JP2007067006A - 可変抵抗器 - Google Patents

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幸雄 神崎
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Abstract

【課題】非操作時における可変抵抗器の抵抗素子での消費電力を抑えること。
【解決手段】第1絶縁性基板31の基板面に第1抵抗体11、第2抵抗体12を絶縁した状態で併設し、第1抵抗体11と第2抵抗体12との間に櫛歯状をなす第1及び第2接触パターン14,15を交互に配置する。第1接触パターン14は第1抵抗体11と複数位置で導通接続し、第2接触パターン15は第2抵抗体12と複数位置で導通接続している。第1及び第2接触パターン14、15に対して接離可能に導電体13を配置する。電圧出力部21から第1抵抗体11の電圧印加部16と第2抵抗体12の電圧印加部17との間に電圧を印加し、待機状態となる非押圧状態では第1抵抗体11、第2抵抗体12を非導通とすることで消費電力を生じない構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子制御装置に対してアナログ情報をタッチ式で入力可能な情報入力装置に使用することのできる可変抵抗器に関する。
各種機器の電子制御装置に対して所望のアナログ情報をタッチ式で入力するために可変抵抗器を用いた情報入力装置がある(例えば、特許文献1参照)。かかる情報入力装置には押圧接触型の可変抵抗器が用いられている。
図8は上記特許文献1に記載された押圧接触型の可変抵抗器の構成図である。同図に示すように、可変抵抗器100は、所定長さの抵抗素子101と、該抵抗素子101に離間して対向配置された可撓性の短絡素子102とを備え、抵抗素子101の一端側の端子103に対して電池104の正極を接続し、抵抗素子101の他端側の端子105を接地した構成となっている。
図8に示すように、短絡素子102を任意の位置で抵抗素子101に向かって押圧した場合、押圧位置に対応した接触点Pにて短絡素子102と抵抗素子101とが導通する。抵抗素子101の全抵抗値をRとし、接触点Pの両側の抵抗値をR1、R2(R=R1+R2)、電池104の直流電圧をVsとすると、短絡素子102の出力電圧Voutは、Vout=(Vs/R)×R2となって、出力端子106に現れる。図8に示す例では、出力電圧VoutをA/D変換器107でデジタル信号に変換し、入出力インターフェース108を介してCPU109に取り込んで各種制御に用いている。
特開平6−53015号公報
しかしながら、上述した可変抵抗器100は、抵抗素子101の両端間に常に電圧(Vs)を印加している構成であるので、非操作時においても抵抗素子101で電力が消費されてしまうという課題がある。例えば、携帯機器端末のように、電源としてバッテリを用いる機器では、可変抵抗器100の待機電力が機器の使用時間を短縮させることになるので、携帯機器端末の使用可能時間を延ばすためにも可変抵抗器100の待機電力を抑制することが望まれる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、非操作時における抵抗素子での消費電力を抑えることができる可変抵抗器を提供することを目的とする。
本発明の可変抵抗器は、一面が操作側面とされた可撓性を有する第1の基板と、この第1の基板の他面に対して一面が離間して対向配置された第2の基板と、前記第1の基板の他面と前記第2の基板の一面とのうち何れか一方に設けられ互いに絶縁された第1と第2の抵抗体と、前記第1及び第2の抵抗体が設けられた前記第1の基板の他面又は前記第2の基板の一面に設けられ前記第1の抵抗体に対し複数位置で導通し各導通位置から第2の抵抗体側へそれぞれ伸びた第1の接触パターンと、前記第1の基板の他面と前記第2の基板の一面とのうち何れか他方に設けられ、前記第1の基板の操作側面への押圧操作に伴って、押圧位置に応じた前記第1の抵抗体と前記第2の抵抗体の対応位置を導通させる導電体とを備え、前記第1の抵抗体の一部は第1の電圧印加部に、前記第2の抵抗体の一部は第2の電圧印加部にそれぞれ導通接続されており、前記第1の電圧印加部と前記第2の電圧印加部との間に電圧が印加されることを特徴とする。
以上の構成によれば、可変抵抗器の抵抗素子を構成する第1と第2の抵抗体は互いに絶縁されているので、第1の基板の操作側面が押圧されていない待機状態では第1、第2の抵抗体は非導通状態に保たれ、第1と第2の抵抗体での消費電力は生じないこととなる。一方、第1の基板の操作側面が押圧された使用状態では導電体により第1と第2の抵抗体が押圧位置で導通し、押圧位置に応じた出力電圧が得られる。第1の電圧印加部を電源電圧となる高電位側に接続し、第2の電圧印加部をグラウンド電位(0ボルト)等の低電位側に接続し、第2の抵抗体を導電体に対向配置させた場合、高電位側の第1の接触パターンよりも低電位側の第2の抵抗体の方が導電体と対向している面積が大きいので先に低電位側の第2の抵抗体が導電体に接触する確率が高くなり、導電体が先に高電位側の第1の抵抗体に接して電源電圧が出力される可能性を低減することができる。
また本発明は、上記可変抵抗器において、前記第1及び第2の抵抗体が設けられた前記第1の基板の他面又は前記第2の基板の一面に設けられ、前記第2の抵抗体に対し複数位置で導通し各導通位置から第1の抵抗体側へそれぞれ伸びて前記第1の接触パターンの隙間に配置された第2の接触パターンを備え、前記導電体が前記第1の接触パターン及び前記第2の接触パターンに接離可能に対向配置されたことを特徴とする。
この構成により、第1の抵抗体の複数位置で導通接続した第1の接触パターンと第2の抵抗体の複数位置で導通接続した第2の接触パターンとが互いの隙間に細かく入り込んだ配置となっているので、導電体はほぼ同時に第1及び第2の接触パターンに接することとなる。したがって、導電体が電源電圧を印加している抵抗体に先に接して異常出力が現れるといった不具合を低減することができる。
また本発明は、上記可変抵抗器において、前記第1及び第2の接触パターンはそれぞれ櫛歯状をなしており、交互に配置されることを特徴とする。これにより、櫛歯状をなす第1及び第2の接触パターンがファインピッチで交互に配置されるので、いずれの場所を押圧しても導電体はほぼ同時に第1及び第2の接触パターンに接することとなり、異常出力が現れる不具合を抑制できる。
また本発明は、上記可変抵抗器において、前記第1及び第2の抵抗体はそれぞれ帯状に形成されており、これら第1及び第2の抵抗体の間に前記第1及び第2の接触パターンが配置されていることを特徴とする。これにより、帯状をなす第1及び第2の抵抗体に挟まれた領域に第1及び第2の接触パターンが配置されるので、スペースファクタが良く、小型化が可能である。
また本発明は、上記可変抵抗器において、前記第1及び第2の接触パターンは、良導電パターン上を抵抗体パターンで覆ったものであることを特徴とする。これにより、第1及び第2の接触パターンの導通抵抗を小さくでき、精度の高い検出ができると共に、抵抗体パターンで覆うことにより良導電パターンの腐食やマイグレーションの発生を防止することができる。
また本発明は、上記可変抵抗器において、前記抵抗体パターンは、前記第1及び第2の抵抗体と同一材料からなることを特徴とする。これにより、第1及び第2の抵抗体とオーバーコートである抵抗体パターンとを同一印刷工程で形成することができ、生産性が良い。
本発明によれば、待機状態での消費電力の無駄を無くすことができ、携帯機器端末等に用いることによりその使用可能時間を延ばすことができる。
以下、本発明の一実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態にかかる可変抵抗器に対して電子制御部を接続した状態を示す構成説明図である。
可変抵抗器1は、抵抗素子が第1抵抗体11と第2抵抗体12とに分割されていて、これら第1抵抗体11、第2抵抗体12とそれぞれ導通した後述する第1接触パターン14及び第2接触パターン15に対して導電体13が対向配置された構成となっている。第1抵抗体11及び第2抵抗体12は共に一方向に直線的に伸びる帯状をなしており、絶縁した状態で互いに所定幅を隔てて配置されている。
第1抵抗体11と第2抵抗体12との間に第1、第2接触パターン14、15が設けられている。第1接触パターン14は第1抵抗体11に対して当該第1抵抗体11の形成方向の複数個所で導通し、第2抵抗体12側へ櫛歯状に突出している。また、第2接触パターン15は第2抵抗体12に対して当該第2抵抗体12の形成方向の複数個所で導通し、第1抵抗体11側へ櫛歯状に突出している。
第1抵抗体11の一端に第1の電圧印加部16が導通接続され、第2抵抗体12の一端であって上記電圧印加部16を設けた端部とは反対側に第2の電圧印加部17が導通接続されている。本例では、電圧印加部16、17を抵抗体11,12の一部に直接設けているが、電圧印加部16、17を抵抗体11,12から離れた位置に設け、良導電性の導電パターンや導線を介して接続するように構成することも出来る。図1に示す例では、第1抵抗体11の電圧印加部16は接地電位(GROUND)が印加され、第2抵抗体12の電圧印加部17に所定電圧(Vin)が印加される。
図2(a)〜(c)及び図3を参照して、可変抵抗器1の構成をさらに詳しく説明する。図2(a)は基板上に形成された第1抵抗体11及び第2抵抗体12の平面図であり、図2(b)は同図(a)に示すA―A線矢視断面図、図2(c)は基板上に形成された導電体13の平面図である。なお、図2(b)において、第1、第2抵抗体11,12及び第1接触パターン14の膜厚を、第1絶縁性基板31の板厚に対して誇張して示している。
図2(a)に示すように、第2の基板としての第1絶縁性基板31の基板面上に第1抵抗体11及び第2抵抗体12が形成されている。第1抵抗体11及び第2抵抗体12は図中左右方向に伸びた長方形状をなし、互いに離間して絶縁されている。押圧領域の一端に対応した第1抵抗体11の左端部に接地電位が印加される電圧印加部16が形成され、押圧領域の他端に対応した第2抵抗体12の右端部に所定電圧Vinが印加される電圧印加部17が形成されている。
また、第1抵抗体11と第2抵抗体12との間に第1接触パターン14と第2接触パターン15とが配置されている。第1接触パターン14は、第1抵抗体11の側面に所定ピッチで櫛歯状に形成されている。第2接触パターン15は、第2抵抗体12の側面に所定ピッチで櫛歯状に形成され、第1接触パターン14に対してかみ合わせた状態で配置されている。すなわち、櫛歯状をなす第1接触パターン14と第2接触パターン15とが交互に配置されている。
図2(b)に示すように、第1接触パターン14は、第1抵抗体11の側面に異なる位置でそれぞれ導通接続した櫛歯状をなす導電性パターン33と、導電性パターン33の上面に形成された抵抗体パターン34とから構成されている。図2(b)には図示されていないが、第2接触パターン15も第1接触パターン14と同様に、第2抵抗体12の側面に異なる位置でそれぞれ導通接続した櫛歯状をなす導電性パターン(35)と、当該導電性パターンの上面に形成された抵抗体パターン(36)とから構成されている。
図2(c)に示すように、第1の基板としての第2絶縁性基板32の基板面上に長方形状の導電体13が形成されている。第2絶縁性基板32の一方の面であって導電体13が形成された面とは反対側の面が操作側面となる。第2絶縁性基板32は、可撓性を有している。第2絶縁性基板32の操作側面に押圧力を加えた押圧状態では、導電体13が第1、第2接触パターン14,15に十分に接する程度まで変形する。また、第2絶縁性基板32の操作側面に対する押圧力を解除した非押圧状態では、導電体13を第1、第2接触パターン14,15から離間して元の状態に復帰する。第2絶縁性基板32としてフレキシブル基板を用いることができる。導電体13の端部には出力電圧Voutを外部へ取り出すための導電性パターンの電圧取出し部18が導通接続されている。
図2(a)(c)に示すように、長方形状の導電体13と第1、第2接触パターン14,15の形成領域とは略同一形状をなしている。操作側面から導電体13の形成領域のいずれの場所を押圧しても、押圧位置に応じた第1、第2接触パターン14,15の対応位置に導電体13が接して導通し得るように導電体13の幅や第1、第2接触パターン14,15のピッチを設定する。
図3は可変抵抗器1の側断面構造を模式的に示す図であり、第1、第2抵抗体11,12と、第1、第2接触パターン14,15及び導電体13の膜厚は極めて薄い(10〜20μm程度)ため、図示省略している。第1絶縁性基板31の第1、第2抵抗体11,12形成面と第2絶縁性基板32の導電体13形成面とが向き合うように、第1絶縁性基板31に対して第2絶縁性基板32が離間して対向配置されている。第1絶縁性基板31と第2絶縁性基板32との間に介在させたスペーサ19が、第2絶縁性基板32の押圧変形により導電体13が第1、第2接触パターン14,15に接離するのに好適なスペース(離間幅)を形成している。第1絶縁性基板31及び第2絶縁性基板32の外周部は保持部材20にて保持されている。ここで、第1及び第2接触パターン14,15と導電体13とが接離可能に対向配置されている領域が前述した押圧領域であり、本実施の形態においては、導電体13と略同一形状をなした長方形状をしている。
なお、図3には示されていないが、操作領域(押圧領域)を示すライン(枠)を初めとした各種表示を印刷した可撓性を有する印刷シートを、第2絶縁性基板32の操作側面上に載置又は貼着することとする。
ここで、第1、第2抵抗体11,12並びに第1、第2接触パターン14,15の製造工程について説明する。第1絶縁性基板31の抵抗体形成面に対して第1、第2接触パターン14,15に対応したスクリーン(印刷マスク)を配置し、該スクリーンの上から良導電性材料(例えば、銀インク)をスクリーン印刷して良導電性材料を加熱する。これにより、第1接触パターン14の櫛歯状をなす導電性パターン33と第2接触パターン15の櫛歯状をなす導電性パターン(35)とが接触せずに互いにかみ合わされた状態で形成される。
次に、上記各導電性パターン33(35)及び第1、第2抵抗体11,12に対応したパターンの形成されたスクリーンを準備する。そして、導電性パターン33(35)が形成された第1絶縁性基板31上に上記パターンの形成されたスクリーンを配置し、該スクリーンの上から抵抗体材料(例えば、カーボンインク)をスクリーン印刷して、抵抗体材料を加熱する。これにより、第1絶縁性基板31の基板面上に第1、第2抵抗体11、12が形成され、導電性パターン33(35)の上面に抵抗体パターン34(36)が形成される。これにより、第1抵抗体11と第2抵抗体12とは同一成分の抵抗体材料によって同一の膜厚で形成されることになる。その結果、第1抵抗体11と第2抵抗体12の抵抗率等の電気的特性を揃えることができ、出力電圧Voutのバラツキを抑えることができる。また、良導電性材料から形成された導電性パターン33(35)の上面を抵抗体パターン34(36)でオーバーコートすることから、第1、第2接触パターン14,15の導通抵抗を小さくできると共に、導電性パターン33(35)の硫化等の腐食やマイグレーションの発生を防止することができる。
以上のように構成された可変抵抗器1は、第1、第2抵抗体11、12から構成される抵抗素子に対して、電圧印加部16、17を介して所定電圧(Vin−GROUND)が印加されることになるが、分割されて離間した第1、第2抵抗体11、12から導電体13が離間した状態(非押圧状態)では、第1抵抗体11と第2抵抗体12とが非導通状態のままであるので、抵抗素子(第1抵抗体11及び第2抵抗体12)における電力消費は発生しない。
次に、上記可変抵抗器1に対して接続される情報入力装置側の電子制御部2について説明する。電子制御部2は、可変抵抗器1の第1抵抗体11に接続した電圧印加部16と第2抵抗体12に接続した電圧印加部17との間に所定電圧を印加する電圧出力部21を備える。本実施の形態では、第1抵抗体11に接続した電圧印加部16に対する印加電圧を接地電位(GROUND)とし、第2抵抗体12に接続した電圧印加部17に対する印加電圧をVinとしている。導電体13に接続した電圧取出し部18に現れる出力電圧(Vout)はA/D変換部22のアナログ入力端子に入力されている。A/D変換部22は出力電圧(Vout)をデジタル値に変換してCPU部23に入力する。CPU部23は出力電圧(Vout)の値から第2絶縁性基板32の操作側面上でのタッチ位置を算出する演算機能を備える。
次に、図4(a)〜(c)及び図5(a)(b)を参照して可変抵抗器1を操作した場合の動作例を説明する。
図4(a)は、不使用状態(待機状態)を示しており、第2絶縁性基板32の操作側面を押圧する前の状態を示している。第2絶縁性基板32の操作側面が押圧されていないために、導電体13が第1及び第2接触パターン14、15から離間した状態が保たれている。図5(a)は可変抵抗器1の待機状態における回路模式図である。待機状態では、導電体13が第1及び第2の接触パターン14,15に接触していないので、導電体13は第1抵抗体11と第2抵抗体12の双方に対して非導通の状態となっている。したがって、電圧出力部21から第1抵抗体11と第2抵抗体12との間に電圧が印加されているが、第1抵抗体11及び第2抵抗体12の双方には電流が流れないので第1抵抗体11及び第2抵抗体12における電力消費は生じていない。
図4(b)は、使用状態を示しており、第2絶縁性基板32の操作側面が押圧されている状態を示している。第2絶縁性基板32が操作側面の押圧位置において第1絶縁性基板31側に変形し、該第2絶縁性基板32に形成された導電体13が押圧位置にて第1及び第2接触パターン14,15に接続する。第1抵抗体11と第2抵抗体12は第1及び第2接触パターン14,15を介して導通する。
ここで、第2絶縁性基板32の操作側面が押圧された際に、導電体13が最初に電源電圧側の第2抵抗体12に接触し、その後に接地電位側の第1抵抗体11に接触すると、電源電圧に近い異常出力が導電体13の電圧取出し部18に現れる問題が発生する。
本実施の形態では、押圧時の押圧範囲に比べて十分に幅の狭いパターンを所定ピッチで交互に配置した第1及び第2接触パターン14,15に対して導電体13を押圧するので、導電体13は押圧位置において第1及び第2接触パターン14,15に対してほぼ同時に接触する。例えば、図2(a)に示すP1が押圧位置であった場合、第1接触パターン14の接触片14aと第2接触パターン15の接触片15aとが導電体13に接触する。接触片14a及び15aは導通抵抗の小さい良導電材料で形成されているので、第1、第2抵抗体11、12は接触片14aとの接続部と接触片15aとの接続部とで導通接続された状態となる。したがって、第2絶縁性基板32の操作側面の押圧領域のいずれの場所を押圧しても、第1接触パターン14と第2接触パターン15とが導電体13にほぼ同時に接触するので、第1抵抗体11と第2抵抗体12とを導電体13にほぼ同時に導通させたこととなり、先に導電体13が第2抵抗体12に導通して異常電圧が電圧取出し部18に現れるといった事態を抑制することができる。
なお、接触片14a及び15aは長さを有しているため、導電体13との接触位置から抵抗体との接続部までの距離に応じた電圧降下がそれぞれある。しかし、良導電材料で形成された導電性パターン33(35)を電流が流れるので、各接触片での電圧降下は検出精度に影響を与えない程小さくなる。また、導電性パターン33(35)の上面に抵抗体パターン34(36)が形成されているが、電流は抵抗体パターン34(36)の極めて薄い膜厚方向に流れるので抵抗体パターン34(36)の抵抗値は検出精度に影響を与えない程小さくなる。
図5(b)は、可変抵抗器1が使用状態となっている押圧時の回路模式図である。第1及び第2接触パターン14,15は押圧位置で導電体13を介して導通しているので、第1及び第2接触パターン14,15と導通接続している第1、第2抵抗体11、12は電気的に押圧位置にて導電体13を介して導通したことになる。よって、第1抵抗体11の電圧印加端部(電圧印加部16)から押圧位置までの距離及び第2抵抗体12の電圧印加端部(電圧印加部17)から押圧位置までの距離に応じた出力電圧Voutが、導電体13に接続された電圧取出し部18に現れる。
ここで、説明を簡略化するために、第1抵抗体11と第2抵抗体12は同一サイズであり、全抵抗値をそれぞれ同じ値のRとし、第2抵抗体12の電圧印加部17から押圧位置である導電体13との導通位置までの抵抗値をR1、第1抵抗体11の電圧印加部16から押圧位置(導電体13との導通位置)までの抵抗値をR2とし、双方の抵抗率が同じであるとする。この場合、R=R1+R2となり、Vout=(Vin/R)×R2となる。すなわち、第1抵抗体11の電圧印加端部及び第2抵抗体12の電圧印加端部から押圧位置(導電体13との導通位置)までのそれぞれの距離を抵抗値として扱うことができ、出力電圧Voutから押圧位置を検出できることになる。出力電圧VoutをA/D変換部22でデジタル信号に変換してCPU23に取り込み、押圧位置を計算する。
図4(c)に示すように、そのまま指をスライドさせることにより、押圧位置が変化するのに伴い第1抵抗体11と第2抵抗体12の導電体13との導通位置が変化する。すなわち、指のスライドに応じてR1、R2の値が変化し、出力電圧Voutが変化する。ここで、図2に示すように、第1抵抗体11の電圧印加端(電圧印加部16)と第2抵抗体12の電圧印加端(電圧印加部17)とを抵抗体(押圧領域)長手方向であって押圧領域の一端側と他端側とに位置する各対向端に設けることにより、出力電圧が変化するスライド範囲を最も長くすることができる。スライド範囲を長くして出力電圧の変化量が大きいほど正確な情報入力が可能になる。
このように、本実施の形態によれば、可変抵抗器1においてタッチ位置を出力電圧Voutに変換する抵抗素子を、複数の抵抗体に分割して所定幅を隔てて併設し、該分割された抵抗体を操作時にだけ導通させて出力電圧Voutを検出できるように構成したので、待機状態における抵抗素子での消費電力を無くすことができる。したがって、このような可変抵抗器1を用いた情報入力装置を携帯機器端末に用いれば、携帯機器端末の使用時間を延ばすことができる。
また、本実施の形態によれば、幅の狭いパターンを所定ピッチで交互に配置した第1及び第2接触パターン14,15に対して導電体13を押圧するので、導電体13を第1及び第2接触パターン14,15に対してほぼ同時に接触することができ、導電体13が第1抵抗体11よりも先に第2抵抗体12に接触することにより電圧取出し部18に異常電圧が現れる現象を抑制できる。さらに、第1及び第2接触パターン14,15は第1及び第2抵抗体11,12に対して所定ピッチで導通接続しているので、出力電圧Voutとしてステップ状の出力を得ることができ、電子制御部2における処理が容易なものとなる。
また、本実施の形態によれば、第1、第2抵抗体11,12の間に第1及び第2接触パターン14,15を配置し、第1及び第2接触パターン14,15に対して導電体13を接離可能に対向配置したので、可変抵抗器1の面積を小さくでき小型化を図ることができる。
本発明は、上記一実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
例えば、上記実施の形態では、可撓性を有する第2絶縁性基板32に導電体13を形成しているが、第2絶縁性基板32に第1、第2抵抗体11,12及び第1、第2接触パターン14,15を形成し、第1絶縁性基板31に導電体13を形成する構成としてもよい。このような構成を採用した場合、押圧状態では第1、第2接触パターン14,15が導電体13側へ変位して導電体13に対して接触することとなるが、それ以外の作用効果は上記実施の形態と同様である。
また、以上の説明では、第1抵抗体11に第1接触パターン14が接続され、第2抵抗体12に第2接触パターン15が接続され、第1接触パターン14と第2接触パターン15とをかみ合わせているが、第2接触パターン15を削除して第1接触パターン14と第2抵抗体12に対して導電体13を接離可能に対向配置するように構成しても良い。
図6(a)〜(c)は第2接触パターン15を削除した変形例を示す図である。図6(a)に示すように、第2抵抗体12に接続されていた第2接触パターン15を削除し、第1抵抗体11に接続した第1接触パターン14を第2抵抗体12の側面に近接させている。
図6(b)は同図(a)に示すB―B線矢視断面図である。第1接触パターン14は、第1抵抗体11の側面に異なる位置でそれぞれ導通接続した櫛歯状をなす導電性パターン33と、当該導電性パターン33の上面に形成された抵抗体パターン34とから構成されている。
なお、導電体13との接触面となる第2抵抗体12の高さが、第1接触パターン14の高さよりも低くならないようにするため、第2抵抗体12の下面側に絶縁層37を設けてかさ上げしている。第2抵抗体12は、第1接触パターン14と同一又は少し高く設定されることが望ましい。なお、図6(b)においても、第1、第2抵抗体11,12、第1接触パターン14及び絶縁層37の膜厚を、第1絶縁性基板31の膜厚に対して誇張して示している。
第1、第2抵抗体11,12並びに第1接触パターン14の製造工程について説明する。第1絶縁性基板31の抵抗体形成面に、第2抵抗体12の形成領域に長方形状の絶縁層37を形成し、第1接触パターン14の形成領域に櫛歯状の導電性パターン33をそれぞれ形成する。その上から抵抗体材料をスクリーン印刷して第1抵抗体11及び第2抵抗体12を形成すると共に、導電性パターン33上面に抵抗体パターン34を形成する。これにより、第1及び第2抵抗体11、12と抵抗体パターン34とを同一印刷工程で形成でき、生産性を向上させることができる。
図6(c)に示す導電体13は、第2抵抗体12と第1接触パターン14の形成領域に対向配置される。これにより、電圧印加部17を介して低電位側(接地電位)は第2抵抗体12の上面全体が導電体13との接触面となるのに対して、電圧印加部16を介して電源電圧Vinが印加される高電位側(電源電圧Vin)は第1接触パターン14が接触面となる。このように、低電位側(接地電位)の接触面積を大きくすることにより、高電位側(電源電圧Vin)の第1接触パターン14が低電位側(接地電位)の第2抵抗体12よりも先に導電体13に接触する確率が下り、電圧取出し部18に電源電圧が現れて電子制御部2が誤動作するのを防止できる。
また、以上の説明では、第1、第2抵抗体11,12等は長尺な長方形状をしているが本発明はそのような直線状の形状に限定されるものではない。例えば、第1、第2抵抗体11,12が蛇行する形状、円弧状に曲がった形状、U字状に曲がった形状等からなる非直線的に伸びる帯状であってもよい。また、帯状をなさない例えば半円形状の第1、第2抵抗体11,12が互いの直線部が離間配置されるようにしても良い。この場合、第1及び第2抵抗体11、12の形状に合わせて接触パターンの形状も適宜変形させるものとする。
また、第1、第2抵抗体11,12の形状は有端状のものに限定されるものではなく、環状体のように無端状のものであっても良い。
図7(a)(b)は第1、第2抵抗体として円環状の抵抗体を用いた変形例を示す図である。第1絶縁性基板40の基板面上に、円環状をなす第1抵抗体41及び第2抵抗体42が形成される。第1抵抗体41の外周側に環状をなす第2抵抗体42が離間配置され、第1抵抗体41と第2抵抗体42との間に第1接触パターン43及び第2接触パターン44が環状に配置される。第1抵抗体41には電源電圧(Vin)が印加される電圧印加部45,46が90度ずれた位置に接続され、第2抵抗体42には接地電位(GROUND)が印加される電圧印加部47、48が電圧印加部45,46と対向する位置にそれぞれ形成されている。図7(b)に示すように、可撓性を有する第2絶縁性基板51の基板面上に、第1接触パターン43及び第2接触パターン44の形成領域と略同一形状をなす環状の導電体49が配置される。導電体49には出力電圧Voutを取り出すための電圧取出し部50が接続されている。
以上のように構成された可変抵抗器において、電子制御部2の電圧出力部21から電圧印加部45、47間に対する電圧印加と電圧印加部46、48間に対する電圧印加とを交互に行い、二次元的な位置情報を検出する。
なお、上記変形例と同様に低電位側に接続され第2接触パターン44は削除してもよい。その場合、第1接触パターン43と第2抵抗体42に対して導電体49を対向配置する構成となる。
また、第1絶縁性基板31、40と第2絶縁性基板32、51とは必ずしも分離された別々の基板である必要はなく、例えば1枚のポリエステルフィルム等からなる可撓性基板を二つ折りにしたものでも良い。この場合、押圧される側の基板に対向配置される下側の基板を鋼板等の硬い支持板で支持する構成とすることが望ましい。
本発明は、アナログ情報をタッチ式で入力可能な情報入力装置に適用可能である。
一実施の形態にかかる可変抵抗器に電子制御部を接続した状態を示す構成説明図 (a)図1に示す可変抵抗器の抵抗素子形成側の絶縁性基板の平面図、(b)同図(a)に示すA―A線矢視断面図、(c)図1に示す可変抵抗器の導電体形成側の絶縁性基板の平面図 図1に示す可変抵抗器の断面構造を示す図 (a)上記実施の形態において可変抵抗器の操作面にタッチ前の不使用状態を示す図、(b)上記実施の形態において可変抵抗器の操作面にタッチした使用状態を示す図、(c)上記実施の形態において可変抵抗器の操作面のタッチ位置をスライドした使用状態を示す図、 (a)図4(a)に対応した不使用状態における可変抵抗器の回路模式図、(b)図4(b)に対応した使用状態における可変抵抗器の回路模式図 (a)接触パターンを変更した変形例における抵抗素子形成側の絶縁性基板の平面図、(b)同図(a)に示すB―B線矢視断面図、(c)同変形例における導電体形成側の絶縁性基板の平面図 (a)抵抗体を円環状にした変形例における抵抗素子形成側の絶縁性基板の平面図、(b)同変形例における導電体形成側の絶縁性基板の平面図 従来の押圧接触型の可変抵抗器の構成図
符号の説明
1 可変抵抗器
2 電子制御部
11、41 第1抵抗体
12、42 第2抵抗体
13、49 導電体
14、43 第1接触パターン
15、44 第2接触パターン
16,17、45〜48 電圧印加部
18、50 電圧取出し部
19 スペーサ
21 電圧出力部
22 A/D変換部
23 CPU部
31、40 第1絶縁性基板(第2の基板)
32、51 第2絶縁性基板(第1の基板)
33、35 導電性パターン
34、36 抵抗体パターン
37 絶縁層

Claims (6)

  1. 一面が操作側面とされた可撓性を有する第1の基板と、この第1の基板の他面に対して一面が離間して対向配置された第2の基板と、前記第1の基板の他面と前記第2の基板の一面とのうち何れか一方に設けられ互いに絶縁された第1と第2の抵抗体と、前記第1及び第2の抵抗体が設けられた前記第1の基板の他面又は前記第2の基板の一面に設けられ前記第1の抵抗体に対し複数位置で導通し各導通位置から第2の抵抗体側へそれぞれ伸びた第1の接触パターンと、前記第1の基板の他面と前記第2の基板の一面とのうち何れか他方に設けられ、前記第1の基板の操作側面への押圧操作に伴って、押圧位置に応じた前記第1の抵抗体と前記第2の抵抗体の対応位置を導通させる導電体とを備え、前記第1の抵抗体の一部は第1の電圧印加部に、前記第2の抵抗体の一部は第2の電圧印加部にそれぞれ導通接続されており、前記第1の電圧印加部と前記第2の電圧印加部との間に電圧が印加されることを特徴とする可変抵抗器。
  2. 前記第1及び第2の抵抗体が設けられた前記第1の基板の他面又は前記第2の基板の一面に設けられ、前記第2の抵抗体に対し複数位置で導通し各導通位置から第1の抵抗体側へそれぞれ伸びて前記第1の接触パターンの隙間に配置された第2の接触パターンを備え、前記導電体が前記第1の接触パターン及び前記第2の接触パターンに接離可能に対向配置されたことを特徴とする請求項1記載の可変抵抗器。
  3. 前記第1及び第2の接触パターンはそれぞれ櫛歯状をなしており、交互に配置されたことを特徴とする請求項2記載の可変抵抗器。
  4. 前記第1及び第2の抵抗体はそれぞれ帯状に形成されており、これら第1及び第2の抵抗体の間に前記第1及び第2の接触パターンが配置されていることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の可変抵抗器。
  5. 前記第1及び第2の接触パターンは、良導電パターンの上を抵抗体パターンで覆ったものであることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の可変抵抗器。
  6. 前記抵抗体パターンは、前記第1及び第2の抵抗体と同一材料からなることを特徴とする請求項5記載の可変抵抗器。
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