JP2007064436A - 円錐ころ軸受および円錐ころ軸受の組み込み方法 - Google Patents

円錐ころ軸受および円錐ころ軸受の組み込み方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 容易に組み込むことができる円錐ころ軸受および円錐ころ軸受の組み込み方法を提供する。
【解決手段】 外輪34は、円錐ころ33の大端面側の端面36に、鍔部37を含む。鍔部37は、外輪34の軌道面よりも内径側に突出しており、突出した部分のうち、円錐ころ33が配置される側に位置する端面38は、間座35の大径側端面39と当接する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、円錐ころ軸受を構成する部材を容易に組み込むことができる円錐ころ軸受および円錐ころ軸受の組み込み方法に関する。
円錐ころ軸受は、外輪と、内輪と、外輪と内輪の間に配置される円錐ころと、円錐ころの間隔を保持する保持器とからなる。上記した保持器には、プレス保持器、成型保持器、揉みぬき保持器、ピン型保持器等、複数の種類があり、それぞれの特徴を活かし、使用用途や生産性、組み込み性等に応じて円錐ころ軸受に使用される保持器の種類が選択される。
ここで、保持器としてプレス保持器およびピン型保持器を使用した円錐ころ軸受の構成および組み込み方法について説明する。
図7は、プレス保持器105を表す図解的概略図である。図7を参照して、プレス保持器105は、内輪に組み込まれたときに内輪の小鍔側に配置される小径側環状部106と、内輪に組み込まれたときに内輪の大鍔側に配置される大径側環状部107と、円錐ころを収容するためのポケット108を形成するように、小径側環状部106と大径側環状部107とを連結する複数の柱部109とを有する。柱部109により、ポケット108に収容された円錐ころ103の間隔が保持される。ここで、内輪の形状に沿ってプレス保持器105が組み込まれるように、小径側環状部106の直径は、大径側環状部107の直径よりも小さく構成されている。
次に、上記したプレス保持器105を含む円錐ころ軸受101の構成について説明する。図8は、プレス保持器105を含む円錐ころ軸受101の断面図である。図8を参照して、円錐ころ軸受101は、内輪102と、外輪104と、内輪102と外輪104との間に配置された複数の円錐ころ103と、円錐ころ103の間隔を保持するプレス保持器105とを有する。円錐ころ軸受101は、円周方向に複数の円錐ころ103を有し、各円錐ころ103の間隔をプレス保持器105、具体的にはプレス保持器105の柱部が保持している。
ここで、円錐ころ軸受101を組み込む方法について説明する。まず、円錐ころ軸受101を構成する部材のうち、内輪102と円錐ころ103とプレス保持器105とを組み込む方法について説明すると、プレス保持器105の小径側環状部106の直径を、プレスおよび拡径用の金型を用いて拡大させる。次に、小径側環状部106の直径が拡大されたプレス保持器105の各ポケット108に、円錐ころ103をそれぞれ挿入する。円錐ころ103を挿入後、円錐ころ103を保持したプレス保持器105を、円錐ころ103の大端面が内輪102の大鍔に接するように、内輪102に取り付ける。その後、プレス保持器105の拡大された小径側環状部106の直径を、プレスおよび加締め用の金型を用いて加締めて、元の形状、すなわち、小径側環状部106の直径が拡大される前の直径に戻す。このようにして、内輪102と円錐ころ103とプレス保持器105とを組み込む。その後、組み込まれた内輪102と円錐ころ103とプレス保持器105の集合体と、外輪104とを組み込む。
次に、ピン型保持器を使用した円錐ころ軸受の構成および組み込み方法について説明する。図9は、ピン型保持器115を含む円錐ころ軸受111の断面図である。図9を参照して、円錐ころ軸受111は、内輪112と、外輪114と、内輪112と外輪114との間に配置される円錐ころ113と、円錐ころ113の間隔を保持するピン型保持器115とを有する。ピン型保持器115は、円錐ころ113に設けられた小端面から大端面に貫通する貫通穴に挿通するピン116と、小端面側に突出したピン116の小径側端部を保持する小径側側板117と、大端面側に突出したピン116の大径側端部を保持する大径側側板118とを含む。
ここで、円錐ころ軸受111を組み込む方法について説明する。まず、円錐ころ113と、小径側側板117と、大径側側板118とを、内輪112の所定位置に配置する。その後、小径側側板117が位置する円錐ころ113の小端面側からピン116を挿入し、小径側側板117に設けられた貫通穴および円錐ころ113に設けられた貫通穴に挿通させる。挿通後、ピン116の大径側端部と大径側側板118に設けられたねじ穴とを螺合させ、保持する。その後、小端面側に突出しているピン116の小径側端部と小径側側板117に設けられた貫通穴とを溶接することにより、ピン116を固定し、保持する。その後、組み込まれた内輪112と円錐ころ113とピン型保持器115の集合体と、外輪114とを組み込む。なお、ピン116の小径側端部を溶接して小径側側板117に固定する際には、作業性を向上させる観点から、溶接面、すなわち小端面側を上方とし、かつ、平行な面とする必要がある。
実開平5−92537号公報(段落番号0007、図1)
上記したように、円錐ころ軸受の保持器にプレス保持器を使用する場合は、組み込み時において、小径側環状部の直径を拡径したり、加締めたりするプレスや金型が必要となり、組み込む際の設備が大掛かりになる。特に、大型の円錐ころ軸受に使用する場合には、プレスや金型も大型にする必要があり、問題がある。
また、ピン型保持器を使用する場合は、少なくともピン、小径側側板、大径側側板といった部品を揃えなければならず、部品点数が多くなる。また、組み込み方法においても、溶接工程や螺合工程も必要となるため、容易に組み込むことができない。
この発明は、容易に組み込むことができる円錐ころ軸受および円錐ころ軸受の組み込み方法を提供することを目的とする。
この発明に係る円錐ころ軸受は、外輪と、内輪と、外輪と内輪との間に配置される複数の円錐ころと、隣接する円錐ころの間に配置され、ころピッチ円直径において隣接する円錐ころに当接する面の間隔が円錐ころの小径側端面から大径側端面に向かって徐々に大きくなっている複数の間座を含み、この複数の間座が互いに分離して設けられている間座型保持器とを備える。ここで、外輪は、間座に当接して軸方向の移動を規制する鍔部を含む。
このように構成することにより、円錐ころおよび間座を外輪に組み込む際に、外輪に設けられた鍔部によって、間座の軸方向の移動が規制されるため、容易に円錐ころおよび間座を外輪に組み込むことができ、円錐ころ軸受を組み込むことができる。また、外輪に設けられた鍔部は、組み込み時だけではなく、軸の回転時においても、後述する間座のころ長さ方向の移動を規制する移動規制手段となる。
したがって、円錐ころ軸受を組み込む際に、プレス保持器を含む円錐ころ軸受のように、組み込む際にプレスや金型を使用することなく容易に組み込むことができる。また、ピン型保持器を含む円錐ころ軸受のように、組み込む際の溶接工程や螺合工程を要さず、容易に組み込むことができる。
なお、円錐ころ軸受ではないが、そのような分離型の間座を含む玉軸受に関する技術が、上記した実開平5−92537号公報(特許文献1)に記載されている。しかし、特許文献1に記載されている分離型の間座は、玉軸受に使用されるものであるため、単純に上記した技術を円錐ころ軸受に適用できるものではない。円錐ころ軸受の場合、分離型の間座は、テーパー形状を有する円錐ころの間に配置されているため、たとえば、軸の回転等によって、円錐ころの大径側に移動させようとする力が働き、間座はころ長さ方向の大径側に移動してしまう。このような場合に、各間座のころ長さ方向の移動を規制する移動規制手段を備えることにより、安定して隣接する円錐ころの間に配置することができる。
また、上記した間座は、ころピッチ円直径において隣接する円錐ころに当接する面の間隔が円錐ころの小径側端面から大径側端面に向かって徐々に大きくなっているため、隣接する円錐ころの間に配置した場合に、円錐ころの転動面に沿うように配置することができ、円錐ころと間座とのころ長さ方向の間隔を一定に保つことができる。
好ましくは、外輪の鍔部は、間座の軸方向端面に当接する当接面を含む。こうすることにより、鍔部に含まれる当接面と間座の軸方向の端面とが当接して、間座の軸方向の移動を適切に規制することができ、容易に間座および円錐ころを外輪に組み込むことができる。
また、外輪の鍔部と間座とが当接する部分には、互いに係合する凹凸部が設けられていてもよい。こうすることにより、間座および円錐ころを外輪に組み込む際に、外輪の鍔部と間座が当接する部分に設けられた凹部と凸部が係合し、間座の軸方向の移動を規制することができる。この場合、ころ大径側方向のみならず、ころ小径側方向にも移動が規制されることになり、より確実に組み込むことができる。
この発明の他の局面においては、円錐ころ軸受の組み込み方法は、外輪と、内輪と、外輪と内輪との間に配置される複数の円錐ころと、隣接する円錐ころの間に配置され、ころピッチ円直径において隣接する円錐ころに当接する面の間隔が円錐ころの小径側端面から大径側端面に向かって徐々に大きくなっている複数の間座を含み、この複数の間座が互いに分離して設けられている間座型保持器とを備える円錐ころ軸受の組み込み方法である。ここで、上記した各間座を、軸方向の移動を規制した状態で外輪の軌道面に沿うように位置させ、各円錐ころを外輪の内径側から隣接する間座の間に嵌め込む。
このような組み込み方法により、外輪の軌道面に沿うように位置させた、隣接する間座の間に、円錐ころを嵌め込んで組み込む場合に、間座が軸方向に移動することがないため、容易に隣接する間座の間に円錐ころを嵌め込むことができ、組み込むことができる。
この発明によれば、外輪に円錐ころおよび間座を組み込む際に、外輪に設けられた鍔部によって、間座は軸方向の移動が規制されるため、外輪に円錐ころおよび間座を組み込むことができ、容易に円錐ころ軸受を組み込むことができる。
また、上記した組み込み方法により、外輪の軌道面に沿うように位置させた、隣接する間座の間に、円錐ころを嵌め込んで組み込む場合に、間座が軸方向に移動することがないため、容易に隣接する間座の間に円錐ころを嵌め込むことができ、組み込むことができる。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図2は、この発明の一実施形態に係る円錐ころ軸受に含まれる間座型保持器に含まれる間座11を示す図である。図2を参照して、間座11は、隣接する円錐ころの間に配置されたときに、円錐ころの転動面に沿った曲面を有する案内面12a、12bを含む。隣接する円錐ころの間に配置されたときに、案内面12a、12bは、円錐ころを案内する。また、隣接する円錐ころの間に配置されたときに、ころピッチ円直径において隣接する円錐ころに当接する面である案内面12aと案内面12bとの周方向の間隔は、小径側端面13から大径側端面14に向かって徐々に大きくなっている。こうすることにより、隣接する円錐ころの間に間座11を配置したときに、円錐ころの転動面に沿うように配置することができ、円錐ころと間座とのころ長さ方向の間隔を一定に保つことができる。
図3は、図2に示した間座11を含む間座型保持器を備える円錐ころ軸受21を、間座11を含む断面で表した断面図である。図4は、図3に表した円錐ころ軸受21に備えられる円錐ころ23bと、円錐ころ23bに隣接する円錐ころ23aと、間座11とを、円錐ころ23a、23bの小端面側から見た図である。図3および図4を参照して、円錐ころ軸受21は、内輪22と、外輪24と、内輪22と外輪24の間に配置された複数の円錐ころ23a、23bと、隣接する円錐ころ23a、23bの間隔を保持する間座11を含む間座型保持器とを備える。間座11は、円錐ころ23aと円錐ころ23bの間に、その案内面12a、12bが円錐ころ23a、23bの転動面とそれぞれ対面するように配置される。
ここで、間座11は、それぞれ分離しているため、ころ長さ方向の移動を規制する必要があるが、間座11のころ長さ方向の移動を規制する移動規制手段として、円錐ころ23a、23bの大端面を案内する内輪22の大鍔面25と、円錐ころ23a、23bの間に配置されたときに対面する間座11の大径側端面14とを当接状態にしたり、内輪22の小鍔の最大外径を間座11の下面16よりも大きくして、間座11のころ長さ方向の移動を規制してもよい。
次に、この発明の一実施形態に係る円錐ころ軸受31について説明する。図1は、円錐ころ軸受31に含まれる外輪34の端面36に鍔部37が設けられた場合の断面図である。図1を参照して、外輪34は、円錐ころ33の大端面側の端面36に、鍔部37を含む。鍔部37は、外輪34の軌道面よりも内径側に突出しており、突出した部分のうち、円錐ころ33が配置される側に位置する端面38は、間座35の大径側端面39と当接する。
ここで、この発明の一実施形態に係る円錐ころ軸受の組み込み方法について説明すると、まず、外輪34に設けられた鍔部37の端面38と、間座35の大径側端面39とを当接させ、間座35の軸方向の移動を規制させる。この状態で、外輪34の軌道面に沿うように、各間座35を配置させ、隣接する各間座35の間に円錐ころ33を嵌め込んで組み込む。
こうすることにより、間座35および円錐ころ33を外輪34に組み込む際に、間座35の大径側端面39を鍔部37の端面38に当接させることにより、間座35の軸方向の移動を規制することができる。したがって、容易に間座35および円錐ころ33を外輪34に組み込むことができる。ここで、間座35と円錐ころ33とが組み込まれた外輪34を内輪32に組み込むことにより、円錐ころ軸受31が組み立てられる。
この場合、組み込み時において、円錐ころ33と内輪32の小鍔とが干渉するおそれがあるが、組み込み時の円錐ころ33の最小内径を内輪32の小鍔の最大外径よりも大きく構成することにより、円錐ころ33と内輪32の小鍔との干渉を避けるようにしてもよい。なお、鍔部37は、外輪34と一体であっても、外輪34から取り外すことができるようにしてもよい。
なお、隣接する各間座35の間に円錐ころ33を嵌め込んでいく際に、最後の円錐ころ33を挿入するときには、最後の円錐ころ33をかち込むように、すなわち、径方向内側から押し込むようにして挿入してもよい。
図5は、最後の円錐ころ43を間座42a、42bの間に挿入する状態を示す概略図である。図5を参照して、複数の間座41、42a、42bおよび円錐ころ43が、外輪46の軌道面に沿って配置されている。ここで、最後の円錐ころ43を隣接する間座42a、42bの間にかち込むことになるが、この場合、径方向内側から矢印Aの方向に円錐ころ43を押圧して挿入する。そうすると、案内面45a、45bの内径側の壁を乗り越えて、間座42a、42bの間に円錐ころ43が配置される。
こうすることにより、間座42a、42bの案内面45a、45bと円錐ころ43の転動面44が対面して沿うような状態で、円錐ころ43が間座42a、42bとの間に配置される。また、最後の円錐ころ43を嵌め込んだ後においては、隣接する円錐ころ43と間座41、42a、42bとが、互いに円周方向に突っ張った状態で外輪46の軌道面上に位置する。したがって、間座41、42a、42bおよび円錐ころ43が外輪46から脱落するおそれがない。なお、最後の円錐ころ43をかち込みやすくするように、最後の円錐ころ43の両隣の間座42a、42bの寸法を、他の間座41と異なるようにしてもよい。
このようにして円錐ころ軸受を組み込むことにより、円錐ころ軸受を組み込む際に、プレス保持器のように、底拡げ用、加締め用のプレスや金型を要することなく、また、ピン型保持器のように、螺合工程および溶接工程を経ることなく、容易に円錐ころ軸受を組み込むことができる。
なお、外輪の鍔部と間座とが当接する部分には、互いに係合する凹凸部が設けられていてもよい。
図6は、この場合の円錐ころ軸受51の断面図である。図6を参照して、間座55に備えられた突出部57には、外径側の方向に凸部58が設けられている。また、外輪54の鍔部56の内径面59側には、凸部58に対向する位置に、凸部58に係合する凹部60が設けられている。凸部58と凹部60は組み込む際に互いに係合することができる。
こうすることにより、外輪54に間座55および円錐ころ53を組み込む際に、間座55の突出部57に設けられた凸部58と、鍔部56に設けられた凹部60を係合させて、間座55の軸方向の移動を規制することができる。なお、ここでは、間座55の突出部57に凸部58、外輪54の鍔部56に凹部60を設けることとしたが、これに限らず、突出部57に凹部、鍔部56に凸部を設けることにしてもよい。
この場合、ころ大径側のみならず、ころ小径側への軸方向の移動についても規制できるので、より安定して軸方向の移動を規制でき、容易に組み込むことができる。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明に係る円錐ころ軸受および円錐ころ軸受の組み込み方法を使用することにより、円錐ころ軸受を容易に組み込むことができるため、特に大型の円錐ころ軸受や高負荷容量が要求される円錐ころ軸受を組み込む際に有効に利用できる。
この発明の一実施形態に係る、外輪34に鍔部37を設けた円錐ころ軸受31の断面図である。 円錐ころ軸受に備えられる間座型保持器に含まれる間座11を示す図である。 図2に示す間座11を含む間座型保持器を備える円錐ころ軸受21を示す断面図である。 円錐ころ23a、23bと間座11を小端面側から見た図である。 最後の円錐ころ43を間座42a、42bの間にかち込む状態を示した図である。 この発明の他の実施形態に係る、間座55の突出部57に設けられた凸部58と、鍔部56の内径面59に設けられた凹部60とが係合した状態の円錐ころ軸受51の断面図である。 従来におけるプレス保持器105の図解的概略図である。 従来におけるプレス保持器105を含む円錐ころ軸受101を表した断面図である。 従来におけるピン型保持器115を含む円錐ころ軸受111を表した断面図である。
符号の説明
11,35,41,42a,42b,55 間座、12a,12b,45a,45b 案内面、13 小径側端面、14,39 大径側端面、15 上面、16 下面、21,31,51 円錐ころ軸受、22,32,52 内輪、23a,23b,43,53 円錐ころ、24,34,46,54 外輪、25 大鍔面、36,38 端面、37,56 鍔部、44 転動面、57 突出部、58 凸部、59 内径面、60 凹部。

Claims (4)

  1. 外輪と、
    内輪と、
    前記外輪と前記内輪との間に配置される複数の円錐ころと、
    隣接する前記円錐ころの間に配置され、ころピッチ円直径において隣接する前記円錐ころに当接する面の間隔が前記円錐ころの小径側端面から大径側端面に向かって徐々に大きくなっている複数の間座を含み、この複数の間座が互いに分離して設けられている間座型保持器とを備える円錐ころ軸受であって、
    前記外輪は、前記間座に当接して軸方向の移動を規制する鍔部を含む、円錐ころ軸受。
  2. 前記外輪の鍔部は、前記間座の軸方向端面に当接する当接面を含む、請求項1に記載の円錐ころ軸受。
  3. 前記外輪の鍔部と前記間座とが当接する部分には、互いに係合する凹凸部が設けられている、請求項1に記載の円錐ころ軸受。
  4. 外輪と、
    内輪と、
    前記外輪と前記内輪との間に配置される複数の円錐ころと、
    隣接する前記円錐ころの間に配置され、ころピッチ円直径において隣接する前記円錐ころに当接する面の間隔が前記円錐ころの小径側端面から大径側端面に向かって徐々に大きくなっている複数の間座を含み、この複数の間座が互いに分離して設けられている間座型保持器とを備える円錐ころ軸受の組み込み方法であって、
    前記各間座を、軸方向の移動を規制した状態で前記外輪の軌道面に沿うように位置させ、前記各円錐ころを前記外輪の内径側から隣接する前記間座の間に嵌め込む、円錐ころ軸受の組み込み方法。
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JP2008232314A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Ntn Corp 遊星回転体用円錐ころ軸受

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