JP2007064591A - 冷蔵庫 - Google Patents

Abstract

【課題】圧縮機を上方に載置し、最下方の貯蔵室の収納容積の増加と収納性を高めるとともに、圧縮機の上方取り付け作業が容易に行える冷蔵庫を提供する。
【解決手段】断熱箱体と、前記断熱箱体の天面後方に庫内側に凹ませて形成した上方と背方が開放した凹部と、前記天面と背面を覆うカバーを備え、前記凹部には、冷凍サイクルの圧縮機と、前記圧縮機を緩衝材を介して載置する載置板とを備え、前記載置板と圧縮機とは固定手段にて支持固定された状態で載置される。
【選択図】図４

Description

本発明は、圧縮機を天面後方に載置した冷蔵庫に関するものである。

近年、冷蔵庫は地球環境保護の観点から更なる省エネルギー化が進むとともに、小さく置けて大きく使える、いわば省スペースで大容量、さらにその使い勝手や収納性の向上が求められている。

従来技術には、小さく置けて大きくつかえる冷蔵庫を実現するために、凝縮器としての配管を断熱箱体の内部に配置させることで、収納容積に影響を与えないスペースをうまく活用する形態がある（例えば、特許文献１参照）。

図２４、図２５で示すように、冷蔵庫本体１は外箱２と、内箱３と、これら両者間に充填された発泡断熱材４等で構成され、同本体１の底部に機械室８を設け、同機械室８内に圧縮機９と、同圧縮機９から発生する熱を放熱する送風機１０を配設し、機械室８の後面をカバー１５により被っていた。

また、内箱３内背面に冷却器室５を設け、同冷却器室５内に冷気を生成する冷却器６と、生成した冷気を強制循環する送風機７を配設し、圧縮機９の吐出側と冷却器６の入口との間に凝縮器を兼ねた放熱パイプ１１、キャピラリチューブ１２を順次直列に接続して構成した高圧側配管を接続し、冷却器６の出口と圧縮機９の吸入側との間に、キャピラリチューブ１２を添設するサクションパイプ１３を直列に接続して構成した低圧側配管を接続している。なお、前記凝縮器を兼ねた放熱パイプ１１は、冷蔵庫本体１背面の発泡断熱材４の中に埋設されている。

図２６はその冷凍サイクルを図に表したものであり、圧縮機９、放熱パイプ１１、キャピラリチューブ１２、冷却器６がサクションパイプ１３によって順次連結され環状の閉回路を形成されている。

上記構成において、冷却器６を通過した冷媒が圧縮機９において圧縮され、高温、高圧のガス状冷媒となる。このガス状冷媒が放熱パイプ１１により放熱し、中温、高圧の液状冷媒となる。続いて、この液状冷媒はキャピラリチューブ１２により減圧された後、冷却器６を通過しながら蒸発し、低温、低圧の冷媒ガスとなり、各区画室における熱交換機能を成している。この後、冷媒はガス状態で再び圧縮機９に吸入されることにより冷凍サイクルを完了するよう構成されている。
特開２００２−３６４９７５号公報

しかしながら、上記従来の構成では、圧縮機を収納する機械室が冷蔵庫本体の底面後方に位置するため、最下段の貯蔵室の収納容積が小さく、また最上段の貯蔵室に手の届かない収納空間ができてしまうので、必ずしも収納性が良いというものではなかった。

また、底面後方に設置する圧縮機は、通常設置される背壁との隙間がほとんどない状態になると、圧縮機の排熱がうまくできなくて、非常に熱がこもりやすいという課題を有していた。

本発明は、上記従来の課題を解決するもので、背伸びしても届かない無効スペースである最上段の貯蔵室の天面後方に圧縮機を載置するもので、最下段の貯蔵室の収納容積の増大、収納性を高めるとともに、比較的開放されやすい天面に位置する圧縮機の放熱を促進することで効率の良い冷凍サイクルを形成し、さらに天面後方での圧縮機の固定作業を容易に行える冷蔵庫を提供することを目的とする。

上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、外箱と内箱と前記外箱と前記内箱との間に設けた断熱材とよりなる断熱箱体において、前記断熱箱体の天面後方に庫内側に凹ませて形成した凹部と前記凹部を覆うカバーとを備え、前記凹部には冷凍サイクルの圧縮機を収容するものであって、前記圧縮機は固定手段によって載置板に支持固定された状態で前記凹部に設置されるものである。

これにより、最下段の貯蔵室の収納容積の増大、収納性を高めるとともに、比較的開放されやすい天面に位置する圧縮機の放熱を促進することで効率の良い冷凍サイクルを形成でき、さらに圧縮機は冷蔵庫に取り付ける前に載置板に支持固定されるので、組立作業性が容易になる。

本発明の冷蔵庫は、最下段の貯蔵室の収納容積の増大、収納性を高めるとともに、効率の良い冷凍サイクルを形成でき、さらに圧縮機の冷蔵庫への固定作業を容易に行えることができ、生産性が向上する。

請求項１に記載の発明は、外箱と内箱と前記外箱と前記内箱との間に設けた断熱材とよりなる断熱箱体において、前記断熱箱体の天面後方に庫内側に凹ませて形成した凹部と前記凹部を覆うカバーとを備え、前記凹部には冷凍サイクルの圧縮機を収容するものであって、前記圧縮機は固定手段によって載置板に支持固定された状態で前記凹部に設置されるものであり、最下段の貯蔵室の収納容積の増大、収納性を高めるとともに、比較的開放されやすい天面に位置する圧縮機の放熱を促進することで効率の良い冷凍サイクルを形成でき、さらに圧縮機は、冷蔵庫に取り付ける前に載置板に支持固定されるので、載置板への固定を容易に行うことができる。

請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の発明において、前記凹部を形成する壁を樹脂で形成したものであり、最下段の貯蔵室の収納容積の増大、収納性を高めるとともに、比較的開放されやすい天面に位置する圧縮機の放熱を促進し、さらに凹部の内壁が樹脂で形成されているので、冷蔵庫への侵入熱を抑えることで効率の良い冷凍サイクルを形成できる。

請求項３に記載の発明は、請求項１または２に記載の発明において、前記載置板は、前記圧縮機の上方からの投影面積と略同一かそれよりも若干大きい面積で構成されるものであり、最下段の貯蔵室の収納容積の増大、収納性を高めるとともに、比較的開放されやすい天面に位置する圧縮機の放熱を促進することで効率の良い冷凍サイクルを形成でき、さらに圧縮機は、冷蔵庫に取り付ける前に載置板に支持固定されるので、載置板への固定を容易に行うことができる。また、載置板の面積が圧縮機と略同一かそれよりも若干大きいだけなので、載置板の重量を比較的軽くでき、圧縮機を載せた載置板を冷蔵庫に取り付ける作業性をさらに向上することができる。

請求項４に記載の発明は、請求項１から３のいずれか一項に記載の発明において、前記載置板の前後左右のいずれかの辺にフランジ面を設けたものであり、さらに載置板の剛性は高まり板厚を薄くすることができ、載置板の重量を軽くすることができる。このため、圧縮機を載せた載置板を冷蔵庫に取り付ける作業性をさらに向上することができる。

請求項５に記載の発明は、請求項１から３のいずれか一項に記載の発明において、前記載置板の前後左右の各辺にフランジ面を設け、各辺のフランジ面は凹部に設けられた平面部と相対するように折り曲げたものであり、前記断熱箱体の後方のみを下側に折り曲げ、その他を上側に折り曲げけることで載置板の剛性を高めることによる板厚の薄肉化による重量を軽くすることができ、さらに前記フランジは、機械室への取り付けの際の、前後左右の位置決め機能を有しているので、圧縮機を載せた載置板を冷蔵庫に取り付ける作業を楽に行うことができる。

請求項６に記載の発明は、請求項１から５のいずれか一項に記載の発明において、前記載置板は、略中央付近に補強するための凹みを備えたものであり、載置板の剛性は高まり板厚を薄くすることができ、載置板の重量を軽くすることができる。このため、圧縮機を載せた載置板を冷蔵庫に取り付ける作業を楽に行うことができる。

請求項７に記載の発明は、請求項１から６のいずれか一項に記載の発明において、複数の突出するピンを有する載置板と前記圧縮機とは、前記ピンに嵌め込まれた緩衝材を介して支持固定されたものであり、さらに圧縮機の載置板への騒音の伝播を抑えることができ、騒音の低減を図ることができる。

請求項８に記載の発明は、請求項７に記載の発明において、前記複数のピンの根元の周辺の載置板に凸部を設けたものであり、さらに複数のピンの根元の周辺の載置板に凸部が設けられていることによる剛性強化により、圧縮機の載置板への騒音の伝播を抑えることができ、さらに騒音の低減を図ることができる。

以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。

（実施の形態１）
図１は、本発明の実施の形態１における冷蔵庫の正面図であり、図２は図１のＡ−Ａ断面図であり、図３は同実施の形態における冷蔵庫の冷媒配管構成図であり、図４は同実施の形態における冷蔵庫の凹部上面図であり、図５は同実施の形態における冷蔵庫への取り付け前の圧縮機の正面図である。

図１から図５において、冷蔵庫本体３０は複数の断熱区画に区分されている断熱箱体３１と各断熱区画に設けられた扉にて構成されている。断熱箱体３１はＡＢＳなどの樹脂体を真空成型した内箱３２とプリコート鋼板などの金属材料を用いた外箱３３とで構成された空間に発泡断熱材３４を注入してなる断熱壁を備えている。発泡断熱材３４はたとえば硬質ウレタンフォームやフェノールフォームやスチレンフォームなどが用いられる。発泡材としてはハイドロカーボン系のシクロペンタンを用いると、温暖化防止の観点でさらによい。

断熱箱体３１は、複数の貯蔵室を形成し、上から冷蔵室４０、製氷室４１、切替室４２、野菜室４３、冷凍室４４の構成となっていて、各貯蔵室を区画する複数の仕切壁４５を備え上から４５ａ、４５ｂ、４５ｃ、４５ｄである。例えば、仕切壁４５ｄは断熱された壁であり、野菜室４３と冷凍室４４を区画するものである。各断熱区画の前面開口は各仕切壁と断熱箱体３１の前面の縁部４６により区画され、それぞれの前面開口には断熱扉が図示しないガスケットを介して設けられる。上から冷蔵室扉４０ａ、製氷室扉４１ａ、切替室扉４２ａ、野菜室扉４３ａ、冷凍室扉４４ａである。

次に、断熱箱体３１の各貯蔵室について説明する。冷蔵室４０は冷蔵保存のために凍らない温度を下限に通常１〜５℃で設定されている。貯蔵室内は上方を圧縮機５２を収納するための凹部５０が突出して形成され、食品などを整理して収納するための複数の棚７０を設け、冷蔵室扉４０ａの内側にはペットボトルなどの飲料を収納できる複数のポケット７１を設けている。最下段には肉魚などの保鮮性向上のための貯蔵ケース７２を設け比較的低めの温度、たとえば−３〜１℃で設定されている。

製氷室４１は、氷を生成して貯留するために通常−２２〜−１８℃で設定される。庫内は氷を生成するための製氷皿を備えた製氷機構７３を設けていて、出来た氷を貯留する貯氷容器７４を収容し、レール（図示せず）などで手前に引き出せるよう構成されている。

切替室４２は、例えば約３℃に設定された冷蔵室、約１℃に設定されたチルド室、約−１℃から約−３℃に設定されたパーシャル室、約−７℃に設定されたソフト冷凍室、約−１８℃に設定された冷凍室として切り替えて利用される。

野菜室４３は、冷蔵室４０と同等もしくは若干高い温度設定の２℃〜７℃とすることが一般的で、低温にすれほど葉野菜の鮮度を長期間維持することが可能である。庫内は野菜などの食品を整理して収納できる野菜室容器７５を収容し、レール（図示せず）などで手前に引き出せるよう構成されている。

冷凍室４４は、冷凍保存のために通常−２２〜−１８℃で設定されているが、冷凍保存状態の向上のために、たとえば−３０や−２５℃の低温で設定されることもある。庫内は食品を整理して収納できる冷凍室容器７６を収容し、レール（図示せず）などで手前に引き出せるよう構成されている。

野菜室４３と冷凍室４４の背面に冷却室８０が設けられ、冷却室８０は断熱性を有する仕切壁４５ｅで野菜室４３及び冷凍室４４を仕切っている。また、野菜室４３と冷凍室４４は断熱性を有する仕切壁４５ｄで仕切られている。

冷却室８０には、庫内の空気を熱交換させて冷気に変換する蒸発器８３と、各貯蔵室に冷気を送るための冷却ファン８４をその上方に位置させ、冷却時に蒸発器８３に付着する霜を除霜するためのヒータなどで構成された除霜装置８５が備えられている。また、除霜された水を貯留するための蒸発皿８６は、断熱箱体３１の底面に配置されるよう構成されている。

このような冷蔵庫には、図３のように冷凍サイクルが設けられ、圧縮機５２内に封入された冷媒が冷凍サイクルを循環するよう構成される。以下、その冷凍サイクルについて説明する。

冷凍サイクルは、その全てが密閉空間で構成され、封入された冷媒を圧縮し冷凍サイクルへ高温高圧の冷媒を送り出す圧縮機５２、冷媒を放熱し中温高圧に凝縮液化させる凝縮器９１、ゴミや金属粉等を圧縮機５２へ戻さないための図示しないフィルターや、システム内の水分を吸着する図示しない吸着部材などを備えたドライヤ１０８、液化冷媒を減圧させる減圧装置１０９、冷媒を蒸発させて冷熱を発生させる蒸発器８３、蒸発器８３で気化した冷媒を圧縮機５２へと戻すための吸入配管１１０などから構成されて、それぞれが冷媒配管１１１により接続されている。

ここで圧縮機５２は、断熱箱体３１の天面部に背面側を一段低い段差状に窪ませた凹部５０に載置される。凹部５０は外箱３３によって形成された左右壁で囲われていて、断熱箱体３１の上方及び背方を開口するよう構成され、その開口はカバー１１２で覆われている。また、凹部５０の空間内の空気を循環させるための放熱ファン１１３を圧縮機５２と所定の間隔をとって、その側方へ横並びにして載置し、圧縮機５２に風を当てるような流れで循環し放熱を促進するよう配置されている。

次に圧縮機５２の取り付けについて以下説明をする。

圧縮機５２は直接凹部５０に取り付けられているのではなく、圧縮機５２は載置板１１４にゴム脚やバネ脚などの緩衝材１１５を介して載置され、緩衝材１１５は圧縮機５２の取り付け部１１６に嵌め込まれると共に、載置板１１４上を動かない様に、載置板１１４にネジなどの取り付け部材１１７にて固定されている。凹部５０には、このように圧縮機５２が支持固定された載置板１１４が取り付けられている。

以上のように構成された冷蔵庫について、以下その作用について説明する。

まず、圧縮機５２を断熱箱体３１の最下方の貯蔵室である冷凍室４４の後方領域には配置せず、天面後方の凹部５０に載置することで、冷蔵室４０の使用者が手の届き難い、いわば無効スペースに近い空間を減らす代わりに、冷凍室４４の収納容積を増大し収納性を高めることができる。つまり、圧縮機５２を天面後方に位置させることは極めて冷蔵庫本体３０の内容積をうまく活用できることになる。ただし、圧縮機５２は重いため天面部での取り付け作業は困難であるが、本構成では凹部５０に取り付ける前に圧縮機５２の載置板０００への支持固定が終了可能であり、支持固定が終了した載置板１１１を凹部５０に取り付けることはきわめて容易である。

（実施の形態２）
図６は本発明の実施の形態２における冷蔵庫の凹部上面図、図７は本発明の実施の形態２における冷蔵庫の背面斜視図で、圧縮機などの冷凍サイクル部品を取り外した状態である。なお、実施の形態１と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。

図６、７において１１８は凹部で、凹部１１８を区画形成する左壁１１８ａ、右壁１１８ｂ、底壁１１８ｃ、奥壁１１８ｄは樹脂製の板を主体として構成されている。全面的に樹脂による一体成形を採用してもよいが、強度面や成型性、成型コストなどの理由から鋼板等との組み合わせ構造も考えられるので、少なくとも全表面積の１／２以上が樹脂で形成されるように構成されている。

以上のような構成において、圧縮機５２の運転時には圧縮機５２の表面は高温となるが、凹部１１８の各壁１１８ａ、１１８ｂ、１１８ｃ、１１８ｄの各壁が熱伝導性の低い樹脂で構成されているので、冷蔵室４０への侵入熱を抑えることができ、効率の良い冷凍サイクルを形成できる。

また、圧縮機５２の運転時の振動が樹脂製の壁のため断熱箱体３１に伝播しにくく圧縮機上部配置型冷蔵庫の課題である振動の低減を図ることができる。

また、樹脂で一体成型すると構造体としては一層合理的であるが、少なくとも全表面積の１／２以上の部分が樹脂で形成されたものであれば、例えば全体が熱伝導性の高い鋼板で加工されたものなどに比べて庫内側への熱影響の低減効果が得られる。また、鋼板製であれば断熱箱体３１の外箱鋼板への振動伝播が起こりやすいが、この点においても一定の低減効果が得られるものである。

この場合、樹脂製とする壁の選択は庫内側への熱影響に配慮するのであれば、庫内側と対向する面となる底壁１１８ｃおよび奥壁１１８ｄであり、一方、振動伝播に配慮するのであれば、圧縮機５２が載置される面となる底壁１１８ｃであるので、熱影響と振動伝播の双方に配慮するとすれば底壁１１８ｃおよび奥壁１１８ｄを樹脂製壁とすれば効果的である。

（実施の形態３）
図８は本発明の実施の形態３における冷蔵庫の凹部上面図、図９は同実施の形態における冷蔵庫への取り付け前の圧縮機の正面図である。なお、実施の形態１と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。

図８、９において１１９は凹部で、圧縮機５２は載置板１２０にゴム脚やバネ脚などの緩衝材１１５を介して載置され、緩衝材１１５は圧縮機５２の取り付け部１１６に嵌め込まれると共に、載置板１１４上を動かない様に、載置板１２０にネジなどの取り付け部材１１７にて固定されている。また、図９での矢視Ａからの圧縮機５２の投影面積と、載置板１２０の面積が略同一か、載置板１２０の面積の方が若干大きい面積となっている。

以上のような構成において、載置板１２０の重量は比較的軽くでき、圧縮機５２を載せた載置板１２０を凹部１１９に取り付ける作業を楽に行うことができる。

（実施の形態４）
図１０は本発明の実施の形態４における冷蔵庫の凹部上面図、図１１は同実施の形態における同実施の形態における冷蔵庫への取り付け前の圧縮機の正面図、図１２は圧縮機を載置する載置板の斜視図である。なお、実施の形態１と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。

図１０、１１、１２において１２１は凹部で、圧縮機５２は載置板１２２にゴム脚やバネ脚などの緩衝材１１５を介して載置され、緩衝材１１５は圧縮機５２の取り付け部１１６に嵌め込まれると共に、載置板１２２上を動かない様に、載置板１２２にネジなどの取り付け部材１１７にて固定されている。また載置板１２２の前後左右の各辺の端部にフランジ面１２３が設けられていて、左右のフランジ面は１２３ａ、１２３ｂ、前後のフランジ面は１２３ｃ、１２３ｄである。

以上のような構成において、フランジ面１２３ａ、１２３ｂ、１２３ｃ、１２３ｄを設けることで、載置板１２２の剛性は高まり載置板１２２の板厚を薄くすることができる。これにより、載置板１２２の重量は比較的軽くでき、圧縮機５２を載せた載置板１２２を凹部１２１に取り付ける作業を楽に行うことができる。

（実施の形態５）
図１３は本発明の実施の形態５における冷蔵庫の凹部上面図、図１４は同実施の形態における冷蔵庫の背面斜視図で、載置板に取り付けられた圧縮機を凹部に取り付けようとしている状態である。なお、実施の形態１と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。

図１３，１４において１２４は凹部で、圧縮機５２は載置板１２５にゴム脚やバネ脚などの緩衝材１１５を介して載置され、緩衝材１１５は圧縮機５２の取り付け部１１６に嵌め込まれると共に、載置板１２５上を動かない様に、載置板１２５にネジなどの取り付け部材１１７にて固定されている。また載置板１２５の前後左右の各辺の端部にフランジ面１２５が設けられている。各フランジ面１２６は、凹部１２４に設けられた平面部１２７と相対するように折り曲げられている。フランジ面１２６ａ、１２６ｂは凹部１２４の左右方向に位置しそれぞれ、凹部１２４の平面部１２７ａ、１２７ｂと相対するように上側に折り曲げられている。フランジ面１２６ｃは凹部１２４の奥側に位置し、凹部１２４の奥面の平面部１２７ｃと相対するように上側に折り曲げられている。フランジ面１２６ｄは凹部１２４の手前側に位置し、凹部１２４の手前側の平面部１２７ｄと相対するように下側に折り曲げられている。

以上のような構成において、フランジ面１２６ａ、１２６ｂ、１２６ｃ、１２６ｄを設けることで、載置板１２５の剛性は高まり載置板１２５の板厚を薄くすることができる。また、各フランジ面１２６が凹部１２４の平面部１２７と相対しているので、各フランジ面１２６は凹部１２４に載置板１２５を取り付ける際の位置決め効果を有している。

これにより、載置板１２５の重量は比較的軽くでき、また位置決め作業も容易で、圧縮機５２を載せた載置板１２５を凹部１２４に取り付ける作業を楽に行うことができる。

（実施の形態６）
図１５は本発明の実施の形態６における冷蔵庫の凹部上面図、図１６は同実施の形態における同実施の形態における冷蔵庫への取り付け前の圧縮機の正面図、図１７は圧縮機を載置する載置板の斜視図である。なお、実施の形態１と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。

図１５、１６、１７において１２８は凹部で、圧縮機５２は載置板１２９にゴム脚やバネ脚などの緩衝材１１５を介して載置され、緩衝材１１５は圧縮機５２の取り付け部１１６に嵌め込まれると共に、載置板１２９上を動かない様に、載置板１２９にネジなどの取り付け部材１１７にて固定されている。また載置板１２９の中央付近に載置板凹部１３０が設けられている。

以上のような構成において、載置板凹部１３０を設けることで、載置板１２９の剛性は高まり載置板１２９の板厚を薄くすることができる。

これにより、載置板１２９の重量は比較的軽くでき、圧縮機５２を載せた載置板１２９を凹部１２８に取り付ける作業を楽に行うことができる。

（実施の形態７）
図１８は本発明の実施の形態７における冷蔵庫の凹部上面図、図１９は同実施の形態における同実施の形態における冷蔵庫への取り付け前の圧縮機の正面図、図２０は圧縮機を載置する載置板の斜視図である。なお、実施の形態１と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。

図１８、１９、２０において１３１は凹部で、圧縮機５２は載置板１３２にゴム脚やバネ脚などの緩衝材１３３を介して載置され、緩衝材１３３は圧縮機５２の取り付け部１１６に嵌め込まれると共に、載置板１３２上を動かない様に、載置板１３２に取り付けられ、垂直上方へと突出した複数のピン部１３４にも嵌め込まれている。

以上のような構成において、複数のピン部１３４を設けることで、載置板１３１の剛性は高まり載置板１３１の板厚を薄くすることができる。

これにより、載置板１３１の重量は比較的軽くでき、圧縮機５２を載せた載置板１３１を凹部１３０に取り付ける作業を楽に行うことができる。

（実施の形態８）
図２１は本発明の実施の形態８における冷蔵庫の凹部上面図、図２２は同実施の形態における同実施の形態における冷蔵庫への取り付け前の圧縮機の正面図、図２３は圧縮機を載置する載置板の斜視図である。なお、実施の形態１と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。

図２１、２２、２３において１３５は凹部で、圧縮機５２は載置板１３６にゴム脚やバネ脚などの緩衝材１３７を介して載置され、緩衝材１３７は圧縮機５２の取り付け部１１６に嵌め込まれると共に、載置板１３６上を動かない様に、載置板１３６の凸部１３８に取り付けられ、垂直上方へと突出した複数のピン部１３９にも嵌め込まれている。

以上のような構成において、複数のピン部１３９を設けることで、載置板１３６の剛性は高まり載置板１３６の板厚を薄くすることができる。

これにより、載置板１３１の重量は比較的軽くでき、圧縮機５２を載せた載置板１３１を凹部１３０に取り付ける作業を楽に行うことができる。また、凸部１３８は剛性を高める効果もあるため、緩衝材１３７が凸部１３８上に位置することにより、圧縮機５２の載置板１３６への騒音の伝播を抑えることができる。

以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、手の届かない位置である断熱箱体の天面凹部に圧縮機等の機能部品を収容することで、無効スペースを極力減少し、最下段の貯蔵室の収納容積を増大し冷蔵庫全体の収納性を高めるとともに、圧縮機の上方取り付け作業でも容易に行えることができる。

本発明の実施の形態１における冷蔵庫の正面図 図１のＡ−Ａ断面図 同実施の形態における冷蔵庫の冷媒配管構成図 同実施の形態における冷蔵庫の凹部上面図 同実施の形態における冷蔵庫への取り付け前の圧縮機の正面図 本発明の実施の形態２における冷蔵庫の凹部上面図 同実施の形態における冷蔵庫の背面斜視図 本発明の実施の形態３における冷蔵庫の凹部上面図 同実施の形態における冷蔵庫への取り付け前の圧縮機の正面図 本発明の実施の形態４における冷蔵庫の凹部上面図 同実施の形態における冷蔵庫への取り付け前の圧縮機の正面図 同実施の形態における圧縮機を載置する載置板の斜視図 本発明の実施の形態５における冷蔵庫の凹部上面図 同実施の形態における冷蔵庫の背面斜視図 本発明の実施の形態６における冷蔵庫の凹部上面図 同実施の形態における冷蔵庫への取り付け前の圧縮機の正面図 同実施の形態における圧縮機を載置する載置板の斜視図 本発明の実施の形態７における冷蔵庫の凹部上面図 同実施の形態における冷蔵庫への取り付け前の圧縮機の正面図 同実施の形態における圧縮機を載置する載置板の斜視図 本発明の実施の形態８における冷蔵庫の凹部上面図 同実施の形態における冷蔵庫への取り付け前の圧縮機の正面図 同実施の形態における圧縮機を載置する載置板の斜視図 従来技術における冷蔵庫の断面図 従来技術における冷蔵庫の背面斜視図 従来技術における冷蔵庫の冷凍サイクル図

符号の説明

３１ 断熱箱体
３２ 内箱
３３ 外箱
３４ 発泡断熱材
５０ 凹部
５２ 圧縮機
１１２ カバー
１１４ 載置板
１１５ 緩衝材
１１７ 取り付け部材
１１８ 凹部
１１８ａ 凹部の左壁
１１８ｂ 凹部の右壁
１１８ｃ 凹部の底壁
１１８ｄ 凹部の奥壁
１２０ 載置板
１２２ 載置板
１２３ フランジ面
１２４ 凹部
１２５ 載置板
１２６ フランジ面
１２７ 平面部
１２９ 載置板
１３０ 載置板凹部
１３２ 載置板
１３３ 緩衝材
１３４ ピン
１３６ 載置板
１３７ 緩衝材
１３８ 凸部
１３９ ピン

Claims (8)

1. 外箱と内箱と前記外箱と前記内箱との間に設けた断熱材とよりなる断熱箱体において、前記断熱箱体の天面後方に庫内側に凹ませて形成した凹部と前記凹部を覆うカバーとを備え、前記凹部には冷凍サイクルの圧縮機を収容するものであって、前記圧縮機は固定手段によって載置板に支持固定された状態で前記凹部に設置されることを特徴とする冷蔵庫。
2. 前記凹部を形成する壁を樹脂製とした請求項１に記載の冷蔵庫。
3. 前記載置板は、前記圧縮機の上方から見た投影面積と略同一かそれよりも若干大きい面積で構成される請求項１または２に記載の冷蔵庫。
4. 前記載置板の前後左右のいずれかの辺にフランジ面を設けた請求項１から３のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
5. 前記載置板の前後左右の各辺にフランジ面を設け、各辺のフランジ面は凹部に設けられた平面部と相対するように折り曲げられた請求項１から３のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
6. 前記載置板は、略中央付近に補強するための凹みを備えた請求項１から５のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
7. 複数の突出するピンを有する載置板と前記圧縮機とは、前記ピンに嵌め込まれた緩衝材を介して支持固定された請求項１から６のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
8. 前記複数のピンの根元の周辺の載置板に凸部を設けた請求項７に記載の冷蔵庫。

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