JP2007065089A - 商品ラベルおよびこれを用いた表示方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 台紙3にラベル基材2が仮着されてなる商品ラベル1であって、ラベル基材2の裏面は一部に接着剤層6、他の部分に擬似接着糊殺し加工された擬似接着剤層7が形成されており、また、表面は感熱発色層4が形成されており、接着剤層6および擬似接着剤層7を介して台紙3に仮着されているラベル基材2を台紙より剥離すると、擬似接着剤層7が再接着不可となることを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
図7は、商品として桃20を皿状のトレー21に盛り付けて陳列した例を示しており、商品番号などをバーコードにより印字した商品ラベル22はトレー21の側面に貼付して表示していた。
しかしながら、バーコードが印字された商品ラベル22は、レジでの処理効率を向上させるためには適しているものの、白黒の縞模様のため無味乾燥であり、消費者の購買意欲をそそるような商品ラベルの開発が望まれた。
この特許文献1の商品ラベルによれば、前述したように商品又は商品の一部の形態を表す商品形態図柄を併せて印字したので、商品ラベルを通じて商品の中身がある程度連想可能となり、消費者の購買意欲を喚起することが期待できるようになったが、消費者へのアピール用に商品形態図柄を印字するためラベルの大型化が避けられないものであった。
ラベル(商品ラベル)の大型化が余儀なくされても、トレーに盛り付け直してラップ(透明フィルム)を掛けるような、例えば魚の切り身や食肉などの生鮮食品には、ラップの上から貼付して表示できるため余り影響(不自由さ)は感じないものの、前述したように盛り付けてラップをしない桃20のような果物の場合、高さの低いトレー21に貼付するか、あるいは、商品(桃)20に直接貼付するしかなく、ラベルの大型化が災いしてトレー21の側面に貼付しにくく、しかも、低いトレー21からはみ出した場合、はみ出した商品ラベル22の裏面の粘着剤が商品(桃)20に接触して商品を汚す恐れがあり、また、トレー21に貼付しにくいからといって商品(桃)20に商品ラベルを直接貼付すると粘着剤が付着して高級感が損なわれるという問題があった。
また、ラベル基材の裏面における擬似接着剤層の占める割合を50%から70%とすることができる。
また、ラベル基材は、商品をイメージさせる形状を呈し、かつ、表面が商品をイメージさせる色彩およびデザインで作製されるようにできる。
さらに、第2の発明に係る商品ラベルを用いた表示方法は、全体が商品をイメージさせる形状を呈するとともに、その表面が商品をイメージさせる色彩およびデザインで作製され、かつ、裏面の一部に形成した接着剤層、および他の部分に擬似接着糊殺し加工した擬似接着剤層が形成されてなるラベル基材が台紙に仮着されてなる商品ラベルを用いた表示方法であって、前記接着剤層および擬似接着剤層を介して台紙に仮着されているラベル基材を台紙より剥離するとともに、前記接着剤層を商品のパッケージに貼り付けることを特徴とする。
また、ラベル基材を、横1に対する縦の長さの比率が2.5ないし3.5であるようにできる。
また、ラベル基材の裏面における擬似接着剤層の占める割合を、50%から70%程度とすれば、商品ラベルを巻回した際、台紙より剥がれ難く、また、印字の際の捲くれあがりの防止が期待できる。
また、ラベル基材を、商品をイメージさせる形状とし、かつ、表面が商品をイメージさせる色彩およびデザインで作製されるようにすれば、消費者に対する商品の販売および購買意欲を促進するために必要な宣伝効果を持たせることができる。
また、本発明に係る商品ラベルを用いた表示方法は、接着剤層および擬似接着剤層を介して台紙に仮着されているラベル基材を台紙より剥離するとともに、接着剤層を商品のパッケージに貼り付けるようにしたので、接着剤層をトレーやパッケージなどに貼って表示しても、商品ラベルが商品に再接着しないので商品を汚す恐れがないという効果がある。
また、ラベル基材を、横1に対する縦の長さの比率が2.5ないし3.5とすれば、適度に起立して表示でき、しかも、揺れて消費者の目を惹きつけることができる。
なお、以下において、従来と同様の部分については同一符号を付すに止め、詳説は省略する。また、商品20として「桃」を扱った例で説明する。
主に、図1に示すように、商品ラベル1は、長尺状の台紙3の上にラベル基材2が等間隔で仮着されて成り、ラベル基材2は商品である桃20をイメージ(想起)させるよう、桃の葉の形状をしている。なお、10は、台紙3上に仮着されたラベル基材2の位置などを識別するための識別マークであり、台紙3の裏面に予め印刷されている。
図2にて示すように、ラベル基材2の表面側には、感熱発色層4が形成され、さらに、その上層に印刷層5が形成されている。
また、主に図2および図3に示すように、ラベル基材2の裏面側は、接着剤層6と擬似接着剤層7が形成されており、この接着剤層6および擬似接着剤層7を介してラベル基材2は台紙3に仮着されている。接着剤層6は、ラベル基材2が台紙3に仮着されているとき剥がれないようしっかりとラベル基材2を台紙3上に接着しており、また、台紙3からラベル基材2を剥がした後でも接着力は維持していてトレー21など他への再接着が可能となっている。
一方、擬似接着剤層7は、台紙3に仮着されているときはなじんでラベル基材2を台紙3より容易に剥がれることがないようにしており、長尺状の台紙3ごと商品ラベル1を巻回しても剥がれにくく、しかしながら、一度台紙3より擬似接着剤層7部分を剥がすと、接着力が失われ今度は台紙3やトレー21並びに商品20などに二度と接着することがないようにされる、いわゆる、「擬似接着糊殺し加工」を施されている。
また、主に、図3で示すように、ラベル基材2の裏面における擬似接着剤層7の占める割合は、好ましくは50%から70%(図示の例では、およそ三分の二)とされており、従来の「部分糊殺し加工」では実現できなかった面積となっている。すなわち、従来の「部分糊殺し加工」では、前述したように商品ラベル1を巻回した際や、巻回した商品ラベル1を図示省略の印字装置で印字する際、捲くれ上がる恐れがあったため、「部分糊殺し加工」する面積を三分の一以上にできないという制約があったが、本発明では台紙3となじんで剥がれにくい「擬似接着糊殺し加工」となっているため、三分の二の面積が実現可能となっている。
また、ラベル基材2は、横1に対する縦の長さの比率が2.5ないし3.5となっており、トレー20に表示した際、見映えのよい形状となっている。この長さの比率の詳細については後述する。
なお、印刷層5は、桃20の葉をイメージ(想起)させるよう、緑色で印刷され、かつ、商品の「桃」の文字8が、例えば桃色(ピンク)や赤色系でプレ印刷されている。
上記の生産情報の印字時、接着剤層6および「擬似接着糊殺し加工」されている擬似接着剤層7を介してラベル基材2の裏面が台紙3と仮着されているため捲くれ上がり難いものである。
トレー21に表示するため、図4の状態の商品ラベル1の台紙3よりラベル基材2を剥がす。台紙3より剥離されたラベル基材2の裏面には、再接着が可能な接着剤層6、および接着力を失って他への再接着が不可能な擬似接着剤層7が露呈するので、トレー21にラベル基材2裏面の接着剤層6を介して貼り付け表示する。
主に、図5に示すように、トレー21に表示された商品ラベル1のラベル基材2は、商品である桃20をイメージ(想起)させる桃の葉の色彩およびデザインで作製され、さらに、商品名である「桃」の文字8、生産地情報9や販売促進情報12などの所望の生産情報が印字されているため、消費者に対する商品の販売および購買意欲を促進するために必要な宣伝効果を持たせることができる。しかも、主に、図6に示すように、トレー21より上部に突出した擬似接着剤層7部分は、接着力が失われているためべたつかず、したがって、商品20に再接着して高級な桃20を汚す恐れがなく、さらに、再接着しないので、図示省略の売場のエアコンや側を通った消費者の動きによる微風などにより図5における前後(図6における左右)方向に揺れるため、消費者の目を惹き易いものである。
また、ラベル基材2は、横(幅)1に対する縦(高さ)の長さの比率が2.5ないし3.5となっており、トレー20に表示した際、見映えのよい形状となっている。すなわち、横1に対し、縦の比率が3.5を超える長さであると先方が自重で倒れたり、または丸まる恐れがあり、例えば、正面側(図5における手前側であり、図6における右側)に倒れたり、あるいは、丸まると葉っぱの形が見えにくくなり、場合によっては、生産地情報9が見えなくなる恐れがあり、または、後方側(図5における後方側であり、図6における左側)に倒れたり、あるいは、丸まると商品(桃)20にもたれかかって揺れなくなる恐れがある。
他方、横1に対し、縦の比率が2.5以下の長さであると、トレー21に表示した際、トレー21の上方に突出する部分が少ないため、揺れる可能性が少なくなる恐れがある。
出願人は、ラベル基材2の横(幅)1に対する縦(高さ)の長さの比率を、2.5ないし3.5とすることにより、適度に起立して表示でき、しかも、揺れて消費者の目を惹きつける割合として好適であることを見出している。
また、ラベル基材2の裏面における擬似接着剤層7の占める割合を、50%から70%程度とすることにより、商品ラベル1を巻回した際、台紙3より剥がれ難く、また、印字の際の捲くれあがりがし難いものである。
また、ラベル基材2を、商品である桃20をイメージ(想起)させる桃の葉の形状とし、かつ、表面が商品をイメージさせる色彩およびデザインで作製されるようにしたので、消費者に対する商品の販売および購買意欲を促進するために必要な宣伝効果を持たせることができる。
例えば、上記実施の形態においては、商品ラベル1のラベル基材2のデザインとして桃20を例として説明したがこれに限定されないことは勿論であり、例えば、メロンなどの高級果物に表示する場合は、ラベル基材2の形状、色をメロンに合せて作製すればよく、さらに、図示省略の箱などのパッケージに貼り付けて表示しても構わない。
2 ラベル基材
3 台紙
4 感熱発色層
5 印刷層
6 接着剤層
7 擬似接着剤層
8 プレ印字された文字
9 生産地情報
10 バーコード
11 生産元
12 販売促進情報
20 商品(桃)
21 トレー
22 商品ラベル(従来)
Claims (5)
- 台紙にラベル基材が仮着されてなる商品ラベルであって、
前記ラベル基材の裏面は一部に接着剤層、他の部分に擬似接着糊殺し加工された擬似接着剤層が形成されており、また、表面は感熱発色層が形成されており、
前記接着剤層および擬似接着剤層を介して台紙に仮着されているラベル基材を台紙より剥離すると、擬似接着剤層が再接着不可となることを特徴とする商品ラベル。 - 前記ラベル基材の裏面における擬似接着剤層の占める割合が50%から70%であることを特徴とする請求項1に記載の商品ラベル。
- 前記ラベル基材は、商品をイメージさせる形状を呈し、かつ、表面が商品をイメージさせる色彩およびデザインで作製されることを特徴とする請求項1および2に記載の商品ラベル。
- 全体が商品をイメージさせる形状を呈するとともに、その表面が商品をイメージさせる色彩およびデザインで作製され、かつ、裏面の一部に形成した接着剤層、および他の部分に擬似接着糊殺し加工した擬似接着剤層が形成されてなるラベル基材が台紙に仮着されてなる商品ラベルを用いた表示方法であって、
前記接着剤層および擬似接着剤層を介して台紙に仮着されているラベル基材を台紙より剥離するとともに、前記接着剤層を商品のパッケージに貼り付けることを特徴とする商品ラベルを用いた表示方法。 - 前記ラベル基材は、横1に対する縦の長さの比率が2.5ないし3.5であることを特徴とする請求項4に記載の商品ラベルを用いた表示方法。
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