JP2007065462A - 画像形成装置および該画像形成装置を含む情報処理システム - Google Patents

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Kiyoshi Okamoto
清志 岡本
Noriyoshi Osozawa
憲良 遅澤
Yoshito Chori
嘉人 長利
Michio Kawase
道夫 川瀬
Masashi Ooyumi
大弓  正志
Shigeo Hatake
茂雄 畠
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Abstract

【課題】 画像形成装置の構成を変更する際、使用者の所望するスペック条件を満たす最適なサブシステム、ユニットを、使用者が容易に選択することが可能な画像形成装置および該画像形成装置を含む情報処理システムを提供する。
【解決手段】 着脱可能なサブシステム等と、現在のサブシステム等の情報を収集、管理するプリンタエンジン制御部105と、装着可能な全サブシステム等の情報を管理するプリンタエンジン制御部105と、所望の性能情報を入力する操作部210と、サブシステム等の全組み合わせ情報を有し、現在のサブシステム等の情報と、装着可能な全サブシステム等の情報と、入力された性能情報と、サブシステム等の全ての組み合わせ情報とから、所定のサブシステム等を選択するプリンタエンジン制御部105と、選択されたサブシステム等の情報を表示する操作部210とを備えた画像形成装置。
【選択図】 図5

Description

本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置および該画像形成装置を含む情報処理システムに関し、特に電子写真方式あるいは静電記録方式を採用した画像形成装置および該画像形成装置を含む情報処理システムに関するものである。
感光体ドラム上に記録情報に応じて光変調されたレーザービーム光やLED(発光ダイオード)等の発光素子により光を照射して静電潜像を形成し、電子写真プロセスによって現像する。そして転写紙または中間転写ベルトに各色のトナー画像を転写する画像形成部を複数配置し、搬送機構によって転写紙を各画像形成手段に順次搬送しながら各色のトナー画像を転写紙上において多重転写を行う。そして中間転写ベルト上において各色のトナー画像を多重転写した後、転写紙に一括転写する等の方法を用いたカラー画像形成装置が提案されている。
また、1つの感光体ドラム上に形成された静電潜像を現像して、転写紙にブラックトナー画像を転写する白黒画像形成装置も提案されている。
これらの画像形成装置には原稿読取装置(サブシステム)を備えたものがあり、原稿読取装置により読み取られた原稿画像情報が画像形成装置に送られ、原稿画像の複写動作を行ういわゆる複写機が提案されている。ここで原稿読取機構には各種の読取解像度のものがある。
また、転写紙を供給する給紙ユニットを備えた画像形成装置もある。例えば、画像形成装置の基台を兼ねた複数の給紙ユニットが取替え可能に積層され、画像形成装置の本体底面に給紙ユニット群から搬送される用紙を取り入れる開口部が設けられた画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1および2参照)。
また、画像形成後の転写材を1部ずつソートあるいはステイプル等するフィニッシャーと呼ばれる後処理装置を接続可能な画像形成装置も提案されている。
近年は、原稿読取装置で読み取った画像情報を、ネットワークなどを介して所望の宛先に送信するといったスキャナ機能を備えた画像形成装置も提案されている。
以上のように、画像形成装置と他の装置、ユニットとが連携して、様々な機能を提供することができる。
一方、画像形成装置の画像形成動作に関与する機構の一部を交換可能な画像形成装置も提案されている。例えば、搬送ユニットを着脱可能にし、片面搬送しかできない搬送ユニットを備えた画像形成装置に対して、新たに、両面搬送ユニットを組み込むことが可能なものがある。このように、従来以上に使用者の求める製品仕様に合致した構成・機能を持つ画像形成装置が提案されている。
こうした状況の中、画像形成装置の使用者は、使用者が希望する機能、性能、使い勝手などを備えた画像形成装置を得るために装置構成を選択していた。つまり既存の画像形成装置に上述のような接続・交換可能な各種装置、ユニット等を組み合わせて、所望の機能、性能を利用できるように装置構成を選択していた。
これに対し、商品提供側(メーカー)が、使用者のニーズに合わせたオプション部品の組み合わせを提案する場合において、最適な組み合わせを導き出せる販売支援装置および販売支援サーバ装置が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
実公平02−29063号公報 特開平11−292335号公報 特開2002−133216号公報
しかしながら、近年において上記装置、ユニット等の種類が増加したため、その組み合わせは非常に膨大な量となった。そのため使用者が、既存の画像形成装置をスペックアップする際、複数の装置、ユニット等の中から、所望する画像形成装置のスペック条件を満たすように、最適な装置、ユニットを選択することは、非常に複雑で、困難であるという問題があった。
従来例としての特許文献3に開示されている発明は、あくまでも商品提供側(メーカー)の販売をサポートするための販売支援装置および販売支援サーバ装置である。つまり使用者が所望するスペック条件を満たすような装置、ユニットの選択を補助するものではなかった。
本発明は、このような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とする処は、画像形成装置の構成を変更する際、使用者の所望するスペック条件を満たす最適なサブシステム、ユニットを、使用者が容易に選択することが可能な画像形成装置および該画像形成装置を含む情報処理システムを提供することにある。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、その画像形成装置および該画像形成装置を含む情報処理システムは以下の構成を備える。
着脱可能なサブシステムおよびユニットと、装着されているサブシステムおよびユニットの情報を収集する情報収集手段と、前記情報収集手段により収集された情報を管理する情報管理手段と、装着可能な全てのサブシステムおよびユニットの情報を管理する装着可能情報管理手段と、サブシステムおよびユニットの検索条件を入力する入力手段と、サブシステムおよびユニットの全ての組み合わせ情報を有し、任意のサブシステムおよびユニットを選択する選択手段と、前記選択手段により選択されたサブシステムおよびユニットの情報を表示する情報表示手段とを備えた画像形成装置であって、前記選択手段が、前記情報管理手段の管理する情報と、前記装着可能情報管理手段の管理する情報と、前記入力手段により入力された検索条件と、前記選択手段の有する組み合わせ情報から、所定のサブシステムおよびユニットを選択することを特徴とする画像形成装置。
着脱可能なサブシステムおよびユニットを有し、画像形成を行う画像形成装置と、前記画像形成装置に装着されているサブシステムおよびユニットの情報を収集する情報収集手段と、前記情報収集手段により収集された情報を管理する情報管理手段と、前記画像形成装置に装着可能な全てのサブシステムおよびユニットの情報を管理する装着可能情報管理手段と、サブシステムおよびユニットの検索条件を入力する入力手段と、サブシステムおよびユニットの全ての組み合わせ情報を有し、任意のサブシステムおよびユニットを選択する選択手段と、前記選択手段により選択されたサブシステムおよびユニットの情報を表示する情報表示手段と、前記装置および各手段を接続する所定のネットワークを備えた情報処理システムであって、前記選択手段が、前記情報管理手段の管理する情報と、前記装着可能情報管理手段の管理する情報と、前記入力手段により入力された検索条件と、前記選択手段の有する組み合わせ情報から、所定のサブシステムおよびユニットを選択することを特徴とする情報処理システム。
本発明によれば、画像形成装置の構成を変更する際、使用者の所望するスペック条件を満たす最適なサブシステム、ユニットを、使用者が容易に選択することが可能な画像形成装置および該画像形成装置を含む情報処理システムを提供することが出来る。
以下本発明に係る画像形成装置および該画像形成装置を含む情報処理システムの実施例について図面を参照しながら説明する。
ただし、この実施例に記載されている構成物品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
[画像形成装置全体の概要説明]
まず、本実施例に係る画像形成装置の構成およびその動作等について説明する。
図1は、本実施例に係る画像形成装置の全体構成を示す図である。
画像形成装置の印画動作の中核として、プリンタエンジン100がある。プリンタエンジン100には、エンジンプラットフォーム101、紙搬送サブシステム(以下、紙搬送プラットフォーム)60、画像形成サブシステム150が装着されている。エンジンプラットフォーム101には、電源ユニット90が装着されている。
原稿給紙装置230は、所定位置にセットされた原稿を画像読取装置220の読み取り位置に給送するための装置である。読み取り位置に給送された原稿の画像データは画像読取装置220により読み取られ、画像情報に変換されて、コントローラ200に送られる。
コントローラ200では使用者の所望の画像情報処理が行われ、画像情報処理のなされた画像情報がプリンタエンジン100に送られる。該画像情報に基づき、プリンタエンジン100で印画動作を行うことで、原稿画像の印画出力が実現される。210は印画動作開始等の指示および、使用者の印画モードや印画枚数、印画条件の指定等に用いられる操作部である。画像情報の取得は画像読取装置220からだけでなく、後述のネットワークに接続されたコンピュータ等により行われる構成でもよい。
図2は、本実施例に係る他の画像形成装置の全体構成を示す図である。図2に示される画像形成装置は、紙搬送プラットフォーム60の動作を制御するプラットフォーム制御部65が、紙搬送プラットフォーム60にではなく、プリンタエンジン100に配置された点で、図1に示される画像形成装置と異なる。その他の構成および動作は図1の画像形成装置と同様であるため、説明は省略する。
次に、カラープリンタエンジンと、白黒プリンタエンジンの構成について説明する。
図3−Aは、画像形成サブシステム150として、4連ドラム方式(4D)のカラー画像形成サブシステム150Aをエンジンプラットフォーム101に組み込んだ場合のカラープリンタエンジン100の概略断面図である。
図3−Bは、画像形成サブシステム150として、1ドラム方式(1D)のカラー画像形成サブシステム150Bをエンジンプラットフォーム101に組み込んだ場合のカラープリンタエンジン100の概略断面図である。
図3−Cは、画像形成サブシステム150として、1ドラム方式(1D)の白黒画像形成サブシステム150Cをエンジンプラットフォーム101に組み込んだ場合の白黒プリンタエンジン100の概略断面図である。
画像形成サブシステム150A〜Cには、印画スピード、印画解像度等について異なる性能を持つ複数のタイプがあり、使用者の要望に合わせた画像形成サブシステム150A〜Cがプリンタエンジン100に交換可能である。
画像形成サブシステム150の詳細な説明は後述する。
続いて、紙搬送プラットフォーム60の構成について説明する。紙搬送プラットフォーム60は、給紙ユニット70と搬送ユニット80とを有し、性能の異なる種々の給紙ユニット70および搬送ユニット80を交換可能な構成となっている。
図4は、エンジンプラットフォーム101に性能の異なる二つの紙搬送プラットフォーム60−Aおよび60−Bをそれぞれ装着したプリンタエンジン100の概略断面図である。
図4(a)は、紙搬送速度が低速なタイプの例として、紙搬送プラットフォーム60内に、給紙ユニット70−Aと搬送ユニット80−Aとを有する紙搬送プラットフォーム60−Aである。図4(b)は、紙搬送速度が高速なタイプの例として、紙搬送プラットフォーム60内に、給紙ユニット70−Bと搬送ユニット80−Bとを有する紙搬送プラットフォーム60−Bである。
給紙ユニット70−Aおよび70−Bと搬送ユニット80−Aおよび80−Bは、画像形成サブシステム150と、使用者の要望に合わせた組み合わせが可能である。
給紙ユニット70および搬送ユニット80の詳細な説明は、後述する。
図5を用いて、着脱可能なサブシステムおよびユニットの着脱機構について説明する。
図5(a)は、カバー810を開いた状態の画像形成装置の斜視図である。図5(b)は、カバー810を開け、画像形成サブシステム150をプリンタエンジン100から引き出した状態の画像形成装置の斜視図である。
画像形成サブシステム150は、左右2本のスライドレール811を介して紙搬送プラットフォーム60と連結し、プリンタエンジン100からの引き出し及び取り外しが可能である。画像形成サブシステム150を引き出すと、画像形成サブシステム150に装着されている後述する作像ユニット170と定着ユニット180が一緒に引き出される。使用者は、着脱用ノブ111を介して画像形成サブシステム105を引き出すことができる。
紙搬送プラットフォーム60内の給紙ユニット70、搬送ユニット80についても、それぞれ左右2本のスライドレール812、813によってプリンタエンジン100からの引き出し及び取り外しが可能である。
スライドレール811〜813は、画像形成サブシステム150や各種ユニットの重量、要求される位置決め精度、安全性等に応じて任意の構成を取り得る。例えば、各種の直線摺動案内(直線摺動ガイド、リニアスライドガイド、ガイドレール)方式を採用することで、操作性や位置決め精度の向上、耐久性の向上等を図り得る。
またカバー810は、例えば後述するロック機構を備え、ロック機構を解除することにより、初めて、画像形成装置内の着脱可能なサブシステムおよびユニットの引き出しが可能となる構成にしてもよい。これにより、例えば装置全体を移動するときなどに、不用意に装置内容物が飛び出してしまうといった危険を防止できる。
[位置決め機構]
図6を用いて、着脱可能なサブシステムおよびユニットの位置決め機構について説明する。図6では、例として、画像形成サブシステム150の位置決め機構を示している。この位置決め機構は、着脱可能なサブシステムおよびユニットの要求位置決め精度を満たし、また着脱機構の操作性を向上させるためのものである。本実施例に係る位置決め構成120は、位置決めピンを用いた構成であるが、他の構成を取ってもよい。
まず、位置決めピンと位置決め穴の形状設計について説明する。
位置決めピン115は、要求される位置決め精度、使用者の操作性、位置決めピン115と位置決め穴119を構成する部品同士の位置決め精度のレベル(高精度部品同士、あるいは低精度部品同士等)等に応じて、形状を決定する。また、位置決めピン115と位置決め穴119の接触面の長さ等は、操作性、作業性の度合いも考慮して決定される。
位置決め穴119の穴径や穴の位置は、画像形成サブユニット150に要求される位置決め精度を考慮して必要十分な精度をもって決定される。位置決め穴119を基準にして挿入される位置決めピン115の外形の基準面は、位置決め穴119と位置決めピン115との相対位置が精度良く位置決めされるように、決定される。
このように、位置決めピン115と位置決め穴119のはめ合いを適切な条件に設計することで、紙搬送プラットフォーム60と画像形成サブシステム150との相対位置は要求精度以内とすることができる。
さらに、画像形成サブシステム150はその機能によって重量が異なるため、いずれの画像形成サブシステム150が装着される場合であっても、所定の安全性、耐久性、位置決め精度を実現しつつ、使用者の操作性にも優れた構成にしておくことが望ましい。
次に、位置決め検知部について説明する。
図5に示すように、画像形成サブシステム150は、スライドレール811を介してプリンタエンジン100に着脱可能な構成である。転写材上に転写されるトナー画像と、転写材との位置合わせが非常に重要であるため、画像形成サブシステム150には高い位置決め精度が要求される。
そこで、プリンタエンジン100に収容した状態において、画像形成サブシステム150とエンジンプラットフォーム101または紙搬送プラットフォーム60との位置を検知する位置検知部112を、エンジンプラットフォーム101または紙搬送プラットフォーム60に配置する。
位置検知部112で用いる位置検知用センサとしては、光学式あるいは非光学式のセンサが用いられ、本実施例においては、マイクロ変位センサZ4D−B02(オムロン社製)を用いた。
マイクロ変位センサZ4D−B02は、検知可能距離は9.5mm±3mm、検知分解能は±50μm以下である。400dpiの解像度の画像形成サブシステム150では、1ドット(1画素)は、25.4mm/400ドット=63.5μmであることから、マイクロ変位センサZ4D−B02では、1ドット(1画素)未満の分解能で検知できることとなる。600dpiの解像度では、25.4mm/600ドット=42.3μmであるから、検知分解能は、1.18ドット相当であり、1200dpiの解像度では、25.4mm/1200ドット=21.2μmであるから、検知分解能は、2.36ドット相当である。
画像形成サブシステム150とエンジンプラットフォーム101または紙搬送サブシステム60との相対位置の検知は、トナー画像と転写材との相対位置に関係することであるから、50μmm程度の分解能で十分である。例えば、転写材の余白の大きさを2.5mmとすると、余白に対する位置検知部のマイクロ変位センサの分解能±50μmは、1/50に相当し、通常の印画動作に対しては十分な検知精度を有している。位置検知部112の位置検知分解能を向上させる場合には、例えばZ4D−B01(オムロン社製)を使用することで、分解能を5倍に改善することができる。
位置検知部112のマイクロ変位センサの検知結果は、検知対象とマイクロ変位センサとの距離が離れるに従って、マイクロ変位センサからの出力電圧がリニアに低下するようなアナログ出力である。この位置検知センサからの位置情報は、転写材上の適切な位置に画像が印画されるように、印画される画像形成位置の制御に用いられる。
次に、画像形成サブシステム150がプリンタエンジン100に装着される場合の位置決め動作について説明する。
着脱用ノブ111を操作し、画像形成サブシステム150がプリンタエンジン100に押し込まれる。すると、画像形成サブシステム150の位置基準となる突き当て部材117に設けたサブシステム基準面113と、サブシステム基準面113に対向した位置に配置したエンジンプラットフォーム101または紙搬送プラットフォーム60側の突き当て部材118とが互いに接触する。これにより位置決めピン115の軸方向の位置決めが行われる。
画像形成サブシステム150の有する位置決めピン115は、エンジンプラットフォーム101または紙搬送プラットフォーム60の位置決めピン穴119に差し込まれる。それにより所望の位置決め精度で画像形成サブシステム150がプリンタエンジン100内に収容される。
突き当て部材118には、位置検知部112が配置してある。位置検知部112の位置検知センサ光がサブシステム基準面113に照射され、サブシステム基準面113からの反射光を位置検知部112が受光することで、エンジンプラットフォーム101あるいは紙搬送プラットフォーム60に対する画像形成サブシステム150の位置Lsが検知される。距離Lsとして検知された位置情報は、紙搬送プラットフォーム60のプラットフォーム制御部65に送られる。そして、位置検知情報に基づいて画像形成位置を最適な位置に制御するように、プラットフォーム制御部65から画像形成制御部160に位置制御の情報が送られる。
本実施例においては、画像形成サブシステム150側にサブシステム基準面113を、エンジンプラットフォーム101あるいは紙搬送プラットフォーム60側に位置検知部112を設ける構成とした。画像形成サブシステム150側に位置検知部112を、エンジンプラットフォーム101あるいは紙搬送プラットフォーム60側に基準面を設けるようにして、画像形成制御部160に位置検知情報を送るような構成としてもよい。
また、位置検知部112の検知位置としては、突き当て部材117の基準面113だけでなく、例えば基準面113−2や113−3等の場所を検知位置とするように位置検知部112の位置を変更、あるいは追加するような構成としてもよい。さらに、位置決め構成120は、転写ローラの位置と侵入してきた転写材との位置をよりいっそう効果的に精度向上させるために、転写材上にトナー画像を転写する工程の近傍に配置してもよい。
[転写材搬送機構の詳細説明]
紙搬送プラットフォーム60、給紙ユニット70および搬送ユニット80について説明する。
まず、給紙ユニットについて説明する。
図7に給紙ユニット70の概略構成を示す。性能の異なる複数の給紙ユニットが紙搬送プラットフォーム60に交換可能に接続される。本実施例においては、性能の異なる給紙ユニットとして低速給紙向きの給紙ユニット70−A(図7(a))と高速給紙向きの給紙ユニット70−B(図7(b))を用いる。
低速給紙向きの給紙ユニット70−A(図7(a))において、Pは転写材、501はDCブラシレスモータ、502はDCブラシレスモータ501で回転駆動されるピックアップローラである。503はDCブラシレスモータ501で回転駆動される搬送ローラ、511は給紙パス、512は再給紙パスである。給紙ユニット70―Aはプラットフォーム制御部65または給紙ユニット内の図示しない給紙ユニット制御部によって制御される。DCブラシレスモータ501は所定の速度で回転を行う。給紙動作において、ピックアップローラ502は図示しないソレノイドなどによって所定のタイミングで転写材Pへの当接・離間が制御される。転写材Pは給紙カセット505に格納されており、ピックアップローラ502が当接することでピックアップされる。ピックアップされた転写材Pは給紙パス511に送り込まれ、給紙パス511中の搬送ローラ503により、画像形成サブシステム150に所定の速度で搬送される。後述する搬送ユニット80から再給紙された転写材Pは再給紙パス512を通り、給紙パス511中の搬送ローラ503で搬送されることで、画像形成サブシステム150に再搬送される。
高速給紙向きの給紙ユニット70−B(図7(b))において、504はピックアップローラ502および搬送ローラ503を駆動するステッピングモータである。ステッピングモータ504は可変制御される所定の速度で回転を行う。転写材Pの搬送速度は可変制御されるステッピングモータ504の回転速度に応じて可変されるため、転写材Pの搬送速度、連続して給紙される複数の転写材Pの間隔の制御が多段階、広範囲に可能となる。それ以外の構成は給紙ユニット70−Aと同様であるため、説明は省略する。
図7に示される給紙ユニット70は給紙カセットが1段の構成であるが、特にこれに限るものではなく、複数の給紙カセットを多段に結合または接続して複数種の転写材を給紙可能とする構成であってもよい。
次に、搬送ユニットについて説明する。
図8に搬送ユニット80の概略構成を示す。性能の異なる複数の搬送ユニットが紙搬送プラットフォーム60に交換可能に接続される。本実施例においては、性能の異なる搬送ユニットとして低速搬送向きの搬送ユニット80−A(図8(a))と高速搬送向きの給紙ユニット80−B(図8(b))を用いる。
低速搬送向きの搬送ユニット80−A(図8(a))において、520はステッピングモータ、521はDCブラシレスモータ、522はステッピングモータ520で正逆回転駆動される排紙ローラである。523および524はDCブラシレスモータ521で駆動される搬送ローラ、525は排紙パス、526は搬送パスである。搬送ユニット80−Aはプラットフォーム制御部65または搬送ユニット内の図示しない搬送ユニット制御部によって制御される。ステッピングモータ520は動作モードに応じて正逆回転駆動制御される。DCブラシレスモータ521は所定の速度で回転を行う。
搬送動作において、画像形成サブシステム150の後述する定着ユニット180から搬送された転写材Pは、排紙パス525に送り込まれる。排紙ローラ522が転写材Pを排紙トレイ527に排出する方向に回転を行うことで、転写材Pを排紙トレイ527に排出する。両面画像形成を行う場合には、排紙ローラ522は転写材Pを排紙する方向に回転を行い、転写材Pを排紙トレイ方向に搬送する。そして転写材Pの排紙方向の後端部を排紙ローラ522が挟持した状態で、排紙ローラ522を停止、逆転させて転写材Pを搬送パス526に搬送する。搬送パス526に搬送された転写材Pは、所定の速度で回転駆動するDCブラシレスモータ521によって回転駆動される搬送ローラ523、524によって、給紙ユニット70の再給紙パス512へ送出される。
高速搬送向きの搬送ユニット80−B(図8(b))において、531、532はステッピングモータである。ステッピングモータ531は搬送ローラ523を回転駆動し、ステッピングモータ532は搬送ローラ524を回転駆動する。ステッピングモータ520、531、532は可変制御される所定の速度、方向で回転を行う。両面画像形成のために搬送パス526に搬送された転写材Pは、搬送ローラ523、524によって、給紙ユニット70の再給紙パス512へ送出される。このとき、転写材Pの搬送速度はステッピングモータ531、532の回転速度に応じて可変されることで、転写材の搬送速度、連続して搬送される複数の転写材の間隔の制御が多段階、広範囲に可能となる。それ以外の構成は搬送ユニット80−Aと同様であるため、説明は省略する。
続いて、紙搬送プラットフォームについて説明する。
図9に紙搬送プラットフォーム60に給紙ユニット70−A、70−Bおよび搬送ユニット80−A、80−Bを組み込んだ状態を示す。紙搬送プラットフォーム60はエンジンプラットフォーム101に装着される。図9には、給紙ユニット70−Aと搬送ユニット80−Aを組み込んだ紙搬送プラットフォーム60―A(図9(a))と、給紙ユニット70−Bと搬送ユニット80−Bを組み込んだ紙搬送プラットフォーム60―B(図9(b))を示す。給紙ユニット70と搬送ユニット80の組み合わせはこれに限るものではなく、要求される用途、仕様によって適宜組み合わせることができる。
プラットフォーム制御部65は、組み込まれた各ユニットを識別し、あるいは各ユニットと通信することで組み込まれたユニットに応じた制御情報を収集する。そしてプラットフォーム制御部65は、その組み込まれたユニットに応じた制御情報をプリンタエンジン制御部105とやり取りし、プリンタエンジン制御部105が決定した制御仕様に基づいて紙搬送プラットフォーム60の統括した制御を行う。
[画像形成機構の詳細説明]
次に、エンジンプラットフォーム101に装着される、画像形成サブシステム150について説明する。
まず、4Dフルカラープリンタについて説明する。
図10は、4Dフルカラープリンタ用の画像形成サブシステム150Aの断面図である。作像ユニット170Aおよび定着ユニット180Aが、交換可能な構成となっている。
まず、作像ユニット170Aについて説明する。
イエロー色の画像を形成する画像形成部601Yと、マゼンタ色の画像を形成する画像形成部601Mと、シアン色の画像を形成する画像形成部601Cと、ブラック色の画像を形成する画像形成部601Bkの4つの画像形成部を備える。これら4つの画像形成部601Y、601M、601C、601Bkは一定の間隔で配置される。
各画像形成部601Y、601M、601C、601Bkには、それぞれ像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムという)602A、602B、602C、602Dが設置されている。各感光ドラム602A〜Dの周囲には、一次帯電手段としての一次帯電器603A、603B、603C、603Dがそれぞれ配置される。また現像手段としての現像装置604A、604B、604C、604D、一次転写手段としての転写ローラ605A、605B、605C、605D、ドラムクリーナ装置606A、606B、606C、606Dがそれぞれ配置される。一次帯電器603A〜Dと現像装置604A〜Dとの間の下方には、レーザ露光装置607が設置されている。
各現像装置604A〜Dには、それぞれイエロートナー、シアントナー、マゼンタトナー、ブラックトナーが収納されている。
各感光ドラム602A〜Dは、負帯電のOPC感光体でアルミニウム製のドラム基体上に光導電層を有しており、駆動装置(不図示)によって図10における時計回り方向に所定のプロセススピードで回転駆動される。
一次帯電器603A〜Dは、帯電バイアス電源(不図示)から印加される帯電バイアスによって各感光ドラム602A〜Dの表面を負極性の所定電位に均一に帯電する。
現像装置604A〜Dは、トナーを内蔵し、それぞれ各感光ドラム602A〜D上に形成される各静電潜像に各色のトナーを付着させてトナー像として現像(可視像化)する。
転写ローラ605A〜Dは、それぞれの一次転写部615A〜Dにて中間転写ベルト608を介して各感光ドラム602A〜Dに当接可能に配置されている。
ドラムクリーナ装置606A〜Dは、感光ドラム602A〜D上の一次転写時に残留した転写残トナーを除去するためのクリーニングブレード等を有している。
中間転写ベルト608は、各感光ドラム602A〜Dの上面側に配置され、二次転写対向ローラ609とテンションローラ610間に張架されている。二次転写対向ローラ609は、二次転写部616において、中間転写ベルト608を介して二次転写ローラ611と当接可能に配置されている。また、感光ドラム602A〜Dとの対向面側に形成された一次転写面608Bを、二次転写ローラ611側を下方にして傾斜配置してある。
レーザ露光装置607は、与えられる画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応した発光を行うレーザ発光手段(不図示)、ポリゴンミラー618、スキャナモータ617、反射ミラー等で構成される。レーザ露光装置607は、スキャナモータ617により回転駆動されるポリゴンミラー618に入力された、カラー色分解された画像信号をレーザ発酵手段から照射する。そして反射ミラー等を経由して各感光ドラム602A〜Dに露光することによって、一次帯電器603A〜Dで帯電された各感光ドラム602A〜Dの表面に画像情報に応じた各色の静電潜像を形成する。これと同時に、レーザ露光装置607に具備される不図示のビーム検知信号(BD)発生回路が、ポリゴンミラー618により偏光される主走査方向のレーザ光を検出する。
さらに、これらの各要素の動作を制御するための作像ユニット制御手段(不図示)が設けられており、作像ユニットのプロセススピードや、色見、濃度の調整等の制御を行う。
次に、定着ユニット180Aについて説明する。
定着ユニット180Aは、作像ユニット170Aの二次転写部616よりも転写材の搬送方向の下流側に配置される。定着ユニット180Aには、ハロゲンヒーター等の熱源を備える定着ローラ612Aと加圧ローラ612Bを有する定着装置612が縦パス構成で設置されている。定着ローラ612Aと加圧ローラ−612Bは不図示の駆動装置により回転駆動される。また、定着ローラ612A内の熱源の電力制御をすることにより、定着ローラ612Aの表面温度制御が行われる。
さらに、これらの要素の制御を行う、定着ユニット制御手段(不図示)が設けられており、各ローラの回転速度や、定着ローラの温調温度、異常時の処理等について制御を行う。
画像形成サブシステム150Aには画像形成制御部160(図1)が備えられる。画像形成制御部160は、作像ユニット制御手段および定着ユニット制御手段と通信を行い、各制御手段からユニット情報を吸い上げると共に、各制御手段へユニット制御情報を伝える。さらに、画像形成制御部160は、コントローラ200と画像信号のやり取りを行う。またプリンタエンジン制御部105、及びプラットフォーム制御部65と制御情報のやり取りを行う。
本実施例では、作像ユニット170Aおよび定着ユニット180Aのそれぞれに制御部を持つ構成としたが、画像形成制御部160が、作像ユニット170Aおよび定着ユニット180A内の各要素の制御を行う構成としてもよい。
続いて、1Dフルカラープリンタについて説明する。
図11は、1Dフルカラープリンタ用の画像形成サブシステム150Bの断面図である。前述の画像形成サブシステム150Aと同様、作像ユニット170Bおよび定着ユニット180Bが、交換可能な構成となっている。
まず、作像ユニット170Bについて説明する。
レーザユニット634、多面体ミラー(ポリゴンミラー)635、スキャナモータ636、ビーム検知信号(BD信号)発生回路643を有するスキャナユニット631を備える。そして感光ドラム632、中間転写ベルト633、各色の現像剤ユニット637A〜637Dを有する現像ロータリ637、一次帯電手段としての一次転写ローラ630、二次転写ローラ638、クリーニングブレード639を備えている。
感光ドラム632は、OPC感光体でアルミニウム製のドラム基体上に光導電層を有しており、駆動装置(不図示)によって図11における時計回り方向に所定のプロセススピードで回転駆動される。一次帯電器642は、帯電バイアス電源(不図示)から印加される帯電バイアスによって感光ドラム632の表面を所定電位に均一に帯電する。
スキャナユニット631において、レーザユニット(以下レーザと略称)634は、与えられる画像情報の時系列電気デジタル画素信号に基づいて変調されたレーザ光を発光する。ポリゴンミラー635は、レーザ634から発光されたレーザ光を偏向して感光ドラム632上を走査し、該感光ドラム632上に静電潜像を形成するための回転多面鏡である。スキャナモータ636は、ポリゴンミラー635を回転駆動する。ビーム検知信号(BD信号)発生回路643は、ポリゴンミラー635により偏向される主走査方向のレーザ光を検出する。
現像ロータリ637は、感光ドラム632上に形成された静電潜像をイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色の現像剤ユニット637A、637B、637C、637Dにより現像する。現像ロータリ637により現像された感光ドラム632上のトナー像は、一次転写ローラ630に一次転写バイアスが印加されることで、中間転写ベルト633に一次転写される。二次転写ローラ638は、中間転写ベルト633に当接し、中間転写ベルト633上のトナー像を転写材に二次転写させる。
クリーニングブレード639は、感光ドラム632に常時当接しており感光ドラム632表面の残留トナーを掻き取ることで清掃を行う。
さらに、これらの各要素の動作を制御するための、作像ユニット制御手段(不図示)が設けられており、作像ユニットのプロセススピードや、色見、濃度の調整などの制御を行う。
次に、定着ユニット180Bについて説明する。
定着ユニット180Bは作像ユニット170Bの二次転ローラ638よりも転写材の搬送方向の下流側に配置される。定着ユニット180Bは定着装置640を有し、前述の定着ユニット180Aと同様の定着動作を行い、また、同様の回転駆動、表面温度制御が行われる。さらに、定着ユニット180Aと同様の定着ユニット制御手段(不図示)が設けられる。
画像形成サブシステム150Bには画像形成制御部160(図1)が備えられ、前述の画像形成サブシステム150Aと同様の制御が行われる。
1D白黒プリンタについて説明する。
図12は、1D白黒プリンタ用の画像形成サブシステム150Cの断面図である。前述の画像形成サブシステム150Aと同様、作像ユニット170Cおよび定着ユニット180Cが、交換可能な構成となっている。
まず、作像ユニット170Cについて説明する。
レーザユニット663、多面体ミラー(ポリゴンミラー)664、スキャナモータ665、ビーム検知信号(BD信号)発生回路672を有するスキャナユニット661、感光ドラム662、現像ユニット666、転写ローラ667を備えている。
感光ドラム662は、OPC感光体でアルミニウム製のドラム基体上に光導電層を有しており、駆動装置(不図示)によって図12における反時計回り方向に所定のプロセススピードで回転駆動される。一次帯電手段としての一次帯電器670は、帯電バイアス電源(不図示)から印加される帯電バイアスによって感光ドラム662の表面を所定電位に均一に帯電する。
スキャナユニット661において、レーザユニット(以下レーザと略称)663は、与えられる画像情報の時系列電気デジタル画素信号に基づいて変調されたレーザ光を発光する。ポリゴンミラー664は、レーザ663から発光されたレーザ光を偏向して感光ドラム662上を走査し、該感光ドラム662上に静電潜像を形成するための回転多面鏡である。スキャナモータ665は、ポリゴンミラー664を回転駆動する。ビーム検知信号(BD信号)発生回路672は、ポリゴンミラー664により偏向される主走査方向のレーザ光を検出する。
現像ユニット666は、感光ドラム662上に形成された静電潜像をブラック(Bk)の現像剤(トナー)により現像する。転写ローラ667は、感光ドラム662に当接し、感光ドラム662上のトナー像を転写材に転写させる。クリーニングブレード669は、感光ドラム662に常時当接しており感光ドラム662表面の残留トナーを掻き取ることで清掃を行う。
さらに、これらの各要素の動作を制御するための、作像ユニット制御手段(未図示)が設けられており、作像ユニットのプロセススピードや、濃度の調整などの制御を行う。
次に、定着ユニット180Cについて説明する。
定着ユニット180Cは作像ユニット170Cの転写ローラ667よりも転写材の搬送方向の下流側に配置される。定着ユニット180Cは定着装置668を有し、前述の定着ユニット180Aおよび180Bと同様の定着動作を行い、また、同様の回転駆動、表面温度制御が行われる。さらに、定着ユニット180Aおよび180Bと同様の定着ユニット制御手段(不図示)が設けられる。
画像形成サブシステム150Cには画像形成制御部160(図1)が備えられ、前述の画像形成サブシステム150Aと同様の制御が行われる。
[画像形成装置全体のブロック図]
画像形成装置全体のブロック図について説明する。図13に本実施例に係る図1に示される画像形成装置のブロック図を示す。
100はプリンタエンジンであり、105はプリンタエンジンを制御するプリンタエンジン制御部である。60は紙搬送プラットフォームであり、65は紙搬送プラットフォームを制御するプラットフォーム制御部である。70は給紙ユニットであり、80は搬送ユニットである。ここで、本実施例においては、搬送ユニット80は内部にCPUを含む制御部を有するユニット、給紙ユニット70は内部にCPUを含む制御部を有さないユニットとする。
搬送ユニット80はプラットフォーム制御部65と通信を行って、制御情報の受け渡しを行い、各制御負荷の制御を行う。給紙ユニット70はプラットフォーム制御部65の制御の下に各制御負荷の制御を行う。給紙ユニット70は転写材の給紙動作に関わる負荷制御を行う。搬送ユニット80は転写材の排紙、反転、両面搬送動作等に関わる負荷制御を行う。このような制御により紙搬送プラットフォーム60は画像形成に関わる転写材の搬送動作を実現する。
150は画像形成サブシステムであり、160は画像形成サブシステム150を制御する画像形成制御部である。170は作像ユニットであり、180は定着ユニットである。ここで、本実施例においては、作像ユニット170は内部にCPUを含む制御部を有するユニット、定着ユニット180は内部にCPUを含む制御部を有さないユニットとする。
作像ユニット170は、画像形成制御部160と通信を行って、制御情報の受け渡しを行い、各制御負荷の制御を行う。定着ユニット180は、画像形成制御部160の制御の下に各制御負荷の制御を行う。作像ユニット170はコントローラ200とやり取りされる画像信号に基づき転写材上への画像形成動作を行う。やり取りされる画像信号はビデオデータ(VIDEO)、画像同期CLK(VCLK)、主走査同期信号(BD)および副走査同期信号(ITOP)を含む信号である。定着ユニット180は転写材上に形成された画像の加熱定着動作を行う。
画像形成サブシステム150で形成した画像を転写材上の正しい位置に転写するために、画像形成制御部160が管理している副走査同期信号(ITOP)を基に生成される紙搬送同期信号(REGI)が、プリンタエンジン制御部105経由でプラットフォーム制御部65に送付される。
プラットフォーム制御部65は、紙搬送同期信号(REGI)を基に給紙、搬送動作を制御し、搬送した転写材を画像形成サブシステム150に所定のタイミングで引き渡す。このような協調動作を行うことで画像形成サブシステム150は搬送された転写材上への画像形成動作を実現する。
90は電源ユニットであり、AC入力からDC出力および整流されたAC出力を出力する。出力されたDC出力としては、出力制御された複数の電圧出力が、画像形成装置の各サブシステムおよびユニットに供給される。AC出力は必要に応じて各サブシステムおよびユニットに供給されるが、本実施例においては、定着ユニット180に供給される構成とする。
プリンタエンジン制御部105は、プラットフォーム制御部65から得られる紙搬送プラットフォーム60の制御情報、画像形成制御部160から得られる画像形成サブシステム150の制御情報および、電源ユニット90から得られる電源ユニット90の制御情報を統括する。この統括された制御情報を基に、プリンタエンジンとして画像形成動作を行うために、プラットフォーム制御部65、画像形成制御部160および電源ユニット90へ制御情報を送出する。
プラットフォーム制御部65は、プリンタエンジン制御部105によって決定された制御情報に基づいて、搬送ユニット80と通信を行って、制御情報を受け渡す。また、プラットフォーム制御部65はプリンタエンジン制御部105によって決定された制御情報に基づいて、給紙ユニット70の各制御負荷の制御を行う。搬送ユニット80は受け渡された制御情報に基づき各制御負荷の制御を行う。
画像形成制御部160は、プリンタエンジン制御部105によって決定された制御情報に基づいて、作像ユニット170と通信を行って、制御情報を受け渡す。画像形成制御部160はプリンタエンジン制御部105によって決定された制御情報に基づいて、定着ユニット180の各制御負荷の制御を行う。作像ユニット170は受け渡された制御情報に基づき各制御負荷の制御を行う。
電源ユニット90はプリンタエンジン制御部105によって決定された制御情報に基づいて出力電圧の制御を行う。
200は画像データと制御情報のやり取りを行うコントローラであり、プリンタエンジン制御部105と制御情報のやり取りを行い、また画像形成制御部160と画像信号のやり取りを行う。コントローラ200には原稿の画像読み取り動作を行う画像読取装置220が接続され画像情報の入力を行う。画像読取装置220には原稿給紙装置230が接続され読取原稿の給紙動作を行う。コントローラ200には操作入力、表示を行う操作部210が接続され、制御情報のやり取りを行う。コントローラ200はネットワーク10に接続可能であり、ネットワーク10上の不図示のコンピュータ等と画像信号や制御情報のやり取りを行うことができる。
図14に本実施例に係る図2に示される画像形成装置のブロック図を示す。
図2に示される画像形成装置は、プリンタエンジン制御部105がプラットフォーム制御部65と同一のCPUで動作する構成である。プリンタエンジン制御部105は内包するプラットフォーム制御部65の制御情報、画像形成制御部160との通信によって得られる画像形成サブシステム150の制御情報および、電源ユニット90から得られる電源ユニットの制御情報を統括する。それ以外の構成、制御は図13の説明と同様であるため、説明は省略する。
上記説明において、搬送プラットフォーム60内および画像形成サブシステム150内の各ユニットの制御部の有無は特にこれに限定されず、各ユニットの制御内容等によって適宜設定可能である。また、プリンタエンジン100内のサブシステムの構成およびサブシステム内のユニットの構成は特にこれに限定されず、サブシステムの制御内容等によって適宜設定可能である。
次に画像形成サブシステムおよびこれに備わる画像形成制御部について説明する。
図15は4Dフルカラー画像形成サブシステム150Aのブロック図である。
画像形成サブシステム150Aには画像処理部を含む画像形成制御部160A、作像ユニット170Aおよび定着ユニット180A(不図示)が含まれる。画像信号はコントローラ200からRGBカラーフォーマットで画像形成制御部160Aに入力され、次の処理が行われる。
まず、LOG変換回路310で濃度変換され、続いて出力マスキング回路311でYMCKデータに変換される。出力マスキング回路311はLab空間での平均色差が最小になるよう変換を行うもので、その係数は作像ユニット170Aのハード特性に依存する。
YMCKデータは階調補正回路312に入力され、ルックアップテーブル(以下LUT)による階調補正が行われる。LUTは後述するハーフトーン処理によって変化する。また、後述するハーフトーン処理回路313は複数のハーフトーン処理を平行して行うため、階調補正回路312はハーフトーン処理回路313の処理構成分のLUTを持ち、全て同時に処理し出力する。
階調補正後の画像信号はハーフトーン処理回路313に入力され、印画データが生成される。ハーフトーン処理回路313は誤差拡散と複数のスクリーン処理を同時に平行して行い、後述するZ信号によって選択され出力される。印画データはドラム間遅延メモリ314でドラム配置に応じた遅延処理が行われ、作像ユニット170Aに出力される。
コントローラ200からは、画像特徴を表すZ信号が同時に入力される。Z信号はRGB信号に同期した信号で、LOG変換回路310、出力マスキング回路311、階調補正回路312、ハーフトーン処理回路313に入力される。Z信号にはページ単位の特徴を示すデータと、画素単位の特徴を示すデータとが含まれる。
コントローラ200の画像信号出力タイミングは、タイミング生成部315が出力する画像同期信号ITOPおよびPBDによって制御される。ITOP信号は副走査方向、PBD信号は主走査方向の同期信号である。また、画像クロックPCLKもコントローラ200に入力され、コントローラ200はPCLKに同期した画像データを出力する。PBD信号は作像ユニット170Aから出力されるBD信号を基準に生成される。
タイミング生成部315ではレジローラの駆動タイミングを制御するREGI信号も生成され、REGI信号はレジローラを含む作像ユニット170Aに入力される。REGI信号はITOP信号を基準に生成され、そのタイミングは作像位置と転写位置とレジローラとの関係から決まるもので画像形成サブシステム固有の値となる。REGI信号はレジローラとの同期を取るため、同時にプラットフォーム制御部65にも供給される。
図16は画像形成サブシステム150Aの画像形成タイミングを示すタイミングチャートである。2枚の画像を連続で作像する場合を示す。
画像同期信号ITOPの出力タイミングに従って、コントローラ200からRGBカラーフォーマットの画像信号が出力される。そして画像処理遅延:t1後に作像ユニット170Aに供給されるYMCKデータが順次出力される。YMCKデータ各間にはドラム間遅延:t2の位相差があり、この遅延処理はドラム間遅延メモリ314で行われる。
タイミング生成部315ではITOPの生成からレジ遅延:t3の遅延処理後にREGI信号が生成され、このタイミングでレジローラが駆動され、2次転写部に転写材が搬送される。2次転写は、REGI信号から転写遅延:t4だけ遅れたタイミングで開始される。
2ページ目の処理は1ページ目の転写動作中に開始され、さらに多くの枚数の場合には同様に繰り返される。
図17は1Dフルカラー画像形成サブシステム150Bのブロック図である。
画像形成サブシステム150Bの構成は、画像形成サブシステム150Aの構成に対し、ドラム間遅延メモリ314がページメモリ320である点のみ異なる。他のブロックについては画像形成サブシステム150Aと同一であるため説明を省略する。
ハーフトーン処理回路313で生成された印画データは、ページメモリ320に保存され、作像ユニット170Aに順次供給される。
図18は1Dフルカラー画像形成サブシステム150Bの画像形成タイミングを示すタイミングチャートである。2枚の画像を連続で作像する場合を示す。
画像同期信号ITOPの出力タイミングに従って、コントローラ200からRGBカラーフォーマットの画像信号が出力される。そして画像処理遅延:t10後にページメモリ320にYMCK印画データが保存され、作像ユニット170AにYMCKデータが順次供給される。構造上、1色ずつの作像が行われるため、各色の作像が完了してから次の印画データが供給される。
タイミング生成部315ではITOPの生成からレジ遅延:t13の遅延処理後にREGI信号が生成され、このタイミングでレジローラが駆動され、2次転写部に転写材が搬送される。2次転写はREGI信号から転写遅延:t14だけ遅れたタイミングで開始される。
2ページ目の処理は、1ページ目の4色目の作像処理と2ページ目の1色目の作像処理が重ならないタイミングで開始され、さらに多くの枚数の場合には同様に繰り返される。
図19は1D白黒画像形成サブシステム150Cのブロック図である。
画像形成サブシステム150Cには画像処理部を含む画像形成制御部160Cと、作像ユニット170Aと定着ユニット180C(不図示)が含まれる。画像信号はコントローラ200からRGBフォーマットで画像形成制御部160Cに入力され、次の処理が行われる。
まず、BK信号生成回路320でRGBからBK信号への変換が行われる。続いてLOG変換回路321で濃度変換され、階調補正回路322で階調補正が行われ、ハーフトーン処理回路323で印画データが生成される。
LOG変換回路321、階調補正回路322、ハーフトーン処理回路323の機能は画像形成サブシステム150A、Bのものと同一であり、チャンネル数がBK単色、すなわち1チャンネルである点のみ異なる。
図20は、1D白黒画像形成サブシステム150Cの画像形成タイミングを示すタイミングチャートである。2枚の画像を連続で作像する場合を示す。
画像同期信号ITOPの出力タイミングに従って、コントローラ200からRGBフォーマットの画像信号が出力される。そして画像処理遅延:t20後に作像ユニット170Cに供給されるBKデータが出力される。
タイミング生成部315ではITOPの生成からレジ遅延:t23の遅延処理後にREGI信号が生成され、このタイミングでレジローラが駆動され、転写部に転写材が搬送される。転写はREGI信号から転写遅延:t24だけ遅れたタイミングで開始される。
2ページ目の処理は、1ページ目の転写動作中に開始され、さらに多くの枚数の場合には同様に繰り返される。
[画像形成動作]
次に、画像形成サブシステム150A(図10)をエンジンプラットフォーム101に装着し、紙搬送プラットフォーム60−A(図9(a))と共にプリンタエンジン100を構成した場合の画像形成動作について説明する。
使用者による画像形成装置の操作部210を介した画像形成ジョブの開始指示をプリンタエンジン制御部105が受けると、プリンタエンジン制御部105からプラットフォーム制御部65に給紙要求コマンドが送信される。そして搬送ユニット80−Aと給紙ユニット70−Aは動作を開始する。また、画像形成制御部160に対してプリンタエンジン制御部105から画像形成要求コマンドが送信され、作像ユニット170Aと定着ユニット180Aは画像形成動作を開始する。
作像ユニット170Aの各感光ドラム602A〜Dは、それぞれ一次帯電器603A〜Dによって帯電される。そして、露光装置607が各感光ドラム602A〜Dに各色の静電潜像を形成する。
そして、感光ドラム602A上に形成された静電潜像に、現像装置604Aによりイエロートナーを付着させてトナー像として可視化する。このイエロートナー像は、感光ドラム602Aと転写ローラ605Aとの間の一次転写部615Aにて、転写ローラ605Aにより、中間転写ベルト608上に一次転写される。
イエロートナー像が転写された中間転写ベルト608は、画像形成部601M側に移動される。そして、前記と同様にして感光ドラム602Bにマゼンタトナー像が形成され、中間転写ベルト608上のイエロートナー像上に重ね合わせて、一次転写部615Bにて転写される。この動作を繰り返し、各色のトナー像が重畳転写され、フルカラーのトナー像が中間転写ベルト608上に形成される。
そして、中間転写ベルト608上のフルカラートナー像の先端が、二次転写部616に移動されるタイミングに合わせて、ピックアップローラ502が駆動される。そして給紙ユニット60−Aの給紙カセット505から積載された転写材Pの最上位紙をピックアップすると共に、給紙パス511に搬送する。
搬送ローラ503は、搬送された転写材Pを作像ユニット170Aのレジストローラ613に搬送する。そして、作像ユニット170Aのレジストローラ613によって、転写材Pは二次転写部616に搬送される。二次転写部616に搬送された転写材Pに、二次転写ローラ611により、フルカラーのトナー像が一括して二次転写される。
フルカラートナー像が形成された転写材Pは、定着ユニット180Aに搬送され、定着ローラ612Aと加圧ローラ612Bとの間の定着ニップ部614でフルカラーのトナー像が加熱、加圧されて転写材Pの表面に熱定着される。その後に、搬送ユニット80Aに搬送される。そして、搬送ユニット80Aの排紙パス525を経て排紙ローラ522によって本体上面の排紙トレイ527上に排出されて、一連の画像形成動作を終了する。
ここで、両面画像形成を行う場合には、次のように動作する。
定着ユニット180Aに搬送されるところまでは片面画像形成動作と同様である。定着ニップ部614でのフルカラートナー像の転写材Pへの熱定着後、搬送ユニット80Aの排紙パス525を経て排紙ローラ522によって排紙トレイ527上に転写材Pの後端位置が反転可能位置、すなわち転写材Pの後端位置が排紙パス525と搬送パス526の分岐地点より下流側に到達した状態で排紙ローラ522の回転を停止する。
続いて、排紙ローラ522を片面画像形成動作時の回転とは逆方向に回転させ、転写材Pの後端側を先端側として搬送ローラ523に到達させる。そして、給紙ユニット70−Aの給紙パス511に搬送する。搬送ローラ503は、搬送された転写材Pを作像ユニット170−Aのレジストローラ613に搬送し、前記と同様に転写材Pのトナー像が定着していない側にトナー像が転写、定着される。
次に、画像形成サブシステム150B(図11)を、エンジンプラットフォーム101に装着し、紙搬送プラットフォーム60−B(図9(b))と共にプリンタエンジン100を構成した場合の画像形成動作について説明する。
使用者による画像形成装置の操作部210を介した画像形成ジョブの開始指示をプリンタエンジン制御部105が受けると、プリンタエンジン制御部105からプラットフォーム制御部65に給紙要求コマンドが送信され、搬送ユニット80−Bと給紙ユニット70−Bは動作を開始する。また、画像形成制御部160に対してプリンタエンジン制御部105から画像形成要求コマンドが送信され、作像ユニット170Bと定着ユニット180Bは画像形成動作を開始する。
作像ユニット170Bの感光ドラム632が回転し、一次帯電器642によって帯電される。そして、露光装置631が、感光ドラム632上にイエロー(Y)の静電潜像を形成する。
感光ドラム632が現像ロータリ637内のイエロー(Y)の現像剤ユニット637Aと接する位置で、イエロー(Y)トナーにより感光ドラム632上の静電潜像が可視化される。続いて、駆動機構により感光ドラム632が回転し、感光ドラム632が中間転写ベルト633と接する位置で、感光ドラム632上のイエロー(Y)トナー像が転写ローラ630により、中間転写ベルト633上に一次転写される。
不図示の駆動機構によって現像ロータリ637は約90度回転させ、次のマゼンタ(M)の現像に備える。
同様にしてマゼンタ(M)トナー像が感光ドラム632上に形成され、イエロー(Y)トナー像と重ね合わされるタイミングで、中間転写ベルト633上に一次転写される。
この動作を繰り返し、中間転写ベルト633上に各色のトナー像が重畳転写されたところで、所定の位置で、ピックアップローラ502を駆動させ、給紙ユニット70−Bの給紙カセットに積載された転写材Pの最上位紙をピックアップする。それと共に、給紙パス511に搬送する。搬送ローラ503は、搬送された転写材Pを作像ユニット170Bのレジストローラ641に搬送する。そして、作像ユニット170Bのレジストローラ641によって、転写材Pは二次転写部に搬送される。二次転写部に搬送された転写材Pに、二次転写ローラ638により、フルカラートナー像が一括して二次転写される。
フルカラートナー像が形成された転写材Pは、定着ユニット180Bに搬送され、定着器640でフルカラートナー像が加熱、加圧されて転写材Pの表面に熱定着され、搬送ユニット80−Bに搬送される。そして、搬送ユニット80−Bの排紙パス525を経て排紙ローラ522によって排紙トレイ527上に排出されて、一連の画像形成動作を終了する。
両面画像形成動作は、前記と同様であるため説明を省略する。
次に、画像形成サブシステム150C(図12)を、エンジンプラットフォーム101に装着し、紙搬送プラットフォーム60−A(図9(a))と共にプリンタエンジン100を構成した場合の画像形成動作について説明する。
使用者による画像形成装置の操作部210を介した画像形成ジョブの開始指示をプリンタエンジン制御部105が受けると、プリンタエンジン制御部105からプラットフォーム制御部65に給紙要求コマンドが送信される。そして搬送ユニット80−Aと給紙ユニット70−Aは動作を開始する。また、画像形成制御部160に対してプリンタエンジン制御部105から画像形成要求コマンドが送信され、作像ユニット170Aと定着ユニット180Aは画像形成動作を開始する。
作像ユニット170Cの感光ドラム662が回転し、一次帯電器670によって帯電される。そして、露光装置661は、感光ドラム662上に静電潜像を形成する。
感光ドラム662が現像剤ユニット666と接する位置で、トナーにより感光ドラム662上の静電潜像が可視化される。また、ピックアップローラ502を駆動させ、給紙ユニット70−Aの給紙カセット505に積載された転写材Pの最上位紙をピックアップすると共に、給紙パス511に搬送する。搬送ローラ503は、搬送された転写材Pを作像ユニット170Aのレジストローラ671に搬送する。転写部に搬送された転写材Pに、転写ローラ667によりトナー像が転写される。
トナー像が形成された転写材Pは、定着装置ユニット180Cに搬送され、定着器668でトナー像が加熱、加圧されて転写材Pの表面に熱定着され、搬送ユニット80−Aに搬送される。そして、搬送ユニット80−Aの排紙パス525を経て排紙ローラ522によって排紙トレイ527上に排出されて、一連の画像形成動作を終了する。
両面画像形成動作は、前記と同様であるため説明を省略する。
[情報通信]
図21〜24に従って、本実施例に係る画像形成装置のプリンタエンジン100における画像形成動作を実行するための、プリンタエンジン制御部105と画像形成制御部160、プラットフォーム制御部65、電源ユニット90それぞれとの情報通信およびそのタイミングについて説明する。
図21および22はプリンタエンジン100が電源ユニット90より電力を供給された直後、すなわち電源ON時のコンフィギュレーション通信の情報およびコマンドシーケンスを示す図である。
図21において、701に示すデータ構造は電源ON時にプリンタエンジン制御部105に送信される、各ユニットのコンフィギュレーション情報データの共通部分である。電源ユニット90からの電源供給により、プリンタエンジン制御部105、プラットフォーム制御部65および画像形成制御部160が処理を開始する。そのとき、共通コンフィギュレーション情報データ701が、プラットフォーム制御部65からプリンタエンジン制御部105へ、また画像形成制御部160からプリンタエンジン制御部105へ各々送信される。ここで送信されるデータ内容は、プラットフォーム制御部65および画像形成制御部160の含まれるプラットフォームおよびサブシステムの各ユニットがどのような性能を持つかをプリンタエンジン制御部105に知らしめる内容である。
共通コンフィギュレーション情報データ701の内容としては以下のものがある。例えば、どのユニットからの情報であるかを判断するためのユニットIDがある。またそのユニットが動作可能なプロセススピード等の情報がある。プロセススピードは、画像形成サブシステム150のユニットの場合、その値とカラーモードを1セットにして、それぞれ通知する必要がある。フルカラー画像形成サブシステム150における定着条件や転写条件が、フルカラーモード時と白黒モード時では定着可能なスピードが異なる場合があるためである。紙搬送プラットフォーム60は、フルカラーモード時、白黒モード時で転写材の搬送能力が変化しないため、紙搬送プラットフォーム60のユニットの場合はプロセススピード値とともにフルカラーおよび白黒モード共通の条件であることを通知する。
また、転写材の種類が異なる場合、例えば厚紙と普通紙を比べた場合、定着条件や搬送条件に違いが発生する場合が多い。従って、各転写材の種類ごとに、すなわちマテリアル条件とプロセススピードを一セットにして、各々通知する必要がある。
さらに、カラーモード、マテリアル条件等の違いにより、画像定着性確保のための定着ヒータ温度などに違いが発生するため、カラーモード、マテリアル条件等のデータとともに、ユニットがその条件下において消費する電力量のデータも通知する必要がある。
以上から、共通コンフィギュレーション情報データ701は、プロセススピード、その前提となるカラーモード、消費電力量、マテリアル条件を一セットとした情報を通知するデータ構造としている。共通コンフィギュレーション情報データ701においては、例として3種類のプロセススピードを通知する場合を示した。
さらに搬送条件としてのセンサ反応時間や、定着性等の条件から、転写材と転写材の間隔、すなわち紙間距離も、そのユニットにより異なる可能性があるため、通知すべきデータとして、701に示すデータ構造において例示している。
702は電源ユニット90からプリンタエンジン制御部105に通知される供給可能電力情報データを示したデータ構造である。本実施例に係る画像形成装置においては、任意の性能を備えた画像形成サブシステム150と紙搬送プラットフォーム60からなる構成をとる。そのため、電源ユニット90から供給され得る総電力量、および電力系統の構成データは画像形成装置の稼動を可能にするか否かを判断する上で重要なデータである。そこでこれらのデータを、ユニットIDとともに電源ON時にプリンタエンジン制御部105に通知することとする。
703は、共通コンフィギュレーション情報データ701以外に、画像形成制御部160が画像形成サブシステム150の各ユニットの能力データとして通知すべき画像形成サブシステムコンフィギュレーション情報データである。具体的には、構成情報(4Dフルカラー、1Dフルカラー、1D白黒)がある。また、カラー画像形成サブシステム150A、150Bでは、4色の画像を現像、転写させるために4色分のITOP信号を適切な時間間隔で発生させる必要がある。従って、そのためのITOP間隔データがある。さらに、カラー画像形成サブシステム150A、150Bの場合、最初に現像される色画像データを制御するためのITOP信号を発生させた時点から、4色分の画像が現像、転写され、二次転写部に該画像データの副走査方向の先頭が到達するまでの所要時間が、転写材との位置合わせのために必要となる。従って、そのためのITOP−二次転写距離データがある。
704は、プリンタエンジン制御部105にて決定したプリンタエンジン動作条件情報データであり、プリンタエンジン100を画像形成装置として動作させるためのものである。例えば、紙搬送プラットフォーム60および画像形成サブシステム150から通知された共通コンフィギュレーション情報データ701および画像形成サブシステムコンフィギュレーション情報データ703の各カラーモード、各マテリアル条件におけるプロセススピードの値、消費電力量、供給可能電力情報データ702で通知される供給可能電力量とから、全てのユニットが正常に動作可能である。プリンタエンジン100が画像形成装置として安定した性能を得ることができる動作条件を導き出すことが可能である。
またプリンタエンジン制御部105が複数の動作条件を規定値として予め保持しておき、各ユニットから収集したデータと不整合がない動作条件を選択することも可能である。プリンタエンジン動作条件情報データ704は、例として各カラーモード、各マテリアル条件におけるプロセススピードと、PPM(print per minute)を3種類決定した場合を示す。必要に応じて対応できないカラーモード、マテリアルの組み合わせを通知してもよい。
705は、プリンタエンジン制御部105から動作条件を通知された後、画像形成制御部160とプラットフォーム制御部65が通知された条件下での消費電力量を改めて決定する。そしてプリンタエンジン制御部105に対して再度通知するユニット消費電力情報データのデータ構造である。プリンタエンジン制御部105は、電源ユニット90から受け取った供給可能電力情報データ702における供給可能電力量と、ユニット消費電力情報データ705から得られる、決定した条件下で各ユニットが消費する電力量の総和を比較し、その結果に基づいて動作可否の判断、条件の是正等を行う。
なお、本実施例においては、紙搬送プラットフォーム60と画像形成サブシステム150がそれらに付随する各ユニットに独自の制御手段を持たず、紙搬送プラットフォーム60、画像形成サブシステム150が付随する各ユニットの能力情報の記憶や制御を司る構成としているが、特にこれに限定されず、付随するユニットが独自の制御手段を持つ場合であれば、プラットフォーム制御部65と画像形成制御部160がそれぞれ付随するユニットから共通コンフィギュレーション情報データ701あるいは画像形成サブシステムコンフィギュレーション情報データ703の通知を受け、それらを取りまとめた上でプリンタエンジン制御部105と通信を行う構成としてもよい。
次に図22を用いて、電源ON時のコンフィギュレーション情報のコマンドシーケンスの詳細を説明する。
図22(a)では、紙搬送プラットフォーム60と画像形成サブシステム150がそれらに付随する各ユニットの能力情報の記憶や制御を司る構成の場合のシーケンスを示す。
不図示の電源SWがONされ(ステップSa221)、電源ユニット90から各ユニットに対し電力が供給される。するとまず、プラットフォーム制御部65および画像形成制御部160からプリンタエンジン制御部105に対し、共通コンフィギュレーション情報データ701が送信される。画像形成制御部160からは画像形成サブシステムコンフィギュレーション情報データ703も付け加えられる。このデータ通信とほぼ同時に、電源ユニット90からプリンタエンジン制御部105に対し、供給可能電力情報データ702が送信される(ステップSa222)。
プリンタエンジン制御部105は、ここで受けた各データ701〜703に基づいて、画像形成装置としての動作条件(各マテリアル・各カラーモードにおけるプロセススピードとPPMなど)を決定する(ステップSa223)。
その後プリンタエンジン制御部105はプラットフォーム制御部65および画像形成制御部160に対し、決定した動作条件をプリンタエンジン動作条件情報データ704として送信する(ステップSa224)。
プラットフォーム制御部65および画像形成制御部160は、プリンタエンジン動作条件情報データ704により動作することを認識し、動作パラメータの生成等、画像形成動作の準備を行うと同時に、与えられた動作条件下における消費電力量を再度算出する。その結果をユニット消費電力情報データ705としてプリンタエンジン制御部105に送信する(ステップSa225)。
以上のコマンドシーケンスにより、一連の電源ON時コンフィギュレーション通信を終了する。
図22(b)では、紙搬送プラットフォーム60および画像形成サブシステム150に付随する各ユニットが独自の制御手段をもつ構成の場合のシーケンスを示す。
不図示の電源SWがONされ(ステップSb221)、電源ユニット90から各ユニットに対し電源が供給されると、まず紙搬送プラットフォーム60に付随する給紙ユニット70と搬送ユニット80が共通コンフィギュレーション情報データ701をプラットフォーム制御部65に送信する。また画像形成サブシステム150に付随する定着ユニット180も同様に共通コンフィギュレーション情報データ701を画像形成制御部160に送信する。画像形成サブシステム150に付随する作像ユニット170は共通コンフィギュレーション情報データ701に加え、画像形成サブシステムコンフィギュレーション情報データ703を画像形成制御部160に送信する。
プラットフォーム制御部65は給紙ユニット70および搬送ユニット80から送信されたデータに基づき、プラットフォーム制御部65としての共通コンフィギュレーション情報データ701を決定する。画像形成制御部160もまた、定着ユニット180および作像ユニット170から送信されたデータに基づき、画像形成制御部160としての共通コンフィギュレーション情報データ701および画像形成サブシステムコンフィギュレーション情報データ703を決定する。
その後、プリンタエンジン制御部105に対し、プラットフォーム制御部65からは共通コンフィギュレーション情報データ701が、画像形成制御部160からは共通コンフィギュレーション情報データ701および画像形成サブシステムコンフィギュレーション情報データ703が送信される。このデータ通信とほぼ同時に、電源ユニット90からプリンタエンジン制御部105に対し、供給可能電力情報データ702が送信される(ステップSb222)。
プリンタエンジン制御部105はここで受けた各データ701〜703に基づいて、画像形成装置としての動作条件(各マテリアル・各カラーモードにおけるプロセススピードとPPM等)を決定する(ステップSb223)。
その後プリンタエンジン制御部105はプラットフォーム制御部65および画像形成制御部160に対し、決定した動作条件をプリンタエンジン動作条件情報データ704として送信する。プラットフォーム制御部65および画像形成制御部160は、プリンタエンジン動作条件情報データ704により動作することを認識し、この情報をそれぞれに付随する給紙ユニット70および搬送ユニット80と、作像ユニット170および定着ユニット180に対して送信する(ステップSb224)。
給紙ユニット70および搬送ユニット80と、作像ユニット170および定着ユニット180は各々与えられた動作条件により動作することを認識し、動作パラメータの生成など、画像形成動作の準備を施すと同時に、与えられた動作条件下における消費電力量を再度算出する。その結果をユニット消費電力情報データ705としてそれぞれプラットフォーム制御部65、画像形成制御部160に送信する。プラットフォーム制御部65および画像形成制御部160は各々付随するユニットから送信された消費電力データに基づき、その総和を算出する。そしてその結果をユニット消費電力情報データ705としてプリンタエンジン制御部105に送信する(ステップSb225)。
以上のコマンドシーケンスにより、一連の電源ON時コンフィギュレーション通信を終了する。
図23、図24はプリンタエンジン100が画像形成動作を行う際に、各ユニット間で送受される各種情報およびコマンドシーケンスを示す図である。
図23において711に示すデータ構造は、画像形成動作の際に転写材の搬送を開始するために、プリンタエンジン制御部105からプラットフォーム制御部65および画像形成制御部160に共通して送信される共通給紙要求情報データである。共通給紙要求情報データ711は、給紙要求に関するものであるため、プラットフォーム制御部65のみに送信することも可能であるが、本実施例においては、画像形成動作の予約のために画像形成制御部160にも送信する構成とする。共通給紙要求情報データ711には、例として、給紙開始要求コマンドを表すコマンドID、要求する画像データに対応したページID、カラーモード、用紙サイズ、マテリアル情報、印刷面(片面、両面表面、両面裏面等)等が含まれる。
712に示すデータ構造は、共通給紙要求情報データ711以外に、プラットフォーム制御部65が転写材の搬送を制御するために必要な固有給紙要求情報データである。固有給紙要求情報データ712は、画像形成制御部160に通知する必要のないものであり、例えば、給紙を開始するカセットについての給紙段情報、搬送ユニット80にて搬送する上で必要な排紙方向等が含まれる。
713は、共通給紙要求情報データ711および固有給紙要求情報データ712に基づいてプラットフォーム制御部65が給紙動作開始の判断を行った結果を、プリンタエンジン制御部105に対し通知するための給紙要求ACK情報データである。給紙要求ACK情報データ713には、例えばページID、給紙段情報、給紙が正常か否かを表す給紙ステータス情報、給紙が正常でない場合のNG要因情報等が含まれる。NG要因としては紙無し状態、エラー状態、ジャム状態等がある。
本実施例においては、給紙要求ACK情報713をプラットフォーム制御部65が送信したことをもって、画像形成動作開始可能であることを示すものとする。
714は、プラットフォーム制御部65が給紙要求ACK情報713により給紙開始可能を通知した場合に、プリンタエンジン制御部105から画像形成制御部160に対し送信される画像形成要求情報データである。プリンタエンジン制御部105は画像形成の準備ができた段階で画像形成要求情報データ714を発行する。画像形成要求情報データ714には、例えばページID、カラーモード等がある。
715は、画像形成要求情報データ714を受けて、画像形成制御部160が画像形成動作を開始したことをプリンタエンジン制御部105に通知するための画像形成動作開始通知情報データである。画像形成制御部160は、その構成に応じて、画像形成動作を開始させるトリガーであるITOP信号を発生させると同時に、画像形成動作開始通知情報データ715を発行する。プリンタエンジン制御部105は画像形成動作開始通知情報データ715を受けると、転写材の搬送制御のためにプラットフォーム制御部65に対してこの画像形成動作開始通知情報データ715を送信する。画像形成動作開始通知情報データ715には、例えばページID等がある。
716は、プラットフォーム制御部65が、画像形成動作と搬送動作全てが終了したことを検出し、その結果を通知するための画像形成・搬送終了通知情報データである。画像形成動作と搬送動作の終了には、搬送ユニット80から転写材が機外に排出された状態だけでなく、ジャム発生等で機内に転写材が残ったままの状態が含まれる。画像形成・搬送終了通知情報データ716により、プリンタエンジン制御部105は画像(ページ)の画像形成動作が正常に終了したか否かを認識する。画像形成・搬送終了通知情報データ716には、例えば、正常終了か否かを通知する終了ステータス、正常終了しなかった要因を示すNG要因等がある。NG要因の例としてはエラー状態、ジャム状態などが挙げられる。
なお、前述のとおり、本実施例における構成はこれに限定されるものではなく、紙搬送プラットフォーム60と画像形成サブシステム150に付随する各ユニットが独自の制御手段を持つ構成であってもよい。
次に図24を用いて、画像形成動作時のコマンドシーケンスの詳細を説明する。
本実施例においては、1ページの画像形成動作が正常に開始・終了した場合について説明する。
図24(a)では紙搬送プラットフォーム60と画像形成サブシステム150がそれぞれに付随する各ユニットの制御を司る構成の場合のシーケンスを示す。
画像形成動作を開始するに当たり、まずプリンタエンジン制御部105がプラットフォーム制御部65と画像形成制御部160に対し、共通給紙要求情報データ711を送信する。プラットフォーム制御部65に対しては共通給紙要求情報データ711に加え固有給紙要求情報データ712を送信する(ステップSa241)。
プラットフォーム制御部65は、給紙開始可能か否かの判断を行い、その結果を給紙要求ACK情報データ713としてプリンタエンジン制御部105に送信する(ステップSa242)。
プリンタエンジン制御部105は、給紙要求ACK情報データ713を受信し、プラットフォーム制御部65が給紙開始可能と判断したことを認識した場合、画像形成要求情報データ714を画像形成制御部160に送信する(ステップSa243)。
画像形成制御部160は、画像形成要求情報データ714を受け、PPMの設定値から得られる画像形成間隔分、前画像形成から所定時間が経過しているか等の判断を行う。画像形成可能と判断した場合、ITOP信号を発生させ画像形成動作を開始すると同時に、画像形成動作開始通知情報データ715をプリンタエンジン制御部105に送信する。プリンタエンジン制御部105は、画像形成動作開始通知情報データ715を受信する。そして正常に画像形成が開始されたことを認識し、同時に転写材搬送制御のためにプラットフォーム制御部65に対して画像形成動作開始通知情報データ715を送信する(ステップSa244)。
プラットフォーム制御部65は、画像形成動作開始通知情報データ715を受信したことで、転写材が二次転写部にて転写制御されるべく、レジストローラにて搬送制御されることを認識する。画像形成制御部160は、発生させたITOP信号から所定時間後にレジストローラをトナー像と転写材の位置が合うようにタイミング制御して動作させると同時に、レジスト信号をプラットフォーム制御部65に通知し、転写材の搬送動作が始まったことを通知する。プラットフォーム制御部65はその通知を受け、転写材のレジストローラより上流側の負荷の駆動を開始させる。
プラットフォーム制御部65および画像形成制御部160による画像形成制御および搬送制御が行われ、転写材が機外へ排出されたことをプラットフォーム制御部65が認識すると、プリンタエンジン制御部105に対し、画像形成・搬送終了通知情報データ716が発行される(ステップSa245)。
プリンタエンジン制御部105は、画像形成・搬送終了通知情報データ716を受信することで転写材への一連の画像形成動作が全て終了したことを認識する。
図24(b)では紙搬送プラットフォーム60と画像形成サブシステム150に付随する各ユニットが独自の制御手段をもつ構成の場合のシーケンスを示す。
画像形成動作を開始するに当たり、まずプリンタエンジン制御部105がプラットフォーム制御部65と画像形成制御部160に対し、共通給紙要求情報データ711を送信する。プラットフォーム制御部65に対しては共通給紙要求情報データ711に加え固有給紙要求情報データ712を送信する。プラットフォーム制御部65は給紙ユニット70に対し、共通給紙要求情報データ711および固有給紙要求情報データ712をそのまま送信する。画像形成制御部160は、作像ユニット170および定着ユニット180に対し、受信した共通給紙要求情報データ711をそのまま送信する(ステップSb241)。
給紙ユニット70は、給紙開始可能か否かの判断を行い、その結果を給紙要求ACK情報データ713としてプラットフォーム制御部65に送信する。プラットフォーム制御部65は、給紙ユニット70から受信した給紙要求ACK情報データ713に従い、同じ結果を示す給紙要求ACK情報データ713をプリンタエンジン制御部105に送信する(ステップSb242)。
プリンタエンジン制御部105は、給紙要求ACK情報データ713を受信し、プラットフォーム制御部65が給紙開始可能と判断したことを認識した場合、画像形成要求情報データ714を画像形成制御部160に対し送信する。画像形成制御部160は、受信した画像形成要求情報データ714をそのまま作像ユニット170と定着ユニット180に送信する(ステップSb243)。
作像ユニット170は画像形成要求情報データ714を受け、PPMの設定値から得られる画像形成間隔分、前画像形成から所定時間が経過しているか等の判断を行う。画像形成可能と判断した場合、ITOP信号を発生させ画像形成動作を開始すると同時に、画像形成動作開始通知情報データ715を画像形成制御部160に送信する。画像形成制御部160は、作像ユニット170から送信された画像形成動作開始通知情報データ715と同じ内容の画像形成動作開始通知情報データ715を、プリンタエンジン制御部105に送信する。また、画像形成制御部160は定着ユニット180に対し、作像ユニット170が画像形成動作を開始したため、定着ユニット180に転写材が搬送される旨を通知するべく、画像形成動作開始通知情報データ715を送信する。
プリンタエンジン制御部105は、画像形成動作開始通知情報データ715を受信し、正常に画像形成が開始されたことを認識し、同時に転写材搬送制御のためにプラットフォーム制御部65に対して画像形成動作開始通知情報データ715を送信する。プラットフォーム制御部65は、給紙ユニット70に対し、受信した画像形成動作開始通知情報データ715をそのまま送信する。
プラットフォーム制御部65および給紙ユニット70は、画像形成動作開始通知情報データ715を受信したことで、転写材が二次転写部にて転写制御されるべくレジストローラにて搬送制御されることを認識する。作像ユニット170は、発生させたITOP信号から所定時間後にレジストローラをトナー像と転写材の位置が合うようにタイミング制御して動作させる。それと同時にレジスト信号を、画像形成制御部160を介してプラットフォーム制御部65に送信し、転写材の搬送動作が始まったことを通知する。プラットフォーム制御部65はその通知を受け、同時にその通知を給紙ユニット70にも遅延なく送信する。これにより、給紙ユニット70は、転写材のレジストローラより上流側の負荷の駆動を開始させる。
プラットフォーム制御部65は、画像形成動作開始通知情報データ715を受け取ってから所定時間後に、転写材が画像形成サブシステム150内から紙搬送プラットフォーム60へと受け渡されるタイミングで、ステップSb241において受信した共通給紙要求情報データ711および固有給紙要求情報データ712を搬送ユニット80に通知し、搬送ユニット80に転写材の受け入れの準備を行わせる(ステップSb244)。
その後、搬送ユニット80が転写材を受け取り、搬送し、最終的に転写材が機外へと排出されたことを認識すると、プラットフォーム制御部65に対し、画像形成・搬送終了通知情報データ716が発行される。プラットフォーム制御部65は搬送ユニット80からの画像形成・搬送終了通知情報データ716を受け取り、同じ内容の画像形成・搬送終了通知情報データ716をプリンタエンジン制御部105に対し送信する(ステップSb245)。
プリンタエンジン制御部105は、画像形成・搬送終了通知情報データ716を受信することで転写材への一連の画像形成動作が全て終了したことを認識する。
[サブシステムおよびユニット選択]
本実施例に係る画像形成装置がネットワークに非接続な状態(装置単体)、ネットワークに接続されている状態、インターネットに接続されている状態等において、使用者が画像形成装置の各ユニットの変更を行う場合について説明する。
ここで、プリンタエンジン100、コントローラ200、操作部210、画像読取装置220、原稿給紙装置230を含む、本実施例に係る画像形成装置を以下MFP(Multi Function Peripheral)と呼ぶ。
はじめにMFPがネットワークに非接続な状態の場合について説明する。
図25は、操作部210の表示の一例である。図25(a)はMFPの電源がONされた後、使用者からの画像形成指示入力を待っている状態(待機状態)で表示される画面である。ガイドボタン870が使用者によって押下されると、ガイドの内容を選択する画面(図25(b))が表示される。
図25(b)の表示状態で、“システムの構成”871が選択され、“表示する”ボタン872が押下されると、図25(c)が表示される。図25(c)は「システムの構成」を表示し、使用者が選択するための画面である。図25(c)に示される表示状態で、“現在の構成”が選択され、“表示する”ボタン874が押下されると、現在MFPを構成している画像形成サブシステム150、搬送プラットフォーム60、作像ユニット170、定着ユニット180、給紙ユニット70、搬送ユニット80、電源ユニット90の説明を表示するための不図示の選択画面が表示される。この選択画面から選択することで、各サブシステムおよび各ユニットの性能、名前等を確認することができる。“他の装置の構成”が選択されると、ネットワークに接続されている他の機器の性能、名称等を確認することができるが、MFPがネットワークに非接続な状態においては、選択できないようになっている。
使用者が、例えばMFPの性能向上(スペックアップ)を目的としてサブシステムおよびユニットの変更をしようとする場合、まず操作部210において、図25(c)の状態から“システムの構成変更”873を選択し、“表示する”ボタン874を押下する。すると、図26(a)に示す画面が表示される。そして、プリンタエンジン制御部105は、現在の性能情報(スペック情報)データを参照すると共に、図26(a)に示すように現在のスペック情報を表示する。
ここで、プリンタエンジン制御部105は、電源ユニット90より電力を供給された直後にコンフィギュレーション通信を行い、画像形成サブシステム150、紙搬送プラットフォーム60、それぞれが持つ各ユニットおよび電源ユニット90の情報(例えば、図21)を収集する。そしてデータテーブルとして格納しているので、そこから現在のスペック情報を得ることができる。データテーブルとしては、例えば図27に示すような構成がある。
続いて、プリンタエンジン制御部105は、プリンタエンジン制御部105に予め格納されている、MFPに装着可能な全てのサブシステムおよびユニット等の情報データを参照し、スペックアップの選択肢(図26(a)の場合、処理速度30、40、50、60、70)を操作部210に表示させる。
ここで、プリンタエンジン制御部105に格納されているMFPに装着可能な全てのサブシステムおよびユニット等の情報データは、例えば図28に示される構成である。またこの情報は、MFPが後述するネットワーク10やインターネット40に接続されている場合には、サーバから得ることも可能である。
図28において、一番左の列には交換可能なサブシステム、ユニット群が示される。ここでは、画像形成サブシステムにはグラフィックカラーG1、オフィスカラーA1、オフィスカラーC1があり、給紙ユニットには給紙ユニットC11、C12、C13があることが示されている。右隣の列には、各サブシステム、ユニットの最大スペックが示され、速度(CPM)、対応マテリアル(用紙)、消費電力を性能(スペック)として挙げている。さらに右隣の列には、そのユニットと組み合わせるユニットの必要条件が示されている。ここに示される画像形成サブシステムG1、A1、C1のスペック情報は、装着される作像ユニット170、定着ユニット180によって変動し得る。
使用者は、スペック変更をしたい項目のスペック表示部875において所望の性能値を選択し、“次へ”ボタン876を押下する。またその際、使用者は、所望の性能値を持った画像形成装置を実現するために複数のサブシステム、ユニット変更案がある場合に、どの変更案を表示するかについて、変更案を表示する優先条件を設定することができる。図26(a)は、優先条件として“スペック優先”、“現在の構成優先”および“値段優先”があり、“スペック優先”が選択されている状態を示している。
続いて、プリンタエンジン制御部105は、現在のスペック情報データ、使用者が所望するスペック情報データ、装着可能な全てのサブシステムおよびユニット等の情報データおよび、サブシステムとユニットの全ての組み合わせのスペック情報データを基に、図29に示すような、使用者が所望するスペックを実現するために必要な変更案データを作成する。ここで、複数の変更案があった場合には、図26(a)で使用者が設定した優先基準を考慮して、使用者に提案する変更案データを決定する。
図29では、画像形成サブシステムをオフィスカラーC1からオフィスカラーA1に交換する場合の例を示している。現在装着されている給紙ユニットが給紙ユニットC11で、画像形成サブシステムをオフィスカラーC1からオフィスカラーA1に交換した場合において、同時に給紙ユニットをC11からC12に交換した場合は、現状25CPMであった処理性能が40CPMに、また現状対応可能なマテリアルは100gであったのが200gまでに、それぞれスペックが変更されることが分かる。また、給紙ユニットをC11からC13に交換した場合は、現状25CPMであった処理性能が、40CPMに、また、現状対応可能なマテリアルは100gであったのが125gまでに、それぞれスペックが変更されることが分かる。
ここで、プリンタエンジン制御部105には、サブシステムとユニットの全ての組み合わせのスペック情報データが格納されている。図30はその一部を示す図であり、画像形成サブシステム150(オフィスカラーA1)に対して、全ての給紙ユニット70(給紙ユニットC11、C12、C13)を組み合わせた場合のスペックデータが示されている。本スペックデータは予め格納されていてもよいが、図28に示すMFPに装着可能な全てのサブシステムおよびユニット等の情報データから作成するものであってもよい。
続いて図26(b)に示すように、プリンタエンジン制御部105は、変更が必要なサブシステム、ユニットを操作部210に表示し(図26(b)の斜線部)、使用者が確認できるようにする。また、変更案データを操作部210に表示する。変更案が複数ある場合には、図26(b)に示すように、変更案ごとにプランA、プランB・・というように、変更案の数だけプラン選択ボタン888が表示され選択可能となる。
使用者によって変更案が選択され、“次へ”ボタン877が押下されると、図31に示すように、交換が必要なサブシステムやユニットの詳細情報が操作部210に表示される。交換が必要なサブシステムやユニットが複数ある場合には、“次へ”ボタン889が押下されると、次のサブシステム、ユニットの詳細情報が表示される。
次に、MFPがネットワークに接続されている状態の場合について説明する。
図32に、MFP250、251がネットワーク10に接続された状態を示す。ネットワーク10には、サーバの役割を果たすコンピュータ22とクライアントの役割を果たすコンピュータ20および21が接続されている。クライアント20、21は複数台あってもよい。826はネットワーク10に接続されたデータ格納のためのメモリ装置であり、ネットワーク10を経由して送られてきた各種データを一時的に保存/格納することができる。
コンピュータ20(21)上では、各種文書/図形が作成/編集される。そしてコンピュータ20(21)上から起動ソフトウェア(プリンタドライバ)によって指示することにより、文書/図形データがネットワーク10を経由してMFP250(251)に送られる。
また、MFP250(251)の画像読取装置220に設置された原稿は、コンピュータ20(21)からスキャナドライバの指示にしたがって読み取られる。読み取られた画像データはネットワーク10へ送られ、メモリ装置826に保存され、あるいはコンピュータ20(21)のディスプレイに表示され、もしくはMFP250(251)にて画像形成される。
MFP250(251)は、コンピュータ20(21)側とネットワーク10を介して情報交換可能な不図示の通信装置を有しており、MFP250(251)の設定情報、装置状態、性能情報等がコンピュータ20(21)側に逐次送られる構成となっている。コンピュータ20(21)側は、その情報を受けて動作するユーティリティソフトウェアを持っており、MFP250(251)は、コンピュータ20(21)の元で一元管理される。
ネットワーク10は、図33に示されるように、図32に示される構成がネットワークを相互に接続するルータ1901〜1904を介して接続され、更なるネットワークLAN(Local Area Network)11を構成する。また、LAN11は内部のルータ1901を介して専用回線あるいはインターネット40を通して、他のLAN12内部のルータ1905に接続される。このように、ネットワーク網は幾重にも張り巡らされて広大な接続形態を構築される。
続いて、図33に示されるネットワーク構成におけるデータの送受について、図34を用いて説明する。
コンピュータ20(21)等の送信元のデバイスA1910aに、画像データ、PDLデータ、プログラム等のデータ1911がある。これをネットワーク10を介して受信先のデバイスB1910bに転送する場合、まずデータ1911を細分化し、イメージ的にデータ1912に示すように分割する。分割された個々のデータ1913、1914、1916に、送り先アドレスとしてのヘッダ1915を付加し、パケット1917〜1920として順次ネットワーク10上に送って行く。デバイスBのアドレスとパケット1917〜1920のヘッダ1921が一致するとデータ1922は分離され、デバイスB1910bに受け渡される。そしてデバイスB1910bにおいて元のデータ状態1926に再生される。
次に、図35を用いて、図33に示した構成がインターネット40に接続された場合のシステム構成について説明する。
インターネット40に接続されるクライアントはパソコン20(21)、サーバ22、MFP250(251)のいずれであってもよい。30は情報管理サーバ、31はプラン提案サーバである。情報管理サーバ30とプラン提案サーバ31は共に、インターネット40を介して情報をやり取りできるように接続されている。
情報管理サーバ30には、図28に示すようなMFPに装着可能な全てのサブシステムおよびユニット等の情報データが格納されている。情報管理サーバ30に格納されるこの情報データは、常に最新の情報に更新することが可能である。
プラン提案サーバ31には、図30に示すようなサブシステムとユニットの全ての組み合わせのスペック情報データが格納されており、図29に示すような変更案データを作成する機能を持っている。プラン提案サーバ31に格納されるこのスペック情報データは、常に最新の情報に更新することが可能である。
インターネットに接続されている状態において、使用者がサブシステムおよびユニットの変更をしようとする場合について説明する。以下に示す構成以外は、インターネットに非接続の状態における場合と同様であるため、説明は省略する。
プリンタエンジン制御部105は、インターネット40によって接続されている情報管理サーバ30から、図28に示すMFPに装着可能な全てのサブシステムおよびユニット等の情報データを受信する。
また、プリンタエンジン制御部105は、現在のスペック情報データ、使用者が所望するスペック情報データ、装着可能な全てのサブシステムおよびユニット等の情報データおよび、図26(a)で使用者が設定した優先基準を、インターネット40により接続されているプラン提案サーバ31に送信し、変更案データ作成の要求を行う。プラン提案サーバ31は受信した情報データと、プラン提案サーバ31に格納されている図30に示すようなサブシステムとユニットの全ての組み合わせのスペック情報データを基に、図29に示すような変更案データを作成する。
プリンタエンジン制御部105は、インターネット40により接続されているプラン提案サーバ31より、プラン提案サーバ31が作成した変更案データを受信する。そして、プリンタエンジン制御部105は、インターネット40により接続されている情報管理サーバ30から、変更案データにより選択された交換するサブシステムやユニットの詳細情報を受信する。
次に、図34および図36を用いて、MFP250(251)の操作部210からではなく、コンピュータ20(21)からプリンタドライバにより画像データをMFP250(251)に送信する場合について説明する。
プリンタドライバは、プリント動作を指示するためのGUIであり、これにより使用者は所望の設定を指示して、所望の画像をMFP250(251)等に送信可能となる。
図36の881は、コンピュータ20(21)に表示されるプリンタドライバのウィンドウである。その中の設定項目として、882は画像の送信先を選択する送信先選択カラムである。送信先としては、MFP250(251)のほか、保存の目的としてメモリ826等が含まれる。883は、画像形成ジョブの中から、出力ページを選択するページ設定カラムである。ページ設定カラム883は、コンピュータ20(21)上で動作するアプリケーションソフトで作成された画像のどのページを出力するかを決定する。
884は、出力部数を指定する部数設定カラムである。887は、送信先選択カラム882にて選択された送信先デバイスに関する詳細設定を行うためのプロパティキーである。プロパティキー887をクリックすると別画面にてそのデバイス固有の設定情報を入力し、特殊な画像処理条件等が変更可能である。892はフィニッシング設定である。フィニッシング設定892は、選択されたMFPに応じて設定項目が異なってくる。
送信先選択カラム882をクリックすると、画像形成可能なMFP等の一覧が表示される。一覧を表示するためには、ネットワーク10上のMFP等を検索する必要がある。ネットワーク10上のMFP等を検索する場合、例えばディレクトリサービスを利用する。ディレクトリサービスを用いてネットワーク10に接続されている装置を検索することにより、ネットワーク10上で利用可能な装置のネットワークアドレスの一覧を得ることができる。ディレクトリサービスを用いたディレクトリシステムとしては、例えばLDAP(Lightweight Directory Access Protocol)がある。LDAPにおいてはコンピュータ22がLDAPサーバとして働き、ネットワーク10上の装置に関する情報を保管する。
また、例えばカラー動作モードの情報(フルカラー動作、ポイントカラー動作、白黒動作、両面可能など)、解像度等の動作モード情報、スペック情報を登録することによって所望のカラー動作モードを持つMFPや所望の解像度機能を持つMFP等といった検索も可能である。
さらに、電源がONされたときにプリンタエンジン制御部105が収集し格納したサブシステムやユニット情報も検索可能である。また、LDAPサーバには、図28に示した装着可能な全てのサブシステムおよびユニット等の情報データを格納可能であり、当該情報データが予め格納されている場合には、プリンタエンジン制御部105が当該情報データを持つ必要はない。また、LAN11が専用回線またはインターネット40に接続されていない場合であっても、LDAPサーバに接続可能であれば、上記情報データを使用者に提示可能である。
ここで、ガイドボタン891が押下されると、操作部210に表示した図25、26、31の画面と同様の画面をコンピュータ20(21)に表示する構成とする。これにより、LDAPサーバからの情報で全てのネットアーク10に接続されるMFPのサブシステムや各ユニット情報の表示が可能となる。
所望の設定を終了後、“OK”キー885を押下して印刷を開始する。印刷を取りやめる場合には、“閉じる”キー886を押下して印刷を取りやめる。
コンピュータ20(21)上にて動作するユーティリティソフトウェアについて説明する。
MFP250(251)内のネットワークインターフェース部分には、標準化されたデータベースであるMIB(Management Information Base)が構築されている。そして、ネットワーク管理プロトコルSNMP(Simple Network Management Protocol)を介してネットワーク10上のコンピュータ20(21)と通信し、MFP250(251)および、ネットワーク10上に接続された不図示のスキャナ、プリンタあるいは、FAXなどの管理が可能になっている。
一方、コンピュータ20(21)には、MIBを用いたソフトウェアプログラムが動作しており、ネットワーク10を介して、SNMPの利用によりMIBを使って必要な情報交換が可能となる。またネットワーク10上のMFP、コンピュータ等の装置同士でもMIB情報を取得することで相互に通信を行い相手の装置の状態、能力などの情報を取得することが可能である。
サーバ(コンピュータ)22はネットワーク10上の装置と定期的に通信し、あるいは各装置からの発信によって各装置の機能、状態等を常に把握している。各装置から収集したMIBデータを基にWEBサーバが構築されているため、コンピュータ20(21)はHTTPによる周知のブラウジングソフトウェアによってサーバ(コンピュータ)22にアクセスしても各装置の状態を把握することが可能である。
インターネット40に接続されていない状態の場合における、ネットワーク10上に接続されたコンピュータ20(21)からのMFPの操作について説明する。以下に示す構成以外は、前述の装置単体の場合およびインターネットに接続された状態における場合と同様であるため、説明は省略する。
使用者がMFP250(251)のサブシステムおよびユニット変更をしたいと考えた場合、まず、コンピュータ20(21)において、プリンタドライバを起動し、図36に示すウィンドウを表示し、ガイドボタン891を押下する。
コンピュータ20(21)は、図36の送信先選択カラム882で選択されている装置に関する図27に示す現在のスペック情報をサーバコンピュータ22から受信する。また、サーバコンピュータ22から図28に示す装着可能な全てのサブシステムおよびユニット等の情報データを受信する。そして、コンピュータ20(21)に、図26(a)に示す画面を表示する。
コンピュータ20(21)は、サーバコンピュータ22に、現在のスペック情報データ、使用者が所望するスペック情報データおよび図26(a)で使用者が設定した優先基準を送信すると共に、変更案作成を要求する。
サーバコンピュータ22は、図29に示す変更案データを作成する。コンピュータ20(21)は、前記データをサーバコンピュータ22より受信する。
使用者によって変更案が選択されると、コンピュータ20(21)は、サーバ(コンピュータ)22から変更案によって選択された交換するサブシステムや、ユニットの詳細情報を受信し、表示する。
以上、本実施例では、例として画像形成サブシステム150と給紙ユニット70の変更について説明したが、紙搬送プラットフォーム60、定着ユニット180、作像ユニット170、搬送ユニット80、電源ユニット90の変更についても同様に実施可能である。
また、画像読取装置220、原稿給紙装置230、不図示の後処理装置をサブシステムとして交換可能な構成としてもよい。
本実施例に係る画像形成装置および該画像形成装置を含む情報処理システムについて説明する。本実施例は、実施例1に係る画像形成装置および該画像形成装置を含む情報処理システムのうち、操作部210あるいはコンピュータ20(21)に表示される内容および選択条件等について変更したものである。
使用者がサブシステム、ユニットの変更をしようとする場合、まず、使用者は図25(c)の状態から“システムの構成変更”873を選択し、“表示する”ボタン874を押下する。すると、図37に示す画面が表示される。ここで、“スペックから選ぶ”が選択され“表示する”ボタンが押下されると、実施例1と同様に図26(a)に示す画面が表示される。一方、“モジュールから選ぶ”が選択されると、交換可能なサブシステムやユニットのうちから変更を所望するサブシステムやユニットを選択するための選択画面(図38)を操作部210またはコンピュータ20に表示する。交換可能なサブシステムおよびユニットの情報は、プリンタエンジン制御部105が電源ユニット90より電力を供給された直後にコンフィギュレーション通信を行う際に収集されて、格納されている。
図38に示す画面において、使用者が変更を所望するサブシステムおよびユニットを選択し、“次へ”ボタンが押下されると、選択されたサブシステムおよびユニットに関して、選択可能なサブシステムおよびユニットの一覧を表示する(図39)。
例えば、現在、画像形成サブシステム150としてオフィスカラーC1が装着されていて、オフィスカラーA1が交換の対象として選択さる場合を説明する。まず、図38の画面で“エンジン”モジュールが選択され、“次へ”ボタンが押下される。続いて、図39において、現在装着されている画像形成サブシステム150としてオフィスカラーC1を表示すると共に、交換可能な画像形成サブシステム150として、オフィスカラーA1およびグラフィックカラーG1を表示する。
図39に示す画面において、交換可能な画像形成サブシステム150のうち、オフィスカラーA1が選択され“次へ”ボタンが押下される。するとプリンタエンジン制御部105は、現在の画像形成サブシステム150(オフィスカラーC1)のスペック情報データ、使用者が選択した画像形成サブシステム150(オフィスカラーA1)のスペック情報データおよび、サブシステムとユニットの全ての組み合わせのスペック情報データを基に、図29に示すような変更案データを作成する。そして、プリンタエンジン制御部105は、変更によって生じるスペックの変更内容と使用者が選択した画像形成サブシステム(オフィスカラーA1)の詳細情報を表示する(図40)。
以上説明したように実施例1および2によれば、画像形成装置および該画像形成装置を含む情報処理システムにより、使用者が画像形成装置の構成を変更しようとした際、プリンタエンジン制御部と各種サブシステムおよびユニット等がやり取りした情報を基に、複数のサブシステム及びユニットの中から使用者のニーズに応じた最適な組み合わせを導き出すことが可能になる。
実施例1および2に係る画像形成装置の全体構成を示す図 画像形成装置の全体構成を示す図 カラープリンタエンジンの概略断面図 カラープリンタエンジンの概略断面図 白黒プリンタエンジンの概略断面図 (a)、(b)は異なる紙搬送プラットフォームを装着プリンタエンジンの概略断面図 (a)、(b)は、サブシステムの交換を説明する図 位置決め機構を示す概略図 (a)、(b)は給紙ユニットの概略断面図 (a)、(b)は搬送ユニットの概略断面図 (a)、(b)は紙搬送プラットフォームに給紙ユニットおよび搬送ユニットを組み込んだ状態を示す概略断面図 4Dフルカラープリンタ用画像形成サブシステムの断面図 1Dフルカラープリンタ用画像形成サブシステムの断面図 1D白黒プリンタ用画像形成サブシステムの断面図 画像形成装置のブロック図 画像形成装置のブロック図 4Dフルカラー画像形成サブシステムのブロック図 4Dフルカラー画像形成サブシステムの画像形成タイミングを示すタイミングチャート 1Dフルカラー画像形成サブシステムのブロック図 1Dフルカラー画像形成サブシステムの画像形成タイミングを示すタイミングチャート 1D白黒画像形成サブシステムのブロック図 1D白黒画像形成サブシステムの画像形成タイミングを示すタイミングチャート 電源ON時のコンフィギュレーション通信の情報を示す図 (a)、(b)は電源ON時のコンフィギュレーション通信のコマンドシーケンスを示す図 各ユニット間で送受される各種情報を示す図 (a)、(b)は各ユニット間で送受される各種情報通信のコマンドシーケンスを示す図 (a)、(b)、(c)は実施例1に係る表示画面を示す図 (a)、(b)は表示画面を示す図 現在のユニット構成のデータテーブルの一部を示す図 装着可能な全てのサブシステムおよびユニットの情報データの例を示す図 所望のスペック実現に必要な変更案データの例を示す図 サブシステムとユニットの全ての組み合わせのスペック情報データの一部を示す図 表示画面を示す図 ネットワークの構成概略図 ネットワークの構成概略図 ネットワーク構成におけるデータの送受を説明する図 ネットワークの構成概略図 プリンタドライバにおける表示画面を示す図 実施例2に係る表示画面を示す図 実施例2に係る表示画面を示す図 実施例2に係る表示画面を示す図 実施例2に係る表示画面を示す図
符号の説明
60 紙搬送サブシステム
70 給紙ユニット
80 搬送ユニット
90 電源ユニット
105 プリンタエンジン制御部(情報収集手段、情報管理手段、装着可能情報管理手段、選択手段に対応)
150 画像形成サブシステム
170 作像ユニット
180 定着ユニット
210 操作部(入力手段、情報表示手段に対応)

Claims (9)

  1. 着脱可能なサブシステムおよびユニットと、
    装着されているサブシステムおよびユニットの情報を収集する情報収集手段と、
    前記情報収集手段により収集された情報を管理する情報管理手段と、
    装着可能な全てのサブシステムおよびユニットの情報を管理する装着可能情報管理手段と、
    サブシステムおよびユニットの検索条件を入力する入力手段と、
    サブシステムおよびユニットの全ての組み合わせ情報を有し、任意のサブシステムおよびユニットを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択されたサブシステムおよびユニットの情報を表示する情報表示手段とを備えた画像形成装置であって、
    前記選択手段が、前記情報管理手段の管理する情報と、前記装着可能情報管理手段の管理する情報と、前記入力手段により入力された検索条件と、前記選択手段の有する組み合わせ情報から、所定のサブシステムおよびユニットを選択することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記サブシステムが、画像形成を行う画像形成サブシステム、転写材を搬送する転写材搬送サブシステムの少なくとも1つを含み、
    前記ユニットが、画像を形成する作象ユニット、転写材上の画像を定着させる定着ユニット、前記作象ユニットに転写材を搬送する給紙ユニット、転写材を排出する搬送ユニットの少なくとも1つを含むことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記画像形成サブシステムが、前記作象ユニットおよび前記定着ユニットを着脱可能に有し、前記転写材搬送サブシステムが、前記給紙ユニットおよび前記搬送ユニットを着脱可能に有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記入力手段に入力される検索条件が、前記装着可能情報管理手段の管理する情報に基づいて規定されることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記入力手段には、使用者の所望する画像形成装置の性能情報が入力されることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記入力手段には、使用者の所望するサブシステムおよびユニットの情報が入力されることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項5に記載の画像形成装置において、前記使用者の所望する画像形成装置の性能情報が、単位時間あたりの転写材搬送処理枚数、搬送可能な転写材種類、出力可能な画像画質性能のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする画像形成装置。
  8. 着脱可能なサブシステムおよびユニットを有し、画像形成を行う画像形成装置と、
    前記画像形成装置に装着されているサブシステムおよびユニットの情報を収集する情報収集手段と、
    前記情報収集手段により収集された情報を管理する情報管理手段と、
    前記画像形成装置に装着可能な全てのサブシステムおよびユニットの情報を管理する装着可能情報管理手段と、
    サブシステムおよびユニットの検索条件を入力する入力手段と、
    サブシステムおよびユニットの全ての組み合わせ情報を有し、任意のサブシステムおよびユニットを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択されたサブシステムおよびユニットの情報を表示する情報表示手段と、
    前記装置および各手段を接続する所定のネットワークを備えた情報処理システムであって、
    前記選択手段が、前記情報管理手段の管理する情報と、前記装着可能情報管理手段の管理する情報と、前記入力手段により入力された検索条件と、前記選択手段の有する組み合わせ情報から、所定のサブシステムおよびユニットを選択することを特徴とする情報処理システム。
  9. 請求項8に記載の情報処理システムにおいて、前記画像形成装置が、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の画像形成装置であることを特徴とする情報処理システム。
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