診断処理によっても装置の故障を診断することができる。これにより、装置内部における故障の検出精度を高めることができる。
また、各故障診断処理においては、装置に故障が発生したと診断される場合には、スイッチ回路246に遮断指令を出力することで、出力ポートそれぞれから装置外部へのデータの出力を遮断している(図3のs210,図4の360,図5のs460)。そのため、ネットワーク中継装置に故障が発生したことが検出された以降、装置外部へのデータの出力が遮断されることで、本来出力すべき出力ポートとは異なる出力ポートから誤った入力データが出力されてしまうことがなくなる。これにより、出力ポートを介して接続された装置,または,ネットワーク全体に何らかの悪影響を及ぼしてしまうといったことを防止することができる。
また、スイッチ回路246は、ハードウェア故障検出部300からの遮断指令を受けた以降、データの装置外部への出力を遮断することとなるが、ここで出力が遮断されるのは、報知データ以外のデータである。この報知データは、出力ポートからの入力データの出力が遮断される旨を各装置に報知するためのデータであるため、出力ポートを介して接続された装置に、本ネットワーク中継装置1を介しての通信が途絶えることを知らせることができる。そのため、例えば、出力ポートを介して接続された装置を、定期的な通信が途絶えても報知データを受けた場合であればエラー処理を行わないなどといった構成としておくことで、意図しないエラー処理が行われることを防止できる。
(4)その他の実施形態
(4−1)その1
上記実施形態では、第2故障診断処理において、入出力データ数Si,Soの整合性に問題があることを(図4のs344で「NO」)、直接的に故障が発生したこととして診断するように構成されている。しかし、ここでは、入出力データ数Si,Soの整合性に問題がある場合に、間接的な方法により故障の発生を診断するように構成することも可能である。
このためには、例えば、図6に示すように、s344で整合性に問題があると判定された場合(s344:NO)、図4のs360〜s380を行うことなく、s350へ移行するように構成する。
また、s344で整合性に問題がないと判定された場合(s344:YES)、診断信号の信号レベルを反転させるための処理が行われた後(s346)、s350へ移行するように構成する。この診断用信号とは、故障を診断するために生成される信号であって、いわゆるウォッチドックパルスとして機能する信号である。この診断用信号は、ハードウェア故障検出部300に設けられたウォッチドックカウンタに入力されるものとする。そして、このウォッチドックカウンタは、診断用信号の信号レベルがカウント期間Ta毎に反転しなくなった場合に、その旨を示す信号を出力する。なお、このウォッチドックカウンタは、ハードウェア故障検出部300と通信可能な他の回路要素に設けられたものとしてもよい。
そして、第2診断部320が、第2故障診断処理と並行して、以下に示す診断信号監視処理を実行するように構成する。この診断信号監視処理の処理手順を図7に基づいて説明する。まず、ウォッチドックカウンタからの信号出力があるまで待機状態となる(s510:NO)。そして、ウォッチドックカウンタからの信号出力があった場合に(s510:YES)、図4のs360〜s380と同様の処理であるs560〜s580を行い、s510へ戻る。
このように構成すれば、ウォッチドックカウンタからの信号出力があるか否か,つまり診断用信号の信号レベルが一定時間(Ta)毎に反転しているか否かをチェックすることで、装置における故障の発生を診断することができる。それは、診断用信号の信号レベルが、カウント期間Taにおける入力データ数Siおよび出力データ数Soの整合性に問題がない場合に反転するものであって、整合性に問題があれば、その信号レベルが反転しなくなるからである。
(4−2)その2
上記実施形態では、スイッチ回路246が、報知データ以外のデータがネットワークコントローラ210側へ出力されないように選択的な遮断を行うように構成されている。しかし、ここでは、スイッチ回路246は全てのデータについての出力を遮断するように構成し、この遮断に先立って報知データを出力するように構成してもよい。そのためには、図3,図4,図5におけるs210,s360,s460と、同図s220,s370,s470とを、それぞれ入れ替えた構成とすればよい。
このように構成すれば、装置が故障したと診断された場合には、データの出力が遮断されることとなるが、ここで出力が遮断されるのは、報知データが出力された後である。そのため、ネットワークコントローラ210を介して接続された装置に、本ネットワーク中継装置1を介しての通信が途絶えることを知らせることができる。そのため、例えば、出力ポートを介して接続された装置を、定期的な通信が途絶えても報知データを受けた場合であればエラー処理を行わない構成としておくことで、意図しないエラー処理が行われることを防止できる。
(5)変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、本発明のネットワーク中継装置1が、CANに従った車両の通信ネットワークにおいてデータを中継する装置として構成されたものを例示した。しかし、本発明のネットワーク中継装置は、CAN以外の通信規格に従った通信ネットワークにおいてデータを中継する装置として構成してもよい。
また、上記実施形態においては、検索エンジン224が、入力データの種類から、その入力データを出力すべき出力ポートを検索する構成を例示した。しかし、入力データを出力すべき出力ポートを検索する際に参照する情報は、入力データに付加されたその他の付加情報であってもよい。例えば、通信ネットワークが、データのヘッダ情報に宛先を示す情報を付加し、この宛先に向けてデータの送信を行うような通信規格に従ったものである場合、検索エンジン224を、入力データの宛先を参照して、この入力データを出力すべき出力ポートを検索するように構成してもよい。
また、上記実施形態においては、図3のs110で、出力処理部230の出力メモリ232それぞれにおいて出力待ちとなっているデータ量を監視し、そのデータ量に起因する動作負担が所定の大きさ未満となるまで待機するように構成されたものを例示した。しかし、このs110にて監視するパラメータとしては、ネットワーク中継装置1の動作負荷が反映されるものであれば、別のパラメータを採用してもよい。具体的な例としては、ソフトウェア処理部100の処理負荷や、本ネットワーク中継装置1を備えた車両の動作状態や、入力ポートから出力ポートへと至る経路それぞれを流通するデータ量などを採用することが考えられる。
また、上記実施形態においては、検索エンジン224が出力経路の検索時に参照するデータテーブルが、入力処理部220の内蔵メモリに記憶された構成を例示した。しかし、このデータテーブルについては、検索エンジン224がアクセスできる記憶領域に記憶されていればよく、例えば、本ネットワーク中継装置1とデータ通信可能な他の装置に記憶されたものであってもよい。
また、上記実施形態において、ハードウェア故障検出部300は、入力データのエラーチェックを行えるように構成してもよい。このためには、まず、入力側入力ポート221から出力側出力ポート238に至る経路における特定の経路である第1の経路において、入力データにエラーチェック用の冗長データ(例えば、チェックサム,CRC(Cyclic Redundancy Checking),パリティビットなど)を付加する。ここでいう「第1の経路」とは、例えば、検索エンジン224における多重処理部222側の経路,ルーティング処理部226における検索エンジン224側の経路などである。そして、第1の経路よりも出力側出力ポート238に近い第2の経路において、入力データに付加されている冗長データに基づくエラーチェックを行うように構成する。ここでいう「第2の経路」とは、例えば、検索エンジン224におけるルーティング処理部226側の経路,ルーティング処理部226における出力処理部234側の経路などである。さらに、このエラーチェックの結果によりエラーであると判定された際に、図3のs210〜s230と同様の処理が行われるように構成するとよい。
ここで、冗長データに基づくエラーチェックにてエラーであると判定される場合、第1の経路から第2の経路に至るまでの経路において、入力データの書き換えを生じさせるような故障が発生している可能性が高いといえる。そのため、ハードウェア故障検出部300は、このような状況をもって、ネットワーク中継装置1に故障が発生していると診断することになる。
このように構成すれば、診断データの入出力だけでなく、入力データに付加された冗長データに基づくエラーチェックによっても装置の故障を診断でき、その結果に応じて故障が発生したことを検出できる。つまり、この構成では、診断データだけでなく、本ネットワーク中継装置1により中継される通常の入力データによっても、装置の故障を診断することができる。
また、上記実施形態において、ハードウェア故障検出部300は、入力データのエラー訂正を行えるように構成してもよい。このためには、まず、入力側入力ポート221から出力側出力ポート238に至る経路における特定の経路である第1の経路において、入力データにエラー訂正用の冗長データ(例えば、CIRC(Cross Interleave Reed-Solomon Code),リードソロモン符号など)を付加する。ここでいう「第1の経路」とは、上述したのと同様の経路である。そして、第1の経路よりも出力側出力ポート238に近い第2の経路において、入力データに付加されている冗長データに基づくエラー訂正を行うように構成する。ここでいう「第2の経路」とは、上述したのと同様の経路である。
このように構成すれば、冗長データを付加した後の経路において、入力データの書き換えを生じさせるような故障が発生していたとしても、この冗長データに基づいて入力データを訂正することができる。
(5)本発明との対応関係
以上説明した実施形態において、ハードウェア故障検出部300は本発明における故障診断装置であり、入力側入力ポート221は本発明における入力ポートであり、出力側出力ポート238は本発明における出力ポートであり、検索エンジン224は本発明における出力決定手段であり、スイッチ処理部236および出力メモリ232は本発明における入力データ出力手段であり、スイッチ回路246は本発明における出力遮断手段である。
また、図3のs130は本発明における診断生成手段であり、同図s180は本発明における第1診断手段であり、図4のs310〜s330は本発明における負荷監視手段であり、同図s344は本発明における第2診断手段であり、同図s320は本発明における積算手段であり、図5のs410は本発明における登録生成手段であり、同図s434は本発明における第3診断手段であり、図6のs346は本発明におけるレベル反転手段であり、図3のs220,図4のs370,図5のs450,図7のs570は本発明における報知データ出力手段である。
ネットワーク中継装置の構成を示すブロック図 ハードウェア故障検出部の構成を示すブロック図 第1故障診断処理を示すフローチャート 第2故障診断処理を示すフローチャート 第3故障診断処理を示すフローチャート その他の実施形態における第2故障診断処理を示すフローチャート 診断信号監視処理を示すフローチャート
符号の説明
1…ネットワーク中継装置、100…ソフトウェア処理部、200…ハードウェア処理部、210…ネットワークコントローラ、220…入力処理部、221…入力側入力ポート、222…多重処理部、224…検索エンジン、226…ルーティング処理部、228…入力側出力ポート、230…出力処理部、232…出力メモリ、233…出力側入力ポート、234…バッファ処理部、236…スイッチ処理部、238…出力側出力ポート、242…スイッチ回路、246…スイッチ回路、300…ハードウェア故障検出部、310…第1診断部、320…第2診断部、330…第3診断部、340…論理和回路。

Claims (14)

  1. 入力ポートから入力された入力データの出力先となる出力ポートを、該入力データに付加された付加情報に基づいて決定する出力決定手段と、
    該出力決定手段により決定された出力ポートから前記入力データを出力する入力データ出力手段と、を備えたネットワーク中継装置であって、
    所定の出力ポートが前記出力決定手段により出力先として決定される内容の付加情報を付加した診断データを、故障診断用の入力データとして生成する診断生成手段と、
    該診断生成手段により生成された診断データが、前記出力決定手段による出力ポートの決定を経て前記入力データ出力手段により出力されない場合、または、該出力された場合の出力ポートが、前記診断データの出力先として決定されるべき出力ポートと一致しない場合に、当該ネットワーク中継装置に故障が発生していると診断する第1診断手段と、を備えている
    ことを特徴とするネットワーク中継装置。
  2. 前記診断生成手段は、前記出力決定手段によりそれぞれ異なる出力ポートが出力先として決定される内容の付加情報を付加した複数の診断データ,および,前記出力決定手段により複数の出力ポートが出力先として決定される内容の付加情報を付加した診断データを順次生成して、
    前記第1診断手段は、前記診断生成手段により生成された診断データそれぞれに基づいて故障の診断を行う、ように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のネットワーク中継装置。
  3. 当該ネットワーク中継装置の動作負荷を監視する負荷監視手段を備え、
    前記診断生成手段は、前記負荷監視手段により監視される動作負荷が、所定の大きさ未満となっている状況において前記診断データを生成する、ように構成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のネットワーク中継装置。
  4. 前記データ出力手段は、前記出力決定手段により決定された出力ポートへと至る経路に前記入力データを出力して、
    前記負荷監視手段は、前記出力ポートへと至る経路におけるデータ量を監視しており、
    前記診断生成手段は、前記負荷監視手段により監視されるデータ量が所定量未満である状況において前記診断データを生成する、ように構成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載のネットワーク中継装置。
  5. 前記出力決定手段により出力ポートが決定された回数,および,前記入力データ出力手段により入力データが出力された回数が一致するか否かをチェックし、両回数が一致しない場合に、当該ネットワーク中継装置に故障が発生していると診断する第2診断手段を備えている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のネットワーク中継装置。
  6. 一定時間に前記出力決定手段により出力ポートが決定された回数,および,前記入力データ出力手段により入力データが出力された回数それぞれを繰り返し積算する積算手段と、
    該積算手段により積算された回数それぞれが一致する場合に、診断用信号の信号レベルを反転させるレベル反転手段と、を備えており、
    前記第2診断手段は、前記診断用信号の信号レベルが前記一定時間毎に反転しなくなった場合に、当該ネットワーク中継装置に故障が発生したと診断する、ように構成されている
    ことを特徴とする請求項5に記載のネットワーク中継装置。
  7. 前記出力決定手段は、前記入力データの出力先となる出力ポートを、前記付加情報,および,該付加情報が付加された入力データの出力先とすべき出力ポートを対応づけて登録したデータテーブルに基づいて特定する、ように構成されている
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のネットワーク中継装置。
  8. 一定期間間隔で前記データテーブルの登録内容を示す登録データを生成する登録生成手段と、
    該登録生成手段により登録データが生成された後における所定のタイミングで、その時点における前記データテーブルの登録内容,および,前記登録データで示される登録内容が一致するか否かをチェックし、両登録内容が一致しない場合に、当該ネットワーク中継装置に故障が発生したと診断する第3診断手段と、を備えている
    ことを特徴とする請求項7に記載のネットワーク中継装置。
  9. 当該ネットワーク中継装置に故障が発生したと診断された場合に、前記出力ポートそれぞれから装置外部へのデータの出力を遮断する出力遮断手段を備えている
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のネットワーク中継装置。
  10. 当該ネットワーク中継装置に故障が発生したと診断された場合に、前記入力データの出力が遮断される旨を報知するための報知データを、前記出力ポートそれぞれから出力する報知データ出力手段を備え、
    前記出力遮断手段は、前記報知データ以外のデータの出力を遮断する、ように構成されている
    ことを特徴とする請求項9に記載のネットワーク中継装置。
  11. 当該ネットワーク中継装置に故障が発生したと診断された場合に、前記出力遮断手段によるデータ出力の遮断に先立って、前記出力ポートからの入力データの出力が遮断される旨を報知するための報知データを前記出力ポートから出力する報知データ出力手段を備えている
    ことを特徴とする請求項9に記載のネットワーク中継装置。
  12. 入力ポートから入力された入力データの出力先となる出力ポートを、該入力データに付加された付加情報に基づいて決定する出力決定手段と、該出力決定手段により決定された出力ポートから前記入力データを出力する入力データ出力手段と、を備えたネットワーク中継装置に、データ通信可能に接続された故障診断装置であって、
    前記出力決定手段により所定の出力ポートが出力先として決定される内容の付加情報を付加した診断データを、故障診断用の入力データとして生成する診断生成手段と
    該診断生成手段により生成された診断データを、前記ネットワーク中継装置の入力ポートに前記入力データとして入力するデータ入力手段と、
    該データ入力手段により前記ネットワーク中継装置に診断データが入力された後、該ネットワーク中継装置から前記診断データが出力されない場合、または、該出力された場合の出力ポートが前記診断データの出力先として決定されるべき出力ポートと一致しない場合に、前記ネットワーク中継装置に故障が発生していると診断する第1診断手段と、を備えている
    ことを特徴とする故障診断装置。
  13. 請求項1から11のいずれかに記載のネットワーク中継装置の備える全ての手段として機能させるための処理手順を、コンピュータシステムに実行させるためのプログラム。
  14. 請求項12に記載の故障診断装置の備える全ての手段として機能させるための処理手順を、コンピュータシステムに実行させるためのプログラム。
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