JP2007062491A - 車両用サンバイザ - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数種類の鏡を備えた車両用サンバイザにおいて、サンバイザ本体の厚みを薄くする上で有効な技術を提供する。
【解決手段】 本発明に係る車両用サンバイザ101は、サンバイザ本体103と、サンバイザ本体103内に当該サンバイザ本体の面方向に並列状に配置された複数種類の鏡121,123と、サンバイザ本体103に形成され、複数種類の鏡121,123のうちの一の鏡を露出させる開口129と、を有する。複数種類の鏡121,123は、サンバイザ本体103の面方向に移動可能とされ、これにより開口129から選択的に露出される構成とした。
【選択図】 図3

Description

この発明は、車両用サンバイザに関する。
特開2000−238532号公報(特許文献1)には、標準鏡である平面鏡と、拡大鏡である凹面鏡がサンバイザ本体の広幅面に形成された切欠内に層状に配置された車両用サンバイザが開示されている。サンバイザ本体には、鏡を見るために1つの開口が設定されている。この1つの開口を通して複数の鏡を選択的に見ることができるようにするために、特許文献1に開示された車両用サンバイザでは、開口の最も奥側に凹面鏡が固定状に配置され、凹面鏡の手前にカバーがサンバイザ本体の面方向にスライド可能に配置され、さらにカバーの手前に平面鏡がサンバイザ本体の面方向にスライド可能に配置されている。カバーの手前側に配置される平面鏡は、常時(不使用時)にはポケット状の空間に収容されている。したがって、その状態でカバーを移動させて開口部を開放すれば、凹面鏡を見ることができる。一方、平面鏡はカバーの手前に引き出すことによって開口部を通して見ることができる。
ところが、上述した特許文献1に開示された車両用サンバイザにおいては、平面鏡と凹面鏡をサンバイザ本体に対して厚み方向(前後)に層状に配置する構成である。このため、サンバイザ本体に設定される鏡の収容スペースが厚み方向(広幅面に直交する方向)に大きくなり、特にカバーをスライド方式としたときは、当該カバーの収容スペースをも確保しなければならない。その結果、サンバイザが厚み方向に大型化することになり、この点でなお改良の余地がある。
特開2000−238532号公報
本発明は、上記に鑑み、複数種類の鏡を備えた車両用サンバイザの薄型化に資する技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、各請求項に記載の発明が構成される。
請求項1に記載の発明に係る車両用サンバイザは、サンバイザ本体と、サンバイザ本体内に当該サンバイザ本体の面方向に並列状に配置された複数種類の鏡と、サンバイザ本体に形成され、複数種類の各鏡の面方向の大きさに対応する広さを有する開口と、を有する。そして複数種類の鏡は、サンバイザ本体の面方向に移動することによって開口から選択的に露出される構成とした。なお本発明における「並列状に配置」は、複数種類の鏡が互いに離れて配置される態様、あるいは近接して配置される態様のいずれも好適に包含する。また本発明における「複数種類の鏡」とは、鏡面の曲率が異なる態様、色が異なる態様等を包含し、典型的には、標準鏡である平面鏡、拡大鏡としての凹面鏡がこれに該当する。また本発明における「各鏡の面方向の大きさに対応する広さを有する」とは、開口が複数種類の鏡うちの一の鏡の全体を露出させることができる広さを有することであり、例えば各鏡に縁取りが設けられているような場合であれば、当該縁取りが露出する広さに設定することが好適である。また「面方向に移動可能」とは、直線状に移動する態様、あるいは円弧状に移動する態様等を広く包含する。例えば、直線状に移動するように構成する場合であれば、サンバイザ本体の平面領域を有効に活用するには、当該サンバイザ本体の長手方向に沿ってスライドする方式とすることが好ましい。
本発明によれば、複数種類の鏡がサンバイザ本体の面方向に並列状に配置された構成とされる。これによって、複数種類の鏡を面方向に交差する方向に重ねて配置する従来の構成に比べて、サンバイザ本体の鏡の収容スペースを厚み方向に関して小さくでき、その結果、サンバイザの薄型化が実現される。また複数種類の鏡は、サンバイザ本体の面方向に移動する構成とされる。このことによって、使用者は複数種類の鏡の中から使用すべき鏡を選択して開口から露出させ、当該開口を通して選択された一の鏡を見ることができる。このように、本発明によれば、サンバイザを薄型化した上で、複数種類の鏡を選択的に見ることが可能となった。
(請求項2に記載の発明)
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の車両用サンバイザにおける複数種類の鏡は、平面鏡と凹面鏡を含む構成とされる。本発明によれば、使用者は標準鏡である平面鏡と拡大鏡である凹面鏡とを適宜使い分けることができる。
(請求項3に記載の発明)
請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の車両用サンバイザにおける複数種類の鏡は、サンバイザ本体の面方向に沿って直線状に移動することによって開口から選択的に露出される構成とした。なお「直線状に移動する」態様としては、サンバイザ本体の長手方向(横方向)に沿って直線状に移動する態様が好適であるが、長手方向と交差する方向(幅方向)に沿って直線状に移動する態様を好適に包含する。本発明によれば、使用者は複数種類の鏡をサンバイザ本体の面方向に沿って直線状に移動させることによって、複数種類の鏡の中から使用すべき鏡を選択して開口から露出させ、当該開口を通して選択された一の鏡を見ることができる。
(請求項4に記載の発明)
請求項4に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の車両用サンバイザにおける複数種類の鏡は、サンバイザ本体の面方向に沿って円弧状に移動することによって開口から選択的に露出される構成とした。なお「円弧状に移動する」構成においては、複数種類の鏡は、円弧上に配置される。そのときの配置態様としては、半円弧よりも大きい円弧領域に配置する態様、半円弧よりも小さい円弧領域に配置する態様のいずれも好適に包含する。本発明によれば、使用者は複数種類の鏡をサンバイザ本体の面方向に沿って円弧状に移動させることによって、複数種類の鏡の中から使用すべき鏡を選択して開口から露出させ、当該開口を通して選択された一の鏡を見ることができる。
(請求項5に記載の発明)
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれか1つに記載の車両用サンバイザにおける開口は、サンバイザ本体の面方向に移動するカバー部材によって開閉される構成とした。なお「移動するカバー部材によって開閉される」とは、カバー部材が、複数種類の鏡とは別体に設けられ、当該複数種類の鏡から独立した形態でサンバイザ本体の面方向に直線状に移動することによって開口を開閉する態様、あるいは面方向の一端を回動支点として回動することによって開口を開閉する態様、更にはカバー部材が、複数種類の鏡と一体化され、当該複数種類の鏡と共に移動することによって開口を開閉する態様等、そのいずれも好適に包含する。カバー部材が複数種類の鏡と共に移動する態様の場合であれば、複数種類の鏡とカバー部材を面方向に並列状に配置することができるため、サンバイザをより薄型化できる。
本発明によれば、複数種類の鏡を備えた車両用サンバイザの薄型化に資する技術が提供されることとなった。
(本発明の第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る車両用サンバイザについて、図面を参照しつつ詳しく説明する。図1には本実施の形態に係る複数種類の鏡を有する車両用サンバイザの全体構成が簡略に示される。図2〜図4には図1のA−A線に基づく断面構造が示され、図5および図6には図1のB−B線に基づく断面構造が示される。図1に示すように、本実施の形態に係る車両用サンバイザ101は、概括的に見て、サンバイザ101の外形を構成するサンバイザ本体103と、サンバイザ本体103を車両に装着するための支軸105とを主体として構成されている。支軸105は、概ね鉛直方向に延びる縦軸部105aと、概ね水平方向に延びる横軸部105bとを備えた略L字状に形成されている。支軸105の横軸部105aは、サンバイザ本体103における上縁部の一方の隅部に内蔵された軸受部(便宜上図示を省略する)に装着され、これによりサンバイザ本体103が横軸部105bの軸回りに相対的に回動自在とされる。支軸105の縦軸部105aは、取付ブラケット107を介して車室天井面の前側隅部に回動自在に装着される。
車室天井面に装着されたサンバイザ101は、横軸部105bの軸回りに回動操作することで、車室の天井面に沿うように置かれる格納位置と、フロントガラスに沿うように置かれる遮光位置との間で配置位置を変更することができる。またサンバイザ101は、縦軸部105a回りに回動操作することで、フロント位置とサイドガラスに沿ったサイド位置との間で配置位置を変更することができる。またサンバイザ本体103は、上縁部の自由端側には、サポート軸109を有する。このサポート軸109は、車室の天井面に装着されるフック(便宜上図示を省略する)によって保持される。これによってサンバイザ101が格納位置から遮光位置へあるいは遮光位置から格納位置へと配置位置が変更されるときの、サンバイザ本体103の回動動作の安定化が図られている。
図2〜図4に示すように、サンバイザ本体103は、硬質材料からなる略矩形の芯材111と、その芯材111を両面側から挟むように対向状に配置されるとともに、互いに接合される2枚のクッションパッド113,115と、それら両クッションパッド113,115の外表面を被覆する表皮117とを主体にして構成される。そして両クッションパッド113,115によって包まれた芯材111は、鏡面の曲率が異なる複数種類の鏡、すなわち標準鏡である平面鏡121と、拡大鏡である凹面鏡123とを収容するためのミラーケースを構成している。以下の説明では、芯材111をミラーケース一体型芯材という。このミラーケース一体型芯材111は、平面鏡121と凹面鏡123を収容する鏡収容空間111aを有する。平面鏡121および凹面鏡123は、互いに面方向の寸法が概ね等しい矩形状に形成されるとともに、鏡収容空間111a内において、面方向に並列となるように配置されている。すなわち、平面鏡121および凹面鏡123は、サンバイザ本体103の面方向(長手方向)のほぼ同一平面上に並列状に配置されている。なお平面鏡121は、鏡面の曲率が零の場合をいう。
平面鏡121と凹面鏡123の端末周縁部には、鏡装飾枠としてのミラートリム125が配置され、このミラートリム125によって平面鏡121と凹面鏡123が互いに一体化されている。鏡収容空間111a内に並列状に配置された平面鏡121および凹面鏡123は、その並列方向、すなわちサンバイザ本体103の面方向における長手方向(横方向)に沿って移動可能とされる。なお平面鏡121および凹面鏡123の移動動作は、例えば、ミラーケース一体型芯材111における、鏡収容空間111aの対向する2つの壁面(図1の上縁側および下縁側)に沿って形成された長手方向に延びるガイド溝(図示省略)によって案内される構成とされる。
サンバイザ本体103における一方(図2の上側)のクッションパッド113および当該クッションパッド113を被覆する表皮117には、平面鏡121および凹面鏡123のうちのいずれか一方のみを露出させることができる大きさの略矩形の開口(窓)127が設けられており、使用者は、この開口127を通して平面鏡121あるいは凹面鏡123のいずれか一方のみを見ることが可能とされる。すなわち、開口127は平面鏡121および凹面鏡123の面方向の大きさに対応する広さを有する。また使用者はこの開口127から指を差し込むとともに、平面鏡121と凹面鏡123の境界に位置する中央部のミラートリム125を摘んで当該平面鏡121および凹面鏡123を移動させることによって開口127から露出される鏡を選択することができる。すなわち、中央部のミラートリム125は、鏡操作用の摘みを構成している。図3には平面鏡121を選択した場合が示され、図4には凹面鏡123を選択した場合が示されている。なお開口127の周縁部には、装飾枠127aが設けられている。
開口127は略矩形の平板状のスライドカバー129によって開閉可能とされている。スライドカバー129は、本発明における「カバー部材」に対応する。スライドカバー129は、クッションパッド113の内面側に配置され、例えばミラーケース一体型芯材111にサンバイザ本体103の面方向、すなわち平面鏡121および凹面鏡123と平行をなす方向(横方向)に図示省略の適宜ガイド部を介して移動可能に装着されている。スライドカバー129の外面側には、移動方向の一端部に摘み129aが設けられ、使用者はこの摘み129aを摘んでスライドカバー129を移動することによって開口127を開き(図3および図4参照)あるいは閉じる(図2参照)ことが可能とされる。なおスライドカバー129の全閉位置および全開位置は、開口127の装飾枠127aに当接することで規制される。
またサンバイザ101は、平面鏡121あるいは凹面鏡123が開口127と対向する位置に位置決めする位置決め部材としての板バネ126を有する。本実施の形態では、図5および図6に示すように、ミラーケース一体型芯材111とミラートリム125との間には、1個あるいは複数個の略山形状の板バネ126が弾発状に介在されている。板バネ126は、ミラートリム125側に固定状に設けられており、ミラートリム125が移動されて平面鏡121あるいは凹面鏡123のいずれか一方が開口127と対向する位置に置かれたとき、当該板バネ16の山頂凸部126aが、ミラーケース一体型芯材111側に形成された係合凹部111bに離脱可能に係合することによって位置決めする構成とされる。かかる構成によれば、鏡の移動操作時において、係合凹部111bに対する板バネ126の山頂凸部126aの係脱動作による節度感を付与することができる。図5に示すように、山頂凸部126aと係合凹部111bが係合した状態では、平面鏡121および凹面鏡123の無用な動きを規制する。また板バネ126の山頂凸部126aは、ミラートリム125の移動中には、図6に示すように、ミラーケース一体型芯材111の壁面に摺接し、これにより当該ミラートリム125の移動、すなわち平面鏡121および凹面鏡123の移動動作が安定化される。
なおミラーケース一体型芯材111側に板バネ126を設け、鏡側に係合凹部111bを設ける構成であってもよく、また位置決め部材としては、板バネ126に変え、係合凹部111b側に向ってバネ付勢されるボールを利用することも可能である。
本実施の形態に係る車両用サンバイザ101は、上記のように構成される。鏡を使用しない状態では、スライドカバー129が開口127を閉じる位置(図1に実線で示す位置および図2に示す位置)に置かれる。この状態では、平面鏡121あるいは凹面鏡123がスライドカバー129によって隠される。これによって平面鏡121あるいは凹面鏡123が開口127から露出されている場合に起こり得る反射等による眩しさを防止することができる。
鏡を使用するときは、開口127を閉止する位置に置かれたスライドカバー129を図示左側へ移動(スライド動作)して開口127を開放する。これにより、図3に示す状態では、開口127から平面鏡121が露出され、使用者は当該開口127を通して平面鏡121を見ることができる。このとき凹面鏡123は、開口127から外れたクッションパッド113の内面領域に置かれ、使用者から完全に隠される。一方、凹面鏡123を見たいときは、使用者は、図4に示すように、中央部のミラートリム125を摘んで凹面鏡123を開口127から露出する位置へと移動(スライド動作)させる。これにより、使用者は、開口127を通して凹面鏡123を見ることができる。このとき、平面鏡121は、開口127から外れたクッションパッド113の内面領域に置かれ、使用者から完全に隠される。
本実施の形態においては、平面鏡121と凹面鏡123をサンバイザ本体103の面方向のほぼ同一平面上に並列状に配置した構成としている。これによって、平面鏡と凹面鏡とをサンバイザ本体の面方向と交差する方向に重ねて配置する従来の構成に比べて、サンバイザ本体103における鏡の収容スペースが厚み方向(面方向と直交する方向)につき小さくて済む。その結果、サンバイザ本体103の厚みが薄くなり、サンバイザ101の薄型化が実現される。また本実施の形態によれば、一辺を支点とする回動式のカバー部材によって開口の開閉を行う構成の従来品と比較したとき、当該従来品と同程度の厚さに設定した上で、開口127の開閉方式をスライドカバー129によるスライド方式とすることができる。すなわち、サンバイザ本体103内にスライドカバー129を収納するスペースを確保した上で、サンバイザ101の薄型化が実現されることとなる。
また本実施の形態においては、平面鏡121および凹面鏡123は、サンバイザ本体103の面方向に移動することによって、そのいずれか一方のみを選択して開口127から露出させ、当該開口127を通して選択された一方の鏡を見ることができる。このとき、本実施の形態によれば、平面鏡121と凹面鏡123をサンバイザ本体103の面方向に並列状に配置する構成としたことによって、開口127からの鏡面までの深さ(奥行き)を平面鏡121と凹面鏡123の双方に関し、ほぼ同一深さに統一することができる。平面鏡121と凹面鏡123とにつき、開口127からの奥行きに差があると、例えば奥側に位置する鏡については、その外周縁部に影ができる等の点で使い勝手が悪いといった問題が生ずるが、本実施の形態によれば、かかる問題を回避し、使用性を向上できる。また一方の鏡、例えば平面鏡121が開口127から露出させた状態に置かれるとき、他方の鏡、例えば凹面鏡123は開口127から外れた位置、すなわちサンバイザ本体103の内部に置かれて使用者の視認領域から完全に隠される。このことにより、平面鏡121を使用する際に、凹面鏡123も見えてしまうといった使いづらさが回避される。
また本実施の形態によれば、平面鏡121および凹面鏡123を同一平面上に並列状に配置する構成とすることで、サンバイザ本体103の厚み方向につき、スペースに余裕ができる。このため、平面鏡121および凹面鏡123自体にミラートリム125を設定することが可能となり、その結果、平面鏡121および凹面鏡123につき、面倒な端末処理を不要とすることができる。また平面鏡121および凹面鏡123を使用しないときは、スライドカバー129によって開口127を閉じて置くことができる。このため、平面鏡121あるいは凹面鏡123の反射等による眩しさを防止することができる。
また本実施の形態では、サンバイザ本体103の芯材111に鏡を収容するためのミラーケースを一体に形成する構成のため、サンバイザ本体103を構成する部品点数を低減することが可能となる。また当該ミラーケース一体型芯材111に平面鏡121、凹面鏡123およびスライドカバー129を装着する構成とすることによって、いわゆるユニット構造とすることができ、サンバイザ101の生産性の向上に有効となる。
(本発明の第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態に係る車両用サンバイザ101につき図7〜図9を参照しつつ説明する。図7には本実施の形態に係る複数種類の鏡を有する車両用サンバイザ101の全体構成が簡略に示され、図8および図9には図5のC−C線に基づく断面構造が示される。この実施の形態においては、複数種類の鏡である、平面鏡141と凹面鏡143、およびスライドカバー149を、サンバイザ本体103における面方向の円弧上に並列状に配置するとともに、サンバイザ本体103の面方向に沿って円弧状にスライドさせることによってサンバイザ本体103に設けた開口147から選択的に露出させる構成としたものである。なお車両用サンバイザ101が、サンバイザ101の外郭を構成するサンバイザ本体103と、当該サンバイザ本体103を車両に装着するための支軸105とを主体として構成されることについては、前述した第1の実施形態と同様である。
図8および図9に示すように、本実施の形態に係るサンバイザ本体103は、対向状に配置された2つのシェル133,135を互いに接合することで外郭形状が構成されるシェル構造であり、2つのシェル133,135間に形成された内部空間103aに平面鏡141と凹面鏡143を収容した鏡収容部材としてのミラーケース131が配置されている。ミラーケース131は、概ね円盤状に形成されるとともに、シェル133,135に軸131aを介してサンバイザ本体103の面方向に水平回動自在に装着されている。そしてミラーケース131には、図7に点線で示すように、周方向に概ね180度の位相差を置いて円形の平面鏡141と円形の凹面鏡143が収容されている。すなわち、平面鏡141と凹面鏡143は、サンバイザ本体103における面方向に並列状に配置されている。そして、ミラーケース131を軸131a回りに回動動作させることにより、一方(図8および図9の上側)のシェル133に設けた円形の開口147から平面鏡141あるいは凹面鏡143のいずれか一方のみが選択的に露出される構成とされる。図9には平面鏡141が露出された状態が示されている。
図7および図8に示すように、ミラーケース131は、平面鏡141と凹面鏡143とによって挟まれるミラー挟間領域が開口147に対応する位置に置かれたとき、当該ミラー挟間領域によって開口147を閉じる構成とされる。すなわち、ミラーケース131におけるミラー挟間領域によって開口147を開閉するスライドカバー149が構成されている。以下、ミラー挟間領域をスライドカバー149という。図8には開口147がスライドカバー149によって閉じられた状態が示されている。
ミラーケース131は、一方のシェル133の表面側に配置された操作手段としての操作ダイヤル131bによって回動操作可能とされる。この操作ダイヤル131bは、一方のシェル133を貫通する軸131aの先端部に装着されている。また本実施の形態においては、ミラーケース131は、当該ミラーケース131と他方(図8および図9における下側)のシェル155間に配置された付勢部材としての圧縮コイルバネ136によって一方のシェル133側に向って押すように付勢されている。圧縮コイルバネ136による付勢力は、ミラーケース131の軸131aに設けたプレート138を一方のシェル133の内壁面に押し付けるように作用する。かくして、ミラーケース131は、プレート138とシェル133との接触面間に作用する摩擦力によって回動操作された位置に保持される構成とされる。なお圧縮コイルバネ136は、他方のシェル135に形成された筒部135a内に収容されている。
本実施の形態に係る車両用サンバイザ101は、上記のように構成されている。鏡を使用しないときは、図7および図8に示すように、ミラーケース131のスライドカバー149を開口147に対応させることによって当該開口147を閉じることができる。この状態では、平面鏡141あるいは凹面鏡143がサンバイザ本体103内の内部空間103aにおける開口147から外れた領域に置かれ、使用者から隠される。一方、鏡を使用するときは、操作ダイヤル131bを摘んでミラーケース131を回動動作することによって、平面鏡141あるいは凹面鏡143を開口147から選択的に露出させて使用することができる(図9参照)。
本実施の形態においては、平面鏡141、凹面鏡143およびスライドカバー149がサンバイザ本体103の面方向のほぼ同一平面上に並列状に配置された構成としている。このため、複数種類の鏡を層状に配置する構成のものに比べて、サンバイザ本体103における鏡の収容スペースが厚み方向(面方向と直交する方向)につき小さくて済む。その結果、サンバイザ本体103の厚みを薄くでき、サンバイザ101の薄型化が実現される。またミラーケース131を回動するだけで、開口147の開閉と使用する鏡の選択とを行うことができるため、使い易く、操作性が向上する。またこの実施の形態においては、ミラーケース131を略円盤状に形成し、周方向への移動によって円周上に並列状に配置された複数の鏡を開口147から選択的に露出させる構成である。このため、ミラーケース131に配置される鏡の数を容易に増やすことができる。例えば平面鏡のほかに、曲率の異なる複数の凹面鏡を容易に配置できる。
なお図10および図11には、第2の実施形態におけるミラーケース131を回動操作するための操作手段に関する変形例が示される。この変形例では、前述した操作ダイヤル131bに変えて、ミラーケース131に、その回動中心(軸131a)から径方向に所定の距離を置いた位置に操作摘み131cが設けられている。この操作摘み131cは、一方のシェル133に設けた円弧状のガイド溝133aに沿って移動可能とされている。したがって、使用者は操作摘み131cを摘んでガイド溝133aに沿って円弧状に移動させることによって平面鏡141あるいは凹面鏡143を開口147から選択的に露出させて使用することができる。
また図12には、第2の実施形態におけるミラーケース131を回動操作された位置に保持する手段に関する変形例が示される。この変形例では、他方のシェル135とミラーケース131との間に略山形状の板バネ151が弾発状に介在される。板バネ151は、他方のシェル135側に固定状に設けられており、ミラーケース131が回動操作され、平面鏡141、凹面鏡143、あるいはスライドカバー149が開口147に対向する位置に置かれたとき、当該板バネ151の山頂凸部151aが、ミラーケース131側に形成された係合凹部153に対して離脱可能に係合する構成とされ、係合状態ではミラーケース131を当該回動操作された位置にして位置決めし、無用な動きを規制する。板バネ151の山頂凸部151aは、ミラーケース131の回動動作中には、当該ミラーケース131の壁面に摺接し、これによりミラーケース131の回動動作の安定化を図る。なお係合凹部153は、平面鏡141、凹面鏡143およびスライドカバー149の各位置に対応して設けられ、図12では板バネ151の山頂凸部151aが平面鏡141に対応する係合凹部153に係合し、平面鏡141を開口147から露出させる位置にミラーケース131を保持した状態が示される。かかる変更例によれば、圧縮コイルバネ136に比べて板バネ151の自由状態での軸方向長さ(変形方向長さ)を短縮できるため、他方のシェル135とミラーケース131間の間隔を狭めてサンバイザ101をより薄型化できる。またミラーケース131の回動操作時において、係合凹部133aに対する板バネ151の山頂凸部151aの係脱動作による節度感が付与される。
更に図13には、第2の実施形態におけるミラーケース131の形状に関する変形例が示される。この変形例では、ミラーケース161が扇形状に形成されている。そしてミラーケース161の弧側に、平面鏡171と凹面鏡173が周方向に所定間隔を置いて並列状に配置されるとともに、平面鏡171と凹面鏡173との間の鏡挟間領域がサンバイザ本体103に設けた開口177を開閉するスライドカバー179とされている。ミラーケース161は、サンバイザ本体103内に収容されるとともに、当該サンバイザ本体103に軸161aを介して水平回動可能とされ、直線状に移動可能な操作摘み163を用いて回動操作される構成とされる。操作摘み163は、サンバイザ本体103の内部に配置されたラック165と一体化されるとともに、サンバイザ本体103に設けた直線状のガイド溝103bを通して当該サンバイザ本体103の表面側に突出されている。またラック165はミラーケース161の円弧部に設けた扇形ギア167と噛合い係合する構成とされる。したがって、この変形例によれば、操作摘み163を直線状に移動操作することによって、ラック165および扇形ギア167を介してミラーケース161を回動させ、平面鏡171と凹面鏡173を開口177から選択的に露出させることができ、またスライドカバー179によって開口177を閉じることができる。
本発明の第1の実施形態に係る車両用サンバイザの概略構成を示す正面図である。 図1のA−A線に基づく断面図であり、鏡の不使用状態を示す。 図1のA−A線に基づく断面図であり、平面鏡の使用状態を示す。 図1のA−A線に基づく断面図であり、凹面鏡の使用状態を示す。 図1のB−B線に基づく断面図であり、板バネの係合状態を示す。 図1のB−B線に基づく断面図であり、板バネの離脱状態を示す。 本発明の第2の実施形態に係る車両用サンバイザの概略構成を示す正面図である。 図7のC−C線に基づく断面図であり、鏡の不使用状態を示す。 図7のC−C線に基づく断面図であり、平面鏡の使用状態を示す。 第2の実施形態に係るミラーケースを回動操作する操作手段に関する変形例を示す正面図である。 図10のD−D線に基づく断面図である。 第2の実施形態に係るミラーケースを回動された位置に保持する保持手段に関する変形例を示す断面図である。 第2の実施形態に係るミラーケースの形状に関する変形例を示す正面図である。
符号の説明
101 車両用サンバイザ
103 サンバイザ本体
103a 内部空間
103b ガイド溝
105 支軸
105a 縦軸部
105b 横軸部
107 取付ブラケット
109 サポート軸
111 ミラーケース一体型芯材
111a 鏡収容空間
111b 係合凹部
113 クッションパッド
115 クッションパッド
117 表皮
121 平面鏡
123 凹面鏡
125 ミラートリム
126 板バネ
126a 山頂凸部
127 開口
127a 装飾枠
129 スライドカバー(カバー部材)
131 ミラーケース
131a 軸
131b 操作ダイヤル
133 シェル
133a ガイド溝
135 シェル
135a 筒部
136 圧縮コイルバネ
138 プレート
141 平面鏡
143 凹面鏡
147 開口
149 スライドカバー
151 板バネ
151a 山頂凸部
153 係合凹部
161 ミラーケース
161a 軸
163 操作摘み
165 ラック
167 扇形ギア
171 平面鏡
173 凹面鏡
177 開口
179 スライドカバー

Claims (5)

  1. サンバイザ本体と、
    前記サンバイザ本体内に当該サンバイザ本体の面方向に並列状に配置された複数種類の鏡と、
    前記サンバイザ本体に形成され、前記複数種類の各鏡の面方向の大きさに対応した広さを有する開口と、を有し、
    前記複数種類の鏡は、前記サンバイザ本体の面方向に移動することによって前記開口から選択的に露出される構成としたことを特徴とする車両用サンバイザ。
  2. 請求項1に記載の車両用サンバイザであって、
    前記複数種類の鏡は、平面鏡と凹面鏡を含むことを特徴とする車両用サンバイザ。
  3. 請求項1または2に記載の車両用サンバイザであって、
    前記複数種類の鏡は、前記サンバイザ本体の面方向に沿って直線状に移動することによって前記開口から選択的に露出される構成としたことを特徴とする車両用サンバイザ。
  4. 請求項1または2に記載の車両用サンバイザであって、
    前記複数種類の鏡は、前記サンバイザ本体の面方向に沿って円弧状に移動することによって前記開口から選択的に露出される構成としたことを特徴とする車両用サンバイザ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の車両用サンバイザであって、
    前記開口は、前記サンバイザ本体の面方向に沿って移動するカバー部材によって開閉される構成としたことを特徴とする車両用サンバイザ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009040276A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Toyota Boshoku Corp 車両用ディスプレイ装置
JP2010269761A (ja) * 2009-05-25 2010-12-02 Kasai Kogyo Co Ltd サンバイザ
CN108973613A (zh) * 2018-09-17 2018-12-11 上海岱美汽车内饰件股份有限公司 一种汽车遮阳板化妆镜总成机构

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