JP2007066298A - デバイス温度に基づくクロックト待機モードの無効化 - Google Patents

デバイス温度に基づくクロックト待機モードの無効化 Download PDF

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Abstract

【課題】メモリデバイスの電圧発生回路を選択的に有効及び無効にする。
【解決手段】メモリデバイスの電圧発生器を制御するための方法および装置が提供される。メモリデバイスの温度が測定される。測定された温度が閾値温度幅外にある場合は、上記メモリデバイスがクロックト待機モード(CSM)に置かれる。これによって上記電圧発生器が、クロック信号によって選択的に有効にされる。測定された温度が閾値温度幅内にある場合は、上記メモリデバイスがクロックト待機モード(CSM)に置かれることが阻止される。
【選択図】図5

Description

発明の詳細な説明
〔発明の背景〕
〔発明の分野〕
本発明の実施形態は、一般的には、デジタル回路におけるクロックト待機モードの改良された形態に関する。
〔従来技術の説明〕
集積回路(integrated circuit; IC)デバイスは、変動する外部電圧供給に対する感度を低減するために、内部で生成された様々な電圧を用いて動作することが多い。内部で生成された各電圧は、ICによって必要とされる種々の機能を実行するためにも用いられる。必要な各内部電圧を生成するために、電圧発生回路が用いられることがある。ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic random access memory; DRAM)などの典型的なメモリデバイスは、上記のような電圧発生回路を多数有していることがある。これらの電圧発生回路は、グランド基準に対して正の電圧(例えばブーストされたワード線電圧、すなわちVPP)、およびグランド基準に対して負の電圧(例えばバックバイアス電圧VBB、または負のワード線電圧VNWL)を含む様々な電圧を生成するように構成されている。
所定の装置に設けられた各電圧発生回路は、電圧を生成する間に電力を消費する。ICデバイスによって消費される全体的な電力を節約するために、電圧発生回路は、選択的に有効および無効にされるモード(待機モードと称される)に置かれることがある。電圧発生回路は、(例えば生成された電圧を維持するために、)ICデバイスが必要な電圧を使用している間は有効にされている。例えばICデバイスがメモリデバイスである場合は、このメモリデバイスが(例えば読み出しまたは書き込み)アクセスを行うために電圧発生回路の出力を使用している間は、この電圧発生回路は有効にされている。電圧発生回路が有効にされている間は、この電圧発生回路は電力を消費して、必要な電圧を維持する。メモリデバイスがアクセスされていないときは、電圧発生回路は無効にされている。電圧発生回路は、無効にされている間は電力消費が少なく、必要な電圧は生成されない。メモリデバイスへの各アクセスは、クロック信号のタイミングに合わせられているため(例えば、メモリデバイスへの各アクセスは、クロック信号の立ち上がりエッジに行われる)、アクセスが行われる前に電圧発生回路を選択的に有効または無効にするために、クロック信号が用いられる。従って待機モードは、クロックト待機モード(clocked standby mode; CSM)と称される。
図1は、クロックト待機モードを利用した典型的なメモリデバイス100を示すブロック図である。メモリデバイス100は、その1つ以上のメモリアレイ104へアクセスするために用いられる制御回路102を有している。制御回路102は、メモリデバイスを構成および制御するために用いられる複数の内部回路を有している。例えば、制御回路102は、様々なクロック信号を生成するためのクロック回路106、およびメモリデバイス100の温度を測定するために用いられる温度センサ108を有している。
メモリデバイス100は、内部で生成された電圧(Vout(s)、V、V、・・・V)を、メモリデバイス100の制御回路102およびメモリアレイ104へ供給するための電圧発生回路112を有している。内部で生成される各電圧V、V、・・・Vは、基準電圧に応じて生成される。この基準電圧は、基準電圧発生器によって生成され、そして制御回路102によって、メモリアレイ104へ(例えば読み出し、書き込み、またはリフレッシュ)アクセスするために用いられる。電圧発生回路112は、クロックト待機モード制御部114によって選択的に有効および無効にされる。場合によっては、クロックト待機モード制御部114は、制御回路102によって有効または無効にされる。別の場合では、クロックト待機モード制御部114は、イネーブル信号を用いずに恒久的に有効にされるか、あるいは、レーザヒューズまたは電子的にプログラム可能なヒューズ(電子ヒューズ)など、メモリデバイス100のヒューズを溶断することによって恒久的に有効にされる。
図2は、1つ以上の電圧発生回路112を選択的に有効にするために用いられる、典型的なクロックト待機モード制御部114を示すブロック図である。このクロックト待機モード制御部への入力は、ベースクロック信号(Base_CLKと称される)、および上記クロックト待機モードを有効にするための信号(CSM_ENと称される)である。CSM_ENがHighの論理値であるときは、上記クロックト待機モードが有効にされ、そしてクロックト待機モード回路が、ベースクロック信号を用いてクロックト待機モードクロック信号(CSM_CLKと称される)を生成する。上記クロックト待機モードクロック信号は、電圧発生回路112を選択的に有効および無効にする。CSM_ENが一定の値(例えばLowの論理値)であるときは、クロックト待機モードは無効にされる。これは、電圧発生回路112が常に電圧を生成していることを意味している。クロックト待機モードが無効であるときは、CSM_CLK信号は、電圧発生回路112を常に有効にするために、一定の値(例えばLowの論理値)に設定される。
図3は、典型的な電圧発生回路112を示す回路図である。この電圧発生回路は、(VREFと称される)基準電圧を生成するための回路310を有している。この基準電圧は、(VOUTと称される)出力電圧を生成するために電圧調整器によって用いられる。電圧発生器が有効であるとき(例えば、CSM_CLK信号がLowの論理値であるとき)は、スイッチS1 302、S2 308、およびS3 318は閉じていて、スイッチS4 312は開いている。これによって電圧発生回路112に電流が流れ、そして基準電圧VREFから出力電圧VOUTが生成される。これについては後述する。
CSM_CLKがLowの論理値からHighの論理値へ変化した場合は、電圧発生器112は無効にされる。電圧発生器が無効であるときは、スイッチS1 302、S2 308、およびS3 318は開いていて、スイッチS4 312は閉じている。スイッチS1 302、S2 308、およびS3 318が開いているときは、電圧発生器112が消費する電力は少ない。電圧発生器112が無効であるときは、VOUTは、スイッチS3 318およびS4 312によって、メモリデバイス100の別の電圧から電子的に絶縁される。出力電圧は、回路内の別の電圧から絶縁されているときは、フローティング出力電圧と称される。上記電圧発生器が無効である間は、出力線のキャパシタンスは、CSM_CLKがHighの論理値からLowの論理値へとスイッチすることによって電圧発生回路112が再び有効にされるまで、出力電圧を一定のレベル付近(例えば、電圧発生回路が無効であるときのVOUT)に維持する。
図4は、電圧発生回路112の出力電圧VOUTのクロックト待機モードの効果を示すタイミング図である。時間T1では、CSM_EN信号はLowの論理値である。これはクロックト待機モードが無効であることを示している。この結果、クロックト待機モード制御部114によって生成された信号CSM_CLKがLowの論理値に設定され、これによって電圧発生回路112が有効にされ、またVOUTが一定のレベルに維持される。電圧発生回路112が有効である間は、ベースクロック信号Base_CLKは、CSM_CLKに何らの影響も及ぼさない。
その後のT2において、CSM_EN信号がHighの論理値に引き上げられ、これによってクロックト待機モードが有効になる。CSM_EN信号が引き上げられると、クロックト待機モード制御部114は、CSM_CLK信号をHighの論理値にアサートする。これによって電圧生成回路112が無効にされ、VOUTがフローティングとなる。CSM_EN信号が引き上げられている間、クロックト待機モード制御部114は、Base_CLK信号を用いてCSM_CLKを生成する。従って、その後のT3において、Base_CLKの立ち上がりエッジが検出されると、CSM_CLK信号がLowの論理値に引き下げられる。これによって電圧生成回路112が再び有効にされ、そして電圧生成回路112によってVOUTが能動的に生成される。
上述したように、電圧生成回路112を有効にするために、Base_CLKの立ち上がりエッジが用いられる。なぜなら、Base_CLKの立ち上がりエッジは、メモリデバイス100への(例えば、読み出しまたは書き込み)アクセスに対応しているからである。各アクセス中には、電圧生成回路112によって生成された電圧VOUTが制御回路102によって用いられる。制御回路102は、上記電圧VOUTを用いてメモリアレイ104へアクセスする。VOUTが用いられている期間中は、電圧発生回路は、VOUTを能動的に生成および調整する。この結果、メモリデバイス100の負荷へのVOUTの出力によって、VOUTが臨界値を下回ることはない。
Base_CLKの各立ち上がりエッジ後に、CSM_CLK信号は、パルス幅時間TPWと称される設定時間においてLowとされる。時間TPWが終了した後、CSM_CLK信号が再びアサートされ、これによって電圧生成回路112が再び無効になる。CSM_EN信号がアサートされている限りは、Base_CLKの各立ち上がりエッジに対して、CSM_CLKをアサートおよびLowとされるプロセスが継続される。従って、CSM_CLKのパルス幅TPWだけでなく、Base_CLKの周期(TBASE)もまた、電圧生成回路112が無効にされるタイミングおよび長さを決定する。
電圧生成回路112が無効にされてVOUTがフローティングとなっている間は、VOUTは、電圧生成回路112が無効にされたことによる初期のフローティングの値そのものを維持するとは限らない。VOUTは、たとえスイッチS1 302、S2 308、S3 318、およびS4 312を用いて電気的に絶縁されていたとしても、電圧生成回路112が無効にされるたびに、漏れ電流などの副次的効果によって緩やかに劣化していく。このVOUTの劣化は、図4においてVDROOPとして示されている。上記劣化は、電圧発生回路112が無効にされるたびに始まり、そしてBase_CLKの立ち上がりエッジ、および対応するCSM_CLK信号の低下によって電圧発生回路112が有効にされるまで続く。電圧発生回路112が有効にされるたびに、電圧発生回路112がVOUTをVREFレベルまで引き戻すことによってVOUTを補正するのに、ある有限の時間がかかる。VDROOPが大きいほど、電圧発生回路112がVOUTを修復する時間が長くなる。TBASEおよびTPWは、電圧発生回路112が無効にされている長さを制御するために用いられる。従ってTBASEおよびTPWは、VDROOP、および電圧発生回路112がVOUTを適切なレベルへ引き戻すために必要な対応する時間にも影響を及ぼす。
OUTは、メモリデバイス100内の別の回路によって用いられるため、臨界値を下回らないことが重要である。VOUTが下がりすぎた場合は、VOUTを用いる別の回路が正常に機能しなくなる。例えば、メモリアレイ104をリフレッシュするためにVOUTが用いられ、このVOUTが臨界値を下回った場合は、メモリアレイ104は正常にリフレッシュされず、メモリアレイ104内のデータが失われる。従ってTBASEおよびTPWは、VDROOPが大きくなりすぎないように、そして電圧発生回路112が、メモリデバイス100を動作させるために必要な適切なレベルまでVOUTを引き戻すことができる十分な長さの時間有効にされるように設計されている。同様に、電圧発生回路112が無効にされている時間(TBASE−TPWとして算出される)が、VOUTが許容不可能なレベルを下回ることのない短さとなるように、TBASEおよびTPWは選択される。
場合によっては、デバイスが動作する際の動作特性の変動によって、VOUTの電圧低下が大きくなる。例えば、Base_CLK信号の周期TBASEは、メモリデバイス100の温度によって変わる。メモリデバイス100の温度によってTBASEが長くなる場合は、電圧発生回路112が無効にされる時間が長くなり、またVDROOPが大きくなる。別の例として、VDROOPに影響を及ぼす漏れ電流の大きさは、メモリデバイスの温度によって変わる。例えば、ある一定の温度幅においては漏れ電流が大きくなり、これに対応してVDROOPが大きくなる。従って、メモリデバイス100の動作特性の変動によってVOUTが降下し過ぎて、メモリデバイス100を動作させるために必要な適切なレベルまで、電圧発生回路112がVOUTを引き戻すことができなくなり、メモリデバイス100が正常に機能しなくなる。
従って、電圧発生回路を有効および無効にするための改良された方法および装置が必要とされている。
〔本発明の概要〕
本発明は、メモリデバイスの電圧発生器を制御する方法および装置を提供する。本発明の一実施形態では、メモリデバイスに対する電圧発生器を制御する方法および装置が提供される。メモリデバイスの温度が測定される。測定された温度が閾値温度幅外にある場合には、メモリデバイスは、電圧発生器がクロック信号によって選択的に有効になるクロックト待機モード(CSM)に置かれる。測定された温度が閾値温度幅内にある場合には、メモリデバイスは、クロックト待機モード(CSM)に置かれることを阻止される。また、一実施形態では、上記閾値温度幅は、上記クロック信号の周波数が臨界周波数よりも高くなる温度を含むように選択される。
本発明のまた別の実施形態では、メモリデバイスの測定温度が閾値温度幅内にある場合には、上記電圧発生器がクロック信号に応じて選択的に有効になるクロックト待機モード(CSM)が無効にされる。また、ある実施形態では、クロックト待機モードを無効にすることは、メモリデバイスの測定温度が上記閾値温度幅内にある間は、上記クロック信号をLowの論理レベルに設定することを含んでいる。さらにまた別の実施形態では、上記クロック信号の周期は、上記電圧発生器から出力される電圧が上記周期内で閾値電圧よりも低下しないように選択される。また、別の実施形態では、上記閾値温度幅は、上記クロック信号の周波数が臨界周波数よりも高くなる温度を含むように選択される。
本発明のまた別の実施形態は、メモリデバイスを提供する。ある実施形態では、このメモリデバイスは電圧を発生させる手段と、上記電圧を発生させる手段を選択的に有効にする手段とを含む。上記選択的に有効にする手段は、メモリデバイスの温度を測定する。測定された上記温度が閾値温度幅外にある場合には、上記メモリデバイスは、上記電圧を発生させる手段がクロック信号によって選択的に有効になるクロックト待機モード(CSM)に置かれる。測定された上記温度が閾値温度幅内にある場合には、上記メモリデバイスは、上記クロックト待機モード(CSM)に置かれることが阻止される。ある実施形態では、上記閾値温度幅は、上記クロック信号の周波数が臨界周波数よりも高くなる温度を含むように選択される。
〔図面の簡単な説明〕
上述した本発明の特徴が詳しく理解されるように、添付図面に示されている実施形態を参照しながら、前項において概説した本発明をより具体的に説明する。しかし添付図面は、本発明の典型的な実施形態を示すものであって、本発明の範囲を限定するものと考えられることはなく、本発明は同様に効果的な別の実施形態も許容することについて留意されたい。
図1は、クロックト待機モードを利用した典型的なメモリデバイスを示すブロック図である。
図2は、1つ以上の電圧発生回路を選択的に有効にするために用いられる、典型的なクロックト待機モード制御部を示すブロック図である。
図3は、典型的な電圧発生回路を示す回路図である。
図4は、電圧発生回路の出力電圧VOUTのクロックト待機モードの効果を示すタイミング図である。
図5は、本発明の一実施形態に従って、2つのクロック信号を用いてクロックト待機モードクロック信号を生成するように構成されたクロックト待機モード制御部114を示すブロック図である。
図6は、本発明の一実施形態に従って、最大周期を有するクロック信号によって生成されたクロックト待機モード制御信号を示すタイミング図である。
図7は、本発明の一実施形態に従って、別のクロック信号の最大周期よりも小さい周期を有するクロック信号によって生成された、クロックト待機モードクロック信号を示すタイミング図である。
図8は、温度に対する出力電圧の電圧降下を示す図である。
図9は、本発明の一実施形態に従って、クロックト待機モードを無効にするための温度信号を用いてクロックト待機モード制御信号を生成するクロックト待機モード制御部を示す図である。
図10は、本発明の一実施形態に従って、温度信号を用いて電圧発生回路を選択的に有効および無効にするクロックト待機モード制御信号を示すタイミング図である。
図11は、温度に応じて変化するとともに、クロックト待機モード制御部を不定の状態に至らせるベースクロック信号を示すタイミング図である。
〔好ましい実施形態の詳細な説明〕
本発明は、メモリデバイスの電圧発生器を制御するための方法および装置を提供する。本発明の一実施形態では、メモリデバイスの電圧発生器を制御するための方法および装置が提供されている。メモリデバイスの温度を測定し、測定された温度が閾値温度幅外にある場合には、そのメモリデバイスをクロックト待機モード(CSM)に置くことができる。これにより、電圧発生器がクロック信号によって選択的に有効にされる。測定された温度が閾値温度幅内にある場合には、そのメモリデバイスはクロックト待機モード(CSM)に置かれることが阻止される。
本明細書に記載の回路は、内部で生成された電圧を利用する任意数のデバイスに利点をもたらすように使用することができる。以下の説明は、分かりやすくするために、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)などの具体的なメモリデバイスに当てはめているが、これは本明細書に記載の回路を使用したデバイスの実施例を限定するものではない。さらに以下の説明は、Highの論理信号へとアサートされた、あるいはLowの論理信号へと引き下げられた特定の制御信号を参照しているが、これらの信号レベルは単なる典型例であって、本明細書に記載の回路は、任意の極性を有する任意数の信号を用いるように構成できることは当業者であれば理解できるであろう。また、一部の信号は、所定の制御回路またはデバイスから生じたものとして記載されているが、記載されているあらゆる制御信号は、任意の回路またはデバイスから生じることについて理解されたい。同様に、記載されているクロックト待機モード制御部、制御回路、電圧発生器、基準電圧発生器、電圧調整器などの特定の回路の形態は、単なる典型例にすぎない。本発明の実施形態は、このような回路の任意の形態または構成の使用に対して適応可能であることは、当業者であれば理解できるであろう。
〔最大クロック周期を用いたクロックト待機モード〕
まず図1を参照されたい。ベースクロック信号Base_CLKの周期TBASEが、メモリデバイス100の動作特性の変動によって大きくなり過ぎた場合は、電圧発生回路112を選択的に有効および無効にするために用いられる(かつBase_CLKを用いて生成される)クロックト待機モード制御信号CSM_CLKが、電圧発生回路112を、VOUTが許容不可能なレベルまで低下するほどの長い時間無効にすると、電圧発生回路112が有効にされたときに、VOUTを許容可能なレベルへ引き戻すことができなくなる。VOUTが許容可能なレベルに維持されなければ、メモリデバイス100は正常に機能しない。本発明の一実施形態によれば、2つのクロック信号を用いてCSM_CLK信号を生成するようにクロックト待機モード制御部を修正することによって、VOUTの低下を許容可能な閾値レベルに制限することができる。
図5は、本発明の一実施形態に従って、2つのクロック信号を用いてクロックト待機モードクロック信号を生成するように構成されたクロックト待機モード制御部514を示すブロック図である。クロックト待機モード制御部514への入力は、クロックト待機モード(CSM_EN)を有効にするための信号、ベースクロック信号(Base_CLK)、およびクロック信号(Max_CLKと称される)を含んでいる。このMax_CLKは、電圧発生回路112が無効にされる時間に最大限度を設ける。上記Max_CLKの周期は、TMAXと称される。TBASEがTMAXよりも小さい場合には、CSM_CLKを生成するためにBase_CLKが用いられる。TBASEがTMAXよりも大きい場合には、CSM_CLKを生成するためにMax_CLKが用いられる。
電圧発生回路112が無効にされる時間に上限を設けることによって(TMAX−TPW)、VDROOPの大きさに上限が設けられる。これによって、許容不可能なレベルまでVOUTが下がることがなく、また電圧発生回路112が有効であるときに、VOUTを必要なレベルにすることができる。従って、Base_CLKの周期TBASEの変動、およびメモリデバイス100の動作条件の変化によって生じるVDROOPの大きさに関わらず、Max_CLKの周期TMAXによって設けられたVDROOPの大きさの上限によって、VOUTが許容可能なレベルに維持される。
上述したように、Base_CLKの周期TBASEが大き過ぎて、VOUTを許容可能なレベルに維持することができない場合には、クロックト待機制御部514は、Max_CLKの立ち上がりエッジを用いてCSM_CLKパルスを生成する。
図6は、本発明の一実施形態に従って、最大周期TMAXを有するクロック信号Max_CLKによって生成されたクロックト待機モード制御信号を示すタイミング図である。時間T1では、CSM_ENがHighの論理値にアサートされる。CSM_ENがアサートされると、クロックト待機モードが有効にされ、そしてCSM_CLKがHighの論理値に引き上げられて、電圧発生回路112が無効にされる。クロックト待機モードが有効にされると、クロックト待機制御部514は、Max_CLKの最大周期TMAXを、Base_CLK信号の周期TBASEよりも小さく設定する。従って時間T2、そして時間T3においても、TMAXの立ち上がりエッジによって、TPWと等しい時間分、CSM_CLKがLowの論理レベルへ下げられる。従って、CSM_CLKのパルスとパルスとの間の時間がTMAXによって制限され、これに対応してVDROOPの大きさが許容可能な閾値に制限される。
図7は、本発明の一実施形態に従って、Max_CLKの最大周期TMAXよりも小さい周期を有するクロック信号Base_CLKによって生成された、クロックト待機モード制御信号を示すタイミング図である。時間T1において、CSM_ENがHighの論理値にアサートされる。CSM_ENがアサートされると、クロックト待機モードが有効にされ、そしてCSM_CLKがHighの論理レベルへ引き上げられて、電圧発生回路112が無効にされる。
クロックト待機モードが有効にされると、クロックト待機制御部514は、Max_CLKの最大周期TMAXを、Base_CLK信号の周期TBASEよりも大きく設定する。TMAXがTBASEよりも大きい場合には、メモリデバイスへのアクセス(Base_CLKの立ち上がりエッジで行われる)は、Max_CLKのクロック周期(TMAX)につき一回以上行われる。従ってクロックト待機モード制御部は、VOUTが、各アクセスが行われる直前において、および、メモリデバイス100の別の回路によって使用されようとしているときに、電圧発生回路112によって生成されることを確実にするために、Base_CLKを用いてCSM_CLKを生成する。従って、図示されているように、時間T2および時間T3においても、Base_CLKの立ち上がりエッジによって、TPWと等しい時間分、CSM_CLKがLowの論理レベルへ下げられる。
メモリデバイス100の動作条件の変化(例えばメモリデバイス100の温度変化、または使用頻度増加)によって、Base_CLKの時間TBASEが小さくなったとしても、クロックト待機モード制御部514は、Base_CLKからCSM_CLKを生成し続ける。これによって時間T4では、メモリデバイス100の動作特性が変化し、TBASEが小さくなる。CSM_CLK信号は、Base_CLK信号を用いて生成されるため、CSM_CLK信号の周期も同様に小さくなる。従って、図示されているように、時間T4および時間T5では、Base_CLKの立ち上がりエッジによって、クロックト待機制御部514によって、CSM_CLKのLowのパルス幅TPWが生成される。(TBASEがTMAXより小さい)Base_CLKを用いてCSM_CLKを生成することによって、電圧発生回路112が確実に有効にされ、そしてメモリデバイス100への各アクセスが行われる直前にVOUTが確実に生成される。
本発明の一実施形態として、Max_CLKおよびBase_CLKは同期信号であってよい。Max_CLK信号とBase_CLK信号とが同期している場合には、周期が長い方の信号は、周期が短い方の信号の立ち上がりエッジと時間的に対応する立ち上がりエッジを有している。信号間の同期については、図6の時間T2およびT3、ならびに図7の時間T2、T3、T4、およびT5に図示されている。一実施形態として、複数のクロック信号が同期している場合に、これらのクロック信号は互いの整数倍(例えば1、2、3、4等)であってよい(すなわち周期TMAXがTBASEの整数倍であり、逆もまた可能である)。TMAXがTBASEと等しい場合(すなわち、各クロックエッジが完全に同期している場合)には、同一の効果を有するMax_CLKまたはBase_CLKのいずれかによってCSM_CLKが生成される。別の実施形態として、各クロック信号の周期が、互いに2の累乗倍(例えば1、2、4、8等)の関係にあってよい。本発明のさらに別の実施形態として、クロック信号は同期していなくてもよく、その周期(TBASE、TMAX)は互いの正確な倍数でなくてもよい。
図1を再び参照されたい。本発明の一実施形態として、クロックト待機モードは、例えば制御回路102、メモリアレイ104、またはメモリデバイス100のその他の任意の回路などの、メモリデバイス100の別の回路と共に用いてもよい。一実施形態として、メモリデバイス100全体に対して、1組のクロックト待機モード制御部514を用いてもよい。別の実施形態として、メモリデバイス100内の様々な回路に対して、複数組のクロックト待機モード制御部514を用いてもよい。例えば、メモリデバイスが複数の電圧発生回路112を有している場合は、各電圧発生回路112に対して別々のクロックト待機モード制御部514を用いてもよい。別の実施形態として、各クロックト待機モード制御部514に対して別々の制御信号(CSM_EN、Base_CLK、Max_CLK)を用いてもよい。これによって、メモリデバイスによる各出力電圧V、V、・・・Vの使用に従って、特別に調整されたCSM_CLK信号を各電圧発生回路112に対して用いることができる。
〔温度センサによって有効/無効にされるクロックト待機モード〕
前述したように、VOUTの電圧降下VDROOPの大きさは、メモリデバイス100の温度に応じて変化する。例えばメモリデバイス100は、温度センサ(例えば、図1に示されている温度センサ)を有している。この温度センサは、メモリデバイス100の温度に従って、メモリデバイス100のリフレッシュ周期を調節するために用いられる。メモリデバイス100のリフレッシュレートが温度測定のために低下した場合は、ベースクロック信号Base_CLKの周期TBASEが大きくなり、リフレッシュレートが低下する。Base_CLKの周期TBASEが大きい場合は、前述したように、CSM_CLKの周期が大きくなり、これに対応してVDROOPが大きくなる。
図8は、温度に対する出力電圧VOUTの電圧降下VDROOPを示す図である。図示されているように、VDROOPの大きさは、高温(例えばTHIGH)では小さい。しかしVDROOPの大きさは、低温(例えばTLOW)では大きくなり、電圧が許容可能な閾値(図8の破線で示されている)を下回る。VDROOPの大きさは、いくつかの理由により、特定の温度において大きくなる。ある場合では、VDROOPを引き起こす漏れ電流が、特定の温度において大きくなる。別の場合では、メモリデバイス100の温度によって、Base_CLKの周期TBASEが大きくなり過ぎるか、あるいは小さくなり過ぎる。これによって、クロックト待機モード制御部は、CSM_CLK信号を適切な周波数に維持できない。
このようにVDROOPおよびTBASEは、一部の温度幅では許容可能となり、別の温度幅では許容不可能となる。一実施形態として、VDROOPまたはTBASEが許容不可能となる温度幅は、特定の温度よりも低い全ての温度を含んでいてもよい。別の実施形態として、この温度幅は、特定の温度よりも高い全ての温度、所定の2つの温度間の全ての温度、または所定の2つの温度間にない全ての温度を含んでいてよい。
いかなる場合においても、VDROOPおよび/またはTBASEが許容不可能となる各温度閾値は、メモリデバイス100の設計、製造、または試験段階において決定される。例えばメモリデバイス100には、製造後に一連の試験が行われる。メモリデバイス100の温度は、上記試験中に測定される。(例えば、許容不可能な電圧効果またはBase_CLK周期などの理由により、)クロックト待機モードによって、メモリデバイス100が特定の温度を下回ることが試験中に発見された場合は、メモリデバイス100が機能しなくなるこれらの温度は、メモリデバイス100のクロックト待機モードに対する許容不可能な温度幅の一部として識別される。本発明の一実施形態として、許容不可能な温度幅は、特定のプロセス/バッチによって製造された各デバイス間、あるいは所定のウェハ上の各デバイス間において同じであってよい。本発明の別の実施形態として、許容不可能な温度幅は、メモリデバイス100毎に異なっていてよく、デバイスがウェハ上にある間、あるいはデバイスがウェハから分離されてパッケージされる間に、各デバイスを個々に試験することによって選択されてよい。さらに別の実施形態として、上記温度幅は、デバイス製造前において、設計およびシミュレーションソフトウェアを用いて決定されてもよい。
メモリデバイス100の設計段階において閾値温度幅が決定される場合には、例えばメモリデバイスの読み出し専用メモリ(read-only memory; ROM)にこの温度幅を記憶させることによって、設計段階においてデバイス上に記憶される。メモリデバイスの製造または試験段階において上記温度幅が決定される場合には、この温度幅は、メモリデバイス上で1つ以上のヒューズをプログラミングすることによってデバイス上に記憶される。一実施形態として、上記ヒューズは、レーザカットヒューズであってよい。別の実施形態として、上記ヒューズは、電気的にプログラム可能なヒューズ(電気ヒューズ)であってよい。別の温度幅決定および記憶方法、例えばメモリデバイス100の初期化段階において温度幅を決定し、その幅を1つ以上のレジスタに記憶させるという方法もまた、当業者には容易に理解できるであろう。
本発明の一実施形態として、メモリデバイス100が不具合を起こす温度幅でクロックト待機モードが動作しないように、温度センサからの制御信号を用いてもよい。従って、一実施形態として、メモリデバイス100の温度を測定してもよい。メモリデバイス100の温度は、図1に示されている温度センサ108を用いて測定される。測定された温度が閾値温度幅外であった場合は、メモリデバイス100はクロックト待機モードに置かれる。これによって電圧発生回路112が、クロック信号Base_CLKによって選択的に有効にされる。測定された温度が閾値温度幅内であった場合は、メモリデバイス100がクロックト待機モードに置かれることが阻止される。温度が閾値温度幅内である場合にクロックト待機モードを無効にすることによって、メモリデバイス100の機能不全が防止される。
図9は、クロックト待機モードイネーブル信号(CSM_EN)、ベースクロック信号(Base_CLK)、およびクロックト待機モードを無効にするための温度信号(Temp_DISと称される)を用いてクロックト待機モード制御信号(CSM_CLK)を生成するクロックト待機モード制御部914を示している。本発明の一実施形態として、Temp_DIS信号は、メモリデバイス100の制御回路102によって生成されるようにしてもよい。例えば制御回路102は、メモリデバイス100の温度を測定するために温度センサ108を用いる。メモリデバイスの温度が許容可能な範囲内にある(つまり、VDROOPの大きさが許容不可能なほどに大きくはない、あるいはTBASEが適切な範囲内にある)場合は、制御回路102がTemp_DISを特定の論理レベル(例えばLowの論理レベル)に設定する。これによって、上述したように、クロックト待機モードが有効にされ、そしてBase_CLKを用いたクロックト待機モード制御部914によってCSM_CLKが生成される。メモリデバイスの温度が許容可能な範囲内にない(つまり、VDROOPの大きさが許容不可能なほどに大きい、あるいはTBASEが適切な範囲内にない)場合には、制御回路102はTemp_DISを特定の論理レベル(例えばHighの論理レベル)に設定しない。これによってクロックト待機モードが無効にされ、そしてCSM_CLKがある論理レベル(例えばLowの論理レベル)に設定される。この論理レベルによって電圧発生回路112が継続的に有効にされるため、メモリデバイス100の機能不全が防止される。
図10は、本発明の一実施形態に従って、温度信号を用いて電圧発生回路112を選択的に有効および無効にするクロックト待機モード制御信号(CSM_CLK)を示すタイミング図である。クロックト待機モードは、CSM_ENがHighの論理レベルに引き上げられる時間T1において有効にされる。CSM_ENがHighの論理レベルに引き上げられると、クロックト待機モード制御部914は、メモリデバイスの動作温度がクロックト待機モードに対して適切な動作閾値内にあることをTemp_DIS信号が示しているか否かについて判別する。Temp_DIS信号が、デバイスが適切な温度で動作していることを示した場合(例えば、Temp_DIS信号がLowの論理レベルにある場合)は、クロックト待機モード制御部はCSM_CLKをHighの論理レベルに引き上げ、これによって電圧発生回路112が無効にされる。Temp_DIS信号がLowの論理レベルにとどまり、メモリデバイス100がクロックト待機モードに対して適切な温度で動作していることを示している間に、クロックト待機モード制御部914は、Base_CLK信号を用いてCSM_CLK信号を生成する。従って、時間T2において、クロックト待機モード制御部は、Base_CLK信号の立ち上がりエッジを検出し、そしてCSM_CLK信号としてパルス幅TPWのLowの論理レベルを生成する。CSM_CLK信号がLowの論理レベルにあるときは、電圧発生回路112は、有効にされ、そして出力電圧VOUTを生成している間に電力を消費する。
その後のT3において、メモリデバイスの動作温度は、許容不可能な電圧降下VDROOP、または許容不可能なベースクロック周期TBASEを引き起こす温度幅に入る。メモリデバイス100の温度は、制御回路102内の温度センサ108によって検出される。そして制御回路102は、上記温度が、クロックト待機モードの動作に対して許容可能な範囲外にあることに対応した設定を行う。従って時間T3では、制御回路102が、Temp_DIS信号をHighの論理レベルへ引き上げる。これは、クロックト待機モードが無効にされてはならないことを示している。Temp_DIS信号がアサートされると、クロックト待機モード制御部914は、CSM_CLKをLowの論理レベルへ引き下げる。これによってクロックト待機モードが無効にされ、そして電圧発生回路が継続的に有効にされる。Temp_DISがアサートされている間は、ベースクロック信号Base_CLKは、CSM_CLKに対して何らの影響も及ぼさない。従って時間T4では、Base_CLK信号の立ち上がりエッジは、CSM_CLKに対して何らの影響も及ぼさない。測定された温度が、メモリデバイス100に対して許容不可能な温度幅内にある場合に、クロックト待機モードを無効にすることによって、メモリデバイス100の機能不全が防止される。
メモリデバイス100の温度は、許容不可能な範囲に入った後に再び変化して、許容可能な温度幅に入る。従って時間T5では、制御回路102が、メモリデバイス100の温度の変化を検出する。このときの温度は、メモリデバイス100が機能不全を起こさずにクロックト待機モードにて動作できる、許容可能な温度幅内にある。従って時間T5では、制御回路102がTemp_DIS信号を引き下げる。これは、クロックト待機モードが再び有効にされたことを示している。クロックト待機モード制御部が、Temp_DIS信号を引き下げられたことを検出すると、CSM_CLK信号がHighの論理レベルに引き上げられる。これによって電圧発生回路112が無効にされ、電力が節約される。Temp_DIS信号がLowの論理レベルにとどまり、かつCSM_EN信号がHighの論理レベルにととまっている間に、クロックト待機モード制御部914は、(例えば時間T6において)Base_CLKの各立ち上がりエッジを検出し、そしてCSM_CLK信号として、対応するパルス幅TPWのLowの論理レベルを生成する。制御回路102は、メモリデバイス100が動作している間はメモリデバイス100の温度をモニタし続けて、これに応じてTemp_DISを引き上げるか、あるいは引き下げる。従ってTemp_DIS信号は、VDROOPの大きさが許容不可能なほどに大きくならないことを確実にするため、およびTBASEが許容不可能なほどに長くまたは短くならないことを確実にするために用いられる。
場合によっては、メモリデバイス100の温度に基づいてクロックト待機モードを無効にすることによって、クロックト待機モード制御部914が不定の状態に至るほどにベースクロック信号Base_CLKの周期TBASEが小さくなりすぎないことを確実にする。図11は、温度に応じて変化するとともに、場合によってはクロックト待機モード制御部914を不定の状態に至らせる、ベースクロック信号Base_CLKを示すタイミング図である。
前述したように、クロックト待機モード制御部914は、一部の温度幅において、Base_CLK信号を用いてCSM_CLK信号を正常に生成する(「正」と書かれた見出しの下に図示されている)。このCSM_CLK信号は、電圧発生回路112を選択的に有効および無効にするために用いられる。しかし場合によっては、メモリデバイス100の温度は、ベースクロック信号Base_CLKの周波数がクロックト待機モード制御部914を不定の状態に至らせ、そして不定の値または予測不可能な値を有するCSM_CLKを生成するような温度幅に入る(図11の「誤」と書かれた見出しの下に図示されている)。クロックト待機モード制御部914は、CSM_CLKの不定の値または予測不可能な値を生成することがある。この不定の値または予測不可能な値では、例えばベースクロック信号の周期TBASEが、クロックト待機モード制御部914によってCSM_CLKに対して生成されたパルス幅TPWより小さいか、あるいは等しい。これは、CSM_CLK信号を生成するために用いられるクロックト待機モード制御部914の回路内における同期の問題によって発生する。従って時間T1では、Base_CLKの立ち上がりエッジによって、CSM_CLKとしてパルス幅TPWのLowの論理値が生成される。その後のT2では、パルスが終了する前に、Base_CLKの別の立ち上がりエッジが起こる。これによって、CSM_CLK信号がクロックト待機モード制御部914によって不定の状態に置かれる。本発明の一実施形態として、メモリデバイス100の温度幅が、Base_CLKの周期TBASEがパルス幅TPWより小さくなるものである場合に、クロックト待機モード制御を無効にすることによって、図11に示されている不定の状態を防止するようにしてもよい。言い換えると、クロックト待機モードが無効にされる温度幅は、クロック周波数が臨界周波数よりも高くなる温度を含むように選択してもよい。
再び図1を参照されたい。本発明の一実施形態として、クロックト待機モードは、例えば制御回路102、メモリアレイ104、またはメモリデバイス100のその他の任意の回路など、メモリデバイス100の別の回路と共に用いてもよい。一実施形態として、メモリデバイス100全体に対して、1組のクロックト待機モード制御部914を用いてもよい。別の実施形態として、メモリデバイス100内の様々な回路に対して、複数組のクロックト待機モード制御部914を用いてもよい。例えば、メモリデバイスが複数の電圧発生回路112を有している場合に、各電圧発生回路112に対して別々のクロックト待機モード制御部914を用いてもよい。別の実施形態として、各クロックト待機モード制御部914に対して別々の制御信号(CSM_EN、Base_CLK、Temp_DIS)を用いてもよい。これによって、メモリデバイスによる各出力電圧V、V、・・・Vの使用、および各出力電圧V、V、・・・Vに対する様々な温度幅に従って、特別に調整されたCSM_CLK信号を各電圧発生回路112に対して用いることができる。
以上の説明は、本発明の実施形態に向けられたものであるが、本発明の基本的な範囲から逸脱することなく、本発明の別のさらなる実施形態を考案することができる。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって規定される。
クロックト待機モードを利用した典型的なメモリデバイスを示すブロック図である。 1つ以上の電圧発生回路を選択的に有効にするために用いられる、典型的なクロックト待機モード制御部を示すブロック図である。 典型的な電圧発生回路を示す回路図である。 電圧発生回路の出力電圧VOUTのクロックト待機モードの効果を示すタイミング図である。 本発明の一実施形態に従って、2つのクロック信号を用いてクロックト待機モードクロック信号を生成するように構成されたクロックト待機モード制御部114を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に従って、最大周期を有するクロック信号によって生成されたクロックト待機モード制御信号を示すタイミング図である。 本発明の一実施形態に従って、別のクロック信号の最大周期よりも小さい周期を有するクロック信号によって生成された、クロックト待機モードクロック信号を示すタイミング図である。 温度に対する出力電圧の電圧降下を示す図である。 本発明の一実施形態に従って、クロックト待機モードを無効にするための温度信号を用いてクロックト待機モード制御信号を生成するクロックト待機モード制御部を示す図である。 本発明の一実施形態に従って、温度信号を用いて電圧発生回路を選択的に有効および無効にするクロックト待機モード制御信号を示すタイミング図である。 温度に応じて変化するとともに、クロックト待機モード制御部を不定の状態に至らせるベースクロック信号を示すタイミング図である。

Claims (20)

  1. メモリデバイスの電圧発生器を制御する方法であって、
    メモリデバイスの温度を測定し、
    測定された上記温度が閾値温度幅外にある場合には、上記メモリデバイスを、上記電圧発生器がクロック信号によって選択的に有効になるクロックト待機モード(CSM)に置くことを許容し、
    測定された上記温度が閾値温度幅内にある場合には、上記メモリデバイスを上記クロックト待機モード(CSM)に置くことを阻止する方法。
  2. 上記閾値温度幅は、閾値温度よりも高い任意の温度からなる、請求項1に記載の方法。
  3. 上記クロック信号の周期は、上記電圧発生器から出力される電圧が上記周期内で閾値電圧よりも低下しないように選択される、請求項1に記載の方法。
  4. 上記閾値温度幅は、上記クロック信号の周波数が臨界周波数よりも高くなる温度を含むように選択される、請求項1に記載の方法。
  5. 電圧を維持するように構成された電圧発生回路と、
    制御回路であって、
    メモリデバイスの温度を測定し、測定された上記温度が閾値温度幅外にある場合には、上記メモリデバイスを、上記電圧発生回路がクロック信号によって選択的に有効になるクロックト待機モード(CSM)に置き、測定された上記温度が閾値温度幅内にある場合には、上記メモリデバイスを上記クロックト待機モード(CSM)に置くことを阻止する、
    ことによって、上記電圧発生回路を選択的に有効にするように構成された制御回路と、
    を含んでいる、メモリデバイス。
  6. 上記閾値温度幅は、閾値温度よりも高い任意の温度からなる、請求項5に記載のメモリデバイス。
  7. 上記クロック信号の周期は、上記電圧発生回路から出力される電圧が上記周期内で閾値電圧よりも低下しないように選択される、請求項5に記載のメモリデバイス。
  8. 上記閾値温度幅は、上記クロック信号の周波数が臨界周波数よりも高くなる温度を含むように選択される、請求項5に記載のメモリデバイス。
  9. メモリデバイスの電圧発生器を制御する方法であって、
    メモリデバイスの測定温度が閾値温度幅内にある場合には、上記電圧発生器がクロック信号に応じて選択的に有効になるクロックト待機モード(CSM)を無効にする方法。
  10. クロックト待機モードを無効にすることは、上記測定温度が上記閾値温度幅内にある間は、上記クロック信号をLowの論理レベルに設定することを含んでいる、請求項9に記載の方法。
  11. 上記閾値温度幅は、閾値温度よりも高い任意の温度からなる、請求項9に記載の方法。
  12. 上記クロック信号の周期は、上記電圧発生器から出力される電圧が上記周期内で閾値電圧よりも低下しないように選択される、請求項9に記載の方法。
  13. 上記閾値温度幅は、上記クロック信号の周波数が臨界周波数よりも高くなる温度を含むように選択される、請求項9に記載の方法。
  14. 温度センサと電圧発生回路と制御回路とを含む集積回路であって、
    上記温度センサで上記集積回路の温度を測定し、
    上記集積回路の測定温度が閾値温度幅内にある場合には、上記電圧発生回路がクロック信号に応じて選択的に有効になるクロックト待機モード(CSM)を無効にするように構成されている、集積回路。
  15. クロックト待機モードを無効にすることは、上記測定温度が上記閾値温度幅内にある間は、上記クロック信号をLowの論理レベルに設定することを含んでいる、請求項14に記載の集積回路。
  16. 上記閾値温度幅は、閾値温度よりも高い任意の温度からなる、請求項14に記載の集積回路。
  17. 上記クロック信号の周期は、上記電圧発生回路から出力される電圧が上記周期内で閾値電圧よりも低下しないように選択される、請求項14に記載の集積回路。
  18. 上記閾値温度幅は、上記クロック信号の周波数が臨界周波数よりも高くなる温度を含むように選択される、請求項14に記載の集積回路。
  19. 電圧を発生させる手段と、上記電圧を発生させる手段を選択的に有効にする手段とを含むメモリデバイスであって、
    上記選択的に有効にする手段は、
    上記メモリデバイスの温度を測定し、
    測定された上記温度が閾値温度幅外にある場合には、上記メモリデバイスを、上記電圧を発生させる手段がクロック信号によって選択的に有効になるクロックト待機モード(CSM)に置き、
    測定された上記温度が閾値温度幅内にある場合には、上記メモリデバイスを上記クロックト待機モード(CSM)に置くことを阻止する、
    ことによって、上記電圧を発生させる手段を選択的に有効にする、メモリデバイス。
  20. 上記閾値温度幅は、上記クロック信号の周波数が臨界周波数よりも高くなる温度を含むように選択される、請求項19に記載のメモリデバイス。
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