JP2007063604A - 伸びと穴拡げ性に優れた溶融亜鉛めっき高強度鋼板およびその製造方法 - Google Patents

伸びと穴拡げ性に優れた溶融亜鉛めっき高強度鋼板およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007063604A
JP2007063604A JP2005249780A JP2005249780A JP2007063604A JP 2007063604 A JP2007063604 A JP 2007063604A JP 2005249780 A JP2005249780 A JP 2005249780A JP 2005249780 A JP2005249780 A JP 2005249780A JP 2007063604 A JP2007063604 A JP 2007063604A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
hot
strength steel
steel sheet
elongation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005249780A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4772431B2 (ja
Inventor
Toshiki Nonaka
俊樹 野中
Yuichi Taniguchi
裕一 谷口
Hiroyoshi Yasuda
裕喜 安田
Koichi Goto
貢一 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2005249780A priority Critical patent/JP4772431B2/ja
Publication of JP2007063604A publication Critical patent/JP2007063604A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4772431B2 publication Critical patent/JP4772431B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】 伸びと穴拡げ性に優れた溶融亜鉛メッキ高強度鋼板およびその製造方法を工業的規模で実現することを課題とする。
【解決手段】質量%で、C :0.07〜0.22%、Si:0.005〜0.3%、Mn:1.5〜2.8%、P :0.001〜0.1%、S :0.001〜0.01%、N :0.0005〜0.01%、Al:0.2〜1.4%、Mo≦0.3%を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなり、ミクロ組織が、フェライトが面積率で20〜50%、残留オーステナイトが面積率で2〜8%、面積率で20%以上70%以下のベイナイトおよび残部がマルテンサイトであり、さらに下記(A)の式を満足することを特徴とする伸びと穴拡げ性に優れた溶融亜鉛めっき高強度鋼板。
(0.0012×[TS狙い値]-0.29)/3<[Al]+0.7[Si]<1.4・・・(A)
TS狙い値は鋼板の強度設計値で単位はMPa、[Al]はAlの質量%、[Si]はSiの質量%
【選択図】図1

Description

本発明は、伸びと穴拡げ性に優れた溶融亜鉛メッキ高強度鋼板およびその製造方法に関する。
近年の地球温暖化防止等、環境問題の意識向上に伴い、自動車業界では、燃費向上のため、鋼板の薄肉化による車体軽量化が積極的に行われている。一方、自動車の衝突時においても安全性をより確保する観点から、車体を軽量化しつつ、高い車体強度を維持する必要性も出てきている。この車体軽量化と車体の安全性向上を両立するためには、強度の高い鋼材を使用すれば良いが、強度が高くなるほどプレス成形が困難となる。これは、一般に鋼材の強度が高くなるほど、鋼材の降伏応力が増大し、更に伸びが低下するからである。
これに対し、降伏応力を低減させる技術として、例えば特許文献1に示すような高強度冷延鋼板の製造方法が提案されている。この特許文献1においては、フェライトを主体として、低温生成層としてマルテンサイトを主に含むフェライト・マルテンサイト2相鋼(Dual Phase鋼・DP鋼)の製造方法が開示されている。このDP鋼は、一軸引張りの際、強度のわりに低い降伏点を有すること、また降伏伸びが無いこと等の特性を有し、優れた延性を示すものとして知られている。しかしながら、必ずしも十分な成形性を有する溶融亜鉛メッキ高強度鋼板は実現していなかった。
また、伸びの改善に関しては、例えば特許文献2に示すような残留オーステナイトによる変態誘起超塑性(Transformation Induced Plasticity: TRIP)を利用した鋼板等が提案されている。
しかし、通常のTRIP鋼板は、セメンタイト生成抑制のため多量のSi添加が必須であり、鋼板表面の溶融亜鉛メッキ性が悪化するため適用可能な部材は制限される。更に、高強度を確保するためには多量のC添加が必要であり、ナゲット割れ等の溶接上の問題がある。
鋼板表面の溶融亜鉛メッキ性については、残留オーステナイトTRIP鋼のSi低減を目的とした高強度鋼板が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。この高強度鋼板では、Siの代替としてAlがセメンタイトの析出を抑制して残留オーステナイトを残留させる点に着目し、その含有量の最適化を図ることにより、延性を向上させている。また、この特許文献3の開示技術では、Siを低減して溶融亜鉛めっき性を向上させている。しかしながら、この特許文献3の開示技術では、上述の如きナゲット割れ等の溶接上の問題をクリアすることができないという問題点があった。
即ち、溶融亜鉛メッキ高強度鋼板において、溶接上の問題をクリアしつつ、伸びを改善するとともに、加工性を高めることによる穴拡げ性を向上させる要請が高まっていた。
特開昭57−155329号公報 特開昭61−157625号公報 特開2000−345288号公報
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、伸びと穴拡げ性に優れた溶融亜鉛メッキ高強度鋼板およびその製造方法を提供することにある。
まず、本発明の技術思想を説明する。
本発明の鋼板は、冷間圧延後に二相域もしくは単相域で熱処理した後冷却し、更にはベイナイト生成域で温度を保持することにより、ベイナイトと残留オーステナイトを含むフェライト、マルテンサイトの複合組織鋼となっている。結果、従来の残留オーステナイト鋼並に準ずる程度に延性が向上し、また、Siを低減することにより溶融亜鉛メッキ性を向上させ、さらに合金化メッキをおこなっても特性が劣化することが少ない高強度鋼板を実現した。
また本発明者らは、成形性に優れた溶融亜鉛メッキ高強度鋼板を鋭意検討した結果、鋼成分の最適化、すなわち、Si、Al、TS狙い値のバランスを特定範囲とし、特にAl添加量を調整することで、これまで以上の伸びが確保できる溶融亜鉛メッキ高強度鋼板を工業的に製造できることを見出した。また、B、Mn、Alのバランスを特定範囲とすることで、これまで以上に局部延性や穴拡げ性に優れた溶融亜鉛メッキ高強度鋼板を工業的に製造できることを見出した。
本発明の高強度鋼板は、590MPaから1500MPaの引張強度が実現できるが、980MPa以上の高強度鋼板にて著しい効果を奏する。
本発明は、以上のような技術思想に基づくものであり、特許請求の範囲に記載した以下の内容をその要旨とする。
(1) 質量%で、
C :0.07〜0.22%、
Si:0.005〜0.3%、
Mn:1.5〜2.8%、
P :0.001〜0.1%、
S :0.001〜0.01%、
N :0.0005〜0.01%、
Al:0.2〜1.4%、
Mo≦0.3%、
を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなり、
そのミクロ組織は、フェライトが面積率で20〜50%、残留オーステナイトが面積率で2〜8%、ベイナイトが面積率で20%以上70%以下、および残部がマルテンサイトであり、さらに下記(A)の式を満足することを特徴とする伸びと穴拡げ性に優れた溶融亜鉛めっき高強度鋼板。
(0.0012×[TS狙い値]-0.29)/3<[Al]+0.7[Si]<1.4・・・(A)
TS狙い値は、鋼板の強度設計値で単位はMPa、[Al]は、Alの質量%、[Si]は、Siの質量%
(2) さらに質量%で、
Ca :0.0005〜0.005%、
REM:0.0005〜0.005%、
B :0.0005〜0.002%のうち1種または2種以上を含有することを特徴とし、さらに下記(B)の式を満足する(1)に記載の伸びと穴拡げ性に優れた溶融亜鉛めっき高強度鋼板。
500*[X]+[Mn]+0.3[Al]<2.9 ・・・(B)
ここで、[X]は、CaまたはREMまたはBの質量%、[Mn]は、Mnの質量%、[Al]は、Alの質量%
(3) さらに質量%で、
V :0.01〜0.1%、
Ti:0.01〜0.1%、
Nb:0.005〜0.05%のうち1種または2種以上を含有することを特徴とする(1)又は(2)に記載の伸びと穴拡げ性に優れた溶融亜鉛めっき高強度鋼板。
(4)(1)乃至(3)に記載の高強度鋼板であって、フェライト粒の中で、粒径の短径/長径の値が0.2以上のものが、50%以上を占めることを特徴とする伸びと穴拡げ性に優れた溶融亜鉛めっき高強度鋼板。
(5)(1)乃至(4)に記載の高強度鋼板の製造方法であって、(1)乃至(3)に記載の成分を有するスラブをAr3点以上の仕上温度で熱間圧延を施し、400℃〜550℃で捲取り、次いで通常の酸洗の後、圧下率を30〜70%として一次冷間圧延後、連続焼鈍工程で再結晶焼鈍を施し、次いで溶融亜鉛メッキを施した後、調質圧延を施すことを特徴とする伸びと穴拡げ性に優れた溶融亜鉛めっき高強度鋼板の製造方法。
(6)(5)に記載の高強度鋼板の製造方法であって、連続焼鈍工程においてAc1以上Ac3+100℃以下の温度域に加熱し、30秒以上30分以下保持する再結晶焼鈍を施した後、(C)式を満たすX℃/s以上の冷却速度でBs点以下かつMs点以上の温度域まで冷却し、次いで溶融亜鉛メッキを施した後、調質圧延を施すことを特徴とする伸びと穴拡げ性に優れた溶融亜鉛めっき高強度鋼板の製造方法。
X≧(Ac3−500)/10a・・・(C)
a=0.6[C]+1.4[Mn]+3.7[Mo]−0.87
ここで、Xは冷却速度で単位は、℃/s
Ac3の単位は、℃
[C]は、Cの質量%、[Mn]は、Mnの質量%、[Mo]は、Moの質量%
(7)(5)乃至(6)に記載の高強度鋼板の製造方法であって、(6)に記載の冷却に引き続き、Bs点以下かつMs点以上の温度で保持時間tが次式を満たす保持を実施し、次いで溶融亜鉛メッキを施した後、調質圧延を施すことを特徴とする伸びと穴拡げ性に優れた溶融亜鉛めっき高強度鋼板の製造方法。
30(-0.2[Si]-0.8[Al]+[Mn]+2[Mo])≦t≦300(-0.2[Si]-0.8[Al]+[Mn]+2[Mo])
ここに、tは、保持時間で単位はs(秒)
[Si]は、Siの質量%、[Al]は、Alの質量%、[Mn]は、Mnの質量%、[Mo]は、Moの質量%
本発明では、鋼成分の最適化、すなわち、Si、Al、TS狙い値のバランスを特定範囲とし、特にAl添加量を調整しているため、従来の溶融亜鉛めっき高強度鋼板に比べて、本発明の鋼板では、伸び(El)と局部延性や穴拡げ性(λ)が高い値を示した。
以下、本発明を実施するための最良の形態として、伸びと穴拡げ性に優れた溶融亜鉛メッキ高強度鋼板の製造方法につき、詳細に説明をする。以下、組成における質量%は、単に%と記載する。
本発明を適用した溶融亜鉛メッキ高強度鋼板では、伸びと穴拡げ性を向上させるべく組織因子を鋭意検討した結果、Si、Al、TS狙い値のバランスを特定範囲とし、特にAl添加量を調整することで、これまで以上の伸びが確保できる溶融亜鉛メッキ高強度鋼板を工業的に製造できる点、また、B、Mn、Alのバランスを特定範囲とすることで、これまで以上に局部延性や穴拡げ性を向上できる点に着目した。
また、冷間圧延後に二相域もしくは単相域で熱処理した後冷却し、更にはベイナイト生成域で温度を保持することにより、ベイナイトと残留オーステナイトを含むフェライト、マルテンサイトの複合組織鋼とすることにより延性できる点、更にはSiを低減することにより溶融亜鉛メッキ性を向上させることができる点に着目した。
上述の如き知見に基づいて、本発明を適用した高強度鋼板の成分および金属組織の限定理由について詳細を説明する。
Cは、強度確保の観点から、またマルテンサイトを安定化する基本元素として、必須の成分である。Cが0.07%未満では強度が満足せず、またマルテンサイト相が形成されない。また、0.22%を超えると、強度が上がりすぎ、延性が不足するほか、溶接性の劣化を招くため工業材料として使用できない。従って、本発明におけるCの範囲は、0.07〜0.22%とし、好ましくは、0.05〜0.15%である。
Mnは、鋼の焼入性を向上させるとともに、強度確保の観点で添加が必要であることに加え、炭化物の生成を遅らせる元素でありフェライトの生成に有効な元素である。Mnが1.5%未満では、強度が満足せず、またフェライトの形成が不十分となり延性が劣化する。また、Mnの添加量が2.8%を超えると、焼入れ性が必要以上に高まるため、マルテンサイトが多く生成し、強度上昇を招きこれにより、製品のバラツキが大きくなるほか、延性が不足し工業材料として使用できない。従って、本発明におけるMnの範囲は、1.5〜2.8%とした。
Siは、製綱段階での脱酸に必要な元素である。また、このSiは、固溶強化元素として作用することから、強度確保の観点で添加することに加え、通常、延性の確保のために添加される元素である。しかしながら、このSiの添加量が、0.3%を超えてしまうと、溶融亜鉛メッキ性が劣化してしまう。従って、本発明におけるSiの範囲は、0.3%以下とし、さらに溶融亜鉛メッキ性を重視する場合には0.1%以下が好ましい。また鋼を強化するために少なくとも0.005%以上添加することを必須条件とした。
Pは、固溶強化に有効な元素であり、延性を低下させることなしに強度を効果的に上昇させることができる。このため、このPは、鋼板の強度を上げるべく、必要な強度レベルに応じて添加する。しかし、Pの添加量が多いとオーステナイト粒界へ偏析するために局部延性を劣化させる。また、このPを多く添加しすぎると、溶接性を劣化させる。従って、Pの濃度の上限値は0.1%とする。なお、Pの濃度が0.001%未満では、その濃度を実現させるための精錬プロセスでのコスト上昇が著しくなるため、経済的観点から下限値を0.001%とした。
Sは、Pと同様に不純物として含有される元素であり、意図的に添加される元素ではないが、不純物として偏析し、またMnSなどの硫化物系介在物を形成し、局部延性、溶接性を低下させることから、極力低濃度であることが望ましい。このSが0.001%未満ではその濃度を実現させるための精錬プロセスでのコスト上昇が著しくなる。したがって、経済的観点から下限値を0.001%とした。また0.01%超では延性低下が無視できなくなるため、上限値を0.01%に設定した。
Alは、本発明において最も重要な元素である。 Alは添加によりフェライトの生成を促進し、延性向上に有効に作用する他、多量添加によっても溶融亜鉛メッキ性を劣化させない元素である。また、脱酸元素としても作用する。延性を向上させるためには0.2%以上のAl添加が必要である、一方、Alを過度に添加しても上記効果は飽和し、かえって鋼を脆化させるため、その上限を1.4%とした。
Nは、溶鋼処理中に空気中の窒素が取り込まれることから、鋼中に不可避的に混入する元素である。このNが、あまり多量に含有する場合は、時効性を劣化させるのみならず、AlN析出量が多くなってAl添加の効果を減少させるので、0.01%以下の含有が好ましい。 また、不必要にNを低減することは製鋼工程でのコストが増大するので通常0.0005%程度以上に制御することが好ましい。
Moは、焼入れ性を向上させるとともに、Cとともに炭化物を析出させることによる析出強化に寄与する。このMoは、熱間圧延後冷却時の冷却速度が低い場合でもパーライト生成を回避するために、添加することが望ましい。しかし、添加量が多いと延性が不足し、また強度が上昇することにより成形性に劣るため0.3%以下にする必要がある。
本発明の金属組織がフェライトとベイナイト、マルテンサイト、残留オーステナイトを含有することを特徴とする理由は、このような組織を鋼中に形成させることにより、強度と延性とのバランス性や、穴拡げ性に優れた鋼板とすることが可能となるからである。ここでいう、フェライトは、ポリゴナルフェライト、ベイネティックフェライトを指し、マルテンサイトは通常の焼き入れにより得られるマルテンサイトの他、500℃以下の温度にて焼戻しを行ったマルテンサイトにおいても効果は変わらない。また、組織中にオーステナイトが残存すると、加工変態誘起により延性に優れるため、これを活用することとした。
V、Ti、Nbは、炭化物および窒化物を形成し、強度向上に効果的な元素である。特にTiは、固溶Nを低減することによりマルテンサイトの生成を抑制することができ、組織をより微細化することで強度、靭性を向上させることができる。このとき、V:0.01〜0.1%、Ti:0.01〜0.1%、Nb:0.005〜0.05%の範囲で添加してもよい。VとTiは0.01%未満で、Nbは0.005%未満では強度が不足し、VとTiは0.1%超でNbは0.05%超では伸びが劣化する。
CaおよびREMは、介在物制御、穴拡げ改善の目的で、Ca:0.0005〜0.005%、REM:0.0005〜0.005%の範囲で添加してもよい。0.0005%未満ではその効果が現れず、0.005%超ではその効果が飽和する。
Bは、焼入れ性の向上を介して、鋼の強度を増加させる作用を有するとともにBNを生成することにより、AlNの析出を抑制することで、有効なAlを増大させることができる。このBは、0.0005〜0.002%の範囲で添加してもよい。0.0005%未満ではBNを多く生成することができず、0.005%超ではその効果が飽和する。
不可避的不純物として、例えば、Snなどがあるがこれら元素を0.01質量%以下の範囲で含有しても本発明の効果を損なうものではない。
高強度鋼板とするためには一般に多量の元素添加が必要となり、フェライト生成が抑制される。このため、組織のフェライト分率が低減し、第2相の分率が増加するため、特に500MPa以上では伸びが低下してくる。これを改善するために、通常Si添加、Mn低減が多く用いられるが、前者は化成処理性やめっき密着性が劣化すること、後者は強度確保が困難となることから、本発明の目的とする鋼板においては利用できない。そこで発明者らは鋭意検討した結果、AlとSiの添加による効果を見出し、式(A)の関係を満たすAl、Si、TS狙い値のバランスを有するとき、十分なフェライト分率を確保することができ、優れた伸びも確保することを見出した。
(0.0012×[TS狙い値]-0.29)/3<[Al]+0.7[Si]<1.4・・・(A)
この式(A)において、TS狙い値は鋼板の強度設計値で単位はMPa、[Al]はAlの質量%、[Si]はSiの質量%を示している。また図1に、式(A)につき、横軸を[Si]とし、縦軸を[Al]として表示した結果を示す。この図1においてプロット“○”は、優れた伸びと穴拡げ性を確保することができた場合を、プロット“×”は、伸びと穴拡げ性を確保することができない場合を示している。
TS狙い値を、780MPa,980MPa,1180MPaと変化させていくにつれて、式(A)の関係を満たす[Al]と[Si]の範囲が変化する。ここで、AlとSiの添加量が(0.0012×[TS狙い値]-0.29)/3以下となると、延性を向上させるために十分でなく、1.4以上となると、化成処理性やめっき密着性が悪化する。このため、式(A)で定義される上限、下限を設定している。
更に発明者は、CaまたはREMまたはBを添加することで局部延性低下を防ぐことが可能となることを見出した。しかし、Bの酸化物は化成処理や溶融亜鉛メッキ性を悪化させる。同様にMnやAlも添加量が多いと化成処理や溶融亜鉛メッキ性を悪化させることが分かった。そこで検討した結果、式(B)の関係を満たすB、Mn、Alを有するとき、十分な化成処理性や溶融亜鉛めっき性を得ることを見出した。
500*[X]+[Mn]+0.3[Al]<2.9 ・・・(B)
ここで、[X]はCa、REM、Bの質量%、[Mn]はMnの質量%、[Al]はAlの質量%である。
また図2に、式(B)につき、横軸を[X]とし、縦軸を[Al]として表示した結果を示す。ここで、[X]は、Bを使用した場合において、Mnを2.5%としたときに、延性等を確保することができることが分かる。
本発明の製造工程の限定理由は次の通りである。
本発明で用いる素材は通常の熱延工程を経て製造された熱延鋼板である。これらは酸洗、冷延をされもしくはそのまま直接、以下に述べる熱履歴を経ることにより得られる。
溶融亜鉛メッキ工程では、Ac1以上、Ac3+100℃以下の温度で焼鈍する。焼鈍温度がAc1℃未満では組識が不均一となる。一方、焼鈍温度がAc3+100℃以上では、オーステナイトの粗大化によりフェライト生成が抑制されるため伸びの劣化を招く。また、経済的な点から焼鈍温度は900℃以下が望ましい。この際、層状の組識を解消するためには30秒以上の保持が必要であるが、30分を超えても効果は飽和し生産性も低下する。このため、本発明を適用した溶融亜鉛メッキ工程では、連続焼鈍工程においてAc1以上Ac3+100℃以下の温度域に加熱し、30秒以上30分以下保持することを条件としている。
続いて、冷却終了温度をBs点以下Ms点以上の温度とする。Bs点を超えるとフェライト生成量が過剰になり強度不足の可能性があり、Ms点未満ではマルテンサイトが生成し、後の合金化で大幅に焼戻され強度不足の可能性がある。
冷却速度が遅い場合、冷却中にパーライトが生成される。パーライトは伸びを低下するため、生成を回避することが必要である。そこで発明者らは検討した結果、(C)式を満たすX℃/s以上の冷却速度でBs点以下かつMs点以上の温度域まで冷却することにより、伸びを確保することを見出した。図3にCが0.1%、Mnが2%、Ac3が850℃の時の結果を示す。この保持はめっきの合金前が望ましい。
X≧(Ac3−500)/10a・・・(C)
a=0.6[C]+1.4[Mn]+3.7[Mo]−0.87
ここで、Xは冷却速度で単位は℃/sである。また、Ac3は単位は℃とし、更に [C]はCの質量%、[Mn]はMnの質量%、[Mo]はMoの質量%である。
冷却後は、Bs点以下かつMs点以上の温度で保持時間t(秒)が次式(D)を満たすことにより、成形性を確保することを見出した.図4にCが0.1%、Mnが2%、Moが0.1%の時の結果を示す。
30(-0.2[Si]-0.8[Al]+[Mn]+2[Mo])≦t≦300(-0.2[Si]-0.8[Al]+[Mn]+2[Mo])・・・(D)
ここで、tは保持時間で単位はs(秒)である。また、[Si]はSiの質量%、[Al]はAlの質量%、[Mn]はMnの質量%、[Mo]はMoの質量%である。
保持時間が短いとベイナイトが充分生成されない。保持時間が長いと炭化物が生成され延性が落ちるためである。
まず表1に示す化学組成の鋼を真空溶解し、インゴットとした。この溶解材を25mm厚に粗圧延後、再度1200℃×1hr加熱し、仕上温度880℃、巻取温度500℃で熱間圧延した後、500℃まで冷却し、1時間保持して空冷した。その後、板厚4mmに減厚加工した。その後、1.2mm厚まで冷間圧延し、連続熱処理を行った。引張試験はJIS5号片を使用し、穴拡げ試験は穴径10mmで行った。
[表1]
Figure 2007063604
鋼種A〜Wは、本発明を適用した溶融亜鉛メッキ高強度鋼板の例である。鋼種R、Sは、請求項2に記載の化学成分からなる溶融亜鉛メッキ高強度鋼板を、鋼種C、D、N、Oは、請求項3に記載の化学成分からなる溶融亜鉛メッキ高強度鋼板を示している。
鋼種X〜AGは、化学成分の比較例であり、鋼種X,YはCの含有率を、また鋼種ZはSiの含有率を、また鋼種AA、ABはMnの含有率を、鋼種ACはPの含有率を、鋼種ADはSの含有率を、鋼種AEはNの含有率を、鋼種AF、AGはAlの含有率を、本発明において限定した化学成分から逸脱させている。
また、鋼種AH〜AOは、(A)〜(D)式の比較例であり、表2に示すように鋼種AH、AIは、[Al]+0.7[Si]を、鋼種AJ、AKは(B)式右辺を、鋼種AL、AMは、(C)式で定義される冷却速度を、さらに、鋼種AN、AOは(D)式で定義される保持時間tを、本発明において限定した範囲から逸脱させている。
[表2]
Figure 2007063604












表3に、本発明に係る高強度鋼板(鋼種A〜W)並びにその比較例(鋼種X〜AO)について、力学的特性並びに組織観察をした結果を示す。
[表3]
Figure 2007063604
この表3に示される結果からも明らかなように、本発明に係る高強度鋼板(鋼種A〜W)はTS(引張強度:MPa)×El(伸び:%)とTS×λ(穴拡げ性:%)の値が高く、成形性に優れることが分かる。また、めっきのぬれ性も優れている。
これに対して、本発明において限定した化学成分から逸脱した鋼種X〜AGは、TS×ElもしくはTS×λの値が低く、成形性に劣る結果となった。
(A)式で[Al]+0.7[Si]が左辺より低い値となったAF、AHは伸びの値が低く、右辺より高い値となったAG、AIはλ値が低くめっき性も悪かった。
(B)式を満たさなかったAJ、AKは成形性は良かったが、めっき性が劣った。
(C)式を満たさなかったAL、AMはTS×ElとTS×λの値が低く、成形性に劣る結果となった。組織観察した結果、パーライトが発生しており、このことが原因であると考えられる。
(D)式を満たさなかったAN、AOはTS×ElもしくはTS×λの値が低く、成形性に劣る結果となった。組織観察した結果、ANは充分にベイナイトが生成されておらず、AOはセメンタイトが析出しており、これらが原因であると考えられる。
式(A)につき、横軸を[Si]とし、縦軸を[Al]として表示した結果を示す図である。 式(B)につき、横軸を[X]とし、縦軸を[Al]として表示した結果を示す図である。 Cが0.1%、Mnが2%、Ac3が850℃の時の(C)式について示す図である。 Cが0.1%、Mnが2%、Moが0.1%の時の(D)式について示す図である。

Claims (7)

  1. 質量%で、
    C :0.07〜0.22%、
    Si:0.005〜0.3%、
    Mn:1.5〜2.8%、
    P :0.001〜0.1%、
    S :0.001〜0.01%、
    N :0.0005〜0.01%、
    Al:0.2〜1.4%、
    Mo≦0.3%、
    を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなり、
    そのミクロ組織は、フェライトが面積率で20〜50%、残留オーステナイトが面積率で2〜8%、ベイナイトが面積率で20%以上70%以下、および残部がマルテンサイトであり、さらに下記(A)の式を満足することを特徴とする伸びと穴拡げ性に優れた溶融亜鉛めっき高強度鋼板。
    (0.0012×[TS狙い値]-0.29)/3<[Al]+0.7[Si]<1.4・・・(A)
    TS狙い値は、鋼板の強度設計値で単位はMPa、[Al]は、Alの質量%、[Si]は、Siの質量%
  2. さらに質量%で、
    Ca :0.0005〜0.005%、
    REM:0.0005〜0.005%、
    B :0.0005〜0.002%のうち1種または2種以上を含有することを特徴とし、さらに下記(B)の式を満足する請求項1に記載の伸びと穴拡げ性に優れた溶融亜鉛めっき高強度鋼板。
    500*[X]+[Mn]+0.3[Al]<2.9 ・・・(B)
    ここで、[X]は、CaまたはREMまたはBの質量%、[Mn]は、Mnの質量%、[Al]は、Alの質量%
  3. さらに質量%で、
    V :0.01〜0.1%、
    Ti:0.01〜0.1%、
    Nb:0.005〜0.05%のうち1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の伸びと穴拡げ性に優れた溶融亜鉛めっき高強度鋼板。
  4. フェライト粒の中で、粒径の短径/長径の値が0.2以上のものが、50%以上を占めることを特徴とする請求項1〜3のうち何れか1項記載の伸びと穴拡げ性に優れた溶融亜鉛めっき高強度鋼板.
  5. 請求項1乃至請求項4に記載の高強度鋼板の製造方法であって、請求項1乃至3に記載の成分を有するスラブをAr3点以上の仕上温度で熱間圧延を施し、400℃〜550℃で捲取り、次いで通常の酸洗の後、圧下率を30〜70%として一次冷間圧延後、連続焼鈍工程で再結晶焼鈍を施し、次いで溶融亜鉛メッキを施した後、調質圧延を施すことを特徴とする伸びと穴拡げ性に優れた溶融亜鉛めっき高強度鋼板の製造方法。
  6. 請求項5に記載の高強度鋼板の製造方法であって、連続焼鈍工程においてAc1以上Ac3+100℃以下の温度域に加熱し、30秒以上30分以下保持する再結晶焼鈍を施した後、(C)式を満たすX℃/s以上の冷却速度でBs点以下かつMs点以上の温度域まで冷却し、次いで溶融亜鉛メッキを施した後、調質圧延を施すことを特徴とする伸びと穴拡げ性に優れた溶融亜鉛めっき高強度鋼板の製造方法。
    X≧(Ac3−500)/10a・・・(C)
    a=0.6[C]+1.4[Mn]+3.7[Mo]−0.87
    ここで、Xは冷却速度で単位は、℃/s
    Ac3の単位は、℃
    [C]は、Cの質量%、[Mn]は、Mnの質量%、[Mo]は、Moの質量%
  7. 請求項6に記載の高強度鋼板の製造方法であって、請求項6に記載の冷却に引き続き、Bs点以下かつMs点以上の温度で保持時間tが次式を満たす保持を実施し、次いで溶融亜鉛メッキを施した後、調質圧延を施すことを特徴とする伸びと穴拡げ性に優れた溶融亜鉛めっき高強度鋼板の製造方法。
    30(-0.2[Si]-0.8[Al]+[Mn]+2[Mo])≦t≦300(-0.2[Si]-0.8[Al]+[Mn]+2[Mo])
    ここに、tは、保持時間で単位はs(秒)
    [Si]は、Siの質量%、[Al]は、Alの質量%、[Mn]は、Mnの質量%、[Mo]は、Moの質量%
JP2005249780A 2005-08-30 2005-08-30 伸びと穴拡げ性に優れた溶融亜鉛めっき高強度鋼板の製造方法 Active JP4772431B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005249780A JP4772431B2 (ja) 2005-08-30 2005-08-30 伸びと穴拡げ性に優れた溶融亜鉛めっき高強度鋼板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005249780A JP4772431B2 (ja) 2005-08-30 2005-08-30 伸びと穴拡げ性に優れた溶融亜鉛めっき高強度鋼板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007063604A true JP2007063604A (ja) 2007-03-15
JP4772431B2 JP4772431B2 (ja) 2011-09-14

Family

ID=37926133

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005249780A Active JP4772431B2 (ja) 2005-08-30 2005-08-30 伸びと穴拡げ性に優れた溶融亜鉛めっき高強度鋼板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4772431B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009221519A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Sumitomo Metal Ind Ltd 鋼板およびその製造方法
JP2009256773A (ja) * 2008-03-26 2009-11-05 Kobe Steel Ltd 延性および穴拡げ性に優れた高強度冷延鋼板および高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板
JP2010156031A (ja) * 2009-01-05 2010-07-15 Nippon Steel Corp 成形性に優れた溶融亜鉛めっき高強度鋼板およびその製造方法
JP2010248601A (ja) * 2009-04-20 2010-11-04 Sumitomo Metal Ind Ltd 鋼板およびその製造方法
WO2019187027A1 (ja) 2018-03-30 2019-10-03 日本製鉄株式会社 合金化溶融亜鉛めっき鋼板
WO2020209275A1 (ja) 2019-04-11 2020-10-15 日本製鉄株式会社 鋼板及びその製造方法
CN114867881A (zh) * 2019-12-16 2022-08-05 株式会社Posco 具有优异延性的高强度钢及其制造方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004018970A (ja) * 2002-06-18 2004-01-22 Nippon Steel Corp バーリング加工性に優れた高強度高延性溶融亜鉛めっき鋼板とその製造方法
JP2004256836A (ja) * 2003-02-24 2004-09-16 Jfe Steel Kk 強度−伸びバランスおよび疲労特性に優れる高張力溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004018970A (ja) * 2002-06-18 2004-01-22 Nippon Steel Corp バーリング加工性に優れた高強度高延性溶融亜鉛めっき鋼板とその製造方法
JP2004256836A (ja) * 2003-02-24 2004-09-16 Jfe Steel Kk 強度−伸びバランスおよび疲労特性に優れる高張力溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009221519A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Sumitomo Metal Ind Ltd 鋼板およびその製造方法
JP2009256773A (ja) * 2008-03-26 2009-11-05 Kobe Steel Ltd 延性および穴拡げ性に優れた高強度冷延鋼板および高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板
JP2010156031A (ja) * 2009-01-05 2010-07-15 Nippon Steel Corp 成形性に優れた溶融亜鉛めっき高強度鋼板およびその製造方法
JP2010248601A (ja) * 2009-04-20 2010-11-04 Sumitomo Metal Ind Ltd 鋼板およびその製造方法
WO2019187027A1 (ja) 2018-03-30 2019-10-03 日本製鉄株式会社 合金化溶融亜鉛めっき鋼板
KR20200120954A (ko) 2018-03-30 2020-10-22 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 합금화 용융 아연 도금 강판
US11118252B2 (en) 2018-03-30 2021-09-14 Nippon Steel Corporation Galvannealed steel sheet
WO2020209275A1 (ja) 2019-04-11 2020-10-15 日本製鉄株式会社 鋼板及びその製造方法
KR20210137168A (ko) 2019-04-11 2021-11-17 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 강판 및 그 제조 방법
CN114867881A (zh) * 2019-12-16 2022-08-05 株式会社Posco 具有优异延性的高强度钢及其制造方法
CN114867881B (zh) * 2019-12-16 2023-09-22 株式会社Posco 具有优异延性的高强度钢及其制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4772431B2 (ja) 2011-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11572599B2 (en) Cold rolled heat treated steel sheet and a method of manufacturing thereof
JP4640130B2 (ja) 機械特性ばらつきの小さい高強度冷延鋼板およびその製造方法
JP4214006B2 (ja) 成形性に優れた高強度鋼板およびその製造方法
JP2007231369A (ja) 成形性と溶接性に優れた高強度冷延鋼板、高強度溶融亜鉛めっき鋼板及び高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板、並びに、高強度冷延鋼板の製造方法、高強度溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法、高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
US20150027594A1 (en) Thin steel sheet and process for producing the same
JP5394306B2 (ja) メッキ性に優れた高強度鋼板及びその製造方法
JP4772431B2 (ja) 伸びと穴拡げ性に優れた溶融亜鉛めっき高強度鋼板の製造方法
JP5305149B2 (ja) 成形性に優れた溶融亜鉛めっき高強度鋼板およびその製造方法
KR20210047334A (ko) 열연 강판 및 그 제조 방법
US20220033925A1 (en) Cold rolled and coated steel sheet and a method of manufacturing thereof
JP4265152B2 (ja) 伸びおよび伸びフランジ性に優れた高張力冷延鋼板およびその製造方法
JP4265153B2 (ja) 伸びおよび伸びフランジ性に優れた高張力冷延鋼板およびその製造方法
JP5397141B2 (ja) 合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
JP7463408B2 (ja) 冷間圧延及び被覆された鋼板並びにその製造方法
JP4788291B2 (ja) 伸びフランジ成形性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JP3908964B2 (ja) 成形性に優れた溶融亜鉛メッキ高強度鋼板およびその製造方法
JP2000265244A (ja) 強度と延性に優れる溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
KR101489243B1 (ko) 가공성 및 도금밀착성이 우수한 고강도 합금화 용융 아연도금강판 및 그 제조방법
JP2018502992A (ja) 成形性に優れた複合組織鋼板及びその製造方法
JP3762700B2 (ja) 成形性と化成処理性に優れた高強度鋼板およびその製造方法
WO2022009032A1 (en) Heat treated cold rolled steel sheet and a method of manufacturing thereof
JP2002363685A (ja) 低降伏比高強度冷延鋼板
US20220259689A1 (en) Cold rolled and coated steel sheet and a method of manufacturing thereof
RU2788613C1 (ru) Холоднокатаный и покрытый стальной лист и способ его получения
KR101160001B1 (ko) 성형성이 우수한 고강도 강판 및 그 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080306

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100406

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110614

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110622

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140701

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4772431

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140701

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140701

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140701

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350