JP2007062011A - ギヤ・ホーニング盤 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークの両歯面を一方向の回転加工により均等に研磨することのできるギヤ・ホーニング盤を提供する。
【解決手段】歯形が形成されたワークを回動自在に保持し、歯形に対応する形状に整形された砥石を前記ワークの歯に当接させつつ、ワークと砥石とを相対的に回転させてワークの研磨加工を行うギヤ・ホーニング盤において、砥石を回転させる砥石駆動手段と、ワークが取り付けるワーク軸を回転させるC軸モータ52と、ワーク軸にかかる回転フリクション相当分を相殺するトルクが出力されるようにモータを制御する電流制御器63と、を有することを特徴とするギヤ・ホーニング盤。
【選択図】図6

Description

本発明は、ギヤ・ホーニング盤に関する。
ギヤ・ホーニング盤は、歯付きインターナル砥石とワーク(歯車)を軸交差角を持たせて噛み合わせ、砥石を回転させることにより発生する歯面の滑りによって、ワーク歯面を仕上げる装置である。
従来のギヤ・ホーニング盤の一つに、インターナル砥石側にのみ駆動力を持たせ、ワークには駆動力を持たせず、インターナル砥石とワークとを噛み合わせてワークを砥石に連れ回りさせて研磨加工するギヤ・ホーニング盤がある。
図9は、このようなギヤ・ホーニング盤におけるインターナル砥石とワークとの噛み合わせ部分を示す概略図である。
連れ回り加工方式のギヤ・ホーニング盤は、インターナル砥石3側にのみ駆動源があり、ワーク2はインターナル砥石3に連れ回る構成であるから、ワーク2のドリブン側歯面201は、砥石3がワーク2を回そうとする駆動力と、ワーク軸のフリクションとイナーシャ(砥石に回されることに逆らう力)によって、砥石3のドライブ側歯面301とワーク2のドリブン側歯面201間で押し付け力が発生し、研磨される。このため、ワーク2のドリブン側歯面の反対歯面202における押し付け力が弱く、この反対歯面202で十分な研磨量を得られないという問題があった。
これは、インターナル砥石の歯を研磨するドレッシング工程でも同じように発生する。
歯付きインターナル砥石のドレスは、ワークの形状に近似した形状の台金に、ダイヤモンド砥粒を電着したドレスギヤをインターナル砥石と噛み合わせて、加工時と同じように連れ回りドレッシングするのであるが、ドレッシング工程の場合は、砥石の歯面とドレスギヤの歯面の押し付け力(回されることに逆らう力)が大きいと、砥石の反対歯面がドレッシングされないだけでなく、ドレスギヤの形状を正確にインターナル砥石に転写できないという問題となっている。
このため、連れ回り加工方式のギヤ・ホーニング盤では、ワークを研磨加工する際には、一つの回転方向に回転させてワークを研磨した後、逆方向に回転させて研磨できなかった歯面を研磨することにしている。
しかし、ワークとしての歯車は、できればその歯車が実際に使用される方向に回転させて研磨した方が出来上がりの性能がよいため、一方向回転による研磨が望まれている。
また、ドレス時においては、2方向の回転によりインターナル砥石をドレッシングした場合、インターナル砥石の一つひとつの歯が両側からドレスされるため、しだいに細くなって歯厚が薄くなり、砥石の寿命が短くなる。また、これは、砥石のBBD(Between Ball Diameter)を変化させてしまう。インターナル砥石は、通常、ドレッシングの度に転位量を変化させて広いBBD範囲で使用するが、砥石の歯厚が薄くなると、砥石の剛性が不足して加工精度を満足することができなくなるのである。
このような問題を解決するために、従来から様々な解決方法が用いられている。
まず、連れ回り加工によるギヤ・ホーニング盤では、テール側スピンドルのワークへの押し付け力を限界まで下げることで、スピンドルによるフリクションを小さくして、砥石のドライブ側歯面とワークのドリブン側歯面間での押し付け力と、ワークのドリブン側歯面の反対歯面での押し付け力が均等に発生するようにして、一回転方向の加工でワークの両歯面の研磨を行おうとしている。
このような連れ回り加工方式のギヤ・ホーニング盤に対して、インターナル砥石と共に、ワークにも駆動源をもたせて回転させ、インターナル砥石とワークを同期制御しつつ研磨を行うギヤ・ホーニング盤がある。
このような同期制御方式のギヤ・ホーニング盤は、インターナル砥石の駆動モータから高精度歯車減速機などによってインターナル砥石を駆動し、その砥石軸の回転位置情報を砥石駆動モータに直結されたエンコーダから取得する一方、ワーク軸は、サーボモータ直結駆動で、ワーク軸の回転情報をワーク軸スピンドルに直結したエンコーダから取って、インターナル砥石の回転位置とワークの回転位置が同期するように制御している。
このようなインターナル砥石とワークとを独立の駆動源により駆動し、かつ、その回転位置が一致するように同期制御することで、砥石のドライブ側歯面とワークのドリブン側歯面間で押し付け力とワークのドリブン側歯面の反対歯面での押し付け力が均等になるようにして、一回転方向の加工でワークの両歯面の研磨ができるようにしている。
しかしながら、従来のギヤ・ホーニング盤には、様々な問題点がある。
まず、連れ回り加工によるギヤ・ホーニング盤では、テール側スピンドルのワークへの押し付け力を限界まで下げているため、加工負荷が変化して、テールスピンドルの弱い押し付け力を越える負荷が発生した場合に、テールスピンドルが切削負荷に負けて後退し、ワークやドレスギヤの姿勢が崩れ、加工精度やドレッシング精度が極端に悪化するという問題があった。
一方、同期制御方式のギヤ・ホーニング盤においては、インターナル砥石と共に、ワークにも駆動力を持たせて同期制御しているため、回転方向にかかわらずワーク歯面の両面に均等に力が加わるため、原理的には両歯面を一回転方向によって加工することが可能となる。
しかしながら、均等に砥石軸モータとワーク軸(およびワーク軸モータ)は電気的に同期を取る構成になっているが、砥石軸の動力伝達系(減速機部分)には、ギヤによるバックラッシュがある構造になっているため(数十μm以上のバックラッシュ)、そのバックラッシュ分は、砥石の回転位置情報の誤差になるだけでなく、砥石の挙動を砥石駆動モータで制御できない要因になっている。
このため、砥石とワークの間の同期精度を、要求される歯形精度並の数μm以下のレベルに収めることができず、加工精度は期待したほど向上していない。
また、同期制御方式のギヤ・ホーニング盤では、砥石軸動力伝達系の僅かなバックラッシュによって発生する砥石とワークの位相ずれが、加工されたワーク歯面にうねりを作ってしまうという問題もあった。これは、同様に砥石のドレッシング時も発生して、ドレッシングしたインターナル砥石の歯面にうねりを作ってしまうことになる。
さらに、同期制御方式のギヤ・ホーニング盤では、同期精度をできるだけ向上させるために、追従側であるワーク軸モータのサーボゲインを、モータが発振する限界直前まで高めたため、加工負荷が抜けた瞬間等に、サーボモータが発振しやすくなり、上記砥石軸動力伝達系バックラッシュの要因と合わせて、ワーク歯面に細かい凸凹を作り、トランスミッション用ギヤの要求精度を満足するものが加工できないという問題もあった。
そこで本発明においては、ワークの両歯面を一方向の回転加工により均等に研磨することのできるギヤ・ホーニング盤を提供することである。
本発明は、下記の構成により達成される。
(1)あらかじめ歯形が形成されたワークを回動自在に保持し、前記歯形に対応する形状に整形された砥石を前記ワークの歯に当接させつつ、前記ワークと前記砥石とを相対的に回転させて前記ワークの研磨加工を行うギヤ・ホーニング盤において、前記砥石を回転させる砥石駆動手段と、前記ワークが取り付けるワーク軸を回転させるワーク軸駆動手段と、前記ワーク軸にかかる回転フリクション相当分を相殺するトルクが出力されるように前記ワーク軸駆動手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とするギヤ・ホーニング盤。
(2)あらかじめ歯形が形成されたワークを回動自在に保持し、前記歯形に対応する形状に整形された砥石を前記ワークの歯に当接させつつ、前記ワークと前記砥石とを相対的に回転させて前記ワークの研磨加工を行うギヤ・ホーニング盤において、前記砥石を回転させる砥石駆動手段と、前記ワークが取り付けるワーク軸を回転させるワーク軸駆動手段と、前記砥石の歯の移動速度と前記ワークの歯の移動速度が所定の速度範囲内で一致するように、前記ワーク駆動手段を制御する速度制御手段と、前記速度制御手段の速度制御によって前記ワーク軸駆動手段のトルクが所定値以上とならないように制限するトルク制限手段と、を有することを特徴とするギヤ・ホーニング盤。
(3)前記速度制御手段は、前記ワークの歯の移動速度を任意に調整する速度調整手段を有することを特徴とする。
(4)あらかじめ歯形が形成されたワークを回動自在に保持し、前記歯形に対応する形状に整形された砥石を前記ワークの歯に当接させつつ、前記ワークと前記砥石とを相対的に回転させて前記ワークの研磨加工を行うギヤ・ホーニング盤において、前記砥石を回転させる砥石駆動手段と、前記ワークが取り付けるワーク軸を回転させるワーク軸駆動手段と、前記砥石と前記ワークの回転位置が同期するように前記ワーク駆動手段を制御する同期制御手段と、前記同期制御手段によって行われる前記砥石と前記ワークの回転位置の同期精度を所定範囲に調整する同期精度調整手段と、前記同期制御手段からの前記ワークの回転指令に基づいて前記ワークの回転速度を指令する速度制御手段と、前記速度制御手段の速度制御によって前記ワーク軸駆動手段のトルクが所定値以上とならないように制限するトルク制限手段と、を有することを特徴とするギヤ・ホーニング盤。
(5)前記同期制御手段は、前記砥石の回転位置に対する前記ワークの回転位置を任意に調整する位置調整手段を有することを特徴とする。
本発明は請求項ごとに以下のような効果を奏する。
請求項1記載の本発明によれば、砥石とワーク軸を独立に駆動させるための駆動手段を持ち、このうちワーク軸駆動手段のトルクを、ワーク軸にかかる回転フリクション相当分を相殺するトルクが出力されるよう制御することとしたので、砥石とワークを独立に駆動し、しかもワークの回転フリクションが相殺されることから、砥石に整形されている歯がワークの歯の両面に均等な力で当接して、正転逆転を繰り返すことなく、一方向の回転により両歯面を均等に研磨することができる。また、回転フリクション相当分を相殺するトルクをワークに加えていることから、大きな力でワークを保持することが可能となり、予期せぬ切削負荷の増大時にもワークの姿勢が崩れることが無く、ワーク姿勢の悪化による加工精度不良を防止することができる。
請求項2記載の本発明によれば、砥石とワーク軸を独立に駆動させるための駆動手段を持ち、このうちワーク軸駆動手段の速度を砥石の歯の移動速度とワークの歯の移動速度が所定の速度範囲内で一致するように制御し、かつ、速度制御によってワーク軸駆動手段のトルクが所定値以上とならないように制限することとしたので、砥石の歯の移動速度とワークの歯の移動速度が所定の速度範囲内で一致させることで、砥石に整形されている歯がワークの歯の両面に均等な力で当接し、正転逆転を繰り返すことなく一方向の回転により両歯面を均等に研磨することができる。また、速度制御によってワーク軸駆動手段のトルクが所定値以上とならないように制限することにより、速度調節のためにワークの駆動トルクが大きく変化しそうなときに、これを制限して、トルク変動による加工精度不良を防止することができる。
請求項3記載の本発明は、ワークの歯の移動速度を任意に調整する速度調整手段を有することで、両歯面の研磨量を意図的に変化させることができる。
請求項4記載の本発明によれば、砥石とワーク軸を独立に駆動させるための駆動手段を持ち、砥石とワークの回転位置が同期するように制御すると共に、その同期制御を調整し、かつ、この同期制御によってワーク軸駆動手段のトルクが所定値以上とならないように制限することとしたので、砥石とワークの回転位置の同期によって、砥石に整形されている歯がワークの歯の両面に均等な力で当接し、正転逆転を繰り返すことなく一方向の回転により両歯面を均等に研磨することができるようになると共に、この同期制御における同期精度を調整することで、同期を取るための位置合わせのときに大きな力が加わることなおないようにすることができ、さらに、同期制御のためにワークの駆動トルクが大きく変化しそうなときには、これを制限して、トルク変動による加工精度不良を防止することができる。
請求項5記載の本発明は、砥石の回転位置に対するワークの回転位置を任意に調整する位置調整手段を有することを有することで、両歯面の研磨量を意図的に変化させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(参考例)
図1は参考例におけるギヤ・ホーニング盤の外観構成を示す斜視図であり、図2はこのギヤ・ホーニング盤を説明するための概略図である。
参考例におけるギヤ・ホーニング盤1は、連れ回り方式によるギヤ・ホーニング盤である。
ギヤ・ホーニング盤1は、ワーク2が取り付けられたワーク軸20(図2参照)を保持するヘッドストック11とテールストック12、およびインターナル砥石3を備えた砥石台ユニット13を有しており、あらかじめ荒加工により歯が成形されたワーク2をヘッドストック11とテールストック12により回動自在に保持し、このワーク2のできあがりに対応した形状の歯が整形されたインターナル砥石3をワーク2に押しつけつつ回転させてワーク2の研磨加工を行い、もってワーク2の歯車を仕上げ整形する。
このギヤ・ホーニング盤1は、図1に示した外観構成からわかるように、ヘッドストック11とテールストック12は共にマシンベッド15上のテーブル16に設置されている。
ギヤ・ホーニング盤1には、ワークの回転軸であるC軸、インターナル砥石3の回転軸であるS軸、インターナル砥石3の切り込み軸であるZ軸、ワークオシレーション軸であるX軸、ヘリカルアングル軸であるY軸、およびクラウニング用にワークを傾けるためのスイングテーブル軸が設けられている。
各軸のうち、S軸はS軸モータ19によりインターナル砥石3を回転させている。Z軸は図示しないモータによりインターナル砥石3をワーク2の方向に押しつけ力を発生させ、Y軸はインターナル砥石3のヘリカルアングルの角度調整を行っている。また、X軸は油圧シリンダ17により移動して、この油圧シリンダ17により所定の力でワークを保持する。スイングテーブル軸は、テーブル16全体を回転させる軸でワークに対するクラウニングの設定に使用される。
ヘッドストック11とテールストック12は、それぞれヘッドスピンドル21とテールスピンドル22が内蔵されている。ヘッドスピンドル21とテールスピンドル22の先端は、いずれも先鋭な円錐形であり、ワーク軸20のセンター穴が約60°の傾斜をもった円錐状のくぼみとなっており、このくぼみにヘッドスピンドル21とテールスピンドル22のそれぞれの先端が入りワーク軸20を保持している。
ヘッドスピンドル21とテールスピンドル22は、いずれもヘッドストック11とテールストック12内において、ベアリング23により回動自在に支持されていて、ワーク2は、インターナル砥石3の回転に連れ回りするようになっている。
油圧シリンダ17は、テールストック12全体をX軸上で移動させる。なお、テーブル16上にはレール18が設けられており、テールストック12はこのレール18上を移動する。
テーブル16上には、さらに、テールストック12の後部を支持するテールストック支持部30が設けられている。
このテールストック支持部30は、テールストック12の後部に形成されている斜面31に当接するくさび部材32と、このくさび部材32を昇降させる油圧シリンダ33と、油圧シリンダ33を支持する支柱34とからなり、支柱34には、レール35が設けられていて、このレール35に沿ってくさび部材32が上下移動する。
このように構成された本参考例におけるギヤ・ホーニング盤の作用を説明する。
ワーク2の研磨においては、テールストック12の前進、後退によってワーク2の取り付けが行われる。
このとき、テールストック支持部30のくさび部材32は、上方に後退させておき、テールストック12の後部斜面31と接触しないようにしておく。
この状態で、油圧シリンダ17によりテールストック12を移動させて、ワーク軸20ごとワーク2を保持する。
油圧シリンダ17による押し付け力(推力)は、ワーク2が落下せず、なおかつ、テールストック12の推力によって発生するヘッドスピンドル21とテールスピンドル22の回転フリクションが加工精度に影響しないような小さな推力、たとえば数100N以下となるように設定する。
このように小さな油圧シリンダ17による推力によって、ワーク2は回転方向の歯面のみならず、その反対側の歯面も研磨できるようになる。
テールストック12の油圧シリンダ17による位置決め終了後、テールストック支持部30のくさび部材32を下方に移動し、テールストック12の後部斜面31と接触させる。
このようにしてワーク2をセットした後、ワーク2の研磨加工が開始される。
研磨加工中は、ワーク2にはZ軸方向にインターナル砥石3の切り込み力が加わることになる。
このワーク2に加えられるZ軸方向の力は、ヘッドストック11とテールストック12によって受けることになる。そしてこの力は、テールスピンドル22を後退させる力となるが(ヘッドストック11は固定されている)、本参考例では、テールストック12の後部をテールストック支持部30により支持しているため、テールストック12を後退させようとする力がこのテールストック支持部30により受けとめられて、テールストック12の後退を防止している。
なお、テールストック12の後部を斜面とすることで、テールストック12の位置がワークの長さやワーク軸20のセンター穴の面取り量などにより変化した場合でも、くさび部材32をテールストック12の後部斜面31に隙間無く密着させることができる。
なお、くさび部材32は、テールストック12の移動方向から、90°の方向で抜き差しできるようにしておくことが好ましい。
ここでテールストック12が後退しないための条件について説明する。図3は、テールストック12が後退しないための条件を説明するために、テールストック12とくさび部材32を模式的に示した図面である。
テールストック後部斜面31とくさび部材32の斜面の角度は、同じであり、図3に示したくさび部材32の斜面角度をθとして、この斜面における静摩擦力をFf、テールストック12が受ける力をFとすると、斜面に働く力Fsは、Fs=Fsinθ−Ffとなる。
静摩擦力Ff=μMsinθ(ここでμは摩擦係数である)であるから、くさび部材32に働く上向きの力Faは、下記(1)式のようになる。なお、質量Mは油圧シリンダ33がフリーの状態として、M=くさび部材32の質量+シリンダ33のロッド部の質量である。
Fa=(Fsinθ−μMsinθ)cosθ
=(F−μM)sinθcosθ …(1)
テールストック12が後退しないようにするためには、くさび部材32にかかる下向きの力Fbより、Faが常に小さければよいことになる。
そこで、くさび部材32にかかる下向きの力Fbは、油圧シリンダ33がフリーの状態として、くさび部材32の質量とシリンダ33のロッド部の質量を加えた質量Mに重力加速度gをかけることによって求めることができる。つまり、くさび部材32にかかる下向きの力Fbは、Fb=Mgとなる。
したがって、テールストック12が後退しないようにするためには、Fa<Fbであるから、下記(3)式を満たすように、斜面角度θと斜面部の摩擦係数μを設定すればよい。
(F−μM)sinθcosθ<Mg …(3)
以上のように本参考例によれば、クランプ時においてはテールストック12の前進後退位置を油圧シリンダ17によって自在に調整してワーク2をクランプすることを可能とし、かつワーククランプ時におけるテールストック12がワーク2を押す力を極小さくしてヘッドスピンドル21とテールスピンドル22の回転フリクションによる加工精度が悪化しないようにでき、さらに、くさび部材32がテールストック12の後部斜面を隙間無く密着するように接触させることで、ワーク2の前加工精度の悪さなどによって瞬間的に大きな加工負荷が発生した場合でも、テールストック12が後退しようとする力をテールストック支持部30により受けとめて常にワーク2の姿勢を変化させることなく、加工を継続することができる。
また、本参考例によれば、インターナル砥石3のドレッシングの際にも、ワークとなるドレス歯を取り付けたワーク軸20をフリクションが少ない状態で保持することができるため、一方向の回転で砥石歯のドレッシングを行うことができるようになるので、従来の正、逆転の両方向加工と比較してインターナル砥石の歯厚の摩耗が少なくなり、砥石の寿命を延ばすことができ、砥石のBBD(Between Ball Diameter)の変化を少なくすることができる。
なお、本参考例では、テールストック12の後部に斜面31を形成しているが、テールストック12の後部は、必ずしもこのような斜面である必要はなく、くさび部材32に接し、上記(3)式の条件を満たすことができる形状であればいかような形状であってもテールスピンドル22の後退を防止することができる。
(実施の形態)
図4は実施の形態におけるギヤ・ホーニング盤の外観構成を示す斜視図であり、図5はこのギヤ・ホーニング盤を説明するための概略図である。
実施の形態におけるギヤ・ホーニング盤51は、インターナル砥石3とワーク2(図5参照)とを独立に駆動するギヤ・ホーニング盤である。
ギヤ・ホーニング盤51は、基本的構成は前述した参考例と同様であり、ワーク2が取り付けられたワーク軸20(図5参照)を保持するヘッドストック11とテールストック12、インターナル砥石3を備えた砥石台ユニット13を備え、さらに、ワーク2を回転させるためのC軸モータ52を備えている。
ギヤ・ホーニング盤1には、ワークの回転軸であるC軸、インターナル砥石3の回転軸であるS軸、インターナル砥石3の切り込み軸であるZ軸、ワークオシレーション軸であるX軸、ヘリカルアングル軸であるY軸、およびクラウニング用にワークを傾けるためのスイングテーブル軸が設けられている。
各軸のうち、S軸はS軸モータ19によりインターナル砥石3を回転させている。Z軸は図示しないモータによりインターナル砥石3をワークの歯面方向に押しつけ力を発生させ、Y軸はインターナル砥石3のヘリカルアングルの角度調整を行っている。また、X軸は油圧シリンダ17により移動して、この油圧シリンダ17により所定の力でワークを保持する。スイングテーブル軸は、テーブル16全体を回転させる軸でワークに対するクラウニングの設定に使用される。
このギヤ・ホーニング盤51は、ヘッドストック11とテールストック12が共にマシンベッド15上のテーブル16に固定されている。
ヘッドストック11とテールストック12は、それぞれヘッドスピンドル21とテールスピンドル22が内蔵されている。
ヘッドスピンドル21とテールスピンドル22は、いずれもヘッドストック11とテールストック12内において、ベアリング23により回動自在に支持されている。
ヘッドスピンドル21後端は、C軸モータ52に接続されており、このC軸モータ52の回転によりヘッドストック11ごとヘッドスピンドル21とテールスピンドル22によって保持されたワーク2が回転させられる。
ヘッドスピンドル21後端とC軸モータ52は、カップリング装置54によって直結されており、また、C軸モータ52の回転軸には、ヘッドスピンドル21の回転位置を計測するためのエンコーダ53が取り付けられている。
C軸モータ52は、供給する電流を制御することでトルクを任意に変えることのできるサーボモータである。
また、ヘッドスピンドル21のワーク側先端は、チャック55が取り付けられており、このチャック55によってワーク軸20を挟み、確実にワーク2を回転できるようになっている。
テールスピンドル22の先端は、先鋭な円錐形であり、ワーク軸20のセンター穴は約60°の傾斜をもった円錐状のくぼみとなっており、このくぼみにテールスピンドル22の先端が入りワーク軸20の一方を保持している。
油圧シリンダ17は、テールストック12上においてテールスピンドル22をX軸上で移動させる。なお、テールスピンドル22は、ケース24内に回動自在に収納されており、このケース24がテールストック12上に設けられているレール25に沿って移動する。
S軸モータ19には、その回転軸にエンコーダ29が取り付けられており、S軸の回転位置を計測する。このS軸モータ19とインターナル砥石3との接続には、バックラッシュがほとんど無いサイレントチェーン(不図示)を用いることが好ましい。
このように構成された本実施の形態におけるギヤ・ホーニング盤の作用を説明する。
以下、本実施の形態では、インターナル砥石3とワーク2を回転させる駆動源であるS軸モータ19とC軸モータ52の制御形態として、3つの制御形態を説明する。
(第1の制御形態)
図6は、第1の制御形態を説明するための制御系のブロック図である。
第1の制御形態は、C軸モータ52をあらかじめ決められたトルクとなるように制御するものである。
このために第1の制御形態では、その制御装置として、図6に示すように、電流制御型のC軸モータ52に供給される電流値を検出するための電流検出器61と、電流検出器61により検出された電流値と入力されている電流指令値とを比較する比較器62と、比較器62による比較結果からC軸モータ52に供給する電流を制御する電流制御器62とを備える。
なお、電流指令値は、あらかじめワーク2とインターナル砥石3との間で適切な研磨量が得られるように設定されたもので、テールスピンドル22の押し付け力によって発生するワーク軸スピンドル(ヘッドスピンドル&テールスピンドル)のフリクション(回転抵抗)を相殺する程度のトルクをワーク2が回転する方向に与えるようにしている。
この第1の制御形態によって、ギヤ・ホーニング盤51は、インターナル砥石3がサイレントチェーンなどによってバックラッシュが小さい状態で滑らかに回転させられる一方、ワーク2を回転させるC軸は、テールスピンドル22の押し付け力によって発生するワーク軸スピンドルのフリクションが相殺されるようにトルクが与えられているため、ワークの両歯面に均等な砥石の押し付け力を得ることができ、両歯面の研削量を均等にすることができる。
また、このようにトルク制御によりワーク2を回転させているため、ワークを保持するためのテールスピンドル22による押し付け力として、切削付加に負けない大きな推力をかけることが可能となり、予期せぬ切削負荷増大時にも、テールストックが逃げて(後退して)ワーク姿勢が崩れることが無くなるので、従来よりも高い歯形矯正力を短い時間で、精度良く達成することができる。
さらに、ドレッシングの際には、正転、逆転の両方向加工を繰り返すことなくインターナル砥石3をドレッシングすることが可能となるため、正転、逆転の両方向加工による歯厚の摩耗が少なく、砥石の寿命を延ばし、また、砥石のBBD(Between Ball Diameter)の変化を少なくすることができる。
また、テールストック12によりワーク軸を押さえるために必要な力は、ワークの研磨のときと、ドレッシングのときとで変更することなく、常に同じ大きな推力により押さえるようにしてもよく、ワーク研磨時とドレッシング時で切り換える必要がない。
しかも、本第1の制御形態においては、S軸モータ19とC軸モータ52の回転位置を同期制御する必要がないので、制御装置の構成を単純化することが可能となる。
(第2の制御形態)
図7は、第2の制御形態を説明するための制御系のブロック図である。
第2の制御形態は、C軸モータ52をあらかじめ決められた速度となるように制御すると共に速度変動に対応して速度を変えた場合に大きなトルク変動が発生しないようにトルクをも制御するものである。
このために第2の制御形態では、その制御装置として、図7に示すように、C軸モータ52の回転速度をエンコーダ53の出力から検出する速度検出器65と、速度検出器65の検出速度と入力されている速度指令値および速度補正量を比較する比較器66と、比較器66の比較結果による速度指令となるように電流値を出力する速度制御器67と、C軸モータ52に供給される電流値を検出するための電流検出器61と、電流検出器61により検出された電流値と速度制御器67から出力された電流値とを比較する比較器68と、比較器68による比較結果からC軸モータ52に供給する電流を制御する電流制御器69とを備える。
ここで、電流制御器69は、比較器68の比較結果として出力された電流値があらかじめ決められた値を越えた場合に、それ以上の電流値をならないように制限する機能を持つ。
この機能をトルク制限と称するが、これは速度制御においては、速度が大きく異変した際にこれを補正しようとしてC軸モータ52に大きなトルク変化が起きるので、そのままではインターナル砥石3の歯面とワーク2の歯面との当たり具合が大きく変化して研磨量に一時的な変動が生じ歯面に波打ち状不良が発生するため、これを防止するために大きなトルク変動が生じないように、トルクを制限するものである。
速度指令値は、インターナル砥石3の一つひとつの歯の移動速度とワーク2の一つひとつの歯の移動速度を一致させるようにワーク2を回転させる速度である。このような速度指令値は、たとえば、S軸モータ19のエンコーダ29からの出力からS軸の回転数を求め、このS軸の回転数をS軸モータとインターナル砥石との回転数比により割って、インターナル砥石3の回転速度が求められるので、この回転速度とインターナル砥石の歯数からインターナル砥石3の一つひとつの歯の移動速度が求められる。そして求めたインターナル砥石3の一つひとつの歯の移動速度とワーク2の歯数から、ワーク2の一つひとつの歯の移動速度をインターナル砥石3の一つひとつの歯の移動速度に一致させるワーク2の回転速度を求める。
また、速度補正量は、ワーク2の回転速度をインターナル砥石3の回転速度に対して任意に進めたり遅らせたりするためのものである。これによりワーク2の歯とインターナル砥石3の歯との当たり具合を調整することができる。
このような歯当たりの調整は、たとえば、ワーク2の前加工精度のバラツキによって、両歯面を均等に研磨するよりもどちらかの歯面をより多く研磨した方が良いような場合があり、そのような場合に速度を補正することで前加工精度のバラツキをも考慮して両面の研磨量を調整することができる。
この第2の制御形態によって、ギヤ・ホーニング盤51は、インターナル砥石3がサイレントチェーンなどによってバックラッシュが小さい状態で滑らかに回転させられる一方、ワーク2は、一つひとつの歯の移動速度がインターナル砥石3の一つひとつの歯の移動速度に一致するように回転するため、ワークの両歯面に均等な砥石の押し付け力を得ることができ、両歯面の研削量を均等にすることができる。
また、速度制御によりワーク2を回転させているため、ワークを保持するためのテールスピンドル22による押し付け力を、切削付加に負けない大きな推力をかけることが可能となり、従来よりも高い歯形矯正力を短い時間で、精度良く達成することができる。
さらに、本第2の制御形態においても、参考例同様に、ワークを保持するためのテールスピンドル22による押し付け力を、切削付加に負けない大きな推力をかけることが可能となり、予期せぬ切削負荷増大時にも、テールストックが後退してワーク姿勢が崩れることが無く、従来よりも高い歯形矯正力を短時間で、精度良く達成することができる。また、ワーク研磨時とドレッシング時でテールストック12による推力を切り換える必要がない。
さらにまた、本第2の制御形態においても、S軸モータ19とC軸モータ52の回転位置を同期制御する必要はない。
(第3の制御形態)
図8は、第3の制御形態を説明するための制御系のブロック図である。
第3の制御形態は、C軸モータ52をS軸モータに対して位置制御すると共に、あらかじめ決められた速度となるように制御すると共に速度変動に対応して速度を変えた場合に大きなトルク変動が発生しないようにトルクをも制御するものである。
このために第3の制御形態では、その制御装置として、図8に示すように、C軸モータ52のエンコーダ53からの出力である位置FB信号の度合いを調整するためのゲイン調整器71と、ゲイン調整器71からの出力と位置指令値および位置補正値を比較する比較器72と、比較器72の比較結果による位置指令となるように速度指令を出力する位置制御器73と、C軸モータ52の回転速度をエンコーダ53の出力から検出する速度検出器65と、速度検出器65の検出速度と位置制御器73から出力された速度指令値を比較する比較器66と、比較器66の比較結果による速度指令となる電流値を出力する速度制御器67と、C軸モータ52に供給される電流値を検出するための電流検出器61と、電流検出器61により検出された電流値と速度制御器67から出力された電流値とを比較する比較器68と、比較器68による比較結果からC軸モータ52に供給する電流を制御する電流制御器69とを備える。
ここで、電流制御器69は、前記第2の制御形態と同様に、トルク制限するための機能を持つ。
位置指令値は、インターナル砥石3を駆動しているS軸モータ19のエンコーダ出力から得られる位置信号から、インターナル砥石の移動量を求めて、この移動量と同じ移動量でワーク2が回転するための位置を指令する値である。
ゲイン調整器71は、同期精度を調整するものであり、ここでは位置指令値に対する同期精度を低下させている。従来、インターナル砥石3に対するワーク2の回転位置を同期制御する場合は、その同期精度を数μm程度としていたものを、このゲイン調整器71によって数10μm程度に落とすものである。
なお、具体的な同期精度としては、たとえばワークの加工精度の1/10程度、より好ましくは、50μm〜100μm程度の範囲に調整することが好ましい。
これにより、インターナル砥石3に対するワーク2の回転位置にずれが生じた場合でも、比較的ゆっくりとした位置合わせ制御となるので急激な位置変化が発生しなくなり、ワーク波面での波打などを防止することができる。
このようなゲイン調整器71としては、具体的には、たとえば、エンコーダ53としてパルスエンコーダを用いている場合には、通常、パルス数(パルス周波数の場合もある)を増幅して同期精度を上げるのであるが、ここでは逆に検出されたパルス数を所定数で割ることで少なくして、S軸モータ19のエンコーダ出力から得られるインターナル砥石の位置に対してワーク2の現在位置を上記のように数10μm程度の誤差を作り出すようにしている。
また、エンコーダ53としてパルスエンコーダを用いている場合には、ゲイン調整器に換えて、エンコーダ53の分解能自体をS軸に取り付けたエンコーダ29の分解能よりも低いものを用いることで、結果的に同期精度を落とすこともできる。
位置補正量は、ワーク2の回転位置をインターナル砥石3の回転位置に対して任意にずらすためのものである。これによりワーク2の歯とインターナル砥石3の歯との当たり具合を調整することができる。
このような歯当たりの調整は、たとえば、ワーク2の前加工精度のバラツキによって、両歯面を均等に研磨するよりもどちらかの歯面をより多く研磨した方が良いような場合があり、そのような場合に速度を補正することで前加工精度のバラツキをも考慮して両面の研磨量を調整することができる。
この第3の制御形態によって、ギヤ・ホーニング盤51は、インターナル砥石3がサイレントチェーンなどによってバックラッシュが小さい状態で滑らかに回転させられる一方、ワーク2は、インターナル砥石3に対して甘めに位置制御されることで、従来のように同期制御のためにモータが振動する現象を抑え、非常にな滑らかな回転制御が可能となり歯面におけるうねりなどの発生を抑えることができる。そして、速度制御とトルク制限によって、ワーク回転軸のフリクション分の相殺と、両歯面への押し付け力をコントロールすることで、均等な研磨量を得ることが可能となる。
また、本第3の制御形態では、甘めではあるものの回転位置の同期制御を行っていることから、歯合わせの自動化も可能となる。
これらはワークの研磨のみならず、ドレッシングの際にも同様にモータの振動を押させ、インターナル砥石の歯面における凹凸やうねり発生を抑えることができる。
そして、本第3の制御形態においても、参考例同様に、ワークを保持するためのテールスピンドル22による押し付け力を、切削付加に負けない大きな推力をかけることが可能となり、予期せぬ切削負荷増大時にも、テールストックが後退してワーク姿勢が崩れることが無く、従来よりも高い歯形矯正力を短時間で、精度良く達成することができる。また、ワーク研磨時とドレッシング時でテールストック12による推力を切り換える必要がない。
なお、本実施の形態においては、インターナル砥石の回転速度、および回転位置を求めるために、S軸モータに取り付けたエンコーダの信号を用いているが、これに代えて、インターナル砥石そのものにエンコーダを取り付けて、直接インターナル砥石の回転速度および回転位置を検出するようにしてもよい。
本発明を適用した参考例におけるギヤ・ホーニング盤の外観構成を示す斜視図である。 上記ギヤ・ホーニング盤を説明するための概略図である。 上記ギヤ・ホーニング盤のテールストックとくさび部を模式的に示した図面である。 本発明を適用した実施の形態におけるギヤ・ホーニング盤の外観構成を示す斜視図である。 上記ギヤ・ホーニング盤を説明するための概略図である。 実施の形態におけるギヤ・ホーニング盤を制御する第1の制御形態を説明するための制御系のブロック図である。 実施の形態におけるギヤ・ホーニング盤を制御する第2の制御形態を説明するための制御系のブロック図である。 実施の形態におけるギヤ・ホーニング盤を制御する第3の制御形態を説明するための制御系のブロック図である。 インターナル砥石とワークとの噛み合わせ部分を示す概略図である。
符号の説明
1、51…ギヤ・ホーニング盤
2…ワーク
3…インターナル砥石
11…ヘッドストック
12…テールストック
13…砥石台ユニット
15…マシンベッド
16…テーブル
17…油圧シリンダ
18…レール
19…S軸モータ
20…ワーク軸
21…ヘッドスピンドル
22…テールスピンドル
23…ベアリング
24…ケース
25…レール
29…エンコーダ
30…テールストック支持部
31…テールストック後部斜面
32…くさび部材
33…油圧シリンダ
34…支柱
35…レール
52…C軸モータ
53…エンコーダ
54…カップリング装置
55…チャック
61…電流検出器
62…比較器
62…電流制御器
65…速度検出器
66、68、72…比較器
67…速度制御器
69…電流制御器
71…ゲイン調整器
73…位置制御器

Claims (5)

  1. あらかじめ歯形が形成されたワークを回動自在に保持し、前記歯形に対応する形状に整形された砥石を前記ワークの歯に当接させつつ、前記ワークと前記砥石とを相対的に回転させて前記ワークの研磨加工を行うギヤ・ホーニング盤において、
    前記砥石を回転させる砥石駆動手段と、
    前記ワークが取り付けるワーク軸を回転させるワーク軸駆動手段と、
    前記ワーク軸にかかる回転フリクション相当分を相殺するトルクが出力されるように前記ワーク軸駆動手段を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とするギヤ・ホーニング盤。
  2. あらかじめ歯形が形成されたワークを回動自在に保持し、前記歯形に対応する形状に整形された砥石を前記ワークの歯に当接させつつ、前記ワークと前記砥石とを相対的に回転させて前記ワークの研磨加工を行うギヤ・ホーニング盤において、
    前記砥石を回転させる砥石駆動手段と、
    前記ワークが取り付けるワーク軸を回転させるワーク軸駆動手段と、
    前記砥石の歯の移動速度と前記ワークの歯の移動速度が所定の速度範囲内で一致するように、前記ワーク駆動手段を制御する速度制御手段と、
    前記速度制御手段の速度制御によって前記ワーク軸駆動手段のトルクが所定値以上とならないように制限するトルク制限手段と、
    を有することを特徴とするギヤ・ホーニング盤。
  3. 前記速度制御手段は、前記ワークの歯の移動速度を任意に調整する速度調整手段を有することを特徴とする請求項2記載のギヤ・ホーニング盤。
  4. あらかじめ歯形が形成されたワークを回動自在に保持し、前記歯形に対応する形状に整形された砥石を前記ワークの歯に当接させつつ、前記ワークと前記砥石とを相対的に回転させて前記ワークの研磨加工を行うギヤ・ホーニング盤において、
    前記砥石を回転させる砥石駆動手段と、
    前記ワークが取り付けるワーク軸を回転させるワーク軸駆動手段と、
    前記砥石と前記ワークの回転位置が同期するように前記ワーク駆動手段を制御する同期制御手段と、
    前記同期制御手段によって行われる前記砥石と前記ワークの回転位置の同期精度を所定範囲に調整する同期精度調整手段と、
    前記同期制御手段からの前記ワークの回転指令に基づいて前記ワークの回転速度を指令する速度制御手段と、
    前記速度制御手段の速度制御によって前記ワーク軸駆動手段のトルクが所定値以上とならないように制限するトルク制限手段と、
    を有することを特徴とするギヤ・ホーニング盤。
  5. 前記同期制御手段は、前記砥石の回転位置に対する前記ワークの回転位置を任意に調整する位置調整手段を有することを特徴とする請求項4記載のギヤ・ホーニング盤。
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