JP2007064298A - センサ付き転がり軸受装置 - Google Patents
センサ付き転がり軸受装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007064298A JP2007064298A JP2005249424A JP2005249424A JP2007064298A JP 2007064298 A JP2007064298 A JP 2007064298A JP 2005249424 A JP2005249424 A JP 2005249424A JP 2005249424 A JP2005249424 A JP 2005249424A JP 2007064298 A JP2007064298 A JP 2007064298A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring member
- outer ring
- bearing device
- sensor
- vehicle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/14—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
- F16C19/18—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls
- F16C19/181—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact
- F16C19/183—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles
- F16C19/184—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement
- F16C19/186—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement with three raceways provided integrally on parts other than race rings, e.g. third generation hubs
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/38—Ball cages
- F16C33/41—Ball cages comb-shaped
- F16C33/412—Massive or moulded comb cages, e.g. snap ball cages
- F16C33/414—Massive or moulded comb cages, e.g. snap ball cages formed as one-piece cages, i.e. monoblock comb cages
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C41/00—Other accessories, e.g. devices integrated in the bearing not relating to the bearing function as such
- F16C41/007—Encoders, e.g. parts with a plurality of alternating magnetic poles
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2326/00—Articles relating to transporting
- F16C2326/01—Parts of vehicles in general
- F16C2326/02—Wheel hubs or castors
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
- Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
- Regulating Braking Force (AREA)
Abstract
【課題】 転がり軸受装置の構成部材を利用した簡単な構成により車両に付加される荷重を検出することができるセンサ付き転がり軸受装置を提供する。
【解決手段】 懸架装置に固定されるとともに、その内周面に複列の軌道面を有する外輪部材4と、この外輪部材4の内径側において当該外輪部材4と同心に配置されるとともに、その外周面に複列の軌道面を有する内輪部材6と、前記外輪部材4及び内輪部材6の各軌道面間に転動自在に介装された転動体7と、この転動体7を周方向において所定間隔で保持する保持器12と、各列の保持器12に対応して前記外輪部材4に設けられた一対のセンサ16、17とを備えたセンサ付き転がり軸受装置。前記保持器12のうち前記センサ16、17の検知面と対向する部分が着磁されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 懸架装置に固定されるとともに、その内周面に複列の軌道面を有する外輪部材4と、この外輪部材4の内径側において当該外輪部材4と同心に配置されるとともに、その外周面に複列の軌道面を有する内輪部材6と、前記外輪部材4及び内輪部材6の各軌道面間に転動自在に介装された転動体7と、この転動体7を周方向において所定間隔で保持する保持器12と、各列の保持器12に対応して前記外輪部材4に設けられた一対のセンサ16、17とを備えたセンサ付き転がり軸受装置。前記保持器12のうち前記センサ16、17の検知面と対向する部分が着磁されている。
【選択図】 図1
Description
本発明はセンサ付き転がり軸受装置に関する。さらに詳しくは、車両の挙動を制御するために当該車両に付加される荷重を検知するセンサを備えた転がり軸受装置に関する。
車両の走行安定性を高めるために、車輪の回転情報に加えて、走行時に車両に付加される荷重を測定し、その情報を車両の挙動制御に用いることが行われている。例えば、車体安定制御機構(VSC:Vehicle Stability Control System)を搭載した車では、走行時に車両に付加される荷重を車両本体に設置されたヨーレートセンサ等で検知し、車両の挙動制御を行っている。しかしながら、このシステムは、車両に変化が生じた後に当該変化を検知して車両の制御をしているため、データ検出までのタイムラグを避けることができず、予防安全の観点からは充分なシステムとはいえない面がある。
そこで、路面からの荷重を最初に受けるタイヤに最も近い位置にある車輪用転がり軸受装置に加わる荷重を測定することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1記載の車輪支持用転がり軸受ユニットは、ハブの中間部に、円筒部と折れ曲がり部とを備えた円環状の被検出リングを外嵌し、この被検出リングと、外輪の円周方向4箇所に支持された変位センサユニットとによって、前記4箇所位置での、外輪に対するハブのラジアル方向変位及びスラスト方向変位を検出している。そして、各部の検出値と、予め求めておいた転がり軸受ユニットに付与された与圧に基づいて、前記ハブに加わる荷重の方向及び大きさを求めている。
特許文献1記載の車輪支持用転がり軸受ユニットは、ハブの中間部に、円筒部と折れ曲がり部とを備えた円環状の被検出リングを外嵌し、この被検出リングと、外輪の円周方向4箇所に支持された変位センサユニットとによって、前記4箇所位置での、外輪に対するハブのラジアル方向変位及びスラスト方向変位を検出している。そして、各部の検出値と、予め求めておいた転がり軸受ユニットに付与された与圧に基づいて、前記ハブに加わる荷重の方向及び大きさを求めている。
しかしながら、特許文献1記載の車輪支持用転がり軸受ユニットは、外輪の円周方向4箇所に変位センサユニット設置する必要があり、構造が複雑になるとともにコストアップの要因となっている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、転がり軸受装置の構成部材を利用した簡単な構成により車両に付加される荷重を検出することができるセンサ付き転がり軸受装置を提供することを目的としている。
本発明のセンサ付き転がり軸受装置は、懸架装置に固定されるとともに、その内周面に複列の軌道面を有する外輪部材と、この外輪部材の内径側において当該外輪部材と同心に配置されるとともに、その外周面に複列の軌道面を有する内輪部材と、前記外輪部材及び内輪部材の各軌道面間に転動自在に介装された転動体と、この転動体を周方向において所定間隔で保持する保持器と、各列の保持器に対応して前記外輪部材に設けられた一対のセンサと、を備えたセンサ付き転がり軸受装置であって、
前記保持器のうち前記センサの検知面と対向する部分が着磁されていることを特徴としている。
前記保持器のうち前記センサの検知面と対向する部分が着磁されていることを特徴としている。
また、懸架装置に固定されるとともに、その外周面に複列の軌道面を有する内輪部材と、この内輪部材の外径側において当該内輪部材と同心に配置されるとともに、その内周面に複列の軌道面を有する外輪部材と、前記外輪部材及び内輪部材の各軌道面間に転動自在に介装された転動体と、この転動体を周方向において所定間隔で保持する保持器と、各列の保持器に対応して前記内輪部材に設けられた一対のセンサと、を備えたセンサ付き転がり軸受装置であって、
前記保持器のうち前記センサの検知面と対向する部分が着磁されていることを特徴としている。
前記保持器のうち前記センサの検知面と対向する部分が着磁されていることを特徴としている。
本発明のセンサ付き転がり軸受装置では、車両旋回時に軸受装置に横方向加速度が作用した場合において、車両インナ側の転動体と車両アウタ側の転動体とでは接触角の変化の程度が相異し、転動体の公転速度も車両インナ側と車両アウタ側とでは相異することに着目し、前記転動体の公転速度の差をセンサで検知することで車両に付加される荷重の大きさを求めるようにしている。より詳細には、前記転動体を周方向において所定間隔で保持し、実質的に転動体と等速で公転する保持器の公転速度の差を検知しているが、この保持器は、転がり軸受装置の構成部材であり、従来のように被検出部材を別途設ける必要がないため、検出に要する機構を簡略化することができる。したがって、最小限のコストで車両制御に必要な情報を得ることができる。
本発明のセンサ付き転がり軸受装置によれば、転がり軸受装置の構成部材を利用した簡単な構成により車両に付加される荷重を検出することができる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明のセンサ付き転がり軸受装置(以下、単に軸受装置ともいう)の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係る軸受装置1の断面説明図である。この軸受装置1は、車両における従動輪側の車軸用軸受装置であり、車体取付フランジ2を介して車体側の懸架装置(図示せず)に固定されるとともに、その内周面に複列の軌道面3を有する固定輪である外輪部材4と、この外輪部材4の内径側において当該外輪部材4と同心に配置されるとともに、その外周面に複列の軌道面5を有する回転輪である内輪部材6と、前記外輪部材4及び内輪部材6の各軌道面3、4間に転動自在に介装された転動体であるボール7とを備えている。前記内輪部材6は、ハブ輪8と、このハブ輪8の車両インナ側端部(図1において右側の端部)外径に嵌合された別体の内輪構成部材9とで構成されている。内輪部材6は、複列のボール7を介して前記外輪部材4に回転自在に支持されている。ハブ輪8の車両アウタ側端部付近の外周には、車輪取付フランジ10が形成されており、ホイールやブレーキのロータ等の車輪側部材(図示せず)がボルト11によって当該車輪取付フランジ10に取り付けられる。なお、12及び13は、それぞれボール7を周方向において所定間隔で保持するための保持器、及び外輪部材4と内輪部材6との間の環状空間の車両アウタ側端部を密封するためのシールである。また、14は、外輪部材4の車両インナ側端部の開口を覆うカバーであり、例えば鉄等の金属をプレス成形することで作製されている。
図1は本発明の一実施の形態に係る軸受装置1の断面説明図である。この軸受装置1は、車両における従動輪側の車軸用軸受装置であり、車体取付フランジ2を介して車体側の懸架装置(図示せず)に固定されるとともに、その内周面に複列の軌道面3を有する固定輪である外輪部材4と、この外輪部材4の内径側において当該外輪部材4と同心に配置されるとともに、その外周面に複列の軌道面5を有する回転輪である内輪部材6と、前記外輪部材4及び内輪部材6の各軌道面3、4間に転動自在に介装された転動体であるボール7とを備えている。前記内輪部材6は、ハブ輪8と、このハブ輪8の車両インナ側端部(図1において右側の端部)外径に嵌合された別体の内輪構成部材9とで構成されている。内輪部材6は、複列のボール7を介して前記外輪部材4に回転自在に支持されている。ハブ輪8の車両アウタ側端部付近の外周には、車輪取付フランジ10が形成されており、ホイールやブレーキのロータ等の車輪側部材(図示せず)がボルト11によって当該車輪取付フランジ10に取り付けられる。なお、12及び13は、それぞれボール7を周方向において所定間隔で保持するための保持器、及び外輪部材4と内輪部材6との間の環状空間の車両アウタ側端部を密封するためのシールである。また、14は、外輪部材4の車両インナ側端部の開口を覆うカバーであり、例えば鉄等の金属をプレス成形することで作製されている。
本発明の特徴は、軸受装置の構成部材である保持器12を被検出部材とし、複列の転動体に対応して配設された一対の保持器の公転速度の差を検出するセンサを固定輪に設けたことである。本実施の形態では、車両アウタ側の保持器12aの車両インナ側の側周面に磁性体15aが設けられており、一方、車両インナ側の保持器12bの車両アウタ側の側周面にも磁性体15bが設けられている。前記磁性体15a、15bは、S極とN極が円周方向に多極着磁されている。
外輪部材4と内輪部材6との間の環状空間であって車両アウタ側の列のボール7aと車両インナ側の列のボール7bとの間には、一対のセンサ16、17が配設されている。一対のセンサ16、17は、外輪部材4の内周面に固定された断面略T字状の支持部材18に設けられている。センサ16は、そのセンサ素子16aが磁性体15aと所定の間隔を隔てて対向するように、前記支持部材18の長辺部18aの車両アウタ側の面に設けられている。また、センサ17は、そのセンサ素子17aが磁性体15bと所定の間隔を隔てて対向するように、前記支持部材18の長辺部18aの車両インナ側の面に設けられている。前記保持器12に設けられた磁性体15がボール7とともに公転すると、前記センサ素子16a、17bがリング状の磁性体15a、15bからの公転に応じた磁界の変化を検出することで、当該磁性体15a、15bの公転速度を検知することができる。
そして、車両旋回時には、軸受装置1に横方向加速度が作用し、保持器12の公転速度は車両インナ側と車両アウタ側とでは異なってくるが、本実施の形態では、予め求めておいた横方向加速度と両保持器の公転速度の差(回転数の差)との関係(この関係は車両姿勢制御システムのメモリに記憶される)に基づいて、検知された回転数の差から横方向加速度を求めている。
図2は一対の保持器の回転速度差と軸受装置に作用する横方向加速度との関係を示す図であり、使用する軸受装置に応じて予めこのような図又はテーブルを作成しておき、前記保持器の回転速度の検出値より横方向加速度(この値から車両に作用する負荷を算出)を求めることができる。
なお、玉軸受における一対の保持器の回転速度差は、つぎのようにして求めることができる。
(1)まず、車両諸元(フロント軸重、リア軸重、フロントトレッド、リアトレッド、ホイールベース、重心高さ、キャンバー角及び軸受中心位置)と加速度(横G、上下G)から軸受にかかる荷重を算出する。
例えばフロントホイールが左旋回する場合、タイヤ反力Rfとスラスト力Taは、以下の式(1)及び(2)で表わされる。
ここに、n3:旋回時の上下方向負荷倍数
Rfs:静止時の前輪荷重(両輪当たり)(kgf)
G3:旋回時の横方向負荷倍数
W:車両総重量(積載時)(kgf)
h:重心高さ(mm)
a:重心から前輪軸までの距離(mm)
b:重心から後輪軸までの距離(mm)
tr:後輪トレッド(mm)
tf:前輪トレッド(mm)
α:キャンバー角(度)
である。
(1)まず、車両諸元(フロント軸重、リア軸重、フロントトレッド、リアトレッド、ホイールベース、重心高さ、キャンバー角及び軸受中心位置)と加速度(横G、上下G)から軸受にかかる荷重を算出する。
例えばフロントホイールが左旋回する場合、タイヤ反力Rfとスラスト力Taは、以下の式(1)及び(2)で表わされる。
Rfs:静止時の前輪荷重(両輪当たり)(kgf)
G3:旋回時の横方向負荷倍数
W:車両総重量(積載時)(kgf)
h:重心高さ(mm)
a:重心から前輪軸までの距離(mm)
b:重心から後輪軸までの距離(mm)
tr:後輪トレッド(mm)
tf:前輪トレッド(mm)
α:キャンバー角(度)
である。
また、軸受に作用するラジアル荷重Frは以下の式(3)、(4)で表わすことができる。
ここに、Fri:インナー軸受に作用するラジアル荷重
Fro:アウター軸受に作用するラジアル荷重
r :タイヤ動半径(mm)
f :タイヤ中心からインナー軸受作用点までの距離(mm)
g :タイヤ中心からアウター軸受作用点までの距離(mm)
である。
Fro:アウター軸受に作用するラジアル荷重
r :タイヤ動半径(mm)
f :タイヤ中心からインナー軸受作用点までの距離(mm)
g :タイヤ中心からアウター軸受作用点までの距離(mm)
である。
(2)つぎに、算出された荷重値を用いて荷重負荷時の剛性解析を行う。
複列玉軸受に外力として、ラジアル荷重Fr(kgf)、スラスト荷重Fa(kgf)及びモーメントM(kgf・mm)が作用したとき、転動体荷重をQ(kgf)とすれば、つぎの式(5)〜(7)が成り立つ。
ここに、α :接触角
τ :転動体の位置角
T :転動体荷重によるモーメント成分のうでの長さ(mm)
符号 上:軸受形式が外向き(DBタイプ)
符号 下:軸受形式が内向き(DFタイプ)
添字 i:i列側(スラスト負荷時)
添字 ii:ii列側(反スラスト側)
である。
複列玉軸受に外力として、ラジアル荷重Fr(kgf)、スラスト荷重Fa(kgf)及びモーメントM(kgf・mm)が作用したとき、転動体荷重をQ(kgf)とすれば、つぎの式(5)〜(7)が成り立つ。
τ :転動体の位置角
T :転動体荷重によるモーメント成分のうでの長さ(mm)
符号 上:軸受形式が外向き(DBタイプ)
符号 下:軸受形式が内向き(DFタイプ)
添字 i:i列側(スラスト負荷時)
添字 ii:ii列側(反スラスト側)
である。
ここで、予圧又はすきま時の弾性変位δは、内外輪の相対変位とラジアル方向δr、アキシアル方向δa、傾き角θとすると、軸受形式が外向き(DBタイプ)のときは、つぎの式(9)〜(12)が得られる。
予圧時
すきま時
以上は軸受形式が外向きの場合の弾性変形であるが、内向きの場合も同様にして求められる。
予圧時
ここで、軸受形式が外向きと内向き、並びに予圧及びすきまの場合をまとめてつりあい方程式を表わすと以下の式(13)〜(15)のようになる。
ここに、上の符号は軸受形式が外向き、下の符号は軸受形式が内向きの場合を表わしている。また、各符号の意味は表1に示す。
したがって、外力としてラジアル荷重Fr、スラスト荷重Fa及びモーメントMが与えられると、式(13)〜(15)を満たすδr、δa、θが求められる。
(3)以上の剛性計算により、各ボールの接触角αが明らかになる。
ここで、図3に示されるl1はつぎの式(16)で表わされる。
ここに、gr0:外輪曲率
Bd:ボール径
α0:呼び接触角
α:接触角(荷重負荷後)
である。
(3)以上の剛性計算により、各ボールの接触角αが明らかになる。
ここで、図3に示されるl1はつぎの式(16)で表わされる。
Bd:ボール径
α0:呼び接触角
α:接触角(荷重負荷後)
である。
(4)ボールと軌道輪とのすべりが小さく無視できる場合、軸受装置の保持器の回転速度nmは幾何学的につぎの式(17)〜(18)により求めることができる。
ここに、n:軸受装置の回転輪の回転速度
DW:玉径
dm:玉ピッチ円径
α:接触角
である。符号は、内輪回転の場合「−」、外輪回転の場合「+」である。
ただし、式(17)〜(18)はボールの接触角が一様であると仮定しているので、ハブユニット軸受装置のように各ボールの接触角が一様でない場合は簡易的に接触角の平均値をαに用いる。
DW:玉径
dm:玉ピッチ円径
α:接触角
である。符号は、内輪回転の場合「−」、外輪回転の場合「+」である。
ただし、式(17)〜(18)はボールの接触角が一様であると仮定しているので、ハブユニット軸受装置のように各ボールの接触角が一様でない場合は簡易的に接触角の平均値をαに用いる。
[計算例]
つぎに、具体的な計算例を示す。表2に示される諸元の車両に表3に示される諸元の軸受装置を装着し、この車両に下方向に1G、左旋回0.5Gが作用するとき、右フロントの軸受装置の各ボールの接触角分布は表4〜5のようになる。表4において、「−」は接触していないボールであり、平均値算出時には考慮しない。
つぎに、具体的な計算例を示す。表2に示される諸元の車両に表3に示される諸元の軸受装置を装着し、この車両に下方向に1G、左旋回0.5Gが作用するとき、右フロントの軸受装置の各ボールの接触角分布は表4〜5のようになる。表4において、「−」は接触していないボールであり、平均値算出時には考慮しない。
表4〜5から接触していないボールを除いて平均接触角を求めると、車両内側の軸受で40.470deg、車両外側の軸受で44.296degとなる。したがって、前記式(17)〜(18)より車両内側の軸受の保持器回転速度は125.6min−1、同様に外側の軸受の保持器回転速度は127.0min−1と計算される。
同様の条件で、左旋回加速度をパラメータとして0〜1.0Gまで0.1G刻みで計算して結果を図4に示す。そして、この図4に基づいて内側と外側の保持器の回転速度差を縦軸にしたものが図2である。加速度と回転速度差の関係は右肩上がりになっている。
同様の条件で、左旋回加速度をパラメータとして0〜1.0Gまで0.1G刻みで計算して結果を図4に示す。そして、この図4に基づいて内側と外側の保持器の回転速度差を縦軸にしたものが図2である。加速度と回転速度差の関係は右肩上がりになっている。
1軸受装置
4外輪部材
6内輪部材
7ボール(転動体)
12保持器
16、17センサ
4外輪部材
6内輪部材
7ボール(転動体)
12保持器
16、17センサ
Claims (2)
- 懸架装置に固定されるとともに、その内周面に複列の軌道面を有する外輪部材と、この外輪部材の内径側において当該外輪部材と同心に配置されるとともに、その外周面に複列の軌道面を有する内輪部材と、前記外輪部材及び内輪部材の各軌道面間に転動自在に介装された転動体と、この転動体を周方向において所定間隔で保持する保持器と、各列の保持器に対応して前記外輪部材に設けられた一対のセンサと、を備えたセンサ付き転がり軸受装置であって、
前記保持器のうち前記センサの検知面と対向する部分が着磁されていることを特徴とするセンサ付き転がり軸受装置。 - 懸架装置に固定されるとともに、その外周面に複列の軌道面を有する内輪部材と、この内輪部材の外径側において当該内輪部材と同心に配置されるとともに、その内周面に複列の軌道面を有する外輪部材と、前記外輪部材及び内輪部材の各軌道面間に転動自在に介装された転動体と、この転動体を周方向において所定間隔で保持する保持器と、各列の保持器に対応して前記内輪部材に設けられた一対のセンサと、を備えたセンサ付き転がり軸受装置であって、
前記保持器のうち前記センサの検知面と対向する部分が着磁されていることを特徴とするセンサ付き転がり軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005249424A JP2007064298A (ja) | 2005-08-30 | 2005-08-30 | センサ付き転がり軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005249424A JP2007064298A (ja) | 2005-08-30 | 2005-08-30 | センサ付き転がり軸受装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007064298A true JP2007064298A (ja) | 2007-03-15 |
Family
ID=37926724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005249424A Pending JP2007064298A (ja) | 2005-08-30 | 2005-08-30 | センサ付き転がり軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007064298A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010054256A (ja) * | 2008-08-27 | 2010-03-11 | Nsk Ltd | 転がり軸受ユニット用荷重測定装置 |
-
2005
- 2005-08-30 JP JP2005249424A patent/JP2007064298A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010054256A (ja) * | 2008-08-27 | 2010-03-11 | Nsk Ltd | 転がり軸受ユニット用荷重測定装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3887350B2 (ja) | 車輪支持用ハブユニット | |
CN1748132B (zh) | 滚动轴承单元的负荷测量单元和负荷测量滚动轴承单元 | |
JP4543643B2 (ja) | 転がり軸受ユニットの荷重測定装置 | |
JPH11218542A (ja) | 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット | |
JP2007071352A (ja) | 車輪用転がり軸受装置 | |
JP2006242241A (ja) | 玉軸受ユニット | |
JP2007064298A (ja) | センサ付き転がり軸受装置 | |
JP5233509B2 (ja) | 転がり軸受ユニット用荷重測定装置 | |
JP2007085742A (ja) | 荷重測定装置付転がり軸受ユニット | |
JP4479615B2 (ja) | センサ付き転がり軸受装置 | |
JP2005321236A (ja) | 転がり軸受ユニットの荷重測定装置 | |
JP2009019880A (ja) | 転がり軸受ユニットの状態量測定装置 | |
JP2007091144A (ja) | 空気圧異常判定装置 | |
JP2008122171A (ja) | 状態量測定装置付転がり軸受ユニットのセンサの交換方法 | |
JP2005098771A (ja) | 転がり軸受ユニットの荷重測定装置 | |
JP2019019893A (ja) | 後輪用ハブユニット軸受 | |
CN218294198U (zh) | 车轮用轴承装置 | |
JP2005308134A (ja) | 公転速度検出用センサ付転がり軸受ユニット | |
JP2009103549A (ja) | 転がり軸受ユニットの状態量測定装置 | |
JP4487525B2 (ja) | 転がり軸受ユニットの荷重測定装置 | |
JP4325376B2 (ja) | 車両用姿勢安定化装置 | |
JP2005291457A (ja) | 玉軸受ユニット | |
JP2005091073A (ja) | 回転速度検出装置及び転がり軸受ユニットの荷重測定装置 | |
JP2539381Y2 (ja) | 回転速度検出用軸受ユニット | |
JP4941140B2 (ja) | 転がり軸受ユニットの状態量測定装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080627 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090915 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090929 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20100302 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |