JP2009018688A - 車両用サンバイザ - Google Patents

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尚樹 梅村
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Abstract

【課題】 車両用サンバイザにおいて、スライドミラーの蓋部の摺動性の向上に資する技術を提供する。
【解決手段】 本発明の車両用サンバイザは、横幅方向の一端部がサンバイザ本体103の内部空間103b内に差し込まれた状態で本体開口103cに取り付けられるミラーユニット110を有する。ミラーユニット110は、ユニット本体部113と、ミラー111と、内部空間103bから引き出されてミラー111を覆い隠す閉位置と内部空間103bに収納されてミラー111を露出させる開位置との間で摺動可能とされる蓋部115とを有する。表皮材104は、表皮開口104aの周囲のうち、ミラー111を露出させる方向へと蓋部115が摺動する側に余剰部104eを有する。余剰部104eは、内部空間103bの内壁面103dに重なるように配置され、これにより蓋部115の摺動動作時に緩衝材として機能する構成とした。
【選択図】 図5

Description

この発明は、サンバイザ本体の広幅面にスライドミラーが装着された車両用サンバイザに関する。
蓋部としてのミラーリッドが横方向(左右方向)に摺動動作することによってミラーを露出あるいは覆い隠す構成のスライドミラー付き車両用サンバイザは、例えば特開2004−106754号公報(特許文献1)に開示されている。この公報に記載のスライドミラーは、サンバイザ本体の広幅面に形成された凹状の開口に取り付けられ、ミラーを露出する方向へとミラーリッドを摺動させたとき、当該ミラーリッドがサンバイザ本体の内部空間へと収納されるように構成されている。
上記のように、ミラーを露出する方向へとミラーリッドが摺動したとき、当該ミラーリッドがサンバイザ本体の内部空間に収納される形式の場合、ミラーリッドの外面(表面)と内部空間の内壁面が擦れてミラーリッドが傷付く、あるいは摺動時の擦れによって異音が発生する、更には隙間に起因してガタツキを生ずる可能性がある等、ミラーリッドの摺動性に関し問題があり、この点でなお改良の余地がある。
2004−106754号公報
本発明は、上記に鑑み、車両用サンバイザにおいて、スライドミラーの蓋部の摺動性の向上に資する技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、本発明の車両用サンバイザに係る好ましい形態は、内部空間を有するサンバイザ本体と、サンバイザ本体の広幅面に形成された本体開口と、サンバイザ本体を被覆する表皮材と、表皮材に形成された本体開口に対応する表皮開口と、本体開口よりも大きい横幅を有し、当該横幅方向の一端部が本体開口から内部空間内に差し込まれた状態で本体開口に取り付けられるミラーユニットと、を有する。なお、本発明における「本体開口」は、サンバイザ本体の広幅面に切り抜き状に形成される態様、あるいは凹み状(有底状)に形成される態様のいずれも好適に包含する。また、「本体開口」は、典型的にはミラーが使用領域に置かれた状態において、左右方向長さ(横幅)が上下方向長さ(縦幅)よりも大きい横長の長方形状に形成されるが、この横長の長方形状以外の形状、例えば縦長の長方形、多角形、楕円形、円形のいずれであっても構わない。また、本発明における「表皮材」は、布地を主体として形成され、織布、不織布、あるいはそれら織布や不織布にウレタンを貼着したもの等、柔軟性及び弾性変形が可能な性質を有する材料等を広く包含する。また、本発明における「表皮開口」は、本体開口の形状よりも小さい抜き形状を有すれば足りる。なお、表皮開口が、例えば長方形状に形成される場合であれば、抜き形状の隅部に適宜切れ込みを形成することが好ましく、当該切れ込みにより本体開口に蓋部を装着する際に、表皮材の表皮開口縁部に皺が発生することを合理的に回避できる。
本発明に係るミラーユニットは、ユニット本体部と、ミラーと、蓋部を有する。ユニット本体部は、本体開口に取り付けられる。ミラーは、ユニット本体部に保持される。蓋部は、ユニット本体に装着され、ミラーの鏡面を覆い隠す閉位置とミラーの鏡面を露出させる開位置との間で横方向に摺動可能とされる。そして、閉位置側へと摺動されたときには内部空間から引き出されてミラーの鏡面に被さり、開位置側へと摺動されたときにはミラーから離間して内部空間に収納される構成とされる。
一方、表皮材は、表皮開口の周囲のうち、ミラーを露出させる方向へと蓋部が摺動する側に余剰部を有する。余剰部は、ミラーユニットが本体開口に取り付けられた状態において、内部空間の内壁面に重なるように配置され、これにより蓋部の摺動動作時にサンバイザ本体と蓋部間に介在される緩衝材として機能する構成としている。なお、本発明における「余剰部」は、典型的には、表皮開口の側縁部に舌状に形成される態様がこれに該当する。また、本発明における「内壁面に重なるように配置される」とは、表皮開口の縁部に連なる余剰部が内部空間内へ巻き込み状に配置される態様がこれに該当し、巻き込み状に配置された余剰部が、ユニット本体によって内壁面に押し付けられて維持される態様、あるいは内壁面に接着される態様のいずれも好適に包含する。
本発明によれば、表皮材は、表皮開口の周囲のうち、ミラーを露出させる方向へと蓋部が摺動する側に余剰部を有し、当該余剰部が内部空間の内壁面に重なるように配置された構成としている。そして余剰部は、蓋部の摺動動作時にサンバイザ本体と蓋部間の緩衝材として機能する構成としている。すなわち、本発明においては、蓋部が、サンバイザ本体の内部空間から引き出されてミラーの鏡面を覆い隠す閉位置と、ミラーの鏡面を露出させるとともにサンバイザ本体の内部空間へと収納される開位置との間で摺動する際、余剰部がサンバイザ本体と蓋部間に介在される緩衝材として機能することにより、蓋部のサンバイザ本体に対する直接の接触が回避される。これにより、サンバイザ本体に対する蓋部の擦れによる傷付き、及び異音の発生が抑えられるとともに、サンバイザ本体に対する蓋部のがたつきも防止することができる。その結果、蓋部の摺動動作の安定化が図られ、摺動性が向上される。
特に、本発明によれば、表皮材の表皮開口の一部に余剰部を設定する構成である。つまり表皮材の一部を緩衝材として利用する構成としたことにより、表皮材に表皮開口を形成する際、余剰部を同時に形成することができる。このため、例えば不織布テープ等の緩衝材を別部材として形成し、これを本体開口の蓋部との対応箇所に貼着する構成に比べ、製作工数を削減できるとともに、組み付け工数も減少できる。その結果として製作コストを低減することができる。
本発明に係る車両用サンバイザの更なる形態によれば、表皮材は、少なくとも余剰部との連接領域が本体開口の縁部外面側に溶着によって固定される構成とした。蓋部がミラーを覆う隠す閉位置側に摺動する際、すなわちサンバイザ本体の内部空間から引き出される際、蓋部との摩擦によって余剰部が引き出し方向にずれる可能性がある。しかしながら、本発明によれば、余剰部が表皮材との連接領域において、サンバイザ本体側に溶着されていることで、上記のずれを抑えることが可能となり、余剰部を所定の配置位置に維持し、安定的に緩衝機能を奏することができる。
また、本発明に係る車両用サンバイザの更なる形態によれば、余剰部は、ミラーユニットを本体開口に取り付ける際、内部空間へと差し込まれるミラーユニットの一端部に押されて内部空間の内壁面側へと巻き込まれ、これにより当該内壁面に重なるように配置される構成とした。本発明によれば、ミラーユニットをサンバイザ本体の本体開口に組み付ける際に行われる本体開口に対する当該ミラーユニットの差し込み動作を利用して、余剰部を本体開口の縁部内壁面側に巻き込んで配置する構成としたことにより、余剰部を本体開口の縁部内壁面側に容易に巻き込むことができるとともに、サンバイザ本体の製作工数(組み付け工数)を増やすことなく、緩衝材を所定位置に配置できる。
また、本発明に係る車両用サンバイザの更なる形態によれば、ユニット本体部は、蓋部の摺動動作を案内するガイド部を有する。ガイド部は、ユニット本体部側から内部空間側へと延在されている。そして、ミラーユニットを本体開口に取り付ける際、内部空間へと差し込まれるガイド部の延在端部によって余剰部が内部空間の内壁面側に巻き込まれる構成とした。
本発明によれば、ユニット本体部に設定したガイド部の延在端部を利用して余剰部の巻き込み作業を行うことができる。
また、本発明に係る車両用サンバイザの更なる形態によれば、蓋部は、閉位置に置かれた状態で内部空間内に突入する突出部を有する。そして、ミラーユニットを本体開口に取り付ける際、内部空間へと差し込まれる蓋部の突出部によって余剰部が内部空間の内壁面側に巻き込まれる構成とした。
本発明によれば、蓋部に設定した突出部を利用して余剰部の巻き込み作業を行うことができる。
本発明によれば、車両用サンバイザにおいて、蓋部の摺動性の向上に資する技術が提供されることとなった。
(本発明の第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る車両用サンバイザについて、図面を参照しつつ詳しく説明する。図1及び図2には本実施の形態に係るスライドミラー付き車両用サンバイザの全体構成が示される。図1にはミラーの鏡面がミラーリッドによって覆い隠された状態が示され、図2にはミラーの鏡面が露出された状態が示される。図3にはスライドミラーユニットの全体構成が示され、図4には図3のA−A線に基づく断面構造が示される。また、図5には図2のB−B線に基づく断面構造が示され、図6には表皮の抜き(開口)形状が示され、更に図7にはスライドミラーユニットをサンバイザ本体の開口に装着する際の開口被覆片の巻き込み態様を示している。
本実施の形態に係る車両用サンバイザ101は、図1及び図2に示すように、概括的に見て、サンバイザ101の外形を構成するサンバイザ本体103、サンバイザ本体103を車両に装着するための円形断面の支軸105、及び取付ブラケット107を主体として構成されている。支軸105は、概ね鉛直方向に延びる縦軸部105aと、概ね水平方向に延びる横軸部105bを備えた略L字状に形成され、横軸部105bがサンバイザ本体103における上縁部の一方の隅部に内蔵された軸受部(便宜上、図示を省略する)に相対回動自在に取り付けられる。支軸105の縦軸部105aは、取付ブラケット107を介して車室天井面の前側隅部に回動自在に装着される。なお、説明の便宜上、図1及び図2において、横軸部105bの長軸方向を左右方向、縦軸部105aの長軸方向を上下方向、横軸部105bの長軸方向と交差する水平方向(紙面に直交する方向)を前後方向という。
サンバイザ本体103は、便宜上図示を省略するが、支軸105の横軸部105bの長軸回りに回動操作することで、車室の天井面に沿うように置かれる格納位置と、フロントガラス側へと回動される使用領域(遮光領域)との間での位置変更が可能とされ、縦軸部105aの長軸回りに回動操作することで、フロントガラス側のフロント位置とサイドガラス側のサイド位置との間での位置変更が可能とされる。
また、サンバイザ本体103は、上縁部の自由端側には、サポート軸109を有する。このサポート軸109は、車室の前側天井面に装着される、便宜上図示を省略するフックによって保持される。これによって、サンバイザ本体103がフロント側位置に置かれた状態で、格納位置から使用領域へあるいは使用領域から格納位置へと位置変更されるときの、サンバイザ本体103の回動動作の安定化が図られている。また、サンバイザ本体103には、当該サンバイザ本体103が使用領域に置かれた際に乗員と対面する側、すなわち後面側の平面領域103aにスライドミラーユニット110が装着されている。後面側の平面領域103aは、本発明における「広幅面」に対応する。スライドミラーユニット110は、本発明における「ミラーユニット」に対応する。
サンバイザ本体103は、図5に示すように、2つの半分割された合成樹脂製の本体構成部材103A,103Bを前後方向において互いに対向状に接合することによって中空状の内部空間103bを有するシェル構造に構成されるとともに、その外表面が表皮104によって被覆される。サンバイザ本体103は、後面側の平面領域103aには内部空間103bに通じる横長の開口103cを有し、当該開口103cにスライドミラーユニット110が装着されている。内部空間103bは、本発明の「内部空間」に対応し、開口103cは、本発明における「本体開口」に対応し、表皮104は、本発明における「表皮材」に対応する。なお、表皮104は、例えば、織物、不織布、等のファブリックによって形成、あるいはそれら織物や不織布にウレタンフォームのような柔軟性、弾力性を有する材料が接合された構成とされる。
スライドミラーユニット110は、図3及び図4に示すように、鏡面を有する平板状のミラー111と、ミラー111を保持するミラーホルダ113と、ミラーホルダ113に摺動自在に取り付けられるミラーリッド115を主体として構成される。ミラーホルダ113は、本発明における「ユニット本体部」に対応し、ミラーリッド115は、本発明における「蓋部」に対応する。
ミラーホルダ113は、左右方向(横幅)が上下方向長さ(縦幅)よりも大きい横長のホルダ部113a、ホルダ部113aの長辺方向に全長にわたって形成された上下のレール部113b、ミラー111を保持する複数のミラー保持爪113e及びミラーホルダ113に保持されたミラー111の鏡面側周囲を覆う装飾枠としてのミラートリム113cを有する。ミラーホルダ113は、例えば、硬質の合成樹脂からなり、上記のホルダ部113a、レール部113b、ミラー保持爪113e及びミラートリム113cが一体成形されている。ミラー111は、ホルダ部113aの左右方向の概ね半分の領域(図3及び図4において右側部分)に、裏面側(図4の下側)から嵌め込まれることで、ミラートリム113cの周縁部のミラー保持爪113eによる弾性係合を介して装着保持されるとともに、鏡面側の周縁部がミラートリム113cによって覆い隠されている。
ミラーリッド115は、例えば、硬質の合成樹脂からなり、ミラーホルダ113の上下のレール部113bに沿って横方向に摺動可能に取り付けられ、ミラー111の鏡面を覆い隠す閉位置とミラー111の鏡面を露出させる開位置との間で移動可能とされる。上下のレール部113bは、断面コ形の溝を有する。ミラーリッド115は、その上縁部及び下縁部がレール部113bの溝内に嵌め込まれた状態で摺動される。ミラーリッド115の外面側には、開閉操作用としての突起115aが設けられている。
上記のように構成されるスライドミラーユニット110は、ホルダ部113aのミラー非装着領域113d(図3及び図4における左側部分)及びレール部113bがサンバイザ本体103の内部空間103b内に収容された状態(図1及び図2の破線参照)でサンバイザ本体103の開口103cに装着される。すなわち、ホルダ部113aは、ミラー111が装着されていないミラー非装着領域113dを、サンバイザ本体103の開口103cからサンバイザ本体103の内部空間103b内に差し込みつつ、ミラー111の装着領域を開口103cに外側から嵌め込むことによって当該開口103cに装着される。この装着状態では、ミラートリム113cが開口103cの周囲を覆う。
なお、便宜上図示を省略するが、サンバイザ本体103側には弾性変形可能な係止突起が設けられ、スライドミラーユニット110のホルダ部113aには係止凹部が形成されている。そしてホルダ部113aが開口103cに嵌合されたとき、係止突起が係止凹部に弾発状に係止し、これによりスライドミラーユニット110がサンバイザ本体103に止着されるように構成されている。
サンバイザ本体103にスライドミラーユニット110が装着された状態において、ミラーリッド115は、図2において、右方に引く(押す)ことによってサンバイザ本体103の内部空間103bから引き出され、ミラー111の鏡面を覆い隠す閉位置に摺動される。この状態が図1に示される。ミラーリッド115は、図1において、左方に引く(押す)ことによってサンバイザ本体103の内部空間103bに収納され、ミラー111の鏡面を露出させる開位置に摺動される。この状態が図2に示される。
図6に示すように、サンバイザ本体103を被覆する表皮104には、サンバイザ本体103の開口103c(破線で示す)を覆う領域に、所定形状の抜き形状104aが形成されている。抜き形状104aは、本発明における「表皮開口」に対応する。本実施の形態では、表皮104の抜き形状104aは、開口103cの内周よりも内側に入り込んだ領域内に形成された略矩形状の左右の開口部分104b、当該左右の開口部分104b間に設けられた切り目104c、及び左右の開口部分104bの隅部から開口103cの隅部に向って延びる切れ込み(スリット)104dを有する。これにより、表皮104には、開口103cの周囲に当該開口103cの内周領域を被覆する開口被覆片104e,104fが形成される。なお、切り目104cは、一方の開口部分104bから他方の開口部分104bに向って延在されるとともに、当該延在端部が他方の開口部分104bに達する前に終焉する構成とされる。
開口103cを取り囲む、すなわち開口103cの内周領域を覆うべく表皮104に形成される開口被覆片104e,104fのうち、ミラーリッド115がミラー111を露出させる方向へと移動する側(図6の左側)の開口被覆片104eは、概ね舌状に形成されており、内部空間103b側へと折り返えされることによって開口103cの開口縁部を覆いつつ、当該内部空間103bの内壁面103dに重なるように配置される。
本実施の形態においては、開口被覆片104eは、図7に示すように、スライドミラーユニット110を開口103cに取り付ける際、内部空間103bへと差し込まれるミラーホルダ113のミラー非装着領域113d及びレール部113bの先端部に押されて内部空間103bの内壁面103d側へと巻き込まれて折り返される構成としている。そして、内部空間103bの内壁面103d側に折り返された開口被覆片104eは、スライドミラーユニット110が開口103cに装着された状態では、図5に示すように、当該内壁面103dとミラーリッド115との間に介在状に配置されることで緩衝材として機能する。ミラー非装着領域113d及びレール部113bは、本発明における「ミラーニットの一端部」及び「ガイド部」に対応する。
すなわち、開口103cの内周領域を覆う開口被覆片104e,104fのうち、ミラーリッド115がミラー111を露出させる方向へと移動する側の開口被覆片104eは、サンバイザ本体103の内壁面103dとミラーリッド115の外面との間に介在される緩衝材として備えられ、この開口被覆片104eは、本発明における「余剰片」に対応する。なお、開口103cの外側縁部には、緩衝材としての開口被覆片104eを溶着するための複数の溶着ピン103eが縁部に沿って列状に設けられている(図6参照)。そして、サンバイザ本体103に対するスライドミラーユニット110の装着作業に先立ち、溶着ピン103eを溶着することによって表皮104の開口被覆片104eとの連接領域が開口103cの外側縁部に接合される。
上記の緩衝材として備えられる開口被覆片104e以外の開口被覆片104fは、ホルダ部113aを開口103cに嵌合する際、開口103cの外側から内側に向って嵌め込まれる当該ホルダ部113aの外面で押さえ込まれるとともに、当該外面と開口103cの縁部に挟まれて保持される。また、表皮104は、開口103cの外側縁部に対応する領域がミラートリム113cによって押さえ込まれて保持される。
ところで、スライドミラー付き車両用サンバイザにおいて、ミラー111を露出する方向へとミラーリッド115を摺動させたとき、当該ミラーリッド115がサンバイザ本体103の内部空間103b内へと収納される形式のスライドミラーの場合、ミラーリッド115の外面(表面)と内部空間103bの内壁面103dが擦れてミラーリッド115が損傷し、あるいは摺動時の擦れによって異音が発生する等の虞がある。
しかるに、本実施の形態においては、ミラーリッド115の外面と内部空間103bの内壁面103dとの間に開口被覆片104eを介在させ、当該開口被覆片104eが緩衝材として機能する構成としている。このため、ミラーリッド115がサンバイザ本体103に内壁面103dに直接に接触することを回避できる。これにより、サンバイザ本体103の内壁面103dに対するミラーリッド115の擦れによる損傷、あるいは異音の発生が抑えられるとともに、ミラーリッド115のレール部113bに対するがたつきをも防止することが可能となり、その結果として、ミラーリッド115の摺動動作の安定化が図られ、摺動性が向上される。
特に、本実施の形態では、表皮104に開口被覆片104eを設定し、当該開口被覆片104eを緩衝材として利用する構成である。つまり、表皮104の一部を緩衝材として利用する構成としたことにより、表皮104に開口を形成する際、開口被覆片104eを同時に形成することができる。このため、例えば不織布テープ等の緩衝材を別部材として形成し、これを内壁面103dのミラーリッド115との対応箇所に貼着するような場合に比べ、製作工数を削減できるとともに、組み付け工数も減少できる。その結果として製作コストの低減を図ることができる。
ところで、ミラーリッド115が、ミラー111を露出させる開位置からミラー111を覆い隠す閉位置側にスライド動作する際、すなわち、サンバイザ本体103の内部空間103bから引き出される際、ミラーリッド115と接触状態に置かれる開口被覆片104eが当該ミラーリッド115との摩擦によって引き出し方向にずれる可能性がある。しかしながら、本実施の形態によれば、表皮104は、開口被覆片104eとの連接領域がサンバイザ本体103の開口103cの縁部外面側に溶着ピン103eの溶着によって接合する構成としているため、上記のずれを抑えることが可能となり、開口被覆片104eを所定の配置位置に保持し、安定的な緩衝機能の維持を図ることができる。
また、本実施の形態によれば、スライドミラーユニット110をサンバイザ本体103に取り付ける際、開口被覆片104eが、開口103cから内部空間103bへと差し込まれるミラーホルダ113の先端部に押されて内部空間103bの内壁面103d側へと巻き込まれることにより、当該内壁面103dに沿って配置される構成としている。すなわち、開口103cに対するミラーホルダ113の差し込み動作を利用して、開口被覆片104eを容易に折り返して内壁面103dに重ねることができるため、サンバイザ本体103の製作工数(組み付け工数)を増やすこともない。
また、サンバイザ本体103を被覆する表皮104に厚みの厚い表皮104を用いる場合においては、開口被覆片104eが重なる箇所の内壁面103dの厚みが必要以上に厚くなり、ミラーリッド115の摺動抵抗(摩擦)を徒に大きくする可能性がある。このような場合には、開口被覆片104eと重なる箇所を予め薄肉状に成形することで、ミラーリッド115の摺動動作に対する摺動抵抗を調整することが好ましい。
(本発明の第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態につき、図8〜図12を参照しつつ説明する。図8には本実施の形態に係るスライドミラー付き車両用サンバイザの全体構成が示される。図9には図8のC−C線に基づく断面構造が示される。図10にはスライドミラーユニットの全体構成が示され、図11には図10のD−D線に基づく断面構造が示される。また、図12にはスライドミラーユニットをサンバイザ本体の開口に装着する際の開口被覆片の巻き込み態様を示している。
本実施の形態では、図8に示すように、ミラーリッド115がサンバイザ本体103の内部空間103c側へと移動される際、当該内部空間103c側においてミラーリッド115の移動を案内するためのレール部117がサンバイザ本体103側に備えられている。すなわち、ミラーホルダ113は、図10及び図11に示すように、前述した第1の実施形態のミラー非装着領域113d及び当該ミラー非装着領域113dに設けられたレール部113bが省略された構成とされる。従って、ミラーリッド115は、ミラーホルダ113のホルダ部113a側に形成された便宜上図示を省略するレール部と、サンバイザ本体103側のレール部117により案内されつつ、ミラー111の鏡面を覆う隠す閉位置とミラー111の鏡面を露出させる開位置との間で移動可能とされる。
ミラーリッド115は、図10及び図11に示すように、ミラー111の鏡面を露出させる方向へと移動する側(図10及び図11の左側)に、ミラーホルダ113の端部よりも外側に突出する突出先端部115bを有する。そして、スライドミラーユニット110のサンバイザ本体103への組付状態において、ミラーリッド115の突出先端部115bは、当該ミラーリッド115がミラー111の鏡面を覆い隠す閉位置に置かれた状態でサンバイザ本体103の内部空間103c内に突入(図9参照)されるとともに、その上面に表皮材104の開口被覆片104eが当接される。突出先端部115bは、本発明における「ミラーニットの一端部」及び「突出部」に対応する。
本実施の形態では、表皮材104の開口被覆片104eは、図12に示すように、スライドミラーユニット110を開口103cに取り付ける際、サンバイザ本体103の内部空間103bへと差し込まれるミラーリッド115の突出先端部115bに押されて内部空間103bの内壁面103d側へと巻き込まれて折り返される構成としている。そして、内部空間103bの内壁面103d側に折り返された開口被覆片104eは、スライドミラーユニット110が開口103cに取り付けられた状態では、図9に示すように、当該内壁面103dとミラーリッド115の上面との間に介在状に配置されることで緩衝材として機能する。上記の構成以外については、前述した第1の実施形態と同様に構成される。このため、第1の実施形態と同一の構成部材については、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態によれば、スライドミラーユニット110をサンバイザ本体103に取り付ける際、開口103cから内部空間103bへと差し込まれるミラーリッド115の突出先端部115bが表皮材104の開口被覆片104eを押して内部空間103bの内壁面103d側へと巻き込む構成としている。すなわち、スライドミラーユニット110の開口103cに対する取り付け動作を利用して、開口被覆片104eを容易に折り返して内壁面103dに重ねることができる。このため、サンバイザ本体103の製作工数(組み付け工数)を増やすことがなく、合理的である。この他、前述した第1の実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
なお、上述した実施の形態では、開口被覆片104eを内部空間103bの内壁面103dに巻き込む手段として、ミラーホルダ113、あるいはミラーリッド115の差し込み動作を利用して行うとしたが、他の手段として、例えば溶着ピン103eを溶着する際に、開口103cから内部空間103bに差し込まれる溶着冶具の差し込み動作を利用してもよい。
なお、本発明の趣旨に鑑み、以下の態様を構成することができる。
(態様1)
「請求項1〜5のいずれか1つに記載の車両用サンバイザであって、
前記余剰部は、前記表皮開口の隅部から前記本体開口の隅部に向かって延びる切れ込みを有することを特徴とする車両用サンバイザ。」
態様1に記載の発明によれば、余剰部を内部空間側へと巻き込む際、例えば表皮材が比較的曲げ剛性が高い場合に、切れ込み(スリット)があることで当該巻き込みを容易に行うことが可能となる。
(態様2)
「請求項1〜5のいずれか1つまたは態様1に記載の車両用サンバイザであって、
前記内壁面の前記余剰部と重なり合う箇所が薄肉状に形成されていることを特徴とする車両用サンバイザ。」
態様2に記載の発明によれば、余剰部の厚み、すなわち表皮材の厚みに応じて内壁面の余剰部と重なり合う箇所の厚みを薄肉化することで、内壁面に対する蓋部の擦れによる傷付き、あるいは異音の発生を抑えつつ、余剰部による蓋部の摺動抵抗を適正に調整して摺動性を向上できる。この摺動抵抗については、例えば、乗員の手指による蓋部の操作性を考慮して最大が5N前後以下に設定され、また蓋部の振動等に対する位置保持を考慮して最小が1N前後以上に設定され、好ましくは1〜5Nの範囲に設定される。
(態様3)
「請求項1〜5のいずれか1つまたは態様1あるいは2に記載の車両用サンバイザであって、
前記表皮開口は、離間した位置に切り抜かれた2つの開口部分によって構成され、それら2つの開口部分相互間には、一方の開口部分から他方の開口部分に向って延在されるとともに当該延在端部が前記他方の開口部分に達する前に終焉する切り目が設けられていることを特徴とする車両用サンバイザ。」
態様3に記載の発明によれば、2つの開口部分間に切り目を設けることにより、ミラー保持部をサンバイザ本体の開口に嵌め込む際、ミラー保持部で押された開口部分の周縁領域が開口の内側に進入し易くなり、嵌め込み作業を円滑に行うことが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る車両用サンバイザの全体構成を示す正面図であり、ミラーがミラーリッドによって覆い隠された状態を示す。 車両用サンバイザの全体構成を示す正面図であり、ミラーが露出された状態を示す。 スライドミラーユニットの全体構成を示す正面図である。 図3のA−A線に基づく断面図である。 図2のB−B線に基づく断面図である。 表皮の抜き(開口)形状を示す図である。 開口被覆片(余剰部)の巻き込み(折り返し)態様を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両用サンバイザの全体構成を示す正面図である。 図8のC−C線に基づく断面図である。 スライドミラーユニットの全体構成を示す正面図である。 図10のD−D線に基づく断面図である。 開口被覆片(余剰部)の巻き込み(折り返し)態様を示す説明図である。
符号の説明
101 車両用サンバイザ
103 サンバイザ本体
103A 本体構成部材
103B 本体構成部材
103a 平面領域(広幅面)
103b 内部空間
103c 開口(本体開口)
103d 内壁面
103e 溶着ピン
104 表皮
104a 抜き形状(表皮開口)
104b 開口部分
104c 切り目
104d 切れ込み(スリット)
104e 開口被覆片(余剰部)
104f 開口被覆片(余剰部)
105 支軸
105a 縦軸部
105b 横軸部
107 取付ブラケット
109 サポート軸
110 スライドミラーユニット(ミラーユニット)
111 ミラー
113 ミラーホルダ
113a ホルダ部
113b レール部
113c ミラートリム
113d ミラー非装着領域
115 ミラーリッド
115a 突起
115b 突出先端部
117 レール部

Claims (5)

  1. 内部空間を有するサンバイザ本体と、
    前記サンバイザ本体の広幅面に形成された本体開口と、
    前記サンバイザ本体を被覆する表皮材と、
    前記表皮材に形成された前記本体開口に対応する表皮開口と、
    前記本体開口よりも大きい横幅を有し、当該横幅方向の一端部が前記本体開口から前記内部空間内に差し込まれた状態で前記本体開口に取り付けられるミラーユニットと、を有し、
    前記ミラーユニットは、
    前記本体開口に取り付けられるユニット本体部と、
    前記ユニット本体部に保持されるミラーと、
    前記ユニット本体に装着され、前記ミラーの鏡面を覆い隠す閉位置と前記ミラーの鏡面を露出させる開位置との間で横方向に摺動可能とされるとともに、前記閉位置側へと摺動されたときには前記内部空間から引き出されて前記ミラーの鏡面に被さり、前記開位置側へと摺動されたときには前記ミラーから離間して前記内部空間に収納される蓋部と、を有し、
    前記表皮材は、前記表皮開口の周囲のうち、前記ミラーを露出させる方向へと前記蓋部が摺動する側に余剰部を有し、
    前記余剰部は、前記ミラーユニットが前記本体開口に取り付けられた状態において、前記内部空間の内壁面に重なるように配置され、これにより前記蓋部の摺動動作時に前記サンバイザ本体と前記蓋部間に介在される緩衝材として機能する構成としたことを特徴とする車両用サンバイザ。
  2. 請求項1に記載の車両用サンバイザであって、
    前記表皮材は、少なくとも前記余剰部との連接領域が前記本体開口の縁部外面側に溶着によって固定されていることを特徴とする車両用サンバイザ。
  3. 請求項1または2に記載の車両用サンバイザであって、
    前記余剰部は、前記ミラーユニットを前記本体開口に取り付ける際、前記内部空間へと差し込まれる前記ミラーユニットの一端部に押されて前記内部空間の内壁面側へと巻き込まれ、これにより当該内壁面に重なるように配置される構成としたことを特徴とする車両用サンバイザ。
  4. 請求項3に記載の車両用サンバイザであって、
    前記ユニット本体部は、前記蓋部の摺動動作を案内するガイド部を有し、
    前記ガイド部は、前記ユニット本体部側から前記内部空間側へと延在されており、前記ミラーユニットを前記本体開口に取り付ける際、前記内部空間へと差し込まれる前記ガイド部の延在端部によって前記余剰部が前記内部空間の内壁面側に巻き込まれる構成としたことを特徴とする車両用サンバイザ。
  5. 請求項3に記載の車両用サンバイザであって、
    前記蓋部は、閉位置に置かれた状態で前記内部空間内に突入する突出部を有し、前記ミラーユニットを前記本体開口に取り付ける際、前記内部空間へと差し込まれる前記蓋部の突出部によって前記余剰部が前記内部空間の内壁面側に巻き込まれる構成としたことを特徴とする車両用サンバイザ。
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