JP2007064491A - 空調用などのダクトにおける補強機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ダクトに対する装着を、空調用などのダクトの施設現場においても容易に実行することができる空調用などのダクトにおける補強機構を提供する。
【解決手段】 ダクト5の開口端部における対向壁面間に渡架する長さの補強杆2の両端部に、ダクト5の開口端部に有する接続フランジ51に嵌合可能な断面コ字状の嵌合部材1を、ネジ21と一対のナット33と33’との螺合を介してそれぞれ取付けて成る。
【選択図】 図1
【解決手段】 ダクト5の開口端部における対向壁面間に渡架する長さの補強杆2の両端部に、ダクト5の開口端部に有する接続フランジ51に嵌合可能な断面コ字状の嵌合部材1を、ネジ21と一対のナット33と33’との螺合を介してそれぞれ取付けて成る。
【選択図】 図1
Description
本願発明は、工場やビル或いは大型店舗等に施設される空調用或いは換気用などダクトにおける補強機構に関する。
一般に、工場やビル或いは大型店舗等において施設される空調用や換気用のダクトは、所要の長さと所要の形状をもつ複数のダクトを接続フランジを介して、空調乃至換気回路に従って接続される。
通常、ダクトは断面方形状の筒体の両端部に、外向きに水平状に屈曲した接続フランジを有して成り、この接続フランジ同士をガスケットを介してボルトナットにより気密状に緊締される。
通常、ダクトは断面方形状の筒体の両端部に、外向きに水平状に屈曲した接続フランジを有して成り、この接続フランジ同士をガスケットを介してボルトナットにより気密状に緊締される。
上記した空調用などのダクトの構成において、空調圧力の変動などに伴って生じる機械的損傷や変形を回避するために、従来は前記ダクトの開口端部位置に補強手段が施されている。
従来の補強手段は、ダクトの開口端部において対向する筒体の壁面に取付孔を穿設して、この取付孔にネジを外周に施した補強杆を挿通すると共に、その補強杆の両端部にナットを螺合して、このナットにより筒体の壁面に補強杆の端部を締結することにより、筒体の開口端部に補強杆を橋渡し状に取付けて成るものであった。
特許第2751094号公報
特開2005−207715号公報
従来の補強手段は、ダクトの開口端部において対向する筒体の壁面に取付孔を穿設して、この取付孔にネジを外周に施した補強杆を挿通すると共に、その補強杆の両端部にナットを螺合して、このナットにより筒体の壁面に補強杆の端部を締結することにより、筒体の開口端部に補強杆を橋渡し状に取付けて成るものであった。
ところが、ダクトの開口端部に補強杆を取付けるためには、先ずダクトの対向壁面に取付孔の穿設位置を表示する作業、その表示位置に取付孔を穿設する作業、外周にネジを施した補強杆を所定の長さに切断して、これを前記取付孔に挿通する作業、補強杆の両端部に内外一対のナットとワッシャーを挿通し、次いで内外一対のナットの締結より補強杆の両端部をダクトの壁面に取付ける作業およびナットによる締結部位置をシールする作業から成る複雑な作業を必要とし、著しく作業性を欠くという不都合があった。
また、一般に、多数のダクトをその製造工場乃至は保管倉庫などからビルなどの施設現場に搬送する場合、内径寸法の大きいダクト内に、それよりも内径寸法が小さいダクトを嵌挿し、さらにこのダクト内に、それよりもさらに内径寸法の小さいダクトを嵌挿し、このようにして、形状を等しくする大小のダクト同士を、順次嵌合することにより、ダクトの内容積を有効に利用して、搬送効率を高める搬送方法が採用されている。しかしながら、上記したように、ダクトの製造工場において、予じめダクトに補強杆を装備するときは、大小のダクト同士を嵌合積層することが困難となり、それ丈ダクトの搬送効率を著しく損うという不都合があった。
そこで、本願発明は、空調用などのダクトの施設現場において、極めて簡単な作業により補強手段の取付けを実行することができる補強機構を提案するものである。
本願発明は、上記した課題を解決するために、ダクトの開口端部における対向壁面間に渡架される長さの補強杆の両端部に、ダクトの開口端部に有する接続フランジに対し嵌合可能な嵌合部材をそれぞれ取付けたことを特徴とするものである。
上記において、好ましくは、施設現場において、両端嵌合部材の間隔を微調整できるように、補強杆の両端部の少なくとも一方を、ネジとナットの螺合を介して嵌合部材に取付けて成るものである。
具体的には、嵌合部材が、断面コ字状に形成され、補強杆が、両端部にネジ部を有した棒状部材から成り、前記嵌合部材の内側面に、これと対峙する取付部材を設けると共に、この取付部材に通孔を設け、この通孔に、前記補強杆のネジ部を挿通して、これにナットを螺合することにより、前記取付部材に補強杆の端部を取付けて成る場合と、嵌合部材が、断面コ字状に形成され、補強杆が、両端部にネジ部を有した棒状部材から成り、前記嵌合部材の内側面に、これと対峙する取付部材を設けると共に、この取付部材に、前記補強杆の端部を係挿する一端が開口した係合孔を設け、この係合孔に、前記補強杆のネジ部を係合し、このネジ部にナットを螺合することにより、前記取付部材に補強杆の端部を取付けて成る場合とがあり、さらにまた、嵌合部材に、ダクトの開口端部に形成された凹状溝に係合する突部を設けて成るものである。
以上のように、本願発明によれば、補強杆の両端部に取付けた嵌合部材を、ダクトの開口端部に有する接続フランジに対し嵌合するという極めて簡単な作業によって、ダクトの開口端部の壁面間に補強杆を突張り状に渡架することができ、従って、空調用などのダクトを施設する現場において、作業員の手により、ダクトに対する補強杆の取付を容易に実行することができると共に、大小のダクト同士を嵌合積層することにより、ダクトの搬送効率を高めることができ、さらに空調用ダクトの施設現場において、その施設条件などに合わせて補強機構の増減を適宜行うことができて、極めて有効である。
また、本願発明によれば、補強機構を、独立して製造することができると共に、補強杆の両端部に嵌合部材を取付ける一体構成であるので、部品管理も容易であるという利点を有する。
また、請求項2,3,および4記載の発明によれば、製造時におけるダクトの開口端部の口径乃至両端嵌合部材の対向間隔の寸法誤差を、施設現場においても容易に調整することができて、確実な補強効果が得られるという利点を有する。
また、請求項5記載の発明によれば、凹状溝と突部の係合により、接続フランジに対する嵌合部材の抜止め効果が得られて、取扱いに便利であるという利点を有する。
以下図面にもとづいて、本願発明の実施例について詳述する。図1は、一部省略した本願補強機構の平面図であって、1は仮想線で示すダクト5の開口端部に有する接続フランジ51と密に嵌合するように、鉄板を断面コ字状に屈曲成形した嵌合部材であって、好ましくは、内側折片11の高さH1が外側折片12の高さH2よりも長く形成してあり、前記内側折片11の内面には、後述の凸状部52の形成によって生じた凹状溝に係合する突部13が二箇所に設けてある。
2は、鋼材の棒状部材から成る補強杆であって、実施例においては、その全長にわたってネジ21が施されているが、該ネジ21は少なくとも補強杆2の両端部に設けることを要する。
3は、補強杆2の端部を嵌合部材1に取付けるために、内側折片11と対峙するよう設けた取付部材であって、鉄板を平面視コ字状に屈曲されると共に、その両端部にそれぞれ外向きの翼片31を設けてあり、この翼片31が、嵌合部材1の内側折片11の外面に固着され、さらに取付部材3の中央部には、通孔32が開設してある。
このように構成された嵌合部材1,補強杆2および取付部材3は、嵌合部材1における高さの高い内側折片11の外面に、取付部材3の両端翼片31を固着し、かつ補強杆2の両端部を通孔32に挿通し、これに内外一対のナット33,33’を螺合することにより、本願の補強機構が構成される。
本願補強機構を装着するダクト5は、特許文献2で示されるように、横断面方形状の鉄板から成る筒体50を形成する四面の各端縁部を、それぞれ外向きに屈曲し、さらにその端縁を下向きに屈曲することにより、水平部51aと折片51bから成る接続フランジ51が形成されると共に、その四隅位置に、直角二片から成るコーナ部片53を重合し、このコーナ部片53の側縁を、筒体50の四面の端縁部周面に沿って形成した凸状部52と、前記接続フランジ51の折片51bの折曲げ端部51cとの間で挟持することにより、接続フランジ51の四隅位置にコーナ部片53を重着し、かつ各コーナ部に、接続フランジ51同士を連結する連結ボルト用の取付孔54が設けてある。
しかして、使用に際しては、空調用ダクトを施設するビルの建築現場などにおいて、接続しようとするダクト5の開口端部における接続フランジ51の対向位置に対し、その外方から嵌合部材1をそれぞれ嵌合して補強杆2をダクト5の開口端部に渡架し、凸状部52によって形成された凹状溝に突部13が係合した状態で図3で示すように装着する。
この場合、補強機構の両端位置における嵌合部材1の内側折片11の内面間隔P1と、該補強機構を装着するダクト5の開口端部の内幅寸法P2とを等しくするか、若しくは内面間隔P1を僅か小さく調整するときは、ダクト5の開口端部の内壁面に、嵌合部材1の内側折片11の内面が密接するように接続フランジ51に対し嵌合部材1を容易に嵌合装着することができる。
上記において、補強機構における嵌合部材1の内面間隔P1は、ダクトを製作する工場において製造時に設定されるが、取扱い中に外部振動などにより変化する惧れがあり、この場合、補強杆2に対し嵌合部材1を回動操作することにより容易に調整することができる。
なお、ダクト5の大きさ乃至その開口端面の形状に相応して、例えば、横幅が縦幅に比し大きい短形状の断面形状を有するダクトにおいては、本願補強機構が横幅方向に複数並列に装着される。
図4,5は、他の実施例を示す部分平面図及びその内端面図であって、嵌合部材1は、前記実施例と同様に、鉄板を断面コ字状に屈曲成形されていると共に、その内側折片11に一体に、補強杆2を取付ける取付部材3が設けてある。
前記取付部材3は、嵌合部材1における高さの高い内側折片11の下縁から、外向きに水平に延びる水平片35と、その端縁から起立して前記内側折片11と対峙する起立片36とから成り、この起立片36には、上端で開口してL字状に屈曲する係合孔37が設けてある。
他方、補強杆2の両端部には、内外一対のナット38,38’が螺合してあり、この状態で補強杆2の端部を前記取付孔37に対しその開口部より係合孔37の終端部に導くと共に、前記内外一対のナット38,38’を取付部材3の起立片36の内外面に緊締することにより、補強杆2の端部を取付部材3に対し取付けるものである。
なお、上記した実施例は、いづれも、補強杆2の両端部を、ネジと一対のナットにより嵌合部材に取付けた場合を示したが、補強杆の両端部に熔接により嵌合部材を取付けてもよいことは勿論である。
1 嵌合部材
2 補強杆
3 取付部材
5 ダクト
13 突部
21 ネジ
51 接続フランジ
2 補強杆
3 取付部材
5 ダクト
13 突部
21 ネジ
51 接続フランジ
Claims (5)
- ダクトの開口端部における対向壁面間に渡架される長さの補強杆の両端部に、ダクトの開口端部に有する接続フランジに対し嵌合可能な嵌合部材をそれぞれ取付けたことを特徴とする空調用などのダクトにおける補強機構。
- 補強杆の両端部の少なくとも一方を、ネジとナットの螺合を介して嵌合部材に取付けて成る請求項1記載の空調用などのダクトにおける補強機構。
- 嵌合部材が、断面コ字状に形成され、補強杆が、両端部にネジ部を有した棒状部材から成り、前記嵌合部材の内側面に、これと対峙する取付部材を設けると共に、この取付部材に通孔を設け、この通孔に、前記補強杆のネジ部を挿通して、これにナットを螺合することにより、前記取付部材に補強杆の端部を取付けて成る請求項1記載の空調用などのダクトにおける補強機構。
- 嵌合部材が、断面コ字状に形成され、補強杆が、両端部にネジ部を有した棒状部材から成り、前記嵌合部材の内側面に、これと対峙する取付部材を設けると共に、この取付部材に、前記補強杆の端部を係挿する一端が開口した係合孔を設け、この係合孔に、前記補強杆のネジ部を係合し、このネジ部にナットを螺合することにより、前記取付部材に補強杆の端部を取付けて成る請求項1記載の空調用などのダクトにおける補強機構。
- 嵌合部材に、ダクトの開口端部に形成された凹状溝と係合する突部を設けて成る請求項1,2,3または4記載の空調用などのダクトにおける補強機構。
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JP2009281625A (ja) * | 2008-05-21 | 2009-12-03 | Shin Fuji Kucho:Kk | ダクト補強具およびダクト補強方法 |
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-
2005
- 2005-08-29 JP JP2005247024A patent/JP2007064491A/ja active Pending
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