JP2007064835A - 表面電位評価装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 表面電位の測定中でも感光体とプローブ先端との距離制御を行うことのできる表面電位評価装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 プローブとしてファイバープローブ13を用いる。レーザ光源17から感光体1が露光しない波長のレーザ光を照射し、この反射光の光強度をフォトダイオード20で検出する。反射光の光強度に応じて第2のピエゾアクチュエータ16を制御し、ファイバープローブ13及び水晶振動子14の位置制御を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、感光体など、光の照射によって表面電位が変化する試料の表面電位を測定、評価する表面電位評価装置に関する。
複写機やレーザプリンタなどの電子写真方式を用いた画像形成装置では、感光体上に形成した静電潜像をトナー像へと変換し、これを紙の上に転写することによって画像形成を行っている。
高精細な画像形成を実現するためには、感光体上に高精細な静電潜像を形成する必要がある。しかしながら、感光体上の静電潜像は、材質や環境条件などの様々な要因によって時間の経過とともに劣化してしまう。
この感光体の劣化の問題の解決が高精細名画像形成装置を実現するための課題となっている。このような問題を解決するためには、静電潜像を直接測定してその状態を把握する必要がある。
静電潜像を測定、評価する、すなわち感光体の表面電位を測定、評価する表面電位評価装置に関する技術としては、次のものが知られている。
特許文献1、特許文献2では、シアフォース信号に基づいてプローブの振動状態の変化を検出することにより、感光体の表面電位の分布を測定する表面電位測定装置が提案されている。
この表面電位測定装置は図12に示すような構成を有する。表面電位を測定は、圧電素子50によりプローブを試料である感光体1に平行に振動させ、この状態でプローブを帯電させた感光体1表面に近づけ、試料の表面電位に従い変化するプローブの振動状態を測定することで行う。具体的には、プローブ先端付近からレーザ光を照射し、プローブの振動に伴う散乱光強度を検出し同期検波することで表面電位の測定を行っている。
特開2001−296323号公報 特開2001−343412号公報
しかし、上記の技術は、以下の問題点を有している。
特許文献1の表面電位測定装置では、感光体の帯電前にプローブを試料表面に接触させこれを基準点として距離の校正を行うだけで、表面電位の測定中において感光体とプローブ先端との距離の制御を行う機構を備えていない。
そのため、表面電位の測定中に感光体とプローブ先端との位置変動が生じた際に両者が接触する可能性がある。特に、複写機やレーザプリンタと同じように円筒形状の感光体を回転させながら表面電位を測定するような評価系においては、感光体形状の真円からのずれや回転中の偏芯や振動などの影響から、感光体表面とプローブ先端の距離は大きく変動する。
感光体表面とプローブ先端の距離変動は、両者の接触などの危険性の他に、表面電位の測定の誤差にもなる。従って、表面電位を精度よく測定するためには、感光体とプローブ先端との距離をモニタしながら常に距離制御を行う必要がある。
また、特許文献2の表面電位評価装置では、表面電位の測定位置とは異なる箇所において、具体的には、表面電位測定装置とは別の装置において、感光体1の露光を行った後に表面電位評価装置に取り付けて表面電位の測定を行う。
表面電位やその分布の時間変化を知りたい場合には、露光直後から表面電位の測定を開始する必要がある。つまり、感光体を大きく動かさずに、露光と表面電位測定をほぼ同じ位置で行う必要がある。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、表面電位の測定中でも感光体とプローブ先端との距離制御を行うことのできる表面電位評価装置を提供することを目的とする。また、露光と表面電位の測定を同じ位置で行うことのできる表面電位評価装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、シアフォース信号に基づいて試料の表面電位を測定する表面電位評価装置において、前記シアフォース信号を検出するシアフォース信号検出手段と、前記試料が露光しない波長のレーザ光を照射するレーザ光源と、光強度を測定する光強度測定手段と、前記レーザ光源から照射される前記レーザ光を前記試料に導光し、且つ、該試料の表面で反射した前記レーザ光の反射光を前記光強度測定手段に導光するファイバープローブと、前記光強度検出手段において検出された前記レーザ光の反射光の光強度に基づいて、前記ファイバープローブと前記試料表面との距離を制御する距離制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、シアフォース信号に基づいて試料の表面電位を測定する表面電位評価装置において、前記シアフォース信号を検出するシアフォース信号検出手段と、前記試料が露光する波長のレーザ光を照射するレーザ光源と、前記レーザ光源から照射される前記レーザ光を前記試料に導光するファイバープローブと、を有することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、シアフォース信号に基づいて試料の表面電位を測定する表面電位評価装置において、前記シアフォース信号を検出するシアフォース信号検出手段と、前記試料が露光しない波長のレーザ光を照射する第1のレーザ光源と、前記試料が露光する波長のレーザ光を照射する第2のレーザ光源と、光強度を測定する光強度測定手段と、前記第1のレーザ光源及び第2のレーザ光源から照射されるレーザ光を前記試料に導光し、且つ、該試料の表面で反射した前記レーザ光の反射光を導光するファイバープローブと、前記第1のレーザ光源から照射されたレーザ光の反射光のみを前記光強度測定手段に導くレーザ光分離手段と、前記光強度検出手段において検出された前記第1のレーザ光源から照射されたレーザ光の反射光の光強度に基づいて、前記ファイバープローブと前記試料表面との距離を制御する距離制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1または3に記載の表面電位評価装置において、前記シアフォース信号検出手段は、圧電効果を有する材料からなる振動子の電気信号を検出することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の表面電位評価装置において、前記ファイバープローブの先端の開口の直径は、前記ファイバープローブにより導光されるレーザ光の、該ファイバープローブ内での波長よりも大きいことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1、3から5のいずれか1項に記載の表面電位評価装置において、前記シアフォース信号を帰還制御して電圧信号を生成する帰還制御手段を有し、該帰還制御手段は、生成した前記電圧信号を前記ファイバープローブの前記試料に近い側の先端に被覆された金属膜に印加することを特徴する。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の表面電位評価装置において、前記金属膜と前記圧電効果を有する材料からなる振動子とは電気的に絶縁された関係にあることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1、3から5のいずれか1項に記載の表面電位評価装置において、前記シアフォース信号を帰還制御して電圧信号を生成する帰還制御手段を有し、該帰還制御手段は、生成した前記電圧信号を前記試料の基板となる金属部に印加することを特徴する。
請求項9記載の発明は、請求項1、3から8のいずれか1項に記載の表面電位評価装置において、前記シアフォース信号検出手段は、前記シアフォース信号を2つに分岐して同期検波することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項4から9のいずれか1項に記載の表面電位評価装置において、前記試料が露光しない波長のレーザ光を照射するレーザ光源が照射するレーザ光の強度変調を行う強度変調手段を有し、前記強度変調手段は、前記圧電効果を有する振動子を振動させる周波数域あるいはその整数倍の周波数とは異なる周波数で強度変調することを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項1、3から10のいずれか1項に記載の表面電位評価装置において、前記距離制御手段は、前記光強度検出手段から出力される前記レーザ光の反射光の光強度信号を2つに分岐して同期検波することを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項1、3から11のいずれか1項に記載の表面電位評価装置において、前記ファイバープローブの前記レーザ光源に近い側の端面に、レーザ光の反射を防止する反射防止手段を有することを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項3から12のいずれか1項に記載の表面電位評価装置において、前記光強度検出手段と前記レーザ光分離手段の間に、前記第1のレーザ光源から出力されたレーザ光の反射光を透光し、それ以外の光を遮光する光学フィルタを有することを特徴とする。
請求項14記載の発明は、請求項1、3から13のいずれか1項に記載の表面電位評価装置において、前記距離制御手段は、ピエゾアクチュエータを用いて、前記ファイバープローブと前記試料表面との距離を制御することを特徴とする。
本発明により、表面電位評価装置において、試料表面とファイバープローブとの間の距離を、試料が露光しない波長のレーザ光の反射光の強度により検出し、該検出結果に基づいて試料表面とファイバープローブの距離を制御するので、試料の表面電位分布の測定を精度良く行うことが可能となる。また、表面電位測定中に試料表面とファイバープローブとが接触したり近づきすぎたりすることで生じる放電や装置の破損などの危険性をなくすことができる。
以下、本発明の表面電位評価装置について、実施の形態に即して具体的に説明する。
<第1の実施形態>
本発明の表面電位評価装置の第1の実施形態について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態の表面電位評価装置の構成を示す。
本実施形態の表面電位評価装置10は、XYステージ11と、電極12と、ファイバープローブ13と、水晶振動子14と、第1のピエゾアクチュエータ15と、第2のピエゾアクチュエータ16と、レーザ光源17と、レンズ18と、ビームスプリッタ19と、フォトダイオード20と、増幅器21と、帰還制御回路22と、定電圧電源23と、高圧電源24と、波形発生器25と、同期検波回路26と、コンピュータ27と、を有する。
XYステージ11は、評価対象となる試料である感光体1を載置するための台(ステージ)であり、図1の上下方向に垂直な面内(図1の左右方向及び奥行方向)に移動可能な構成となっている。後述するファイバープローブ13や水晶振動子14は図1の上下方向に垂直な面内で移動しないので、XYステージ11を移動させることで感光体1の表面のスキャニングがなされることになる。
なお、ここでいう感光体1とは、光照射によって導電性を生じる材料の膜が導電性基板上に形成された部材のことである。
電極12は、XYステージ11上に設けられた電極であり、該電極12の上に感光体1が載置される。電極11はアースされており、これにより感光体1の基板はグランド電位となる。
ファイバープローブ13は、光ファイバー(Optical Fiber)をエッチングなどの手法を用いて加工したものであり、レーザ光源17から出力されるレーザ光をXYステージ11上の感光体1に導く役割と、感光体1からの反射光をビームスプリッタ19に送り返す役割、すなわち導光路としての役割を担う。
なお、以下の説明においては、XYステージ11に面するファイバープローブ13の端を『先端』とし、レーザ光源17に面するファイバープローブ13の端を『終端』と表記する。
図2は、ファイバープローブ13の断面構造を示す。中心部分のコア28をクラッド29が包む同心円状になっており、光の屈折率の違いによってレーザ光(光信号)をコアに閉じ込めて伝送する。ファイバープローブ13の先端側(XYステージ11に近い側)は、開口31を設けた金属膜30で被覆されている。
この先端開口の大きさが光の波長より小さいと、ファイバープローブ13内部から外部に向けてのレーザ光放射量や、ファイバープローブ13外部から内部への反射光取り込み量が極端に減少してしまう。後述する距離検出、距離制御を精度良く行うためには、この問題を解決する必要がある。
そこで、該開口31の直径の大きさを、コア28内部におけるレーザ光の波長より大きく設定する。なお、コア28内部でのレーザ光の波長は、レーザ光の波長をファイバープローブ13のコア28の屈折率で割ることで求められる。例えば、ファイバープローブ13のコア28の屈折率が1.55で、レーザ光の波長が1.55μmの場合にはコア28内部でのレーザ光の波長は1μmとなるので、開口31の直径は1μm以上となる。
水晶振動子14は、感光体1の表面電位を測定するため部材であり、感光体1の表面電位に応じてシアフォース信号を出力する。この水晶振動子14の側面には、先端が水晶振動子14よりも下方に突出するような形でファイバープローブ13が接合している。また、水晶振動子14は第1のピエゾアクチュエータ15と接合している。
第1のピエゾアクチュエータ15は、積層ピエゾ素子などからなり、水晶振動子14を共振周波数近傍で振動させる。なお、第1のピエゾアクチュエータ15は、第2のピエゾアクチュエータ16に接合している。
第2のピエゾアクチュエータ16は、積層ピエゾ素子などからなり、ファイバープローブ13や水晶振動子14の図面上下方向での位置制御を行う。具体的には、ファイバープローブ13の先端から感光体1までの距離制御を行う。
なお、ピエゾアクチュエータとは、入力された電圧に応じて伸縮が生じるピエゾ圧電効果を応用した位置決め素子である。
レーザ光源17は、感光体1が露光されない波長(感光体1が感度を持たない波長)のレーザ光、ここでは1.55μmの波長のレーザ光を出力する。レンズ18は、レーザ光の集光を行う。ビームスプリッタ19は、レーザ光源17から出力されたレーザ光を透光しファイバープローブ13の終端側に導き、感光体1の表面で反射してファイバープローブ13の終端側から放射される反射光を反射しフォトダイオード20に導く。
光強度測定手段としてのフォトダイオード20は、反射光の光強度を検出する。また、増幅器21は、フォトダイオード20で検出された光強度に対応する電気信号を増幅する。
帰還制御回路22は、定電圧電源23からの電圧信号と、増幅器21を通ったフォトダイオード20からの信号とが同一となるように第2のピエゾアクチュエータ16の上下方向での位置制御を行う。具体的には、高圧電源24からの電圧を制御することで第2のピエゾアクチュエータ16の位置決め制御を行う。なお、この帰還制御回路22は、積分制御回路を主体として、安定化や高速化の目的で比例制御回路や微分制御回路が適宜組み合わされて構成されている。
定電圧電源23は、第2のピエゾアクチュエータ16の上下方向での位置制御を行うための基準電圧信号を発生させ、該基準電圧信号を帰還制御回路22に入力する。高圧電源24は、第2のピエゾアクチュエータ16を制御するための電圧を発生させる。
波形発生器25は、水晶振動子14を共振周波数近傍で振動させる第1のピエゾアクチュエータ15を制御する。
同期検波回路26は、水晶振動子14からのシアフォース信号を波形発生器25から入力される第1のピエゾアクチュエータ15の駆動周波数で同期検波することで感光体1の表面電位を測定する。
コンピュータ27は、XYステージ11の移動方向と同期検波回路26からの表面電位測定結果を同期させて取り込むことで感光体1の表面電位の分布マップを作成する。
なお、請求項でいうところの「距離制御手段」は、第2のピエゾアクチュエータ16と、帰還制御回路22と、定電圧電源23と、高圧電源24と、から構成される。
<表面電位の測定>
本実施形態の表面電位評価装置10における、感光体1の表面電位の測定処理について説明する。
水晶振動子14を第1のピエゾアクチュエータ15によって共振周波数近傍で振動させ、感光体1の表面電位に応じて変動する水晶振動子14からのシアフォース信号を同期検波回路26に入力する。同時に、波形発生器25から、第1のピエゾアクチュエータ15の駆動周波数を同期検波回路26に入力する。そして、同期検波回路26において、シアフォース信号を第1のピエゾアクチュエータ15の駆動周波数で同期検波すると、感光体1の一地点(水晶振動子14の下方の地点)の表面電位が得られる。
コンピュータ27においてXYテーブル11を移動制御し、XYステージ11の移動方向と表面電位測定結果を同期させて取り込むと、感光体1の表面全面の表面電位(表面電位の分布マップ)を得ることができる。
<距離検出、距離制御>
次に、本実施形態の表面電位評価装置10における、ファイバーフロープ13の先端と感光体1との間の距離の検出処理及び該距離の制御処理について説明する。
レーザ光源17からファイバープローブ13を介して感光体1が露光されない波長のレーザ光を感光体1表面に照射し、該レーザ光の反射光をファイバープローブ13及びビームスプリッタ19を介してフォトダイオード20に受光させる。反射光の光強度はファイバーフロープ13の先端と感光体1との間の距離に応じて変化するので、フォトダイオード20において反射光の光強度を検出することで、ファイバーフロープ13の先端と感光体1との間の距離を検出することができる。
ファイバーフロープ13の先端と感光体1との間の距離の制御は、フォトダイオード20で検出された光強度に対応する電気信号に基づいて、ファイバープローブ13等を取り付けた第2のピエゾアクチュエータ16を帰還制御することによって行う。具体的には、基準値となる定電圧電源23からの電圧信号と、増幅器21を通ったフォトダイオード20からの信号とが同一となるように第2のピエゾアクチュエータ16の帰還制御、すなわち上下方向での位置制御を行う。これにより、ファイバーフロープ13の先端と感光体1との間の距離とが一定に保たれることになる。
<評価手順>
本実施形態の表面電位評価装置10による表面電位の評価手順について、詳細に説明する。
まず、適当な大きさの感光体1を作製し、これをXYステージ11上に配置する。シアフォース信号をモニタしながら第2のピエゾアクチュエータ16を駆動してファイバープローブ13先端を感光体1の表面に近づけていく。
ここで、シアフォース信号の振幅がほぼゼロとなったところ(実質、ファイバープローブ13の先端が感光体1に接触したところ)を基準点に設定する。
そして、第2のピエゾアクチュエータ16を制御して、ファイバープローブ11を感光体1の表面から遠ざけていく。このとき、フォトダイオード20の信号強度変化を記録しておく。記録したフォトダイオード20の信号強度変化と第2のピエゾアクチュエータ16に印加する電圧と伸縮の関係から、感光体1からファイバープローブ13先端までの距離とフォトダイオード20で検出される信号強度との定量的相関が得られる。
次に、XYステージ11を移動させ、図示しない別の部材を用いて感光体1を帯電、露光し、XYテーブル11を元の位置に戻す。そして、第2のピエゾアクチュエータ16を駆動して、シアフォース信号に変化がでる領域までファイバープローブ13を徐々に感光体1に近づけていき、シアフォース信号に変化が出た領域で定電圧電源23の出力値を固定する。
そして、ファイバープローブ13と感光体1の間の距離制御を行いながら、感光体1の表面電位を測定する。なお、距離制御処理、表面電位の測定処理については、上述してあるのでここではその説明を省略する。
<第1の実施形態の効果>
このように本実施形態の表面電位評価装置においては、ファイバープローブ13先端と感光体1表面との間の距離を一定に保ちながら表面電位の測定を行うことができるので、感光体1の表面電位分布の測定を精度良く行うことが可能となる。また、表面電位測定中にファイバープローブ13と感光体1の表面とが接触したり近づきすぎたりすることで生じる放電や装置の破損などの危険性をなくすことができる。
<第2の実施形態>
本発明の表面電位評価装置の第2の実施形態について、図3を参照して説明する。図3は、本実施形態の表面電位評価装置の構成を示す。
本実施形態の表面電位評価装置10は、XYステージ11と、電極12と、ファイバープローブ13と、水晶振動子14と、第1のピエゾアクチュエータ15と、第2のピエゾアクチュエータ16と、レーザ光源17と、レンズ18と、高圧電源24と、波形発生器25と、同期検波回路26と、コンピュータ27と、を有する。
XYステージ11は、評価対象となる試料である感光体1を載置するための台(ステージ)であり、図3の上下方向に垂直な面内(図3の左右方向及び奥行方向)に移動可能な構成となっている。後述するファイバープローブ13や水晶振動子14は図3の上下方向に垂直な面内で移動しないので、XYステージ11を移動させることで感光体1の表面のスキャニングがなされることになる。
電極12は、XYステージ11上に設けられた電極であり、該電極12の上に感光体1が載置される。電極11はアースされており、これにより感光体1の基板はグランド電位となる。ファイバープローブ13は、光ファイバー(Optical Fiber)をエッチングなどの手法を用いて加工したものであり、レーザ光源17から出力されるレーザ光をXYステージ11上の感光体1に導く役割を担う。
図2はファイバープローブの断面構造を示す。中心部分のコア28をクラッド29が包む同心円状になっており、光の屈折率の違いによってレーザ光(光信号)をコアに閉じ込めて伝送する。ファイバープローブ13の先端側(XYステージ11に近い側)は、開口31を設けた金属膜30で被覆されている。
該開口31は、レーザ光の入出力を効率良く行うために、コア28内部におけるレーザ光の波長より大きな直径の開口となっている。例えば、ファイバープローブ13のコア28の屈折率が1.5で、レーザ光の波長が0.78μmの場合には、開口31の直径は0.52μm以上となる。
水晶振動子14は、感光体1の表面電位を測定するため部材であり、感光体1の表面電位に応じてシアフォース信号を出力する。この水晶振動子14の側面には、先端が水晶振動子14よりも下方に突出するような形でファイバープローブ13が接合している。また、水晶振動子14は第1のピエゾアクチュエータ15と接合している。
第1のピエゾアクチュエータ15は、積層ピエゾ素子などからなり、水晶振動子14を共振周波数近傍で振動させる。なお、第1のピエゾアクチュエータ15は、第2のピエゾアクチュエータ16に接合している。第2のピエゾアクチュエータ16は、積層ピエゾ素子などからなり、ファイバープローブ13や水晶振動子14の図面上下方向での位置制御を行う。具体的には、ファイバープローブ13の先端から感光体1までの距離制御を行う。
レーザ光源17は、感光体1が露光する波長(感光体1が感度を有する波長)のレーザ光、ここでは0.78μmの波長のレーザ光を出力する。レーザ光源1からのレーザ光を帯電された感光体1上に照射することにより、照射領域に表面電位分布が形成されることになる。
レンズ18は、レーザ光の集光を行う。高圧電源24は、第2のピエゾアクチュエータ16を制御するための電圧を発生させる。
波形発生器25は、水晶振動子14を共振周波数近傍で振動させる第1のピエゾアクチュエータ15を制御する。同期検波回路26は、水晶振動子14からのシアフォース信号を波形発生器25から入力される第1のピエゾアクチュエータ15の駆動周波数で同期検波することで感光体1の表面電位を測定する。コンピュータ27は、XYステージ11の移動方向と同期検波回路26からの表面電位測定結果を同期させて取り込むことで感光体1の表面電位の分布マップを作成する。
<評価手順>
本実施形態の表面電位評価装置10による表面電位の評価手順について、詳細に説明する。
まず、適当な大きさの感光体1を作製し、これをXYステージ11上に配置する。シアフォース信号をモニタしながら第2のピエゾアクチュエータ16を駆動してファイバープローブ13先端を感光体1の表面に近づけていく。
ここで、シアフォース信号の振幅がほぼゼロとなったところ(実質、ファイバープローブ13の先端が感光体1に接触したところ)を基準点に設定する。そして、第2のピエゾアクチュエータ16を制御して、ファイバープローブ11を感光体1の表面から遠ざけていく。
次に、XYステージ11を移動させ、図示しない別の部材を用いて感光体1を帯電し、XYテーブル11を元の位置に戻す。そして、第2のピエゾアクチュエータ16を駆動して、シアフォース信号に変化がでる領域までファイバープローブ13を徐々に感光体1に近づけていき、シアフォース信号に変化が出た領域で距離を固定する。このときのファイバープローブ13と感光体1との間の距離は、第2のピエゾアクチュエータ16に印加する電圧と伸縮の関係から算出する。
そして、レーザ光源17から感光体1が露光する波長のレーザ光を感光体1に照射し、感光体1を露光する。
露光後、水晶振動子14を第1のピエゾアクチュエータ15によって共振周波数近傍で振動させ、感光体1の表面電位に応じて変動する水晶振動子14からのシアフォース信号を同期検波回路26に入力する。同時に、波形発生器25から、第1のピエゾアクチュエータ15の駆動周波数を同期検波回路26に入力する。そして、同期検波回路26において、シアフォース信号を第1のピエゾアクチュエータ15の駆動周波数で同期検波すると、感光体1の一地点(水晶振動子14の下方の地点)の表面電位が得られる。
コンピュータ27においてXYテーブル11を移動制御し、XYステージ11の移動方向と表面電位測定結果を同期させて取り込むと、感光体1の表面全面の表面電位(表面電位の分布マップ)を得ることができる。
<第2の実施形態の効果>
このように本実施形態の表面電位評価装置においては、XYテーブル11を移動させずとも、同じ場所で露光及び表面電位の測定を行うことが可能となるので、露光直後から表面電位を測定することが可能となる。
<第3の実施形態>
本発明の表面電位評価装置の第3の実施形態について、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態の表面電位評価装置の構成を示す。
本実施形態の表面電位評価装置10は、XYステージ11と、電極12と、ファイバープローブ13と、水晶振動子14と、第1のピエゾアクチュエータ15と、第2のピエゾアクチュエータ16と、第1のレーザ光源17と、第2のレーザ光源32と、レンズ18と、第1のビームスプリッタ19と、第2のビームスプリッタ33と、光学フィルタ34と、フォトダイオード20と、増幅器21と、帰還制御回路22と、定電圧電源23と、高圧電源24と、波形発生器25と、同期検波回路26と、コンピュータ27と、を有する。
XYステージ11は、評価対象となる試料である感光体1を載置するための台(ステージ)であり、図4の上下方向に垂直な面内(図1の左右方向及び奥行方向)に移動可能な構成となっている。後述するファイバープローブ13や水晶振動子14は図1の上下方向に垂直な面内で移動しないので、XYステージ11を移動させることで感光体1の表面のスキャニングがなされることになる。
電極12は、XYステージ11上に設けられた電極であり、該電極12の上に感光体1が載置される。電極11はアースされており、これにより感光体1の基板はグランド電位となる。
ファイバープローブ13は、光ファイバー(Optical Fiber)をエッチングなどの手法を用いて加工したものであり、第1のレーザ光源17及び第2のレーザ光源32から出力される各レーザ光をXYステージ11上の感光体1に導く役割と、感光体1からの反射光を第1ビームスプリッタ19に送り返す役割、すなわち導光路としての役割を担う。
図2は、ファイバープローブ13の断面構造を示す。中心部分のコア28をクラッド29が包む同心円状になっており、光の屈折率の違いによってレーザ光(光信号)をコアに閉じ込めて伝送する。また、ファイバープローブ13の先端側(XYステージ11に近い側)は、開口31を設けた金属膜30で被覆されている。
該開口31は、レーザ光の入出力を効率良く行うために、コア28内部におけるレーザ光の波長より大きな直径の開口となっている。本実施形態では、第1のレーザ光源17と第2のレーザ光源32とを有しているので、2種類のレーザ光のうち波長の大きい方のレーザ光の波長を基準として開口31の直径を設定する。例えば、第1のレーザ光源17からのレーザ光の波長が1.55で第2のレーザ光源32からのレーザ光の波長が0.78である場合には、第1のレーザ光源17からのレーザ光の波長を基準とし、ァイバープローブ13のコア28の屈折率が1.55である場合には、開口31の直径は1μm以上となる。
水晶振動子14は、感光体1の表面電位を測定するため部材であり、感光体1の表面電位に応じてシアフォース信号を出力する。この水晶振動子14の側面には、先端が水晶振動子14よりも下方に突出するような形でファイバープローブ13が接合している。また、水晶振動子14は第1のピエゾアクチュエータ15と接合している。
第1のピエゾアクチュエータ15は、積層ピエゾ素子などからなり、水晶振動子14を共振周波数近傍で振動させる。なお、第1のピエゾアクチュエータ15は、第2のピエゾアクチュエータ16に接合している。第2のピエゾアクチュエータ16は、積層ピエゾ素子などからなり、ファイバープローブ13や水晶振動子14の図面上下方向での位置制御を行う。具体的には、ファイバープローブ13の先端から感光体1までの距離制御を行う。
第1のレーザ光源17は、感光体1が露光されない波長のレーザ光、ここでは1.55μmの波長のレーザ光(以下、レーザ光A)を出力する。また、第2のレーザ光源は、感光体が露光する波長のレーザ光、ここでは0.78μmの波長のレーザ光(以下、レーザ光B)を出力する。すなわち、第1のレーザ光源17は、ファイバープローブ13から感光体1までの距離を測定するためのレーザ光を出力し、第2のレーザ光源32は、感光体1表面を露光し表面電位を変化させるためのレーザ光を出力する。
レンズ18は、レーザ光A、レーザ光Bの集光を行う。
レーザ光分離手段としての第1のビームスプリッタ19は、第1のレーザ光源17及び第2のレーザ光源32から出力された各レーザ光を透光しファイバープローブ13の終端側に導く。また、感光体1の表面で反射してファイバープローブ13の終端側から放射される反射光のうちレーザ光Aの反射光については反射してフォトダイオード20に導き、レーザ光Bの反射光については透過させる。
第2のビームスプリッタ33は、レーザ光Aとレーザ光Bとをレーザ光を同軸上のレーザ光にする。本実施形態では、図4に示すように、レーザ光Aを透光し、レーザ光Bを90度反射することで同軸上のレーザ光としてファイバープローブ13の終端側に導く。
光学フィルタ34は、第1のビームスプリッタ17とフォトダイオード20の間に設けられた光学素子であり、第1のレーザ光源17の波長の光のみを透過させる。これにより、第1のビームスプリッタ19で透過せずに反射してしまったレーザ光Bがフォトダイオード20で検出されることがなくなるので、光強度検出を正確に精度良く行うことが可能となり、ファイバープローブ13の先端と感光体1までの距離の検出を精度良く行うことが可能となる。
光強度検出手段としてのフォトダイオード20は、反射光の光強度、具体的には、第1のレーザ光源17の波長のレーザ光の反射光を検出する。また、増幅器21は、フォトダイオード20で検出された光強度に対応する電気信号を増幅する。
帰還制御回路22は、定電圧電源23からの電圧信号と、増幅器21を通ったフォトダイオード20からの信号とが同一となるように第2のピエゾアクチュエータ16の上下方向での位置制御を行う。具体的には、高圧電源24からの電圧を制御することで第2のピエゾアクチュエータ16の位置決め制御を行う。なお、この帰還制御回路22は、積分制御回路を主体として、安定化や高速化の目的で比例制御回路や微分制御回路が適宜組み合わされて構成されている。
定電圧電源23は、第2のピエゾアクチュエータ16の上下方向での位置制御を行うための基準電圧信号を発生させ、該基準電圧信号を帰還制御回路22に入力する。高圧電源24は、第2のピエゾアクチュエータ16を制御するための電圧を発生させる。
波形発生器25は、水晶振動子14を共振周波数近傍で振動させる第1のピエゾアクチュエータ15を制御する。同期検波回路26は、水晶振動子14からのシアフォース信号を波形発生器25から入力される第1のピエゾアクチュエータ15の駆動周波数で同期検波することで感光体1の表面電位を測定する。コンピュータ27は、XYステージ11の移動方向と同期検波回路26からの表面電位測定結果を同期させて取り込むことで感光体1の表面電位の分布マップを作成する。
なお、請求項でいうところの「距離制御手段」は、第2のピエゾアクチュエータ16と、帰還制御回路22と、定電圧電源23と、高圧電源24と、から構成される。
<表面電位の測定>
本実施形態の表面電位評価装置10における、感光体1の表面電位の測定処理について説明する。
水晶振動子14を第1のピエゾアクチュエータ15によって共振周波数近傍で振動させ、感光体1の表面電位に応じて変動する水晶振動子14からのシアフォース信号を同期検波回路26に入力する。同時に、波形発生器25から、第1のピエゾアクチュエータ15の駆動周波数を同期検波回路26に入力する。そして、同期検波回路26において、シアフォース信号を第1のピエゾアクチュエータ15の駆動周波数で同期検波すると、感光体1の一地点(水晶振動子14の下方の地点)の表面電位が得られる。
コンピュータ27においてXYテーブル11を移動制御し、XYステージ11の移動方向と表面電位測定結果を同期させて取り込むと、感光体1の表面全面の表面電位(表面電位の分布マップ)を得ることができる。
<距離検出、距離制御>
次に、本実施形態の表面電位評価装置10における、ファイバーフロープ13の先端と感光体1との間の距離の検出処理及び該距離の制御処理について説明する。
第1のレーザ光源17からファイバープローブ13を介して感光体1が露光されない波長のレーザ光Aを感光体1表面に照射し、該レーザ光の反射光をファイバープローブ13、第1ビームスプリッタ19及び光学フィルタ34を介してフォトダイオード20に受光させる。反射光の光強度はファイバーフロープ13の先端と感光体1との間の距離に応じて変化するので、フォトダイオード20において反射光の光強度を検出することで、ファイバーフロープ13の先端と感光体1との間の距離を検出することができる。
ファイバーフロープ13の先端と感光体1との間の距離の制御は、フォトダイオード20で検出された光強度に対応する電気信号に基づいて、ファイバープローブ13等を取り付けた第2のピエゾアクチュエータ16を帰還制御することによって行う。具体的には、基準値となる定電圧電源23からの電圧信号と、増幅器21を通ったフォトダイオード20からの信号とが同一となるように第2のピエゾアクチュエータ16の帰還制御、すなわち上下方向での位置制御を行う。これにより、ファイバーフロープ13の先端と感光体1との間の距離とが一定に保たれることになる。
<評価手順>
本実施形態の表面電位評価装置10による表面電位の評価手順について、詳細に説明する。
まず、適当な大きさの感光体1を作製し、これをXYステージ11上に配置する。シアフォース信号をモニタしながら第2のピエゾアクチュエータ16を駆動してファイバープローブ13先端を感光体1の表面に近づけていく。
ここで、シアフォース信号の振幅がほぼゼロとなったところ(実質、ファイバープローブ13の先端が感光体1に接触したところ)を基準点に設定する。
そして、第2のピエゾアクチュエータ16を制御して、ファイバープローブ11を感光体1の表面から遠ざけていく。このとき、フォトダイオード20の信号強度変化を記録しておく。記録したフォトダイオード20の信号強度変化と第2のピエゾアクチュエータ16に印加する電圧と伸縮の関係から、感光体1からファイバープローブ13先端までの距離とフォトダイオード20で検出される信号強度との定量的相関が得られる。
次に、XYステージ11を移動させ、図示しない別の部材を用いて感光体1を帯電し、XYテーブル11を元の位置に戻す。そして、第2のピエゾアクチュエータ16を駆動して、シアフォース信号に変化がでる領域までファイバープローブ13を徐々に感光体1に近づけていき、シアフォース信号に変化が出た領域で定電圧電源23の出力値を固定する。
そして、第2のレーザ光源32を駆動し、感光体1が露光する波長のレーザ光Bを感光体1に照射し、感光体1を露光する。同時に、ファイバープローブ13と感光体1の間の距離制御を行いながら、感光体1の表面電位を測定する。なお、距離制御処理、表面電位の測定処理については、上述してあるのでここではその説明を省略する。
<第3の実施形態の効果>
このように本実施形態の表面電位評価装置においては、ファイバープローブ13先端と感光体1表面との間の距離を一定に保ちながら表面電位の測定を行うことができるので、感光体1の表面電位分布の測定を精度良く行うことが可能となる。また、表面電位測定中にファイバープローブ13と感光体1の表面とが接触したり近づきすぎたりすることで生じる放電や装置の破損などの危険性をなくすことができる。さらに、XYテーブル11を移動させずとも、同じ場所で露光及び表面電位の測定を行うことが可能となるので、露光直後から表面電位を測定することが可能となる。
<第4の実施形態>
本発明の表面電位評価装置の第4の実施形態について説明する。本実施形態の表面電位評価装置は、第3の実施形態の表面電位評価装置に、ファイバープローブ13先端の金属膜30にシアフォース信号に基づいた電圧信号を印加して帰還制御(フィードバック制御)を行う機構を加えた構成となっている。
以下、図5を参照して、本実施形態の表年電位評価装置10について説明する。図5は、本実施形態の表面電位評価装置10の構成を示す。
本実施形態の表面電位評価装置10は、XYステージ11と、電極12と、ファイバープローブ13と、水晶振動子14と、第1のピエゾアクチュエータ15と、第2のピエゾアクチュエータ16と、第1のレーザ光源17と、第2のレーザ光源32と、レンズ18と、第1のビームスプリッタ19と、第2のビームスプリッタ33と、光学フィルタ34と、フォトダイオード20と、増幅器21と、第1の帰還制御回路22と、第1の定電圧電源23と、第1の高圧電源24と、波形発生器25と、同期検波回路26と、第2の帰還制御回路35と、第2の定電圧電源36と、第2の高圧電源37と、コンピュータ27と、を有する。
なお、XYステージ11と、電極12と、ファイバープローブ13と、水晶振動子14と、第1のピエゾアクチュエータ15と、第2のピエゾアクチュエータ16と、第1のレーザ光源17と、第2のレーザ光源32と、レンズ18と、第1のビームスプリッタ19と、第2のビームスプリッタ33と、光学フィルタ34と、フォトダイオード20と、増幅器21と、波形発生器25と、同期検波回路26と、コンピュータ27、については第3の実施形態の構成と同一であるのでその説明を省略する。また、第1の帰還制御回路22と、第1の定電圧電源23と、第1の高圧電源24についても、それぞれ第3の実施形態の帰還制御回路22、定電圧電源23、高圧電源24と対応するものであるので、その説明を省略する。
第2の帰還制御回路35は、水晶振動子14からのシアフォース信号を第1のピエゾアクチュエータ15の駆動周波数で同期検波した信号と、第2の定電圧電源36の電圧信号とに基づいて信号を生成し、第2の高圧電源37に入力する。
第2の定電圧電源36は設定された電圧信号を生成する。第2の高圧電源37は、第2の帰還制御回路35から入力された信号に基づいた電圧をファイバープローブ13先端の金属膜30に入力する。つまり、表面電位をフィードバックした電圧がファイバープローブ13の先端に印加されることになるので、ファイバープローブ13先端と感光体1との表面の電位差を小さくなる。
図6は、本実施形態のファイバープローブ13の先端の構造を示す。ファイバープローブ13先端の金属膜30は、第2の高圧電源37と接続されており、第2の高圧電源37から電圧信号が印加可能な構成となっている。なお、高電圧信号が水晶振動子14に影響することを抑制するために、ファイバープローブ13先端の金属膜30と水晶振動子14とが電気的に絶縁されるように絶縁膜38を形成する。例えば、絶縁性を有する樹脂系接着剤を用いてファイバープローブ13と水晶振動子14とを固定接合すれば、固化した樹脂系接着剤が絶縁膜38となる。
なお、本実施形態の表面電位評価装置10においては、第3の実施形態のものと異なり、第2の帰還制御回路35の出力をモニタすることにより表面電位の測定が行われる。
<評価手順>
本実施形態の表面電位評価装置10による表面電位の評価手順について、詳細に説明する。なお、距離制御処理については、第3の実施形態のものと同一であるのでその説明を省略する。
まず、適当な大きさの感光体1を作製し、これをXYステージ11上に配置する。シアフォース信号をモニタしながら第2のピエゾアクチュエータ16を駆動してファイバープローブ13先端を感光体1の表面に近づけていく。
ここで、シアフォース信号の振幅がほぼゼロとなったところ(実質、ファイバープローブ13の先端が感光体1に接触したところ)を基準点に設定する。
そして、第2のピエゾアクチュエータ16を制御して、ファイバープローブ11を感光体1の表面から遠ざけていく。このとき、フォトダイオード20の信号強度変化を記録しておく。記録したフォトダイオード20の信号強度変化と第2のピエゾアクチュエータ16に印加する電圧と伸縮の関係から、感光体1からファイバープローブ13先端までの距離とフォトダイオード20で検出される信号強度との定量的相関が得られる。
次に、XYステージ11を移動させ、図示しない別の部材を用いて感光体1を帯電し、XYテーブル11を元の位置に戻す。そして、第2のピエゾアクチュエータ16を駆動して、シアフォース信号に変化がでる領域までファイバープローブ13を徐々に感光体1に近づけていき、シアフォース信号に変化が出た領域で定電圧電源23の出力値を固定する。
そして、第2のレーザ光源32を駆動し、感光体1が露光する波長のレーザ光Bを感光体1に照射し、感光体1を露光する。そして、第2の帰還制御回路35をONにしてファイバープローブ13先端の金属膜30の電圧を帰還制御、および、ファイバープローブ13と感光体1の間の距離制御を行いながら、感光体1の表面電位を測定すれば、感光体1の表面電位分布に対応した信号が第2の帰還制御回路35の出力信号から得られることになる。
第2の定電圧電源36の電圧は基本的にはほぼゼロ電位に設定するが、表面電位の分布によっては第1の定電圧電源23と第2の定電圧電源36の値を最適化すれば、良好な表面電位信号を得ることが可能となる。
<第4の実施形態の効果>
本実施形態の表面電位評価装置においては、ファイバープローブ13先端の金属膜30に測定ポイントの感光体表面電位に対して表面電位より小さな一定電位差の関係、またはほぼ同電位となるシアフォース信号に基づく電圧信号を帰還制御して印加するので、ファイバープローブ13の先端と感光体1との表面の電位差を小さくすることができる。したがって、ファイバープローブ13の先端と感光体1との表面で生じる放電の危険性を抑制することが可能となる。また、ファイバープローブ13の先端に比べて感光体1の表面電位分布の空間周波数が十分に小さい場合には、表面電位の絶対値を測定することができる。
また、第3の実施形態の表面電位評価装置と同様に、ファイバープローブ13先端と感光体1表面との間の距離を一定に保ちながら表面電位の測定を行うことができるので、感光体1の表面電位分布の測定を精度良く行うことが可能となる。また、表面電位測定中にファイバープローブ13と感光体1の表面とが接触したり近づきすぎたりすることで生じる放電や装置の破損などの危険性をなくすことができる。さらに、XYテーブル11を移動させずとも、同じ場所で露光及び表面電位の測定を行うことが可能となるので、露光直後から表面電位を測定することが可能となる。
なお、ファイバープローブ13先端の金属膜30にシアフォース信号に基づいた電圧信号を印加して帰還制御を行う本実施形態の構成は、第1の実施形態の表面電位評価装置にも適用することが可能である。
<第5の実施形態>
本発明の表面電位評価装置の第5の実施形態について説明する。
図7は、本実施形態の表面電位評価装置10の構成を示す。本実施形態の表面電位評価装置は、第4の実施形態の表面電位評価装置において、第2の高圧電源36の電圧信号を、ファイバープローブ13先端の金属膜30ではなく、XYテーブル11の電極12に印加する構成としている。
なお、第2の高圧電源36から印加する電圧信号の極性は、第4の実施形態のそれとは反対になるように構成されている。
<第5の実施形態の効果>
このように構成することにより、第4の実施形態の構成よりも簡易な構成で、第4の実施形態の表面電位評価装置と同等の効果を得ることが可能となる。
<第6の実施形態>
本発明の表面電位評価装置の第6の実施形態について説明する。本実施形態の表面電位評価装置は、第4の実施形態の表面電位評価装置において、波形発生器25からの信号の代わりに、水晶振動子14からのシアフォース信号を分岐、増幅して生成した信号を同期検波回路に入力する構成としている。
以下、図8を参照して、本実施形態の表年電位評価装置10について説明する。図8は、本実施形態の表面電位評価装置10の構成を示す。
図8に示すように、水晶振動子14からのシアフォース信号は同期検波回路26に入力される前に分岐される。同期検波回路26は、シアフォース信号を分岐・増幅して生成した信号を用いる。なお、信号の増幅は、第2の増幅器39により行われる。
ここで、同期検波回路26は、参照信号の入力に対し一定振幅の波形を内部で生成し、また、参照信号と入力信号の位相調節機能を有した構成を持つ回路である。同期検波回路26が、信号の入力に対してその信号を増幅して出力できるような回路を持っている場合には、その出力信号を参照信号として位相調整をする回路構成であってもよい。
<第6の実施形態の効果>
本実施形態の表面電位評価装置10は、ファイバープローブの振動状態に対応したシアフォース信号を分岐して、これを参照信号として同期検波を行うので、いわゆる1位相型の同期検波回路で同期検波を行うことが可能となり、通常の2位相型の同期検波回路を用いた回路構成よりも高速な動作を実現することが可能となる。
なお、波形発生器25からの信号の代わりに、水晶振動子14からのシアフォース信号を分岐、増幅して生成した信号を同期検波回路に入力する本実施形態の構成は、第1の実施形態、第3の実施形態及び第5の実施形態の表面電位評価装置にも適用することが可能である。
<第7の実施形態>
本発明の表面電位評価装置の第7の実施形態について説明する。本実施形態の表面電位評価装置は、第6の実施形態の表面電位評価装置に、第1のレーザ光源17が出力するレーザ光の強度変調し、フォトダイオード20からの電気信号を変調周波数で同期検波する機構を加えた構成となっている。
以下、図9を参照して、本実施形態の表年電位評価装置10について説明する。図9は、本実施形態の表面電位評価装置10の構成を示す。
本実施形態の表面電位評価装置10は、第6の実施形態の表面電位評価装置に、第2の同期検波回路40と、第2の波形発生器41と、レーザドライバ42と、を備えた構成となっている。
第2の同期検波回路40は、フォトダイオード20からの電気信号と、第2の波形発生器41から出力される信号を同期検波する。第2の波形発生器41は、第1のレーザ光源17から出力される感光体1が露光されない波長のレーザ光の強度変調するための信号(波形)を発生させ、これをレーザドライバ42及び第2の同期検波回路40に送る。レーザドライバ42は、入力された信号に基づいて、第1のレーザ光源17から出力するレーザ光の強度を変調する。
なお、第1のレーザ光源17は、第2の波形発生器41から送られる変調信号に基づいて強度変調されるが、このときの変調周波数はファイバープローブ13を振動させる周波数および該周波数の整数倍の周波数とは異なる周波数に設定される。例えば、ファイバープローブ13の加振周波数が60kHzの場合には、レーザ光の変調周波数は100kHzに設定される。
<第7の実施形態の効果>
本実施形態の表面電位評価装置10では、第1のレーザ光源17の変調周波数と、ファイバープローブ13の加振周波数を異ならせているので、第1のレーザ光源17からのレーザ光照射及びその反射光の強度検知によるファイバープローブ13から感光体1表面までの距離を精度良く検知することが可能となる。また、これにより、ファイバープローブ13から感光体1表面までの距離制御を精度良く行うことが可能となる。
なお、第1のレーザ光源17が出力するレーザ光の強度変調し、フォトダイオード20からの電気信号を変調周波数で同期検波する本実施形態の構成は、第1の実施形態、第3の実施形態、第4の実施形態、第5の実施形態の表面電位評価装置にも適用することが可能である。
<第8の実施形態>
本発明の表面電位評価装置の第8の実施形態について説明する。本実施形態の表面電位評価装置は、第7の実施形態の表面電位評価装置と構成は同一であるが、同期検波の方法が異なるものとなっている。
以下、図10を参照して、具体的に説明する。本実施形態の表面電位評価装置10は、フォトダイオード20からの電気信号を第1の増幅器21で増幅した後で21の信号線に分岐し、一方を第2の同期検波回路40の参照信号とし、他方を距離信号を示す検出信号としている。
ここで、同期検波回路26は、参照信号の入力に対し一定振幅の波形を内部で生成し、また、参照信号と入力信号の位相調節機能を有した構成を持つ回路である。同期検波回路26が、信号の入力に対してその信号を増幅して出力できるような回路を持っている場合には、その出力信号を参照信号として位相調整をする回路構成であってもよい。
<第8の実施形態の効果>
本実施形態の表面電位評価装置10は、ファイバープローブ13先端から感光体1までの距離検出において、フォトダイオード20で検出した反射光強度の電気信号を参照信号と検出信号の2つの信号に分岐して同期検波を行うので、いわゆる1位相型の同期検波回路で同期検波を行うことが可能となり、通常の2位相型の同期検波回路を用いた回路構成よりも高速な動作を実現することが可能となる。
<他の実施形態>
なお、上記の第1の実施形態、第3〜8の実施形態で説明した表面電位評価装置10において、ファイバープローブ13の終端側にガラス基板を取り付けた構成を採用してもよい。図11に、ファイバープローブ13の終端側にガラス基板43を取り付けたものを示す。
この反射防止手段としてのガラス基板43は、レーザ光の波長よりも十分厚いものでなければならず、例えば1mm前後の厚さを持つものが用いられる。
また、このような構成を採用した場合、レーザ光源17、32からのレーザ光をファイバープローブ13の終端側に集光するためのレンズ18には、ガラス基板43とファイバープローブ13のコア28の境界面にレーザ光を集光させるようなレンズを用いる。
このように構成することにより、ファイバープローブ13の内部での光の共振現象を低減されるので、ファイバープローブ13と感光体1の間の距離検出、距離制御を精度良く行うことが可能となる。
<付記事項>
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施形態の一例を示すものにすぎず、本発明の実施の形態を限定する趣旨のものではない。よって、本発明は上述の実施形態に限定されることはなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形実施を行うことが可能である。
第1の実施形態の表面電位評価装置の構成を示す図である。 ファイバープローブの断面を示す図である。 第2の実施形態の表面電位評価装置の構成を示す図である。 第3の実施形態の表面電位評価装置の構成を示す図である。 第4の実施形態の表面電位評価装置の構成を示す図である。 第4の実施形態のファイバープローブの先端の構造を示す図である。 第5の実施形態の表面電位評価装置の構成を示す図である。 第6の実施形態の表面電位評価装置の構成を示す図である。 第7の実施形態の表面電位評価装置の構成を示す図である。 第8の実施形態の表面電位評価装置の構成を示す図である。 ファイバープローブの終端側の構成を示す図である。 従来の表面電位評価装置の構成を示す図である。
符号の説明
10 表面電位評価装置
13 ファイバープローブ
14 水晶振動子
15 第1のピエゾアクチュエータ
16 第2のピエゾアクチュエータ
17 (第1の)レーザ光源
22 (第1の)帰還制御回路
23 (第1の)定電圧電源
24 (第1の)高圧電源
25 波形発生器
26 同期検波回路
30 金属膜
32 第2のレーザ光源
35 第2の帰還制御回路

Claims (14)

  1. シアフォース信号に基づいて試料の表面電位を測定する表面電位評価装置において、
    前記シアフォース信号を検出するシアフォース信号検出手段と、
    前記試料が露光しない波長のレーザ光を照射するレーザ光源と、
    光強度を測定する光強度測定手段と、
    前記レーザ光源から照射される前記レーザ光を前記試料に導光し、且つ、該試料の表面で反射した前記レーザ光の反射光を前記光強度測定手段に導光するファイバープローブと、
    前記光強度検出手段において検出された前記レーザ光の反射光の光強度に基づいて、前記ファイバープローブと前記試料表面との距離を制御する距離制御手段と、
    を有することを特徴とする表面電位評価装置。
  2. シアフォース信号に基づいて試料の表面電位を測定する表面電位評価装置において、
    前記シアフォース信号を検出するシアフォース信号検出手段と、
    前記試料が露光する波長のレーザ光を照射するレーザ光源と、
    前記レーザ光源から照射される前記レーザ光を前記試料に導光するファイバープローブと、
    を有することを特徴とする表面電位評価装置。
  3. シアフォース信号に基づいて試料の表面電位を測定する表面電位評価装置において、
    前記シアフォース信号を検出するシアフォース信号検出手段と、
    前記試料が露光しない波長のレーザ光を照射する第1のレーザ光源と、
    前記試料が露光する波長のレーザ光を照射する第2のレーザ光源と、
    光強度を測定する光強度測定手段と、
    前記第1のレーザ光源及び第2のレーザ光源から照射されるレーザ光を前記試料に導光し、且つ、該試料の表面で反射した前記レーザ光の反射光を導光するファイバープローブと、
    前記第1のレーザ光源から照射されたレーザ光の反射光のみを前記光強度測定手段に導くレーザ光分離手段と、
    前記光強度検出手段において検出された前記第1のレーザ光源から照射されたレーザ光の反射光の光強度に基づいて、前記ファイバープローブと前記試料表面との距離を制御する距離制御手段と、
    を有することを特徴とする表面電位評価装置。
  4. 前記シアフォース信号検出手段は、圧電効果を有する材料からなる振動子の電気信号を検出することを特徴とする請求項1または3に記載の表面電位評価装置。
  5. 前記ファイバープローブの先端の開口の直径は、前記ファイバープローブにより導光されるレーザ光の、該ファイバープローブ内での波長よりも大きいことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の表面電位評価装置。
  6. 前記シアフォース信号を帰還制御して電圧信号を生成する帰還制御手段を有し、
    該帰還制御手段は、生成した前記電圧信号を前記ファイバープローブの前記試料に近い側の先端に被覆された金属膜に印加することを特徴する請求項1、3から5のいずれか1項に記載の表面電位評価装置。
  7. 前記金属膜と前記圧電効果を有する材料からなる振動子とは電気的に絶縁された関係にあることを特徴とする請求項6記載の表面電位評価装置。
  8. 前記シアフォース信号を帰還制御して電圧信号を生成する帰還制御手段を有し、
    該帰還制御手段は、生成した前記電圧信号を前記試料の基板となる金属部に印加することを特徴する請求項1、3から5のいずれか1項に記載の表面電位評価装置。
  9. 前記シアフォース信号検出手段は、前記シアフォース信号を2つに分岐して同期検波することを特徴とする請求項1、3から8のいずれか1項に記載の表面電位評価装置。
  10. 前記試料が露光しない波長のレーザ光を照射するレーザ光源が照射するレーザ光の強度変調を行う強度変調手段を有し、
    前記強度変調手段は、前記圧電効果を有する振動子を振動させる周波数域あるいはその整数倍の周波数とは異なる周波数で強度変調することを特徴とする請求項4から9のいずれか1項に記載の表面電位評価装置。
  11. 前記距離制御手段は、前記光強度検出手段から出力される前記レーザ光の反射光の光強度信号を2つに分岐して同期検波することを特徴とする請求項1、3から10のいずれか1項に記載の表面電位評価装置。
  12. 前記ファイバープローブの前記レーザ光源に近い側の端面に、レーザ光の反射を防止する反射防止手段を有することを特徴とする請求項1、3から11のいずれか1項に記載の表面電位評価装置。
  13. 前記光強度検出手段と前記レーザ光分離手段の間に、前記第1のレーザ光源から出力されたレーザ光の反射光を透光し、それ以外の光を遮光する光学フィルタを有することを特徴とする請求項3から12のいずれか1項に記載の表面電位評価装置。
  14. 前記距離制御手段は、ピエゾアクチュエータを用いて、前記ファイバープローブと前記試料表面との距離を制御することを特徴とする請求項1、3から13のいずれか1項に記載の表面電位評価装置。
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