JP2007062157A - 筆記具の軸筒 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 軸筒の内部に筆記体を有する筆記具の軸筒であって、その軸筒の表面に突起部を設けると共に、前記筆記体と突起部を相対的に回転可能とした筆記具の軸筒。
【選択図】 図1
Description
また、前記筆記具がシャープペンシルにあっても同様であり、常に一定の箇所で把持され筆記が行われるため、次第に芯が片減りし、太い筆記線となってしまうのである。
ここで、補助具が取り付けられた筆記具自体を回転させることも考えられるが、補助具としての効果が発揮されなくなってしまうばかりでなく、反って邪魔なものとなってしまい違和感のある筆記作業となってしまう。
尚、前記芯繰り出し機構2の前方には、中ねじ13が取り付けられており、その中ねじ13によって芯繰り出し機構2が前軸30に固定されている。具体的に説明すると、その前軸30は中軸30aと先部30bとから構成されており、それら中軸30aと先部30bは螺合によって固定されている。そして、前記芯繰り出し機構2の中ねじ13に形成されている鍔部13aが中軸30aと先部30bに挟み込まれることによって、芯繰り出し機構2が前軸30に対して固定されている。また、その中ねじ13の前方には、先部材14が螺着されており、その先部材14には芯の後退を阻止する芯戻り止め部材15を内設したスライド部材16が配置されているが、前記芯戻り止め部材15は先部材14とスライド部材16との摺動に対して摩擦抵抗を付与している。符号17は、金属製の芯案内部材であって、前記スライド部材16に内設されている。
ここで、その指間当接柄19の作用について説明する。図2の状態において、前記把持部20を親指と人差し指、中指の3点で包囲するように握ると、指間当接柄19は、親指と人差し指の間に位置し、その結果、指間当接柄19の全体を手掌で支えることになる。この支持力が筆記荷重の補助となり、把持部20の指への負担を軽減させることになる。
尚、前記指間当接柄19や把持部20は、筒体18や軸筒1と別部材で構成されているが、一体成形しても良い。また、それら指間当接柄19や把持部材20は、滑り止め効果を得る為に熱可塑性エラストマーやシリコン、ニトリルブタジエンラバーなどの弾性部材から形成されているが、硬質な材質、例えば、ポリカーボネート、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂、ポリアセタール、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどで形成した指間当接柄19や把持部材20の表面に弾性部材を被覆するか、或いは、部分的に弾性部材を配置しても良いし、滑り止め効果が得られる塗料などを塗布し、硬化させても良い。特に、指間当接柄19にあっては、比較的大きな力が掛かることも懸念されることから、金属などの硬質な材質で形成し、その表面に滑り止め作用を有する弾性部材を付着させたり、インサート成形の要領によって成形したり、或いは、指間当接柄19の表面に微細な凹凸状のローレット加工などを施すのも良い。
その指間当接柄19は、使用時、図2のように筒体18(軸筒1)から拡開されているが、回転支柱部21に対して回動することにより筒体18に収納することが可能である。つまり、指間当接柄19を軸筒1の軸線の垂直方向に対して回転させることによって、その指間当接柄19を軸筒1から拡開させたり、閉鎖(収納)させたりすることが可能なのである。本例では指間当接柄19の脚部19aの先端部分にV字状の板ばね22を設けてあり、その板ばね22を筒体18に形成した連続する山形状の係合部23に係合させている。これら、板ばね22を係合部23に段階的に係合させることによって、指間当接柄19を収納状態に保持することができるようになっている。
また、本例においては、後軸29と前軸30との間にコイルスプリングなどの弾発部材31を配置させ、互いを長手方向に対して付勢している。つまり、弾発部材31によって互いを離隔する方向に付勢せしめ、この付勢力によっても後軸29と前軸30との回転に対して回転摩擦抵抗を付与しているのである。尚、その弾発部材31の弾発力を変えることによって、容易に前記後軸29と前軸30との回転摩擦抵抗を変更・設定することができる。また、本例においては、見栄えを良くするために前記弾発部材31を後軸29の内部に位置させている。具体的には、後軸29の前方内面には大径空間部32が形成されており、その大径空間部32内に弾発部材31が配置されている。そして、その弾発部材31は、大径空間部32を形成することによって形成された内面段部32aと中軸30aの中間鍔部33との間に張設されている。しかし、興趣性を考慮し、後軸29の前端部と前軸30の中間鍔部33との間に露出させた状態で弾発部材31を張設しても良い。
さらに、本例においては、前記弾発部材31の前後に、金属製のワッシャ34を設けている。弾発部材31と各軸との間にワッシャ34を介在させることによって、前記の引っかかり現象をさらに防止できるものとなっている。また、そのワッシャ34の外面には、僅かながらではあるが筒部34aが形成されている。弾発部材31の端部と大径空間部32の内面との引っかかり現象をも防止できるものとなっているが、ワシャ34の内面にも筒部を形成することによって、前軸30の外面における引っかかり現象をも防止できるようになる。
尚、前記コイルスプリングの弾発部材31に変え、皿ばね35を使用しても良い。その皿ばね35には、折り曲げ部35aが等間隔な位置に形成されている。この皿ばね35は、端部が無いため前記のような引っかかり現象が発生せず、よって、ワッシャや組み立て工数を削減することができることになる。
符号36は、後軸29に別部材で構成し取り付けたクリップであるが、一体成形されても良い。また、そのクリップ36は、前記指間当接柄19とは反対側の位置に設けられている。筆記の際に、邪魔にならない部分に設けられているのである。
作用について説明する。後軸29(筒体18)を前軸30に対して相対的に回転させたい場合には、左手で前軸30を持ち、右手で後軸29を持ち相対的に回転させても良いが、筆記状態を保ちながら回転させることもできる。つまり、指間当接柄19が親指と人差し指の股によって挟まれているため、後軸29の回転は阻止されている。ここで、把持部20を把持している親指や人差し指、並びに、中指によって把持部材20に回転作用を付与すれば、前軸30が回転することになる。この前軸30の回転により、その前軸に固定されている芯繰り出し機構(筆記体)2も回転することになる。
2 芯繰り出し機構
3 芯タンク
4 継ぎ手
5 チャック体
6 チャックリング
7 チャックスプリング
8 消しゴム受け
9 消しゴム
10 ノックキャップ
11 座金
12 ノックブッシュ
13 中ねじ
14 先部材
15 芯戻り止め部材
16 スライド部材
17 芯案内部材
18 筒体
19 指間当接柄
20 把持部材
21 回転支柱部
22 板ばね
23 係合部
24 凹部
25 膨出部
26 凸部
27 切り欠き部
28 板ばね
29 後軸
30 前軸
31 弾発部材
32 大径空間部
33 中間鍔部
34 ワッシャ
35 皿ばね
36 クリップ
37 凹部
38 突部
Claims (5)
- 軸筒の内部に筆記体を有する筆記具の軸筒であって、その軸筒の表面に突起部を設けると共に、前記筆記体と突起部を相対的に回転可能としたことを特徴とする筆記具の軸筒。
- 前記筆記体と突起部の相対的な回転に回転抵抗を付与したことを特徴とする請求項1記載の筆記具の軸筒。
- 前記回転抵抗を筆記圧に応じて変化させたことを特徴とする請求項1、或いは、請求項2に記載の筆記具の軸筒。
- 前記突起部を軸筒の長手方向の中間部に形成した指間当接柄としたことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の筆記具の軸筒。
- 前記軸筒の内部に芯の繰り出し機構を配置したことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の筆記具の軸筒。
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